<先生のおとりよせ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

国内ドラマ

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向井理×北村有起哉がタッグを組む、新感覚グルメドラマ「先生のおとりよせ」が2022年4月8日よりスタート。

中村明日美子、榎田ユウリの共著による同名作で、向井はドSで無愛想官能小説家・榎村遥華を、北村はフェミニンでドMな漫画家・中田みるくをそれぞれ演じる。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・第11話ストーリー&レビュー

・第12話ストーリー&レビュー

・「先生のおとりよせ」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

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漫画家とのコラボ作品の話を持ち掛けられた、官能小説家の榎村遥華(向井理)。誰かと共同作業なんて考えられない榎村は一度オファーを断ったものの、コラボ相手の漫画家が、榎村の大好きな巨乳キャラの生みの親・中田みるく(北村有起哉)と聞かされ、会ってみることに。初めての対面を前に、いったいどんな巨乳美女なのかと妄想を膨らませ、中田への献上品を”おとりよせ”する榎村。しかし、中田みるくの正体は、なんと無精ひげのおっさんだったのだ!大きなショックを受ける榎村と、榎村におっさんと言われ泣き出す中田…相いれない二人だが、お互いが持ち寄った“おとりよせ”のセンスだけは悪くない……ドSで不愛想な官能小説家・榎村遥華と明るくフェミニンでドМな美少女漫画家・中田みるく。真逆な2人の笑って泣ける!?おとりよせライフがスタート!

第1話のレビュー

一体、これまで何人の視聴者が画面を見ながらよだれを垂らしてきたのだろう。お腹がグーッと鳴り、冷蔵庫を開けて食べ物に手を伸ばした瞬間、時刻が深夜0時を回っていることに気づいて我に返る。

でも、お腹が空いちゃったし……。いやいや、こんな時間に食べたら太っちゃうでしょ! そんな風に視聴者の頭を悩ませるのが、深夜に放送されているテレビ東京(以下、テレ東)のグルメドラマだ。

2012年から続く松重豊主演の人気シリーズ「孤独のグルメ」をはじめ、西島秀俊×内野聖陽で同性カップルの食卓を描き、昨年映画化もされた「きのう何食べた?」や、高畑充希演じる結婚式当日に逃げた恋人を忘れるために、ただひたすらに美食を味わう「忘却のサチコ」など、テレ東は色んな角度から全力で食と向き合う人たちを描いてきた。

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そんなテレ東が贈る新感覚のグルメドラマ「先生のおとりよせ」が始まった。

本作は中村明日美子と榎田ユウリの共著による同名作品を原作に、向井理演じるドSで不愛想な官能小説家・榎村遥華と、北村有起哉演じるドMでフェミニンな漫画家・中田みるくが実在するお取り寄せグルメに舌鼓を打つ姿を描く。

正反対の性格で、“作家”という職業柄、外出する機会も少ない二人が出会うきっかけは、突然舞い降りたコラボ企画。榎村と中田は出会う前から互いの作品のファンだったが、実際に会ってみると、想像と異なるルックスや性格にショックを受ける。

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とにかくこのドラマ、向井理と北村有起哉の掛け合いが最高だ。

「着飾る恋には理由があって」(TBS系)の葉山祥吾役では、あどけなさを残しつつも、落ち着いた大人の色気で視聴者の心を鷲掴みにした向井理は清々しいほどのドSっぷりを発揮するし、ナイスバディで控えめな性格の美女を彷彿とさせる中田みるくの著者近影に頬をスリスリしたりと、振り切ったコミカルな演技も披露。

一方、「視覚探偵 日暮旅人」(日本テレビ系)や「アンナチュラル」(TBS系)で、何を考えているかさっぱりわからないサイコパスな役にハマっていた北村有起哉は榎村に反撃するも、すぐに泣き出してしまう弱々しい中田を熱演している。

こんな男前に三枚目キャラを演じさせるんですか!?と視聴者に心配をかけても、最終的にグッジョブ……と思わせるのがテレ東の力だ。

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そしてもう一つ、忘れてはいけないのが、テレ東の食に対する深い愛。作り手の思いを真摯に受け止め、最大限に対象の魅力をカメラで捉えてきた。

今回登場したおとりよせグルメは、本家留蔵のプレミアムオイルサーディン、林万昌堂の木箱入り甘栗、永楽屋の寒天菓子「琥珀」の3つ。どれも味についての感想を述べるだけじゃなく、より美味しく食べる一手間を紹介したり、こだわり抜かれた包装紙や消費者が食べやすいように配慮されている点にも丁寧に触れていく。

さすがテレ東。向井理と北村有起哉の冷静なナレーションベースの解説も耳に心地よく、一口一口味わって次第に解れていく二人の表情に癒される。一方で、どことなく色気があるのはなぜだろう。

人が理性を排除して、本能である食欲を満たしている姿は官能的で、なぜか覗いちゃいけないような気分になる。そんな少しの罪悪感とともに観るドラマ。はっ! それが“新感覚”ということか。

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そして、物語を彩る他の登場人物とのサイドストーリーも見どころの一つということで、橋本マナミや神尾楓珠、財前直見らが演じる個性豊かなキャラクターも続々と登場した。

出版社の編集長・九堂今日子演じる橋本マナミの溢れ出る色気も健在で、おとりよせグルメでさえ動かせなかった榎村と中田の心を動かし、見事にコラボ企画を成立させる。

これまでツンケンしたちょっと生意気な男子を演じることが多かった神尾楓珠も今回は人懐っこくて、キュートな宅配便の配達員を好演しているし、財前直見が演じるおしゃべりなマンションの管理人も、住民の榎村と中田にどう関わってくるのか気になるところだ。

なかなか外出する気にもなれない昨今、家にいながら全国の美味しい食べ物を味わうことができるおとりよせ。毎回思わず購入ボタンを押してしまいそうな自分と戦う日々がこれから続きそう!

※この記事は「先生のおとりよせ」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第2話ストーリー&レビュー}–

第2話ストーリー&レビュー

第2話のストーリー

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仕事の進め方について言い合う榎村(向井理)と中田(北村有起哉)。コラボに乗り気でない二人を見かねた編集長の九堂今日子(橋本マナミ)は、二人のおとりよせの宅配を停止!それでもコラボを断る榎村と、自分だけでもおとりよせを復活させてくれと頼みに行く中田。お互いの作品をリスペクトしあっている二人なら別格のコラボ作品が生まれるはず!今日子の強い気持ちを聞いた中田は、“おとりよせ”を利用して、榎村に歩み寄る。

第2話のレビュー

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本稿はドラマ「先生のおとりよせ」第2話のレビューだが、まず4月13日に放送された「悪女(わる)」(日本テレビ系)はみなさんご覧になっただろうか。

同作は三流大学を四流の成績で卒業し、運よく大手IT企業に入社した落ちこぼれの新入社員・田中麻理鈴(今田美桜)が会社の最下層からステップアップを目指していく物語だ。そんな麻理鈴のモチベーションとなっている憧れの人“T・Oさん”を本作の主演を務める向井理が演じているのだが、第1話放送後、そのあまりのかっこよさが話題になった。

スカイダイビングに挑戦するが、直前で怖気づいてしまうヒロインを「見たことない景色、見たくない?」と勇気づける向井理。涙をそっとハンカチで拭ってくれる向井理。「(空が飛べたのだから)もう何だってできる」と爽やかな笑顔で励ます向井理……。まさに理想の王子様!たしかに、今期は他のドラマにも出演していたな。何やらドSな官能小説家を演じているらしい。絶対かっこいいに決まってる!

そうワクワクしながら「先生のおとりよせ」を第2話からご覧になった方は、寒暖差で風邪を引いてしまったかもしれない。本作で向井理が演じる主人公・榎村遥華は、偏屈でいじわるな大人気ない男だからだ。

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前回、美少女漫画家の中田みるく(北村有起哉)と共同で作品をつくることになった榎村。編集長・九堂今日子(橋本マナミ)の魅力に屈してコラボを受け入れてしまった二人だが、やはり馬が合わない。売り言葉に買い言葉。冷静な態度で中田に言い返した直後、思わずイライラを物にぶつけて壊してしまう向井理のコミカルな動きに笑ってしまう。

何より完全分業で作品づくりを進めていきたい榎村と、プロットから一緒に考えていきたい中田。両者一歩も譲らず、なかなか作業が進まない。そんな中、九堂は二人の心の支えである“おとりよせ”の宅配を停止。

中田は自分だけでもおとりよせを復活させてくれと頼みに行くのだが、そこで榎村の意外な過去を知ることに(話は逸れるが、この時ぶつかったのは「ソロ活女子のススメ2」で江口のりこ演じる五月女恵!江口と向井は「悪女(わる)」でも共演している)。

榎村は以前にも他の作家と共同で作品をつくったことがあり、その際、何の相談もなく自分のパートを大幅に削られたという。だから今回のコラボにも後ろ向きだったのだ。

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そんな榎村を説得(服従?)するべく、中田は自分がとりよせた“あるもの”をもって彼の家を訪ねる。中田はもう一度コラボについて話し合うことを条件に、有名も有名、洋菓子・CLUB HARIE(クラブハリエ)のバームクーヘンを榎村へおすそ分けすることにした。

あれだけツンケンしていたのに、おとりよせを前にした榎村はもうニッコニコ。中田に対して嬉しそうにうんちくを語る榎村は一見熟した大人なようで、無邪気な子どもっぽさもあり、だんだん可愛く見えてくる。

「中田先生と榎村先生はどちらも素晴らしい逸品。でもね。二人が組めば、それはもう別格の絶品になると思うんです!」

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九堂編集長の言葉通り、ドSな官能小説家とドMな美少女漫画家、一見正反対の二人が共に作品を生み出すことには何か意味があるはず。バームクーヘンを食べた時だって、「ねっとり、しっとり。陶酔するほど柔らかみを帯びている!」と官能的な食レポを披露した榎村に対して、中田は「私もこんなふわふわなキャラクターいつか描きたい!」と美少女漫画家らしいキュートな感想を語っていた。

他者の存在が新たな視点を生む。向井理が演じる榎村も一人でいればただ嫌味な男だが、同じおとりよせが大好きな北村有起哉演じる中田を組み合わせたら途端に愛らしいキャラクターになるのだから。

そのことに、榎村はバームクーヘンにAceh Coffee(アチェ コーヒー)のジャコウネコの糞から採られた「コピ・ルアク」と呼ばれるコーヒーを合わせて気づく。まさに逸品と逸品のコラボを堪能する榎村。その時、何気なく中田が語った「ネコの糞の実を最初に食べた人がいるわけでしょ。(中略)きっとありったけの勇気を振り絞ったんじゃないかなって」という言葉に心を動かされる。

いよいよ、第3話からは前途多難な二人の作品づくりがスタート!「悪女」とは正反対な顔を見せる向井理と、そんな彼の様々な表情をさらに引き出す北村有起哉のかけあいをずっと見ていたい。

※この記事は「先生のおとりよせ」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第3話ストーリー&レビュー}–

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー

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榎村(向井理)は、中田(北村有起哉)とのコラボが納得いかないのか、全くプロットが思い浮かばない上に、作品の締め切りも忘れてしまいスランプに陥る。中田はそんな榎村を見て親切を施すが、それが仇となり榎村をさらに追い込むことに…それでも榎村の力になろうとある提案を持ち掛ける。2人のもとに届いたおとりよせのトマトジュースでエネルギーもチャージ!その途端、中田がまたもジュースをこぼしてしまい…! 

第3話のレビュー

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北村有起哉という役者が堪らなく好きだ。

「視覚探偵 日暮旅人」(日本テレビ系)のリッチーや「アンナチュラル」(TBS系)の宍戸など、身震いするほど残忍な悪役を演じることもあれば、朝ドラ「エール」(NHK総合)の池田、「美食探偵 明智五郎」(日本テレビ系)の上遠野のように、やさぐれ感のある大人も、AmazonのCMで演じている優しげな雰囲気の大人もハマり役にしてしまう。

中でも、特に印象的だったのは「半径5メートル」(NHK総合)で演じたトランスジェンダーの海老原香織役。北村有起哉は自身のブログで「表現するにおいて責任というものをここまで意識するのもはじめてだったかもしれません」と綴っているように、香織をこれまでのエンタメ作品でお馴染みだった“オネエキャラ”に閉じ込めることはなかった。トランスジェンダー指導を受け、スマホの持ち方やワインの飲み方など、一つひとつ丁寧に作り上げた香織というキャラクターは自然にその世界に溶け込んでいた。

それは今回、「先生のおとりよせ」で演じる中田みるくも同じだ。“フェミニン男子”といえども、北村はただのオネエキャラにならないように気をつけているようで、なるほど中田は深みのあるキャラクターだ。

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ついに始まった榎村(向井理)と中田のコラボ企画。まずはプロット作りだが、榎村は全くアイデアが浮かばないどころか、別の雑誌で連載している作品の締め切りも忘れてしまい、ピンチに陥る。

第3話では中田がそんな榎村を何とかサポートしようとするも、親切が仇となり、さらに彼を追い詰めてしまう結果となった。

榎村が仮眠をとっている間に部屋の掃除をする中田は世話好きの恋人、もしくは田舎から上京した息子に会いにやって来たお母さんのよう。しかし、その際にパソコンの電源を誤って抜いてしまい、榎村が書きかけた小説が消えてしまった。榎村に冷たく追い出され、トボトボと自分の部屋に帰っていく中田の背中が切ない。

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でも、中田は簡単にくじけない。まだプロットが完成していないにもかかわらず、アイデアの種になりそうなキャラクターを思いつく限り描き上げて榎村に渡す。その中で、編集長の九堂今日子(橋本マナミ)をイメージした女王様キャラが榎村の目に留まり、物語の骨組みが出来上がった。

しかし、「何かが足りない」と頭を悩ませる中田。もう締め切りまで時間がなく、慌てる二人……。そんな中、中田はまたもや粗相をしてしまう。お取り寄せで頼んだトマトジュースをイラストの上にこぼしてしまうのだ。

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今回のおとりよせは、JAPAN FOOD FACTORの「プレミアムトマトジュース ブラックラベル」。「いちごより甘い」と紹介されたように非常に糖度の高い栃木県産のミニトマトが使用されたジュースで、やつれた顔の榎村をたちまち元気にさせてしまった。

それだけではなく、その赤い果実がイラストに飛び散ったことで榎村にアイデアが降り注ぐ。九堂をイメージした物語の主人公は“ヴァンパイヤ”という設定になり、ようやく両者納得のプロットが仕上がった。

憎まれ口を叩きながらも、結局相手をほっとくことができない優しさもあり、つい横から手を出してしまうが、空回りしてトラブルを起こしてしまう……。もはや、中田は往年のヒロインではないか。どこか哀愁が漂っていて情けないおじさんに見える時もあれば、一生懸命さがいじらしい少女に見える時もある。

そんな唯一無二の存在を生み出し続ける北村有起哉に魅了されっぱなしだ。

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–{第4話ストーリー&レビュー}–

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

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中田(北村有起哉)は最近、榎村(向井理)の姿を見かけず、互いに連絡もとっていないことに気づく。そんな中、マンションの隣の部屋からは異臭が…もしかして榎村が過労で孤独死しているのではないか、と中田は慌てて榎村宅に駆け込むが、その臭いの正体とは?!コラボ作品の新たなアイデアが浮かび、作品作りが波に乗る一方で、すれ違い続ける二人の心の距離をグッと近づけたのは、ある特徴を持った“おとりよせ”だった。 

第4話のレビュー

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「先生のおとりよせ」第4話は、“発酵食品”が榎村(向井理)と中田(北村有起哉)の距離をグッと近づける回となった。

官能小説家×美少女漫画家によるコラボ作品のプロットが完成し、ようやくキャラクターづくりに取り組み始めた中田。しかし、榎村の姿がパッタリと見えなくなり、中田は榎村が過労で孤独死しているのでは?と徐々に不安にになる。

顔を合わせればいつもいがみあっているのに、母性なのか、榎村のことが心配でたまらない中田が可愛い。

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そんな中、中田の隣に住んでいる榎村の部屋から異臭が。嫌な予感が的中したと思い、中田は慌てて榎村宅に飛び込む。その臭いの正体は、発酵させた魚の干物“クサヤ”だった。

強烈な臭いを発するが、一度食べると美味しくて誰もがハマってしまうというクサヤ。しかし、本当にその腐ったような臭いは凄まじいらしく、榎村も流石に周りの人に配慮してずっと食べる機会を伺っていたようだ。その“周りの人”に中田が入っていないのが笑ってしまう。

でも、嫌がる中田の姿にドS心をくすぐられ、共にその珍味をあじわおうとする榎村に変化が見えた。一緒におとりよせを楽しむ相手ができて、なんだか嬉しそうだ。

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これなら二人のコラボ企画も上手くいくのでは?と思ったが、またもや破談の危機が訪れる。榎村としばらく連絡が取れなくなった理由、それは彼がプロットを書き直すのに集中していたからだった。

そのことでキャラクターをまた一から考えなければならなくなった中田は怒り心頭。何の相談もしてくれない榎村に業を煮やす。そんなすれ違い続ける二人の距離を近づけたのは、やっぱりおとりよせだった。

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「お二人の才能がぶつかり合って、化学反応を起こし、作品の旨みがどんどん増しているのが肌で感じ取れます!」

今日子(橋本マナミ)がそう熱弁するように、榎村と中田はぶつかり合うことも多いが、ぶつかればぶつかるほど新たな気づきが生まれ、作品はどんどん面白くなっていった。

クサヤとお味噌汁、キムチと納豆、チーズと味噌などなど……それぞれ個性の強い味だが、合わせれば旨みも栄養価もアップする発酵食品のように。

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榎村がおとりよせした発酵食品をともに味わい、感想を述べ合いながら少しずつ二人の間にあった気まずさが緩和されていく。そして、ようやく素直になった二人は互いの非を詫び、無事に仲直り。

大人気ないところもあるが、なんて愛しい人たちなんだろう。二人の才能を合わせれば、きっと魅力的な作品が生まれる。そう見込んだ今日子編集長恐るべし。

第5話では、そんな今日子からお食事会の誘いを受け、二人は彼女に喜んでもらえるおとりよせ選びに奮闘する。榎村にとっても、中田にとっても理想の女性である今日子。彼女のハートを掴むのは果たしてどちらなのか。

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–{第5話ストーリー&レビュー}–

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

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本格的にコラボ作品がスタートしたお祝いとして、編集長の今日子(橋本マナミ)からお食事会に誘われた榎村(向井理)と中田(北村有起哉)。お食事会が楽しみでしかたない二人は、今日子に喜ばれるおとりよせを決めるために死闘を繰り広げる。今日子と仕事以上の関係を築くことが裏の目標だった二人だが、二人の選んだ“おとりよせ”が導いた今日子の巧みな一言によって、コラボ作品はさらに一皮むけるのだった! 

第5話のレビュー

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第5話「さらけ出す嗜好」

コラボ作品の主人公である“花魁バンパイアKYOKO”のキャラクターデザインにどこか納得できない榎村(向井理)と中田(北村有起哉)のもとにかかってきたのは、二人の理想の女性である編集長の今日子(橋本マナミ)からの電話だった。

「もっとお二人のことが知りたいんです。熱く濃密な、そんなひと時を過ごしましょう……」

気品と色気を兼ね備えた、美の化身である今日子にそんなことを言われたらもう一溜まりもない。かくして、お食事会を開催することになった3人。榎村と中田は今日子と仕事以上の関係を築くため、彼女の胃袋とハートを掴む“おとりよせ”選びに励む。

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「鉄板の上で焼かれたい」とお好み焼きを選んだ中田に、「編集長が生の手で巻いてくれる」手巻き寿司を選んだ榎村。さすがは官能小説家と美少女漫画家、清々しいほどに助平でよろしい。

そんな二人がしのぎを削った“おとりよせバトル”の結果、お食事会の主役に選ばれたのは、蓬莱本館の肉まんや餃子、焼売などの点心が詰め込まれた3人セットだ。

蓬莱といえば、551の豚まんが有名。だが元を辿ると、1945年に創業された蓬莱食堂から暖簾分けされ、「蓬莱本館」「蓬莱別館」「551蓬莱」の3つの会社ができたという。またひとつ、おとりよせに関する知識が深まった。

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「一体どれが主人公なの!? みんなにスポットが当たってて、まさにいいとこどり!!」

中田の台詞通り、今回は3人の食レポを堪能できる。思わずゴクリ……と生唾を飲み込んでしまいそうな今日子の官能的な食レポ。榎村の雑学たっぷりな為になる食レポも、中田のユーモア溢れるドMな食レポも、それぞれ個性があって面白い。

何よりこのドラマに“よく考えられているな”と感心させられるのは、毎回登場するおとりよせがコラボ作品のヒントに繋がるところだ。

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肉まんのように人は包み隠されたものにこそ、興味をそそられる……。今日子もまだ、すべてをさらけ出せないでいた榎村と中田の皮を剥ぎにここにやってきたのだ。

今日子に迫られ、二人はそれぞれ包み隠していた嗜好をバラし合う。榎村の小説に出てくるような女王様好みの中田と、中田の漫画に登場する萌え系巨乳好きの榎村。主人公のKYOKOに女王様感が足りない、巨乳度が足らないと心の中では思っていた二人だが、嗜好と作品は別物と割り切ろうとしていた。

「誰かの外見を否定的に扱えば、それはルッキズムでしょうけど、好きなものを好きと言うのは何もおかしなことではありません。むしろ、好きなものを好きと言えない世の中の方がクソ喰らえだわ」

今日子様…! いや、橋本マナミ様…!と感服してしまった。たしかに美しいと感じる対象はそれぞれで、誰かに否定される筋合いはない。この有無を言わせない迫力とカリスマ性は橋本マナミにしか出せないであろう。

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今日子のアドバイスで、ようやく榎村と中田はKYOKOを満足のいくキャラクターに仕立てることができた。

「おめでとう! 今日から君は“フェミおさ”(フェミニン系おじさん)だ」「じゃあ貴方は乳クラさんね! デカ乳クラスター、略して乳クラ。おめでとうございます!」と言い合って爆笑する、中学生のような二人が微笑ましい。

台詞なのか、アドリブなのか判断がつかない向井理と北村有起哉のやりとりに大満足の第5話。コラボ作品の完成も近づいてきているが、今からこのドラマの最終回が来ると思うともの寂しい気持ちになるのだった。

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–{第6話ストーリー&レビュー}–

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー

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 急遽家族が家を訪ねてくることになった中田(北村有起哉)。中田はある理由から漫画家であること家族に隠しているのだ。自分の仕事道具と作品を隠してくれないかと榎村(向井理)に頼みに行くが、その間に中田の家族が現れてしまう!中田の家族は皆揃って巨乳美女。それに釣られた榎村は、中田家の皆と食事を共にすることに。なんとか二人で話を合わせ、漫画家であることを隠していたが突然今日子(橋本マナミ)も家を訪ねてきて… 

第6話のレビュー

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第6話「女系家族襲来」

コラボ企画とおとりよせを通じて、少しずつ心を通わせてきた榎村(向井理)と中田(北村有起哉)。大人げなくて時々子供みたいだけど、ちゃんと助平な似た者同士のおじさん。

そんな二人の距離をさらに縮めるイベントが発生した。中田の家族襲来である。

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「地に足のついた真面目な仕事をすること」が中田家の家訓であり、漫画家には絶対にならないと一族の長である祖母と約束していた中田。それが巨乳の萌えキャラが登場する美少女漫画家をやっているなんて口が裂けても言えず、ずっと家族に嘘をつき続けていた。

そんな中、急遽家族が家を訪ねてくることになり、中田は榎村に自分の作品と仕事道具を預かってもらおうとする。しかし、その間に中田の家族が現れてしまい、大ピンチ!

榎村は「他人と関わるのがこの世で一番嫌い」と中田を突き放そうとするが、中田の母(峯村リエ)と双子の従姉妹・キキキ(水野彩)とラララ(白井琥珀)が理想の巨乳だったことから快く口裏を合わせてくれることになった。

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現在の仕事はリフレッシュ出版の編集者と嘘をついたものの、事情を知らない今日子さん(橋本マナミ)や鬼女島くん(神尾楓珠)までタイミング悪く現れてアタフタしながらもうまく話をかわす榎村と中田。

そんな息ぴったりの二人を見て、中田の母は「ふたり、付き合っているんでしょ?恋人同士なのよね?」と盛大に勘違い。お母様、わかります。二人は“ケンカップル(常日頃から喧嘩ばかりしているカップル)”にしか見えないですよね……。

さて、今回のおとりよせは「麺匠 戸田久のもりおか温めんカルビスープと、もりおか温めんユッケジャンスープ」。めでたく(?)家族公認のカップルとなった二人は、家族みんなで食卓を囲むことに。

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そんな光景を目の当たりにした榎村の頭に浮かぶのは、母親の帰りが遅く、たった一人でカップラーメンをすする幼き日の自分だった。さっきまで巨乳の家族にデヘデヘしていた人とは思えないほど、哀愁漂う向井理の表情が切ない。

彼がおとりよせにハマったのも、もしかしたら一人でも食事を楽しむ方法を探った結果なのかもしれない。

「俺の家の中はいつも寒くて冷たかった。でもあなたの家族は違うだろ。一緒にいるだけで体の芯まで温まるような。ただ柔らかいわけじゃない。時には厳しさというコシもあって、まるで温めんみたいだ。あなたの家族なら真実を打ち明けてもきっと受け止めてくれる」

結局、最後まで中田は家族に真実を打ち明けることはできなかったけど、きっとその言葉で自分が気づけなかった家族の愛を知った。榎村がしてくれたことはそれだけじゃない。

自分の職業を言えないことに落ち込む中田に、榎村は「(あなたがロクでもない仕事だと思っていても)俺はあなたの漫画が好きだ」と自信を与えてくれたのだ。その言葉には、中田への尊敬の念が確かに感じられた。

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最初は顔を合わせれば喧嘩ばっかりだった二人が徐々に歩み寄り、なんやかんやで良いコンビになっていく。そして、家族襲来というイベントで互いの意外な過去を知り、相手を愛しく思う気持ちが湧き上がって……という、いよいよラブコメみたいな展開になってきた「先生のおとりよせ」。

特に回を重ねるごとにデレ度が増しているドSな榎村が堪らない。第7話ではそんな彼が過労で倒れ、中田がその看病をすることに。風邪引きというものは、普段より人に甘えたくなるもの……次週はますます目が離せない展開となりそうだ。

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–{第7話ストーリー&レビュー}–

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー

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過労のせいか、打ち合わせ中に倒れてしまった榎村(向井理)。編集担当によって家に運ばれた榎村と鉢合わせた中田(北村有起哉)は榎村の看病をすることに。中田は看病中、謎の人物が度々榎村を訪ねてきていることを知る。その人物と榎村の間には過去の執筆本を巡って因縁があり、榎村は再び彼と仕事をすることを拒んでいて…弱った体に優しく温かい“おとりよせ”のインスタント麺と中田の温かい心が、榎村の体と心を解きほぐす。 

第7話のレビュー

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「俺はあなたの漫画が好きだ」

そんな榎村(向井理)の言葉に救われた中田(北村有起哉)。正反対の性格で喧嘩してばかりだが、互いの仕事に対するリスペクト、そして共通の趣味である“おとりよせ”が2人の絆を深めようとしていた。

その矢先、第7話「病み上がりの即席麺」では榎村が過労でダウン。さらに、ある人物の登場で心も身体も弱り切った榎村を、今度は中田がその温かい心とおとりよせで救う。

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リフレッシュ出版での打ち合わせ中、熱で倒れた榎村の前に現れた人物。それは、かつて榎村が一緒に仕事をしていた大手田出版の編集者・金平(吉田宗洋)だった。“きんぴら”と呼ばれる彼は、7年前に榎村が憧れていた人気女流作家との共同著書で編集を担当。勝手に榎村のパートを大幅にカットした因縁の相手だ。

そのせいで榎村は半年も仕事が手につかず、金平がよく差し入れしてくれていたエビ煎餅もつい避けてしまうほど心に深い傷を負った。そんな暗い過去を打ち明けられた中田は、「もう大丈夫!一緒に素晴らしい作品を作り上げましょう。チチクラさんには私がついてます!」と榎村を励ます。

自分のことのように涙を流す愛情に溢れた中田が榎村のそばにいてくれて本当に良かった…!喜怒哀楽の“哀”を表に出すことが苦手で、心の奥深くに閉まった榎村の過去を中田が時を経て癒したのだ。

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また病み上がりの榎村の心と身体を温めたのは、今回のおとりよせである雲仙きのこ本舗の養養麺と黒ゴマ麺。インスタント麺だが、カロリーも低くて合成着色料も保存料も一切入っていない身体に優しい逸品だ。

しかも、器に麺を入れて、お湯を注ぐだけという手軽さ。あとはセットになっているレトルトのキノコと、お好みの具材を入れるだけ。その優しくも深い味わいに「疲れ果てた五臓六腑が小躍りして歓迎している!」と榎村も癒されていく。

7年前の忌まわしい出来事を初めて誰かに打ち明けたことで軽くなった心に、栄養がぐんぐんと吸収されて力がみなぎってきたようだ。

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さらに今や売れっ子となった榎村に調子良く仕事の依頼をしにやって来た金平を、中田と事情を知るリフレッシュ出版の編集長・今日子(橋本マナミ)が連携プレーで懲らしめる。

「あなたはね、作家が生身の人間だってことを忘れてるんですよ。そんな人を人として思えない人間と一緒に仕事なんかできるもんですか!それにね、私たちは2人で納得できる最高のコラボ作品を今書いてるんです。そんな暇ないですから、どうぞお引き取りください!」

そう中田にまくし立てられ、焦って転んでしまった金平を容赦なく踏みつける今日子。榎村の才能を認めている人たちが全力で彼を守ろうとする姿が微笑ましい。人間は機械じゃないのだから、休養も自分を大事にしてくれる存在も必要なのだと改めて思わせてくれる回だった。

※この記事は「先生のおとりよせ」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第8話ストーリー&レビュー}–

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー


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今日子(橋本マナミ)が恋をしたとそれぞれの担当編集者から聞かされた榎村(向井理)と中田(北村有起哉)。その相手は絶対に自分だと思う二人は、いつもより上機嫌。今日子と付き合うことまで考えている二人だが、そうなると、お互いの存在が頭をよぎって…そんな中、榎村に「大切な話がある」と今日子から連絡が!さわやかな“おとりよせ”が今夜も二人の心を癒すのだった・・・ 

第8話のレビュー

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第8話「慰めのソフトクリーム」

今日子(橋本マナミ)に好きな人ができた。知性と芸術性を兼ね備え、みんなから「先生」と呼ばれて尊敬されている人、最近コラボをはじめて忙しそう……。

それぞれの担当編集から今日子の好きな人の特徴を聞き、榎村(向井理)と中田(北村有起哉)は上機嫌。それ、自分のことじゃん!と早くも期待十分だ。一方で視聴者は誰しも、あ〜これ絶対、勘違いのパターンだなと思ったはず。

そんな心配をよそに二人は今日子と恋人になる妄想を膨らませていく。

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中田は今日子のたわわに実った胸で“ぱふぱふ”してもらう妄想で、あやうく鼻血が出そうに。榎村はバラ鞭でお尻叩きされる妄想で小躍り(その焦点の合っていない不思議な表情は一体……)。

でも、そんな欲に忠実で助平な自分は今日子の男性のタイプである“自然体な人”に当てはまっていると思い込む。さらに今日子から「話したいことがある」とそれぞれ連絡を受け、どちらも自分が今日子の思い人であることを確信するのだった。

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しかし、急に互いのことが心配になる二人。榎村も中田も自分がもし今日子と恋人になったら、失恋した片方はどうなってしまうのかと思いを巡らせる。相手の気持ちを考えるなんて、出会ったばかりの二人には考えられないことだ。

中田は両親に自分の仕事を打ち明けられず、榎村に協力してもらった上に「あなたの漫画が好きだ」と自信をもらった。一方の榎村も、中田が因縁のある元担当編集者を追っ払ってくれたことで、コラボに対するトラウマを払拭することができた。

そんな相手を傷つけてもいいのか? コラボ企画を進める上で支障は出ないのか? 考えた末に二人は泣く泣く、告白もされていないのに先走って今日子に断りを入れる。

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結果的にやっぱり二人の勘違いで、今日子の好きな人は榎村でも中田でもなかった。だけど、今回の出来事は二人に今、何が一番大事なことなのかを気づかせる。それはぶつかり合いながらも、互いを尊重し合って進めているコラボ作品だ。

「お二人にとっての自然の恵み、それはお互いに出会えたことですね」

ちなみに今日子の好きな人は最近出会った料理研究家で、なんともう結婚が決まったという。かくして失恋した二人を癒したもまた、“自然の恵み”だった。

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今回のおとりよせは、SIXTH PRODUCE「四季のカップソフトクリーム」。自然放牧で伸び伸びと育った牛の生乳を使用している。乳化剤、安定剤、香料を一切使用していない。

そんなソフトクリームを、自然のかたさになるまでコネコネしながら口に運ぶ。失恋の痛みがその優しい味わいに癒され、「俺の口腔内に純白の天使が舞い降りた…Lika a falling angel 。この瑞々しさには抗えず、エククスタシーの頂に昇天しそうだLet’s go」と榎村の口コミにも変態度(?)が増す。

もう過去には囚われない。恋愛にうつつをぬかさず、これからは仕事に生きていこう……そう誓いを立てた矢先、榎村の元に“モテ男”鬼女島くん(神尾楓珠)から合コンのお誘いが。

次週は二人が一緒に合コンへ。と思いきや、予告を見る限り第9話はかつてない感動回になりそうだ。大好きな祖母が亡くなり、悲しみに暮れる中田。想像するだけで胸が痛むけれど、今の彼には榎村がついている。最悪の出会いから色んな出来事を乗り越え、絆を深めてきた彼らを次週も見守ろう。

(文:シネマズ編集部)

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–{第9話ストーリー&レビュー}–

第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー


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突然、中田(北村有起哉)の祖母が亡くなったとの連絡が入る。作画の締め切りに追われていた中田は、通夜にも葬儀にも行けない…悲しそうな姿を見かねた榎村(向井理)は、代わりに葬儀に参列する。漫画家になることには反対していた祖母…様々な思いが巡る中田は、榎村がおとりよせしてくれた焼き饅頭を食べながら、祖母との思い出や今の心のうちを榎村に話す。そして榎村が持ってきてくれたもう1つの品に中田の涙腺は崩壊する… 

第9話のレビュー

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まさか、「先生のおとりよせ」でこんなに泣かされる日が来るとは……。第9話「思い出の焼きまんじゅう」は、本作始まって以来の感動回となった。

ある日、榎村(向井理)とのコラボ作品第1話の締め切りに追われていた中田(北村有起哉)。アシスタントも風邪で急遽来れなくなり、原稿を落とす寸前だった。そんな中、中田は漫画家になることを反対していた祖母(小田原さち)の夢を見る。

榎村が自宅に様子を見に来た際、そのことをふと思い出した中田の元に届いたのは祖母の訃報だった。

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幼い頃から自分のことをそれはそれは可愛がってくれた祖母の死。お通夜にも葬儀にも参列したいのは山々だが、目先の仕事を放り出すわけにはいかず、中田は苦渋の決断を下す。

漫画ばかり読むとバカになる。漫画家はロクでもない仕事。そう祖母に言われて育った中田が漫画家という不規則な仕事に就いたことで、祖母の葬儀にも出れないなんて皮肉だ。

「おばあちゃん、怒ってるだろうな」。そんな後悔と懺悔の気持ちを抱きつつも、なんとか第1話を描き終えた中田に榎村が持ってきたのは“ふるさとの味”だった。

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中田の代わりに葬儀に参列していた榎村は、彼のふるさとである群馬県前橋市の名物「原嶋屋総本家の焼きまんじゅう」をおとりよせ。まんじゅうをせいろで蒸した後、付属のハケでタレを塗り、こんがりと焼き上げたら自宅でも出来立ての美味しさを味わえる。

一串じゃ足りないけど、二串だとお腹が苦しい。そんな幼い頃の中田に祖母が自分の串に刺さったおまんじゅうを一つ分けてくれた。彼にとっては大事な大事な思い出の味だ。

きっと榎村は、祖母の訃報を聞いてから一切涙を流さず、冷静なふりをしている中田を思う存分泣かせてあげようとしたのだろう。口下手だが、仕事のパートナーであり、貴重なおとりよせ仲間でもある中田のことを彼なりに大切にしていることが伝わってきた。

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しかし、それでも「仕方ないよね」と自分を言い聞かせる中田。そんな中田に榎村が授けたのは、「(あなたを)応援しているファンの方はきっと誇りに思ってくれるに違いない」という言葉と、ある人物からの読者アンケートだった。

中田の代表作『ぷるぷるはにぃ』を「とっても楽しい作品です」「才能溢れる作家なのだと思います」「作画が丁寧で構図も工夫されている」と大絶賛の読者はなんと99歳。嬉しい気持ちでハガキの裏面を見た中田の手が止まる。

読者の名前は「中田絹子」。それは祖母の名前だった。

実は中田が漫画家であることを知っていて、密かに応援していた生前の絹子。あんなに漫画家になることを反対していた彼女だったが、孫である中田のことを心から誇りに思っていたのだ。

「これからも身体に気をつけて頑張っていただきたい。あなたの作品で大勢の人を楽しませてください。いつまでも応援しています」

その言葉を目にした瞬間、中田は声を上げて涙を流す。あたたかな光に包まれながら子どものように泣きじゃくる中田の横顔がただただ映し出されるラストシーンが胸に迫った。

もしかしたら永遠に届くことがなかったかもしれない絹子からのファンレター。「お二人にとっての自然の恵み、それはお互いに出会えたことですね」。前回、今日子(橋本マナミ)が言ったセリフが改めて響く。榎村と中田が出会えて本当に良かった。

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–{第10話ストーリー&レビュー}–

第10話ストーリー&レビュー

第10話のストーリー


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榎村(向井理)が突然どこかに行ってしまう夢を見て、不安な中田(北村有起哉)。そんな中、2人のコラボ作品には一部批判の声があがり、作品の方向性について話し合わなければならなくなる。何のために作品を作っているのか、改めて自分自身と向き合う二人。ついに話し合いの時、自身の気持ちを伝えるために二人が持って行ったのはとっても“濃厚”な、おとりよせ。果たしてそれぞれの思いとは…?そして、中田の見た夢は… 

第10話のレビュー

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おっぱい星人・榎村(向井理)が惑星OPPAIに帰っていった。

……という夢を見た中田(北村有起哉)。過去最高の感動回だった第9話との激しい温度差に思わず笑ってしまった。今に始まったことではないが、向井理と北村有起哉という演技派の俳優が真面目な顔でOPPAI、おっぱい言ってる現場を想像するだけで腹がよじれそうだ。

まさに“濃厚なコラボ”を堪能できる「先生のおとりよせ」第10話。ついに二人のコラボ作品『花魁バンパイアKYOKO』が完成し、第1回目の読者アンケートが返ってきた。

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読者アンケートの結果、残念ながら『花魁バンパイアKYOKO』は第3位。1位を獲れなかったことに榎村は激しく落ち込む。体育座りでいじける向井理の可愛さを味わえるのもここだけだ。「悪女(わる)」で演じているT・Oさんはダークな一面を覗かせているというのに、榎村は回を追うごとに愛らしさが増している。

そんな中、二人の作品には「過激すぎる」と一部の批判も上がっていることが判明。作品の方向性について、編集長の今日子(橋本マナミ)も混じえて後日話し合うことになった。

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思わぬ読者の反応に肩を落とす二人を励ましたのは、マンションの管理人・東雲(財前直見)さんと、トラネコ宅急便の配達員・鬼女島(神尾楓珠)くんだった。謎に満ちた二人だが、今回はそんな彼らの過去が明らかに。

榎村と中田の置かれている現状を知り、自分たちの信念を曲げたら「一生後悔する」と東雲さん。彼女は女子高生だった頃、片思いしていた相手に思いを伝えることができなかったという。

一方、意外にも高校球児だった鬼女島くんは自分が結果を出すことだけにこだわり、チームの中で孤立してしまったらしい。だからこそ、「周りに合わせることが必要なときもある」と鬼女島くん。

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そんな二人の相反する意見を聞き、榎村と中田は改めて「だれに、作品を届けたいのか」について考え直す。そして、ついに編集部との話し合いの日を迎えた二人は自分の思いを伝えるためにある“おとりよせ”を持参。

榎村は竹炭を混ぜ込んだ黒糖生地でごまあんを包み込んだ、和菓子 菜の花の「ご黒うさん」。中田はしっとりとした生チョコレートを焼き上げた、パティスリーケンジの「宇部ダイア」。まるで示し合わせたような、濃厚なコラボに今日子たちは酔いしれる。

榎村と中田が“おとりよせ”で伝えたかった気持ち。それは、「表現を控えるつもりはない」「これまで以上に濃厚な作品を届ける」ということだった。

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元々、互いの作品の大ファンだった榎村と中田。中田は榎村が描く理想の女王様キャラ、榎村は中田が描く豊満な美少女キャラが大好きだ。だれにも理解されない自分の嗜好を満たしてくれる……読者はそんな、ちょっと過激で濃厚な二人の作品に期待してくれているはず。

だからこそ、榎村も中田も一部の批判に負けて方向性を曲げることは絶対にしたくなかった。今日子もその意見に賛同。二人は思いを新たに、コラボ作品の執筆に取りかかることになった。

「私たち、結構いいコラボになってきたと思いませんか?」という中田の言葉の通り、紆余曲折を経て互いの納得できる作品を生み出すことができた二人。

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だが、ラストで二人のコラボを揺るがす新キャラクターが登場。それは榎村がかつて小説『彼と彼女の往復書簡』でコラボした人気女流作家・壇ノ浦蜜子だった。なんと、演じるのは高岡早紀。彼女が纏うミステリアスな雰囲気が不穏な展開を予感させる。冒頭で中田が見た夢は、榎村がいなくなることの暗示だったのだろうか。

豪華キャストの集結で、単なるグルメものではない濃厚なドラマを視聴者に届ける「先生のおとりよせ」。最終回に向け、さらに物語が加速していきそうだ。

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–{第11話ストーリー&レビュー}–

第11話ストーリー&レビュー

第11話のストーリー


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榎村(向井理)と中田(北村有起哉)のコラボ作品の売れ行きは好調で、シーズン2の話もチラホラ。しかし読者ランキングでは1位をとれない。繊細な榎村はそのことを気にしている様子であったが…その裏で、榎村と彼の崇拝する人気女流作家・壇之浦蜜子(高岡早紀)が密会しているところを中田が目撃してしまうのだった!二人が話していたのは、なんとコラボ作品の執筆への誘いの話!?不安を感じる中田は、榎村の家を訪ねるが… 

第11話のレビュー

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「先生のおとりよせ」第11話では、高岡早紀演じる壇ノ浦蜜子が本格登場。過去に榎村(向井理)と共同で小説『彼と彼女の往復書簡』を書き上げたことがある人気女流作家だ。

そんな彼女が榎村と中田(北村有起哉)の関係を揺るがしていく。

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榎村と中田のコラボ作品『花魁バンパイアKYOKO』の第1巻はなんと、13万部を突破。雑誌での連載も残すところ後3回となったが、すでに編集長の今日子(橋本マナミ)からはシーズン2連載の打診がきていた。

だが相変わらず、読者アンケートの結果は3位に止まっており、意外にも繊細な性格の榎村はそのことを気にし続けていた。そんな矢先、榎村は自身が崇拝する女流作家・壇ノ浦蜜子と再会。もう一度コラボをしないかと、誘いを受ける。

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さすがは色気のある女性を演じたらピカイチの女優・高岡早紀。美人でグラマー、さらには文学の才能まである壇ノ浦の設定にこれでもかと言うほどぴったり当てはまっている。基本的にコミカルな本作の雰囲気をガラッと変えてしまうほどの聡明な佇まいに引き込まれてしまった。

そんな彼女に苦い思い出があってもなお、榎村が心惹かれてしまう気持ちにも頷ける。しかも、おとりよせにハマった理由も彼女に影響されて、ということが今回明らかになった。

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だが、そんな壇ノ浦がなぜ今さら榎村にコラボ企画を持ちかけたのか。それは、『花魁バンパイアKYOKO』を読んで、榎村の成長を感じたからだ。

「コラボ作品は色んな作家のアンソロジー作品には、それぞれの作家の個性を贅沢に味わえると言う利点がある。でもね、大切なのはその一冊に調和が保たれていることだと思う」

そう、この日のおとりよせである東京自由が丘モンブランの「ティーコンフェクト」のように。『彼と彼女の往復書簡』の時は、壇ノ浦に才能を認められたい一心で独りよがりな文章を書いてしまった榎村。一方、『花魁バンパイアKYOKO』には榎村と中田が互いの個性を認め、補い合い、高め合っている形跡があった。

壇ノ浦はそんな榎村となら、読者の心を動かせる作品が生み出せると確信したという。

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一方、壇ノ浦の新刊でその圧倒的な才能を見せつけられた中田は疑心暗鬼に陥る。榎村は自分とのコラボだから、1位を取れないんじゃないか。自分は彼に必要とされていないのではないか。色んな思いが溢れ、一人で涙を流す中田の姿が胸に迫る。

でも、私たちは知っている。榎村は中田とだからこそ、伸び伸びと自分の才能や嗜好を発揮できたこと。中田が榎村の個性を全力で受け止めてくれたからこそ、彼はトラウマを克服し、誰かと一緒に作品を生み出すことができたことも。壇ノ浦が認めた榎村の成長は中田の存在あってこそ。

しかし、二人はぶつかり合った末に「解散」という決断を下してしまう。

「先生のおとりよせ」は次週、ついに最終回。ラストは大好きなおとりよせを囲みながら、くだらないことではしゃいでいる榎村と中田の微笑ましい光景が見たい。

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–{第12話ストーリー&レビュー}–

第12話ストーリー&レビュー

第12話のストーリー


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蜜子(高岡早紀)とのことで言い合いになった榎村(向井理)と中田(北村有起哉)は、今回限りでコラボを終わりにすることに。最終話も書き終わり、最後くらいは…と、おとりよせのシャンパンで、二人で乾杯。改めて、思い出を振り返る二人。別れ際、お互い何か言いたげな様子で…そんな中、『花魁ヴァンパイアKYOKO』が日本コミックアワードの大賞を獲得!どんな道にすすんでも、“おとりよせ”があれば大丈夫。二人が進む道とは… 

第12話のレビュー

素直じゃなくて、憎たらしい。その実、だれよりも繊細で人と関わることに臆病な榎村(向井理)。そんな彼を母親のごとく、ときには恋人のように深い愛情で包んできた中田(北村有起哉)。

ふたりの関係を表すには難しいが、不器用に絆を育む様をずっと見守り続けたくなるドラマ「先生のおとりよせ」がついに最終回を迎えた。

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榎村が尊敬する女流作家・壇ノ浦蜜子(高岡早紀)の存在をめぐり、口論になった挙句に”解散”の決断を下したふたり。コラボ作品『花魁ヴァンパイアKYOKO』の最終回に向け、着々と事は進んでいった。

中田は榎村との気まずい雰囲気を払拭するため、新たに蜜子とのコラボが決まった彼の門出を祝福してあるおとりよせを届ける。青森県弘前市にある農園・タムラファームから、りんごのスパークリングワイン「タムラシードル」だ。

タムラファームの田村昌司氏と、丹波ワインの黒井衛氏。意気投合したふたりが「世界に通用するお酒を一緒に作ろう」と手を取り合った結果、タムラシードルはシードルの国際品評会で最高賞のポムドール賞を受賞した。りんごのプロとお酒のプロが出会ってできた、まさに最高のコラボ作品だ。

『花魁ヴァンパイアKYOKO』は読者アンケートで1位を獲得することができなかった。でも、蜜子となら榎村は最高のコラボ作品が生み出せるはずだと中田は「タムラシードル」を通して伝えたかったのだ。

彼の粋な姿勢は最初から変わっていない。最初の打ち合わせで中田が榎村への挨拶の品として「河北栗子」を選んだも、面倒くさいように思える皮を剥く作業が人と人との距離を縮めることになると分かっていたから。

「おとりよせの先にある、食べる相手の顔を想像して品を選ぶところは、俺にはなかった発想だ」

そんな榎村の言葉を聞き、中田が思い出したのは祖母が亡くなった時に彼が思い出の「焼きまんじゅう」をお土産として買ってきてくれたこと。相手が何を必要としているのか。どうしたら喜んでくれるのか。おとりよせ選び一つ取っても、相手のために”心を尽くす”姿勢を榎村は中田から教わった。」

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榎村が尊敬する女流作家・壇ノ浦蜜子(高岡早紀)の存在をめぐり、口論になった挙句に”解散”の決断を下したふたり。コラボ作品『花魁ヴァンパイアKYOKO』の最終回に向け、着々と事は進んでいった。

中田は榎村との気まずい雰囲気を払拭するため、新たに蜜子とのコラボが決まった彼の門出を祝福してあるおとりよせを届ける。青森県弘前市にある農園・タムラファームから、りんごのスパークリングワイン「タムラシードル」だ。

タムラファームの田村昌司氏と、丹波ワインの黒井衛氏。意気投合したふたりが「世界に通用するお酒を一緒に作ろう」と手を取り合った結果、タムラシードルはシードルの国際品評会で最高賞のポムドール賞を受賞した。りんごのプロとお酒のプロが出会ってできた、まさに最高のコラボ作品だ。

『花魁ヴァンパイアKYOKO』は読者アンケートで1位を獲得することができなかった。でも、蜜子となら榎村は最高のコラボ作品が生み出せるはずだと中田は「タムラシードル」を通して伝えたかったのだ。

彼の粋な姿勢は最初から変わっていない。最初の打ち合わせで中田が榎村への挨拶の品として「河北栗子」を選んだも、面倒くさいように思える皮を剥く作業が人と人との距離を縮めることになると分かっていたから。

「おとりよせの先にある、食べる相手の顔を想像して品を選ぶところは、俺にはなかった発想だ」

そんな榎村の言葉を聞き、中田が思い出したのは祖母が亡くなった時に彼が思い出の「焼きまんじゅう」をお土産として買ってきてくれたこと。相手が何を必要としているのか。どうしたら喜んでくれるのか。おとりよせ選び一つ取っても、相手のために”心を尽くす”姿勢を榎村は中田から教わった。

(文:シネマズ編集部)

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–{「先生のおとりよせ」作品情報}–

「先生のおとりよせ」作品情報

出演

向井理、北村有起哉、橋本マナミ、神尾楓珠、財前直見

原作

中村明日美子・榎田ユウリ「先生のおとりよせ」(クロフネコミックス/リブレ刊)

脚本

三浦希紗、谷口純一郎、藤平久子

監督

守屋健太郎、本間利幸、保坂克己

プロデューサー

森田昇(テレビ東京)、間宮由玲子(テレビ東京)、竹内一成(ジャンゴフィルム)

製作著作

テレビ東京