竹内涼真主演、テレビ朝日系列木曜ドラマ「六本木クラス」が2022年7月7日より放送スタート。
Netflixで配信されるや否や、日本でも大人気となった韓国ドラマ「梨泰院クラス」のジャパンリメイクとなる本作。主人公・宮部新を竹内涼真、初恋の相手・楠木優香を新木優子、新が経営する居酒屋のスタッフ・麻宮葵を平手友梨奈が演じる。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
もくじ
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
2006年秋――父子家庭で育った高校生の宮部新(竹内涼真)は、愛想はないが真っすぐな性格に育ち、父・宮部信二(光石研)からの教えである「信念を持って生きろ」という言葉を胸に、警察官になることを夢見ながら父と支え合い仲良く暮らしていた。
そんなある日、信二が本社へ栄転することに伴って、新は転校することに。その前日、これまで信二が何かと気にかけていた養護施設に支援物資を届けるために一緒に向かった新は、信二が娘のように可愛がる楠木優香(新木優子)を紹介されるが、不愛想な性格ゆえにそっけない態度をとってしまう。
そして迎えた転校初日。クラスに案内された新は、偶然にも優香の隣の席になり、気まずさを感じていると、突然、教室である事件が発生! クラスメイトの桐野雄大(矢本悠馬)が長屋龍河(早乙女太一)に使い走りにされた上、執拗ないじめを受けるのだが、なんと他の生徒だけでなく先生までも見て見ぬふりで…。
実は、龍河は新の父が勤める巨大飲食産業「長屋ホールディングス」の会長・長屋茂(香川照之)の長男で、学校にも莫大な寄付をしている父の権力を振りかざして傍若無人に振る舞っていたのだ。居ても立っても居られなくなった新は、優香の制止を振り切って龍河の顔を殴ってしまい…!
連絡を受けて学校にやって来た茂、そして信二を前に、茂の顔色を伺う校長先生は新を退学処分にすると告げるが、茂は新が土下座をして謝れば退学処分にせずに許すと言い出す。しかし、父の教えを大切にする新は信念を貫き、「龍河に謝ることはできない」と土下座を拒否。信二はそんな新を誇らしいと言い、自らの退職も申し出て、信二は長屋ホールディングスを辞め、新は退学することに。
父を巻き込んでしまったことに申し訳なさを感じる新に、信二は「これからも信念を貫け」と優しく心強い言葉をかけ、父子で心機一転、前を向いて動き出すことを決意するのだが…この一連の理不尽な出来事は、やがて待ち受ける長屋ホールディングスとの壮絶な戦いの序章に過ぎなかった――!
第1話のレビュー
ついに来た。大人気韓国ドラマ「梨泰院クラス」のジャパンリメイク「六本木クラス」放送! 原作ファンである筆者、初回を待ちに待っていました。
原作未視聴の方のため、ざっくりすぎるあらすじを。
父親を殺された主人公が、長い年月をかけて超大手飲食店の会長に復讐をするのが、この物語の大筋。壮大な復讐劇を描く傍ら、仲間で力を合わせ小さな飲食店を大きくしていく青春群像や、ハラハラドキドキさせる三角関係を元にした恋愛模様まで楽しめる。
冒頭から、クラブで華麗に踊る葵(平手友梨奈)のショット。彼女は主人公・新(竹内涼真)が経営することになる居酒屋のスタッフである。原作の1話冒頭はカウンセリングを受けるシーンだったが、リメイク版では知り合いの外国人女性と会話するパターンになっていた。
音楽に身を委ねる葵、英語ペラペラな葵、どちらも美しくカッコいい!
これまでの平手ちゃんも完璧だったが、このドラマにおける平手ちゃんのビジュアルは、筆者史上を更新する美麗さである。ハイトーンが似合いすぎて眩しい。1話での登場シーンは冒頭だけだったが、2話からはたくさん出てくることを楽しみにしたい。
ストーリーにおいては、原作リスペクトかつ日本独自のアレンジが加えられている点も、いくつか見られた。
転校初日にも関わらず、早々に退学となった新。同級生の桐野雄大(矢本悠馬)をイジメていた長屋龍河(早乙女太一)を殴ってしまったことが原因だった。父親・信二(光石研)の教えを守り、信念を貫いた結果である。
その後、新と信二の親子で食事を共にするシーン。原作では、父親が息子へ積極的に酒を勧め、注ぎ方や飲み方まで教示していた。リメイク版では、未成年であることを考慮し「飲むフリだけをしろ」と言うにとどめている。
また、おそらく全視聴者のトラウマシーンになっているであろう、会長が息子へ「鶏の首を絞めろ」と強要するシーン。原作での登場はもう数話あとだったが、リメイク版では1話の終盤に挿入されていた。会長が息子を心理的に支配している構図を、早めに知らしめる狙いだろうか。
以上に挙げた2点のシーン以外は、おおむね原作に沿った流れであり、撮影のされ方も忠実に再現されていた。
とくに、信二が龍河の運転する車に轢かれてしまったシーン。そして轢き逃げした犯人が龍河だと知った新が、雨のなかで彼を殴るシーンは必見すぎる。真に迫っていて、目が離せなかった。主演の竹内涼真が、さまざまなプレッシャーを背負いながら本作にかけている思いが伝わってくるようだ。
ストーリーもさることながら、このドラマにおいて筆者が強調しておきたいのは、各キャラクターの奇跡的なハマり具合である。
新を演じる竹内涼真、葵を演じる平手友梨奈はもちろんのこと、新の同級生で初恋の相手となる楠木優香を演じているのが、新木優子。1話では新と優香の高校時代が描かれるため、彼女の制服姿が見られたのだが……思わず「スアだ!」と声が出てしまった。
イジメっ子の龍河を演じる早乙女太一にも触れておかねばならない。髪をオレンジに染めたビジュアルも相まって、見ている側をこれでもか! とイライラさせてくる。この役は視聴者をイライラさせてなんぼだ。もはや彼をキャスティングした時点でこのドラマ、成功では? と思えてしまう。
そして、圧倒的権力を示す長屋ホールディングス会長・茂を演じるのが、あの香川照之である。
息子である龍河の罪を揉み消した会長に対し、新は復讐心を燃やす。父親を殺された恨みを晴らすため、何年にもわたる壮大な復讐劇が幕を開けるのだ。
新と茂が対峙するシーン、なんともビリビリ痺れた……。香川照之は原作を見ずに撮影に臨んでいるらしいが、そうとは思えないほど役が憑依している。これから何度もこの二人のバッチバチなシーンを見られると思うと、ワクワクしてしまう。「面白くなってきやがった!」と叫びたい。
大人気韓国ドラマの日本版リメイクにあたり、さまざまな声が飛び交うことだろう。
しかし、韓国と日本が協力し合い、さらに世界を盛り上げていくエンタメシーンを作れたらーーこれ以上熱いことはないのでは?
互いを比べ合うのではなく、良いところを掛け合わせながらより良い作品を打ち出していく。スタッフとキャストの覚悟を、今後も楽しみにしたい。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第2話ストーリー&レビュー}–
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
長屋龍河(早乙女太一)への殺人未遂で服役することになった宮部新(竹内涼真)のもとへ、楠木優香(新木優子)が面会にやってくる。新は服役中に長屋茂(香川照之)の自叙伝を読み始め、自分も飲食店を始めたくなったと伝える。優香から「復讐ってこと?」と思いがけず聞かれた新は、その言葉にはたと気づかされ、心が満たされるような感覚を覚える。そして「復讐」という人生の目標を見つけることに――。
月日が経ち出所した新は、手紙で優香がアルバイトをしていると言っていた六本木を訪れる。ちょうどその日は夏祭りのイベントが開催されており、賑わう人に圧倒される中、新は優香と偶然の再会をはたす。2人はお互いの近況を語り合い、間もなく大学を卒業する優香は、長屋ホールディングスに就職することを伝える。一方の新は、長屋を超えるために7年後、この六本木に店を出すことに決めたと宣言! 家賃が高く、競合も多い六本木への出店という現実的ではない夢に、半信半疑の優香だったが…。
そして7年後の2017年――。新は宣言通り、六本木に自分の居酒屋「二代目みやべ」をオープンすることを実現させる。初日を迎え、厨房担当の綾瀬りく(さとうほなみ)とホール担当の内山亮太(中尾明慶)と共に気合いを入れる新だったが、客は一向に入らず…。
同じ頃、高校生でSNSのフォロワー数70万人のインフルエンサー・麻宮葵(平手友梨奈)は、クラスで起きたいじめの様子を自身のアカウントに生配信する。いじめを行っていた生徒の母親は大激怒。呼び出された葵がその母親から叩かれそうになっていたところを、偶然出くわした新が止めに入る。すると、その隙に今度は葵が相手の母親に一発お見舞いして逃げてしまい…!
第2話のレビュー
龍河(早乙女太一)を暴行した罪で、少年刑務所に入ることになった新(竹内涼真)。面会に来た優香(新木優子)の言葉で、復讐に目覚める。父の夢でもあった飲食店を経営し、長屋よりも大きく育て上げるーーそれが、長屋会長・茂(香川照之)への意趣返しになると信じて。
その後、出所した新は六本木の夏祭り会場で優香と再会。間を置かず、開業資金を貯めるためマグロ漁船に乗り、7年後には居酒屋・二代目みやべをオープンさせる。有言実行な新の強い眼差しは、原作の主人公を思い起こさせる。
りく(さとうほなみ)と亮太(中尾明慶)、二代目みやべチームの始動。店を開いたからといって自動的に客がやってくるわけでもなく、着ぐるみ+チラシ配りといった古典的な宣伝方法を試すも、結果は芳しくない。
むしろ、麻宮葵(平手友梨奈)と長屋龍二(鈴鹿央士)が乗るバイク事故に巻き込まれ、病院に運ばれる羽目に……。
この時点では踏んだり蹴ったりだが、筆者を含め原作を視聴済みの方にとっては、これが奇跡の出会いだとわかるだろう。まだツンツンツンツンな葵だが、次回以降デレデレデレデレになる葵が見られるはず。原作を見ていない方は、ぜひ今後の展開を楽しみにしてもらいたい。
それはそうと、平手友梨奈の髪型・髪色・服装、どれをとっても満点に似合いすぎていて、よかった。原作のイソもおしゃれで、毎回ファッションをチェックするのが楽しかった。次回以降も楽しみである。
2話の終盤では、二代目みやべを訪れた葵、龍二、龍二の先輩の3人が大事件を起こす。酔った先輩が亮太を「猿」と呼んで暴力沙汰に。加えて、未成年である葵に飲酒させたことが警察に知れてしまったのだ。
どうやら、通報したのは優香のようだが……? この辺りも、見逃せない伏線となる。
最後に、2話における原作との違いを挙げよう。出所した新と、大学生になった優香が再会するシーンだ。原作ではハロウィンパーティだったが、リメイク版では夏祭りになっている。撮影時期としても粋なアレンジだろう。
原作ファンにとっては、物語の展開やキャストを、オリジナルと比較しながら見るのも楽しい。もちろん、原作を知らない視聴者も楽しめる。
3話ではついに優香と葵のVS関係が見られそうで、ワクワクが止まらない。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第3話ストーリー&レビュー}–
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
居酒屋「二代目みやべ」が未成年に酒を提供していると何者かに通報され、宮部新(竹内涼真)は、警察で取り調べを受けることに。内山亮太(中尾明慶)は、麻宮葵(平手友梨奈)や長屋龍二(鈴鹿央士)たちに騙されたと警察官に訴えるが、新は、亮太が葵たちが未成年だと気づいて接客していたことを見抜き、潔く自分たちの責任を認め2カ月の営業停止処分を受け入れる。そんな中、なんと長屋龍河(早乙女太一)が龍二の保護者として警察にやってくる…!
龍河は父の権力を振りかざし、新に恩着せがましく警察に穏便に済ませるよう伝えると、警察官はそれを受け入れようとする。そんな権力に屈する警察に新は我慢ならず、「法律に従ってください」と訴えて警察を後にする。葵は足早に出て行く新を追い、「このまま営業停止になっていいの?」と詰め寄っていると、そこへ再び龍河が現れ…。
自分が新の父親をひき殺したと耳元でささやき、怒りに震える新に龍河は「殴ってみろよ」と挑発。しかし、新は「俺の信念と気合いを見せつけてやる…楽しみに待ってろ」と龍河に言い残し、去っていく。2人の話を聞いていた葵は新のことが気になり過去の事件を調べ、また龍河が告げた内容と重ね合わせ、過去に新に何があったかを悟る――。
「二代目みやべ」が2カ月の休業をしている頃、大学生になった葵はメリットのためだけに付き合う友達の誘いで合コンに参加。周りが酔いつぶれる中、ひとり帰ろうとする葵を1人の男が後を追ってしつこく誘ってきたため、葵は男を蔑み、おごってもらった分のお金を渡して去ろうとしたところ、男に頬を殴られる。仕返しに男に背負い投げを見舞った葵は、怒った男に六本木の街で追われ…!
第3話のレビュー
第3話にしてついに、ツン葵(平手友梨奈)からデレ葵へ変化した。天才っぷり炸裂のソシオパス葵も良いけれど、やはり新(竹内涼真)の魅力に気づいた葵の可愛さは捨てがたい。新の初恋相手である優香(新木優子)とのバチバチな女の戦いも始動し、物語が本格稼働してきた感覚がある。
前回の事件によって二代目みやべは2ヶ月の営業停止を食らってしまった。しかし、そんなことで今さら心が折れる新ではない。なんと言っても彼の復讐計画は20年越し。警察で再会した因縁の相手・龍河(早乙女太一)に煽られても耐えた。まだまだ彼の作戦は、登山で表すと二合目にも満たない。
父の代わりに夢を成し遂げるため、そして復讐のために立ち上げた居酒屋。ようやくオープンさせた店には客が来ず、ようやく来たと思えば営業停止騒動だ。普通ならグッタリと脱力し、立ち直るのに時間がかかるだろう。
しかし、父の死を乗り越え、刑期を耐え、開業資金を貯めるためにマグロ漁船にまで乗った男・新の底力は、こんなものではない。
それに加え、営業停止のきっかけとなった”通報”が、実は優香によるものだと知っても動じない新。「何か理由があったんだろう」と大人の対応だ。それでも好きだ、と胸を張って言える彼に対し、優香は複雑な心境である。
ちなみにこの件、割と重要な伏線なので、しっかり覚えておいてもらいたい。
葵と新が出会うきっかけとなったバイク事故でも、彼は体を張って彼女を助けた。その後、営業停止騒動を経てから再会する二人。合コン会場から抜け出した葵をしつこく追い回し、挙げ句の果てに暴力まで振るう男から助け出したのも、新だった。
振り返ってみれば、出会いから運命めいていた。10年越しの初恋か、それとも運命の恋か。新、葵、優香をめぐる恋愛模様は、原作が大ヒットした要素のひとつでもある。今後も注目したい。
二度も自分を助けてくれた新に”興味”がわき、ついには二代目みやべチームにマネージャーとして新加入することになった葵。
店長である新、料理担当のりく(さとうほなみ)、ホール担当でケンカっ早い亮太(中尾明慶)。営業停止を乗り越え、二代目みやべはどのように生まれ変わるのか?
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第4話ストーリー&レビュー}–
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
宮部新(竹内涼真)は麻宮葵(平手友梨奈)から「二代目みやべ」で働きたいという申し出を受けるが、ひと足先に働きたいと言ってきた長屋龍二(鈴鹿央士)を雇うことが決まっていたため、これ以上雇う余裕はないと断る。それでも食い下がる葵は、次々と「二代目みやべ」に必要な改善点を上げていき、社長=新の隣には戦略を立てる自分のような人物が必要だとアピール。そして、最後に葵がなぜ「二代目みやべ」で働きたいのか理由を聞いた新は、葵をマネージャーとして迎え入れることに決める。
葵と龍二が加わり新しい体制で再出発することになった新率いる「二代目みやべ」は、葵の指示のもと内装からメニューまで大幅なリニューアルに動き出す。そして、いよいよ迎えたリニューアルオープン初日――葵の宣伝効果もあり、ひっきりなしに客が訪れ、大盛況! 過去最高の売上を叩き出し、新や内山亮太(中尾明慶)、綾瀬りく(さとうほなみ)らが大喜びする一方、葵は何かが引っかかっているようで…。
同じ頃、長屋ホールディングスでは相川京子専務(稲森いずみ)一派の会社の持ち株比率が上っていることを知った長屋茂(香川照之)に、相川にも可愛がられている楠木優香(新木優子)は自分への忠誠を問われ、行動で示せと「二代目みやべ」のチラシを渡される……。
第4話のレビュー
新(竹内涼真)は信念を持って生きる男。彼の譲れないモットーのひとつに「ともに働く仲間に対する誠実さ」がある。
4話冒頭シーン。二代目みやべの新しい仲間として、葵(平手友梨奈)と龍二(鈴鹿央士)が加入した。
店長である新は、最初こそ葵の雇用に消極的だった。営業停止を食らい再スタートを切ったばかりの居酒屋にとって、人件費がかさむのは痛手である。しかし、葵の”飲食店をジャッジするセンス”、そして二代目みやべで働きたい理由として「勘」と答えた面白さを買い、仲間として迎え入れることを決めた。
葵と龍二は、おそらく初めて”心から信頼できる大人”に出会った。新に対して恩返しをしたい、この人に人生を賭けたいと思えたからこそ、スタッフとして手を挙げたのだ。
そんな若者に向き合い「ここで働きたい理由は?」と問う新。もちろん店の戦力になるかどうかも大切だけれど、第一に”働きたい理由”を優先する姿勢には、彼の誠実さが表れている。
その、愚直な誠実さは、別のシーンにも。
二代目みやべの料理長として働く綾瀬りく(さとうほなみ)が、実はトランスジェンダーだったことがわかった。葵、龍二、亮太(中尾明慶)がともに向かったクラブにて、たまたま”本来の姿”のりくに遭遇したのだ(このクラブシーン、実に原作に忠実に作られていて、とても良い。ぜひオリジナルの「梨泰院クラス」該当シーンも見てもらいたい)。
このことがきっかけで、店に迷惑をかけることを心配するりく。おまけに、マネージャーの葵からは料理へのダメ出しをこっぴどく受け「空気読んで、辞めたら?」とまで言われてしまう。
この騒動を受け、仲間たちが見守るなか、新とりくが向き合うシーンがある。
そっと給料袋を出し「これ、今月分の給料」と新。遠回しに辞めることを促されていると解釈したりくは「いままでありがとうございました」と告げ去ろうとする。しかし、新は言う。
「2ヶ月分、入れといた」
これからもより料理に精を出し、二代目みやべのために頑張ってほしい。渡された給料袋には、そんなメッセージが込められていたのだ。料理がまずい? 特訓すればいいじゃないか。トランスジェンダー? そんなの関係ない。真顔でそう言い切る彼は、誰よりも仲間を大切にする、誠実で熱いリーダーなのだ。
新を演じる竹内涼真のインタビューを紐解くと、自身が演じるキャラクターについてこのように称していた。「普通なら人の顔色をうかがってしまう場面でも、新は正直な自分を出す。だからこそ彼の周りには人が集まってくるのでは」。役に対して誠実に向き合う竹内のパーソナリティが、そのまま新に反映されているようにも思える。
今回の第4話では、優香(新木優子)にまつわる事実も明らかになった。
二代目みやべを営業停止にした”きっかけ”となる通報。それをしたのは、他の誰でもない優香だと自身も告白していた。しかし、それは誤解だったのだ。
ずっと「通報したのは自分」と言い続けていた優香。「だって、自分が一番大事だから」と口にする彼女もまた、自分に正直に生きているだけなのだろう。生きるのに必死な優香に対し、新もまた「精一杯生きているだけ」と受け入れる。
なぜ、彼女は嘘をついたのか?
新に対する気持ちや、長屋で働く自分に対する複雑さ。素直になりたい自分と、どうしようもない罪悪感。相反する感情のあいだで揺れ動く優香は、もしかしたら誰よりも新を必要としているのかもしれない。
最後の最後で、優香のキスを止める葵のシーン、ある意味爽快だった(片手で顔をわしづかむのは、いくら演技でも躊躇したのでは……)。
二代目みやべの行く末、新の長屋に対する復讐の顛末、そしてドロドロに乱れそうな恋愛模様。次回の展開にも注目したい。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第5話ストーリー&レビュー}–
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
酔っぱらった楠木優香(新木優子)は宮部新(竹内涼真)にキスをしようとするが、それを麻宮葵(平手友梨奈)が阻止。酔いが醒めたという優香だったが、新が「二代目みやべ」の皆と飲み会をすると聞き、強引に参加する。その飲み会の席で、新は「二代目みやべ」をフランチャイズ化して全国展開するつもりであることを皆に伝える。「二代目みやべ」の皆がやる気を出し盛り上がる一方で、優香はひとり冷めた目で見ていて…。後日、長屋茂(香川照之)に「二代目みやべ」の状況を聞かれた優香は、繁盛している状況やその要因、そして全国展開を目標に掲げていることを伝えると、茂から「二代目みやべ」を注視するよう命ぜられる。
そんな中、葵の頑張りで「二代目みやべ」が料理対決番組へ出演できることになり、喜ぶ新は偶然会った優香にそのことを伝える。そして迎えた番組打ち合わせの日、新が番組プロデューサーと話していると、なんとそこへ長屋龍河(早乙女太一)がやってくる。対戦相手が長屋だというのだ。龍河はまたしても新を挑発し、その上プロデューサーの前でわざと新に前科があることを口に出す。さらに、龍河は優香と結婚するつもりだと言い、優香が中卒の前科者をもう相手にしたくないと言っていると伝えてきて…。
第5話のレビュー
2つの宣戦布告が勃発した第5話。
1つは、葵(平手友梨奈)から優香(新木優子)への宣戦布告。「欲しいものは絶対に手に入れる。邪魔する奴がいたら叩き潰す」とかわいい顔をして言ってのけた。
葵が新(竹内涼真)へと照準を定めるのと同時に、優香を完璧な敵認定した瞬間である。
彼女は自身のことを「ソシオパス(=パーソナリティ障害の一種。反社会的な言動が特徴)」だと自認している。しかし、新に出会ってから確実に変わったのだろう。
そうじゃなければ、二代目みやべを営業停止に陥れた通報が、実は優香によるものではないことを、わざわざ新に報告はしないはず。通す筋はしっかり通して、戦いの舞台を整えたわけだ。
そしてもう1つは、新から長屋茂(香川照之)への宣戦布告。
新が長屋の株を買った(その総額なんと8億!)ことで、飲食業界の最大手・長屋の会長が、ついに二代目みやべに訪れたのだ。
新は、8年前に長屋の株価が暴落したとき、亡くなった父親の保険金を投資に充てていた(株価暴落の原因は龍河(早乙女太一)の不祥事によるもの)。
当時の投資額と合わせ、5億を追加投資したのはなぜなのか……? 茂が店舗にやってきた目的は、その理由を探るため、そして二代目みやべの味を確かめるためだろう。
新が長屋に高額投資しているのは、密やかに手を組んでいたファンドマネージャー・桐野(矢本悠馬)と立てた作戦によるもの。彼は学生時代に龍河からイジメを受けていた人物だ。
この作戦は、長屋の専務で、次期会長の可能性も高い相川京子(稲森いずみ)を仲間に引き入れるためでもあった。
つまりは、20年を見越した復讐劇の第一ステップに過ぎない。
それを察してか、二代目みやべの特製から揚げを食べた茂は「君が長屋を相手にするのは無理だ」「諦めて大人しく生きるんだな」と言い捨てる。それに返した新の言葉が、良かった。
「それは無理です。信念と気合。それが俺の生き方なので」
「父のためにあんたらができることは、土下座して罪を償うことだけだろ!」
二代目みやべはフランチャイズ化を目指し、ゆくゆくは長屋に負けない飲食産業トップにのし上がる。歩みは遅くとも、目指したゴールへ確実に辿り着いてみせる。
龍河が「身のほど知らず」と嘲笑ったように、ほかにも無謀だと思う人がいるかもしれない。
しかし、新は信念と気合で生きる男だ。
父のため、仲間のため、こうと決めたら達成するまで全力を尽くす。その姿勢は図らずとも「欲しいものは手に入れるまで諦めない」と優香へ宣戦布告した、葵の小悪魔スマイルに共振する。
舞台は整った。
新を敵とは見なさない、と言った茂だが、この先ますます力を伸ばす二代目みやべを潰すため、あらゆる手を繰り出すだろう。
激しさをます復讐劇の応酬に、私たち視聴者もついていかなければならない。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第6話ストーリー&レビュー}–
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
長屋茂(香川照之)が「二代目みやべ」にやってきた時の会話から、宮部新(竹内涼真)が長屋ホールディングスの株を買っていたことを知った麻宮葵(平手友梨奈)。しかも、新は長屋に先制パンチを食らわせると言い、何やら計画しているようだが、何も話してくれないことに苛立つ。
一方、新は桐野雄大(矢本悠馬)と長屋ホールディングスの専務・相川京子(稲森いずみ)と組んで株主総会での茂の会長解任を画策するが、それを実行するには茂の支持派と比べて相川専務派の持ち株比率がまだ足りないことが判明。そこで、新は茂の支持派の結束を崩すために、ある切り札を使うと言い出す。
そのために行動に出る新は、「二代目みやべ」の皆には用事があると告げ出かけていくが、葵はそんな新を追いかけ、強引について行くことに。その道中、新の過去に何があったか全部教えて欲しいという葵に、新は全てを話し出す。そうして2人が向かった先は、ある意外な人物の家で…!
その翌日、葵が「二代目みやべ」に出勤すると、新がビルのオーナーと何やら話している場面に出くわす。やがて、そのことが「二代目みやべ」を窮地に追い込むことに――!
第6話のレビュー
復讐劇、青春群像、恋愛模様。オリジナルの「梨泰院クラス」ならびに日本版リメイクである「六本木クラス」を称するときに、よく使われる言葉だ。筆者自身も、繰り返しそう表現してきた。
しかし、ある意味でこの物語は、奪われ・奪い返す物語でもあるのかもしれない。
新(竹内涼真)と手を組んだ長屋の相川専務(稲森いずみ)。ともに長屋の主導権を握るため、高額投資をする戦略をとってきた。
しかし、長屋の会長・長屋茂(香川照之)はその動きに勘付き、二代目みやべが入っているビルを丸ごと買い上げる暴挙に出る。新たちがビルの契約更新を望んだとしても「老朽化が進んだビルを使わせるわけにはいかない」の一点張りだ。
振り返ってみれば、長屋会長は、新から多くのものを奪ってきた。高校生活、父親の命、心血注いで立ち上げた店も、鶴の一声で奪われる。新は”中卒”で”前科者”と人生におけるハンデを背負わされ、何度も苦渋をなめさせられてきた。
そんな新は出所後、マグロ漁船に乗ったり工場で働いたりし、店を出す資金を貯める。夢だった第一号店をオープンさせ、着々と復讐する土台を整えてきた。それは20年がかりの復讐計画であり、父親の尊厳を回復させるためでもあった。
いわば、奪われてきた多くのものを、奪い返す算段が整い始めているのだ。
しかし、新は言う。「たかが退学、たかが退去。結局あなたは、僕から何ひとつ奪えていない」「僕が考える強さは、人がつくるものです。みんなの信頼が僕を強くする」と。
”奪われている”と思わなければ、奪われる者にはならない。
新は長屋会長に面と向かって「僕は奪われていない」と宣言した。奪い取り、弱らせていると勘違いしていたのは長屋のほう。
奪う者と奪われる者が、逆転した瞬間だった。
龍二(鈴鹿央士)が「新さんは強い人です」と口にしたように、信念と熱意で生きる新にとって、仲間からの信頼はさらなる強さの種となる。
現状、二代目みやべは長屋に敵わないかもしれない。しかし、相手が飲食産業のトップであっても物怖じせず対峙する新の人間力は、すでに長屋会長を上回っている。
果たして、最後に土下座をするのは、どちらなのか?
今回、長屋と新のあいだに色濃く残る因縁について知った龍二は、葵(平手友梨奈)からの促しもあり店を辞めることを決意する。
葵自身、新の過去を彼自身の口から聞いたことで、より愛情を深める場面もあった。だからこそ、新を苦しめる存在は”潰したい”。「長屋を継いでくれれば、あなたのことを好きになるかも」とも取れるような発言をし、龍二を退職へと誘導する流れには小悪魔さを通り越した小賢しさを感じた。
新もそれを感じたからこそ、葵に対し「マネージャー失格だ」と告げたのだろう。新のためを思った行動が裏目に出ている葵、今後どのように盛り返していくのか。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第7話ストーリー&レビュー}–
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
長屋茂(香川照之)が「二代目みやべ」の入っているビルを買い、宮部新(竹内涼真)たちはビルからの立ち退きに追い込まれる中、長屋龍二(鈴鹿央士)が父・茂に手を引くよう取引するため、店を辞めると言い出す。それに対して手放しで喜ぶ麻宮葵(平手友梨奈)に新は激怒し、マネージャー失格を言い渡す。納得のいかない葵から代替案があるのか詰め寄られると、新はある奇策を思いつく!
そして、相川京子(稲森いずみ)らと進めていた計画のために長屋に投資していたお金を回収して…!? 新たな場所で「二代目みやべ」の再オープンに向けてやる気に満ちる一同が準備をしていると、店の前を通りかかったひとりの女性・田辺弘子(倍賞美津子)から、その場所に店を出すと「1年以内に必ず潰れる」と縁起でもないことを言われ、一同に不安がよぎる。一方、新の行動に茂は怒りがこみ上げる。
そんな中、葵は皆に開店準備を任せ、「ちょっと寄るところがある」と言って向かった先は、なんと長屋ホールディングスのセミナー。セミナー終了後、葵は茂に呼ばれ…!
第7話のレビュー
飲食店へ食事に行くとき、重視する点は人によって違うだろう。
店内の雰囲気やメニューの豊富さ、立地にこだわる方もいる。何よりも味重視な方もいるし、誰と行くかによって見るポイントが変わる方も多いかもしれない。
店員さんの接客態度や雰囲気によって、リピートするかどうかを決める方も多数派ではないだろうか?
いくら料理の味が美味しくても、邪険な態度で接客されてしまったら、次はないな……と思ってしまうのが人だろう。おひとりさまで来店することも増えているご時世柄だと余計に、単価を気にするタイプの店には敬遠されてしまいがちだ。
「六本木クラス」7話は、二代目みやべの店長・新(竹内涼真)と、飲食産業大手の長屋会長(香川照之)の商売におけるスタンスがくっきり分かれた回となった。
商売は人でやるもの、会社は人である。そう公言する新にとって、商売は利益を目的にするよりも人情で動かすものだ。二代目みやべをオープンさせた動機は長屋への復讐ではあるが、葵(平手友梨奈)や龍二(鈴鹿央士)をはじめとするスタッフたちを、利益追求のために切ったりはしない。
二代目みやべが借りているビルを、丸ごと長屋に買い上げられたことにより、窮地に陥る新たち。あくまで店を守るために、バイトである龍二を切るよう誘導した葵だが……そんな彼女に対しても、新は最終的には受け入れた。
新のやることなすことに、理解に苦しむ様子を見せる葵だが、理解しようとすることが愛だと姿勢を変えている。それも、何よりも人を重視する新の考えに感化されたせいかもしれない。
その反面、長屋会長はしたたかだ。
二代目みやべが入居しているビルを丸ごと買い上げるのに躊躇がないのはもちろん、新と手を組む相川専務(稲森いずみ)に尾行をつけたり、卸業者やマネージャーである葵を囲い込もうとしたり、金のためには手段を選ばない。
もはやその目的は利益でもなく、ただ新ひとりの存在が邪魔ゆえに、潰しにかかっているだけのようにも思えるが……。長らく隣で会長の動向を見守ってきた優香(新木優子)も、たかが小さな居酒屋をそこまで目の敵にするなんて、と疑問視するほどだ。
人か、金か?
商売をする目的、商売を動かす原動力は、果たしてどこにあるのだろうか。
その答えは実際に商売をしている側の人間にしかわからないだろうが、少なくとも、顧客の多くは”人を大事にする”店に訪れ、気持ちよくお金を使いたいと思うに違いない。
世のため人のため、と言えば格好が良すぎるかもしれないが、生き生きと働く大人たちの背中を見て、子どもたちは自分の将来を夢見る。
今回、重大な決断をした人物がいた。新の父が亡くなった、この物語の根幹となっている事件の捜査担当だった刑事・松下(緒形直人)が、攻めの姿勢に転じたのである。
上司の意向といえど、明らかな証拠を無視して虚偽の捜査をしてしまった自分を、ずっと後ろめたく思ってきた松下。しかし、正義をまっとうできずにいた。
相川専務が発した「子どもは親の背中を見て育つ」の言葉、そして、長屋会長から独占契約を持ちかけられたことにより、松下の意識が変わる。きっと、ようやく、子に対し”堂々と見せられる背中”を示したいと思うようになったのだろう。
お金がなくては人は生きられないが、それでも、人にとって最も大事なのはお金ではない。
この物語は、最初からブレることなく、そんな”シンプルだけど忘れがちなこと”を繰り返し提示してくれているようにも思える。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第8話ストーリー&レビュー}–
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
長屋龍河(早乙女太一)が麻宮葵(平手友梨奈)を長屋ホールディングスへスカウトするためにやって来る。「二代目みやべ」の皆が焦る中、宮部新(竹内涼真)は「葵の人生は葵が決める」と冷静さを見せるが…。
龍河とカフェに入った葵は、条件の話をしながら龍河や長屋を持ち上げ、2人は盛り上がる。気分を良くした龍河は、12年前の事件のこともベラベラと話し出す。すると葵はその内容を公にすると告げ、怒って掴みかかろうとする龍河をかわして店の外に逃げ出すが、追いかけてきた龍河に襲われ…!
一方、長屋ホールディングスは、あることをきっかけに世間の非難を浴びることに。そこで新は桐野雄大(矢本悠馬)と相川京子(稲森いずみ)に、今が長屋茂(香川照之)の会長解任決議案を出すチャンスだと伝え、動き出すことを決意。
だが、失敗すれば相川が失脚することになるため、そうならないようにするためにも、葵はある2つの条件をクリアする必要があると言う。はたして新たちはその条件をクリアして、ついに宿敵を引きずり降ろすことができるのか――!?
第8話のレビュー
今回の第8話、おそらく「六本木クラス」史上最高の、いわゆる”神回”になったのではないだろうか。
葵(平手友梨奈)を長屋へスカウトしに来た龍河(早乙女太一)、葵の聡明さが光り、件の事件にまつわる自白を録音&ネット公開され窮地に立たされる。
これをきっかけに龍河を立件できれば、長屋会長(香川照之)を解任させ、代わりに相川専務(稲森いずみ)を会長に引き上げることが可能だ。これまでも会長は、長男である龍河がどれだけ不祥事を起こそうとも「家族だから」の一言で擁護してきた。今回も同じ行動に出れば、もはや家族経営の長屋は株主たちからも世間からも信用を失い、失墜することになる。
そうすれば、新(竹内涼真)の復讐劇が、また一歩進められるーーそう、思いきや。
なんと会長は解任決議案が出される株主総会の直前に、突然の記者会見を決行。過去、龍河が起こしたひき逃げ事件ならびに身代わりを立てた事実は、龍河の独断によるものと切り捨てたのだ。
何があっても身内を守ってきた会長が、会社、そして自分の身を守るために家族を見放した。
これは、長屋会長の存続とともに、新たちの復讐失敗を意味する。
長屋会長の裏切りっぷりは、なんとも華麗だった。冒頭こそ、さながら会長と龍河の”顔芸対決”か!? と思うほどの応酬や、ビラまき祭りが勃発していたが(この親子、紙を撒き散らすのが大層好きである)。あの親子の抱擁さえも、裏切りへのカウントダウンだったのだと思うと、見方が変わってくる。
原作を見ていれば予想できた展開ではあるが、香川照之、早乙女太一の表現力が炸裂しており、圧巻だった。
復讐劇のゴールが見えてきたかと思った矢先の、この展開。二代目みやべのブレーン、葵もさすがにお手上げか?
今後、カギとなってくるキャラクターは、おそらく龍河の弟・龍二(鈴鹿央士)である。物語の前半と後半で、いろいろな意味で”大化け”するであろう龍二、彼の動きを注視したい。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第9話ストーリー&レビュー}–
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
長屋茂(香川照之)が宮部新(竹内涼真)たちの予想を覆す行動に出た結果、大勝負に出た新たちは負けた――。それでも、相川京子(稲森いずみ)に「絶対勝ちなさい」と背中を押された新は、改めて茂への復讐を誓う。だが、この一件で茂の怒りは一線を越え、新に敵と認めると告げた上で、徹底的に叩き潰すと言い放つ。そんな中、長屋龍二(鈴鹿央士)が新にあることを伝えてきて…。
気持ち新たにする新たち「二代目みやべ」のもとへ、再び料理対決番組への出演のオファーが来る。迷う新だったが、麻宮葵(平手友梨奈)や綾瀬りく(さとうほなみ)らと相談し、出演することに。そして迎えた料理対決の1回戦。全国の人気居酒屋が集結する中、対決を前に緊張するりくを新たち「二代目みやべ」スタッフがスタジオで見守っていると、そこへ楠木優香(新木優子)と龍二が現れ…。
料理対決の後、新は優香たちも誘って、「二代目みやべ」の皆で飲みに行くことに。そこで、思わぬ形で新への気持ちをバラされた葵は、意を決してある行動に出る――!
第9話のレビュー
前回、長屋会長(香川照之)の華麗なる裏切りにより、懲役6年に服役を被った龍河(早乙女太一)。本人は長屋後継者の座を諦めてはいないようだが、優香(新木優子)が持参した株譲渡契約書を見て顔色が変わる。会長である父親は、自分のことを完全に切り捨てる気だーーそう悟った龍河が、出所後どんな行動に出るか、今から恐ろしい。
今回の件で、謀反を企てた相川専務(稲森いずみ)は筑波へ左遷となってしまった。新(竹内涼真)たちの復讐劇にも水がさされたように思われるが、彼らは攻撃の手を緩めるつもりはない。
さっそく、立ち消えになっていたテレビ番組出演の話が復活した。料理対決番組「三ツ星スタジアム」で長屋と対決し、良い成績を残せれば、二代目みやべの知名度を上げられる。
りく(さとうほなみ)の腕前によって無事に初戦を勝ち上がったおかげで、投資会社から次々と投資の話も舞い込んできた。
この流れに乗って多くの会社から投資を受け、一気にフランチャイズ化を進めるべきと主張する葵(平手友梨奈)の意見と、コツコツ一店舗ずつ体制を整えていくべきと考える新の主張が対立する。しかし、最終的には新が折れた。「葵を誰よりも信じてる」と言ったその言葉に、嘘はないはず。
長屋会長解任作戦が失敗に終わったときはどうなることかと思ったが、順風満帆とはこのことだ。続く2回戦でも1位を獲得した二代目みやべに、もはや敵はないようにも見える。
しかし、好事魔多しとはこのこと。何事も、上手く運んでいるときほど気を引き締めねばならない。
今後の物語を揺るがす展開として、まず龍二(鈴鹿央士)が二代目みやべを辞めた。長屋を継げば、葵が振り向いてくれるーー過去のちょっとした軽口を大きく捉え、なんとそれを実現させるために長屋に入社してしまったのだ。
現状では敵同士となってしまう。彼の真意はいったい、どこにあるのだろうか?
そして、葵と新の恋愛模様にも大きな動きが。龍二が新に向けた「葵を女として見たことはあるか?」の質問によって、2人の間に決定的な亀裂が入ってしまった。
「女として見たことはない、妹みたいな存在」と断言した新に、葵は相当なショックを受ける。その後「どうしても私じゃダメですか?」と問うも「好きになるな」とにべもない。
復讐劇と恋愛模様、ますますどちらも見逃せない展開となってきた。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第10話ストーリー&レビュー}–
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
料理対決番組の結果に納得のいかない長屋茂(香川照之)は、次の勝負の結果次第では長屋龍二(鈴鹿央士)に長屋を継がせないと告げる。すると龍二は、番組の件を全て自分に任せて欲しいと申し出る。何やら「二代目みやべ」に勝つ秘策があるようで…。
一方、料理対決番組の影響で、「二代目みやべ」の店内は満席、外には行列ができるほどの大賑わい! しかし、宮部新(竹内涼真)との一件をきっかけに麻宮葵(平手友梨奈)が休暇に入ってしまったうえに、さらに新たちは同時に「二代目みやべ」のフランチャイズ展開も進めていたため、てんやわんや。そんな中、フランチャイズのオーナー説明会のための準備を進めていると、突然、投資家たちから投資の話を白紙に戻したいと連絡が入る。新は、それを知ったフランチャイズのオーナーたちから「どうなるの!?」「責任取れ」などと詰め寄られ…! 実はこの裏には衝撃の事実が隠されていた! 「俺は…こんなことで潰れたりしない」――窮地に追い込まれた新が選んだ道とは!?
第10話のレビュー
投資を受けられることが決まり、二代目みやべのフランチャイズ化に向けて着々と準備が進んでいた。にもかかわらず、またもや長屋会長(香川照之)の策略により行手を阻まれる新(竹内涼真)たち……。もはや、このパターンが定型化しつつある。
亡き父の復讐のため、どんな苦境も信念ひとつで乗り越えてきた新。今は葵(平手友梨奈)をはじめとする二代目みやべの仲間たちも支えてくれているが、普通だったらとっくに心が折れていてもおかしくない。
投資家である田辺(倍賞美津子)からのありがたい申し出にも「あの人(長屋会長)の知り合いの方に力を借りるというのは、ちょっと……」と断りを入れてしまう新。原作どおりの展開ではあるのだが、さすがにオイオイ! とツッコミを入れずにはいられなかった。
案の定、田辺からも「仲間がこんなに苦労してるっていうのにプライドばっかり高くて。自分さえ良ければいいのかい?」と叱咤されてしまう。
その後、葵とのやりとりを経て考えを柔軟に変えた新は、改めて田辺に投資を依頼する。ここに新自身の成長を感じた。
強い信念があるぶん、自分の考えをそう簡単には曲げない頑固さをも併せ持っている新。長所にも短所にもなり得る要素だ。実際、この頑なさが仲間の首を絞める現状につながっている。
改めて現実を見直したとき、もっとも優先すべき事項を見出すことができた新。何がなんでも復讐を遂げ、自分の目的を達成することよりも、協力してくれる仲間の気持ちを俯瞰して見ることができるようになった。周りにいる仲間が、そうさせた面もあるのかもしれない。
田辺が提示した条件は「料理番組で優勝すること」。それには、二代目みやべの料理長である綾瀬りく(さとうほなみ)の手腕が重要になってくるが……。
ここで、まさかの事態が起こる。
なんと、りくがトランスジェンダーであることがリークされる。両親にも事実を伝えていないりくにとって、これは紛れもない第三者によるアウティングだ。「三ツ星スタジアム」で長屋を優勝に導こうと、龍二(鈴鹿央士)が計画したことだったのである。
筆者も含め、世の鈴鹿央士ファンはさまざまな意味で心揺らされたのではないだろうか。あんなに純真に葵のことを思っていた龍二が、いや、彼女のことを思うからこその暴挙に出たのだ。
しかし、りくはそんなことでは潰れない。誰よりも勇敢で、ダイヤの原石のようにしなやかな人だ。周囲に支えられながら覚悟を決め、カメラの前でトランスジェンダーであることを自身の声で告白し「優勝します!」と宣言した姿は、凛とした美しさに満ちていた。
裏切り、非道な仕打ち、そして立ち向かう信念の強さーー最後に打ち勝つのは、後者であってほしい。
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第11話ストーリー&レビュー}–
第11話ストーリー&レビュー
第11話のストーリー
麻宮葵(平手友梨奈)からの電話で背中を押された綾瀬りく(さとうほなみ)は逃げずに料理対決の決勝に臨むことを決意。この一件で宮部新(竹内涼真)たち「二代目みやべ」のメンバーはさらに結束を強める一方、長屋茂(香川照之)は結果に不満を抱くも、龍二(鈴鹿央士)が行ったことを評価し、また楠木優香(新木優子)から龍二が会長に似ているという言葉を受け、不敵な笑みを浮かべる。そして後日、茂は長屋の幹部会議であることを皆に告げる。
田辺弘子(倍賞美津子)のおかげで「二代目みやべ」の経営は安定し、全国展開も現実となり始めた頃、新は葵と桐野雄大(矢本悠馬)に次なる計画を伝える。そのとんでもない内容に葵と桐野は驚くが、新の本気を見せられ、新と共に心を決める。
第11話のレビュー
優香(新木優子)と龍二(鈴鹿央士)は、これまで筆者が見てきたなかでも最強に不憫なキャラクターの上位に入る。
高校入学早々、絶対的権力を持つクラスのいじめっ子に歯向かい、存在感を見せつけた新(竹内涼真)に惚れられた優香。イケメン高身長な彼を早々に射止めた彼女は、従来の物語における”王道”を行くなら完璧にヒロイン枠である。牢屋(長屋)に閉じ込められた姫は、助けに来る王子を待つばかりだ。
しかし、まさか第二のヒロインが現れようとは。「新は私のことが好きなの」と啖呵を切ったのも束の間、牢屋であれこれと苦戦している間に、いつの間にか新のなかの優先順位は明らかに変わってしまったのである。
龍二についても、状況は似たようなものだ。
ニューヨークから転校してきた壮絶に可愛い葵(平手友梨奈)に恋をし、どれだけワガママに振り回されても役得とばかりに受け入れていた。彼女を追って因縁のある場所でバイトまで始めるほどの熱の入れようである(新と長屋にまつわる背景を知らなかったからだが)。
葵の「私を手に入れたくなったら長屋を継いで」を間に受け、ただ彼女を手に入れるためだけに、かつての仲間を完全に敵にまわすことまでした。その結果、彼の手に残ったものは何だったのか?
相手を思う気持ちは変わらないはずなのに、すべてが裏目に出て、空回りするばかり。不憫で仕方ない二大キャラクターである。
それぞれ、己の正義に則って行動しただけなのだが、それがまた切ない。求めれば求めるほど、新と葵は互いの価値とかけがえのなさに気づくのである。
今話のラストシーン。新と優香がバーで飲んでいる最中、彼女が口にした「好きって言ってよ」は、このドラマ史上もっとも切ないセリフに入るかもしれない。
新が社長のRCはフランチャイズ化を成功させ、ますます勢いをつけ、余命わずかな長屋会長(香川照之)率いる長屋にグングンと迫る勢いだ。新は公私ともにますます葵の魅力に惹かれることになる。それに伴い、優香と龍二の苦しみも増すことに……。
この循環を在るべき場所へ戻すのは、やはり新の下す決断にかかっているのかもしれない。果たして、彼は優香と葵、どちらを選ぶのか?
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第12話ストーリー&レビュー}–
第12話ストーリー&レビュー
第12話のストーリー
長屋ホールディングスの臨時株主総会当日。これまで働き詰めだった麻宮葵(平手友梨奈)はとうとう体調を崩し、倒れてしまう。葵不在で長屋へ向かった宮部新(竹内涼真)は、すっかり変わり果てた長屋茂(香川照之)と再会。茂は新がやろうとしていることに礼を述べてきて、新は不気味さを感じる。そして迎えた開票の時――新はその結果に衝撃を受けることに…!
新が病室にいる葵たちに結果を伝えると、葵はすぐに起き上がろうとするが、新は怒ったようにそれを制止。どこか様子が違う新を見た内山亮太(中尾明慶)は、新にあることを伝えてから店へ向かう。病院を出ると、亮太はそこに見覚えのある車が停まっていることに気づき…。
第12話のレビュー
優香(新木優子)、葵(平手友梨奈)の間で揺れ動いていたが、ついに葵への本当の気持ちに気づく新(竹内涼真)。長屋会長(香川照之)へ退職願を突きつける優香。そして、出所した矢先にすべてがどうでもよくなり、葵を拉致監禁する暴挙に出る龍河(早乙女太一)。
最終回目前とあって、三者三様の”選択”が浮き彫りになった回だった。
日頃の激務が体に障り、倒れてしまった葵。長屋の取締役に就任できるか否かの瀬戸際だったが、惜しくも残念な結果に。「次の策がある」と張り切る葵をなんとか休ませようとする新。しかし、なんとも強引かつ違和感の残る手法で、葵は拉致監禁されてしまう。
ようやく、新が葵への本当の気持ちに気づいたところだったのに……! 葵を助けにやってきた新は、銃に撃たれ意識不明の重体に。暴力的に切り離された二人は、果たして再会できるのか?
そんななか、ようやくと言っていいだろう。優香が長屋会長へ退職願を提出し、決別した。視聴者からすれば「もっと早く……」と思わなくもないし、優香自身もそう思っていたに違いないが、新に助け出される前に自ら牢獄を脱したと捉えていいだろう。
そうこうしている間に、新は葵への愛を確信してしまった。優香にとっては、決して喜ばしい流れではない。どうか、最終回で彼女への救済策が用意されることを願う。
前回のレビューにおいて、優香と龍二(鈴鹿央士)の不憫っぷりに言及した。しかし、よくよく考えれば龍河はその上をいく酷なキャラクターだ。学級内でイジメをしていても無罪放免、ひき逃げをしても代役を立てて終わり、そんな環境で育てられたのは少なくとも彼だけの責任ではない。
神と等しいレベルで称え、慕っていた父親に、あそこまで邪険にされ最後には捨てられたのだ。ヤケを起こしても仕方ないとも言えるだろう。決して許されないことをした人間だが、どうか、彼にも多少の救済策を施してくれることを祈る。
物語としては、佳境も佳境。拉致された葵は無事に脱出し、新と再会できるのか? そして、余命わずかな長屋会長に対する復讐劇は、どんな幕引きとなるのだろうか?
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{第13話ストーリー&レビュー}–
第13話ストーリー&レビュー
第13話のストーリー
意識不明で病院に運ばれてきた宮部新(竹内涼真)だったが、やがて意識を回復。そのニュースを目にした長屋龍河(早乙女太一)は何かを企み、長屋茂(香川照之)に電話で麻宮葵(平手友梨奈)と長屋龍二(鈴鹿央士)の居場所を伝えた上で、「僕から最後に、父さんにプレゼントを贈るよ」と告げる。一方、龍河からあるメールを受け取った新は、涙ながらに訴える楠木優香(新木優子)の制止も振り切って、体を引きずりながら内山亮太(中尾明慶)と共に茂のもとへ向かう。龍二たちの居場所を聞く新に、この期に及んで茂は「この私に、土下座できるか?」と言い放ち…!
その頃、倉庫内に閉じ込められていた葵と龍二は、龍河に反撃して部屋から逃げ出すも、追ってきた龍河と木野(松田賢二)らに追い詰められ…!
「俺は葵を助ける」――命を懸けてでも葵を助けることを決意する新。無事に葵を救い出すことができるのか!? そして、亡き父・信二(光石研)の仇である茂に対する新の《復讐》は、どんな結末を迎えるのか――衝撃の最終回がついに幕を開ける!
第13話のレビュー
拉致された葵(平手友梨奈)を助け出すため、龍二(鈴鹿央士)とともにいるであろう居場所を探る新(竹内涼真)と亮太(中尾明慶)。龍河(早乙女太一)からのメールによると、長屋会長(香川照之)がそれを握っているらしい。
龍河はなぜ、わざわざ自分から新たちを誘い出すような真似をしたのか? 憎き相手である新が、心底大切に思っているらしい葵を痛めつけることで、憂さ晴らしをしようとしたのがひとつ。そして、最後の最後で父親が自分をどう扱うかを試したかったのだろう。一度こっぴどく裏切られてはいるけれど、父親のおかげで地位を築いてきた龍河にとって、裏切りは死にも等しい。
長屋会長は、新に土下座をさせたのと引き換えに、龍河の居場所=葵の監禁場所を知らせた。葵のためなら、土下座なんて「何千回でも、何万回でもできる」と言った通り、実に新らしい決断に満ちたシーンだった。
長屋会長は、新に土下座させたことで、心から「痛快」だっただろうか? あっけなさ、虚しさ、やるせなさ……さまざまな思いが去来したことだろう。余命わずかな自身を省みながら、これまでの長い年月を振り返り、力が抜けたに違いない。
その後、葵や龍二は無事に助け出される。龍河をはじめ、元は亮太と同じ釜の飯を食らった輩たちと散々やりあう羽目になり、新も満身創痍だったが……。やっと再会できた葵の顔を見て「これからは幸せになろう」と静かに心に決める場面は、見ていて思わず息をのんでしまうほどだった。
十年以上もかけた長い復讐劇も、怒涛のフィナーレだ。
優香(新木優子)が長屋の不正をリーク。それにより、株価が暴落したタイミングを狙って新が買収を決める。その後の経営は相川専務(稲森いずみ)に託されることとなった。遠回りはしたが、結果的には計画していた通りの復讐がかなったことになる。
最後に二代目みやべを訪れ、新の温情を願い土下座してみせようとする長屋会長だったが……「今のあなたが土下座をしても、何の価値もありませんよ」と辛辣に突き放す姿は、厳しいなかにも少しの情が垣間見えたような気がする。
優香は心機一転「自分のために生きることに」。新しい店をオープンさせ、まさに第二の人生に繰り出すことを決めた。龍二はアメリカ行きを決断。最後に受けた葵からのハグと謝罪の言葉が、彼にとっての活力になることを願う。
またもや刑に服することになった龍河の救済は、ついに描かれないまま終わってしまったが……。この物語を勧善懲悪とみなすなら、悪は悪のまま、然るべき罰を負ったと捉えるべきだろう。
そして、ついに互いの思いが結ばれた新と葵。今後も二人の生活は続き、良いことも悪いことも起こるだろうが、これだけのことを乗り越えた彼らなら強く生き抜くだろうと思えてならない。
復讐劇は閉幕、それぞれが定めた幸せの道へ歩き出していく。どうか「幸せになって」と願うばかりだ。肉体的にも精神的にもつらい撮影が続いたであろう、キャスト陣に敬意の気持ちを表し、最終回のレビューとしたい。
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「六本木クラス」の各話を1つにまとめたものです。
–{「六本木クラス」作品情報}–
「六本木クラス」作品情報
出演
竹内涼真
新木優子
平手友梨奈
早乙女太一
中尾明慶
鈴鹿央士
さとうほなみ
近藤公園
田中道子
光石研
矢本悠馬
緒形直人
稲盛いずみ
香川照之
脚本
徳尾浩司
ゼネラルプロデューサー
横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー
大江達樹(テレビ朝日)
西山隆一(テレビ朝日)
菊池 誠(アズバーズ)
監督
田村直己
樹下直美
ほか
音楽
髙見 優
主題歌
[Alexandros]
『Baby’s Alright』
(ユニバーサルJ / RX-RECORDS)
制作協力
アズバーズ
制作著作
テレビ朝日