©️「花嫁未満エスケープ」製作委員会
岡崎紗絵主演のドラマ「花嫁未満エスケープ」が2022年4月7日より放送スタート。
彼氏の尚紀(中川大輔)とマンネリ気味の日々を過ごすゆう(岡崎紗絵)。付き合って7年、同棲して5年経つにも関わらず、ハッキリしない態度の尚紀に嫌気が差し始めていた。そんなある日、誕生日を忘れられてしまったショックで、ゆうは家を飛び出す。たまたま元カレ・深見(浅香航大)と再会し……。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
もくじ
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
彼氏の尚紀(中川大輔)と付き合って7年、同棲して5年目を迎えマンネリ気味の日々を過ごしているゆう(岡崎紗絵)。ゆうの誕生日に、ちょっとしたことがきっかけで怒りを抑えきれず、ゆうは家を飛び出してしまう。そして勢いで帰省した先で高校時代の元カレ・深見(浅香航大)と偶然再会する。久しぶりの再会にも関わらず、誕生日を覚えていたり自分を特別扱いしてくれる深見にゆうは心が満たされていき…
第1話のレビュー
花嫁未満エスケープーー著者なりに解釈すると、結婚直前の女性が逃走?
おそらくミステリー要素はなく、ただただ揺れる女性の心情をあらわに表したこのタイトル。命名者、世のアラサー女性の心をくすぐる天才説、ある。
付き合って、同棲して、結婚して。
トントン拍子で進むと思っていたこのステップ、そううまくはいかない。そんな現実を突きつけられるのが、本作品のヒロイン・柏崎ゆう(岡崎紗絵)だ。
彼氏の尚紀(中川大輔)と付き合って7年、同棲して5年目。絵に書いたようにマンネリ気味な2人。
家ではゲーム三昧、ウォーターサーバーのタンクの水がなくなっていても替えない、お腹すいたと駄々をこねる、靴下は脱ぎっぱなし……「私、あなたの母親じゃないんですけど???」。尚紀の姿を見て誰もが思ったことだろう。
しかも明日はゆうの28歳の誕生日だというのに、朝からゴルフ、夜は飲み会だといけしゃあしゃあと話す尚紀。
もしかして、誕生日のこと忘れてる……?
不満をぶちまけようとするも、またしても飲み込んでしまうゆう。おいおい、こんなのストレスが溜まってしょうがない。
誕生日当日、セレクトショップで店長を務めるゆうは、同僚の美沙(小林涼子)と亜衣(松村沙友理)に昨日の事のいきさつを話す。
「そんなクズ彼氏となんで結婚したいんですか?!私なら、秒で捨て去ります」なんて言えちゃう今が一番な若い亜衣と、「私はゆうさんの気持ちもわかるけどな……同棲も結婚もしてたし」と人生の酸いも甘いも経験してきた美沙。
ゆうは、ちょうど中間地点に立っている。このバランス、見逃せない。
その夜、美沙と亜衣とご飯に行くことにしたゆうだったが、尚紀から「今日は帰ることになった」「宅配便が来るから受け取って欲しい」と連絡が。
「プレゼントじゃないですか?」「お祝いするために飲み会キャンセルしたんですよきっと」……盛り上がる2人。
さすがのゆうも期待して、サプライズされているシーンを妄想しながら帰路につく。
しかし、その期待は案の定裏切られる。
帰宅するも特にサプライズはなく、さっぱりシャワーを浴びてビールを流し込む尚紀。
宅配便が届き、「ゆうちゃん、受け取ってくれない?」ーーゆうの胸の高鳴りは最高潮に。
しかし、宅配便の中身は尚紀が自分用に購入したゲームコントローラーだった。
ゆう、絶望。全視聴者も絶望。
唖然とするゆう。そこに追い打ちがかかる。
「え、ケーキ買ってきたの?太っても知らないよ〜」
本人はなんの悪気もないこの「太っても知らないよ〜」、今ここで言われて頭に血が上るワードランキングNo.1。尚紀、そういうとこだぞ。
「……私、28歳になっちゃったよ……?」
悲しみ、怒り、呆れ……負の感情が混ざり合い、ゆうはついに家を飛び出す。
勢いで実家に帰省するも、23時すぎ、夜道は真っ暗、人っ子一人いない。
またもや絶望にくれるゆうの目の前に、一台の軽トラックが通り掛かる。なんとそこに乗っていたのは、高校時代の元カレ・深見(浅香航大)だった。
人生どん底のタイミングで青春時代を共にした好きな人との再会。あぁもう、すでにロマンチック。
どうやらまだゆうに気がありそうな深見は、「見せたいものがある」と昔ゆうに告白した公園へと連れ出す。
そこに広がっていたのは、満天の星空。
そして、深見からの「誕生日、おめでとう」の一言。
7年付き合ってる彼氏は誕生日の存在さえ忘れているのに、別れてから10年も経つ元カレが覚えてくれているだなんて、なんなんだよこの現実。
でも、それ以上に嬉しさが勝る。そりゃそうだよ、誰にとっても誕生日は特別な日だもん。
翌日、深見と釣りを楽しむゆう。
相変わらず優しい深見にときめいてしまう。そりゃこんなのときめくでしょ。ときめく以外の何物でもないでしょ。
と同時に、尚紀との楽しかった過去が頭をよぎりながらも、とある深見の一言で上書きされる。
「俺さ、柏崎に憧れてたんだ。俺にとって柏崎は特別。」
10年ぶりの再会で元カレにこんなこと言われたら、今すぐにでも胸に飛び込みたくなるでしょうよ……はい、私なら飛び込みます。
時が経つのははやく、お別れのとき。
車に乗り込み、出発したと思いきや、ゆうに向かってとあるものを投げる深見。それは、深見の東京の自宅の鍵だった。
「もし、またつらくなったら、俺んちにいなよ」
普段は都内で建築関係の仕事をしており、実家の仕事を手伝うために限定的に帰省しているという深見。しばらく家を空けているからって……ここまでする?
もう、こんなの尚紀の出る幕はないのですが!!!
たしかに母性本能くすぐる系男子な今カレ・尚紀のかわいさもわかる。でも、ここまでマンネリ化が進行してしまっていたら、白馬の王子様かのように現れた元カレ・深見に揺らいでもおかしくない。
ゆうは、どちらを選ぶのだろうか。
はたまた、深見が実は訳ありだったりしてこれからさらなる波乱が起きたりするのだろうか。そんな地獄絵図、見たくはないが、少し楽しみにしている自分もいる。
最後に、一つだけ言わせて欲しい。助手席で居眠りするゆうを優しく見つめる深見、いや、浅香航大、最高すぎない?
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第2話ストーリー&レビュー}–
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
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彼氏の尚紀(中川大輔)に嫌気がさし勢いで家を飛び出したゆう(岡崎紗絵)は、帰省先で元カレ・深見(浅香航大)と再会。東京で居場所ない時のためにと深見から家の家の合鍵を渡され、戸惑うゆうは職場の同僚に相談する。そして、尚紀と今までの関係に戻りたくないと決心するも行くあてがなく困っていると、そこに深見から電話が…。一方で尚紀は同僚にゆうの話をしていると、まるで母親との話を聞いているようだと言われ…
第2話のレビュー
社会人たるもの、プライベートでどんなにつらいこと、しんどいことがあっても、仕事に支障をきたしてはならない。そう、『愛がなんだ』のテルちゃんではない限り。
彼氏の尚紀(中川大輔)に愛想を尽かして家を飛び出し、帰省先では元カレの深見(浅香航大)に合鍵を渡され……一夜にしてこんなことが起こってしまったら、誰だって戸惑いを隠せない。
真面目で大人なゆう(岡崎紗絵)でも、さすがにもやもやとした雰囲気を醸し出してしまっていた模様。その晩、同僚の美沙(小林涼子)と亜衣(松村沙友理)に呼び出される。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
「今カレと別れて、元カレとヨリを戻せばいいじゃないですか」「今カレなんて、成長するのをやめたおたまじゃくしみたいなもんですよ」
……わかる。亜衣ちゃんに完全同意。一緒に飲みたい。
とはいえ、いくらそんなお子ちゃま彼氏だからって、救われた過去があるとその呪縛からなかなか解けられないものだ。
一方その頃、仕事が波に乗ってきた尚紀も同僚らと酒を酌み交わす。
お酒も進み、突然出て行った彼女の話をするも、まるで母親との話を聞いているようだと言われ、複雑な心境になる尚紀。
本当は女として”求められたい”ゆうと、”甘えられる”ことを幸せに感じていると信じて疑わない尚紀。
見事なまでの平行線、こんなの上手くいくはずがない。
どうしても深見の家に行くことを躊躇するゆうの元に、深見から電話が。
「ちゃんと食べてるか心配になって」「またつらいのに平気なふりばっかしてんじゃないかなって」「柏崎はひとりじゃないから」
発する言葉、すべてクリティカルヒット。視聴者はもう深見くんの虜です。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
結局、深見のいない深見の家に泊まることにしたゆうと、ソファーで寝落ちしてしまった尚紀。
「別にゆうちゃんがいなくても平気だし」……お子ちゃまな上にプライドまで高いって、本当にどうしようもない。
だが、そんな尚紀に母性本能をくすぐられている女が他にもいるらしい。同僚の堀田マミ(美山加恋)だ。
彼女が出て行ったという話を聞きつけ、尚紀にお弁当を渡すマミ。
「彼女さんが帰ってくるまで、あたしが作ろうかなーって」
……手作り弁当ってハードル高くない?しかも同じ会社で。ここぞとばかりに動き出したマミ、”あざとい”ボタンを連打したい。
この日も深見の家に帰宅するゆう。すると、尚紀から電話が。なにを言い出すかと思いきや、「冷却シートってどこにあるの?」。
“あなたの存在の大きさに気付いた彼が、あなたを求めてくるかも”
雑誌の星座占いに書いてあったこの言葉。
やっぱり、この”彼”というのは尚紀のことじゃなくて深見のことなのかもしれない。
「俺、ゆうちゃんじゃなきゃ……」
尚紀がそう言いかけたタイミングで、まさかの深見が帰宅する。
電話はまだ、つながったまま。深見の存在を知ってしまった尚紀に、変化は起こるのだろうか。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第3話ストーリー&レビュー}–
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
>>>「花嫁未満エスケープ」の画像をすべて見る
ゆう(岡崎紗絵)と尚紀(中川大輔)が電話していると、そこに深見(浅香航大)が帰ってきてしまう。深見との会話を尚紀に聞かれ、とっさに電話を切ってしまったゆうは、友達に家にいると尚紀に連絡するも返信がこない状況に戸惑っていた。翌日、仕事に身が入らない尚紀の元へ仕事相手として深見がやってくる。お互いの存在を知らない二人は…。そしてその日の夜、深見の家で料理をするゆうは、ふと尚紀との思い出がよみがえり…
第3話のレビュー
お子ちゃま彼氏・尚紀(中川大輔)に愛想を尽かし、元カレの深見(浅香航大)宅に身を寄せるゆう(岡崎紗絵)。
深見はしばらく実家にいると思いこんでいた矢先、尚紀との電話中になんと深見が帰ってきた……!
友達の家にいると連絡するも尚紀からの返信はなく、少し心配になるゆう。
これは愛情なのか、ただの情なのか。
そんなことより、メガネ姿&お風呂上がりの深見くん、ドツボすぎる。なにこの絶大なる彼氏感。
そこはかとなく溢れ出る色気に、ゆうもタジタジ。
「もしあの色気で迫られたら、わたし……拒む自信ない!」
はい!!!拒める人なんてこの世に存在しません!!!
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
考えれば考えるほど、尚紀に対する気持ちがわからずモヤモヤが続くゆう。
同僚の美沙(小林涼子)と亜衣(松村沙友理)が言う通り、曖昧な関係のまま距離をおいて、今カレのいない状態に少しずつ慣れていくのが最善なのだろうかーー真面目なゆうは、その提案をすんなり受け入れられない様子だ。
一方その頃。
仕事にまったく身が入らない尚紀のもとに、仕事のプロジェクトでのデザイン責任者として深見がやってくる。
いずれそうなるだろうとわかっていた展開、それでも必要以上にドギマギしてしまう。
まさか深見がゆうの元カレだなんて気付くはずもない尚紀は、ふと自身の恋愛事情を吐露する。
「これから先、相手とずっと一緒にいるっていうのが想像できなくて……」「俺はうまくいってたと思ってたんですけどね」「彼女が何考えてるのか全然わかんなくて」……いやいや嘘でしょ?5年も同棲しておいて、正気なの?尚紀、全女子を敵に回してしまったな。
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対して深見は、過去のゆうへの感情を思い出しながら「今の気持ちをどう言葉にすればいいかわからないだけじゃないでしょうか?」と優しく応える。誰のことも傷つけないベストな回答、さすがとしか言いようがない。
その晩、深見と一緒に夕食を作るゆう。
深見からの「人参、ずいぶん細かく切るんだね」という一言に、図らずも人参嫌いな尚紀のことを思い出してしまう。
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シチューに入った小さな人参を見つけては「オレンジ色の悪魔が入ってる!」と駄々をこねる尚紀、もはや5歳児。だがしかし、ゆうにとってはこういうところがたまらなくかわいいんだろうな……。
そのまま話の流れで「彼氏と自然消滅したらどうかと言われて……」と悩みを打ち明けるゆう。
そこで深見は、高校時代、ゆうに対して恋愛感情と同時に憧憬と嫉妬の気持ちを抱き、一緒にいることがつらくなり一方的に距離を置いたことを告白する。
「もしもあの時さ、下手でもいいから自分の気持ちを言葉にして、ちゃんと柏崎に向き合えてたら、今頃どうなってたかな」
深見からの言葉を受けて、決意を固めた様子のゆうは「明日帰ります」と尚紀に連絡する。
ようやくゆうから連絡がきて嬉しそうな尚紀。
同僚のマミ(美山加恋)から引き続きお弁当アタックを受けるも、「彼女が帰ってくるからもう作ってこなくていいよ」と受け流す。
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しかし、容易には引かないのがマミ。「また作ってきまーす」と無理やりお弁当を渡し、「ゆっくり話そうって、別れ話かもしれないじゃないですか」と辛辣な一言。マミ、いいぞ。
昨夜の深見との話を受けて、ゆうが出した答えはーー「彼氏とちゃんと向き合ってみる。思ってること全部ぶつけて、わかりあえるように努力してみる」。
対して深見、「うん。それでこそ柏崎」と一言。
深見くん……あまりにも大人すぎる…‥。
「昔のこと話してくれたの、私の背中を押すためだったんでしょ?」
ちがう……ちがうよ、ゆう……!
深見の優しさが裏目に出てしまった。それでもなお優しく微笑みかける深見。はぁ、どこまでいい男なんだ。
久しぶりのゆうとの再会に緊張しつつも胸を躍らせる尚紀は、ゆうを喜ばせようとケーキを買って職場まで迎えに行くことを目論む。
男ってば、こういう状況になってはじめて取り繕うとするんだから。まったく。
ゆうの元まで後少し……というところで、尚紀の視線の先に現れたのは、深見。
忘れ物を届けにゆうの店を訪れた深見と、タイミング悪くエンカウント。
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ゆうの”例の友達”って、まさかあの深見さんだったのかーーあぁ、いよいよ繋がってはいけないところが繋がってしまった。
言うまでもなく修羅場の予感。深見の存在により、尚紀の心境はどう動くのか。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第4話ストーリー&レビュー}–
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
仕事終わりのゆう(岡崎紗絵)を迎えに来た尚紀(中川大輔)は、ゆうと深見(浅香航大)が親しげに話しているところを目撃してしまい、とっさにその場を後にする。一方で、久しぶりに家に帰ってきたゆう。翌朝リビングへ行くと、散らかっていた部屋がキレイに掃除されており、洗濯や朝食の準備をしてくれる尚紀に困惑する。
そんな尚紀を見て、逃げ出す前の自分と重ねてしまう。そして、これからの事を話そうとするゆうだったが、はぐらかされてしまい…。
第4話のレビュー
ゆう(岡崎紗絵)の”友達”が、会社の取引先の深見(浅香航大)だったことを知ってしまった尚紀(中川大輔)。
ありえない偶然、起こってしまうのが恋愛ドラマ。とんでもないこじれ具合、きっとまだまだ序の口だ。
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それにしても引き続き、深見の破壊力が半端じゃない。
頭ポンポンからの「がんばれ」……定番すぎる、定番なのに! 浅香航大パワーにより、全視聴者悶絶注意報!!!
複雑な心境の尚紀は、ゆうに対する態度が一変。
掃除、洗濯はもちろんのこと、朝食にホットケーキまで。さらにはゆうのカーディガンの取れかけのボタンを見て「後でつけとくね」……ここまでするのは、ゆうが帰ってきたからなのか、それとも深見のことを意識しているからなのか。
しかし、これからのことを話そうとするゆうに対し、デートに行こうと駄々をこねる尚紀。
これじゃなにかしらの話を切り出されることを完全に避けていることが丸わかりだ。尚紀、やっぱりなにも変わっていない。
久しぶりのデートを楽しむも、まるで付き合いたてのカップルかのような二人、傍から見ると違和感でしかない。いや、その違和感に、ゆうも気付いているはず。
気付きながらも、「やり直せるかもしれない」と思ってしまうゆう。
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そんなゆうの話を聞いて、「ゆうさん、ちょろすぎですよー。簡単にほだされすぎです」と亜衣(松村沙友理)がぶった切る。うん、おっしゃるとおり!
もしマンネリから脱出できたとしても、セックスレスという大きな問題が残っている。
「一度家族みたいになった男女が恋人同士に戻るのって、私は結構難しいと思うな」と本音を漏らす美沙(小林涼子)。そう、心身ともに、一度離れた距離が元に戻ることは想像以上に壁があるのだ。
ゆうと尚紀、二人だけの問題ならまだいい。
だがしかし、ゆうには深見、尚紀にはマミ(美山加恋)というそれぞれを密かに、いや大胆に想う第三者が存在している。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
ゆうの勤務先を知ったマミはさっそくLOVELESSに出向き、尚紀のことを尚紀とバレないように匂わせる。
「俺、好きでもない女に気遣うほど優しくないけど」という尚紀に、「なにそれ燃える…」とニヤリとするマミにはぞくっとしてしまった。……この燃えるって、もしかして萌えるの方?
深見の存在を完全に知ってしまった尚紀は、深見に直接対決を挑む。「ゆうが何日か世話になったみたいで」の一言、ホラー映画より血の気が引ける。
プロポーズもなにもしていないのに「もう家族なんで」と虚勢を張る尚紀に引き続き違和感を覚えるも、やはり深見の存在がゆうへの気持ちを大きくしているようだ。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
これまではゆうだけが結婚を渇望しているように見受けられていたが、実はそうではなかった。
3年前、尚紀は、プロポーズを企んでいた。
一人二役でプロポーズのシミュレーションをする尚紀はなんとも愛らしい上、当時の二人の関係性は今のマンネリ状態が想像できないほどに仲睦まじい。
が、店長に昇格し仕事に対して意気揚々と語るゆうの姿を見て怖気づいてしまった尚紀は、結局プロポーズできないまま今になってしまったというわけだ。
あぁ……なにもかもが、すれ違ってる。
恋愛、すべてはフィーリング・タイミング・ハプニングとはよく言うけれど、この二人は完全にタイミングがずれちゃってるんだきっと。
「ゆうちゃんのことは俺が一番わかってる」
ライバル・深見の存在がどんどん大きくなり、独占欲が高まる尚紀。
帰宅早々キスを迫るも、反射的に拒否してしまったゆう。……なんで?多分、一番そう思っているのはゆうだ。
新鮮味のない友達以上恋人未満は、家族に近いものがある。ただ、籍を入れていない”家族のような存在”というものは、決してポジティブな表現ではない。
ゆうにとって、尚紀は家族のような存在になってしまったのか。それとも、深見への思いが舞い戻ってきたのか。
マミの突拍子のない行動に期待しながらも、四角関係の今後の展開が楽しみで仕方がない。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第5話ストーリー&レビュー}–
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
ゆう(岡崎紗絵)は尚紀(中川大輔)からのキスを避けてしまい、二人はギクシャクしてしまう…。タイミングの問題だと自分の言い聞かせるゆうは、同僚からのアドバイスもあり、レスの解消を前向きに取り組もうとしていた。
仕事を終え家路につくゆうは、路肩に停まっていたタクシーから酔っ払っている尚紀が降りてくるのを見かける。声をかけようとした瞬間、タクシーの中からマミ(美山加恋)が降りてきて、尚紀にキスをするのをゆうは目撃してしまい…
第5話のレビュー
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
尚紀(中川大輔)からのキスをとっさに避けてしまったゆう(岡崎紗絵)。
なぜなのか、ゆうにもわからない。が、傍から見れば要因は一目瞭然だ。
「タイミングの問題なのかな……」と漏らす美沙(小林涼子)の言う通り、タイミングの問題ではないと言い切れる。
どこかで、着実に、尚紀から心が離れているのだろう。そしてその原因は、ずばり深見(浅香航大)にある。
それにしても、尚紀への減点ポイントはかさむ一方。
「じゃあさ、次はゆうちゃんのタイミングできてよ。俺はいつでも大丈夫だから」……尚紀だけが原因じゃないにしても、セックスレスという状況でのこの台詞、あまりにも投げやりすぎない?
そんな尚紀に思いを寄せるマミ(美山加恋)のアプローチは引き続き炸裂。
まぁ、自分に気があるとわかっているのに二人で飲みに行く尚紀もどうかとは思う。しかも「結婚は急いでいない」と公言しちゃうあたり、いくらなんでも隙がありすぎる。「俺のこと奪ってくれてもいいよ」と言っているようなものですよ、やれやれ。
神様は意地悪なもので、間の悪いタイミングばかり起こってしまうもの。
飲み帰りの尚紀とマミを偶然見かけたゆうは、つい先日接客したマミの姿を見て驚く。
ゆうの姿に気付いたマミは、とんでもない行動に出る。
「わたし、まずは二番目でもいいですよ」と、尚紀のネクタイをぐいっと引っ張り唇を重ねたのだ。
「花嫁未満エスケープ」の美山加恋が、「中学聖日記」の吉田羊、「婚姻届に判を捺しただけですが」の清野菜名に次ぐ”ネクタイぐいキス”伝説を残すことになるとは……!
強気で積極的なマミ、いいじゃないですか。賛否両論あるとは思うが、著者は超推します。
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後日、さらに間の悪いタイミングが起こってしまうことになる。
尚紀の会社の先輩の結婚式の二次会に、ゆうだけではなく深見も呼ばれていた。
ゆう・尚樹・マミ・深見……四角関係を巻き起こしている4人が、ついに集結してしまったのだ。
「次は返しませんから」ーー優しくも力強く宣戦布告する深見、「気付いてますよね?わたしの好きな人が誰なのか」ーー直接対決となってもなお一歩も引かないマミ。
好きな人を思うライバルの闘争心に、図らずとも心打たれる。
みんな!「好きな人にはパートナーがいるし……」と、諦めている場合じゃない!!
そして、唯一ほっこりできた、お久しぶりなゆうと深見の2ショット。
やはり、深見と話すときのゆうは心からリラックスしているように見える。
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深見と話す中で、なにも変われていない自分に気付くゆう。
そんなゆうにそっと近寄り、深見が繰り出した秘技・”ほっぺムギュ”。
残念ながらキスはしていないものの、マミの”ネクタイぐいキス”より100万倍威力ある……これは、浅香航大パワーによるものなのか……。
マミほど狼になれない深見は、自分の行動はこれでよかったのかと、ぶつけようのないやるせなさを抱える。
でも、それでこそ深見。どこまでも実直にしか生きられないのだ。
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ゆうと深見の仲睦まじさを目の当たりにして、さらに嫉妬心が燃える尚紀。
ここでようやく、ゆうがあることに気付く。
深見に嫉妬する尚紀、マミに嫉妬しなかったゆう。
それは「信じてるから」ではなく、「好きじゃないから」なのだと……。
ゆう、ついに自身の本心に気付いた模様。
停滞気味だった四角関係、ここから一気に加速しそうな気配だ。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第6話ストーリー&レビュー}–
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
尚紀(中川大輔)と向き合おうとしていたゆう(岡崎紗絵)だったが、深見(浅香航大)とのことで口論になってしまう。口論の末、自分の気持ちに気づいたゆうは、尚紀に別れを告げ家から出ていくことに。
独りになったゆうがカフェバーでパフェを堪能していると、そこに偶然深見がやってくる。これからは我慢しないで自由に生きていくと決めたゆうは、深見の優しさに甘え、新しい家が見つかるまで深見の家に泊まることに…
第6話のレビュー
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
尚紀(中川大輔)と向き合おうとするも、「もう好きじゃない」と気付いてしまったゆう(岡崎紗絵)。
「俺、頑張ったじゃん……部屋きれいにして、料理も洗濯も、花に水もやったよ?俺たちのためだと思って必死にやったのにさ……」
尚紀の気持ちはわからなくはないが、正直なところ恩着せがましい。ゆうも言っていた通り、これは俺たちのためではなく、自分のためなのだ。
あくまでも他人同士の共同生活、受け入れることは大切だけど、そのバランスが偏ってしまったらもう終わり。
尚紀に家の鍵を渡して、ゆうは出て行った。
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やけくそになったゆうは、カフェバーに入り超特大カフェにかぶりつく。
偶然にも、そこには深見(浅香航大)の姿が。一人ビールを嗜む姿、尊い。
「これからは、好きなことして、好きなもの食べて、なんにも我慢しないで生きていく」
後悔がないと言うと嘘になるが、スッキリした様子のゆう。
深見の優しさに甘え、新しい家が見つかるまで深見の家に泊まることになる。
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後日、皮肉にも仕事で関わりのある尚紀と深見は互いに一歩も譲らぬ勢いで対峙する。
「この先いつか、柏崎が次の恋愛に進もうと思えた時、僕を選んでほしいと思っています」
尚紀の主張を見事丸め込む深見、圧勝。
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仕事終わり、内見に向かおうとするゆうの目の前に尚紀の姿が。
花束を持って深々と謝罪する尚紀。
「深見とのことは忘れる。結婚も、ゆうちゃんがしたいなら籍入れよう」
……違う違う、そうじゃない……!
尚紀から開放され、晴れて自由の身になったゆうは、もう戻れないと宣言する。
ゆう、マミ、尚紀、深見。
ここから、動きそうで動かなかった恋模様が、ガラッと動きはじめることになる。
ワインを持って独り身の尚紀宅に押しかけてきたマミ(美山加恋)に、弱音を吐く尚紀。
さすがの尚紀も、うまくいかなかった原因が自分にあることはわかっているのだ。
そんな尚紀のことを励ますマミ。
「付き合ってほしいとか、結婚してほしいなんて言いません。松下さんが寂しいときに、ただそばにいます」
こうして、尚紀とマミはついに同僚の一線を越えた。
早々に部屋を契約しなければと悩むゆうの元に、風呂上がりの深見がやってくる。
風呂上がりの深見くん、再び!!!色気、やばいって。
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これまで張り詰めていた糸がぷつんと切れた深見は、いたたまれなくなった様子でゆうのことを背後から抱きしめる。
「今までずっと心のどっかで柏崎の代わりを探してた」「そんなのいないってわかってるのに」「柏崎じゃないとダメなんだ」「もう離したくない」
深見のことを完全に好きになりきれていないゆうは、深見からのキスを避けてしまう。
「それでも俺は、今欲しい」
「嫌なら逃げて。もう二度と触れないから」と前置きをして、ゆうと深見はついに友達の一線を越えた。
あかん……深見くんのキス、事件並みにエロい……。
停滞していた四角関係、ついに対角線上に二つの唇が重なった。
尚紀のマミへの思いはおそらく寂しさを埋めるためだけの一時的なものだろうが、ゆうの深見への思いは今後どのように変化していくのだろうか。深見沼民からすると、深見くんを選ばないという選択肢はもはや存在しないのだけれど……。
にしても、浅香航大演じる深見くんの”最高”が毎話更新されていくのは一体どういうことなんだろう。
バックハグからの熱いキスに、ウィスパーボイスの「かわいすぎ」「ゆう、ずっと大切にするから」の破壊力。
……もう私たち、ついていけない。ますます深見沼にズブズブとハマっていくのであった。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第7話ストーリー&レビュー}–
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
尚紀(中川大輔)と別れ、自由になったゆう(岡崎紗絵)は、深見(浅香航大)と過ごす中で心が満たされているのを実感する。しかし、深見と付き合うことにしたものの、自分の気持ちの整理がついていないことに気づいてしまったゆう。そして深見に、このまま同棲をしていいかわからないと正直に打ち明ける…。
そんなゆうを見かねて、深見はデートを提案。デートの最中に、深見から自分に対する気持ちを改めて告げられたゆうは、一緒に暮らしていくと決意し…。
第7話のレビュー
ゆう(岡崎紗絵)と深見(浅香航大)は、ついに一夜を共にした。
寝起き早々、「幸せすぎてよく眠れなかった」と口にする深見。
……とにかくゆうのポジションがうらやましい。その一言に尽きる。
いよいよ深見と付き合うことになり、そのまま深見の家になだれ込む形になる。
好きな人とひとつ屋根の下で暮らせる。幸せなことのはずなのに、「本当にこれで良かったのかな?」「私、深見くんのこと好きなのかな?」と少し浮かない様子のゆう。
「自分では普通にしてるつもりだったのに、後輩から「なんかいいことありました?」って言われて…そのあと、部長からも同じこと言われちゃってさ」
無邪気に感情を吐露する深見、愛おしい。
そんな深見を見て耐えきれなくなったゆうは、自分の気持ちの整理がついていないことを正直に打ち明ける。
「じゃあさ、デートしようよ」
……い、言われたい……!!!
付き合ってから改めて「デート」って言われるの、胸アツでは?
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「ゆう、好きだよ」「一番近くで今の俺を観てほしい」「迷いなんてすぐに消してみせるから」
……もう、見てる側の感情も大爆発。深見くんにこんなこと言われたら一生涯添い遂げるでしょう、普通。
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そうしてゆうは、一緒に住むことを決意する。
しかし、深見と一緒にいる時間が長くなるにつれて、幸福度と比例して違和感も大きくなっていくゆう。
「大切にされてるって感じることができる。私だから一緒にいてくれてるって感じることができる。何かが生まれるこの感じを、ずっと求めてたはず」
それなのに、深見の優しさに触れるほどに尚紀(中川大輔)との思い出が蘇ってきてしまう。
寝坊してもなにも言わずにゴミ出しをしてくれる。なにも言わなくても朝食や夕食を用意してくれる。ゆうが本を読んでるとさり気なくテレビを消してくれる。しょっぱかったはずの卵焼きはいつの間にかゆう好みの甘い卵焼きになってる。熟睡できるように就寝時間を合わせてくれる。
深見は、誰がどう見ても完璧。そんなことはわかってる。
でも、満たされすぎて、窮屈になってしまうのだ。
いち視聴者目線としても深見推しなことに変わりはないが、正直なところここまで寄り添われると「そんなに構わないで!!!」と思ってしまう。
尚紀とは別の意味で「自由になれない」パターンかもしれない。
ないものねだりって、こういうことを言うんですね……。
思い悩むゆうの元に、尚紀から連絡がくる。
「久しぶり。元気にしてる?」「ゆうちゃんの荷物まとめたから取りに来て」と。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
尚紀はマミ(美山加恋)と新しい生活を過ごしはじめたかと思いきや、抜け殻のような日々を過ごしていた。
マミを抱こうとした尚紀だが、どうしてもゆうのことが頭をよぎる。そんな尚紀を見かねて、マミは淡々とマシンガントークをはじめる。
「彼女さんは変わろうとしてるのに、松下さんは思い出に囚われてるだけ。そんなんじゃずっと変われませんよ」
「仕事できるし顔も好みだから、付き合えたら私が根性叩き直せばいいやと思ってたけど、もういいです。未練たらたらな男なんて、私もいらないんで」
マミ……強すぎる……いくらなんでも強すぎる……。
マミには告白したわけでもないのに、勝手に振られたような扱いを受けている尚紀、お察しします。
尚紀からの連絡に対してゆうは「深見くんと付き合ってるから行けない」と伝えるも、尚紀からのとある返信を見て荷物を取りに行くことを決心する。
アパレルスタッフは、基本平日休み。
仕事で家を空ける深見に「今日は家でゆっくりする」と伝えておきながら、そそくさと準備をして前の家へと足を運ぶ。
表札は未だ、「松下 柏崎」のまま。
おそらく荷物以外にもなにか用意していそうな尚紀、一体なにを仕掛けてくるのだろうか。
……尚紀の過度なお子ちゃまっぷりに呆れ果てていたはずなのに、ここにきてあのワガママさが愛おしくなってくるのはなぜだろう。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第8話ストーリー&レビュー}–
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
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尚紀(中川大輔)の家に置いたままにした荷物を取りに来たゆう(岡崎紗絵)。すると、荷物が入っている段ボールの中から見慣れない箱と手紙が出てくる。箱を開けてみると、そこには3年前のゆうの誕生日の日付とイニシャルが刻印されている婚約指輪が入っていた。そして手紙には、今までのゆうに対する気持ちが書かれていて……。
そんな尚紀からの想いに思わず涙するゆうは、指輪を捨てることができず持ち帰ってきてしまい……。
第8話のレビュー
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
「じゃあ平日の昼間に来てよ」
「俺いないし」
「部屋の鍵開けておくから」
尚紀(中川大輔)からのメッセージを見て、同棲していた部屋に置いたままにした荷物を取りに来たゆう(岡崎紗絵)。
仮にも5年間も一緒に住んでいた部屋。楽しかったあの頃、ダブルベッドを買おうとした思い出が頭をよぎる。
振り払うようにして荷物の整理を進めていると、見慣れない青い箱が。
そう、尚紀が3年前にプロポーズしようとしたときに購入していた指輪だ。
それだけでなく、尚紀からの手紙も添えられていた。
手紙を読んで、初めて知る尚紀の思い。
「ゆうちゃんが店長になったあの日、この指輪を渡してたら、俺の花嫁になってくれた?」
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「もう、遅いよ……」
ゆうの台詞と視聴者の気持ちがここまでリンクしたことはないだろう。
尚紀と戻るつもりはない。でも、やっぱり忘れられるわけがない。
情だけの問題じゃないんです、これは。
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尚紀と深見(浅香航大)は、会社でエンカウントしてしまう。
元カレと今カレが仕事で関わっているなんて、当人たちにとってもゆうにとっても不都合すぎる現実だ。
「俺、もう全部伝えたので」
そう告げられた深見は、どこか不安になり、その夜、仕事終わりのゆうを待ち伏せる。
……これまた、賛否分かれそうな行動だ。
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帰り道、ショーウインドウに飾られた指輪に目を引かれるゆうを見て、深見は「会社に忘れ物をしたから先に帰ってて」と言いつつ、サプライズで指輪を購入して帰宅する。
帰宅して、クローゼットの奥に指輪を隠そうとしたところ、見覚えのない青い箱が。
だが、さすがの深見も察しがつく。
……ゆうってば、なぜこんなわかりやすい場所に隠してしまったのだろうか。
うまくいっているはずなのに、どこか交わっていない二人。
ゆうが見つめなきゃいけないのは、深見。そんなことはわかっているはずなのに。
意を決して、尚紀からの指輪を捨てるゆう。そう、これでいい。これでいいはず。
次の休みに買い物に行こうと提案する深見。
お目当ては、皮肉にもダブルベッド。尚紀との思い出がかすかに残る、ダブルベッドだ。
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深見からの提案を受け入れられず、結局敷布団を購入した二人。
敷布団の中で二人イチャイチャしていると、気付けば、ゆうの左手薬指には指輪が。
尚紀に対する自分の姿と、ゆうに対する深見の姿を重ねてしまうゆう。
自分のことを大事にして欲しい。でも、深見は自分のためにやっているんだと主張する。
「俺の幸せは、ゆうが幸せであることだから」
嬉しいはずなのに、どこか複雑なのはなぜだろう。
「ゆうにとっての幸せって、なに?」
私にとっての幸せってなんだろうーーなぜか深く考え込んでしまうゆう。このまま深見と結婚する未来が、どうも見えていないようだ。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第9話ストーリー&レビュー}–
第9話ストーリー&レビュー
第9話のあらすじ
深見(浅香航大)から、「ゆう(岡崎紗絵)にとっての幸せは何か」と問われ、答えることができなかったゆう。翌朝、美沙(小林涼子)と亜衣(松村沙友里)と話しているうちに、”幸せになるために一番大切なこと”に気づいたゆうは、深見が深見のままでいられるよう、新しい関係を作っていこうと決める。お互いが丁度いいバランスを探しながら日々を過ごしていると、母親が入院することになり、ゆうは急遽地元に帰ることに。
第9話のレビュー
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
「俺の幸せは、ゆうが幸せであること」ーーそう主張する深見(浅香航大)に対し、自分にとっての幸せは何なのか、考えれば考えるほどわからなくなり苦悩するゆう(岡崎紗絵)。
幸せの在り方は人それぞれ。だが、ここの価値観が異なると、人生を共に歩んでいくことは難しい。
自分のために幸せになってほしいし、そうであるべきだと気付いたゆうは、深見にも”深見が深見のままでいられる”ように、新しい関係を作っていくことを決意する。
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お互いがお互いに丁度いいバランスを、模索していく日々。
だが、人の考え方はそう簡単には変わらない。
趣味だったはずの釣りの道具を友だちにあげたことに対してゆうが言及すると、「今は、ゆうと過ごす時間の方が大切だから」と深見はあっさり答える。
……趣味を捨ててまで、恋人に時間を割くの……?
深見のゆうへの気持ちはわかる。それに、これほどまでの好意を向けられたら、それはもうとてつもなく嬉しい。
……でも、深見の行動の節々に「なぜここまでするの?」と思わずにはいられない。
そんな中、地元にいるゆうの母親の乳がんが再発してしまい、急遽入院するという事態が起こる。
母親は意外と元気そうで、病院にかけつけたゆうの左手薬指の指輪を見るなり「尚紀(中川大輔)くんから?」と嬉しそうだ。
「ただのプレゼントだから」と結婚を否定するゆう。
その上、尚紀と別れたことも別の人と付き合っていることも打ち明けない様子。
今が幸せであれば、意気揚々と話すはず。結婚のことも考えると、お母さんから見ても深見の方が安心感は増すはずだ。
それでも話さないということは、やはりゆうの中でどこか腑に落ちていないことがあるのだろう。
今夜は地元に残ることにしたゆうは、実家に戻り、母のことで思い悩む。
こういうときに一人ぼっちというのは、より気持ちが沈んでしまうものだ。
そんなときに、インターホンが鳴る。なんと、実家まで深見がやってきた。
明るく振る舞おうとするゆうを見て「無理しなくていいよ」と優しく包み込む深見。本当に、絵に書いたようないい彼氏だ。
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
相手のことを考えると、なかなか素直にSOSを求められない。
そういうときに相手からすり寄ってくれることほど、ありがたいことはない。
母親からのゆうの結婚を心配する声を聞き、仕事を辞めて深見の家を出て地元に帰りたいと深見に打ち明けるゆう。
そんなゆうの話を聞いて深見から出た言葉は、「ゆう、結婚しよう」。
結婚して向こうで一緒に暮らそう、お母さんを支えるゆうを俺が支えたい、さらには今の仕事は辞めて実家の農園を継ぐとまで言う深見。
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「俺にとって今一番大切なのは、ゆうだから」
「ゆうだってそうでしょ?お母さんのために大好きな仕事辞めるって決めたでしょ。それと同じだよ」
ゆうはあくまでも、お母さんのためじゃなくて自分のためにそうしたいのだと主張する。
それでも、深見の「俺の幸せは、ゆうが幸せであることだから」という意思は変わらない。
「私を幸せにするのは、私だから」
強い眼差しでそう言い放ち、ゆうは指輪を外した。
控えめに言って、深見の愛は重いーーそう感じる著者だが、ここも人それぞれ受け取り方は異なって当然。このくらいがちょうどいい、むしろ嬉しいという方もいるだろう。
しかしながら、著者はゆうに共感する。
一度きりの自分の人生、自分のために生きてほしい。他人のために人生における重要な意思決定をするなんて、私にとっては少し荷が重すぎる。
でも、深見は深見で、「ゆうが幸せならそれでいい」と、本気でそう思っているのだ。
結ばれた当時から感じていた溝が、どんどん深まっていく二人。
やっぱりゆうみたいに自立したタイプは、尚紀のような甘えたな彼氏があっているのかもしれない。
しかしながら、今回尚紀が一瞬たりとも出てこなかったのは、少しさみしかったじゃん。
尚紀と付き合っていた頃の”プリンス・深見像”が、どんどん崩れ落ちていく。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第10話ストーリー&レビュー}–
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
仕事を辞め地元に帰ることにしたゆう(岡崎紗絵)。そのことを深見(浅香航大)に打ち明けると、結婚して向こうで一緒に暮らそうと提案される。しかしゆうは、好きな趣味や仕事を手放そうとする深見に対し、自分がいることで深みが変わってしまうことを気にしてしまう…。
そして話し合いの末、お互いが自分を好きでいられる関係になるため、別々に暮らして自分自身と向き合ってみようとゆうは決意するが…
第10話のレビュー
©︎「花嫁未満エスケープ」製作委員会
第10話は、ゆう(岡崎紗絵)と深見(浅香航大)の学生時代のシーンからスタート。
回想シーンは、無条件にエモい。
エモいなんて言葉で片付けてはいけないということはわかっているが、それでも言う。エモい。
二人の制服姿、さすがに無理があるのでは……なんて心配は無用。
岡崎紗絵も浅香航大もビジュが爆発してて、そんなことはもはやどうでもよくなる。
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昔から、波風立てず、誰かと対立することを避けて、当たり障りのないことしか言えなかった深見。
自分の軸はブラさず、周囲の意見も上手に取り入れながら何事も気持ちよく率先するゆうに、深見は昔から憧れていた。
なぜ告白をOKしてくれたのかと問う深見に、ゆうはこう答えた。
「他の人と違う感じがしたから。深見くんは、ちゃんと自分を持ってるって感じがした。そこが、かっこいいなって」
本当は、そんなことない。
でも、憧れている人にそう言ってもらえるなんて死ぬほど嬉しい。
少しでも、ゆうのような存在に近付けているのかもしれないって。
ゆうのおかげで、建築家を志すようになった。ゆうのおかげで、上京を決意した。
それなのに、いらない強がりが発動して、そんな自分じゃいけないと思って、あえて地元に残ることにした深見。
それからは、深見の心は荒んでいく一方。憧れが嫉妬に変わってしまったらもう手遅れだ。
いつの間にか、二人の仲は友達以前に戻ってしまっていた。
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あれから10年。深見はなにも変わっていない。
変わったわけではなく、なにも変わっていないのだ。
なぜ、深見の中心に深見がいないのか。なぜ、そこまでして私に尽くしてくれるのか。
自分を持っている人が好きなゆうからすると、深見のタイプは正反対だ。
それでも、深見と向き合いたいゆうは、新しい生活を提案する。
「これからをはじめる準備をしよう?」
別々に暮らして、お互いがいない環境で自分自身としっかり向き合う。
なりたい自分を見失わないようにするために。
なりたい自分になって、ちゃんと自分を好きになって、その先にお互いがいる状況を作られるように。
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しかし、深見はゆうを残して出ていってしまう。
「やっぱり、ゆうは眩しすぎる」
そんな置き手紙を残して。
こんなにヘタレな深見のこと、できることなら見たくなかった。
だがしかし、憧れと嫉妬は紙一重なのだろうか。
一緒にいて苦しむくらいなら、別れたほうがお互いのためだ。
さて、今週も尚紀(中川大輔)は登場しませんでした。
なんだかお預けをくらっている気分だ。
が、次週はどうやら尚紀回になる模様。今からウハウハしているのはここだけの話。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第11話ストーリー&レビュー}–
第11話ストーリー&レビュー
第11話のストーリー
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深見(浅香航大)と別れ、地元に戻ったゆう(岡崎紗絵)は在宅でできる縫製の仕事をしながら母親のサポートをしていた。
とある日、病室に行くと尚紀(中川大輔)がお見舞いに来ていた。別れたことを話せていなかったため、母親が尚紀に連絡をしていたという。看護師に呼ばれたゆうは医師から母親の容体が良くないことを聞かされる…。
そんなゆうを見兼ねた尚紀は、母親に心配をかけさせないため、偽装結婚をしようと提案し…
第11話のレビュー
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すれ違いが生じた深見(浅香航大)とついに別れ、母の看病をするために地元に戻ったゆう(岡崎紗絵)。
在宅でできる縫製の仕事をしながら、自宅と病院の往復の日々。
とある日、病室を訪れると、そこには尚紀(中川大輔)の姿が。
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二週連続登場しなかった尚紀、満を持して登場!歓喜!!
まだ尚紀と付き合っているもんだと思いこんでいる母が、尚紀に直接「お見舞い来て来てー」とラフに連絡していたらしい。
対して尚紀も「行く行くー」とラフに返し、はるばる田舎までやってきたというわけだ。
いくら付き合っていた期間が長いからって、ここまで母親と彼氏の仲が良くなってくれるのは彼女としては嬉しい。……彼女としては、の話だが。
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一見元気そうな母だが、すでに癌が全身に転移しており、持ってあと半年と宣告されてしまうゆう。
ひたすらに沈むも、母との思い出に浸りながら涙が止まらない。
どうやら本人も、生命の終わりの儚さに気付いているようだ。
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そのことを察した尚紀は、母を安心させるための”偽装結婚”を提案。
さすがの尚紀ももうゆうへの気持ちは落ち着いているようで、あくまでも母のためだと主張する。
嘘を付くのはやはり気が引けるが、母の喜ぶ顔を見ると、そんな気持ちも吹っ飛んでしまう。
「屋根裏部屋にある、桐の箪笥の一番下の引き出し。帰ったら開けてみて。」
母からそう告げられ、タンスの中を覗いてみると、そこには父と結婚したときに着たというドレスが納められていた。
自らの手でリメイクし、唯一無二のドレスが完成していくにつれて、母の容態も悪化していく。
ゆうのドレス姿を目に焼き付けて、母は息を引き取った。
人生の中で最も過酷と言ってもいい日々を、ゆうと一緒に乗り越えてくれた尚紀。
「じゃあ、本当に結婚する?」
実はまだゆうのことを諦めきれていない尚紀は、思わず本音を口にする。
付き合っている当時はいろいろ思うところもあったが、傍から見てもやっぱりこのペアがベストなのではないかと感じてしまう。
でも、ゆうと尚紀が戻ることはもうない。
二人、それぞれの道を生きていく。
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しかし、尚紀の顔ってあんなに凛々しかったっけ。
惚れ直さなかったゆうの決意、見習いたい。
裁縫の仕事を通して、デザイナーを目指すことに決めたゆうは、もう一度東京に戻ることを決意する。
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帰京後、亜衣(松村沙友理)から「これ見ました?」と送られてきたとある記事。
そこには、深見の姿があった。
一瞬で、深見との記憶が蘇る。
東京に戻ってきた今、ゆうは深見に対してどのような行動を取るのだろうか。
どう考えても、到底うまくいくとは思えない二人。
やはり深見の片思いでこの恋は終了するのではないかと予想する。
次週、いよいよ最終回。
ゆうの恋の行く末を、そっと見守りたいと思う。
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{第12話ストーリー&レビュー」}–
第12話ストーリー&レビュー
第12話のストーリー
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東京に戻りデザイナーを目指し始めたゆう(岡崎紗絵)。上司にデザインを認めてもらえず奮闘するゆうは、深見(浅香航大)がデザインした家を見にいくことに。するとそこで久しぶりに深見と再会する。
デザイナーへの道へ進んだことや今の悩みを打ち明けると、深見のある言葉に背中を押されたゆうは徹夜でデザインを描き始める。翌日、ゆうが想いを込めたデザインが上司に認められ、無事商品化へと動き出していき…!
第12話のレビュー
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東京に戻り、デザイナーを目指し始めたゆう(岡崎紗絵)は、フェローズというブランドでデザイナーとして無事就職を果たす。
「柏崎さんってさ、どういう服を作りたいの?」
かわいい服?おしゃれな服?着る人を幸せにする服?ーー全部を叶えられる服は、ゆうが作る必要はない。
だってそれはもう、世の中にたくさん存在しているから。
ゆうにしか作れない服を、作る必要があるのだ。
どういう服を作りたいんだっけ?ーー悶々とするゆうは、深見(浅香航大)がデザインした家を見に行ってみることにする。
するとそこには、深見の姿が。
ゆうと深見、久しぶりの再会。
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なんとかデザイナーとして就職できたものの、なかなかうまくいかない日々。
不安や焦燥感に駆られる心情を深見に思わず吐露することで、ゆうの中で光が見えてくる。
「私、ずっと誰かの特別になりたいって思ってたんです」
でも、リメイクした母親のドレスを試着した時に気付いたんだ。
他人からの価値なんて、これっぽっちも必要じゃない。
大切なのは、自分の価値を自分が一番わかってあげること。
自分を好きになれる服を作りたい。
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提案したデザイン画をようやく上司に認めてもらえて、商品化に向けて動き出す。
自分がデザインした幸せを、誰かが着てくれて、「こんな私、初めて見た」と言ってくれる。
こんな幸せって、あるだろうか。
ここまで来ることができたのも、深見の後押しのおかげだ。
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かくいう深見も深見で、この一年、奮闘してきた。
なりたい自分になるため、必死にもがいてきた。
その中でわかったこと。
やっぱり深見には、”自分”なんてものはなかった。
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そんなタイミングでのゆうとの再会。
壁にぶつかって前に進めないゆうは、まるで自分を見ているようだった。
その時、深見は気付いたーー今まで、自分に寄り添ってこなかったんだって。
もう自分を否定するのはやめる。俺は俺のままでいい。
そう気付いてから、今の自分が結構好きになった。
ゆうと深見、二人は戻ることはなく、別れを告げる。
「私はもう、一人でも幸せに生きていける」
一人でいても幸せだけど、二人でいるともっと幸せになれる人と結婚したい。
素敵な人と出会えて、覚悟ができたら、そのときは。
そう、結婚とは、覚悟することだ。
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ラストシーンにて、なんだか懐かしい尚紀(中川大輔)の姿。
ヒールで足が擦れているマミ(美山加恋)に気付き、タクシーを呼び止める。
……尚紀ってば、ちょっとは大人になったじゃん。
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ゆう、尚紀、深見。
彼らのトライアングル・ラブストーリーは、誰も結ばれることなく決着を迎えた。
でも、結ばれることがすべてじゃないから。
自分のことを幸せにできるのは、自分しかいない。
それに気付けたことが、何よりもの財産だ。
三人の成長を、見守っている場合ではない。
私たちも一歩一歩、少しずつでいいから、幸せを掴みにいかなければ。
「花嫁未満エスケープ」は、ただのラブストーリーじゃない、人生の”気付き”を与えてくれる、情緒溢れた人間ドラマだった。
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「花嫁未満エスケープ」の各話を1つにまとめたものです。
–{「花嫁未満エスケープ」作品情報}–
「花嫁未満エスケープ」作品情報
出演
岡崎紗絵
浅香航大
中川大輔
美山加恋
小林涼子
松村沙友理
原作
小川まるに『花嫁未満エスケープ』(ライブコミックス)
脚本
桑村さら香
監督
堀江貴大、亀谷英司、鈴木統
プロデューサー
村田充範(テレビ東京)
石田麻衣(ホリプロ)
制作
テレビ東京
ホリプロ
制作著作
「花嫁未満エスケープ」製作委員会