2023年12月22日より、マーベルの最新アニメシリーズ「ホワット・イフ…?」シーズン2全9話が配信されました!
映画3本・ドラマ2本・アニメシリーズ1本(短編アニメシリーズ1本)と、新作が続々と公開された2023年。
その締めくくりとして人気ヒーローが勢ぞろいした本作は新着エピソードを連日解禁し、まさしくファンへのクリスマスプレゼントとなりました。
この記事では、そんな新作の各エピソードをサクっと解説!また、後半では2023年に公開・配信されたマーベル作品5本を振り返り。さらに最新作「エコー」含め、今後のシリーズ展開についても紹介していきます!
【目次】
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「ホワット・イフ…?」シーズン2
マーベル映画のキャラクターたちが「もしも……」の活躍を繰り広げるオムニバスアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」。
第2弾では名作SFなどジャンルに囚われない多彩なオマージュを盛り込み、シリーズ初期を彷彿とさせるユニークな物語が展開します。初のオリジナルヒーローであるカホーリが登場し、シリーズの魅力もさらにパワーアップ!まさに昨今の“マーベル疲れ”を吹っ飛ばす痛快作と言えるのです。
以下では、各エピソードの見どころについてご紹介します。
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第1話「もしも…ネビュラがノバ軍に入ったら?」
(c) 2023 Marvel
GotGの世界から「もしも…」の運命を辿った暗殺者ネビュラがノバ軍所属の刑事として活躍?!内省的な語り、空を飛ぶ車、ネオンの光に包まれる暗黒街など、全編にわたって繰り広げられるのは『ブレードランナー』オマージュ。
GotGの世界観との思わぬ親和性には驚かされます。また、『キャプテン・マーベル』の“ヨン・ロッグ”が登場し、重要なカギに……!?
第2話「もしも…ピーター・クイルが地球最強のヒーローたちを襲ったら?」
(c) 2023 Marvel
GotGの世界から「もしも…」の運命を辿った少年ピーターがアベンジャーズ最強の悪役に……!?90年代を舞台に、アイアンマン・アントマン・ブラックパンサーなど、お馴染みヒーローたちの第1世代がチームを結成する展開が激アツです。
ソー、カーター、ウィンターソルジャーといった長寿組に加え、ビル・フォスター(『アントマン&ワスプ』)とローソン博士(『キャプテン・マーベル』)など、意外なチームアップにも注目です!
第3話「もしも…ハッピー・ホーガンがクリスマスを救ったら?」
(c) 2023 Marvel
アイアンマンの相棒が「もしも…」ビル占拠事件に巻き込まれてしまったら……!?『ダイ・ハード』のオマージュを中心に、『グリンチ』『ア・クリスマス・ストーリー(1983)』など、コアな映画ジョークも散りばめられたクリスマス回。
『アイアンマン3』に通ずる回想形式の冒頭に始まり、ホーガンがハルクに変身、ハマー(『アイアンマン2』)がハルクバスターを装着する予想外の展開が続きます!悪役が超人の血を狙う物語もシリーズの王道と言えるでしょう。(「シーハルク」「シークレット・インベージョン」など)
第4話「もしも…アイアンマンがグランドマスターと出くわしたら?」
シーズン1で謎に包まれていたサノスガモーラの前日譚かつ、『アベンジャーズ』直後のアイアンマンが「もしも…」『マイティ・ソー バトルロイヤル』の世界に迷い込んだら……!?を描いた物語。
ヴァルキリー、コーグと共に死のレースに巻き込まれた彼らの運命やいかに!グランドマスターと、その腹心・トパーズなど、久々に登場の面々も活躍します。
第5話「もしも…キャプテン・カーターがヒドラ・ストンパーと戦ったら?」
シーズン1第9話で初登場したキャプテン・カーター。最終回で示唆された彼女のその後が明らかに……!?
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のパラレル展開を軸に『ブラック・ウィドウ』の物語・キャラクターも入り乱れます。女性キャラクターたちの戦いに胸が熱くなるエピソードです。
第6話「もしも…カホーリが世界を造り直したら?」
(c) 2023 Marvel
シリーズ初となるオリジナルヒーローが登場したエピソード。モホーク族の女性カホーリが能力に目覚め、部族の危機に立ち向かいます。モホーク族とは、イロコイ連邦(6つのインディアンにより構成される部族国家集団)に実在する狼一族の名前。
劇中には部族の伝統音楽も使用されており、『ブラックパンサー』同様、実在の文化を強く反映したエピソードとなりました。
第7話「もしも…ヘラがテン・リングスを見つけたら?」
(c) 2023 Marvel
『マイティ・ソー バトルロイヤル』に登場した邪悪な女神ヘラが「もしも…」『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の世界に迷い込んだら……!?シリーズ屈指の悪役が修行を積んだ末に辿り着く答えが驚きのエピソード。
if展開を描く本シリーズならではと言えるキャラクターの成長が魅力的です。
第8話「もしも…アベンジャーズが1602年に結成されたら?」
(c) 2023 Marvel
『ソー』にも影響を与えた作家・シェイクスピア。彼の生きたエリザベス朝時代を舞台にヒーローたちが大暴れ。この世界に呼び出されたキャプテン・カーターが、少し古風なアベンジャーズメンバーと遭遇します。
長髪のハルク、甲冑のアントマン、義賊のキャプテン・アメリカなど、各ヒーローの個性的なビジュアルにも注目。
第9話「もしも…ストレンジ・スプリームが介入したら?」
(c) 2023 Marvel
第1シーズンで強烈な印象を残したドクター・ストレンジの変異体ストレンジ・スプリーム。再登場した彼とキャプテン・カーター、カホーリが壮大な最終決戦に挑むシーズンフィナーレです。後半にかけて続々と登場する「もしも…」なキャラクターたちや“あの”アイテムの数々。
シリーズを追ってきたファンにはたまらないサプライズ満載のエピソードとなりました。過去回とは異なるオープニングクレジットにも要注目です。
–{2023年のマーベル作品を総括!}–
2023年のマーベル作品を総括!
以下では2023年に公開された新作5本をご紹介。うち4本はディズニープラスにて絶賛配信中のため、この機会にぜひ本編も鑑賞してみてはいかがでしょうか。
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
家族と共に量子世界に迷い込んだアントマンが最強の敵カーンと戦うシリーズ3作目。地球を救い、数年ぶりに娘と再会した男スコット。彼が摩訶不思議な世界で家族との絆を深めながら、改めてヒーローとして成長していきます。
劇中ではアントマンの娘キャシーが登場。『マーベルズ』では、彼女がミズ・マーベル、ケイト・ビショップと共にヤング・アベンジャーズに加入する展開が示唆されたため、今後の活躍も期待できるでしょう。
本作は現在進行中の「マルチバース・サーガ」(全3章)の中核を担う第2章の幕開けとなりました。様々な世界(マルチバース)を行き来できる男カーンとの戦いは一区切りを迎えつつも、今後、異なる姿の彼らがアベンジャーズを襲う展開が示唆されて物語は終了。
(c) 2023 Marvel
しかし本作の公開後、カーンを演じたジョナサン・メジャースが不祥事を起こしたため、彼の再演が廃止に。そのため、今後は別の役者を起用しての登場(リキャスト)もしくはキャラクターごとの退場になるのかが注目されています。
あくまでこれは個人の予想ですが、今後はリキャストの可能性が高いのではないでしょうか……?実はシリーズでは過去にもリキャストしたキャラクター(ハルク、ローディ、キャシー、ロス将軍など)が多数います。
また退場したケースは、主演が故人となってしまった『ブラックパンサー』やカメオ出演のスタン・リー(シリーズの生みの親)といった稀な場合のみとなっており、今後の軌道修正にかける労力という意味でも新たな人物がカーンを引き継ぐのではないでしょうか……?
▶︎ディズニープラスで『アントマン&ワスプ:クアントマニア』を観る
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「シークレット・インベージョン」
『キャプテン・マーベル』で描かれたスクラル人タロスと、諜報機関シールドの長官フューリーの友情。彼らのその後を描いたサスペンスアクションが本作です。
スクラル人の過激派が人類を襲う大規模テロが発生。フューリーと同僚のマリア・ヒル、タロスとその娘ガイアといった面々がそれぞれの思惑を胸に動き出します。
意外な人物が次々に退場し、血で血を洗う泥沼の戦いが描かれるため、シリーズ屈指のダーク展開に……。
設定上、『マーベルズ』に続く物語ではありますすが、作品のトーンは大きく異なり、過去作とは一味違う内容になっています。そのためある意味で、混沌とした近年のマーベル作品を代表する異色作と言えるでしょう。
(c) 2023 Marvel
本作ではスクラル人と人類の軋轢、アイアンマンの相棒ローディが長期間にわたる軟禁状態にあったことが明かされました。
これらの要素は今後の展開にかなり影響を与えそうです。人間に擬態可能なスクラル人は、アベンジャーズにとっても大きな脅威となりうるため、彼らの戦いを大きく惑わせるのでは……?
また公開予定の映画『アーマー・ウォーズ』ではローディを主役に彼の戦いが描かれる予定。現在は題材・キャスト共に未公表ですが、ファンの興味を惹くという点で、悪役にアイアンマンことトニーに擬態したスクラル人が登場する可能性もあるのかもしれません……。
▶︎ディズニープラスで「シークレット・インベージョン」を観る
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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』
ならず者集団“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”最後の冒険を描いた3部作の完結編。「家族」をテーマに宇宙の寄せ集めチームの活躍を描いてきた本作が最後に描いたのは「別れ」と「始まり」。
センス・オブ・ワンダーに満ち溢れた極彩色の宇宙と、思わず感情移入してしまう人間ドラマがまさしく監督にしか描けない唯一無二の作品となっていました。
一時はマーベルを解雇され、ライバル会社であるDCスタジオに移籍。その後本作を手掛け、現在はDCヒーローの映画シリーズの再編を手掛けているジェームズ・ガン監督。
(c) Marvel Studios 2023
紆余曲折を経た監督が描く物語には、その経緯が重なるセリフも多いためファンにとっては感涙ものの作品となっています。
劇中では新たな「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の結成と、主人公スター・ロードの再登場が示唆されましたが、はたしてどうなるのでしょうか?
監督は続編を手掛けないことを公表しており、別作品でゲストキャラクターとして再登場するのかもしれません……。
▶︎ディズニープラスで『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』を観る
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「ロキ」シーズン2
マーベルを代表する悪役ロキが主役となった人気シリーズの続編。
カーンの変異体ヴィクター・タイムリーや、変わり者の天才科学者ウロボロスなどの新キャラクターを迎え、時間・空間をも飛び越えたロキの壮大な旅路は思わぬ結末に……。
『アベンジャーズ』ではヒーローたちに立ちはだかる強敵として現れた彼が、シリーズを経てどのように変化したのか。彼の物語にひとまずの終止符を打つ壮大なシーズンフィナーレはファンに大きな衝撃を与えました。
(c) 2023 Marvel
実は本作のクライマックスに登場する“ユグドラシルの樹”は「ホワット・イフ…?」シーズン2のラストにも登場。マルチバースを象徴する存在として描写されており、このことから“ロキ”が今後の物語において大きな役割を担うことは間違いないでしょう。
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『マーベルズ』
『キャプテン・マーベル』の続編でありながらも、新たな女性ヒーローたちの活躍を描き、さながら女性アベンジャーズのエピソード0とも言える内容となった一作。
「ワンダヴィジョン」のモニカ、「ミズ・マーベル」ことカマラと共にチームを組むことになったキャプテン・マーベルが、彼女への復讐を誓うクリー人ダー・ベンと戦うことに……。
劇中では、カマラの持つ腕輪がクォンタム(量子)バンドであることが判明。過去のドラマ版では過去へ、本作では異なる場所へ移動させる能力が示唆されていたため、今後のシリーズでは強力な武器となるはず。
(c) 2023 Marvel
また名前に“量子”と入っていることから、アントマンに登場した“量子世界”と何らかのつながりが予想され、マルチバースと量子世界を結び付けるキーアイテムになるのかも……。
また「ワンダヴィジョン」「ミズ・マーベル」で繰り返し示唆されてきたX-MENシリーズとの繫がりが本作でついに明白になりました。
果たして、次回の劇場公開作『デッドプール3』(X-MENシリーズ最新作)では、本作のキャラクターも関わってくるのでしょうか……?
なにはともあれ、マルチバース・サーガの大きな転換点となった作品です。
–{2024年のシリーズ展開を予想!}–
2024年のシリーズ展開を予想!
さて、ここまでは2023年のマーベル作品を振り返りましたが、2024年もマーベルでは注目作が目白押し。
ここからは“マーベル・シネマティック・ユニバース”に所属する実写・アニメから、そこにつながることが期待される関連作品も紹介します。
「エコー」
まずは新年1発目の配信作となった「エコー」。「ホークアイ」にて初登場となった難聴の暗殺者マヤ・ロペス。彼女は育ての親である犯罪王キングピンにどう立ち向かうのか……。
かつてNetflixで配信されていたディフェンダーズ・サーガ(現在はディズニープラスにて絶賛配信中)はシリーズの番外編的な位置づけで本筋のMCUとは関わらずでしたが、本作を機に正史としての扱いが明確になりました。
その流れを汲む作品として、血生臭いアクションシーンをふんだんに盛り込んだ内容が“マルチバース・サーガ”に新たな可能性を与えています。思わぬサプライズゲストにも。ぜひ注目していただきたいです。
『キャプテン・アメリカ』第4弾
「ファルコン&ウィンターソルジャー」にて、新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソン。
彼の活躍を描く『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(原題)が2024年5月~7月の間に公開予定です。
Captain America: Brave New World
In theaters May 3, 2024 (via @anthonymackie) pic.twitter.com/u1kCgLolsL — Marvel Studios (@MarvelStudios) June 6, 2023
ドラマ版に引き続き、サムの友人ホアキンとかつて超人兵士だったイザイアが登場し、『インクレディブル・ハルク』からロス将軍の娘ベティ、超人“ミスターブルー”となった研究者サミュエル・スターンズが再登場。
また、故人ウィリアム・ハートが演じていたロス将軍役をハリソン・フォードが引き継ぎ、米大統領として再登場することも話題となっています。
監督を手掛けるジュリアス・オナーは『ルース・エドガー』にて、アフリカ系アメリカ人青年の姿をミステリアスに描写、周囲の意見から彼の多面性が浮かび上がる社会派な物語を展開していました。
そのため、新たなキャプテン・アメリカを社会がどのように受け止めるのかなど、説得力を持った描写で重厚な社会派ドラマになることが期待されるでしょう。
「ホワット・イフ…?」続編
「ホワット・イフ…?」第1シーズン第5話で描かれたゾンビとなったマーベルヒーローたちの世界。この物語から派生したスピンオフとして「マーベルゾンビーズ」が2024年内に配信予定。
Marvel Zombies, an animated Original Series from Marvel Studios, coming soon to @DisneyPlus. #DisneyPlusDay pic.twitter.com/YetfOYpDPj — Marvel Studios (@MarvelStudios) November 12, 2021
いまだその全容は明かされていませんが、前回のエピソードで、スパイダーマン・ブラックパンサー・アントマンの3名が生き残ったため、その再登場はあり得るでしょう。
また、2022年のサンディエゴ・コミコン時点では、以下のメンバーの登場が発表されており、シリーズの中では比較的新しいメンバーも活躍する模様。
- イェレナ・ベロワ&レッド・ガーディアン(『ブラック・ウィドウ』)
- シャン・チー/ケイティ/デス・ディーラー(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)
- ケイト・ビショップ(「ホークアイ」)
- ジミー・ウー捜査官(『アントマン&ザ・ワスプ』)
新たにゾンビ化するメンバーとして、アボミネーション(『インクレディブル・ハルク』)、ゴースト(『アントマン&ワスプ』)、イカリス(『エターナルズ』)も予定されているようです。
ちなみに「ホワット・イフ…?」第3シーズンは、早ければ2024年内、制作状況に応じては2025年頃になる予定。
すでに発表されている先出し映像からは、ウィンター・ソルジャーとレッドガーディアンコンビが活躍するエピソードが期待されます。
その他の配信シリーズ
そのほか、現時点で配信が予想されているドラマ作品は以下の3作品になっています。
アイアンマンの遺志を継ぐ天才少女リリ・ウィリアムズの活躍を描く「アイアンハート」(原題)。
本作は撮影終了後、ストライキの影響で製作がストップ。報道では遂にポストプロダクションが終了したとされており、今年の配信が最有力となっています。
「ワンダヴィジョン」に登場した魔女アガサを主演にしたスピンオフ「アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ」(原題)も今年配信予定。ワンダの息子たちの再登場が予定されており、これがヤング・アベンジャーズの加入へとつながるのか?消息不明となった白いヴィジョンの行方も気になるところです……。
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「ワンダーマン」(原題)はエンタメ業界に生きる男のハリウッド風刺劇。日本ではほぼ無名のステラ・メギー監督と『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のデスティン・ダニエル・クレットン監督が手がける本作は題材からも異色作になる予定。脇役として名優ベン・キングズレーのトレヴァー・スラッタリーが再登場すると言われています。
X-MEN関連
初めてMCU作品に本格参戦となる『デッドプール3』(原題)が年内に公開予定となっています。
デッドプール、ウルヴァリンの再登場が決定しているほか、過去のX-MENキャスト、さらには映画『エレクトラ』の主人公を演じたジェニファー・ガーナーも出演を公表しており、20世紀FOX(現FOXスタジオ)時代のマーベル作品を総決算する内容とも言われています。
本作の監督を務めるのはショーン・レヴィ。過去には今回のメインキャスト2名の代表作『リアル・スティール』『フリー・ガイ』を手掛けており、その手腕は確かなもの。
さらに『ナイト・ミュージアム』シリーズでは、大量の登場人物たちに見せ場を作り、心躍るカメオ出演シーンを盛り込んでいたため、オールスターとなる本作も着実に仕上げることは間違いなしでしょう。
また、同じくX-MEN関連作としてはアニメ作品「X-MEN ’97」も年内に配信予定。本作は90年代に放送されたアニメ「X-メン」の精神的続編となる内容ですが、シリーズの初心者でも楽しめる内容になるとのこと。
Just announced at #SDCC2022:
Marvel Studios’ X-Men ’97, an Original series, streaming Fall 2023 on @DisneyPlus. #XMen97 pic.twitter.com/h78d17GYsq — Marvel Studios (@MarvelStudios) July 22, 2022
近年の作品では、過去のアニメシリーズがフィーチャーされる場面が多くなっています。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のプロフェッサーX、『デッドプール3』のウルヴァリンなどが(原作準拠となる)アニメシリーズの姿で登場しており、「ミズ・マーベル」でもアニメ版のテーマが流れる場面など。
これらの傾向も含めて、新作アニメシリーズの内容は、今後のMCU作品にも何らかの影響を及ぼすかもしれないのです。
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スパイダーマン関連
スパイダーマン関連では、原作キャラクターの実写化が続々公開予定です。
人気ヴィランを主役にした『クレイヴン・ザ・ハンター』『マダム・ウェブ』では並行世界のスパイダーウーマンが集結する展開が示唆されており、並行世界(=マルチバース)が関わってくるとなると、今後のシリーズにも多大な影響を及ぼすことになるでしょう。
現在、『スパイダーマン』の実写ドラマシリーズとして、「シルク:スパイダー・ソサエティ」(原題)と「スパイダーマン・ノワール」(原題)が製作中のため、これらの幕開けとしての位置づけになるのかもしれません。
また『ヴェノム3』(原題)も今年の公開を予定しています。主演トム・ハーディのInstagramで投稿されたセットフォトでは、服装から『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』直後の物語が描かれることが示唆されており、こちらでもマルチバースが関わってくるのかも……。
ちなみに年内には映画『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』とアニメシリーズ「スパイダーマン:Freshman Year」も公開される予定。前者ではトム・ホランド演じるスパイダーマンの登場が期待されており、後者では彼のパラレルストーリーが展開されます。
ポリゴン・ピクチュアズ制作となる「スパイダーマン:Freshman Year」では、デアデビル、ドクター・ストレンジ、ハリー・オズボーンといった人気キャラクターが登場し、スパイダーマンの新たな冒険が描かれる予定。
早くもシーズン2が予定されており、ひょっとすると、このスパイダーマンが『……ビヨンド・ザ・スパイダーバース』に登場するなんてこともあるのかもしれません。
さて、今回は2023年に配信されたマーベル作品を振り返り、怒涛の作品ラッシュが予想される2024年の最新マーベル作品を紹介しました。
はたして、ここで紹介したいくつの作品が公開され、新たにどんな作品が登場するのか……?
2024年もマーベル好きの皆さんにとって楽しい一年になりますよう、心より願っております!
(文:TETSU)
参考資料
- Meet Kahhori, The Newest Super Hero in Marvel Studios’ ‘What If…?’ (Marvel/2023年3月9日投稿)
- Netflix’s Daredevil Show Is MCU Canon, Apparently(RYAN DINSDALE/IGN/2024年1月5日投稿)
- ‘What If?’ Season 2, Spider-Man Animated Show Get Trailers(Jordan Moreau/Variety/2022年7月22日投稿)
- Marvel Zombies: Cast, New Zombies & Everything We Know(DAVID MILLER/SCREEN RANT/2023年11月29日投稿)
- Ben Kingsley Boards Marvel’s ‘Wonder Man’ Disney+ Project(Rick Porter/The Hollywood Reporter/2022年8月30日投稿)
- Spider-Man Noir Show at Amazon Taps Steve Lightfoot as Co-Showrunner(Joe Otterson/Variety/2023年12月4日投稿)
- What to Expect From Marvel in 2024: Movie, TV, Games and Comics Release Dates(JESSE SCHEDEEN/IGN/2023年12月31日投稿)