「インフォーマ」第5話:絶体絶命の木原(桐谷健太)、そしてポンコツ1号とは

国内ドラマ

桐谷健太主演のドラマ「インフォーマ」が2023年1月19日深夜にスタートした。

沖田臥竜の同名小説を映像化した本作は、情報屋のカリスマが週刊誌記者とともに連続殺人事件の謎を追うクライムサスペンス。情報屋・木原慶次郎を演じるのは初の連続ドラマ単独主演となる桐谷健太。共演は佐野玲於、森田剛ら。

本記事では、第5話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「インフォーマ」第5話レビュー

追い詰めたと思ったら、追い詰められていた。

 
謎の男(森田剛)に拉致された河村(淵上泰史)。謎の男側が木原(桐谷健太)に要求したのは仲間のキム(一ノ瀬ワタル)との交換だ。

河村の命が危ない。木原は早急にあるレストランでの人質交換の手筈を整える。

 
もちろん、木原の目的は人質交換だけではない。謎の男をぶっ潰す。木原にとって、この状況はピンチではあるが5年間待ち望んでいたチャンスでもあるのだ。

人質交換の場には、インフォーマの取材から外れた三島(佐野玲於)に代わり、箱崎(山中崇)が同行。
代わり、ではあるが、箱崎の中にはきっとワクワクもあるのだろう。危険な場所への潜入捜査。大スクープが掴めるかもしれないチャンス。箱崎は、木原たちが人質交換する場面を離れた場所から撮影をするが……。

周りに他の客もいる。安心して人質交換がなされると思いきや、暴力行為に出る謎の男側。
人が殴られようが、木原にスタンガンが当てられようが、河村が椅子から転げ落ちようが誰も気にもかけない。
客だと思っていたのは謎の男側が用意したモブだったのか――。

謎の男が銃を取り出すと、一斉に席を立ち、店から出ていく客たち。
箱崎もその波に乗って脱出を試みるが、キムにつかまってしまう。

 
スタンガンによって動けなくなっている木原。拘束され、身動きがとれない河村に向けられる銃口。そして、謎の男側の人間はいとも簡単に引き金を引く。
キムに殴られている箱崎のうめき声が響く。声にならない声を発し、木原がのたうつ。
何も木原の思い通りにいかない。
 

全てを達観したように、木原を見る謎の男には余裕というよりも、何か諦めにも似たようなものを感じる。
部屋で無表情にうまい棒を食べていた姿は、観ている者をなんとも形容しがたい気持ちにさせる。
くしゃっと捨てられたうまい棒の袋も人間も、謎の男にとっては似たようなものではないのか……。

 
一方、三島は(佐野玲於)は買い物帰りのナナ(北香那)とばったり会っていた。
娘のあい(寺田藍月)の誕生日会が開かれるという。
流れで誕生日会に参加する三島。その後、2人を家まで送った三島は、仏壇の男性の写真を目にする。

ナナは「私の旦那さんだよ。かっこいいでしょ」と微笑む。
「運転手やってた。2号くんみたいに」

名前は愛之助。ポンコツ1号である。
演じるのは、横浜流星。そりゃあ「かっこいいでしょ」とも言うだろう。

ついに、5年前の真相が明らかになる。

(文:ふくだりょうこ)

–{「インフォーマ」第5話ストーリー}–

「インフォーマ」第5話ストーリー

火だるま事件の次のターゲット・瀧澤(千葉哲也)の捕獲に失敗し、仲間のキム(一ノ瀬ワタル)を木原(桐谷健太)に捕えられた男(森田剛)は、報復として河村(淵上泰史)を拉致。焦る木原だったが、岡林(田島亮)からの連絡により、あるレストランで河村とキムの身柄を交換することになる。

の頃、インフォーマの取材から外れた三島(佐野玲於)は、街で買い物帰りのナナ(北香那)と出くわす。隣には、今日が誕生日だという娘・あい(寺田藍月)の姿が。誕生日会、主役のあいは“おじちゃん”がお祝いに駆けつけてくれることを心待ちにしていたが、その人物は一向に姿を見せない。その後、2人を家まで送っていった三島は、部屋に飾られた、ある男の写真を目にする。

謎の男との取引場所のレストランに向かう木原には、三島に代わって箱崎(山中崇)が同行していた。木原に言われた通り、離れたところから箱崎がカメラを回していると、そこへ河村を連れた岡林と男が現れる。緊張みなぎるも一見、穏やかなに身柄交換は始まったが、次の瞬間から、木原のシナリオは大きく崩れ去り…。

–{「インフォーマ」作品情報}–

「インフォーマ」作品情報

放送日時
2023年1月19日スタート。毎週木曜深夜0時25分~(関西ローカル)

出演
桐谷健太/佐野玲於(GENERATIONS)/北香那/淵上泰史/濱津隆之/般若/二ノ宮隆太郎/藤井陽人/西村元貴/田島亮/一ノ瀬ワタル/MEGUMI/山中崇/高橋和也/宮川一朗太/千葉哲也/石橋蓮司/森田剛

原作・監修
沖田臥竜「インフォーマ」(サイゾー文芸部 刊)

脚本
酒井雅秋 澤口明宏ほか

音楽
堤裕介

総監督
藤井道人

監督
藤井道人 逢坂元 曽根隼人 林田浩川

協力プロデュース
岡光寛子

プロデュース
豊福陽子 角田道明

制作協力
株式会社Lat-Lon

制作著作
カンテレ