「ちむどんどん」第48回:田良島の株が上る一方。サーターアンダギーにハイテンション

続・朝ドライフ

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2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。

沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。

本記事では、その第48回をライター・木俣冬が紐解いていく。

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優子と歌子が上京

歌子(上白石萌歌)の体調を案じて、ついに東京の病院で診てもらうことにした優子(仲間由紀恵)。東京の華やかさに気圧されます。

迎えに来たのは智(前田公輝)和彦(宮沢氷魚)。見違えた和彦に歌子と優子は驚きます。

最近の智は暢子(黒島結菜)にすっかりデレデレしていて、ご主人が大好きで尻尾をちぎれるほど振ってまとわり付く大型犬みたいな感じですが、優子と歌子の前では節度ある好青年です。こっちの智のほうがいいなあと思うのですが、好きな人の前では人は変わってしまうものなのでしょうか。

夜はあまゆで優子と歌子の歓迎会。このときも智はテンションあげあげで暢子推ししています。そんな彼の気持ちに歌子は気づいて、胸がちくりと傷んでいる様子。

暢子と智が中心になって盛り上がっているテーブルからひとり離れている歌子。疲れたからと2階に上がります。

昔、智からもらった紙で作った金メダルを大事に持ってきていますが、虚しい歌子。

おとなしい歌子にあまり構うのも……と遠慮しているのかもしれませんが、今日来た歌子をひとりにして、暢子と智と和彦と愛(飯豊まりえ)田良島(山中崇)がひとつのテーブルでわいわいやってたことに、自分のことのように寂しい気持ちになってしまいました。

たまたま、同じテーブルの優子と三郎(片岡鶴太郎)がちょっと席をあけて、多江(長野里美)がちゃんと身体を、歌子と暢子たちのテーブルをつなぐような向きにして座っているとはいえ、距離が遠い。

気を使われて、そばに集まって来られたり、たくさん話しかけられたり、話題の中心になるようなことは好まない。そうされても話すことがあまりないから。でも、目の前で姉は話題の中心で楽しくやっているのに、自分は何も話すこともない(新しい世界に踏み出したけれどその会社も辞めてしまっている)と事実を突きつけられるのはきつい。

いたたまれず、2階にあがる気持ち、わかります。うまく輪のなかに入りたいけど入れない自分がいやなんでしょうね。

こういうとき、どうしたらいいのだろう。そっとしておくしかないのでしょうか。

優子が持ってきたサーターアンダギーを「え」「え」「手作りですか! 手作りですか」「え」「いいんですか」「やったー」と大喜びでもらってすぐに袋を開けた田良島は、新聞社ではクールに振る舞っていますが、たぶん、優子に気を使って盛り上げようとしたのだと思います。

例えば、撮影現場で誰かが差し入れを持ってきたとき、さほどのものではなくてもすごく喜んでみせる人がいます。嘘でも嬉しいものなのです。

そんな気遣いのできる田良島でも、歌子がひとりテーブルでポツンとしているときは手出しできませんでした。ここは智か暢子か和彦なわけですが、和彦は会社の話で地雷を踏んでしまっているのでないでしょう。

暢子だって、二ツ橋(高嶋政伸/たかははしごだか)がやってきたとき、彼に料理の味見を頼みます。それは、元気のない二ツ橋のアイデンティティである料理に関する相談をすることで、彼の存在意義を高めようとしたのでしょう。鈍感な彼女なりの気遣いなんじゃないかと思います。

だから、暢子が歌子にさほど構わないのは、それがいままでふつうのことだったのかなとも思いますが、最近の歌子がかなり追い詰められていることに暢子は気づけていませんでした。

ほんとは智が隣に座ってあげるべきなんですが、すっかり暢子に夢中で気づけなかったのでしょう。金メダルをくれた智は遠い。

上白石萌歌さんの瞳が寂しさいっぱいでした。なんでしょう、この雨の朝のような憂いの表現力!

(文:木俣冬)

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–{「ちむどんどん」第10週目のあらすじ}–

「ちむどんどん」第10週目のあらすじ

暢子(黒島結菜)は、銀座の西洋料理店「アッラ・フォンターナ」に勤めて4年ほどが過ぎた。シェフの二ツ橋(髙嶋政伸)は温厚で確かな技術を誇る厨房ちゅうぼうの中心人物なのだが、その二ツ橋が突然「店を辞めるかも」と言い出し、オーナーの房子(原田美枝子)もなぜかそれを止めようとしない。沖縄やんばるの実家では、歌子(上白石萌歌)の体調不良が続いて、優子(仲間由紀恵)はある決意を固めていた。

–{「ちむどんどん」作品情報}–

「ちむどんどん」作品情報

大好きな人と、おいしいものを食べると、誰でも笑顔になる―――

ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支えあう兄妹たち。
“朝ドラ”第106作は個性豊かな沖縄四兄妹の、本土復帰からの歩みを描く
笑って泣ける朗らかな、50年の物語。

放送予定
2022年4月11日(月)~

<総合テレビ>
月曜~土曜: 午前8時~8時15分 午後0時45分~1時(再放送)
※土曜は一週間を振り返ります。

日曜: 午前11時~11時15分(再放送)翌・月曜: 午前4時45分~5時(再放送)
※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送です。

<BSプレミアム・BS4K>
月曜~金曜: 午前7時30分~7時45分
土曜: 午前9時45分~11時(再放送)※月曜~金曜分を一挙放送。

出演
黒島結菜
仲間由紀恵
大森南朋
竜星涼
川口春奈
上白石萌歌
宮沢氷魚
山田裕貴
前田公輝
山路和弘
片桐はいり
石丸謙二郎
渡辺大知
きゃんひとみ
あめくみちこ
川田広樹
戸次重幸
原田美枝子
高嶋政伸
井之脇海
飯豊まりえ
山中崇
中原丈雄
佐津川愛美
片岡鶴太郎
長野里美
藤木勇人

作:
羽原大介

語り:
ジョン・カビラ

音楽:
岡部啓一 (MONACA)
高田龍一 (MONACA)
帆足圭吾 (MONACA)

主題歌:
三浦大知「燦燦」

沖縄ことば指導:
藤木勇人

フードコーディネート:
吉岡秀治 吉岡知子

制作統括:
小林大児 藤並英樹

プロデューサー:
松田恭典

展開プロデューサー:
川口俊介

演出:
木村隆  松園武大 中野亮平 ほか