「ちむどんどん」第42回:ニーニーの厚かましさが加速。大城房子(原田美枝子)の財産に期待する。

続・朝ドライフ

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2022年4月11日より放映スタートしたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。

沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリー。「やんばる地域」で生まれ育ち、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見出していくヒロイン・比嘉暢子を黒島結菜が演じる。

本記事では、その第42回をライター・木俣冬が紐解いていく。

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暢子、イタリア風おでんを作る

暢子(黒島結菜)大城房子(原田美枝子)から鶴見のおでん屋台の立て直しを頼まれました。

イタリア料理修業のはずが、まさかのおでん屋。しかも、暢子はおでんを食べたことがありませんでした。

オイルショックのあおりを受けて経済的に困窮し、おでん屋をはじめたもののうまくいかずに悩んでいた我孫子ヨシを演じる大島蓉子さんは、人気ドラマ「トリック」の大家さんとして有名な俳優です。

「や〜まだ〜」と仲間由紀恵さんに家賃を取り立てていた大島さんが、黒島さんといいコンビで屋台をやっていってくれたら楽しそうと期待しましたが、「あっと驚く為五郎〜」とか「ヨッコイショウイチ」とか昭和ギャグを言ったりしながら、ヨシは暢子におでんの基本を教えると、屋台を任せて去っていきました。出番少なめでしょうか。残念。

大家さんもたまに出てくるだけで鮮烈だったので、たまに出てきてほしいものです。

暢子はイタリアふうおでんを作ります。目新しくて、好評です。

ところが様子を見に来た房子(ちゃんと代金払って味見しているところがさすがです)はこのままでは数日で客足が途絶えると冷たい態度。そしてまた「あの屋台を立て直せなかったら、あなたはクビ」と「クビ」宣言、また出ました。

見た感じだと美味しそうなのです。でも確かにふつうのおでんを食べたい人には拍子抜けかもしれません。これはアッラ・フォンターナの新メニューにしたらいい感じですね。

暢子がどう対処するかはこれからのお楽しみにしましょう。まだ火曜日ですし。

厳しさは親戚ゆえの愛?

おでん屋台で、和彦(宮沢氷魚)賢秀(竜星涼)が再会。ニーニーは悪びれず、紅茶豆腐を和彦たちに
プレゼント。

紅茶キノコという謎の栄養食品がありましたが(いまもある?) あれはキノコに栄養がありそうですけれど、豆腐の栄養だとなにかちょっと違う気がしますよね。

賢秀は房子が大叔母(賢三の叔母)と聞いて、さっそくフォンターナにやってきます。ああ、こわい、この厚かましさに身震いします。親戚とか友人、知人とかいう関係にたちまち甘えてくる人っていますよね。

独身の大叔母の資産を相続できるのではと考える賢秀、こわい。いままでは無邪気な人物だと思っていましたが、相続という考えを思いつくくらいの知識はあると思うと、単なる無邪気ではない、卑しさのある
人物に見えてきます。いや、もうこれ以上、賢秀のマイナスポイントを増やさないでほしいです。

暢子は房子の厳しさは親戚ゆえの”親心”と思い込みます。せっかく引き取るという申し出を蹴っておいて、その後、なんの連絡もとらなかったのに、暢子も厚かましいですよね。

房子は親戚とか関係ないとクールですが、ほんとは少しは温情もあるかもしれませんし、でもそんな単純な話しではない気もしますが、それも明日以降のお楽しみです。

それよりも、雑誌に載った房子の記事を読んだ優子(仲間由紀恵)が房子がかつて暢子が東京に預けられることになったときの大叔母さんだったことに気づくことに驚きました。房子はわざと黙っていたとしても、いくらなんでもそんなことあります? 

こういうことを書いてはいますが、描かれる出来事をもはや真剣に批評する気はありません。お約束のツッコミをしているだけです。それがこのドラマの遊び方のルールだと思っています。

(文:木俣冬)

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–{「ちむどんどん」第9週目のあらすじ}–

「ちむどんどん」第9週目のあらすじ

暢子(黒島結菜)が銀座の西洋料理店「アッラ・フォンターナ」に勤めて2年ほどが過ぎた。徐々に仕事は慣れてきていたが、ある日オーナーの房子(原田美枝子)から、とある店舗の経営立て直しを命じられる。意気揚々と出向いた先とは…。 そのころ、賢秀(竜星 涼)は東京でとあるビジネスに手を染め始める。沖縄やんばるの実家では、優子(仲間由紀恵)の元に良子(川口春奈)がやってきて、衝撃の告白をする。

–{「ちむどんどん」作品情報}–

「ちむどんどん」作品情報

大好きな人と、おいしいものを食べると、誰でも笑顔になる―――

ふるさと沖縄の料理に夢をかけたヒロインと、支えあう兄妹たち。
“朝ドラ”第106作は個性豊かな沖縄四兄妹の、本土復帰からの歩みを描く
笑って泣ける朗らかな、50年の物語。

放送予定
2022年4月11日(月)~

<総合テレビ>
月曜~土曜: 午前8時~8時15分 午後0時45分~1時(再放送)
※土曜は一週間を振り返ります。

日曜: 午前11時~11時15分(再放送)翌・月曜: 午前4時45分~5時(再放送)
※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送です。

<BSプレミアム・BS4K>
月曜~金曜: 午前7時30分~7時45分
土曜: 午前9時45分~11時(再放送)※月曜~金曜分を一挙放送。

出演
黒島結菜
仲間由紀恵
大森南朋
竜星涼
川口春奈
上白石萌歌
宮沢氷魚
山田裕貴
前田公輝
山路和弘
片桐はいり
石丸謙二郎
渡辺大知
きゃんひとみ
あめくみちこ
川田広樹
戸次重幸
原田美枝子
高嶋政伸
井之脇海
飯豊まりえ
山中崇
中原丈雄
佐津川愛美
片岡鶴太郎
長野里美
藤木勇人

作:
羽原大介

語り:
ジョン・カビラ

音楽:
岡部啓一 (MONACA)
高田龍一 (MONACA)
帆足圭吾 (MONACA)

主題歌:
三浦大知「燦燦」

沖縄ことば指導:
藤木勇人

フードコーディネート:
吉岡秀治 吉岡知子

制作統括:
小林大児 藤並英樹

プロデューサー:
松田恭典

展開プロデューサー:
川口俊介

演出:
木村隆  松園武大 中野亮平 ほか