<マリオの映画>すごい小ネタ&元ネタ「10選」を解説!かわいい星のキャラ“ルマリー”が怖い理由とは?

映画コラム
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『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、公開から2023年5月初旬の時点で全世界での興行収入が10億ドルを突破してアニメ映画史上10位に浮上、日本でも公開3日間で興行収入が18億円を超える歴史的な超大ヒットを遂げた。

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前置き:宮本茂「一体いくつ小ネタを詰め込めるかに挑戦」

本作はすでにリピーターも多い。複数回観たくなる理由は、ひとえに細かいところまで作り込まれていていることにあるだろう。一度観ただけでは全てを把握できないほどの情報量があり、マリオのゲームのファンが歓喜する“小ネタ”や“元ネタ”(イースターエッグ)もたっぷりと詰まっているのだから。

事実、「マリオの生みの親」であり今回の映画では共同プロデューサーを務めた宮本茂は、以下のインタビュー記事でこう語っている。

制作初期の頃からみなさんからどんどん小ネタの提案が来て、逆に僕らが後から元ネタを調べるようなものがたくさんありました。映画全体で「一体いくつ小ネタを詰め込めるか」ということに挑戦したくらいです。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が面白すぎたので、宮本さんに直接いろいろ聞いてみた – 電ファミニコゲーマー

映画全体で「一体いくつ小ネタを詰め込めるか」ということに挑戦、というくらいなので、それはもう相当なもの、よほどのマニアでないと気付けないものもたくさんあるということだろう。

一応は「8bit(ファミコンやゲームボーイ)の頃までのネタにしよう」とルールを決めていたそうだが、それでも「しゃべる!DSお料理ナビ」のコックさんの絵が入ったコショウ入れという比較的新しいゲームのネタは、本作を3回観た程度では「わかるか!」と思ってしまった(褒めている)(ピザ屋の名前がファミコンのゲーム「パンチアウト」になっているのはわかった)。

なお、小ネタというよりも、もっと広い世界観やキャラクターの元ネタについては、数量限定の来場者特典の冊子「『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ハテナブック」にも記されている。Vol.1からVol.4までの計4種類のランダムの配布となり、キャラクターがデザインされたステッカーも封入されているので、ぜひ手に入れてみてほしい。


さらに各ゲームの舞台に行くと、そのゲームの音楽が流れるというのも大サービスだ。アレンジの仕方も絶妙で、サントラも言うまでもなくおすすめなので、サブスクなどでぜひ聴いてみてほしい。

そんなわけで、ここでは「これはすごい!」と思えた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の小ネタ&元ネタを、大まかに分けて「10選」紹介していこう。

本編のネタバレ全開となっているので、鑑賞後に読むことをおすすめする。

※以降は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の結末を含む本編のネタバレに触れています。

–{序盤に登場したあのキャラの正体は?}–

1:映画が始まる前のロゴにも小ネタが!

映画が始まる前、アニメスタジオの「イルミネーション」のロゴが表示された時、そのイルミネーションの人気キャラクター“ミニオン”が「マリオカート」シリーズのカートに乗って走るというサービスがある。

しかも「Nintendo」のロゴはドット絵のマリオとルイージが中央に寄ってきてジャンプするといった、「ディスクシステム」の起動画面を思わせるものだった。映画がまだ始まっていないの時点で、このファンサービスぶりなのである。

2:あの意地悪なライバルキャラは、日本では別の名前で呼ばれていた!

ピザ屋でマリオとルイージを「シッパイマリオブラザーズ」などと呼んでなじってくる意地の悪いライバルキャラの名前は“スパイク”。

彼はファミコンのゲーム「レッキングクルー」などに登場する悪役で、その帽子にはしっかり「WRECKING CREW」と書かれている。実は彼は日本で“ブラッキー”と呼ばれていたのだが、名前を欧米と同じスパイクへと変えることにしたのだそうだ。


なお、劇中でマリオとルイージが立ち上げた水回りの工事などを請け負う会社の公式サイトが実際に作られているのだが、そこで明らかにスパイクと思われる名前で「マリオとルイージには忠誠心ってものがない!」などと星1つをつけた口コミが投稿されている。その人間の器の小ささがみて取れる。

また、マリオの母が会社のCMを観て「映画館で観たいわ!」と、ルイージが「これは映画だよ!」と言ったのは、まさに「映画を観ている」観客に対してのメタフィクション的な“くすぐり”だろう。ちなみに、字幕版でマリオの父と、後述する「JUMP MAN」を遊んでいるジュゼッペというキャラの声を務めているのは、ゲームでマリオの声を担当していたチャールズ・マーティネーである。

3:初出動のシーンは初代マリオのステージを再現!

ルイージが水回りの初めての仕事を受けた電話の着信音が「ゲームキューブ」を起動した時の音、というのもわかりやすい小ネタだが、さらにゲームファンを喜ばせたのは、2人が初めての仕事に向かうまでのことだ。

そこで工事現場があったりするまあまあ危険な道のりをマリオが突き進む様を、横のカメラから捉えている。何より重要なのはここが初代「スーパーマリオブラザーズ」のステージの再現になっていることだろう。

ブロック(工事のために置かれたあれこれ)の配置は「1-1」面と同じであるし、最後に「キャッスルバーガー」という名前のレストランのポールに捕まって滑り落ちる様は「城の手前にあるポールがゴール」というゲームの流れそのままなのだ。そのレストランの形も、ステージの最後にある城そのものになっている。

余談だが、その「1-1」面は「段階的に学ばせて難所を乗り越えさせる」秀逸な構成になっているとの研究もある。おそらく、この映画でのマリオはこの道を日常的に進んでいたからこそ、簡単に乗り越えることができたのだろう。

そんなマリオは、後述するピーチ姫が用意した「お手並みを拝見するステージ」で大苦戦してしまうものの、後のドンキーコングとの共闘では勢いよく飛んだり跳ねたりをして見事な“攻略”をしていた。それをもって、いかにもゲームらしい「慣れた場所では簡単に乗り越えられる」という“努力”を肯定しているとも取れるだろう。

さらにもうひとつ。マリオとルイージは下水道に降りて、うっかり壁を突き破って異世界であるキノコ王国へとワープするのだが、ここに「LEVEL 1-2」という表示がある。つまりは初代「スーパーマリオブラザーズ」の「1-2」面で、天井の上を突き進んで「ワープゾーン」へと行く様もオマージュもしているのだ。

4:劇中のゲームにはマリオが存在しない…!?

ピザ屋にあるのは、1981年のアーケードゲーム「ドンキーコング」っぽく見えるが、その筐体に書いてあるゲーム名は「JUMPMAN」だった。

その「ドンキーコング」は実質的にマリオのデビュー作なのだが、発表当時には主人公の正式名称がなく、「ジャンプマン」や「救助マン」などと呼ばれていた。マリオという名前が付いたのは、その続編「ドンキーコングJR.」でのことだったそうだ。

その「ドンキーコング」らしきアーケードゲームに、ドンキーコングでもマリオでもない「ジャンプマン」という名前がつけられたということは……この映画内世界でのゲームにはマリオが存在しないということを示していたのかもしれない。だからこそ、配管工であったマリオとルイージが、映画内で文字通りにヒーロー、いや、後述もするが「ザ・スーパーマリオブラザーズ」になることに納得できる。

さらに、ブルックリンが水浸しになってしまうニュース映像では、「スーパーマリオ オデッセイ」の女性市長である“ポリーン”が登場。「ドンキーコング」で捕まっている女性は当初は“レディ”と呼ばれていたが、後に同じくポリーンという正式な名前がつけられていたりもする。

さらに、マリオがふてくされながら遊んでいたゲームはファミコンの「パルテナの鏡」。「I’M FINISHED!」という字幕に「ヤラレチャッタ」の字幕が付くのは、言うまでもなくそのゲームの再現だ。この映画の続編があるとすれば、その「パルテナの鏡」の主人公のピットが出てくる可能性も……?

5:比較的最近のゲームの敵キャラも登場!

“クリボー”、“プクプク”、(クッパの火で燃えると骨だけの“カロン”になる)“ノコノコ”、(クッパにその他大勢と呼ばれて気の毒な)“トゲゾー”など、多数のおなじみの敵キャラももちろん登場。

ルイージがゲームキューブの「ルイージマンション」のようなホラー的な場面で遭遇する“ヘイホー”と“ムーチョ”は、なるほどパッと見で怖い印象を見事に生かしていた。

また、マリオがキノコ王国で初めて出会うてんとう虫っぽいのは「スーパーマリオ 3Dランド」などの“テンテン”、2本の長い足で移動するのは「New スーパーマリオブラザーズ Wii」などの“イバラムシ”。やはり、8bitの時代だけではない、比較的最近の敵キャラクターも登場しているのだ。

さらに、オープニングからクッパと戦い、後にはルイージと同じく溶岩の上に吊るされた牢獄に閉じ込められるのは、「スーパーマリオ64」のペンギンたち。同ゲームで、母ペンギンのために子ペンギンを運んであげたり、長い長い滑り台のレースの思い出がある方も多いだろう。

そのペンギンが戦うオープニングで、マリオのゲームとは関係のない映画『キル・ビルVol.1』の楽曲、布袋寅泰による「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」がバッチリハマっていたのには笑ってしまった。

コング王国でのa-haの超有名楽曲「Take On Me」にアガッた方も多いだろう。

–{かわいい星の形のキャラ“ルマリー”が怖いことを言う理由はこれだ!}–

6:かわいい星の形のキャラ“ルマリー”がめちゃくちゃ怖いことを言う理由がある

誰もが衝撃を受けるのは、溶岩の上につるされた牢屋の中で「おっ、新鮮な肉が来たね(字幕版ではミンチになる肉が来たね)」「狂った世界では正気のほうがクレイジーなのさ」「唯一の希望、それは死による解放さ」などと、虚無主義的な発言を繰り返す“ルマリー”だろう。

※追記:「fresh meat」にはスラングで転校生などに対する、「新入り」という意味もあるとのこと!ただ「fresh face」や「newcomer」ではない、ギョッとする言い回しはやはり意図的であるし、「新鮮な肉」と直訳したことでよりサイコな印象になっている。

「スーパーマリオギャラクシー」では“よろずやチコ”という名前で、そちらではアイテムを売ってくれる関西弁で話すキャラだった。

では、なぜ今回の映画ではこんなに怖いキャラクターになったのか。それは「スーパーマリオギャラクシー」の物語の顛末が理由にある。以下はそのゲームのエンディングのネタバレとなるので、知りたくない方は読み飛ばしてほしい。

『スーパーマリオギャラクシー』の最後で、すべてのルマリーの種族はブラックホールに飛び込むことで宇宙を救う。だが、彼らは『スーパーマリオギャラクシー2』で戻ってくる。つまり、彼らはライフサイクルが終わると、星や銀河へと生まれ変わる可能性が示唆されている。

つまり、ルマリーは死んでも星や銀河全体へと生まれ変わることができるため、自殺願望を持つことも、死ぬこともなんとも思っていないというわけなのだ。それにしたって子どもも観る映画でなんてことを言わせるんだ(褒めている)。

なお、原語(字幕版)でルマリーの声を担当しているのは、監督の1人であるマイケル・ジェレニックの8歳の娘であるジュリエット・ジェレニック。初めは完成品にその声を使う予定ではなかったのが、甘くて若く聞こえる声を探していた中であまりにピッタリだったため採用したらしい

さらに、現在は公式の情報が出ていないので決定的ではないが、日本語吹き替え版でルマリーを演じていたのは『すずめの戸締まり』のダイジン役で知られる子役の山根あんである可能性が非常に高い(吹き替え版の最後のクレジットにも役名は書かれていないが、山根あんの名前はある)。

そのかわいらしい声(でも言っていることは怖い)を聞いて「ダイジンだ!」と確信する方は多いはずだ。

7:アンティークショップでは懐かしの「修理方法」も!

キノコ王国の「アンティークショップ」では、「スーパーマリオワールド」の“ドラゴンコイン”、「ドンキーコング」のハンマー、「スーパーマリオブラザーズ3」の宝箱、初代「スーパーマリオブラザーズ」から登場する“ジュゲム”の雲などが売られている。

いずれもファミコンやそれよりも前のアーケードゲームの時代のアイテムなので、なるほどまさにアンティークというわけだ。

そこで、ファミコンのカセットと思しき何かについて「これって動くの?」と聞いたお客さんへ、「十分動きますよ。息を吹きかけるんです」と答えたのは、調子の悪いファミコンのカセットの端子部分に息をフーフーと吹きかけるという「修理方法」のオマージュ

ちなみに、この方法は任天堂から公式に「サビによる故障の原因となる」「ほこりや汚れが気になる場合は、別売りのクリーニングセットを使うように」と注意喚起がされている。

8:なぜ門番のキノピオはいきなり英語でしゃべったのか?

門番のキノピオは、プリンセス(ピーチ)に会いたいと言うマリオに向かって「Our princess is in another castle!」と日本語吹き替え版でも英語で言う。これは、初代「スーパーマリオブラザーズ」において、マリオがクッパを倒してもそこにはピーチはおらず、ピノキオが「私たちの姫は他のお城にいます!」と告げるメッセージのオマージュだ。

その「スーパーマリオブラザーズ」において、そのメッセージは日本語訳されておらず英語のまま表示される。そのことをわかりやすくするため、日本語吹き替え版でも英語で言うことにしたのだろう。なお、字幕版でも字幕の下に小さく元の英語が表示されていた。

9:マリオの変身の元ネタはこれだ!

ドンキーコングとのバトルの場面でマリオが変身したのは「スーパーマリオ3Dワールド」で初登場したネコマリオ。同ゲームではルイージ、ピーチ、キノピオもネコに変身して、壁を登ったり、引っ掻いて攻撃することができた。また、このバトルシーンでマリオが間違って食べて小さくなってしまうマメキノコは「Newスーパーマリオブラザーズ」で初登場だ。

さらに、ドンキーコングと共に駆け抜けていった場面で、枯葉を取って変身したのは「スーパーマリオブラザーズ3」で初登場したタヌキマリオ。空高く飛ぶことができるうえ、尻尾で攻撃もできる、こちらも便利なアイテムだった。

さらに、ピーチが結婚式場でブーケの中に隠していたのは、「マリオ&ルイージRPG2×2」で初登場したアイスフラワー。また、それ以前にピーチがお手本としてステージを攻略した場面でふわふわと浮遊していたのは、「スーパーマリオUSA」や「スーパーマリオ3Dワールド」でのピーチの基本性能でもある。ピーチは、パワーアップアイテムを取っていなくても強いのだ。

ちなみに、マリオの他の姿といえば、マリオがいじめられたルイージを助ける回想シーンでの幼少時のかわいい姿は「ヨッシーアイランド」シリーズが元ネタ。は「マリオ&ルイージRPG2」や「マリオカート8」で登場する“ベビィピーチ”も、ピーチの幼少時の姿として登場する。

10:「マリオカート」の“ショートカット”も再現

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本作の大きな見どころは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を連想させるほどのカーチェイスシーン。言うまでもなく「マリオカート」シリーズが元ネタなのだが、車体やタイヤを変えるための「ルーレットのような装置」も再現。それを操作すると、目の前でまさにカートがガチャガチャと変わっていく様に興奮したゲームのファンも多いだろう。

さらに、“レインボーロード”でのカーチェイスでは、コース外に出ていって着地をするというショートカットを再現。特に「マリオカート64」での、スタートしてからすぐの大ジャンプでのショートカットを思い出す方が多いだろう。

さらに、ノコノコが“ブルーシェル”に変身して大爆発を起こすのは「マリオカート64」からシリーズで登場する“トゲゾーこうら”が元ネタ。「1位のキャラに必ず当たる」という一発逆転が狙える強力なアイテムなのだ。

まとめ:もっともすごいオマージュは、ゲームで培える「諦めない心」なのかもしれない

クライマックスで、クッパは「諦めの悪いやつだ!」と言い、マリオは「前にも言われた!」と応える。これは、この映画そのもの、そしてゲームへのリスペクトを象徴したセリフでもあると言える。

実は、監督の1人であるアーロン・ホーヴァスは、この映画の最も重要なテーマについて「忍耐」であるとも語っている。それは、何度も何度もプレイして、やっとクリアーできるゲームの面白みや達成感にもつながっている。

この映画でも、マリオはピーチに課せられた“修行”で何度も何度も繰り返しステージに挑み続けるし、ドンキーコングにボコボコにされても決して諦めなかった。そして、クライマックスでは、ルイージと立ち上げた会社のCMを垣間見て、そして助けてくれたルイージと共にスーパースターを取り、クッパを打ち倒す!まさに「忍耐」が報われた、「諦めない心」が生んだ結末なのだ!

加えて、マリオとルイージの「兄弟愛」が描かれることもマリオのファンには感涙ものだろう。ゲームのルイージは良く悪くも“イジられ役”になることもあった。

だが今回は、マリオが離れ離れになったルイージを探し続け、そして兄弟でスーパースターで無敵になりクッパを倒す物語を通じて、まさに唯一無二、タイトル通り「ザ」という冠詞がつくことも納得の「ザ・スーパーマリオブラザーズ」へと変わることに感動がある。

また、上映前に流れた、マリオのゲームのCMにも感動があった。ここにも、映画本編にも、「ゲームの楽しさ」が詰まっていたのだから。

おまけ:同日公開の『聖闘士星矢』と奇跡的な共通点が!

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ぜひ、この『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観た方は、「同日公開」「日本発の世界的コンテンツの映画化」「ヒーローの起源を描く」「原作へのリスペクトたっぷり」「修行シーンがある」「殴られると吹っ飛ぶアクションがある」などと共通点が多い、『聖闘士星矢 The Beginning』もぜひ観ていただきたい。

なぜなら、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』とほとんど同じ、主人公が自身の特性を示したセリフを放つからだ!そのセリフは予告編でも観ることもできるが、できれば劇場で最初に目撃してほしい。ただでさえ多くの共通点があったのに、ここで奇跡的なシンクロをしたことに感動できる方はきっといるだろうから。

なお、残念ながら『聖闘士星矢 The Beginning』はライバルとなる注目作が多すぎる中で、公開されるタイミングの超絶的な悪さもあってか動員に大苦戦しており、早めに上映が終了することが予想される。

ビジュアルと肉体が美しい新田真剣佑や超強い執事に扮したマーク・ダカスコスが全会一致で絶賛されており、原作を知らなくても楽しめる、ちゃんと面白い映画にもなっているので、観てあげてください……!

(文:ヒナタカ

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■参考ページ

–{『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』作品情報}–

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』作品情報

予告編

基本情報
声の出演:クリス・プラット、アニャ・テイラー=ジョイ、チャーリー・デイ、ジャック・ブラック、キーガン=マイケル・キー、セス・ローゲン、フレッド・アーミセン、ケヴィン・マイケル・リチャードソン、セバスティアン・マニスカルコ

監督:アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック

脚本:マシュー・フォーゲル

製作:クリス・メレダンドリ(イルミネーション)、 宮本茂(任天堂)
日本語版吹替声優:(マリオ)宮野真守(ピーチ姫)志田有彩(ルイージ)畠中祐(クッパ)三宅健太(キノピオ)関智一(ドンキーコング)武田幸史

公開日:2023年4月28日(金)