新作映画レビュー

映画コラム

『零落』圧倒的な“孤独”の中で“色気”を放つ斎藤工という稀有な存在

▶︎『零落』画像を全て見る胃の調子が悪い。浅野いにお原作、竹中直人監督の『零落』を観たせいだと思われる。創作に携わる人間の奥底でぐるぐると攪拌された“業”のようなものを、延々と見せつけられた。胃がきゅーっとなった。心臓を直接鷲掴みにされた気...
映画コラム

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』変な作品だって?こんなに誠実な映画ないだろ

▶︎『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』画像を全て見るいきなりの私事で恐縮だが、本原稿は締切をとっくに過ぎている。だが「締切を飛ばした宇宙」があるのならば「締切を守って提出した宇宙」もある筈だ。マルチバース上に存在する筆者...
映画コラム

映画『Winny』:今社会に問う、「技術」の存在意義 事実に基づいた激動の7年間

2000年代、日本のインターネット文化に激震を起こした『Winny裁判』の顛末を描いた映画『Winny』が3月10日に公開されます。本作で取り上げられるファイル共有ソフト『Winny』とは、特定のサーバを介さずユーザー同士が直接ファイルのや...
映画コラム

『オットーという男』トム・ハンクスが極端なツンデレを演じると“最強にかわいい”という結論

今の劇場は話題作が大渋滞している。それでも、2023年3月10日より公開中の『オットーという男』を、ぜひ優先して観てほしい。心からそう思えるほど、万人におすすめできる内容であり、人によっては一生ものの教訓と感動が得られるかもしれない作品だっ...
映画コラム

<考察>『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』から考えるマルチバース論

▶︎『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』画像を全て見る3月3日(金)から公開されている『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。この映画は、破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人移民のエヴリンが...
映画コラム

『マジック・マイク ラストダンス』躍動する筋肉美と“解放”の物語を見よ!

▶︎『マジック・マイク ラストダンス』画像を全て見る男性ストリッパーにスポットライトを当てた映画『マジック・マイク』(2012)は、表面だけをなぞってしまうとセンセーショナルなテーマに思える。しかし深いドラマ性とエンターテインメントとして魅...