濱口竜介

映画コラム

<比類なき傑作>『悪は存在しない』 濱口竜介が紡ぐ、現代の“風の谷のナウシカ”

▶︎『悪は存在しない』画像を全て見る黒い背景に赤と青のフォントで映し出される、“EVIL DOES NOT EXIST”の文字。まるで『女は女である』(1961)のような、もしくは『気狂いピエロ』(1965)のような、スタイリッシュなタイト...
映画ビジネスコラム

日本映画は世界に挑戦、『マリオ』大ヒット、ハリウッドは歴史的ストetc…【2023年映画産業10大ニュース】

コロナからの回復期だった2022年を経て、2023年は本格的に映画館に賑わいが戻り、年間興行収入もコロナ前とほぼ同水準にまで回復することとなりました。そして、映画産業の労働環境の改善の課題に向けて取り組みが始まっています。日本社会の人口減少...
映画コラム

日本映画激動の1997年を締めくくり、濱口竜介に大きな影響を与えた黒沢清監督『CURE』

濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が、日本映画初の米国アカデミー賞作品賞部門へのノミネートの快挙を成し遂げました。商業映画デビュー以前から恐るべき才能と評価されていた濱口監督ですが、これで名実とともに世界的な巨匠と認識されることになるで...
ニューシネマ・アナリティクス

<新作レビュー>『偶然と想像』偶然から紡がれる3本の想像力あふれるドラマ

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT2021年『ドライブ・マイ・カー』が第74回カンヌ国際映画祭脚本賞を、ニューヨーク映画批評家協会作品賞を受賞(日本映画としては史上初!)という栄誉に輝いた濱口竜介監督。そして本作もまた...
俳優・映画人コラム

古川琴音、「唯一無二の存在感」を紐解く

(C)「街の上で」フィルムパートナーズ「この恋あたためますか」、「連続テレビ小説 エール」、「コントが始まる」、菅田将暉「虹」のミュージックビデオなど、近年、さまざまな作品での起用が絶えず、「2021年上半期にブレイクした女性タレントランキ...
映画コラム

『ドライブ・マイ・カー』における車の重要性|監督の過去作と「車」の関係性を振り返る

現在公開中の映画『ドライブ・マイ・カー』は、亡き妻が残した謎を追う一人の劇作家とその周囲の関係性を描いたミステリードラマだ。予告編では、一見、ミステリアスなロードムービーといった印象の本作だが、本編をみると"妻を失った男が経験する心の旅"を...