「らんまん」牛鍋、おいしそう 浜辺美波も再登場<第27回>

続・朝ドライフ

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2023年4月3日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「らんまん」。

「日本の植物学の父」と呼ばれる高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルにオリジナルストーリーで描く本作。激動の時代の中、植物を愛して夢に突き進む主人公・槙野万太郎を神木隆之介、その妻・寿恵子を浜辺美波が演じる。

ライター・木俣冬が送る「続・朝ドライフ」。今回は、第27回を紐解いていく。

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新キャラ続々

万太郎(神木隆之介)竹雄(志尊淳)の、下宿を探して珍道中がはじまりました。こういうふたり旅をしばらくやってほしいくらいに、ふたりの掛け合いが楽しいです。

お金を倹約しないといけないのに、万太郎は贅沢して牛若で牛鍋を食べることにします。昨日は、ステーキ食べてましたけど、同じ日ではなく、翌日設定でしょうか。いずれにしても肉続き。さすがお金持ちのお坊ちゃんです。

東京暮らしも、峰屋から仕送りをもらって成立するのです。
一方、竹雄には給金は出ず(使用人として来たのではない)、彼は働いて自分の生活費を稼ぐようで、万太郎が下宿できなくなったため、竹雄の仕事もなくなってしまいました。

「自由」に人生を選択するという名目と、「相棒」というすてきな名称によって、竹雄は無報酬で万太郎の世話をするという、これは好きの搾取ともいえるのではないでしょうか。というのは冗談で、本人がやりたくてやっているのだからいいのでしょう。なにより楽しそうですし。

代わりの下宿探しのとき、なにかと「掃除はします」と言う竹雄に使用人生活が染み付いていることを感じました。

暢気で、あけすけなお坊ちゃん・万太郎と、それなりに建前を駆使してうまくやり過ごすことを知っている苦労人の竹雄の対比。補いあえるいいコンビです。

さて。コレステロールが心配になるような、暢気な様子の万太郎に柄の悪そうな人が目をつけます。
大八車にたくさんの荷物をもってウロウロしていたら、狙われて当然。

ただし、中に入っているのはお金ではなく、標本なので、盗んだ人にとっては猫に小判という感じでしょう。

万太郎たちは慌てて探し回り、質屋に行くと、タイミングよく、倉木えい(成海璃子)がトランクを持ってきて……。

彼女が住んでいるところは「クサ長屋」だと質屋・中尾(小倉久寛)に教えてもらいます。
「クサ」という名前に心惹かれたのか、そこへ向かう万太郎。
長屋はドクダミがたくさん生えた、日陰の場所にありました。さすがにドクダミ長屋ではなく「クサ長屋」。臭そうだからか。

そこには、柄の悪そうな倉木隼人(大東駿介)がいて……。

箱入り万太郎と相棒・竹雄があたふたと駆け回る、東大のお膝元、本郷、根津、千駄木界隈は箱庭のようで、偶然に偶然が重なります。

途中、竹雄が見つけた白梅堂ののれん。竹雄は以前、東京に来たときに出店を出していた店だとすぐに気づきますが(すごく敏い)、万太郎はいまはそれどころじゃなく、トランクに夢中。大八車の荷物のうえにカエルの置物が置いてあるということは、東京での「カエル」の思い出を大切にしているのではないかと思うのですが、ひとつのことしか考えられないタイプのようで……。

ふたりが駆け去ったあと、中から寿恵子(浜辺美波)が……。空に一番星をみつけてにこり。この星はこれからの寿恵子の未来を占うような明るい星なのでしょうか。

(文:木俣冬)

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–{「らんまん」第6週あらすじ}–

「らんまん」第6週「ドクダミ」あらすじ

東京に着いた万太郎(神木隆之介)と竹雄(志尊淳)は、野田基善(田辺誠一)らがいる博物館へ足を運び、植物談義に花を咲かせる。野田から東京大学への紹介状をもらった万太郎は、次に名教館時代の学友・広瀬佑一郎(中村蒼)を訪ねる。佑一郎の叔父の家を下宿先として紹介してもらったのだ。しかし植物標本などの荷物が多すぎるから捨ててほしいと言われてしまい、結局、自分たちで下宿先を探すことに。大八車を引いて東京の町をさまよう二人だったが、貴重な標本が入ったトランクを盗まれてしまう・・・。そしてたどり着いたのは、ドクダミが咲く薄暗い根津の長屋。そこに住む愉快な仲間たちと共に、東京での新たな暮らしがスタートする。

–{「らんまん」作品情報}–

「らんまん」作品情報

放送予定
2023年4月3日(月)より放送開始


長田育恵

音楽
阿部海太郎

主題歌
あいみょん「愛の花」

語り
宮﨑あおい

出演
神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、笠松将、中村里帆、島崎和歌子、寺脇康文、広末涼子、松坂慶子、牧瀬里穂、宮澤エマ、池内万作、大東駿介、成海璃子、池田鉄洋、安藤玉恵、山谷花純、中村蒼、田辺誠一、いとうせいこう ほか

植物監修
田中伸幸

制作統括
松川博敬

プロデューサー
板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久

演出
渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか