2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。
沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。
本記事では、その第65回をライター・木俣冬が紐解いていく。
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「ちむどんどん」第65回レビュー
愛(飯豊まりえ)の反撃。ラスト数分は渾身で、夏のロマンチックホラーとでも言いたい出来でした。
愛の新聞記事の企画書づくりに和彦(宮沢氷魚)、暢子(黒島結菜)、智(前田公輝)も加わり、4人で企画書を朝までかけて作り上げます。
企画書の作り方が脚本の作り方の一種であるカードに要素を書き出して組み合わせていくやり方で、まさか『ちむどんどん』はこうやって作っているのかなと思ったことはさておき。
4人はファッションの歴史をたどり、女性がパンツを履くことも禁じられていた時代があることを噛み締めます。愛は会社にパンツを履いていけないが暢子はいつだってパンツを履くと言う。
朝、愛は海に行こうと提案、4人は海でひとしきりはしゃぎます。ザ青春!
でもその後がゾクゾクしました。
海に行きたいなんて愛らしくない提案だと不思議がる和彦。ここで、まさかやーとドキドキすると、案の定、海に行きたいって言ってたよねと愛が言うのだ。やっぱり聞いていたのです!
愛が上手なのは、そこで怒りも悲しみもしないこと。そのままキスします。
それを暢子が目撃するところまで計算済みだったのでしょうか。だとしたらおそろしい!
知的な女の面目躍如です。
対する暢子も目撃したときの表情が良かったです。感傷的な甘さがなくなんとも苦い顔をするんですよね。きっとこれがパンツを履く女なんだなと思いました。
どっちも悪くない、どっちも魅力的に描いた作り手とかっこよく演じ切った黒島さんと飯豊さんに拍手したいです。
愛が海に誘ったのは暢子みたいに自由な女になりたかったのでしょうね。
(文:木俣冬)
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–{「ちむどんどん」第13週目のあらすじ}–
「ちむどんどん」第13週目のあらすじ
暢子(黒島結菜)は、房子(原田美枝子)と酒を交わすうちに、和彦(宮沢氷魚)への恋心を自覚する。生まれて初めての感情に、仕事ができなくなるほど振り回される暢子。しかし、フォンターナで起こるとある大事件をきっかけに、暢子の中で何かが変わり始める。一方で、和彦と愛(飯豊まりえ)の縁談は進んでいき、関係にも変化が…。智(前田公輝)は事業独立を機に暢子に改めて気持ちをぶつけて…。
–{「ちむどんどん」作品情報}–
「ちむどんどん」作品情報
大好きな人と、おいしいものを食べると、誰でも笑顔になる―――
ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支えあう兄妹たち。
“朝ドラ”第106作は個性豊かな沖縄四兄妹の、本土復帰からの歩みを描く
笑って泣ける朗らかな、50年の物語。
放送予定
2022年4月11日(月)~
<総合テレビ>
月曜~土曜: 午前8時~8時15分 午後0時45分~1時(再放送)
※土曜は一週間を振り返ります。
日曜: 午前11時~11時15分(再放送)翌・月曜: 午前4時45分~5時(再放送)
※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送です。
<BSプレミアム・BS4K>
月曜~金曜: 午前7時30分~7時45分
土曜: 午前9時45分~11時(再放送)※月曜~金曜分を一挙放送。
出演
黒島結菜
仲間由紀恵
大森南朋
竜星涼
川口春奈
上白石萌歌
宮沢氷魚
山田裕貴
前田公輝
山路和弘
片桐はいり
石丸謙二郎
渡辺大知
きゃんひとみ
あめくみちこ
川田広樹
戸次重幸
原田美枝子
高嶋政伸
井之脇海
飯豊まりえ
山中崇
中原丈雄
佐津川愛美
片岡鶴太郎
長野里美
藤木勇人
作:
羽原大介
語り:
ジョン・カビラ
音楽:
岡部啓一 (MONACA)
高田龍一 (MONACA)
帆足圭吾 (MONACA)
主題歌:
三浦大知「燦燦」
沖縄ことば指導:
藤木勇人
フードコーディネート:
吉岡秀治 吉岡知子
制作統括:
小林大児 藤並英樹
プロデューサー:
松田恭典
展開プロデューサー:
川口俊介
演出:
木村隆 松園武大 中野亮平 ほか