2022年10月3日より放映スタートしたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。
本作は、主人公・岩倉舞(福原遥)がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島で人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。
ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。今回は第111回を紐解いていく。
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ドーベルマン望月の復活と舞の妊娠
【朝ドラ辞典 妊娠(にんしん)】ヒロインが結婚したら妊娠して出産して子育てのターンになる。妊娠の兆候や出産中の苦しみの表現などがヒロイン役俳優の演技の見せ所にもなる。
つわりで、う。と口に手を当てるのは紋切り型の表現とされる。
パンチングメタルのライトはこんねくとの商品になりませんでしたが、舞(福原遥)は前向きに新たな挑戦をします。
今度はチタン製の指輪です。佳晴(松尾諭)は津田(たくませいこ)に冗談交じりにプロポーズして玉砕したものの諦めきれず、指輪を贈ろうと考え、舞に依頼します。
金属アレルギーでアクセサリーができない津田のためにいいアイデアがないかということから、町工場の技術が生かされることになりました。
俺はまだ本気出してないだけ、という作品がありましたが、佳晴はついに本気を出し、走りはじめました。気のせいか、松尾諭さんも「舞いあがれ!」の初期よりも体重が落ちているように感じます。
ドーベルマン望月の復活です
(佳晴)
そんな手紙を用意して、久留美(山下美月)に読まれてしまいますが、ラグビーのユニフォームをよれよれながら着て、指輪を持って、ノーサイドに向かいます。
またしても舞台はノーサイド。舞と久留美に見守られながら再度プロポーズする佳晴。久留美と八神家の顔合わせを、ここなら自信をもってできると考えていた場所を、やっぱり勝負の場所に選んだのです。あのときは失敗しましたが、今回はーー
この日は津田の誕生日でした。誕生日にひとり、店の片付けをしていて、誰にも祝ってもらうこともないときに、チタンの指輪を特注してプレゼントされれば、どんなにユニフォーム姿がよれよれでも津田には輝いて見えたかもしれません。
八神母に体当たりして大不評だった佳晴が、今度は津田を抱えあげました。
恋が人を変える。佳晴は津田のために(?)仕事をはじめ、走ってカラダを鍛え、一度振られても諦めずすてきなアイデアで幸せを掴みました。
個人的には、やりがいある仕事に出会って、それで自信回復したうえで再婚も考えてーーのほうが好みですが、誰かのために頑張るという物語も悪くはありません。
20年以上、冴えない日々を過ごしていた人を松尾諭さんが、ふてくされたようなしょんぼりしたような表情も見せながら、惨めになりすぎず憎めない愛嬌のある雰囲気で好演されました。
こんねくとも順調なある日、舞の身体に異変がーー
大好きなお好み焼きを見て、ん〜という顔をした福原遥さんの表情がなかなかよかったです。口に手を当てなかったところが。
仕事が正念場のときに子供もーーと相変わらず舞はパワフルです。
(文:木俣冬)
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–{「舞いあがれ!」第23週目のあらすじ}–
「舞いあがれ!」第23週目のあらすじ
舞(福原遥)は御園(山口紗弥加)とともに、東大阪の町工場の技術を生かした商品開発を行う新会社を立ち上げる。
初めての仕事は、スピーカーのカバーなどで使われるパンチングメタルを製造する会社からの相談。金属板に細かい穴を開けるデザインパンチングという独特な技術で絵を描くことができると知り、舞と御園は新商品のアイデアを練ることに。
やがてデザインパンチングを活かしたランプを考案する。ただランプのような照明器具については細かい規定があり、商品の設計から加工までを請け負える板金屋・我妻(久保田磨希)の協力をとりつけなければならない。相談をもちかける舞に、我妻は難色を示す。
–{「舞いあがれ!」作品情報}–
「舞いあがれ!」作品情報
放送予定
2022年10月3日(月)~
<総合テレビ>
月曜~土曜: 午前8時~8時15分 午後0時45分~1時(再放送)
※土曜は一週間を振り返ります。
日曜: 午前11時~11時15分(再放送)
翌・月曜: 午前4時45分~5時(再放送)
※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送です。
<BSプレミアム・BS4K>
月曜~金曜: 午前7時30分~7時45分
土曜: 午前9時45分~11時(再放送)
※月曜~金曜分を一挙放送。
出演
福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月 、目黒蓮、高杉真宙、長濱ねる、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、鈴木浩介、哀川翔/吉川晃司、高畑淳子 ほか
作
桑原亮子 、嶋田うれ葉、佃 良太
音楽
富貴晴美
語り
さだまさし
主題歌
back number「アイラブユー」
制作統括
熊野律時、管原 浩
プロデューサー
上杉忠嗣 三鬼一希 結城崇史ほか
演出
田中 正、野田雄介、小谷高義、松木健祐 ほか