<それってパクリじゃないですか?>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

国内ドラマ

俳優の芳根京子が主演、重岡大毅(ジャニーズWEST)が共演する日本テレビ系ドラマ、「それってパクリじゃないですか?」が2023年4月12日、22時からスタートする。原作は、奥乃桜子の「それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~」(集英社オレンジ文庫)。

CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・最終話ストーリー&レビュー

・「それってパクリじゃないですか?」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

>>>「それってパクリじゃないですか?」1話の予告をYouTubeで見る
月夜野ドリンク開発部の藤崎亜季(芳根京子)は、真面目でお人好しな新米社員。ある日、社運をかけたプロジェクトとして開発が進められている新ドリンクのボトル、通称「キラキラボトル」のデザインが、ライバル企業のハッピースマイルビバレッジに盗まれるというが事態が発生。
ハッピースマイルでボトル開発を担当したのが亜季の大学の同級生だったため、同窓会で情報を漏らした可能性がある、と亜季に情報流出の疑いがかけられる。開発部の高梨部長(常盤貴子)に問い詰められ、即座に否定するものの亜季は開発部の業務から外されてしまう。
トラブルを調査するために、親会社である上毛高分子化学工業の知的財産部から、「弁理士」の北脇雅美(重岡大毅)がやってくる。
弁理士とは“理系の弁護士”といわれる、知的財産権のプロフェッショナル。助けを求める亜季だったが、北脇は近寄りがたい厳しい人物で…。
果たして亜季は疑いを晴らしキラキラボトルを取り戻すことができるのか……!

第1話のレビュー

真面目で控え目、けれど意志は固い月夜野ドリンク開発部員の藤崎亜季(芳根京子)。

新作ドリンクのボトルアイディアがライバル会社のハッピースマイルに渡ってしまったことは、亜季のせいだとして疑いをかけられる。
しかし、亜季にはまったく身に覚えのないことだった。そこで会社はなんとかして取られた特許を取り返そうと、親会社の知的財産部から、「弁理士」の北脇雅美(重岡大毅)がやってくる。

「特許」や「知的財産」などの言葉については理解している人も多いと思うが、「弁理士」という聞き慣れない職業に関して劇中、丁寧に説明してくれていることが嬉しい。
今回この弁理士の北脇を演じるのは、ジャニーズWESTのメンバー重岡だ。

雰囲気からしてキレキレの北脇は、亜季に冒認出願(自分がライバル会社に情報を漏洩したことを認めて情報を盗まれたと証明すること)を提案するが、亜季は情報を漏らしていないのでその案はのめないと主張。

会社の利益を守ることだけに注力する北脇と、会社のことも大事だが、自分の気持ちに正直でありたい亜季。
それぞれが主張を曲げないまま、話はすすんでいく。

安定の表現力で魅せる芳根は、亜季役がぴったりだ。
と言うよりも、どの作品においても「役の背中」にジッパーがあるとすれば、それを下げてすっと中に入ったかのように演じるから不思議だ。
かつて「オーディションで会いたくない女優」と他の女優から一目置かれていただけのことはある。
対して、重岡も眉間にシワを寄せ、一瞬も笑顔を見せずに淡々と仕事をこなす弁理士・北脇を見事に演じている。
はたして重岡は最終回まで知的クールキャラを貫くのだろうか? それとも…?
第2話以降も目が離せない。

内容に戻ろう。
亜季は、会社の利益を守るために嘘の証言を強いる北脇に
「会社の利益を守るだけが仕事なんて、最低の仕事ですね」と言い放つ。
その言葉と、亜季が開発したボトルを手にした北脇はそこで何かを感じる。
そして、会社と亜季のために解決策を見出し、見事解決させた。

同ドラマには常盤貴子やともさかりえも出演。
今後、キャリアウーマンの存在もスパイスを加えてくれそうだ。

1話では「キラキラ」や「きゅるんきゅるん」などの擬音語も楽しく、思わず口に出してしまった。

次週からは新設された知的財産部に異動になった亜季と、親会社から出向してきた北脇がタックを組んで会社を守っていくことに?
常に冷静で笑わない男、北脇が亜季との「化学反応」でどんな風に変わっていくのかも楽しみだ。

【第1話のキーワード】
知財の仕事は、誰かの作り出した汗と涙の結晶を守ること——。 
又坂市代(ともさかりえ)

※この記事は「それってパクリじゃないですか?」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第2話ストーリー&レビュー}–

第2話ストーリー&レビュー

第2話のストーリー

>>>「それってパクリじゃないですか?」2話の予告をYouTubeで見る
亜季(芳根京子)は新設された“知的財産部=知財部”に異動することになる。親会社から出向となった“弁理士=知財のプロ”・北脇(重岡大毅)と、熊井部長(野間口徹)とともに知財部が始動。
開発部へ戻りたい亜季だったが、特許に詳しい弁理士の又坂(ともさかりえ)らの力を借りて、初歩の初歩から知財についての勉強をスタートする。
そんな中、営業部の松尾(高橋努)が、月夜野ドリンクの主力商品『緑のお茶屋さん』と名前もパッケージもソックリなチョコレート『緑のおチアイさん』を持ってきた。商品が似ているか似ていないかを決める“商標の類否”の判断は、非常に難しい案件。
まずは、『緑のおチアイさん』の販売元である落合製菓に、亜季が話を聞きに行くことになった。
落合製菓は、地域の活性化のために様々な活動を行っている小さな製菓会社だ。お客さんを喜ばせたい一心で菓子作りを続けてきた社長の落合(でんでん)の人柄に触れた亜季は、<悪気のないパロディ>だから許してあげられないかと考える。
しかし、月夜野の増田社長(赤井英和)は「看板商品をパクるな」と裁判を指示。
時を同じくして、亜季の親友、ゆみ(福地桃子)のオリジナルブランド『ふてぶてリリイ』が、他の会社に商標登録されているという警告が届く。
『緑のお茶屋さん』の生みの親である開発部の高梨部長(常盤貴子)やゆみの立場に立って、改めて『緑のおチアイさん』の問題について考えることになった亜季。お人好しで情に流されやすい亜季と、ビジネスに感情を持ち込まない姿勢を徹底する北脇。正反対の二人は、『緑のおチアイさん』の問題にどんな決着をつけるのか?

第2話のレビュー

新設された知的財産部、略して知財部に異動になった藤崎亜季(芳根京子)。
北脇雅美(重岡大毅)も出向社員として同じ部署で働くことに。
「弁理士を便利屋だと思っていた藤崎さんには、知財部での仕事は荷が重いのでは?」と上から目線の発言をし、二人の間に火花が散る。
しかし、物腰柔らかい熊井部長(野間口徹)が割って入り、なんとか知財部がスタートすることに。

トレードマークの眼鏡を外し、一層優しい雰囲気を醸し出している野間口が非常にいい。
同ドラマは、脇を固める役者陣の演技もどこかほんわかしていて、視聴者に安心感を与えてくれる。

第2話ではパクリとパロディの違いについて悩む亜季。
月夜野食品の看板商品「緑のお茶屋さん」のパッケージデザインにそっくりの落合製菓食品の「緑のおチアイさん」を月夜野の社長、増田(赤井英和)が訴えると息巻く。

たしかに誰がみても「これはダメでしょう……」と思える類似品には失笑。

亜季は、優しい落合製菓の落合社長(でんでん)のことを気の毒に思い、「悪気のないパロディだから」と北脇に掛け合うが、「ビジネスに情を持ち込まないでください」と一蹴。

感情論タイプの亜季と理性的な北脇の掛け合いがいちいち面白い。
亜季のような人も理解できるが、会社組織には北脇のようなタイプが必要だ。
絶妙なバランスで物語はすすんでいく。

北脇は、「訴訟に踏み切るのは簡単だが、地元で企業イメージの良い落合製菓食品を訴えたら逆に月夜野食品のイメージが悪くなる」と、増田に助言。
そこで、もともと飲料以外にも食品の製造を考えていた月夜野のために「緑のお茶屋さん」のチョコレート菓子を落合製菓に製造してもらうことで「業務委託」をしては? と提案した。
どちらかが失うのではなく、互いに利益を得ることができる北脇の提案にまた月夜野は助けられた。

あくまでもドラマだと気楽に見ているが、よく考えると今回の内容と同じような案件は世間に溢れている。
なかなか勉強になるドラマだ。

次回は新商品の開発に向けて動く月夜野に新たな問題が起こりそう……。
知財部の亜季の活躍はあるか!?

【第2話のキーワード】
商標とは長い間コツコツと積み上げてきた努力を証明するもの。信頼の証なのかもしれない。
開発部の高梨部長(常盤貴子)

※この記事は「それってパクリじゃないですか?」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第3話ストーリー&レビュー}–

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー

>>>「それってパクリじゃないですか?」3話の予告をYouTubeで見る
月夜野ドリンクの一大プロジェクト『ムーンナイトプロジェクト』の目玉商品『カメレオンティー』。開発部の高梨部長(常盤貴子)のもと、全貌が明かされないまま開発が進められてきたその紅茶が、知財部にお披露目される。時間を置くと色と味が変わるという特別な技術を特許出願すべく、動き出す知財部。
自分も何か役に立ちたいという亜季(芳根京子)に北脇(重岡大毅)が命じたのは、新技術が他社の特許を侵害していないか調べる<侵害予防調査>だった。
そんな中、亜季が慕う先輩のさやか(朝倉あき)が担当する、カフェチェーンとの共同開発商品の試作品が完成する。高梨のある思惑により、「カメレオンティー」の開発から外れることになったさやかが、起死回生をかけた新商品のスムージー。亜季も完成を喜ぶが、最終段階で取り入れた製法が他社の特許権を侵害していることが判明!
北脇は目前に控えたカフェチェーンへの最終プレゼンは中止するべきだと主張。高梨は、スムージーの開発を見合わせ、亜季の同期の窪地(豊田裕大)の企画を先方に提出すると決定してしまう。
一度は落ち込んださやかだったが、特許を侵害しない製法をプレゼンまでに見つけ出そうと決意。
亜季も『カメレオンティー』の侵害予防調査と並行して、さやかを手伝おうとするが2つの仕事の両立は、簡単なことではなく…。知財部の仕事の厳しさに直面しながらも、大切な仲間の努力の結晶を守りたいと願う亜季。その試行錯誤の果てに掴み取るものとは…?

第3話のレビュー

月夜野ドリンクの開発部から生まれた「カメレオンティー」をいよいよ売り出すことになった。
そこで知財部の亜季(芳根京子)は、北脇(重岡大毅)からカメレオンティーが他社の特許を侵害していないか調べる「侵害予防調査」を命じられる。
大きな仕事にやる気を出す亜季だが、開発部の先輩、さやか(朝倉あき)が開発したスムージーの製法が、他社の特許権を侵害してしまっていることがわかり、そちらの仕事も手伝うことに……。

2つの仕事をオロオロしながらこなす亜季と、相変わらず冷静でクールな北脇の対比が面白かった。

亜季を演じる芳根は、ここのところ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)や「オールドルーキー」(TBS系)でテキパキと仕事のできる女性を演じてきた。
今回はどこか自信がなく、頼りない雰囲気の亜季を見事に演じている。
弁理士、又坂(ともさかりえ)にお菓子を渡され、頭をポンポンされるシーンは幼い少女のような表情を魅せ、ドキリとさせられた。
一方でほんの少しずつではあるが、亜季の成長も伝わる。
これが芳根のすごいところかと妙に感心した第3話だった。

なんとか2つの仕事をやり終えた亜季だったが、北脇のよからぬ噂を聞いて動揺する。
はたして北脇は月夜野ドリンクの救世主なのか?
それともスパイ?

ここまでの視聴率は決して高くはないが、一話完結型でテンポもいい。
身近なことが題材になっているので勉強にもなる。
個人的にはもっと話題になってもらいたいが……。

次週は商標出願を担当することになった亜季。
彼女がどんな成長をみせてくれるのか。
そして、亜季と北脇の関係性も引き続き注目していきたい。

【第3話のキーワード】
屁理屈も立派な「理屈」。
たった一つの言葉で意味が大きく変わる。言葉とはそれほど繊細なもの。
弁理士・北脇雅美(重岡大毅)

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–{第4話ストーリー&レビュー}–

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

>>>「それってパクリじゃないですか?」4話の予告をYouTubeで見る
北脇(重岡大毅)が親会社から送り込まれたスパイだという噂が流れる中、高梨(常盤貴子)率いる<ムーンナイトプロジェクト運営チーム>が発足。亜季(芳根京子)と北脇も運営チームに参加することになった。
プロジェクトのイメージキャラクターに選ばれたのは、縄文土器に描かれた模様からうまれた、通称「ツキヨン」。縄文土器マニアのインフルエンサー・ドキドキ土器子(北香那)によってひそかなブームを起こしていた。亜季は「ツキヨン」の商標出願を担当することになる。
一方、何者かに「必ずこのプロジェクトを終わらせる」と電話で話していた北脇。スパイ疑惑が高まる中、北脇は親会社に行くと言って姿を消し、連絡がつかなくなる。又坂(ともさかりえ)の指導の元、順調に「ツキヨン」の商標出願の準備を進める亜季。亜季は「ツキヨン」を世に広めた土器子にも、商標出願について事前に話しておきたいと思い、五木(渡辺大知)と一緒に土器子のもとへ向かうことに。
土器子と意気投合し、商標出願についても応援してもらった亜季。しかし、親会社の知財部から、「ツキヨン」を新商品のシリーズ名として使用するため、月夜野が商標出願するのは中止するよう命じられ…。
「ツキヨン」の商標出願は、本当に諦めるしかないのか?亜季と「ツキヨン」の運命は?そして、音信不通になった北脇の本当の目的とは…?

第4話のレビュー

亜季(芳根京子)と北脇(重岡大毅)も関わることになった月夜野ドリンクの一大プロジェクト「ムーンナイトプロジェクト」が、本格的に発足した。
縄文土器に施されたキュートな模様、縄文マニアの間では「ツキヨン」ので愛称で知られているイラストがプロジェクトのイメージキャラクターに決まった。
歴史的な文化遺産も商標登録できるとわかると、「ツキヨン」の商標出願をすることに。
商標出願の担当になった亜季は、ブームの火付け役の縄文土器マニアのインフルエンサー、ドキドキ土器子(北香那)に会いに行く。

「ツキヨン」に「ドキドキ土器子」など視聴者の心をくすぐるようなネーミングが飛び出した4話。
「ツキヨン」を見た亜季が「なんかこう『もきゅぅ~』って感じがします」と独特の表現をする場面が毎話楽しい。
商標登録するにあたって亜季が又坂(ともさかりえ)から学ぶシーンも勉強になりつつ、亜季が懸命に学ぶ姿は毎回、好感しかない。

***

月夜野ドリンクのライバル会社、ハッピースマイルビバレッジの田所(田辺誠一)も「ツキヨン」の商標登録に動いていた。
「ツキヨン」の名前をいろんな会社が商標登録したいと動き出したことに不信感を抱いた土器子は、亜季に「ツキヨンは皆のもの。誰のものでもない」と抗議をした。
「チームの努力、汗と涙の結晶がかかっている」と他社よりも一刻も早く「ツキヨン」のネーミングを登録したい北脇と、土器子の気持ちを踏みにじみたくない、そして月夜野だけで独占することに反対する亜季の攻防——。

「(商標登録は)陣取り合戦なことはわかっていますが、でも取るべきではない陣もあるのではないでしょうか? 私は皆のものを奪い取るような会社にはしたくありません」

と北脇に強く訴えた亜季。
その結果、北脇は「ツキヨン」の商品出願を諦める決断をした。
しかし、亜季の行動が思わぬ方向に……。
なんと「ツキヨン」の商標出願をしたハッピースマイルビバレッジがSNSで「公共物の独占では?」と炎上し、批判の的となる。
亜季の優しさと、その亜季の気持ちに寄り添った北脇のファインプレイによって会社を炎上から守る形となった。

芳根が演じる亜季は人によってはイラッとくるキャラクターではあるが、回を追うごとに応援したくなるから不思議だ。
そして、北脇もそんな亜季のまっすぐでひたむきな性格に心が動いてきていることがわかる。
この2人の距離が少しずつ近づいてくるところもこのドラマの見どころなのだろう。
会社の知財という難しいテーマを扱いながら、亜季と北脇のポップな掛け合い、懸命さに魅かれる。
二人の距離がどこまで近づくのか、最後まで見守りたい。

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–{第5話ストーリー&レビュー}–

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

>>>「それってパクリじゃないですか?」5話の予告をYouTubeで見る
『ムーンナイトプロジェクト』の目玉商品『カメレオンティー』のポスターが完成した。亜季(芳根京子)はポスターの出来栄えに感動するが、使用されている写真は個人のブログからの無断転載で…。このままでは著作権の侵害にあたってしまう! 北脇(重岡大毅)の指示で、写真の権利者への利用の許可申請を担当することになった亜季。関係各所との“調整”が知財部の仕事の肝だと言われた亜季は、不安ながらも張り切る。

同時進行で、開発部の同期・窪地(豊田裕大)が特許を出願中の案件も引き継ぐことになった亜季。特許が認められるために何が足りないのか、特許庁の審査官に直接アドバイスを求めることを北脇から助言された亜季は、窪地と共に審査官面接に挑む。担当の仁美(小野ゆり子)は窪地とは旧知の仲で、窪地の兄に協力を求めるよう助言する。

窪地の兄・政宗(板橋駿谷)は、薬科大学の准教授。窪地が出願している特許に関して学術的裏付けをもらうには、最も適した人材だ。しかし、窪地は政宗と関係がうまくいっておらず、しかも政宗は仁美と結婚寸前で破局していて…。
複雑な人間関係の“調整”と、なかなか進まない写真の使用申請に四苦八苦する亜季。北脇は亜季を助けようとするが、又坂(ともさかりえ)から過保護だと言われて悶々とする。一方、高梨(常盤貴子)から認められていないと感じていた窪地に、ライバル会社・ハッピースマイルの田所(田辺誠一)が接近していて…!

第5話のレビュー

月夜野ドリンクの新作、「カメレオンティー」の発売に向けてポスターができあがった。
大掛かりな宣伝をしようと思っていた矢先、このポスターに社長の増田(赤井英和)がまったく知らない人の個人ブログに掲載されていた写真を無断で使用していたことが発覚。

会社の社長が個人のブログから無断で拝借し、商品のポスターに使うなんて…ありえなさすぎてクスっと笑ってしまった。

この対応は、亜季(芳根京子)が担当することに。
さらに亜季は上司の熊井(野間口徹)から「拒絶理由通知書」を見せられる。
以前、同期の窪地(豊田裕大)が発明した甘酒の特許の許可が下りていないようで、その対応も求められた。
亜季はポスタートラブルと窪地の発明した商品の特許を取れるようにしなければならない。
大きな仕事を前にテンパる亜季。

そんな亜季をそっと影で支える北脇(重岡大毅)。
亜季は目の前の仕事に精一杯といった感じで恋愛なんてとんでもない様子だが、北脇のほうは亜季の行動を自然と目で追ってしまう。
不器用な北脇は自分では気づいていないが、亜季にどんどん魅かれていっている様子が表情や行動でよくわかる。
今回の北脇という“朴とつ”だけど根は優しい男を重岡が見事に演じている。
その北脇に片想いしているのは、亜季の友人のゆみ(福地桃子)。
この先、この3人は三角関係に発展するのか?

窪地を演じるのは、MEN’S NON-NO専属モデルとしてデビューした豊田裕大。
5月5日に公開された映画『銀河鉄道の父』で宮沢賢治(菅田将暉)の弟・清六役で出演している。
たしかにどことなく菅田に雰囲気が似ており、いい感じの役者だ。
今後、大いに注目したい。

窪地は月夜野ドリンクのライバル会社ハッピースマイルに引き抜かれようとしていた。
ここのところ上司の高梨(常盤貴子)から厳しく指導されていたのでハッピースマイルに心が動きかけていた。
しかし、亜季ら資材部の懸命な努力のおかげで晴れて甘酒の特許が認められ、月夜野ドリンクに残ることを決めた。

ポスター問題も北脇のおかげでクロスライセンス契約することで見事に解決。
密かに北脇によって助けられていた亜季は、さらに大きく成長した姿を見せてくれた。

テーマが難しいためか、今クールのドラマの中ではあまり注目されていない。
しかし、筆者の中での満足度は非常に高い。
回を追うごとに亜季と北脇に感情移入していく自分がいる。
早くも折り返した同ドラマ。
今から着地点が気になって仕方がない。

※この記事は「それってパクリじゃないですか?」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第6話ストーリー&レビュー}–

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー

>>>「それってパクリじゃないですか?」6話の予告をYouTubeで見る
亜季(芳根京子)と北脇(重岡大毅)が見守る中、『カメレオンティー』の試飲会に、五木(渡辺大知)の大学の後輩の若菜(桜井日奈子)たちがやってきた。彼らは人気商品『ジュワっとフルーツ』の炭酸バージョン『ジュワっとフルーツ・スパークリング』を、開発部と共同開発中。通称『ジュワフルスパークリング』の試作品を飲んだ亜季は、その独特の口当たりに感動する。
若菜は、学会でこれまでの研究成果を発表するつもりだというが…。 学会で技術を発表してしまうと、特許の取得に必要な「新規性」が失われてしまう。亜季と北脇は、特許の出願まで学会発表を待ってほしいと若菜を説得するが、学会発表の要旨の提出期限は2週間後。共同開発に参加していた狩野(若林時英)は、北脇に正論で諭され、エキサイトしてしまう。
思わず「ビジネスに正義なんてない!」と、北脇のように強引に議論を終わらせてしまった亜季は、自己嫌悪。2週間で『ジュワフルスパークリング』の特許を出願する方法がないか模索する。しかしそんな中、大学側から共同開発の打ち切りが申し入れられ…。
「発明」とは、一体誰のものなのか。開発に携わった人が、全員幸せになれる方法はないのか、思い悩む亜季。時を同じくして、亜季はゆみ(福地桃子)と北脇が、北脇は亜季と五木が恋をしていると思い込み…!? 亜季はそれぞれの思惑が複雑に絡み合った問題を、解きほぐすことができるのか?

第6話のレビュー

発売間近のカメレオンティーを一般の人に飲んでもらう試飲会を開催した、月夜野ドリンク。
こぞって若者が「なにこれ、ヤバイ!」、「超おいしい!」と興奮している姿を見て、亜季(芳根京子)は「ヤバイって言われた~」と喜んでいる。
しかし、北脇(重岡大毅)は「何が嬉しいんですか? 本来、ヤバイは否定の意味を持つ言葉です!」と正論をぶつける。
曖昧で主観的な感想は商品開発に意味がないと言う北脇に対して、曖昧で主観的な意見こそが大事ですと反論する亜季。
何かと亜季に絡んだり、先輩の五木(渡辺大知)と亜季が一緒に仕事をする姿を自然と目で追ってしまう北脇の姿は、まるで小学生男子のよう。
かわいいのだ。

第6話は、開発部と若菜(桜井日奈子)、狩野(若林時英)ら学生たちとで共同開発しているドリンク「ジュワっとフルーツスパークリング」を巡ってトラブルが発生する。
研究成果を学会で発表したい若菜らと、特許を取る前に共同開発の内容を公表されては困る開発部。
開発部と学生たちの間に亀裂が入り、まさに「ヤバイ」状態に……。
亜季は学生たちと開発部のためにも、奮闘するが、なかなか突破口がみつからない。
ジュワっとフルーツスパークリングを飲みながら「何度飲んでもヤバイです。ヤバイってだけで特許がとれたらいいのに」とつぶやいた。
そんな姿を見た北脇は、「『ヤバイ』で特許出願をします」と亜季に救いの手を差し伸べた。

「官能評価」(人の感覚を使って物を評価すること)で特許を取ることを皆に説明する北脇。
結果、官能評価が特許出願の説得力となり開発部は特許出願を、学生たちは学会で発表することで一件落着した。
不器用ながらも北脇は亜季を救ったことに。
もう、亜季のこと大好きじゃん!と言わざるを得ない。

人が感じる「美味しい」、「これヤバイ!」という曖昧な感覚も専門家により、データ化すれば特許出願ができるとは。
そして「ヤバイ」という日本語の面白さ、おかしさも再認識できて今回も筆者にとって「ヤバイ」回であった。

芳根と重岡のもどかしいけれど微笑ましい関係と、”知的財産保護”をテーマにした珍しいドラマ、「それパク」。
後半戦もさらに多くの人に注目されることを願っている。

※この記事は「それってパクリじゃないですか?」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第7話ストーリー&レビュー}–

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー

>>>「それってパクリじゃないですか?」7話の予告をYouTubeで見る
今宮食品という会社から、ある特許を2千万円で買わないかというオファーが届いた。あまりの金額に亜季(芳根京子)は驚くが、開発部長の高梨(常盤貴子)はその技術が月夜野の「ぐるっとヨーグル」という商品に使われていると指摘。月夜野が特許権を侵害していることになるのではないかと、社内は騒然となる。
しかし北脇(重岡大毅)は、その技術は「特許性」がない=特許を認められる要件を満たしていないので、特許を買う必要はないと判断。亜季は胸をなでおろすが、弁理士の又坂(ともさかりえ)は何かが引っかかる様子で…。
そんな中、販売店に「月夜野が特許を侵害している」という悪質なビラが配られ、会社に抗議の声が殺到した。今宮食品の仕業だという確証がないため、亜季と又坂が今宮食品の青汁の試飲会に潜入して、相手の様子を探ることになる。試飲会で2人が出会ったのは、今宮食品の社長・今宮(岩谷健司)とアドバイザーの芹沢(鶴見辰吾)。今宮と芹沢は「特許を取得した技術を使っている」と商品をアピールするが、特許が使われているのは青汁そのものではなく…。
今宮食品が特許を利用して、違法スレスレの商売をしていることを見抜く又坂と亜季。高梨は月夜野のイメージを守るために、今宮食品に和解金を払って騒動を早く収束させるべきだと主張するが、又坂は反発する。 なぜ又坂は、そこまで今宮食品にこだわるのか。
その理由を聞いた亜季は、問題の突破口を探そうと奔走!開発者の汗と涙の結晶を守るための特許を食い物にする今宮食品と、亜季と又坂、北脇の決戦の火蓋が切られた!

第7話のレビュー

きゅるんきゅるん
たわわわぁ~ん
ぞるるるん
とは、亜季(芳根京子)が飲料を飲んだときの感想だ。
この聞き馴染みのない亜季語録を筆者は毎話楽しみにしている。

第7話では、月夜野ドリンクに特許を2000万円で買わないかと持ち掛けてきた、今宮食品の青汁を飲んだときに「“つるるる~ん”として飲みやすい」と表現した。
この亜季語録を発する時の芳根の、ふわっとした表情が本当にカワイイ。
次回はどんな言葉が飛び出すか、それもまた楽しい。

回を追うごとに難局に直面するものの月夜野ドリンクだが、亜季と北脇(重岡大毅)のチームプレイでなんとか事なきを得ている。
ほんわかとした雰囲気でストーリーは進行しているが、常に開発部の高梨部長(常盤貴子)と、知財部を助けてくれている弁理士の又坂(ともさかりえ)の間には不穏な空気が流れている。
第7話では、そんな2人の過去が明らかになった。

今宮食品という小さな会社から、自分たちが持っている特許を2000万円で買わないか?と連絡があった。月夜野ドリンクの商品「ぐるっとヨーグル」に使われている技術が、今宮食品の特許を侵害しているからだというが北脇は問題ないと言う。しかし、「月夜野が特許を侵害している」という悪質なビラが販売店に配られ、会社に抗議が殺到。そこで亜季と又坂は、今宮食品の青汁試飲会に潜入することに。
多忙な又坂に付き合わせてしまったことを詫びる、亜季。
しかし又坂は

「事件はね、知財部で起きているんじゃないの!現場で起きているのよ」
とニコニコ。
まさかのまさか!
あの有名ドラマのセリフのパクリ???

今回のお題は「パテント トロール」(特許の怪物)。
特許の権利を使って、突然企業などに特許侵害の和解金や賠償金を要求する組織のことを北脇が解説してくれている。
要するに今宮食品がパテント トロールだったといわけだ。
この今宮食品が過去に興していた「太陽新社」というかなりあくどい会社と、高梨がつながっており、又坂はこの太陽新社を恨んでいた。
次回以降、高梨と又坂がバチバチになるような予感。

恥ずかしながら、この「パテント トロール」という言葉を初めて聞いた筆者。
今回も知財に関する勉強ができた上に、亜季と北脇の展開も楽しむことができた。
次回の亜季語録を予想しながら1週間過ごそうと思う。

※この記事は「それってパクリじゃないですか?」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第8話ストーリー&レビュー}–

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー

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今宮食品との通称「009特許」を巡る争いが決着し、安心したのも束の間。今宮食品から「009特許」を買い取った「総合発明企画」から、特許権侵害の訴訟に関する連絡が届き、代表の芹沢(鶴見辰吾)が月夜野に乗り込んできた。大事な『カメレオンティー』の発売を前に、穏便な問題解決を願う月夜野サイドに、芹沢は1億円の和解金の支払いを要求する。
和解金の支払いの猶予は1週間。そんな中、開発部長の高梨(常盤貴子)が、かつて、特許を食い物にする“パテントトロール”の「太陽新社」に所属していたことを知った亜季(芳根京子)は、衝撃を隠せない。芹沢が提示した1億円には、特許権侵害の賠償金だけでなく、高梨の過去に関する口止め料が含まれていたのだ。
月夜野と高梨を守るためには、和解金を支払うか、「009特許」に特許性がないと証明するしかない。亜季と北脇(重岡大毅)は特許の無効化のために必要な論文を手に入れようとするが、そう簡単に見つからない。一方、芹沢は、高梨に急接近し…!
高梨への不信と不安に月夜野が包まれる中、又坂(ともさかりえ)の先輩・中野(板尾創路)の研究を奪った過去を認めた高梨。
そして彼女が、ハッピースマイルの知財部員と会っていたことも明らかになり…!
高梨は本当に特許を利用して、人を騙すようなことをしていたのか!?問題解決のために奔走する亜季と北脇は、真実を掴み、芹沢との戦いを無事に終わらせることができるのか?

第8話のレビュー

今宮食品との争いが決着し、月夜野ドリンクの新商品、カメレオンティーの発売に向けて社員が一致団結していたところ、またもや問題が勃発。
今宮食品から特許を買い取った「総合発明企画」という会社が、月夜野ドリンンクを訴えてきた。
この会社の代表、芹沢(鶴見辰吾)は、「穏便な問題解決を望むならば和解金として1億円を要求する」と言ってきた。

鶴見は、長きにわたり多くのドラマで活躍されている大ベテラン。
ついこの間まで朝ドラの「舞いあがれ!」(NHK総合)では、主役の舞(福原遥)を優しく支える大手企業の部長役を演じていた。
どうしても「いい人」のイメージが強いため、今回の悪役はそこまで悪い人には見えない。

会社が訴えられたことで、亜季(芳根京子)ら社員は気が気でない。
今回の問題はただ、芹沢の会社が月夜野ドリンクを訴えただけはなく、高梨部長(常盤貴子)の過去も絡んでいるからややこしい。
高梨はかつて、芹沢と共に特許を食い物にする“パテントトロール”として悪名高い「太陽新社」に所属していた。
その太陽新社に又坂(ともさかりえ)の大学の先輩で研究者の中野(板尾創路)は、研究成果を奪い取られている。
そのために又坂は高梨に対してもずっと嫌悪感を抱いていたのだった。

会社の存続をかけて亜季と北脇、又坂らが一丸となって走り回る……。
しかし、実は高梨もまた芹沢の被害者だった――。

研究者として太陽新社に引き抜かれたものの、詐欺まがいの行為を働く会社だとわかった高梨は、太陽新社を内部告発しようとしていた。
高梨は中野の発明を奪ったわけではなく、守ろうとしていたのだ。
「何も知らなかったじゃ済まされない。私にとっては何も知らなかったことが罪なるのよ」
と、過去を振り返る高梨。

なるほどそういう過去があったから、研究者の権利を守るために月夜野ドリンクに知財部を作ったのか。

そんなこととは知らず、高梨を敵対視していた又坂だったが、中野のお陰で嫌疑が晴れる。
無事に月夜野ドリンクの訴えも取り下げられ、一件落着。
高梨と又坂がほほ笑み合っている姿にほっとした。

今回、亜季と北脇の見せ場はあまりなく残念だったが常盤貴子と、ともさかりえのドラマ「タブロイド」(フジテレビ系)コンビが輝いていた。

ともさかは今回の常盤との共演を自身のブログで
『久々に常盤さんとご一緒しているのだが、その瞳を見つめると涙が出そうになるのは何故だろう』と、思いを綴っている。
昔からお2人のことを観続けて筆者もこの言葉に感動。

次週からはいよいよカメレオンティーの発売に向けて動く月夜野ドリンク。
しかし予告を見ると北脇が泣いている?
え?どういうこと?

いよいよ最終章に突入。
最終回はどうなる?

※この記事は「それってパクリじゃないですか?」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第9話ストーリー&レビュー}–

第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー

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月夜野が社運をかけた目玉商品『カメレオンティー』の発売まで、あとわずか。亜季(芳根京子)が発売イベントの準備を見守る中、五木(渡辺大知)が出来上がったばかりの販促グッズを持ってきた。以前、人気イラストレーターのハナモ(山崎静代)に描いてもらった『月夜ウサギ』を、今回のイベントでも使用することになったのだ。しかし、勝手にイラストを使われたと思い込んだハナモが、SNSに怒りのコメントを書き込み…!
SNSが炎上状態になる中、ハナモとの契約書に目を通した北脇(重岡大毅)は、「完全なる勘違い」と一刀両断。それでもハナモの誤解を解き、世間を納得させなければ、『カメレオンティー』の発売にも影響が出る。北脇から「ピンチはチャンス」と背中を押された亜季がハナモとの話し合いを担当することになるが、怒り心頭のハナモが会社に押しかけてきた!
契約条件を前に頑なになっていくハナモを、誠心誠意説得する亜季。そんな中、『カメレオンティー』がハッピースマイルの特許を侵害しているという警告書が届き、北脇は窮地に立たされることに!
開発部長の高梨(常盤貴子)も納得の上で、『カメレオンティー』の肝となる技術を営業秘密として守るため、敢えて特許を取らないという戦略に出た北脇。しかし、ハッピースマイルが特許を取った以上、『カメレオンティー』は発売できない…。自らを責め落ち込む北脇に、かける言葉もない亜季。
このまま『カメレオンティー』は“お蔵入り”になってしまうのか?史上最大のピンチに陥った、亜季と北脇の運命は?

9話のレビュー

亜季(芳根京子)が勤める月夜野ドリンクの新商品、カメレオンティーが発売間近となった。
イベントを開き、大々的に宣伝をしようと思っていた矢先、月夜野のライバル企業「ハッピースマイルビバレッジ」から警告書が届く。
内容はカメレオンティーの技術がハッピースマイルの商品の特許を侵害しているので、発売の中止もしくは、ライセンス料を支払えということだった。
要するにハッピースマイルが、カメレオンティーと同じお茶を早急に開発していたというのだ。
その書類の発明者には「篠山瑞生」という、まったく知らない人物の名前が……。

カメレオンティーの特許は、北脇(重岡大毅)の提案でケンタッキーのチキンレシピが公開されていないことと同じようにあえて特許を申請しなかった。
しかし、その戦略がここにきて大きなピンチを招くことに……。

亜季や熊井(野間口徹)、知財部はどこかに抜け道がないかと必死に文献を探すが見当たらず、カメレオンティーの発売は宙に浮いたまま北脇は責任を取って親会社へ戻ることになってしまった。

「僕は賭けに負けたんだ……」

自分のミスで会社に大きな損害を出してしまったことで落ち込む北脇。
これまで亜季の良き指導係、月夜野の知財部エースとして頑張ってきた北脇の落胆っぷりをみた亜季も共に涙を流す。
重岡が体全体を使って落ち込む様子を演じ、その姿を心配そうに目の表情で魅せる芳根。
辛いシーンではあったが、二人の演技が見事だった。

開発部員たちは開発情報が漏れたことに不信感を抱くようになり、社内の雰囲気は最悪に。
今回だけはどうにもならなさそうなので、亜季と熊井はハッピースマイルの田所(田辺誠一)のところに出向き、発売の中止を報告することになった。

そこで田所は「出願すべき特許を出願しないなんて愚の骨頂!ひょっとして北脇さんの判断でしたか?それは大間違いでしたね」とバカにするような発言を繰り返した。
失礼な発言の数々に普段は穏やかな熊井が激怒。
「北脇の判断は最善の策だった!月夜野ドリンクは(訴訟を)受けて立ちます」とバシーっと決めた。

この展開には驚いた。
「穏やかな人を怒らせたら一番怖い」とはまさにこのこと。
亜季のオタオタする姿がこれまたリアルで面白かった。

ハッピースマイルの玄関で総務部の五木(渡辺大知)の彼女・さーちゃん(秋元真夏)の姿を見かけた亜季。
さーちゃんは受付で入館証を忘れたことを申告していた。
しかも、「篠山瑞生です」と……。
五木の彼女がハッピースマイルの特許の発明者・篠山瑞生だったのだ。

ということは、五木が彼女である瑞生に情報を流していたということか?
このことに気が付いた亜季は北脇の元に走るというシーンで次週の最終回へ。

なるほど。ここで秋元がキーパーソンになるわけか。
ここまで少ししか登場しない秋元の存在がとても気になっていたが、そういうわけかと妙に納得した。

最終回では月夜野が逆転勝利となるか?
なんとなくストーリーは見えるが、それでも次週の放送が楽しみで仕方がない。
また、予告から法廷で北脇節が聞けそうなのでワクワクしている。

早くも次週最終回!
亜季と北脇の恋の行方も気になる…♡

※この記事は「それってパクリじゃないですか?」の各話を1つにまとめたものです。

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–{最終話ストーリー&レビュー}–

最終話ストーリー&レビュー

最終話のストーリー

放送週に追記します。

最終話のレビュー

放送週に追記します。

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–{「それってパクリじゃないですか?」作品情報}–

「それってパクリじゃないですか?」作品情報

放送日時
2023年4月12日(水)スタート。毎週水曜22:00~

出演
芳根京子/重岡大毅(ジャニーズWEST)/渡辺大知/福地桃子/朝倉あき/豊田裕大/諏訪雅/秋元真夏/高橋努/相島一之/赤井英和/野間口徹/ともさかりえ/田辺誠一/常盤貴子

原作
『それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~』(奥乃桜子 著/集英社オレンジ文庫)

脚本
丑尾健太郎 佃良太

主題歌
AARON 「ユニーク」 (ユニバーサル シグマ)

オープニング曲
ジャニーズWEST 「パロディ」 (ジャニーズ エンタテイメント)

チーフプロデューサー
三上絵里子

プロデューサー
枝見洋子
森雅弘
岡宅真由美(アバンズゲート)

演出
中島悟 内田秀実 鯨岡弘識

制作協力
AX-ON 
アバンズゲート

製作著作
日本テレビ