目黒蓮(Snow Man)が初の連続ドラマ単独主演、佐野勇斗が共演する「トリリオンゲーム」が、2023年7月14日スタート。
本作は、野心とコミュ力は超一流な”世界一のワガママ男”・ハル (目黒蓮) と、 コミュ障だがプログラミングの腕は確かなガク (佐野勇斗) が、 2人で1兆ドル(トリリオンダラー) を目指す成り上がりエンターテイメント。脇を固めるのは、今田美桜、 福本莉子、竹財輝之助、 吉川晃司、 國村隼ら。
CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
もくじ
※話数は随時更新します。
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
就活中の大学生・ハル(目黒蓮)は、日本最大のIT企業「ドラゴンバンク」の採用面接で、中学の同級生だったガク(佐野勇斗)と再会する。天性のコミュニケーション能力とハッタリで内定を獲得したハルは、「ドラゴンバンク」の内定式当日、ガクが不採用だったことを知る。ガクの豊富な知識とプログラミングスキルを見抜けなかった同社に見切りをつけて、ハルはあっさり内定を辞退。最終面接で面接官を務めた社長令嬢・桐姫(今田美桜)もろとも「ドラゴンバンク」を手に入れると言い放つ。
ハルはガクと組んで1兆ドルを稼ぐロードマップを描き、その無茶苦茶な夢に乗るガク。二人は事業計画も起業資金もゼロから「トリリオンゲーム」社を起業し、型破りな方法で資金集めに乗り出す。まずは、世界トップレベルのハッカーが集まる大会「セキュリティチャンピオンシップ」に参加して…。
>>>「トリリオンゲーム」第1話の予告をYouTubeで見る
第1話のレビュー
日本最大のIT企業「ドラゴンバンク」のビルの屋上、端すれすれに立って街並みを見下ろすハルこと天王寺陽(目黒蓮)。大変さまになっていてかっこいいが、危なくてひやひやしてしまう。これからこの男には、何度もこんな気持ちを味わわされるのかもしれない。
採用面接で再会した同級生二人
この日はドラゴンバンクの最終面接の日。ずっとこの企業で働くことを夢見てきたガクこと平学(佐野勇斗)は、トイレで話す練習をするも、面接では緊張で椅子から転げ落ち、話し方もしどろもどろ。しまいにはブツブツと小声の早口で話してしまい、大失敗。
うつむいて会場を後にするガクとすれ違った次の学生はハルだった。持ち前のコミュ力で、面接官のおじさんたちと談笑。ただ一人、役員の黒龍キリカ(今田美桜)だけは彼の嘘を見抜いていた。
履歴書の「語学力(得意な言語)・全部」に触れられて、ノリでいける的なことを答えるハルに、フランス語と中国語を使って話しかけるキリカ。かけていた眼鏡を外し笑顔も消し、同じくフランス語と中国語で答えたように見えるハル。意味が分かっていない様子の他の面接官たちに「ぽいでしょ?」とおちゃらける。一人笑っていないキリカは、評価欄に「◎」を書き入れた。ちなみにキリカは、大失敗したガクの欄にも「◎」を入れていた。早口の内容から、彼のスキルを見抜いていたようだ。
外で落ち込むガクが飲み物を買おうとして出したお札が風で飛ばされ、ジャンプしてそれをキャッチしたハル。2人は中学の同級生だったのだ。
中学時代、カツアゲされそうになっていたガクを助けたのがハルだった。「何で僕のことを……」と聞いたガクに「同級生が絡まれてんのに助けねぇ奴いんのかよ」と当然のように答えるハル。いい奴だ。
当時、ハルがカツアゲした不良たちとやりあったのは駐車場。監視カメラの死角にいたのに目隠しになっていたトラックが移動してしまった。「高校入学する前に退学だ」と言って大笑いしたハルだが、すでにパソコンオタクだったガクは、ハッキングして監視カメラのデータを消してみせた。ちゃんとそのことを覚えていたハルは、「お前ならいけるだろ」「元気出せ」と励ます。
内定式の日。やはり面接に落ちたガクは窓ふきのアルバイトをしていたが、よりにもよってドラゴンバンクのビルの担当に。しかも入社式をしている部屋が見えるところにきて(そんな残酷な偶然ある?)落ち込むのもつかの間、スーツ姿のハルがブランコよろしく降りてきて「たったいま(会社を)やめてきた、お前いなかったから」と言う。
「俺みたいな口とハッタリで世渡りする奴、お前みたいな知識と技術のある奴がいて、初めて両輪になる」「片輪しか取らないような会社は買い叩く」と言うハル。信念と合わないからといって大企業を入社当日に辞められるのか……ぶっ飛んでる。計算高いけれど、その結果得たものを手放すこともいとわないところが規格外で理解の範疇を超えている。ところで、ガクはヘルメットもしてゴンドラに乗っているのにハルが身軽すぎて危なくて怖い。この男、怖いものがないのだろうか。
いざ起業! ハルが狙う出資の秘策とは…
そんなわけで(?)会社を作ることにした2人。出し合った軍資金20万円を、ハルは椅子を買うのに使ってしまう。「最高のエンジニアには最高の椅子」と言って気にも留めていない様子だ。ドン引きしつつも少しうれしいガクだった。ガクのリアクションが漫画のようで(原作が漫画なのだが)気持ちいい。ある意味視聴者の心の声を代弁してくれている役どころでもある。ガクがハルに「ええ~」とリアクションしない日はくるのだろうか。
2人で出資してもらうために奔走するも、社会人歴も実績もない若者にお金を出してくれる人はなかなか見つからず、黒龍キリカの元へ。「ネクタイで目隠しして、残っているビリヤードの球を全部落とせたら出資して」というハルの提案に、キリカは乗った。ハルが見事にすべて落としたので、キリカは1億円出資してくれるというが、条件は株の51%を彼女が持つこと。実質会社はキリカのものになるため、持ち帰って検討すると言って一旦帰ることに。
ハルの狙いは、キリカが出資してくれると言った話をダシに他の出資者を探すことだったのだ。そんな折、ドラゴンバンク主催の世界トップレベルのハッカーが集まる大会「セキュリティチャンピオンシップ」が行われることを知り、ハルたちも参加する。
主にハッキングを頑張るのはガクだが、ハルは出かけては100人のパソコンオタクとオフ会したり、会場に飾る花(仕掛けあり)を用意したり、アルミホイルで電波障害を起こしたりしてバックアップ。神主のコスプレで会場に現れたときはさすがに声を出して「え?」と言ってしまった。ちなみに会社のロゴがまだないため、微妙なピースをしたガクの写真がアイコンになっていてウケる。桐姫(キリカ)が出資したことをチーム名にしたため、司会者が読むのをあきらめて「長い名前のチーム」と言っていたのも笑えた。
目黒のハル、期待以上のハマりっぷり
目黒蓮が「自分とは真逆」と言っていたハル役だが、確かに謙虚で真っ直ぐな印象のある目黒とは真逆なところもあるのだが、ハルとしてのふるまいもビジュアルも、すごくハマっていた。あの笑顔で話しかけられたら、口車に乗ってしまう気持ちもわかる。友達の力を信じ、そのためなら自分が持っているものを捨てることも厭わないところは、なんとなく目黒っぽさもあるように感じた。ワガママ男と言いつつも、結構いい奴なんだよな。
技術を持っていながらも、自分に自信がないガクと、2人だからこそ起こせる快進撃を観られるのが楽しみだ。
「わた婚」とは真逆の目黒蓮×今田美桜の関係性にドキドキ
ハル役の目黒蓮とキリカ役の今田美桜は、今年3月に公開された映画『わたしの幸せな結婚』の記憶が新しい人も多いだろう。あちらは孤独な2人が少しずつ惹かれあい愛し合っていく心洗われるような関係性だったが、こちらは野心や計算などもある、ギラギラした関係。2人が見つめ(にらみ?)合うシーンが多いのだが、これはこれでいい……!
面接のシーン、実はハルもちゃんとフランス語と中国語を話していて、「私のペットになれる?」と聞くキリカに「逆はどうだい? あんたが俺のペットになるってのは」と答えていたのだった。それを聞いて◎をつけたキリカ、なんだかすごい。ハルが「俺とガク、抱かれたい男ナンバーワンはどっち?」と聞いたのには、そのランキングに入り続けていた目黒の大先輩を思いだしてしまった。
キリカ、「これが仕事着?」と驚くようなお洋服が多いが、どれも似合っていて、毎回見られるのが楽しみだ。
未来にハルがいない……?
気になったのは、おそらく未来と思われるシーン。2人が作った会社は成功し、世界的な大企業に。だがオフィスにも、取材陣に囲まれているが、そこにいるのはガクと秘書だけ。ハルがいないのだ。さらに「今ハルさんに会うことができたら、なんと声をかけられますか?」という質問も飛んでいた。
なぜハルは一緒にいないのだろうか。その理由も徐々に明かされていくのか、気になるところだ。
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
–{第2話ストーリー&レビュー}–
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
突然現れた謎の男・祁答院(吉川晃司)からの出資話が持ちかけられる。持ち株比率は15%で、出資額は3千万円。出資にはとんでもない条件を出されるが、ハル(目黒蓮)は難なくクリア。無事、出資を受けられることになったハルたちだったが、祁答院に「最初の1カ月で売上300万円達成」を約束してしまう。
遂に「株式会社トリリオンゲーム」を立ち上げたハルとガク(佐野勇斗)。早速、人材の募集をかけるが、仕事内容は採用した人に決めてもらうというハルの無計画ぶりに、不安になるガク。
出来たばかりのよくわからない会社に就職希望者は来ないだろうと思われたが、ハルのある作戦によって多くの応募が――!
そして、面接で採用したのは、真面目過ぎるが故に就活が全敗中の大学生・凜々(福本莉子)。その凜々を入社1日目にして代表取締役社長に任命し、3人はAIを使ったオンラインショップ事業に乗り出すことになるのだが…
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第2話のレビュー
「セキュリティチャンピオンシップ」の会場を出たハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)の前に現れた謎の男・祁答院(吉川晃司)の目的とは!? そして意外な形で加わった2人の新しい仲間とは。物語が大きく動いた。
かっこいいぜ祁答院(けどういん)、出資の条件とは……
いや、怪しいけどかっこよすぎるだろ……。祁答院の目的は、二人に出資することだった。連れていかれた高級ラウンジでの交渉の結果、持ち株比率は15%・出資額3千万円で出資してもらえることに。最終テストとして提示されたのは「二人のうちどちらかが、ここにいる女を今日のうちに口説くこと」。祁答院のアルバイト秘書・現役女子高生の水樹風華(あかせあかり)はドン引きするが(そもそも女子高生秘書って!?)、酔いつぶれたガクが目を覚ますと、ハルは女の子と消えていた。
暗いホテルの部屋、ベッドにはラウンジ嬢が寝ており、ひと仕事終えてYシャツを着るハルの姿が。じ、事後じゃないか。いけないものを見ているような気持ちになりつつも、様になりすぎていて眼福だった。
二人が選んだ、新しい仲間とは?
出資金を得た二人がまずやったことは、札束の風呂に入ること。もちろん発案者はハルだ。こんなの、雑誌の怪しい広告でしか見たことないよ……。しかも、それをSNSにアップしていた様子。
売上を出すために人材採用を始めるハルたち。札束風呂に入るガクの写真付き募集ページに気づいた祁答院は怒ってガクにヘッドロックをかけるが(かわいそう)、実は他にも志望者を呼び込む戦略を仕掛けていたハルとガク。おかげで、大量に応募が集まっていた。
応募者の中の一人・凜々(福本莉子)は、”堅物”と言われるほどの真面目さゆえに、就職活動で連敗中。アルバイトしている花屋でも、1本入れ忘れた花を手に、お客さんを追いかけていくような誠実な子だ。ハルとガクが面接で出した質問に「答えられません」と言う彼女。出典元の本(ドラゴンバンク社長の著書)を読んだことがあって答えを知っているから、他の方に不公平になるからだと。
最終的に、正解を出したのは一人だけだったが、ハルは「面接は合コン。馬が合うかどうか」だから、ガクがいちばん一緒に働きたいと思った人を選べと言う。
ガクは、面接から帰るリンリンを追いかけた。彼女が靴ずれしていたことに気づき、絆創膏を渡しにきて、まるで、バイト先でお客さんを追いかけたリンリンのようだ。不器用で損しているけど誠実なこの二人、似た者同士かもしれない。
そしてガクは、リンリンに合格を告げた。初めての内定、ガクの後ろ姿に何度も「ありがとうございます」とお礼を言うリンリンに、なんだかジーンとしてしまった。福本は、目黒がSnow Manに加入後初めて出演した連続ドラマで、初のW主演作品となった「消えた初恋」で共演した。キリカ役の今田もそうだが、別の作品で共演した人との再共演が多くてなんだか感慨深い。
目指せ、月300万! AI大作戦
なんと、ハルはリンリンを代表取締役社長に任命。現役女子大生の彼女が社長になれば話題になるからだ。そして、祁答院と月に300万の売り上げを約束してしまった彼らは、作戦を考える必要があった。商品は、AIを使ったオンラインショップ。だがハルによると、AIに見せかけて中身は生身の人間が答える、その役割をリンリンにやってもらうと言うのだ。
戸惑いながらも頑張るリンリン。だがさすがに300万は難しそうだ。目玉商品が必要だとハルたちが向かった先は、ドラゴンバンクが出した新作ゲームのイベント会場だった。桐姫ことキリカ(今田美桜)に自分たちのショップでこのゲームを売らせてほしいと申し出ると、キリカが出した条件は、ドラゴンバンクの別の商品をあわせてレコメンドで載せること。さらに、社長であるリンリンに意見を聞きたいとせまる。
今日もお洋服がド派手でかわいいなキリカ様……それは置いておいて、リンリンは「その条件はのめません」と断ってしまう。会社(ガクのアパート)に戻って、断ってしまってすみませんと謝るリンリン。桐姫さんの言うとおり自分はビジネス感覚がない、話題作りのために社長にしたいならもっと適任がいると身を引こうとする彼女に、ガクはAIへの口コミを見せる。そこには、真面目で誠実な対応に感謝するコメントが並んでいた。
「リンリンの馬鹿正直な真面目さが欲しい」そう言ったハルの言葉は、リンリンに自信を与えた。もちろんガクもハルと同じ気持ちだ。ハルは大金持ちになることを夢見ているけれど、判断基準は必ずしも打算的なわけではない。そういうところもまた、彼の魅力になっているのだろう。
目黒蓮のヲタ芸が見れる日が来るとは
しばらく運用した結果、プレゼントに関する相談が多かったと話す三人。商品を花に絞り、営業場所としてハルが目をつけたのは、アイドルのライブだった。キンブレ(ペンライト)を両手に持ってロマンス(ヲタ芸のひとつ)を披露するハル。目黒蓮の全力ヲタ芸が見られるのは「トリリオンゲーム」だけ!
ちなみにヲタ芸というワードで目黒が所属するSnow Manのメンバー・佐久間大介を思い浮かべた人も多いだろう。目黒のブログによると、彼に動きを教えてもらったらしいことが書かれている。どおりでキレがあったわけだ。
ハルはTO(トップヲタ)のコージィ(シソンヌじろう)にそれとなくショップのことを伝え、コージィが贈った花はSNSでバズった。こうしてハル・ガク・リンリンは見事300万の売り上げを達成したのだった。
ひとつだけ気になったのは、ハルがライブ中にコージィに話しかけていたこと。ライブ中に会話するのは周りの迷惑になるし、最前で目の前で推しがパフォーマンスしているのに話すなんて、絶対オタクはやらないと思う。とはいえ、全体的にはかなり面白かった。今後はどんなところに潜入するのか楽しみだ。
ちなみにアイドルとしてでんぱ組.incが本人役で出演。次回もたくさんゲスト出演がありそうだし、豪華だ……!
謎のハッシュタグ「#足首だろ」とは
今回、番組公式Twitter直々にハッシュタグ使用のお願いがあった。
【重要】
「#トリリオンゲーム 」より皆様に #わがままなお願い があります。
今夜10時の【第2話放送中】にツイートしていただける場合は『#️⃣足首だろ』をつけて欲しいです??(⚠️放送スタートからです!)#ハルとガク が考えました。
トレンド入りを目指しています。何卒よろしくお願い致します??♂️??♀️ pic.twitter.com/4GDYkLCFMU— 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』【公式】 (@trillion_tbs) July 21, 2023
目黒と佐野がいっせいに言った言葉をつなげるということだったが、佐野が「足首」と叫んだことで、まさかの「#足首だろ」に決定。開始前のSNSでの様子からそんな気はしていたが、佐野勇斗、クセが強い! 横で「終わった……」と頭を抱える目黒蓮の反応もまたいい。本編とともに、放送外の絡みも楽しみにしたい。
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
–{第3話ストーリー&レビュー}–
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
蜜園社長(余貴美子)からの「花を1ヶ月で2000万売上」という条件を達成するため、ハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)は新宿歌舞伎町のホストクラブへ。フラワーギフトの最大市場である夜の町でホストになって、大勢のお客にAIショップ「ヨリヌキ」を利用してもらう作戦だ。
ところが、ガクの生真面目な性格があだとなり、初日からトラブルに発展。ハルたちの目的が別の金儲けのためだと知ったナンバーワンホストのヒロト(黒羽麻璃央)から「追放」を命じられる。ナンバーワンホストが店のルールを決めると聞いたハルは「自分が今月の売り上げトップになる」と豪語。ヒロトもその挑戦を受け入れる。
一方、蜜園は客のフリをして「ヨリヌキ」のAI機能に「真っ黒の花が欲しい」と相談する。その無茶な注文に凜々(福本莉子)は・・・。
さらに、桐姫(今田美桜)が蜜園フラワーに買収を迫る!
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第3話のレビュー
ハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)たちトリリオンゲームに課せられた新たな試練は、花を1か月で2000万円売り上げること。だが、花屋でバイトしていた凜々(福本莉子)によると、フラワーギフトの市場はそもそもそんなに大きくないという。そこでハルとガクは、最大の市場となる夜の街にホストとして潜入することに……!? 2人のホスト姿が楽しみなのは間違いなかったし、放送前日に公開されたWEB限定SPOTでは、ハルがホストと思われる人物相手に回し蹴りを食らわせていたシーンもあり、視聴者の期待はさらに募っていた。
潜入早々、歌舞伎町の洗礼を受ける二人
二人が潜入した店のナンバーワン・ヒロト(黒羽麻璃央)は、複数の客に「お前がいないと生きていけない」と営業をかけていた。この世界ならそれくらいは大したことではないと思うが、生真面目なガクはそんな世界が受け入れられず、ヒロトの上客(松井愛莉)に声をかけてしまう。だが逆に「愛情は課金制」「モブが調子乗ってんじゃねーよ」と彼女に頭から水をかけられ、それを見ていたヒロトの取り巻きホストに殴られる。
助けに入ったハルは、(一応)先輩ホストたちをボコボコにする。先ほど触れたWEB限定SPOTの回し蹴りはこのシーンだったというわけだ。ここで花を売りたいために潜入していることがヒロトにばれてしまい「追放」を言い渡される二人。「ナンバーワンの命令は絶対」と言われ、ハルは「俺がナンバーワンになる」と大口を叩き、ヒロトも「お前が勝ったらホストやめてやるよ」と応じる。
ヒロトの高圧的な言い方や手下に暴力をふるわせるやり方はともかく、ハルが面白くないと思われるのは当然な気もする。真面目にトップ争いをしている場で先輩のヘルプにもつかず、禁止された客引きをし、さらに別の金儲けのために来ているとわかったら「なめてる」と思われても仕方ない。
ホストに扮するのは2度目の目黒蓮
ファンの方はご存じだと思うが、目黒蓮がホストに扮するのは2度目だ。以前Snow Manの冠番組「それSnow Manにやらせてください」のメンバーがある職業についたらいくら稼げるか、という趣旨のコーナーでホストの面接を受け、実際にホストクラブを経営している方々から日給100万の査定をもらったことがあるのだ。
本来ならば潜入しただけの素人がナンバーワンになどなれる世界ではないが、目黒蓮のビジュアルとそれスノでの実績からいける気がしてしまった人は結構いるのではないだろうか。
ヒロト、実はいい人
序盤の印象がやや悪かったヒロトだが、客引きしていて厄介な相手に声をかけてしまったハルをみかねて助けてくれた。「お前のためじゃねぇぞ。うちの店の看板守るためだ」と言い、一緒にラーメンを食べながら「花なんか売れねぇぞ」と歌舞伎町の客の傾向をぶっきらぼうに教えてもくれて、実はいい人なんだなとわかったし、ナンバーワンの器を感じた。
黒羽麻璃央は今期「CODE-願いの代償-」「ウソ婚」にも出演しており、さまざまな役を演じている。
「ワンナイトの約束覚えてる?」ハルvsキリカが今回も良い
ホストとしての名刺を持ってキリカに会いに行くハル。蜜園フラワーを買収しようとしているキリカは「あなたたちは負ける」と言い放つが、ハルは「ワンナイトの約束覚えてる?」と切り出す。「はぁ?」とキレる長瀬(竹財輝之助)をスルーして見つめ合う二人。この二人の、二人にしかわからない世界というか空気感、たまらない。
着々と情報収集するガク
ガクも地道に頑張っていた。客にオンラインショップ「ヨリヌキ」の使い方を丁寧にレクチャーするほか、ホストやキャバ嬢にはたくさんの記念日があると聞き、記念日登録できる機能を実装するなど、彼なりにホストとして得た知見を活用していた。
そう、フワちゃん、あの、アンミカなど、客として出演した方たちのラインナップが豪華すぎた。
ヒロトvsハル、対決の行方は……?
ヒロトとハル(源氏名ハルヤ)の対決の結果が出る日。ヒロトはもともとある人脈を、ハルも地道に集めた客を集め、祁答院(吉川晃司)も招集して戦う。ハルはあと500万円のところまで差を詰めたが、やはりヒロトには負けている。時間も残りわずか……となったところで、キリカがやってくる。
これはハルの勝ちか? と思ったのもつかの間、キリカは目の前に来たハルのほか、「私一流のものしかほしくないの」とヒロトを呼び「今夜は私に合うお酒を出してくれた方を指名させてもらいます」と言う。そ、そう来たか~! しかしさすがキリカ様、貫禄すごくてかっこいい~!
ヒロトが選んだお酒は、2000万円する最高級ブランデー・ハーディー。
対してハルが出したのは、なんと缶ビール。
「ナンバーワンと飲むハーディーより、俺と飲む缶ビール」
「あなたにそんな価値ある?」
というやり取りののち、「味わってみてください」と耳打ちするハル。
見ていた祁答院の秘書、風華(あかせあかり)は「エロッ」とつぶやく.
結局、キリカが手にしたのは缶ビールだった。さらに「いくら出せばあなたは勝てるの?」と501万を払い、ハルの勝利。とんでもねぇ世界だ……。「今あの二人が負けたらつまらないでしょう? 私は彼らともっと面白いゲームがしたいの」と言うキリカ様、スペシャルなお人……。
無事2000万円を達成した「ヨリヌキ」。「チームで戦うってこういうことなんだね」とうれし泣きするガク。「胸張れ。これがお前の仕事だ」「これからも一緒に頑張りましょう」というハルと凜々。3人の絆にじーんときた。
蜜園フラワーと手を組むことになるが……。
トリンリンがAIではないことに気づいた蜜園社長(余貴美子)だが、結局トリリオンゲームと手を組むことに。「小さなアリが巨大なゾウに勝つには攻めるしかない」という名言が印象的だ。
だが、ドラゴンバンクは「ヨリヌキ」にそっくりなAIサービスつきECショップをリリース。これはキリカも知らなかったらしい。どうなる、次回……!?
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
–{第4話ストーリー&レビュー}–
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
ドラゴンバンク社がAIオンラインショップ「ヨリヌキ」をパクって大々的に「花ヴィーナス」を始めたことで、蜜園フラワーの売り上げは激減し、窮地に追いやられる。蜜園(余貴美子)を心配するガク(佐野勇斗)と凜々(福本莉子)だったが、これ以上蜜園フラワーを助けられる術はなく、祁答院(吉川晃司)からも、これがビジネスだと諭される。
ハル(目黒蓮)は次なるプランとして、ソシャゲ(ソーシャルゲーム)参入をガクと凜々に提案する。早速、大手ゲーム会社を買収しようと動くが、まったく相手にされない。そんな中、ハルはゲーム会社「SAKUSAKULAB」の社長・桜(原嘉孝)の心を掴み、「SAKUSAKULAB」の社員たちとゲーム開発に乗り出すことに。さらに、家賃300万円の新しいオフィスまで借りてしまう。
そして、ドラゴンバンク社の大人気ゲーム「ドラ娘」の開発プロデューサーを引き抜く計画も立てるが・・・。
>>>「トリリオンゲーム」第4話の予告をYouTubeで見る
第4話のレビュー
ハル(目黒蓮)・ガク(佐野勇斗)・凜々(福本莉子)たちトリリオンゲームが力を合わせて売り上げを達成したAIオンラインショップ「ヨリヌキ」は、ドラゴンバンクにパクられてしまう。売り上げは激減し、トリリオンゲームと手を組むことに決めた蜜園フラワーの経営は窮地に追いやられ、どうにもできない状態になってしまった。
”はらめぐ”コンビの共演に感涙
ハルが次に目をつけたのはソシャゲ(ソーシャルゲーム)。ゲーム会社のゲームとクリエイターを丸ごと買収しようと考えた。だが当然そんな条件を受け入れる会社はなかなかおらず、ほとんどが門前払い。ようやく、小さなゲーム会社「SAKUSAKULAB」の社長・桜(原嘉孝)の心をつかみ、一緒にゲーム作りをすることに。まぁ、ハルお得意のハッタリなのだが、ピュアな桜は「俺にはわかる。ハルの目は噓つきの目じゃなかった」と会社をたたんできてしまったのだ。責任を感じるガクであった……。
さらにドラゴンバンクの大人気ゲーム「ドラ娘」の開発プロデューサー・堀本を引き抜こうとたくらむハル。ゲームを愛しすぎるあまりこだわりの強い桜が一時離脱してしまうなど、一筋縄ではいかなかったが、何とか投資家たちを集めたパーティーにギリギリ堀本を連れてくることができ、さらに蜜園社長(余貴美子)がサクラとなったおかげで20億の調達に成功。桜は涙して喜び、その後もハルたちにお礼を言うのだった。
【?】#ハルと桜?#ハルくん背高っ#目黒蓮 (#SnowMan )#原嘉孝#トリリオンゲーム? #第4話まであと1時間⏰#絶対見てね?✨#今夜のハッシュタグは2145頃公開✌? pic.twitter.com/y3BIMcczre
— 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』【公式】 (@trillion_tbs) August 4, 2023
桜役の原は、ハルを演じる目黒と縁の深い人物だ。目黒と原はジャニーズのオーディション時から一緒の同期で、目黒がSnow Man加入時に所属していた「宇宙Six」というジャニーズJr.内ユニットでも一緒に活動していたのだ。はじめは掛け持ちで活動したものの、後にSnow Manに専念することを決めた目黒を、メンバーは快く送り出してくれたという。原が「お前ならいけると思ってたよ」と声をかけてくれたという話は、ファンなら耳にしたことがある方も多いだろう。
そんな二人がそれぞれの演技の場で努力した結果、目黒のドラマ初単独主演作品で共演できたことにグッときてしまった。しかも、桜役は原にすごくハマっている。
それはそうと、このツーショットの絵面が強すぎる。
ハルへの感謝を口にし、桜を説得したガク
一度離脱しかけた桜を説得したのはガクだった。一見自信満々に見えるが、挫折もたくさん経験している桜は、ヒットするゲームを作れない自分が世界の堀本と一緒にやれる自信もなく「俺なんか、結局何もできねぇんだよ」とうつむく。
桜の本心に触れたガクは、自分は何もできない人間だと思っていたけど、ハルに出会ったことで人生が大きく変わったこと、仕事ができていろいろなことを経験し、一緒に働く仲間もできたことを語る。「桜さんにもいるじゃないですが、僕にとってのハルくんのような仲間(会社をやめずについてきてくれたメンバーたち)が」と言われ、桜は涙してトリリオンゲームに戻ったのだった。
ハルの真っ暗な目。本当の目的は……
みんなで記念写真を撮り、先に決起集会に向かった桜たち。ハルと二人でオフィスに残ったガクは、衝撃の事実を知る。実は世界の堀本など存在しなかったのだ。全てはハルの自作自演。ドラゴンバンクがクリエイターの情報を非公開にしていることを逆手にとったハッタリで、買い取ったSNSアカウントやフリーライターに書かせたネット記事で堀本の存在をでっちあげ、パーティー会場では売れない役者(岩崎う大)に堀本を演じてもらったのだった。
そのことを告げた後のハルの顔からは笑いが消え、目が真っ暗なその表情にゾクゾクした。怖い。これまで「目黒蓮がとんでもなくはっちゃけた陽キャを演じている」印象だったが、それどころではなさそうだ……。ハルは、自分たちがやっとの思いで開発したサービスをドラゴンバンクにパクられたことを怒っていたのだ。
ハルの狙いは、メディア帝国をつくること。自分たちがメディアの力を得ることで、大きな力につぶされずにすむという考えだ。ソシャゲは20億を集めるためのダミー、制作はするし給料も払うから文句ないだろうと言うのだ。
桜たちの純粋な想いを踏みにじる気がしてしまうガクは後ろめたさをおぼえ、落ち込む。このことが、ハルとガクの仲を引き裂いてしまうのだろうか……。祁答院(吉川晃司)にも意外な過去がありそうだし、事故を起こしたような描写もあるし、次週からの展開が気になる。
今週のキリカ様
レビューでは触れられなかったが、今週のキリカ様(今田美桜)のお洋服もうるわしかったので写真で紹介したい。
蝶々がたくさんついた水玉模様のシャツ。
お父様とお食事の際のフォーマルな姿もすてき。
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
–{第5話ストーリー&レビュー}–
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
ハル(目黒蓮)は祁答院(吉川晃司)に、大手芸能事務所のゴッド・プロモーション(ゴップロ)を一緒に買収しようと持ち掛ける。ゴップロは祁答院の古巣で、彼がマネージャー時代に起こした事件についてもハルは調べていた。
一方、ガク(佐野勇斗)は新設したゲーム事業が資金を集めるためのダミーだったことを、桜(原嘉孝)たちに言えずにいた。
そんな中、ハルがゲーム開発資金の20億円を引き出し、いなくなってしまう。あまりの身勝手さに怒りに震える凜々(福本莉子)。しかし、ガクはハルの力を借りずに桜たちと最高のゲームを開発する決意を固める。
その頃、ハルは単身ゴップロへ。社長の神(塚本高史)に買収を宣戦布告する!
>>>「トリリオンゲーム」第5話の予告をYouTubeで見る
第5話のレビュー
「あんたと俺で芸能界を乗っ取る」
「芸能事務所を買収しタレントを丸ごといただく」
本当の目的はメディア帝国を気づくことだったハル(目黒蓮)。祁答院(吉川晃司)に一緒に大手芸能事務所であり、祁答院古巣のゴッド・プロモーション(ゴップロ)を買収しようと持ち掛ける。一度は断る祁答院だが、「あんたじゃないんだろ?」と言われて表情が変わる。
実際に事故を起こしたのは祁答院ではなく、彼がスカウトしチーフマネージャーを務めていたタレント・ヒムロ(曽田陵介)で、祁答院は身代わりになったのだ。
そんな恐喝まがいの交渉をして、ゴップロに訴えられたらお前もめでたく前科一般だぞと言う祁答院に「俺、とっくに前科トリリオン犯ほどやらかしてるんで。いまさら一犯やそこら増えたところで、誤差だろ」と返すハル。ここの表情と言い方が先週に引き続き悪い感じでなんともたまらない。
こうしてハル×祁答院、悪(ワル)同士のタッグが結成されたのだった(祁答院、見た目がちょいワルなだけで実は悪くない気もするけれど)。しかしこの二人の並び、ものすごく絵になる。
悪(ワル)になろうとしたガクだったが……
ガク(佐野勇斗)からゲーム事業はダミーだったと聞いた桜(原嘉孝)たちは、激怒するどころかよりゲーム作りへの志気を高めた。どこまでも真っ直ぐな彼らのために何かしたいと思ったガクは、ハルのように悪になろうとドラゴンバンクの中枢システムに侵入する。だが桜たちや凛々(福本莉子)の言葉がよぎり、苦労して他の人たちが作ったデータを盗むことはできなかった。
ハッキングの事実を知り、珍しく血相を変えて担当者たちに詰め寄るキリカ(今田美桜)。だが、データは盗まれていなかったどころか、セキュリティーの穴をふさぎ、指示書まで残していってくれたのだという。とんだお人好しハッカーに驚くが、キリカは面接時のガクが脆弱性について話していたのを思い出し、彼の仕業だと確信する。
遊園地デートではしゃぐキリカ様が可愛すぎる
「明日、私とデートしてくださらない?」
キリカから突然デートに誘われたガク。人生初デート、しかも相手はあのキリカ。そしておそらく、ハッキングの件について何か聞かれるのだと思いド緊張のガク。ハルならもっとうまくやれたのに、と気負うガクに、凛々は「そのままのガクさんでいいと思います」と励ます。
当日のキリカ、本当に可愛かった! 「ガク!」と嬉しそうな声とはじける笑顔で手を振りながら走ってくる姿にキュンとした人も多かったのではないだろうか。ずっと大はしゃぎで楽しそうなキリカ、普段の姿とのギャップがすごい。
すべてのアトラクション、ガクを恨めしそうな表情で見ながら監視する長瀬(竹財輝之助)が面白すぎて声を出して笑ってしまった。特にお化け屋敷で、キリカから預かった特大ぬいぐるみを片手にガクをにらみ、振り返ったガクに絶叫されるシーンは最高だった。竹財輝之助、あるタイミングから激しい役が増えてとてもいい。
そんなわけで、はしゃぐキリカ・戸惑うガク・にらむ長瀬がセットでさまざまなアトラクションをめぐるさまが面白かった。
ガクなりのやり方でつかんだ新情報
最後、二人きりの観覧車でハッキングのことをほのめかされるガク。「何のことだかわからないです」とハルを見習ってしらを切ろうとするが、犯人は何がしたかったのかと聞かれて「ドラゴン娘の開発者情報を知りたかったんだと思います」と答える。凛々に友達の話として打ち明けたときといい、完全にガクのことだとバレバレなのが最早いとおしい。
帰り際、ガクのスマホに開発者情報を送ったキリカ。ガクはいつも周りやハルと自分を比べて自分は駄目だと思っているが、今回は結果的にガクなりのやり方で情報を得ることができたのだった。
ドラゴン娘の開発者・蛇島(鈴木浩介)は、引き抜きの面接にドラゴンバンクのロビーを指定してくるようなぶっとんだ人物。条件の話になり、いきなりお金の話をしてくる。鈴木浩介は今期他局で放映している「CODE-願いの代償-」にも出演しているが、役柄が違いすぎてすごい。
「お前がそんなにこだわるならゲーム事業もやろう」「俺たちは二人で両輪だ」と言うハルの笑顔は、屈託なく見える。ハルなりにガクのことを大事に思っていることがわかり、ちょっとほっとした。そういえば、ハルはガクのためにドラゴンバンクを初日に辞めたのだった。
ハル、純粋なところと歪んだところが共存していてつかみどころがない。その妙を演じ分ける目黒蓮の演技に脱帽だ。さらに、ハルのように悪にはなれないガクと、そんなガクのやり方が人の心を動かすシーンもあり、味わい深い回だった。
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
–{第6話ストーリー&レビュー}–
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
ついに天才クリエイターの蛇島(鈴木浩介)が「トリリオンゲーム」社にやってきた。しかし、金儲け主義の蛇島とハートを大事にする桜(原嘉孝)は意見が噛み合わない。ガク(佐野勇斗)は間に入って苦労しながらも、蛇島の何気ない一言が気になっていた。
一方、ハル(目黒蓮)と祁答院(吉川晃司)は「ゴップロ」の社長・神(塚本高史)を退陣に追い込むため、株主たちの委任状集めに奔走。カギを握る所属俳優のヒムロ(曽田陵介)にも密かに接触を試みる。
そして「ゴップロ」の株主総会当日、事件が起こる!
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第6話のレビュー
ゲーム事業とメディア事業、どちらも狙うことにしたハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)たちトリリオンゲーム社。とはいえ、どちらもまだまだ課題は山積みだった……。
蛇島(鈴木浩介)がゲーム制作に合流し……?
ドラゴンバンクから引き抜こうとしている、天才クリエイターの蛇島(鈴木浩介)がトリリオンゲーム社のゲーム制作に合流。まずはお試し期間として、一緒にやってみることになった。
前回の一瞬の登場でもすでにキャラの濃さがうかがえた蛇島、とにかくアクが強い。「Dr.スランプ アラレちゃん」のアラレちゃんのような走り方、指パッチン(ポール牧……?)、英語を多用した話し方(ルー大柴?)、途中は3年B組金八先生の武田鉄矢のような話し方になるところも。
なんとなく予想はついていたが、お金になってナンボだという蛇島と、お金は二の次でハートと面白さが大事だという桜(原嘉孝)は衝突する。上にある画像のシーンなのだが、桜に「ハートだろ」とまくしたてられて指ハートしながら「ハートゥ……」という蛇島、ちょっと面白い。ぶっとんでいるが、一人称「おっちゃん」の蛇島、だんだん可愛く思えてきた。
蛇島がお金を最優先にしているのを「金の亡者」と非難されるシーンがあるが、ソシャゲを作るうえでは正論だと思う。筆者、ソーシャルゲームを作る会社に勤めて制作していた時期があるのだが、お金にならないことには運営を続けられず、サービス終了に追い込まれるのだ。月の目標金額を達成できそうか月初の数日でわかり、達成できなさそうだとわかるとテコ入れをしていく感じで、ソシャゲでこんなにお金が動くんだということにも、その達成が絶対なことにも驚いた。
もちろん面白くないゲームにお金を出したいと思うわけがないので、桜の言っていることも間違ってはいないのだが、お金はやっぱり大事なのだ。
ドラゴンバンク社長・黒龍一真(國村準)は、蛇島を呼び出し、本格的にトリリオンゲームに移籍するようなことがあったら「潰すよ、トリリオンゲームごと」と脅しをかける。さらに、蛇島は気持ちがなくなったように見せかけてトリリオンゲームのメンバーに別れを告げ、非難される。
でも本当は、蛇島もトリリオンゲームでのゲーム作りを楽しんでいたのだ。ドラゴンバンクではドラゴン娘が大ヒットするも、会社だけ儲けて社員への還元をきちんとせず、蛇島はお金を横領してしまったらしい。結局お金を返すことで許されたが、制作には関われないまま飼い殺しされていたところにガクたちからの誘いがあった。
黒龍は、蛇島がドラゴンバンクに居続けるならゲーム開発のいいポジションを与えるという条件までつけ、そのことを記者も入ったイベントで盛大に発表しようとしていた。イベント直前、ガクとハルは再度蛇島の元に訪れ、ガクは「僕たちと一緒に心揺れる仕事を、最高に面白いゲームを作りましょう」と呼びかける。
蛇島は心が動いたようだったが、黒龍の脅しの言葉を思い出し「そういうの、ゲームの世界ならありうるんだろうな」と寂しそうな顔をして二人に背を向けた。せ、せつない……。
イベントで挨拶する蛇島は、後方にハルとガクがいるのを見つけ、自分は今日限りでドラゴンバンクを辞め、トリリオンゲームに行くことを宣言したのだった。へ、蛇島~!! 単なる金の亡者ではなかったのだ。
トリリオンゲームに戻った蛇島を、社員たちは温かく迎える。自分がいるとトリリオンゲームに迷惑をかけるかもしれないから、今切ったほうが……と心配する蛇島だったが、みんなそんなことは意に介さない様子。感激した蛇島は、ドラゴンバンクでの経験を語る。
「ユーザーが課金するのは、勝ちたいときだけじゃない」「心が、揺れた瞬間」「その通り」と、桜とも息が合ってきた。桜、このときといい、蛇島が横領したと聞いても「過去は過去」と言ったことといい、本当にお人好しのいいやつだ。
そしてまた、ガクの言葉が人の心を動かした。
ゴップロ買収、成功なるか……?
一方、祁答院(吉川晃司)古巣のゴッド・プロモーション(ゴップロ)を買収しようという祁答院とハル。株主の元を回るが、色よい返事はなかなか聞けない。株主総会当日、黒龍の根回しでハメられたことが判明する。が、ただで倒れるトリリオンゲームではなかった。
ゴップロの顔であり、かつては祁答院がマネージャーを務め、身代わりになった交通事故を起こした張本人でもあるヒムロ(曽田陵介)の「真実を話します」という発言から、雲行きが変わる。ヒムロが真実を話すまでもなく、無線でハルから通信を受けた神社長(塚本高史)はハルの指示に従い、社長退任と次期社長を祁答院に託すことを宣言した。神が小心者なことを逆手に取った作戦だった。
ゲームとメディア、両方手に入れたトリリオンゲーム。ヒムロをCMに起用し、制作したゲーム「プチプチランド」の売れ行きも好調。そしてハルはネットテレビ「トリリオンTV」の開局を考えている。もちろん黒龍が黙っているわけもないだろうし、毎回出てくるハルのいない未来も気になる。次回の展開も見逃せない。
数話前までハルに圧倒されていたのに、前回からガクの言葉に心を動かされはじめている。
今後の二人の印象がどうなっていくのかも気になる。
今週のキリカ様
今週もキリカ様(今田美桜)に触れられなかったので、お洋服を紹介。
すごく派手な柄だけど、お顔が負けていなくてさすがです。
ヒョウ柄の長い手袋、なかなか一般人には着こなせない。バッグも柄を合わせています。
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
–{第7話ストーリー&レビュー}–
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
ハル(目黒蓮)たちは「プチプチアイランド」の大ヒットで得た大金をつぎ込み、天気予報専門チャンネルと番組制作会社を買収。ついにネットテレビ「トリリオンTV」が開局した。ゴップロのタレントを起用した宣伝効果で、大口のスポンサーもついた。
しかし、そんなトリリオンゲーム社を黒龍(國村隼)が本気で潰しにかかる。アメリカの大手配信サービス会社を買収して桐姫(今田美桜)がCEOとなり、地上波テレビの看板番組の放送権を買い漁り始める。
その頃、ハルとガク(佐野勇斗)は、ある制作会社の報道プロデューサー・功刀(津田健次郎)と地上波テレビ局の人気アナウンサー・あかり(百田夏菜子)に接触して・・・。
>>>「トリリオンゲーム」第7話の予告をYouTubeで見る
第7話のレビュー
ゲーム「プチプチアイランド」の売り上げをつぎ込み、ネットテレビ「トリリオンTV」を開局したハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)たちトリリオンゲーム社。冒頭アイスを食べながら路上で話すハル・ガク・凛々(福本莉子)が個性が出ていてよかった。ちなみに食べていたアイスは、おそらくだがハルがガリガリ君ソーダ味、ガクがチョコモナカジャンボ、凛々がパルムとそれぞれ”らしい”チョイスだった。……書いていたら食べたくなってきたので、コンビニで買ってこよう。
功刀(津田健次郎)とあかり(百田夏菜子)が仲間に
「トリリオンTV」はゴップロのタレントを起用したこともあり、大口スポンサーが付き出だしは好調だった。が、ドラゴンバンクが本気でトリリオンゲームをつぶしにかかってきた。アメリカの大手配信サービス会社を買収したのだ。キリカ(今田美桜)も今回は乗り気で、自ら志願しCEOに着任。
ハルは次の作戦を考えていた。制作会社の報道プロデューサー・功刀(津田健次郎)と地上波テレビ局の人気アナウンサー・あかり(百田夏菜子)を仲間に引き入れたのだ。2人の仕事にかける切実な思いをくすぐる、ハルの交渉術が見事だ。
スポンサーのために真実をもみ消された苦い過去を持つ功刀には「俺らは真実を報道します」と持ち掛け、「俺が興味あるのは数字だけ」と返されると「超天才人間コンピューターのガクがいます」とハッタリをかまし、キリカがビルのどの出口から出てくるか当てたら組もうと持ちかける。本当は報道をやりたいのにアイドル扱いされてバラエティーばかりなことを不満に思うあかりには、報道への熱い想いを語る(もちろん嘘)。「でも俺、嘘とかつけない性格なんすよ……」と照れ笑いするハルに「どの口が!?」と心の中でシンクロしてツッコむガクと凛々だった。
凛々は、またハルが自分たちを利用していてガクが大変な思いをするのではないかと心配したが、ガクは「ハルくんとの友情パワーを信じたい」と言う。友情パワー……。功刀を演じる津田健次郎の大人の色気がすごい。
「ゲスだからこそ、ちゃんと作るんです」“両輪”だからこそできること
視聴者から情報を買う形で他との差を狙ったトリリオンTV。スポンサーのミスリルフォンが充電中に爆発したという情報を得るが、ミスリルフォンの社員たちはその情報を隠蔽しようとしたうえ、スポンサーは大事だろうと脅しのようなことまで言ってくる。憤る功刀やあかり、ガク、凛々。そこへやってきたハルは彼らの希望をのむように見せかけ、そのまま会食へ。
本意でないガクたちは浮かない顔だが、ハルは爆発したのと同じ方法で充電したミスリルフォンを渡し、口では中華料理を勧めながらメッセージアプリで交渉する。「引かねーっすよ俺。世界一のワガママ男なんで」と真顔で迫るハルの表情にゾクっとする。
隣の部屋に報道陣を呼んでいると言ったハルだったが、実際はハッタリ。素直に信じていて驚くガクと凛々(お人よし!)に対し、功刀は「ゲスだなー!」と笑う。ハルに番組のことを”釣り餌”と言われたのを面白く思っていなかった功刀だが、ハルはこう返した。
「いや、まずい釣り餌に食いつく魚はいねぇ。釣り餌だからこそ中身もちゃんと作る」
「ハッタリと中身、両輪が揃えば一気に爆発する。俺や功刀さんみたいなゲスゲーマーが金と数字を作れば、ガクや凛々、あかりたちが中身を作る。ゲスだからこそ、ちゃんと作るんです」
うれしそうな顔をする功刀。ガクも小声で「信じてよかった……」と笑顔になった。
対照的に描かれてきたハルとガクだが、両方揃っているからこそ力を発揮できる。1話でハルが言った「両輪」が説得力を持ってきて、観ているこちらも高揚する。
適当なハッタリ野郎に見えて、功刀のカット野菜、あかりのシュークリームと、苦いエピソードをちゃんと知っているハル、すごいなぁ。
今週のキリカ様(と黒龍)
今週もキリカ様のお洋服を紹介。
オフィスに職人を呼んでお寿司を堪能。おいしそう……。赤いドレスがお似合いです。ところでキリカ様はノースリーブ、黒龍(國村隼)はきっちり長袖。この部屋の温度管理はどうなっているのだろう……? ほかのシーンでもハルだけ半袖なこともあったし、季節が謎なドラマである。
ところで、黒龍も昔はベンチャー企業的な立場だったという話が出た。どんな経緯なのか気になる。
ピンクのだぼっとしたコート(ジャケット?)の袖をまくってブルーのインナーを見せる。上級者すぎて真似できないスタイル。机に座るのはお行儀が悪いけれど、キリカ様がやるとエレガントな気がしてしまう。
「社会が大きく変わるゲームチェンジが必要ね」と不敵に笑うキリカ様。怖い。黒い服にパールのアクセントが光る。
次週、祁答院(吉川晃司)は黒龍と手を組んでしまうのか……? 気になるしやめてほしい……!
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
–{第8話ストーリー&レビュー}–
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
トリリオンゲーム社はゲーム事業、テレビ事業で収益を大幅に伸ばしていった。
一方、桐姫(今田美桜)がCEOとなった動画配信サービスのD-REXはアジアの大手家電メーカーと業務提携し、テレビのリモコンに専用ボタンを設置、月額料金を1年完全無料にすると会見で発表。そして配信好調なトリリオンゲーム社のことを「ベンチャーに毛が生えたような競合他社」と揶揄する。出席していたアナウンサーのあかり(百田夏菜子)が「トリリオンゲーム社への宣戦布告だ」と意見し、場は騒然となる。
そんな中、ハル(目黒蓮)は話題となったD-REX社の戦略への一発逆転案として、人気アニメスタジオ・ポポラの新作の独占配信をぶち上げる。早速、ハルとガク(佐野勇斗)で交渉に訪れると、ポポラの監督・宇佐美マリは噂以上のワガママぶりで・・・。
>>>「トリリオンゲーム」第8話の予告をYouTubeで見る
第8話のレビュー
ゲーム事業、テレビ事業ともに業績好調なトリリオンゲーム。蛇島(鈴木浩介)や桜(原嘉孝)や功刀(津田健次郎)には役職がついていた。このドラマ、各回の重要なゲストが1話限りでなく、その後も物語に関わっていてうれしい。だがそこに、桐姫ことキリカ(今田美桜)率いる動画配信サービスのD-REXが大手家電メーカーと業務提携し、月額料金を1年間無料にすると公表。
あかり(百田夏菜子)、ハル(目黒蓮)へまさかの公開告白
会見で「ベンチャーに毛が生えたような競合他社」と言ったキリカに対し、現地にいたあかり(百田夏菜子)は「トリリオンゲーム社への宣戦布告ですか?」と噛みつく。そしてなぜかハル(目黒蓮)を巡った言い争いに発展し、「彼が好きなの?」と聞かれたあかりは「はい、好きです」と答えてしまう。キリカはマイクを通さずに「うらやましい」と言い、功刀は「生配信だぞ」とあかりに声をかける。
この会見を後ろで観ているハルの表情がいちいちかっこいい。会見後あかりに「うれしかった。トリリオンTVのために、あえて場を盛り上げようとしてくれたんだよな」と伝える。いい感じに流してくれて仕事相手としては助かるが、あかりが本当にハルを好きなんだとしたらちょっと切ない。確かに前回の流れ、あかりがハルを好きになってもおかしくない。役とはいえ、アイドルからアイドルへの告白にちょっとドキドキしてしまった。
人気アニメスタジオ、ポポラの新作をめぐる戦い
ハルが次に目をつけたのは、世界的に有名なアニメスタジオ・ポポラの新作。過去作のジャケットなどの雰囲気やエピソードから、ポポラのモデルはどう考えてもジブリだ……。ポポラはひと足早くD-REXと契約してしまっていたが、めげずに通う。ポポラの中心人物は、天才アニメーターの宇佐美マリ(麻生祐未)とそれをサポートするプロデューサーの安住久子(中島ひろ子)。マリは才能はあるがワガママな変人で、麻生祐未の演技が見事で、麻生祐未だとしばらくわからなかった。
一見うまくいっているように見えるポポラだが、マリのこだわりに付き合うために製作費がかさみ、大きな借金を抱えていた。D-REXと契約したのもこのためらしい。「あの天才に出会って私の人生は変えられてしまった」と言う安住に、ガク(佐野勇斗)は共感し、ハルとのこれまでを思い出す。
お得意のハッタリで海外のアニメスタジオの協力を持ちかけ、マリに「風の丘の少女」の映画化をOKさせたハル。この作品は安住が企画した自伝的作品だが、過去にアニメ化の話が頓挫してしまっていた。
ハルの嘘を暴くキリカだったが……
「風の丘の少女」新作発表の会見の日、キリカがマリに、ハルの話は嘘だと伝え、会見は中止したほうがいいのではと言ってきた。「この嘘つき。会見で言っていい?」というマリに、ハルは動じることなく「言いたいこといっちゃってください」と言う。マリはトリリオンTVの嘘と、一緒に作ろうとしている「風の丘の少女」は安住の企画だということ、彼女に企画のセンスはないけれど、この作品だけは心が震えたこと、安住がサポートしてくれてきたから今まで自分が作品を作ってこられたことを話す。そして、安住のためにも絶対に「風の丘の少女」を映画化することを宣言する。
マリはハルのアニメスタジオの話が嘘なのと、その名目でマリにAI技術をプレゼンしていたことに気づいていたのだ。前者は気づいたけど後者は気づかなかった……! 手描きにこだわっていたマリは、AIを使って作品の制作スピードを早めることに納得していたらしい。「あなたもワガママね」と通じあうマリとハルがなんだかたまらない。安住もガクも自分は天才の足元にも及ばない凡人だと思っているけれど、マリもハルも、彼らに心を動かされ、支えられてきたとわかっているのだ。
キリカとハルの焼き鳥デート、最高だけど……
キリカを呼び出したハルが、一緒に焼き鳥を食べるシーンがよかった。なんだろう、敵だけど通じ合っている、この二人の関係性もたまらない。それにしてもキリカ様、焼き鳥を生まれて初めて食べたっぽくてすごい。ガクとのデートのときは長瀬(竹財輝之助)がいたのに、このときは二人きりっぽかった。キリカの口にタレがついていて笑い合うシーンは微笑ましかったのに、そういう和やかなだけの関係ではいられないんだな。
ついにハルとガクの目の前に現れた黒龍(國村隼)
トリリオンTVにしてやられたD-REXの役員を、黒龍(國村隼)はキリカも含め全員解雇。ちなみに祁答院(吉川晃司)は、彼からの手を組む誘いを断っていた。あらためて黒龍のもとに呼ばれたハル、ガク、祁答院の3人。
黒龍は、3人が持つトリリオンゲーム社の株を700億で買いたいと言う。つまり買収だ。「またえらく買いかぶってくれてんじゃねーの」と祁答院。祁答院のこの口調、ハマりそう……。
「私はライバルとケンカはしない。徹底的に吸い潰すか、丸ごと手に入れる」
そう言った黒龍は「ハルくん。君は素晴らしい(中略)……実に鮮やかだ」と今までの手腕を褒め、キリカと結婚して黒龍家の人間になりなさいと持ちかけた。
ええーーーー!!? いやある意味お似合いの二人だしいつかはそういうことになってもおかしくはないと思っていたけど、お父様からの命令でっていうのはキリカ的にもどうなの……!??
でも、ずっと出てくる「ハルのいない未来」は、もしかしてそういうことなのか……。混乱の中、次回の展開を待つしかない……!
【?】#吉川さんお誕生日おめでとうございました?#みんなでトリリオンポーズ???#いつもお茶目で素敵な祁答院をありがとうございます?#目黒蓮 (#SnowMan )#佐野勇斗#今田美桜#竹財輝之助#Haruki#猪征大#吉川晃司#國村隼#トリリオンゲーム?#第8話は9月1日よる10時? pic.twitter.com/wYXD1xVw6a
— 金曜ドラマ『トリリオンゲーム』【公式】 (@trillion_tbs) August 31, 2023
舞台裏では和やかなのがせめてもの救い……!
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
–{第9話ストーリー&レビュー}–
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
黒龍(國村隼)から、ハル(目黒蓮)、ガク(佐野勇斗)、祁答院(吉川晃司)が持つトリリオンゲーム社の株式を700億円で全て買い取ると買収話をもちかけられたハルたちはある一つの答えを出す。
そして次なるはキャッシュレス決済事業に目を付け、QRコード決済サービス「トリンリンペイ」を開発し、天下を取ろうと動き出す。
一方、子会社のスーパーマーケットチェーンに異動させられた桐姫(今田美桜)は、ドラゴンバンクの電子マネー「ドラコ」を使った新戦略を思いつく。その桐姫にハルから思わぬ申し出があって……
>>>「トリリオンゲーム」第9話の予告をYouTubeで見る
第9話のレビュー
桐姫ことキリカ(今田美桜)の父であり、ドラゴンバンク社長の黒龍(國村隼)は、ハル(目黒蓮)、ガク(佐野勇斗)、祁答院(吉川晃司)が持つトリリオンゲーム社の株式を700億円で買い取ると申し出た。さらに、ハルに対して「キリカと結婚して黒龍家の人間になりなさい」と言う。一体どうなってしまうのか……!? そんなこと、キリカだって望んでないと思うけど……。
しかし、ハルはあっさり「さーせん。実は俺、もう結婚してるすよ」と答える。一瞬、まさかの既婚!? と驚いたが、これも嘘だった。祁答院いわく「ああ言えば桐姫は恥をかかずに済む」とのこと。
キリカも笑顔で「残念! いい人は売れるのが早くて本当に困っちゃう」とうれしそうに返していたが、後で「あの男が結婚していたなんて……」と言う長瀬(竹財輝之助)に「なわけないでしょ」と答えた。彼女も気づいていたのだ。
帰り道。車で信号待ちをしていて、前方の車から掃除をしているおじさんにゴミが投げつけられる(最低)のを見たハルは運転席を降り、おじさんにホウキとチリトリを借りて集めたゴミをカップルが乗る車内に笑顔で投げ入れた。祁答院は大爆笑、観ている側としてもスカッとする展開だが、いつも、周りに調子を合わせるハルにしては珍しい行動だ。
「珍しいじゃねーの」
「ちーとムカついてよー」
ハルにも祁答院さんの口調がうつっている……!?
ハルは黒龍に怒っていたのだ。だが、「少なくとも、祁答院さんには断る理由がない」とあの場では断らなかった。
だが、祁答院も「ただちーとムカついてなー」と、黒龍の話に乗るのは気に食わない様子。
ところで祁答院の車の降り方、かっこよすぎない?
ガクも、ハルからカジノに連れて行かれて「ここで降りて勝ち逃げするか?」と聞かれる。
「ドラゴンバンクの傘下に入れば人生上がり 普通のサラリーマンの100倍贅沢できる」
「だけど、人生上がりを選べばここでおしまい」
回答の日。黒龍は2000万のワインを用意して待っていたが、答えはNOだ。
この申し出を断ることがいかに間違っているか、いつもの調子で語る黒龍に
「俺らがドラゴンバンクを買収します」
「だからさー俺らがあんたらをゴクッと飲み込むんだよ」
ハルは、珍しくいらだった口調で告げた。
ハルたちの次なる作戦は……!?
ドラゴンバンクを買収できるほどの資金力は、もちろんない。そこで、ハルが考えた作戦は、キャッシュレス決済事業。新たなサービス「トリンリンペイ」の開発に乗り出す。一方、黒龍によって子会社のスーパーマーケットチェーンに異動させられたキリカもまた、電子マネー「ドラコ」を拡大しようとする。両者は交通系電子マネー「PASCA」に参入しようとするが、南急電鉄の会長、渡利(大和田伸也)に断られてしまう。渡利が通るだけで空気清浄機のランプが緑から赤に変わったのには笑ってしまった。
ハルとキリカのナイトクルージングと”わたしの幸せな結婚”
ハルは貸し切りにしたクルーズ船にキリカを呼び出し、「やっぱ俺ら結婚しようぜ」と誘う。
つまりは手を組んで経済圏を作ろうという誘いだ。
キリカ様、ヒールで来たものだからよろけてハルに助けられる。見つめ合う二人がたまらん。
「マジで結婚するって手もある」
「パートナーになってどうするの? 日曜日に手をつないで仲良くピクニック?」
「それもいい。家を買って子ども作って、犬も飼って。あと……年に一度は家族で海外旅行」
想像の中、赤ちゃんを連れてピクニックにきた二人の映像が良すぎる……!
泣いてる赤ちゃんをいないいないばぁであやすハル、はじけるような笑顔のキリカ。
いやむしろ、その光景を演じている目黒連と今田美桜では。
こんなの、リアル『わたしの幸せな結婚』じゃないか……。
※『わたしの幸せな結婚』は、目黒蓮主演・今田美桜が相手役の映画
もちろん普通の幸せじゃ満足できないキリカ様なので成立はしないのだが、悪くないんじゃない……!? と思ってしまった光景だった。
ガクとリンリンのドッキリハプニング
いい感じになっていたのはハルとキリカだけではない。
開発のために激務が続くガクを気遣い、差し入れを持って会社に戻った凛々(福本莉子)。
給湯室で頭を洗ってきたメガネなしのガクにときめく。メガネを外すとイケメン、少女漫画的展開……!!
さらに、ガクのメガネを拾おうと机の下に入った二人は、お互いの頭がぶつかってドキッとする……読めすぎる、読めすぎるよ展開が……!! だが悪くない。思わず将来のこと、結婚についてどう考えているか質問してしまう凛々、性急だな! でもこの二人もアリだなぁ。
ハルとキリカが手を組み、最強かと思われたが……
ハルとキリカが手を組むことで、PASCAへの参入も成功。この二人、敵に回したくない……! と思ったが、黒龍はこれに激高。ある日、ドラゴンバンクとPASCA、 旧公共鉄道系電子マネー・SUISUIの連携が発表され、私鉄連合はトリリオンゲームとの提携を白紙撤回。さらに、トリリオンゲーム社のサーバはハッキングされ、ゲーム事業・TV事業・キャッシュレス事業すべてのデータが奪われ、すべての顧客データが漏洩したというのだ。何ということ……。
黒龍が裏で手を引いたのは言うまでもないが、キャッシュレス決済開発に力を貸してくれた女性が金をもらって裏切っていたようだ。そんな……。どうなるトリリオンゲーム、そして次回が最終回。
終わるなんて嫌だ……!! でもしっかり見届けたい。
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
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–{第10話ストーリー&レビュー}–
第10話ストーリー&レビュー
最終話のストーリー
トリリオンゲーム社の全ユーザー情報が漏洩し、凜々(福本莉子)はユーザーへの謝罪と説明が必要だと記者会見を行うが、社長としての管理責任を追及されてしまう。会社の信用は地に落ち、売り上げも激減。
打つ手がないハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)と祁答院(吉川晃司)に、黒龍(國村隼)は会社を手放すよう迫る。
数日後、ついにドラゴンバンクがトリリオンゲーム社を買収。呆然とするガクたち社員の前に、誰もが予想だにしない行動に出たハルが現れて――
>>>「トリリオンゲーム」最終話(第10話)の予告をYouTubeで見る
第10話のレビュー
黒龍(國村隼)の策略により、トリリオンゲーム社の全ユーザー情報が漏洩。ガク(佐野勇斗)との電話で知らせを聞いたハル(目黒蓮)は、黒龍と食事中だった。黒龍は「今日まで君たちが積み上げてきた信用と実績はすべて地に落ちる」と、フォークをわざと床に落とし、踏みつける。これがいい大人のすることなのか、お行儀が悪すぎる……!
凛々(福本莉子)は「約束してください。何があってもこの会社を潰さない」と二人に告げ、単独で謝罪会見を行い、責任を取って辞任してしまう。自分が犠牲になることで場を収め、二人が会社を再建する道筋を作りたかったのだ。歩道橋で凛々は、いつかガクがこの歩道橋にいるときに追いかけてきて、一緒に働くことになったのを思い出す。一人深々とお辞儀をする凛々が彼女らしいし、切ない。
実はトリリオンゲーム社の情報漏洩には、長瀬(竹財輝之助)が加担していた。協力するのと引き換えにキリカ(今田美桜)を本社に戻してもらおうとしていたのだ。だが黒龍はそんな話はなかったことにする。正直に話して頭を下げる長瀬に、キリカは「言い訳はいらない。勝手に辞めることも許さない。あなたは私の秘書、でしょう?」と伝える。な、なんて情け深くてかっこいい上司なんだ……。
後日、ハル・ガク・祁答院(吉川晃司)の前に現れた黒龍。株式交換で手に入れたドラゴンバンクの株を売りさばけば、先日言っていた祁答院100億・ハルとガクが300億ずつ手に入れられるという。ハルは跪き「俺は株を手放します。その前にこの間の話(キリカとの結婚話)って生きてます? ドラゴンバンクの株はいりません。そのかわり、俺を役員にしてください」と言い出す。さすがの黒龍も「なに?」と聞き返してしまう。
「ベンチャーごっこはおしまいだ」と告げ、怒るガクに冷めた表情で応じるハル。ガクは立ち去り、祁答院も株を売ることにし、黒龍はハルを役員にする話を呑む。後日、ドラゴンバンクの役員として、子会社となったトリリオンゲーム社に現れたハル。何か考えがあるんじゃないかと期待をかける社員たちにも冷めた態度で接し、役員を解任。ガクは総務部に異動となってしまった。イスがないのに気づいたガクは、ゴミ捨て場に走る。ハルが当時の会社の軍資金すべて使って買ってくれたイスだ。「最高のエンジニアには、最高の椅子が似合う」と言ったハルの笑顔を思い出し、ガクは涙する。ハルには何か秘策があるのではと思いたいが……。
ひとり屋上で立つガクに、声をかけてきたハル。ハルの狙いは黒龍の不正を暴き、社長の座から引きずりおろして自分が社長になること。黒龍の信頼を得るためにガクにも黙っていたのだ。
ハルとガクは結託し、黒龍に二重の罠を仕掛ける。不正の証拠を盗んでニュースにし、それが黒龍にフェイクニュースに仕立て上げられることまで予測して、そのフェイクニュースにするところを動画に撮っていたのだ。「勝つためなら何してもいいんでしょ?」と言うハル。それを見せて株主たちに株を売らせ、祁答院が海外の投資家たちに買わせ、黒龍の解任に同意させたのだ。さらに選択を迫られたキリカも株を手放し、保身のためには黒龍も株を手放さざるをえない状況に。ハルのしていることもインサイダー取引なのだが、ハルは黒龍と仲良く豚箱行きでも構わないと言う。二人の勝ちだ。
ハルとガクは、花屋のバイトに戻った凛々を迎えに行く。ハルがガクと凛々を抱きしめて「ドンとこい! 俺たちは最強のチームだ」と円になるシーン、素晴らしいチームだ。ドラゴンバンクを買収し返して親会社となったトリリオンゲーム社。これまで仲間になった人が勢ぞろいでうれしい。もともとトリリオンゲームの社員だった人だけでなく、TV事業回でキリカが副社長にし、黒龍に解任されてしまった彼も功刀(津田健次郎)と一緒にいい番組を作ろうとしていてうれしかった。桜(原嘉孝)、蛇島(鈴木浩介)、功刀、あかり(百田夏菜子)……途中で出てきた人がそれで終わらず、置き去りにされないところがこのドラマのいいところのひとつだったと思う。みんなのわちゃわちゃをもう見られなくなるのがさみしい。
なんと蜜園フラワーも傘下に入り、蜜園社長(余貴美子)はその条件として凛々を社長にするならいいと言う。だが、インサイダー取引すれすれのことをしたハルは自らいなくなってしまった。ガクの回想シーンにハルがいなかったのは、この後だったからなのだ。だが、ガクに別れを告げて去るとき、キリカとすれ違うシーンがよかった。二人は言葉を交わさず、お互いすれ違った後に微笑む。この二人の関係、ほかの人には理解できない何かがありそうでよかったな……!!
2年後。蜜園フラワー社長となった凛々がトリリオンゲーム社を訪れ、ガクは凛々に日曜日空いているか聞く。やっと二人の関係が動くのか? というところで流れる主題歌、Snow Manの「Dangerholic」。新たなゲームはこれなのか? と思いきや、いつかのようにガクが自販機に入れようとしたお札が風に舞い、それをキャッチした男は……ハルだった。
※「トリリオンゲーム」× Snow Man「Dangerholic」SPダイジェストはこちら
ハルはフェラーリに乗っており、二人はドライブして海辺へ。ここで新たな二人のゲームが始まる。「僕らのワガママは……」と言うガクにハルは嬉しそうに笑い、ハルが「俺らのワガママは世界一!」とハイタッチするのだった。
ちょっと駆け足だったが、素晴らしいラストだった。
SEE YOU NEXT GAME。次のゲームも、期待していいんだろうか?
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
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–{「トリリオンゲーム」作品情報}–
「トリリオンゲーム」作品情報
放送日時
2023年7月14日スタート。毎週金曜22:00~
キャスト
ハル/天王寺陽(てんのうじはる)
目黒 蓮(Snow Man)
ガク/平学(たいらまなぶ)
佐野勇斗
黒龍キリカ
今田美桜
高橋凜々
福本莉子
長瀬忠則
竹財輝之助
○
祁答院一輝(けどういんかずき)
吉川晃司
黒龍一真
國村 隼
原作
稲垣理一郎/作画:池上遼一
『トリリオンゲーム』
(小学館 ビッグコミックスペリオール連載)
脚本
羽原大介
音楽
木村秀彬
主題歌
Snow Man / 「Dangerholic」(MENT RECORDING)
プロデューサー
松本明子
松下ひろみ
加藤章一
演出
村尾嘉昭
竹村謙太郎
田中健太
製作
TBSスパークル
TBS