杉本穂高

映画ビジネスコラム

2020年 映画産業分析:コロナに耐えた東宝&配信を巡る「2つ」の現象

先日、2020年の日本映画産業統計が日本映画製作者連盟(映連)から発表されました。ご存じの通り、昨年は新型コロナウイルスの世界的流行の影響で、映画産業にとって大変苦しい一年となりましたが、改めて数字をもとに振り返り、今後の展望を思い描いてみ...
映画コラム

『ヤクザと家族』レビュー:健康で文化的な最低限度の生活を奪われたヤクザを描く

かつてヤクザ映画には義理人情とロマンがありました。しかし、藤井道人監督の『ヤクザと家族』は、現代ではそんな夢を見ることは許されなくなってしまったことを描いています。反社会勢力であるヤクザという組織は、かつての日本社会に必要悪としてなくてはな...
映画ビジネスコラム

【徹底解説】『鬼滅の刃』大ヒットに導いたアニプレックスとは?

2020年、映画業界最大のトピックスは、やはり『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が『千と千尋の神隠し』の持つ歴代興行収入の記録を塗り替えたことでしょう。映画の大ヒットには配給会社の力が必要不可欠です。映画館への「営業」と世間への「宣伝」を担う...
映画ビジネスコラム

福田雄一監督のブランド力は本物か?|100億の男も夢じゃない、コロナ禍で開花したヒットメイカー

2020年、映画業界は新型コロナウイルス感染拡大によって大きな打撃を被りました。 そんな映画産業を興行成績という面で救った最大の存在は、言うまでもなく『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』でしょう。まもなく『千と千尋の神隠し』の記録を抜いて歴代興...
映画ビジネスコラム

「鬼滅」と「千と千尋」、2つの時代の「メディアと映画館の変化」を探る

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable破格の勢いで歴代興行収入ランキングを駆け上がる『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。トップの『千と千尋の神隠し』を射程圏内に捉え、新型コロナ感染拡大もあり余談を許さない状況ですが、記録更...
インタビュー

「人が再生していく物語が好き」|『きみと、波にのれたら』脚本家吉田玲子インタビュー

(C)2019「きみと、波にのれたら」製作委員会 『夜明け告げるルーのうた』や『夜は短し歩けよ乙女』の湯浅政明監督の最新作、『きみと、波にのれたら』が6月21日より公開となります。脚本を担当したのは、『夜明け告げるルーのうた』から続き、二度...