アニメ「呪術廻戦」19話:虎杖の黒閃、花御の愉悦…強者だけが辿り着く境地

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テレビアニメ「呪術廻戦」第1期が2022年4月3日(日)より放送スタート。

『劇場版 呪術廻戦 0』は大ヒットし、2023年にはテレビアニメ第2期の放送が予定されている。

本記事では、第19話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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呪術廻戦 第19話「黒閃」レビュー

突如現れた特級呪霊・花御の圧倒的な強さに苦戦する伏黒・棘・加茂。伏黒と加茂が攻撃し、棘が止める……この繰り返しで何とか帳の外へ出ようとしたが、棘の喉が潰れるほうが早かった。相手がそれだけ格上だと悟る伏黒。途中で真希が参戦し、2人とも呪具を持って連携する。

かなりのピンチなのだが、加茂が花御に傷をつけたのを見て伏黒が「俺と戦ったときは全然本気じゃなかったのか」と思ったり、前回は加茂が伏黒を見て「あの刀どこに隠し持っていたんだ?」と思っていたり、それぞれの新たな一面が見られるのはちょっといい。伏黒が呪具で戦っているのを見るのも新鮮だ。3人が手こずっていた花御をじゅぐありきとはいえ吹っ飛ばす真希さんもすごい。

そして花御が戦いながらも非常に理性的で、呪具の攻撃に対して「そのナマクラでは私は斬れませんよ」「こちらの刀は悪くない」「たしかにこれはいいものだ」など分析している様子などから恐ろしい敵ではあるが、人格(呪い格?)としては嫌いじゃないなと思った。

伏黒と真希も追い詰められ、危機一髪のところで登場した虎杖と東堂、ものすごくヒーローだった。かっこよすぎるぜ。危険だと止めようとする伏黒が「次死んだら殺す!」というツッコミどころ満載のセリフを残して去っていくのに深い友情を感じてしまった。

しかしあれだけみんなが苦戦した花御を、虎杖が黒閃を出すための相手くらいな感じで戦い出すこの2人、あらためてとんでもない。いい意味で規格外・バケモノだ。花御が真人の仲間だと知った虎杖が戦いの中で“怒り”を出してしまったのに気づいた東堂が「その怒りオマエには余る。今は収めろ」と諭して引っぱたくシーンは印象的だった。この人、ただの脳筋ではないんだよな……。

東堂の「そして何より親友である俺との見都築に水を差され…オマエが怒髪衝天に陥ってしまうのはよぉーく理解できる」という言葉にもはやツッコまず、「Thank you so much 東堂(ベストフレンド)!!」と言う虎杖、染まった……いや、東堂の見立て通りベストフレンドになれる2人だったということなのか。怒りを収められた虎杖は、黒閃を出す。

そして花御は、2人と戦うことである感情に目覚める。目的はあれど戦うこと自体は特に好きなわけではなかったらしいのに、真人に言われた言葉を思い出す。「もっと自分に正直になりなよ」「君の戦う目的は知ってる、でもその過程「戦い」という今現在をもっと楽しんだ方がいいと思うよ」「君の魂は少し窮屈そうだ、花御ってさ、本当はもっと強いんじゃない?」

「真人 私は今戦いを楽しんでいます」

花御の感情の揺れが人間っぽくて、やっぱり嫌いになれない。

そして次回はついに東堂が術式を解禁! 戦いの行方が気になる。

呪術廻戦 第19話「黒閃」ストーリー

交流会に突如乱入し、襲い掛かる特級呪霊・花御。対峙する伏黒、狗巻、加茂は花御の攻撃を防ぎながら、帳の外に向かって走る。追い詰められる3人だったが、そこに真希が参戦し、伏黒との連携で攻め立てる。しかしそれでもなお、特級呪霊である花御の圧倒的な戦闘力を前に窮地に立たされてしまうが――。

(文:ぐみ)

–{アニメ「呪術廻戦」作品情報}–

アニメ「呪術廻戦」作品情報

テレビアニメ「呪術廻戦」が2022年4月3日(日)より再放送される。また2023年にはテレビアニメ第2期の放送も予定されている。

基本情報

声の出演:榎木淳弥/内田雄馬/瀬戸麻沙美/小松未可子/内山昂輝/関智一/木村昴/日野聡/釘宮理恵/井上麻里奈/赤﨑千夏/松岡禎丞/中村悠一/黒田崇矢/津田健次郎/岩田光央/遠藤 綾/日笠陽子/麦人/櫻井孝宏/千葉 繁/田中敦子/山谷祥生/島﨑信長/諏訪部順一

原作:芥見下々「呪術廻戦」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)

監督:朴 性厚

シリーズ構成・脚本:瀬古浩司

キャラクターデザイン:平松禎史

副監督:梅本 唯

美術監督:金 廷連

色彩設計:鎌田千賀子

CGIプロデューサー:淡輪雄介

3DCGディレクター:兼田美希・木村謙太郎

撮影監督:伊藤哲平

編集:柳 圭介

音楽:堤博明・照井順政・桶狭間ありさ

音響監督:藤田亜紀子

音響制作:dugout

制作:MAPPA