<大病院占拠>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

国内ドラマ

嵐の櫻井翔が主演を務める日本テレビ系連続ドラマ、「大病院占拠」が2023年1月14日(土)22時にスタート。

本作は刑事の武蔵三郎(櫻井)が謎の武装集団から人質を救うために立ち向かっていくという物語だ。共演は比嘉愛未、渡部篤郎、ソニンら。
CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・最終話ストーリー&レビュー

・「大病院占拠」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

>>>「大病院占拠」1話の予告をYouTubeで見る
神奈川県警捜査一課の武蔵三郎(櫻井翔)は、1年前の『ガソリンスタンド立てこもり事件』で人質を守るために犯人の命を奪ってしまった。自分を責める武蔵はそれ以来休職し、妻・裕子(比嘉愛未)、娘・えみり(吉田帆乃華)とも別居。現在も心の傷が癒えないまま、裕子が勤める大病院『界星堂病院』で治療を受け続けている。今日はその診察日だ――。
界星堂病院にやってきた武蔵は、心療内科で診察を受ける。ちょうどその頃、一般病棟には院内を視察する知事・長門道江(筒井真理子)の姿があった。心臓外科手術室では裕子がオペの真っ最中。地下駐車場では、人気動画チャンネルを持つ因幡由衣(明日海りお)が何やらスクープを狙っていて――。
診察を終えた武蔵は裕子のスマホにメッセージを残そうとするが、なぜか『圏外』。不思議に思いながらトイレに入ると、奥の個室から、かすかな不審な音が聞こえ……気になって扉を開ける……
突然の爆発音に院内は騒然!直後、1階の救急入口から鬼の面をかぶった武装集団が次々と院内に侵入!銃で威嚇射撃を繰り返し、院内は大パニックに!鬼たちは全ての出入り口を閉鎖すると――「たった今、我々はこの病院を占拠しました」――。混乱の中、武蔵は身を隠しながら必死に裕子を探すが――!
事件発生後、神奈川県警は緊急捜査指揮本部を立ち上げる。県警本部長・備前武(渡部篤郎)の命を受け、管理官の和泉さくら(ソニン)を指揮官として、優秀な捜査官たちが集められた。
突如として占拠された大病院!鬼の目的は!?正体は!?武蔵は人質となった妻を守れるのか――!?1秒も油断できないタイムリミット・バトル・サスペンスが幕を開ける――!!

第1話のレビュー

日本テレビ系新土曜ドラマ「大病院占拠」がスタートした。
大病院を占拠する謎の武装集団の役者名は第1話が終了しても明かされていない。
主題歌を担当するのは人気グループのSnow Man。
番組の最後には新曲「W」(ダブル)が披露され、早くも話題になっている。

神奈川県警捜査一課強行犯係の刑事、武蔵三郎(櫻井翔)は1年前の事件で心に傷を負い、通院中。
妻で心臓外科医の裕子(比嘉愛未)と、娘のえみり(吉田帆乃華)とは別居しており、今は1人で過去のトラウマと戦っている。

ある日、界星堂病院に謎の武装集団がやってきて、あっという間に病院を占拠した。
同病院で手術を執刀中の裕子と、精神科で治療を終え帰宅しようとしていた武蔵は多くの人たちと一緒に人質となり、院内に閉じ込められてしまう。
その謎の武装集団は青、赤、黄、緑、黒、白、灰、茶、橙、桃と色違いの「鬼の仮面」をかぶっており、不気味そのもの。

第1回の放送が終っても“中の人”は明かされておらず、誰が演じているのかは謎のままだ。
2021年の7月から放送された日テレ系土曜ドラマ、「ボイスⅡ 110緊急指令室」でも犯人を演じた安藤政信の名前は中盤まで伏せられていた。
今回も同様のしかけで視聴者を盛り上げてくれそうだ。

すでにある鬼の口元が人気グループのメンバーの一人なのでは? とSNSでは「鬼の中の人」探しで盛り上がりをみせている。

今後の展開としては、特殊班(SIS)管理官で武蔵の同期の和泉さくら(ソニン)が、武蔵に遠隔で指示を与え、同期コンビで犯人を追い詰めていくと予想する。
個人的にはソニンの「武蔵!」と叫ぶ時の滑舌の良さにしびれている。
ソニンには、舞台で培われた表現力を遺憾なく発揮してもらいたい。

終始、張りつめた雰囲気のドラマだが、元新聞記者で現在は人気動画配信者、因幡由衣(明日海りお)のチャンネル名が「イナバウアーチャンネル」と知った途端、緊張が緩んだ。今後は病院の地下から動画配信をする因幡の動きにも注目だ。

心臓外科医の妻・裕子、同期の和泉、そして動画配信者の因幡、たまたま病院に居合わせた県知事の長門(筒井真理子)と正義感あふれる女性陣がドラマのキーパーソンになりそうな予感。
また、櫻井の無骨な刑事っぷりと、鬼の中の人探しで来週以降も大いに盛り上がりをみせてくれそう。

武蔵は口癖の「ウソだろっ!」を最終回までに何度つぶやくだろうか。
10人の鬼の中の人はいったい誰?
大病院を占拠する目的は?

さまざまなことに注目しながら最終回まで楽しみたいと思う。

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第2話ストーリー&レビュー}–

第2話ストーリー&レビュー

第2話のストーリー

>>>「大病院占拠」2話の予告をYouTubeで見る
武蔵(櫻井翔)は自爆型ドローンの追撃を振り切り、病院のエアダクトに逃げ込む。現場指揮本部のさくら(ソニン)から、エアダクトがICUにつながっていることを無線で伝え聞いた武蔵は、そこに人質がいないか確認するためエアダクトの中を進んでいく…。

一方の鬼たちは、動画配信チャンネル『百鬼夜行ちゃんねる』を開設。「チャンネル登録者数が10万人を超えたら病院内のライブ配信を行います」と告知すると、登録者数は瞬く間に増えていき――。

武蔵はICUに閉じ込められている裕子(比嘉愛未)を含めた人質全員の無事を確認するが、再びドローンの追撃を受ける!白鬼との手に汗握る攻防が続く中、青鬼が裕子をおとりに武蔵を呼び出す。張りつめた緊張感の中、ついに武蔵と鬼との直接対決―。そんな中、ついに全国民に向けて『百鬼夜行ちゃんねる』のライブ配信が始まる――!!

武蔵の運命は!?
鬼たちの暴走が加速する怒濤の第2話――!!

第2話のレビュー

あっという間に“鬼”に占拠されてしまった界星堂病院。

自身の治療でたまたま同病院を訪れていた刑事の武蔵(櫻井翔)は、同期のさくら(ソニン)と連携し、“鬼退治”に全力で立ち向かうことになった。
しかし、武蔵はあっという間に鬼に素性がバレ、同病院勤務の妻で心臓外科医の裕子(比嘉愛未)と捕まってしまう。

裕子を助けるために必死に鬼と格闘したが、なんと病院の3階から転落。
絶体絶命かと思われたが、運よく生垣に落ちたのでほぼ無傷?
救急車で運ばれるところを救急隊員の静止を振り切り、捜査を続けようとした。

そこへ捜査本部からの命令で保護された娘のえみり(吉田帆乃華)と遭遇。

そうか、父は鬼と格闘中、母は人質にされているのでえみりは1人だった。
そんなえみりをホテルの部屋に一人にする捜査員。
これはのちに娘が鬼に囚われる伏線か?

一方、地下にいた元新聞記者で現在は人気動画配信者、因幡由衣(明日海りお)は逆に自ら病院に侵入し、自身の動画配信チャンネル「イナバウアーチャンネル」の撮影を続ける。
あっさり捕まった武蔵とは逆に、こちらはなかなか鬼に捕まらない。
今後はイナバウウアーのほうが頼りになるのかも……。

一見、無傷の武蔵がさくらのいる捜査指令室に入ってきた。

「武蔵、大丈夫なの?(あんた3階から落ちたんでしょ?)」とさくらに驚かれるも、「平気だ!」と即答。

「いやいやいや、大丈夫じゃないでしょうよ!」

「ウソだろっ、武蔵」

と視聴者全員のツッコミが聞こえてきそうだ。

不死身武蔵はイナバウアーのようにまた病院に侵入するかと思いきや、ここからは捜査本部からさくらと一緒に鬼に対峙することにしたようだ。
そのほうが賢明と言える。

第2話では鬼が大病院を占拠した理由が明らかになった。

どうやら鬼たちの目的は、病院を地獄に、人質を罪人と見立て、今後は人質の罪を「百鬼夜行ちゃんねる」によって全世界に配信していくことのようだ。
ということは、人質の中にいる裕子も何かしらの罪を抱えているということか?

鬼の意図がなんとなくわかり、考察要素も高まってきた「大病院占拠」。
鬼によってどのようにして人質の罪が暴かれるのか、今後の展開が楽しみだ。

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第3話ストーリー&レビュー}–

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー

>>>「大病院占拠」3話の予告をYouTubeで見る
青鬼の次なる標的はタレント医師・土佐大輔(笠原秀幸)。鬼が示した土佐の殺害時間・午後8時20分までに土佐の罪を明らかにしなければ、土佐の命はない…。残された時間はわずか。武蔵(櫻井翔)は青鬼のヒントをもとに『クラブ・タンゴ』へ急ぐ――。
『百鬼夜行ちゃんねる』はバズり始め、登録者数は約30万人に到達。県警のSNSには国民からの応援メッセージや土佐に関するタレコミ情報が次々と届き始める。
一方、ICUに閉じ込められたままの裕子(比嘉愛未)は、看護師のしおり(呉城久美)が重い病を患っていることを知り、彼女を解放してほしいと橙鬼に訴えるが…。
そんな中、県警宛てに多数のタレコミ情報が届く。その中に、去年のハロウィンの映像が。去年のハロウィンの日に『クラブ・タンゴ』で何が行われていたのか。そして同じ日、界星堂病院ではある人物が死亡していた――!
果たして土佐の罪は!?
武蔵と青鬼の息をのむ交渉バトル!
そして早くもあの鬼の素顔が明らかに――!!

第3話のレビュー

無鉄砲な刑事と、誰だかわからない犯人(キャスト名にモザイク)、そして強めの女性管理官——。

ドラマ「大病院占拠」は〝どこかで見たことがある”という印象が否めないが、ここに来て斬新な展開に視聴者の反応が変わりつつある。
第3話では鬼の仮面を付けた10人のうち3人が仮面を外した。

緑の仮面を付けた鬼は、昨年のハロウィンで医師の土佐大輔(笠原秀幸)の違法ドラッグのせいで亡くなった周防あかり(乃中瑞生)の父、周防誠(村上淳)だった。
土佐は過剰摂取で死亡したあかりを、ドラックの存在を隠すために急性心筋梗塞で亡くなったことにしていた。
それで周防は娘の復讐のために土佐に銃を向けたというわけだ。

罪を認め釈放された土佐。
しかし、世間からの批判は免れず、釈放されても地獄が待っていたのだった。

土佐の罪を暴いた武蔵(櫻井翔)も複雑な思いだ。

「人質の罪を警察に暴かせてネットで公開処刑する。それがお前らの目標か!」
と、武蔵が憤慨するのも無理はない。

周防の素性がわかったところで鬼がアジトとして使っていたところにたどり着いた武蔵ら。
そこには今回人質になっている人たちの顔写真が壁一面に貼ってあった。
次週もまた人質の中から過去の罪が暴かれ、ネットで公開されるのだろう。
その中には武蔵の妻、裕子(比嘉愛未)も……。
裕子の罪とは?

初回は鬼の登場でおどろおどろしい雰囲気満載だったが、ここにきて鬼の存在に慣れてきている自分がいる。
トイレに連れていってくれたり、食事を与えてくれたりと意外と優しい鬼たち。
警察が暴けなかった罪を、自分たちの力だけで暴いていることに、ほんの少し同情してしまう。

そしてラストシーンでオレンジ鬼と茶鬼の兄弟鬼が仮面を外した。
オレンジ鬼を演じるのは森田甘路、茶鬼はラバーガールの大水洋介だった。
昨年放送されたドラマ「赤いナースコール」(テレビ東京系)で、無残な殺され方をした2人の登場には驚いた。
次週はこの“赤ナスコンビ”が誰かに復讐をするのだろう。
それはいったい誰なのか?
1週間が待ち遠しい!!

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第4話ストーリー&レビュー}–

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

>>>「大病院占拠」4話の予告をYouTubeで見る
武蔵(櫻井翔)は廃ビルから急いで現場指揮本部に引き返すが、青鬼との交渉再開時刻にわずかに遅れてしまう。怒った青鬼は裕子(比嘉愛未)の頭に銃を突きつけ――。
さらに青鬼は、人質の中から知事・長門(筒井真理子)を選び、4か月前に死亡した感染症専門医・甲斐正美の死の真相を突き止めなければ知事を殺すと宣告。武蔵が調べを進めると、院長・播磨(津田寛治)の名が浮上して…。やがて武蔵はある駆け引きを鬼に提案し、再び青鬼と相まみえることになる。しかし、実はそこには鬼の大きな狙いが潜んでいて…。

第4話のレビュー

武蔵(櫻井翔)が鬼たちに振り回され、ケガを負いながらしながらも警察に戻ってきた。
画面の目の前には妻の裕子(比嘉愛未)が銃を向けられている。
鬼たちのリーダー、青鬼に「奥さんのこと愛していますか?」と突然質問された武蔵。

なんだ? この質問は……。

102万人の視聴者の前で武蔵は躊躇しながらも仕方なく
「愛してる」と画面越しの裕子にむかって答えた。
「すばらしい」と、満足気の青鬼。

なかなかのプレイだ。

娘のエミリ(吉田帆乃華)も携帯の画面をみつめる。
青鬼はまだ続ける。
「二人は別居しているそうですね。どうしてそんなことになったのですか?」
と、さらにあおる。
「一年前、俺は人を殺した……」
と家族がバラバラになった理由を武蔵はしぶしぶ話した。
すると青鬼は
「言葉にすることは大事です。愛する人はいつ目の前から消えるかわかりませんから。すばらしい懺悔でした」と言うと、裕子はどこかへ連れていかれた。
武蔵の愛の告白と、懺悔のお陰で命を狙われることはなかった。

青鬼の言葉から彼はきっと目の前で愛する人を殺されたことが想像できる。
どんな出来事が彼に鬼のお面をかぶらせ、銃を手に持たせたのだろうか……。

第4話では青鬼からかつて界星堂病院で働いていた甲斐正美(西原亜希)の死の真相について調べるよう指示された。
わからなければ知事(筒井真理子)を殺すという。

相変わらず交換条件を出してくる鬼たち。
第4話のターゲットは院長(津田寛治)と秘書の石見(中村映里子)。
甲斐の殺人と不倫関係を暴露され、開放された。

今回は桃鬼(浅川梨奈)と灰鬼(水橋研二)が仮面を脱いだ。
なんと灰鬼は第1話で殺されたはずの医師、常陸ではないか。
しかもこの2人、どうやら親子らしい。

そうこうしているうちに、娘のえみりが鬼たちに捕まってしまった。
あーあー!
言わんこっちゃない!!
警察がしっかり保護してあげないからこんなことに……。

次週予告では鬼たちが内輪モメ?
やはり鬼たちも疲れてきたか……。

ミステリアスな雰囲気をまといながらも、なんともツッコミどころ満載なドラマだ。
次週もどんな展開になるか、乞うご期待!?

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第5話ストーリー&レビュー}–

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

>>>「大病院占拠」第5話の予告をYouTubeで見る
武蔵(櫻井翔)の娘・えみり(吉田帆乃華)が鬼に拉致され、県警に衝撃が走る。モニターに映し出されたえみりはどこかの冷凍庫に閉じ込められて意識がなく、1時間以内に救い出さないと命が危ない。武蔵はえみりが拉致された現場に駆け付け、防犯カメラに映っていたワンボックスカーを追う――。

その頃、界星堂病院では、青鬼の身代わりとなって撃たれた佐渡(阪田マサノブ)が出血性ショックを起こし意識不明。一刻も早いオペが必要となり、裕子(比嘉愛未)はオペ経験のある看護師を病院に派遣してほしいと県警に要請する。

武蔵は埠頭でワンボックスカーを発見。付近の冷凍庫を捜索しようとするが、意外な監禁場所が判明して――武蔵の必死の追跡が始まる!
そんな中、病院に身を潜める因幡(明日海りお)が、ついにイナバウアーチャンネルで鬼の映像を公開!!

果たしてえみりの命は!?因幡の狙いは!?
そして遂に青鬼が面をとる――!
鬼全員の正体が明らかになる驚愕の第5話――!!

第5話のレビュー

前回、武蔵(櫻井翔)の娘、えみり(吉田帆乃華)が鬼たちに捕まったところで終わっていた。

最終回までえみりは、鬼たちに囚われたままかと想像していたが、武蔵と県警の連携プレイで無事にえみりを救出することができた。
えみりは冷凍車に閉じ込められている間、「ママ、ママ~助けて」と、「ママ」にしか助けを求めていなかったが、武蔵が強く抱きしめると久しぶりに「パパ」とボソリ。
武蔵のことを「ママを泣かせる悪い人」だと思っていたことを謝り、親子の仲は修復した。
娘の誤解が解けてほっとする武蔵。
とはいえ、娘から「悪い人」と思われていたなんて……。
武蔵も辛かったとは思うが、えみりもそれ以上に辛かっただろうに。

一方、大病院を占拠した鬼たちにも疲れが見えてきた模様。
前回、警察に撃たれた佐渡(阪田マサノブ)の手術を行う裕子(比嘉愛未)のすぐ横で、なんと鬼たちが揉めだした。
これ以上、死人を出したくない心優しい鬼VS相変わらず冷酷な鬼で内輪もめがはじまると、お互いに銃を向け合った。
なんともカオスな現場だ。

また、SIS管理官のさくら(ソニン)は元看護師の警察官、淡路れいな(二宮郁)に盗聴器を持たせて病院へ潜入させたもののあっけなく鬼にバレる。
きっと警察内に裏切者がいるのだろう。
ここまであまり出番のない県警本部長の備前(渡部篤郎)あたりが怪しいが、まだわからない。

第5話ではインフルエンサーの因幡(明日海りお)が大活躍。
配信した動画がバズると、逆に鬼からコラボを提案される。
因幡はその提案にのるのだろうか?

ストーリーも折り返しを迎え今回、すべての鬼が仮面を外した。

初回から話題だった青鬼役の菊池風磨も登場すると、これで役者が揃ったような感じに。
個人的には黒鬼役のベッキー登場に狂喜乱舞してしまった。
次週以降も黒鬼、ベッキーに熱い視線を送りたい。

鬼の仮面をかぶったままでは何となくコメディ感が否めなかったが、素顔を出したことでここからミステリアス感が増すのではないかと期待している。

それぞれの鬼にも仮面をかぶらなければならなかった「背景」がありそうだ。

どんな事情で大病院を占拠することになったのか、ようやく落ち着いて物語を楽しめそうだ。

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第6話ストーリー&レビュー}–

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー

>>>「大病院占拠」6話の予告をYouTubeで見る
武蔵(櫻井翔)は界星堂病院の院長・播磨(津田寛治)が犯した罪を暴くため、相模(白洲迅)と共にホテルオシマに潜入する。青鬼が指定した時刻まであと3時間…それまでに播磨の罪を明らかにしなければ、播磨の命はない…。武蔵は真相解明を急ぐ。
一方、界星堂病院では、灰鬼と桃鬼が裕子(比嘉愛未)の前で面を外して素顔を見せる。「常陸先生!?」――驚愕する裕子。常陸(水橋研二)と亜理紗(浅川梨奈)は鬼となった理由を明かすと、裕子に「ある作戦」の協力を求め…。更に鬼達の仲間割れが勃発・・!?そんな中、『イナバウアーチャンネル』と『百鬼夜行ちゃんねる』のコラボ配信が始まり、因幡(明日海りお)が青鬼に決死のインタビューを敢行する…!
ホテルオシマの地下駐車場の防犯カメラには、1年前、播磨がホテルから頻繁に何かを持ち出す様子が映っていたが、肝心のホテル内の映像は全て消去されていた…。播磨は何を持ち出したのか!?武蔵は播磨の罪を隠蔽しようとした人物にたどり着くが――真相を追う武蔵に、青鬼のさらなる罠が待ち受ける――!!
そして、警察内部に新たな「鬼」がいる!?
真実が徐々に明らかに…
「鬼退治篇」開幕!

第6話のレビュー

人間の視覚とは不思議なもので、鬼の仮面をかぶっていた時は「悪い奴ら……」と思っていたが、素顔が見えると同情の余地が出る。

大きな進展があったようでなかった第6話――。
わかったことと言えば、1話で殺されたはずの心療内科医の常陸(水橋研二)の妻は院長の播磨(津田寛治)に殺された甲斐正美(西原亜希)だったということと、イナバウアーチャンネルの配信者、因幡由衣(明日海りお)は単独で行動していたと思われていたが、実は最初から鬼の思うままに動かされていたということだ。

播磨の罪をすべて暴くことができなかった武蔵(櫻井翔)。
しかし、播磨はなぜか青鬼(菊池風磨)によって解放された。
逆に因幡が人質になってしまった。
因幡にも何かしらの罪があるというのか。

どこまでも用意周到な鬼たち。
とくに青鬼の落ち着いた様子は、他の鬼とは別格だ。

一方で警察は何をやっているんだか……。
頼りなさ過ぎる。
県警本部長の備前(渡部篤郎)は会議室から一歩も動かないし、警備部管理官の丹波(平山浩行)においてはSATだというのにずっと管理室にいる。
動いているのはほぼ武蔵と、捜査員の相模(白洲迅)のみ。
休みなく走らされている武蔵と、相模が不憫でたまらない。

武蔵とさくら(ソニン)は、警察内に新たな鬼がいるのではと疑っている。
そりゃ、あれだけ鬼に情報が筒抜けなんだもん、そう思うよね。

解放された播磨を取り調べしようとした武蔵だが、その様子が鬼たちの動画で配信されている。
これもすべて鬼たちの計画通りということか。

さらには、武蔵が播磨のすべての罪を1時間以内に自供させなければ、播磨の椅子にセットされた爆弾を爆破するという。
その状況を理解した武蔵は例のごとく「うそだろっ!」とつぶやいた。

最後に武蔵の「うそだろっ!」が聞けたところで今回はお開き。

来週は苦悶に満ちた津田寛治の表情がたくさん見られそうだ。

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第7話ストーリー&レビュー}–

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー

>>>「大病院占拠」話の予告をYouTubeで見る
武蔵(櫻井翔)は爆弾が仕掛けられた部屋で院長・播磨(津田寛治)を取り調べるが、播磨は恐怖に震えてまともに話ができない。その頃、鬼たちは病院内に侵入したSISの排除に動き出し、シェルター内の裕子(比嘉愛未)たちはモニターに不思議な表記を見つけて…。播磨が一向に口を割らないため焦る武蔵は、爆弾解除の方法を考え始めるが…。備前(渡部篤郎)が記者会見に向けて動き出す中、籠城を続ける鬼たちを深い悲しみが襲う――!!更に、人質内にも「鬼」がいる!?

第7話のレビュー

院長の播磨(津田寛治)の椅子に仕掛けられている爆弾が爆発するまで一時間を切った。
武蔵(櫻井翔)が必死に取り調べるが、播磨はなかなか自供しない。

「話してここから出られたとしても殺される……」

と誰かに怯えている様子。
「鬼か?」と武蔵が問い詰めると

「鬼じゃない……。私には言えない」

と監視カメラをじっと見つめ、苦悶の表情を浮かべる。
播磨には鬼よりも、もっと恐ろしい存在がいるようだ。
監視カメラを気にしているということは、完全に警察組織の中にその人物がいるということだろう。
と、同時にそれは権力を持つ人物だと推測できる。
単純に予想すると、それは県警本部長の備前(渡部篤郎)だとは思うが、どういう目的で鬼と備前がつながっているのかはまだ想像ができない。

武蔵はこのままでは自分と播磨は爆発により死ぬだけだと判断し、管理官のさくら(ソニン)と連携を取り、爆弾を解除することを計画する。

一方、大病院の中でも大変なことが起こっていた。

院内に侵入したSISによって茶鬼の雄吾(大水洋介)が撃たれ、瀕死の状態になっていた。
裕子(比嘉愛未)の治療の甲斐なく、雄吾は死亡。
初めて鬼の中から死者が出てしまい、メンバーたちが意気消沈しているところに青鬼(菊池風磨)が
「私たちは必ず、目的を果たさなければならない。雄吾のためにも」と士気を高めた。

その時、鬼たちと近い位置にいた裕子は鬼たちのある会話を耳にし、驚愕する。
どうやらこの病院を占拠した時から青鬼は、人質の中にも仲間を1人潜り込ませていたようだ。

これで警察内にも人質の中にも鬼の仲間がいることが判明。
一歩も二歩も先を読んでいる青鬼の知能の高さよ……。
脱帽だ。

ラストシーン。
爆弾の解除ができ、武蔵と播磨がまた取調室にいると、何者かが入ってきて武蔵は後頭部を殴られてしまった。
目を覚ますと自分の手にはなぜか拳銃が――。
そして、目の前には血だらけの播磨。
当然この状況に武蔵が発する言葉は?

「嘘だろ……」

と、言うことで第8話も目が離せない。

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–{第8話ストーリー&レビュー}–

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー

>>>「大病院占拠」8話の予告をYouTubeで見る
横浜北署の取調室で院長・播磨(津田寛治)が銃殺され、遺体の第一発見者になってしまった武蔵(櫻井翔)は播磨殺害の疑いをかけられてしまう。ハメたのは一体誰だ…?考えを巡らす武蔵のスマホに、青鬼・耕一(菊池風磨)から着信がある。真相を知る耕一は、播磨を殺したのは警察内部の人間だと言い、午前8時の配信までに真犯人を暴いてみせろと武蔵に迫る。配信開始まで時間がない…武蔵は隙を見て横浜北署から逃走する。
その頃、界星堂病院では、裕子(比嘉愛未)と因幡(明日海りお)が、人質の中に紛れ込んでいる鬼の正体を突き止めようとしていた。
県警本部の備前(渡部篤郎)は、武蔵を鬼の協力者と断定、さくら(ソニン)に武蔵の確保を命じる。だが、武蔵には動機がない…さくらは迷いながらも、組織の一員として苦渋の決断を下す…「横浜北、特捜から各局…マル容は武蔵三郎!」――号令と同時に管内の警察官が一斉に武蔵の確保に乗り出す!逃げる武蔵!追う県警!決死の大逃走劇の末、武蔵が掴んだ真実とは――!!
播磨殺しの真犯人は!?その目的は…。
あの「人質」が鬼のスパイだった…警察に潜む鬼の正体も明らかに。
怒涛の展開が止まらない驚愕の第8話!!

第8話のレビュー

武蔵(櫻井翔)が院長の播磨(津田寛治)殺しの容疑者になってしまった。

しかし、取り調べに向かう途中で逃走。
そこへ青鬼(菊池風磨)からの着信があり、
「殺したのは警察内部の人間です。疑惑を晴らすには自らの手で真相を突き止めるしかありません」
と、あおられる。
確かに青鬼の言う通り、自分で自分の容疑を晴らすしかない。
なんと忙しい主人公だろうか。

逃走中、SIS捜査員の相模(白洲迅)と、情報分析官の志摩(ぐんぴぃ)が武蔵の援護に入ってくれた。
そんな中、SATの丹波(平山浩行)が本部長の備前(渡部篤郎)と電話でなにやら話している。
「3年前のあの時」というワード。
丹波も備前もやはりきな臭い……。

武蔵は相模と志摩の助けのお陰で、播磨が隠していたSDカードをみつけることができた。
青鬼とコラボ配信で院長を殺したのは備前だと暴き、備前は逮捕される。
「P2計画」のために多くの犠牲者が出ているようだが、P2計画が何なのかはまだわからない。

武蔵が備前の罪を暴いたことはすべて鬼のシナリオ通りだったのでは? と気づいた武蔵と和泉(ソニン)。
自分たちの身近に鬼の仲間がいるのでは?と周りの人間を疑いはじめる。

一方、病院内の人質の中にも鬼の仲間がいることがわかったので裕子(比嘉愛未)と因幡(明日海りお)も疑心暗鬼の中、過ごしていた。
人質内の鬼も病院地下にあるB4への扉を開けるパスワードを探っているようだ。

第8話では白鬼の真飛聖と明日海りおの宝塚歌劇団、元花組トップスター様の共演に狂喜するファンの声も。
「見たいと思っていた共演シーンに感動」
「さすがだわ。かっこよすぎる」
2人が対峙するシーンはほんの一瞬だったが、ピリっとした空気が流れ、確かに見応えがあった。

B4への扉を開けるパスワード「TRICERATOPS」をゲットしたのは、看護師の安芸(呉城久美)だった。
「私にも鬼になる理由がある」とし、鬼であることを明かした。

ラストシーンで警察内の鬼が相模だったことも判明。
武蔵のお決まりのセリフ「嘘だろ……」で次週予告へ。

次週、大病院のB4階扉が開く。
そこにはいったい何があるのか?

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第9話ストーリー&レビュー}–

第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー

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武蔵(櫻井翔)が相模(白洲迅)と対峙する中、青鬼・耕一(菊池風磨)は県警に対し、界星堂病院にまつわる全ての罪を明らかにしろと要求。時間内に真相を暴かなければ、知事・長門(筒井真理子)の命はない…。そんな中、武蔵はある作戦を立て…。さくら(ソニン)はこれ以上テロリストの要求には応じないと決断し、相模を自ら取り調べようとする。そんな中、裕子(比嘉愛未)は病院の地下4階が何かの研究施設であることに気付く…。最終回直前!明らかになる相模の動機と地下4階の秘密!P2計画の全貌とは!?そして鬼達の本当の狙いが明らかに!

第9話のレビュー

警察の内部にいる鬼が和泉(ソニン)の部下、相模(白洲迅)だったことがわかった。
相模を逮捕した武蔵(櫻井翔)は、相模の仮面と衣装を身に纏い、病院に侵入。
ここまで病院を占拠し、人質の罪を一つひとつ暴いてきた鬼たち。

最終ターゲットは、知事の長門(筒井真理子)が計画したP2計画の全貌解明だった。
P2計画とは、長門が中心になって進めていたワクチン開発計画のことで今回占拠された界星堂病院の地下4階で研究が秘密裏に行われていた。

研究課程でウイルスに感染したのが加賀兄弟(大水洋介・森田甘路)の弟だった。
そこからさらに相模の婚約者と摂津(柏原収史)、日向(真飛聖)の息子も感染し、3人が死亡。
鬼たちは、このP2計画に関わった人間のせいで亡くなった人たちの関係者だということがわかった。

ドラマの内容とは関係ないが、登場人物全員の名前が地名だということに気づいただろうか。
武蔵、和泉、相模、日向、加賀、摂津…。
他にも備前、駿河、志摩、若狭、周防、土佐、安芸がいる。
なぜ地名にこだわっているのか、制作側の意図はわからないが、明らかになっていない青鬼(菊池風磨)と赤鬼(忍成修吾)と黒鬼(ベッキー)の名字も最終回で明らかになるだろう。
物語の着地点と共に気になるところだ。

頼り甲斐がなさそうだと思っていた武蔵が、ここにきて骨太な活躍をしているため、鬼は劣勢に立たされている。
が、常に冷静な青鬼、耕一も負けてはいない。
亡くなった3人が感染したウイルスを長門に感染させ、解放すると自分にもウイルスを注入。
さらに動画ちゃんねるでは、抗ウイルス薬を手に持ちながら
「問題です。目の前であなたの愛する人が死にかけています。ですが、あなたの愛する人が死ねば日本国民1億2000万人が助かります。あなたならどちらを選びますか? 愛する人の命か、1億2000万人の命か」
と問いかけた。

ここまでしっかりと警察組織をまとめてきた和泉の動揺が激しい。
現場指揮はおろか、立っていることもままならない様子だ。
もしかして和泉も鬼たちと関係しているのか。

全容解明したかのようでそうでもないまま、次週最終回を迎える。
はたして武蔵は無事に”鬼退治“ができるだろうか。

最終回は「嘘だろ」を封印し笑顔でハッピーエンドを迎えてほしい。

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第10話ストーリー&レビュー}–

最終話ストーリー&レビュー

最終話のストーリー

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病院に潜入した武蔵(櫻井翔)が人質救出に向かう中、青鬼・耕一(菊池風磨)は、愛する人の命を優先する自分の正義と1億2000万人の命を優先する長門(筒井真理子)の正義、どちらが正しいと思うか国民に投票を呼びかけた。国民が耕一の正義を選べば、長門は助からない。果たして国民が下す審判は…?

一方、県警はついに耕一の素性を突き止め、鬼たちの過去を知る。耕一と赤鬼・美作(忍成修吾)、黒鬼・みさき(ベッキー)、P2計画の犠牲になった琴音(上西星来)との間には、幼い頃からの特別な絆があったのだ。さらに耕一にはもう一人、かけがえのない大切な人がいた…。

その頃、捜査の指揮を外れていたさくら(ソニン)は何かを決心する。そして武蔵は、いよいよ鬼たちとの最後の戦いへ!「もうあいつらの好きにはさせない」――鬼退治に挑む武蔵の運命は――!?

ついに最終決戦!
青鬼・耕一の過去……全ての登場人物の葛藤……最期に暴かれる衝撃の真実とは!?
真の黒幕とは?
すべてが明らかになる、愛と悲しみの最終話!!第10話のレビュー
放送週に追記します。

最終話のレビュー

大病院を占拠した者たちは、知事(筒井真理子)らが企てたP2計画のせいで鬼化したことがわかった。
次々と警察に確保される鬼たち。
それぞれの鬼にも哀しい背景があったことがわかり、同情心が芽生えてしまった。

最後に残ったのは青鬼こと大和耕一(菊池風磨)。
「お前が殺したのは俺の父親だ!」
1年前の「ガソリンスタンド立てこもり事件」で武蔵(櫻井翔)が銃を向けて死に追いやってしまった犯人は、耕一の父親だったことがわかった。
父親と言っても血縁関係はなく、孤児だった耕一と亡くなった妹の琴音(上西星来)を引き取り、育ててくれた優しい人だったと耕一が話す。

なぜそんな優しい父親が犯罪に手を染めたかというと、琴音の死の真相を聞き出そうと琴音が亡くなったホテルの支配人の女性に理由を聞こうと思ったからだった。
しかし、武蔵は支配人を脅した耕一の父親を凶悪な犯罪者だと咄嗟に判断し、銃を向けた。
当時、その様子を動画に撮影し、ネットにアップしたのは因幡(明日海りお)、そして武蔵を警察官の鏡のように扱い、「本部長賞」を与えた和泉(ソニン)にも耕一の怒りがぶつけられる。

ここまでの告白で
「俺を鬼にしたのはお前なんだよ」
というセリフに納得した。
 
長い間、一般人を死に追いやってしまったことに苦悩していた武蔵の手はガタガタと震えていたが、「もう誰も死なせない」と言い、なんとか耕一を確保した。
抱き合う武蔵と裕子(比嘉愛未)。
こうして事件は終わった。
しかし、世論は鬼たちがしたことすべてが悪いとは思っていないようで、ネットでは鬼に同情する意見も多く上がっていた。

「結局何が正しかったのか俺にはわからない。でも一つだけ言えることは目の前にいる大事な人をこれからも守っていく。それだけだ」
という武蔵の心の声と共に武蔵一家の団らんシーンで終わった。

……かと思いきや、ドラマには続きが――。

「宛先不明」の新規メッセージの画面が映し出され、何者かがその画面をクリックした。
すると、

ありがとうございました   blue

という文字が……。
内容を確認した人物はすかさずその画面を削除。
その人物は神奈川県警捜査支援分析センター(KSBC)情報分析官の駿河(宮本茉由)だった。
トレードマークの赤い眼鏡を外した駿河の顔がキツネのように変化していったところで本当に終了。
視聴者を困惑させたままドラマ「大病院占拠」は幕を閉じた。

駿河は耕一と繋がっていたということなのだろう。
優秀な情報分析官として大活躍した駿河もまた鬼だったのかもしれないという描写は、良い意味で爪痕を残した。
しかし、個人的には情報分析官なら何でもできてしまうというオチに困惑…。
最後の最後に余計なところを心配して観了。
ドラマ全体としては、鬼と化した人間の哀しみや憎しみ、そして家族や大切な人を守ろうとする人間の愛も感じた。

来週以降、櫻井翔の「嘘だろ」が聞けないことが少し寂しい……。

※この記事は「大病院占拠」の各話を1つにまとめたものです。

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–{「大病院占拠」作品情報}–

「大病院占拠」作品情報

放送日時
2023年1月14日スタート。毎週土曜22:00~(日本テレビ系)

出演
櫻井翔/比嘉愛未/ソニン/宮本茉由/ぐんぴぃ(春とヒコーキ)/平山浩行/稲葉友/明日海りお/阪田マサノブ/笠原秀幸/筒井真理子/津田寛治/渡辺篤郎

チーフプロデューサー
田中宏史

プロデューサー
尾上貴洋

演出
大谷太郎
茂山佳則 (AX-ON)
西村了 (AX-ON)

脚本
福田哲平
蓼内健太

音楽
ゲイリー芦屋

主題歌
Snow Man「W」(MENT RECORDING)

制作協力
AX-ON

製作著作
日本テレビ