映画コラム

映画コラム

『朝が来る』レビュー:育ての親と生みの親、双方の哀しみの夜の果て、朝は訪れる?

(C)2020「朝が来る」Film Partners 子どもが欲しいけど出来ない夫婦、子どもが出来たけど育てられない親、世の家族にはそれぞれいろいろな苦悩があるものと思われますが、特別養子縁組という制度はそうした中での解決法のひとつではある...
映画コラム

『空に住む』レビュー:絶好調!多部未華子の最新主演作から巧みに窺える“今”

(C)2020 HIGH BROW CINEMA  『空に住む』レビュー:絶好調!多部未華子の最新主演作から巧みに窺える“今”TVドラマ「これで経費は落ちません!」(19)や「私の家政婦ナギサさん」(20)などの好演で、女優・多部未華子に多...
映画コラム

『劇場版 鬼滅の刃』興収100億確実で記録ずくめ!「コナン」『天気の子』と状況を比較する

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 新型コロナウィルスの影響をもろに受けた映画界の復活のカギを握るだろうとされてきた『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が公開されました。映画館の観客入場に関しては、未だ制限が残っている劇...
映画コラム

『アイヌモシリ』レビュー:民族のアイデンティティと対峙する少年の想いとは?

(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project『鬼滅の刃』の一大ブームもそうですが、漫画やアニメーション、即ち文化の力とは恐ろしい(=面白い)もので、野田さとる原作のコミック&アニメ『ゴールデンカムイ』の大ヒットもまた、...
映画コラム

黒沢清監作『スパイの妻』5つの魅力|キャストの魅力を最大限に活かした秀作

©2020 NHK, NEP, Incline, C&I  2020年・第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(=監督賞)を獲得した黒沢清監督の『スパイの妻』がいよいよ公開されました。日本人監督の銀獅子賞の受賞は2003年の北野武監督『座頭...
映画コラム

『スパイの妻』と黒沢清監督とホラー&スリラーと『クリーピー』

第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した黒沢清監督作品『スパイの妻』が、10月16日より公開となりました。太平洋戦争が勃発する1年前の1940年、神戸で貿易会社を営む優作(高橋一生)は、聡明で美しい妻・聡子(蒼井優)と仲睦まじく暮らし...