町田啓太主演フジテレビ系ドラマ「テッパチ!」が2022年7月6日より放送スタート。
陸上自衛隊を舞台にした本作は、町田啓太演じる主人公・国生宙を含めた自衛隊候補生たちの熱き青春と成長を描いた物語。佐野勇斗や佐藤寛太など次世代を背負う若手役者が多数出演することでも話題を呼んでいる。
本記事では、第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「テッパチ!」第2話レビュー
今回のテーマは「宙(町田啓太)と荒井(佐藤寛太)の体力測定勝負の結果は?」と「武藤(一ノ瀬颯)の闇深い過去」の2本立てである。
お互いのことをいけ好かないと思っている宙と荒井。「負けたほうが訓練生を辞める」と賭けた2人は、体力測定勝負に勝つため躍起になる。が、結果的に切磋琢磨し合うことになり、良いライバル関係になっていた。
勝負の結果、宙はギリギリのところで負けてしまう。
しかし、その過程で開けた視点は、彼に多くの影響を与えた。ある意味「自分だけが不幸」と頑なに思い続けていた宙が、周りに目を向け、多くのことに気づくのだ。
自分を含め、どの訓練生も八女(北村一輝)の誘いで入隊していること(このあたり、八女さんの審美眼とスーパースカウト師ぶりが光る)。もう後戻りできない事情を抱えていること。バディである馬場(佐野勇斗)はとくに、そう簡単には辞められない覚悟で、ここにいること。
人に言われるがまま行動し、不都合なことが起これば人や環境のせいにしてきた宙。彼にとって「辞める・辞めない」を賭けの材料にしたこと自体が不誠実だったのだと、気づくきっかけになったのかもしれない。
人生には往々にしてこういったことが起こる。出来事、人との出会い。振り返れば「あれが人生のターニングポイントだった」と思える事象が、ふと降ってくる。宙にとって、それが八女や訓練生たちとの出会いなのだろう。
勝負には負けてしまった宙。しかし、馬場の「俺は途中で投げ出したりしない。自分で決めた道だから」といった言葉、そして荒井との喫煙場でのやりとりが契機となり、最高の自衛官になることを決めた。
新しい目標を見つけた宙は、もう簡単に人生を棒に振ったりしないだろう。諦めさえしなければ、自分を見限ったりはしない仲間と、ともにいる限り。
勝負の決着がついたところで、宙たちは不穏な噂を耳にする。
同じチームである武藤が、過去に父親を刺し殺しており、刑務所に入っていた……といった話。
噂の真偽は定かではない。しかし、養護施設に入っていた武藤の回想シーンがあったところからすると、何かしらの事情はあるのだろう。
次回は、そんな武藤の闇に触れる回になりそうだ。
(文:北村有)
–{「テッパチ!」2話ストーリー}–
「テッパチ!」2話のストーリー
陸上自衛隊の候補生になった国生宙(町田啓太)は、同じ第一班の荒井竜次(佐藤寛太)と隊舎内のジムで乱闘騒ぎを起こす。教官のひとり、桜間冬美2尉(白石麻衣)から「輪を乱す人間がひとりでもいれば命取りになる。そんな人間はここには必要ない」と叱責され、自衛隊を辞めようとする宙。
それを知った教育隊中隊長の八女純一(北村一輝)は、「そうやって逃げ続けて生きていくのか」と宙を挑発し、荒井と決着をつけたいのならケンカではなく訓練で決着をつけろ、と告げる。来週行われる体力検定の場で勝負すればいい、というのだ。
引くに引けず、それを受けた宙は、同じ第一班の馬場良成(佐野勇斗)に立会人を頼み、荒井に勝負を申し込む。すると荒井は、ただ勝負するだけではつまらない、と言って、「負けた方がここを辞める」という条件を出す。それ以来、宙と荒井は、訓練中はもちろん、掃除や自由時間のときですら何かと張り合うようになっていった。
そんなふたりの姿を見ていた第一班の丸山栄一(時任勇気)、渡辺淳史(坂口涼太郎)、小倉靖男(池田永吉)、西健太(藤岡真威人)は、どちらが勝つか賭けよう、と言い出すが、真相を知っている馬場は一人心配していた。そして、体力検定の日がやってきて……。
【作品情報】
出演
町田啓太
佐野勇斗
白石麻衣
北村一輝
佐藤寛太
時任勇気
一ノ瀬 颯
坂口涼太郎
池田永吉
藤岡真威人
工藤阿須加
桐山 漣
久保田悠来
結木滉星
水沢林太郎
企画
渡辺恒也、江花松樹
企画・プロデュース
栗原美和子
(共同テレビ)
脚本
本田隆朗、関 えり香、諸橋隼人
プロデューサー
山崎淳子
(共同テレビ)
演出
石川淳一
(共同テレビ)
根本和政
音楽
福廣秀一朗
主題歌
GENERATIONS from EXILE TRIBE『チカラノカギリ』
(rhythm zone)
制作協力
共同テレビ
制作著作
フジテレビ