「名探偵コナン ゼロの日常」<最終回 >:降谷零は1人じゃない!切なくも最高のラスト

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テレビアニメ「名探偵コナン ゼロの日常」が2022年4月4日(月)より放送スタート。

「名探偵コナン ゼロの日常」は、「名探偵コナン」原作者・青山剛昌の完全監修、新井隆広が描く公式スピンオフ作品であり、公安・探偵・黒ずくめの組織と、3つの顔(トリプルフェイス)を持つ安室透の誰も知らない日常が描かれる。

本記事では、最終話である第6話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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「名探偵コナン ゼロの日常」第6話レビュー

「名探偵コナン ゼロの日常」が遂に最終回を迎えました。

TIME.6では、柔道シーンや片手で犯人を捕まえる降谷さんの姿からお花見のシーンなど様々な姿が描かれ、最終回でも盛り沢山の内容になっていました。

柔道をする降谷さんと風見さんのシーンからスタート。風見さん相手に全く手加減も容赦もなく、相変わらず余裕な表情の降谷さんにもう少し手加減してほしいと言うと、手加減した自分に勝って嬉しいならそうすると言います。さらに、どうしてもと言うなら片腕でやってみても構わないと言う降谷さん。キィ、ムカつく〜。私はおそらくイラっとすることでしょう……。

街では街頭パレードが開催されており、警察も警備している模様。買い物帰りの安室さんと梓さんが通りかかります。素手でバナナを真っ二つに切れるという知識を安室さんに披露し、安室さんの知らない知識を披露できたことに喜ぶ梓さんが可愛い。安室さんなら知っているかもしれませんが、あえて知らないフリをしてあげることもまた優しい。

街頭パレード開催中にひったくり事件が発生し、赤ちゃんまで誘拐する最悪の犯人が登場します。逃げた路地裏で降谷さんに遭遇し、余裕の降谷さんにあっさり制圧されました。バナナを食べる姿さえかっこいいとは何事なのか……。

犯人が投げたベビーカーを片手でキャッチし、バナナを食べながら片手で犯人を倒す降谷さんは流石すぎました。でもバナナはちゃんとゴミ箱に捨てて下さい……。安室さんを探しに来た梓さんに自分が倒したのではなく、バナナの皮で犯人がすべったと語ります。

私は風見さんと全く同じことを思いました。

「降谷さん、本当漫画みたいだよ……あんた……」

予防接種のためにハロを動物病院に連れていきますが、飼い始めたばかりで名前をつけていないことに気付きます。注射をみた途端、目の色を変え逃げようとするハロの姿が可愛かった。

自宅でギターを弾きながらト長調「ふるさと」を歌い、どんな名前が良いかを考えます。友人と演奏するためにギターを覚えたと話しながら、優しい音色に合わせて「ふるさと」を歌う降谷さんと嬉しそうな表情のハロに胸が温かくなりました。

降谷さんが歌う「ふるさと」の音色をアニメで観ることができて、とても嬉しかったです。なんて、優しい音色なんだ……!!犬も特定の音に反応するようで、ハロにもお気に入りの音があるようです。

そして、遂に名前が決まり、予防接種のために再び訪れた病院で名前が呼ばれます。名前はハロ!病院で呼ばれた名前を聞いたハロが嬉しそうに吠えます。

最終回で最も印象的だったのは、エンドロール後のシーン。お花見の場面では、梓さんが桜の花びらのおまじないについて安室さんに話します。

「地面に落ちる前に3枚掴むと願いが叶うって。安室さんだったら何をお願いしますか?」

予備のお酒を車に取りに行く途中で、大勢の人と同じ時間を楽しむのも悪くないと思いながら、桜の花びらを5枚掴み、掌の5枚の桜の花びらを見ながら、なんともいえない切ない表情をみせます。ここでオルゴールの「ふるさと」が流れるのはズルいよ……。

「桜の花びらは5枚で1つ。願いが叶うおまじないか……」

オルゴールの「ふるさと」の音色に合わせて脳裏をかすめるのは、今は亡き警察学校同期の松田陣平、萩原研二、伊達航、そして、諸伏景光。同期の4人の笑顔が切なく、掌の4枚の桜が宙に舞っていくシーンで涙が止まらなくなりました。降谷さんは桜の花びらにどんなお願いをしたのでしょう。

飛んでいった4枚の桜の花びらを見つめながら、切ない表情を見せる降谷さんの姿に胸がギュンとした次の瞬間、可愛い鳴き声。降谷さんが振り向くと、そこにはハロの姿がありました。

ハロを見つめ、笑顔になった降谷さんがハロのいる方へ歩いていくというシーンでTIME.6はエンディングを迎えました。

大切な同期が亡くなった孤独感は消えなくても、降谷さんは1人じゃないんだなということが描かれた切なくも最高のラストシーンでした。降谷さんには、幸せになってほしいな。

2期にも期待したい

早くも「ゼロの日常」のロスになってしまいそう。原作ではアニメ化されていないエピソードも多く、まだまだ観たいシーンがたくさんあります。

ぜひ、2期も期待したい。ひとまず、ありがとう「ゼロの日常」!願わくば、安室さんや風見さん、梓さんの日常をもっともっと眺めていたい。

(文:前野真岐)

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–{名探偵コナン ゼロの日常」第6話ストーリー}–

「名探偵コナン ゼロの日常」第6話ストーリー

やたらと懐いてくる子犬に根負けし、ついに飼い始めた安室。
名前はまだない子犬だが、安室が奏でるギターの音色に合わせて嬉しそうに吠え始めて――

「名探偵コナン ゼロの日常」作品情報

ストーリー

ある時は名探偵毛利小五郎の弟子、安室透。
ある時は日本を守る公安警察、降谷零。
またある時は、黒ずくめの組織の一員、バーボン。
3つの顔(トリプルフェイス)を持つ男のプライベートは誰も知らない……はずだった。
光と影をまとう安室透のなんでもない日常(ティータイム)が今、明かされる。

予告編

基本情報

声の出演:古谷徹/潘めぐみ/榎本充希子/百々麻子/飛田展男

原作:新井隆広

原案協力:青山剛昌

監督:小坂知

シリーズ構成・脚本:中村能子

キャラクターデザイン監修:須藤昌朋

キャラクターデザイン:吉見京子

総作画監督:吉見京子・斉藤千恵

美術監督:加藤浩・保木いずみ(ととにゃん)

色彩設計:歌川律子

撮影監督:押見綾

編集:藤田育代

音響監督:浦上靖之・浦上慶子

音響効果:山田香織

音楽:TOMISIRO

音響制作:AUDIO PLANNING U

アニメーション制作:TMS/ 第1スタジオ

制作:小学館集英社プロダクション トムス・エンタテインメント