「やんごとなき一族」第3話:切なすぎた大介&リツコの苦悩!さとけんたのジャンピング抱っこも最高

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土屋太鳳主演・松下洸平共演の木10ドラマ「やんごとなき一族」が2022年4月にスタート。

原作は講談社『Kiss』で連載中の、こやまゆかりさん作の同名コミック。庶民の家庭から上流社会の一族に嫁ぐことになった主人公が、理不尽な一族のしきたりや親族内の複雑な人間関係に翻弄(ほんろう)されながらも、夫とともに真正面から立ち向かい奮闘する“アフター・シンデレラ・ストーリー”をお届けします。

本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「やんごとなき一族」第3話レビュー

これまで佐都(土屋太鳳)と健太(松下洸平)VSモンスター一族という感じだったが、今回は三男夫婦・大介(渡邊圭祐)とリツコ(松本妃代)の苦悩にスポットが当たり、今までとはまた違った味わいがある回だった。

なんと佐都と健太は誕生日が一緒という事実が判明、二人で旅行を計画するも圭一(石橋凌)に言われた出張が入り、別々に過ごすことになってしまう。

泉(佐々木希)のこと好きだったんだって? と普通に聞き合える二人の関係が素敵だ。佐都にほっぺをつままれる健太のかわいいことといったらなかった! このドラマ、松下洸平のかわいさを堪能できるという点では本当に素晴らしい。その後のジャンピング抱っこもいい。意外にもキスシーンやいちゃつくシーンが多いのだが、この二人がやるとさわやかだ。

誕生日だというのに佐都は有沙(馬場ふみか)に呼び出され、クルーザーの掃除を押し付けられる。じ、自分で片付けろ~! 前回のおやつ作って事件しかり、かなりわがままいっぱいに育ってしまったようだ。圭一を見るとそんな風にも見えないが、お金持ちの末っ子&唯一の女の子なのでかわいがられすぎた、みたいなことがあるのだろうか。

掃除を押し付けられた佐都を見かねたリツコは掃除業者を呼び、佐都のためにパーティーを開く。豪華なお店でシャンパンタワーまで! 前回から、リツコは嫌な人とも言い切れないなと思っていたが、相変わらず金遣いは荒い。パーティーを開いてもらえるのはうれしいけど、ゲストが全く知らない人たちなのってどうなんだろう?

リツコが悪い人ではないのは間違ってなさそうだが、今回はクルーザーにGPSを取り付けたいという思惑があった(正直に言うあたり、まだ人がいい)。そしてリツコの読み通り、大介はクルーザーに女を連れ込んで浮気していた。相手の女性、ほぼ全裸でなかなか過激。

前回からそんな予感はしていたが、お見合いではあるもののリツコは大介のことを本当に好きだった。意外にも、二人は結婚当初は仲が良かったのだ。リツコの誕生日に大きなバラの花束を渡すシーン、二人の笑顔が今となっては切ない。

でも大介はだんだんリツコの目を見られなくなった。彼女の顔を見ると、自分の人生は圭一に支配されているということを思い出してしまいつらかったのだ。大介はリツコを避けるようになり、リツコは浮気のお詫びやさみしさからブランド品を買いあさるようになってしまった。だが、心の穴は埋まらなかった。

ブランド品を川に捨てようとしたリツコを止め、捨てるなら売りましょうと提案した佐都。なんと合計3300万円以上の買い取り額に……もともと使った金額はいくらだったのかと考えると気が遠くなる。「このお金はリツコさんが本当にしたいことのために使いましょう」という佐都に「このお金は大介に返そうと思う。どうかな」とさみしそうに笑うリツコ、抱きしめたい。

この二人、一見3夫婦の中でいちばん何にも縛られず自由にやっているように見えたのに、こんなにも苦悩を抱えていたとは。深山家は裕福だけど、誰も幸せそうじゃないな。

離婚を申し出る際「残ったのは私の本当の気持ちでした」「今まで一度も大介さんを愛したことはありません」と噓をつくリツコ。本当の気持ちじゃないのになぜそんなことを……とも思ったが、リツコは大介を本当に愛していたから、自分と一緒にいると彼がつらい思いをするとわかってそんな風に言ったのだと思った。切なすぎる。

心の底から憎み合っているわけではないのだから、二人で幸せにやり直す選択肢はなかったのだろうかと、ちょっとだけ考えてしまった。大介は次回予告にも出てきたが、リツコはもう退場なのかと思うとちょっとさみしい。



もちろん今回も美保子(松本若菜)節は健在。誕生日を健太と別々に過ごすことになった佐都に「バッドバースデイトゥーユー♪」「ぼっちバースデイフォーユー♪」と嫌味な歌をプレゼント。佐都が大介夫妻離婚に加担したと怒る圭一が、健太に任せていた大きな仕事を明人(尾上松也)にやらせようと言った際のガッツポーズと表情にも注目だ。

前回は母・久美(木村多江)、今回は大介・リツコ夫妻にスポットライトが当たったことを考えると、いつかこの美保子のストーリーが取り上げられ共感するような日が来るのだろうか。今のところ共感度0%の人物だが、そんな日が来るなら楽しみな気もする。

今回、出張先で誕生日だからと佐都に電話する健太を見つめる泉の表情も気にかかった。今のところ実害はない彼女だが、何か目的があるのだろうか。明人&美保子の逆襲(?)も、やめてほしいが気になる。有沙が佐都の頭にケーキを投げつけていたのも気になる。前回の青汁といい、頭になにかかけられる確率高すぎでは……?

来週も、健太のかわいさと佐都が斬り込む先、美保子のトンデモ行動を楽しみにしている。そして新たに登場する謎の人物・マダムキリコ(長谷川京子)の正体も気になる!

(文:ぐみ)

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–{「やんごとなき一族」第3話ストーリー}–

「やんごとなき一族」第3話のストーリー

深山佐都(土屋太鳳)は、義母の久美(木村多江)の気持ちを案じて深山家の愛人問題に一石を投じた。しかし、佐都を健太(松下洸平)の妻として認めようとしない義父・圭一(石橋凌)は、さらなる策略を巡らせる。圭一は、かつて健太が慕っていた立花泉(佐々木希)を彼の秘書にしたのだ。だが、すでに健太は佐都だけを愛しており、二人は間もなく迎える二人一緒の誕生日に旅行を計画する。

ところが、圭一が健太に同行するよう命じた福岡出張が誕生日と重なり、旅行の計画は頓挫することに。健太に期待し、大きなプロジェクトを任せるという圭一の様子に、明人(尾上松也)と美保子(松本若菜)は歯がみをしていた。

健太が圭一と出張に出かけた日、佐都は有沙(馬場ふみか)に呼び出される。有沙は深山家所有のクルーザーで遊んだ後の片付けを佐都に頼んだのだ。断り切れない佐都が掃除をしていると、そこにリツコ(松本妃代)が現れる。事情を察し憤ったリツコは、佐都を連れ出して彼女の誕生日パーティーを開催する。同じ深山家の嫁として佐都を励まし、深山家に対する愚痴をこぼすリツコだったが、ふとスマホを見ると顔色を変え、パーティーをおひらきにすると言いだし…。
 
–{「やんごとなき一族」作品情報}–

「やんごとなき一族」作品情報

放送日時

2022年4月18日スタート 毎週月曜夜10時~

キャスト

土屋太鳳
松下洸平
尾上松也
松本若菜
渡邊圭祐
松本妃代
馬場ふみか
佐々木希
石野真子
倍賞美津子
木村多江
石橋 凌

スタッフ

原作
こやまゆかり『やんごとなき一族』(講談社「Kiss」連載)

脚本
神森万里江(『相棒』シリーズ、『この恋あたためますか』 他)青塚美穂(『ゴシップ #彼女が知りたい本当の○○』『じゃない方の彼女』 他)

音楽
木村秀彬

主題歌
milet『Walkin’ In My Lane』(SME Records)

挿入歌
wacci『恋だろ』(Sony Music Labels)

プロデュース
宋 ハナ(『教場Ⅱ』『世界は3で出来ている』 他) 制作プロデュース 古郡真也(映画『翔んで埼玉』『コンフィデンスマンJP』シリーズ 他)

協力プロデュース
三竿玲子(『BOSS』『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』 他)

演出
田中 亮(『コンフィデンスマンJP』シリーズ、『イチケイのカラス』 他)三橋利行(『監察医 朝顔』第2シーズン、『SUPER RICH』 他)
水戸祐介(『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』シリーズ 他)

制作協力
FILM

制作・著作
フジテレビ