成田凌がプライムタイム連続ドラマで初めての主演を務める「逃亡医F」が1月15日よりスタートした。
恋人殺しの濡れ衣を着せられ、突如、指名手配犯となってしまう成田演じる天才外科医・藤木圭介。復讐に燃える“殺された恋人の兄”、“国家権力”、そして“事件の裏側で暗躍している敵”の目を欺きつつ、目の前で苦しむ人々を救っていくサバイバル・ドクター・エンタテインメントだ。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
もくじ
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
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天才的なオペ技術を持つ帝都医大の脳外科医・藤木圭介(成田凌)。前途洋々な未来が待っていたはずの藤木はその日、同僚で恋人の研究医・八神妙子(桜庭ななみ)を病院の屋上から突き落として殺害したという“無実の罪(冤罪)”を着せられ、天才医師から一転、警察に追われる殺人犯へと転落する……。
2週間後――。妙子の殺害事件の捜査本部に一人の男が乗り込む。妙子の兄で元自衛官の八神拓郎(松岡昌宏)。刑事の筋川二平(和田聰宏)たちの制止を振り切り、ホワイトボードに容疑者として貼られた藤木の写真を見つけた拓郎は、妹の恋人だった藤木が犯人であることを確信。藤木への異常なまでの復讐に燃える……。
そんな中、逃亡を続ける藤木は、『鳴海健介』と名乗り、ある人物に会いに行くため、海洋観測船・第一海風丸にアルバイトとして搭乗しようとしていた。先輩観測員・沢井美香子(森七菜)は、初めての後輩である藤木の指導に張り切る中、その手がツルツルであることに気づき、どんな仕事をしてきたのかと興味を持つが……。
その頃――。拓郎は、ある策略を巡らして筋川の弱みを握ると、藤木を追うための捜査情報を自分に横流しするよう迫っていた……!
一方、船上では、指名手配犯のポスターを目にした美香子が、『鳴海健介』の正体が恋人殺しの容疑者・藤木圭介であることに気づく……!
着々と藤木に近づく捜査網! そんな中、船上でまさかの大事故が発生し、美香子が利き腕を失うかもしれない大怪我を負う! 逃げるのか、助けるのか? 追っ手が迫る中、藤木は手術道具の少ない過酷な状況下で、自分にしか助けられない患者を前に、医師としての選択を迫られる……!
さらに、藤木の無実を信じる後輩医師・長谷川輝彦(桐山照史)、不審な行動を取る妙子の親友・烏丸京子(前田敦子)、そして、バイオベンチャー企業の天才研究者・佐々木世志郎(安田顕)と、事件を巡って藤木の周囲の人間関係が不穏な渦を巻き始める……。
第1話のレビュー
伊月慶悟原作、佐藤マコト作画の「逃亡医F」(Jコミックステラス)の実写化ドラマがスタート。
初回を見終わった。
「逃亡もの」と聞けば、ハリソン・フォード主演の映画『逃亡者』が思いつく。
この作品と勝手に重ねた筆者は、今回の作品もミステリーものかと思いこんでいた。
しかし、蓋を開けてみたらホラー要素が満載?
筆者にとっては良い意味で大きく裏切られた感があった。
初っ端から主人公、藤木圭介(成田凌)の恋人である八神妙子(桜庭ななみ)がビルの屋上から転落し、死んでしまう。
その場に居合わせた圭介は、殺人者の濡れ衣を着せられて逃走。
妙子を溺愛していた元自衛官の兄、八神拓郎(松岡昌宏)は、怒りの感情をむき出しで圭介を追う。
逃げる圭介、追う拓郎…この構図は最終回まで続くのではないだろうか。
海洋観測船にアルバイトとして船に乗り込んだ圭介だったが、あっという間に先輩である沢井美香子(森七菜)に逃亡犯だとバレる。
開始から20分。
……え? もうバレるの? は、早くない?
美香子に怪しまれながらも、ここは船の上。
すぐに逃げるわけにいかない圭介は、自室でじっと過ごす。
圭介がもんもんと過ごしている時に、船上で作業をしていた美香子の上に大きな機械が落下。
美香子の腕が今にも引きちぎれそうな状態に!
その描写があまりにも強烈で一瞬、目をそむけたくなるほど。
視聴者も
「え!ちょっと待ってグロ映像なんだけど!」
「なにこの映像。めちゃくちゃリアル」
と驚きを隠せない。
そこへ、のこのこと圭介が登場。
美香子の状況を見た圭介は、手際よく止血をはじめた。
そして身分を明かすと、なんの道具もない中、船上で手術をしようと準備をはじめた。
周りの観測士にも圭介が逃亡犯だとバレてしまったが、今は医者である圭介に頼るしかない状態。
よって、全員が圭介の指示通り動く。
腕がちぎれかけているというのに、ペラペラとしゃべる美香子……。
なんともカオスな状態だ。
美香子の傷をまじまじと見た圭介。
そこから縫合をはじめるかと思いきや、どこからか持ってきた斧を美香子の腕に振りかざした!!!
ひっいぃぃぃぃーーーー!!
なんだ、この展開は!
縫合せずに、腕を斧で切断した圭介はブラック・ジャックですか?
圭介曰く、このほうがうまくいくというが、視聴者は生々しすぎる展開に動揺し、圭介の言葉が耳に入らない様子。
「待って!なにこのドラマ。想像していたのとまったく違う(笑)」
「ぎゃぁーー!グロ画像あるなら言ってよ!」
と戸惑いを隠せない。
無事に美香子の腕をくっつけた圭介だったが、そこへ妙子の兄、拓郎が圭介を追って船の上へ。
もみくちゃになりながらも、なんとか拓郎から逃れた圭介。
シーンは変わり、バイオベンチャー・バイオネオの研究者、佐々木世志郎(安田顕)が登場。
女性部下が船上から圭介が逃亡したことを報告すると、執拗にその部下を責めはじめた。
部下があまりの恐怖に泣きそうな顔を見せると「泣いたらすするからね」と謎の宣言。
すると、頬をつたう女性の涙を本当にずるずると、すすりだしたのだ。
これには鳥肌がゾゾゾッ。き、気持ち悪い……。
この男、圭介とどういう関係なのだろうか。
冒頭でも述べたように「逃亡医F」、もっとシリアスで手に汗握る展開を想像していたが、ここまでツッコミどころが満載のドラマだったとは……。
いろいろな意味で、最終回まで目が離せないドラマになりそう。
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第2話ストーリー&レビュー}–
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
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逃亡中の雪山で滑落した藤木(成田凌)。地元の少年・健太(白髭善)に発見された藤木は、山麓の喫茶店店主・香川(升毅)の車に乗せられ、病院へと運ばれる。身元がバレることを恐れ、診察を拒む藤木の前に現れたのは、なんとギプスをした美香子(森七菜)! 藤木の冤罪を信じる美香子は、藤木が持っていた地図の情報を頼りに、力になりたいと駆けつけたのだ……。2人が駆け落ちだと早とちりした香川は喫茶店の2階を仮住まいとして提供する。
そんな中、藤木は、香川の店に荷物を預けている登山客の中に亡き恋人・妙子(桜庭ななみ)の共同研究者・都波(酒向芳)の名前を見つける。都波こそ、藤木が探していた事件の鍵を握る人物。妙子は殺される直前、藤木に、自分に何かあったら都波教授に会うよう言い残していた……。
その頃、刑事の筋川(和田聰宏)の弱みにつけ込み捜査に介入する拓郎(松岡昌宏)は、都波が研究で出張中と聞き、藤木と都波がどこかで待ち合わせをしていると推測。さらに、妙子の部屋の遺品整理をしていた自称友人の烏丸(前田敦子)に違和感を感じ、身辺を洗おうとする。
一方、香川の喫茶店に、健太の父・松田(林泰文)が、勤務先のローカルテレビ局のアナウンサー・島崎(馬場ふみか)と共に取材許可を取るべく訪れる。息子・健太の持病のせいで急な休みを取ることが多い松田は、生意気な島崎の尻に敷かれ、いいように使われているが……。店を手伝う藤木の正体が指名手配犯であることに気づいた松田と島崎は、スクープ映像を撮ろうと画策する……。
夕方。都波を探していた藤木は、ジョギングしている健太に鉢合わせる。急に咳が止まらなくなる健太を心配し、診察する藤木だが、持病があるせいで自分が両親の負担になっていることに悩む健太は、自分を患者のように扱う藤木に怒り出す……。病名を尋ねる藤木に、健太は「313」とだけ告げ、その場を去る。
そこに、スクープを狙う島崎が現れる! 島崎は、喫茶店の取材のふりをし、こっそり藤木を撮影しようとする……! 逃亡を決意した藤木だったが、助けを必要とする患者が現れる!それは、自分を救ってくれた少年・健太だった!
第2話のレビュー
天才的なオペ技術を持つ脳外科医、藤木圭介(成田凌)が恋人の研究医・八神妙子(桜庭ななみ)を殺害したと疑われ、逃亡するところからはじまった同ドラマ。初回の平均世帯視聴率が8・4%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と2桁には届かなかったが、まずまずのスタートを切った。
第2話のストーリーは、雪山で圭介のことを助けてくれた難病指定の少年との出会いからはじまる。前回の放送で出会った海洋観測士の沢井美香子(森七菜)も命の恩人である圭介を追って雪山へ。そこで喫茶店を営む香川(升毅)の店の2階で圭介と美香子は居候することに。一方、妙子の兄の拓郎(松岡昌宏)は圭介が犯人だと思い込んでおり、執拗に圭介の行方を追っていた。
物語の後半で圭介を助けてくれた少年の様態が急変すると、設備が整っていない雪山の粗末な小屋で急遽オペをすることに。メスの変わりに包丁を手にした圭介は見事なオペで少年の命を救ったのだった。
前回同様、あまりにも無謀な展開にツッコミどころは満載だった。
ブラック・ジャックのような圭介を支える美香子は、もはやピノコにしか見えない。
手術中になぜか歌謡曲をかける圭介に、逃亡犯という自覚はあるのだろうか……。
妙子の兄のガラがあまりにも悪すぎて演じる松岡が気の毒になるほど。
とはいえ、中毒性をはらんでいるのは間違いない。
初回の放送でかなりのインパクトを残した安田顕演じる佐々木。
第2話では一瞬も姿を見せてくれず、残念に思ったのはきっと筆者だけではなかったはず。
予告を見る限り、第3話では電気ドリルを手にする圭介の姿が……。
斧、包丁、電気ドリル、ではその次は?
圭介は最終話までどれだけの人を奇想天外な方法で助けていくのだろうか。
やはり目が離せないドラマであることには間違いなさそうだ。
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第3話ストーリー&レビュー}–
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
健太(白髭善)のオペを終え、逃亡を続ける藤木(成田凌)。湯田中の街では、拓郎(松岡昌宏)が筋川(和田聰宏)と共に藤木の行方を嗅ぎ回っていた。
そんな中、香川(升毅)の店に残された美香子(森七菜)の元に藤木から連絡が入る。指定された路線バスで藤木と落ち合った美香子は、藤木にスマホを調達。藤木は、事件のカギを握る都波教授(酒向芳)が店に現れたら、自分に連絡して欲しいと告げると、再び美香子の前から姿を消す……。
しかし、美香子が香川の店に戻ると、そこにはなぜか藤木の姿が! 美香子から店のまかない弁当を渡されていた藤木は、店の名物のはずのハンバーグ弁当の味に違和感を感じて店に戻って来たと話す。耳が聴こえづらそうにしていた香川の様子が気になっていた藤木は、香川が味覚障害と聴覚障害を同時に引き起こしていることを疑い、何かが神経を圧迫しているのではないかと心配していた。藤木の予想通り、脳腫瘍の一種である聴神経腫瘍を患っていたことを隠していた香川は、料理人として味覚障害が治らないことを恐れて、これ以上の治療を拒否していた……。
その頃、拓郎は筋川の元に入った目撃情報をもとに倉庫へ。しかしそこで、筋川が予想外の行動に出る……!
一方、妙子の部屋から『F』と書かれた謎のカセットテープを手に入れた烏丸(前田敦子)は、テープを再生してみるが……。
翌朝、冷静になった香川は手術を受ける決心をする。実はその翌日は、離婚した妻・晴枝(朝加真由美)との間の絶縁状態の娘・空見子(夏子)の結婚式がある日。ホテルの厨房で働く知り合いづてにそのことを知った香川は、娘の結婚式で料理を作ることさえできれば悔いはないと、結婚式の後に手術を受けることを決めたのだった。香川から晴枝たちとの間をとりもって欲しいと頼まれた藤木は、美香子と共に晴枝のもとへ。
一方、香川の店には藤木の行方を追って、警察が聞き込みに訪れる。ついに藤木の正体を知る香川。再び藤木に追っ手が迫る中、香川の病状も急激に悪化していく……。藤木は香川に、娘への料理を、そして親が子供を想う心を届けさせることができるのか……?!
第3話のレビュー
「逃亡医F」第3話を見終わって、電気ドリルで脳の手術をしていることに、さほど驚いていない自分がいる。
これまで斧で腕を切断したり、そのへんにある包丁で少年を手術したりと驚くようなオペをしてきた藤木圭介(成田凌)のことだからだ。
それよりもラストのシーンが衝撃すぎて頭の中がまだ混乱している。
あの“眠り姫”は藤木の恋人、八神妙子(桜庭ななみ)なのか?
第3話は、居候させてもらっていたお店のマスター、香川(升毅)の様子がおかしいことに気付いた藤木。
逃亡中の身でありながらも香川の体調の変化を心配している。
自分の置かれている立場よりも、目の前の病人を優先するなんて神ですか?
3話の途中でちらりと登場した妙子の友人、烏丸京子(前田敦子)。
ボールペンをバキバキと何本も折る前田の表情が凄まじい。
敵か味方かわからない人物像だが、今のところどこからどう見ても敵にしか見えない。
今後、彼女がストーリーにどう関わってくるか注目だ。
ドラマは毎回、藤木が逃亡犯だと誰かしらにバレる。
そして誰かが倒れる、神がかったオペをする、最後は逃走という流れが定番。
今回も香川を電気ドリルで助けた藤木は逃走した。
しかし、執拗においかけてくる妙子の兄、八神拓郎(松岡昌宏)。
元レンジャー部隊だけあって細身の藤木をあっさり確保!
妙子を殺していない!と必死に訴える藤木をガン無視して水責めをする拓郎。
このドラマで一番怖いのは確実に拓郎だろう。
警察を脅し、しかも暴力をふるう、そもそも人の話をまったく聞かない、シスコン男。
妙子は命の危機を感じたとき、なぜこの兄を頼らなかったのか不思議なくらいだ。
拓郎は自分の手で藤木の命を奪うのかと思いきや、次週の予告では人工呼吸をして助けているし……。
え?どういうこと?
しかも、第4話で藤木が命を助けるのは、な、なんと犬!
藤木の守備範囲をだれか教えてください。
次週予告では、バイオベンチャー・バイオネオの研究者、佐々木世志郎(安田顕)の姿が。
泣いたらすすられちゃうから、女性社員は気を付けて!
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第4話ストーリー&レビュー}–
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
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藤木(成田凌)の頭を川に突っ込み、妙子(桜庭ななみ)殺しの自白を迫る拓郎(松岡昌宏)! ある医者ならではの“裏技”を使い、命からがら拓郎の元から逃げ出した藤木だが、スマホの入った上着を拓郎に剥ぎ取られてしまう……。
一方、藤木を追う警察の捜査本部では、結婚式場から藤木を連れ出した拓郎の映像から、藤木に“協力者”がいるという間違った推理が立てられていた……。
そんな中、手に入れた藤木のスマホを手掛かりに、拓郎が美香子(森七菜)の元に現れる。藤木の無実を信じる恋人の兄を装い、美香子の警戒心を解く拓郎。拓郎が藤木を装って送ったメールを信じた美香子は、すっかり拓郎を信用する。
その頃、後輩の長谷川(桐山照史)から都波教授(酒向芳)が東京に戻るという情報を得た藤木は、駐車場に停まっていた業務用トラックの荷台に忍び込み、東京を目指そうとしていた。しかし、乗り込んだ車の荷台に乗っていたのは、母犬と6匹の子犬たち! 犬たちの対応に苦戦しながらも車に揺られる藤木だが、車を運転していた男・間宮(渡辺いっけい)と昌明(森永悠希)に、荷台に隠れていたのがバレてしまう! 藤木は子犬を人質に取ったフリをして東京に向かうよう2人を脅迫! 母犬・ジェシカと子犬たちを飼い主の元に届ける途中だったと説明する昌明は、藤木が犬と接する何気無い態度から、藤木のことを信頼できる人物だと思うが……。
一方、拓郎は美香子を連れて都波のアパートへ。部屋から出てきた都波にいきなり裏拳を食らわすと気絶させる! 豹変した拓郎に驚く美香子だが、おかまいなしの拓郎は、都波をある場所へと運ぶ……。
そんな中、藤木を乗せた車は、警察の検問にぶち当たっていた! 怪しまれないように行動するよう指示する藤木。しかし、間宮たちはなぜか藤木以上に動揺する。実は2人は、藤木も予想していなかった“訳あり”人物だった……! 容赦なく藤木たちの乗る荷台を確認しようとする警察官……。今度こそ絶体絶命のピンチが藤木に迫る。そして、再び藤木に医手一律の精神を奮い立たせる事件が起きる!
第4話のレビュー
第4話もツッコミどころ満載で、どこから触れたらいいのかわからない。
回を追うごとに、このドラマの楽しみ方がわかってきた。
前回、逃亡医の藤木圭介(成田凌)は恋人の兄、拓郎(松岡昌宏)から水攻めされ、意識を失ったところで終わっていた。
拓郎は、自分が藤木を沈めたというのに脈が止まったとわかると慌てて人工呼吸で蘇生を試みた。
しかし、相手は天才外科医。
脈くらい自由自在なんだから!とばかりにパッと目を覚まし、するりと拓郎から逃れた。
第4話は、拓郎と美香子(森七菜)のやり取りも面白かった。
なぜ美香子がまだ長野にいるのかは理解できないが、そこは華麗にスルーしよう。
美香子は拓郎から「自分は藤木の協力者だ」と聞き、それを鵜呑みに。
「拓兄」と呼び、行動を共にすることに。美香子はどこまでいい子なのか……。
藤木がなかなか会えなかった都波教授(酒向芳)をあっさり確保した拓郎。
なぜか刑事の筋川(和田聰宏)へ。
豹変した拓兄の姿を見て『さっきまで優しかった拓兄はどこへ?』戸惑う美香子の大きな瞳が印象的だった。
都波教授を演じるのは、ドラマ「最愛」で行方不明の息子を必死に探す父親役を好演した俳優、酒向芳。
今回は拓兄によって、肌着姿でコタツの足に手足を縛られるという、とんでもない姿に……。
もはや見ていられない。
一方、藤木はというと、車の中でワンちゃんの手術。
バイオネオフェロー、佐々木(安田顕)は相変わらずきな臭いし……。
もう詰め込みすぎの1時間で何がなんだかといった印象だが、これはコメディなのだと思えば気楽に楽しめる。
次回予告では「横山三太郎 うお座」を名乗っていた藤木。
もっと普通の名前にしない?
そして、かに座じゃないんかいっと視聴者を代表してツッコミます。
そう、これはコメディドラマなのだ。
次週も大いに笑わせてもらおう。
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第5話ストーリー&レビュー}–
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
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犬のジェシカの命を救った後、警察の追跡を逃れて八王子にたどり着いた藤木(成田凌)。彼は、長谷川(桐山照史)に連絡して2日後に都波教授(酒向芳)が参加するシンポジウムが帝都医大で開かれると聞き、シンポジウムへ行く決意をする。
2日後まで身を隠す場所を探していた藤木は、廃墟となった団地を見つける。藤木は、団地の一角でひそかに営業する外国人向けの食料品店で食料を買う。団地の敷地内にある公園のベンチで眠ってしまった藤木。
すると、食料品店から後をつけてきた女性・チュンヤンが藤木のカバンを盗もうとする! 藤木が目を覚まし、逃げるチュンヤン。藤木は、彼女の足にチアノーゼが出ていることに気付く。血管か循環器系の疾患を疑って藤木が診察しようとするものの、チュンヤンは逃亡。チュンヤンを追いかけた藤木は、彼女の仲間の外国人たちに囲まれる……。
リーダー格のモーはチュンヤンを守るため、これ以上事を荒立てないようにと藤木に告げる。藤木と外国人たちの間に緊迫感が高まる中、チュンヤンが倒れてしまう!
藤木は、チュンヤンを診察。藤木がチアノーゼになる原因となる疾患はないかと尋ねると、チュンヤンは心当たりがないと答える。藤木から病院に行くことを勧められても、一同は拒否。モーたちは、不法滞在者だった。藤木は、無実の罪で警察に追われていることを伝える。藤木が一緒にいると自分たちも捕まってしまうと恐れるモーたち。藤木は、彼らの過酷な身の上を知る……。
一方、拓郎(松岡昌宏)は美香子(森七菜)とともに、筋川(和田聰宏)と都波教授の行方を追う。筋川と都波教授は、拓郎を襲った雀荘の店員・吉見(寺井義貴)と前田(趙珉和)に拉致されていた。吉見は拓郎に、筋川たちの身柄と引き換えに金を要求する。拓郎は後輩の自衛官・今野(山根和馬)を呼び出し、筋川と都波教授の救出を手伝わせることに。美香子は、藤木の携帯電話が拓郎の手元にあるとは知らず、状況を知らせるメールを送り続ける。拓郎は美香子と今野を連れて、筋川と都波教授が拉致されている場所に突入し……! 藤木は、モーたちのために尽力する。そんな中、烏丸(前田敦子)が藤木の前に現れる! シンポジウム当日。チュンヤンのことが気になりながら、都波教授に会うべく帝都医大へ向かう藤木。その途中、藤木はチュンヤンが再び倒れたと知らされ……!?
第5話のレビュー
どうしても目の前に患者がいると、自分の立場を忘れて助けてしまう天才外科医、藤木圭介(成田凌)。
これまでも、とんでもない状況であっても出会った人(犬も)を助けてきた。
今回、藤木が助けるのは自分の鞄を盗もうとした不法滞在の外国人、チュンヤン(森迫永依)だ。
逃げるチュンヤンの足が真っ青に変色していることに気付いた藤木は、チュンヤンを追いかけた。
しかし、彼女が逃げた先には大勢の不法滞在の外国人が……。
そこで引き返せばいいものの、それでもチュンヤンの足が気になる藤木は「私は医者です!」と素性を明かし、チュンヤンの足を診せてくれとウズウズしている。
自分が置かれている状況よりも、患者を診たいなんて、あなたは神様なのですか?
リーダー格のモー(中村蒼)と一緒につぶれた薬局に薬を取りに行き(犯罪です)早速、チュンヤンの足の治療をはじめた。薬を飲んで体を温めたチュンヤンに全員が安堵。そこへ藤木が「心を落ち着かせてあげて」と無茶ぶりをすると、部屋にいた外国人が一斉にチュンヤンの好きな曲を鼻歌で大合唱。
逆に落ち着きませんが……と思ったのは筆者だけだろうか。
一方、拓兄(松岡昌宏)と美香子(森七菜)、拓兄の後輩の自衛官、今野(山根和馬)はチンピラに拉致された筋川(和田聰宏)と都波教授(酒向芳)を助けることに。
ここからは完全にコントタイムだ。
チンピラにやられた“フリ”をしながら戦う拓兄と今野。
美香子も声だけで応戦し、筋川と都波教授を救出したのだった。
ドラマ「最愛」で行方不明の息子を必死に探す父親を好演した酒向の演技に筆者はどれだけ泣かされたことか。
しかし最近は、酒向が出てくるとコントタイムがはじまるとワクワクしてしまう。
都波教授の講演会があると後輩の長谷川(桐山照史)から聞かされていた藤木は、モーたちに別れを告げ、自転車で会場に向かうことに。
しかし、その途中でチュンヤンがまた倒れたと聞き、引き返す。
今回も藤木のお陰で一人の少女の命が救われたのだった。
どうしても病人がいると助けたくなってしまう天才外科医、藤木。
早く殺人の容疑が晴れて病院に戻ってもらいたいと筆者は切に願う。
そして、ここにきて桐山照史演じる長谷川が真犯人では?とSNSでは盛り上がりを見せているが、実際はどうだろうか?
相変わらずバイオネオフェローの佐々木(安田顕)の気持ち悪さは絶好調。
前田敦子が演じる烏丸京子は、どうも信用できないタイプ。
とにかく登場人物が濃すぎて解説が追い付かない逃亡医F。
来週から後半戦に突入だが、どんな展開が待っているのか楽しみだ。
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第6話ストーリー&レビュー}–
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
「困った時は都波さんとあわせて…」という妙子(桜庭ななみ)の言葉に従って都波(酒向芳)に会いに行った藤木(成田凌)。しかし、美香子(森七菜)と都波が拓郎(松岡昌宏)と共に行動していることを知り、一旦モー(中村蒼)たちが暮らす廃団地に戻ることに。
その頃廃団地では、別棟に住む日本人ホームレス ノムさん(六平直政)、ネクタイ(宮崎吐夢)たちによる外国人労働者への嫌がらせが激化していた。
一方、藤木は妙子が烏丸(前田敦子)に託したという謎のカセットテープのある部分が気になり、機械に詳しいモーに相談する。廃団地に現れた烏丸にもカセットテープについて質問を投げかけるが、答えは出なかった。自分は味方だという烏丸にとりあえずうなずく藤木。その様子を見た烏丸は自分が疑われていることを察する。
そんな烏丸を美香子、都波と共に尾行してきた拓郎は、廃団地を正面突破しようとするが、外国人労働者たちによって拘束される。美香子が藤木に情報を流していたのだ。探していた都波とようやく出会えた藤木。そして事件の真実を突き止めるために拓郎の協力を求める。
そんな中、モーたち外国人労働者たちに日本人ホームレスたちが襲いかかる。そこで藤木は、外国人労働者を守ろうとした拓郎が怪我を隠していることを見抜く……! 果たして藤木は、自らを執拗に追い詰めてきた拓郎を救うのか!?究極の選択を迫られる――。
そしてついに、妙子が遺したカセットテープの謎が明らかになり藤木たちの運命を大きく左右することになる……!!
第6話のレビュー
第6話を視聴—。
佐々木フェロー(安田顕)の部下、幹こずえ(堺小春)の 「フェローフェロー、私のフェロー」が頭から離れない。
インパクトのある役を演じたのは堺小春。
初回で佐々木フェローに涙をすすられたシーンから著者は釘付けなので、少し調べたら……な、なんと堺正章氏の次女だった。
存在感はお父様譲りか。なるほど! 妙に納得だ。
第6話では佐々木フェローのために、研究データ「DDSη」を手に入れたこずえ。
次週、こずえの入手したデータが事件を握る大きな鍵となりそうだ。
そして、第6話ではストーリーが大きく動いた。
拓兄(松岡昌宏)の怪我を藤木(成田凌)が治療したことによって歩み寄れたからだ。
無鉄砲で無茶苦茶な男というイメージが強かった拓兄。
実は妹(桜庭ななみ)の死によってかなり傷心していたことが藤木に伝わったシーンは泣けた。
2人とも同じ思い、そして真犯人を突き止めたいという共通の意識が芽生えたので、今後は2人で真犯人を追い詰めていくだろう。
とにもかくにもこの2人に妙子(桜庭ななみ)が生きていることを教えてあげたい。
早くしないと佐々木フェローとこずえに焼却処分されてしまうからだ。
ドラマがスタートする前は、完全にシリアスでずっしりと重い作品だと思っていた。
が、ここまで観る限り、良い意味でトンデモ感が満載。
とはいえ、藤木の医師としての想いや周りの登場人物の少しいい話が丁寧に描かれており、引き込まれる作品といえる。
第7話以降は影の薄かった藤木の後輩、長谷川(桐山照史)が本性を出しそう。
公式ホームページの長谷川の人物紹介には「妻が重い病気を患っている」とある。
この事実が今後、物語にどう関係してくるのか。
「フェローフェロー、私のフェロー」と口ずさみながら、次回の放送を待ちたいと思う。
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第7話ストーリー&レビュー}–
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
藤木(成田凌)が身を隠していた廃団地で、モー(中村蒼)たち外国人労働者とホームレスの日本人たちが騒ぎを起こした。通報を受け現場に駆けつけた警察官をホームレスたちはなだめようとするが、血の気の多い外国人労働者たちが応戦してしまい、警察官は応援を要請。藤木と拓郎(松岡昌宏)は、外国人労働者たちやホームレスを連れて団地から脱出する手段について考えを巡らせる。
しかし、自分だけ助かろうと我を失ったホームレスのノムさん(六平直政)が藤木を突き飛ばし、藤木のお腹に鉄筋が突き刺さってしまった! パトカーが廃団地を取り囲む中、自らの負った傷を手術することになる藤木。拓郎は刑事の筋川(和田聰宏)から警察を刺激しない時間稼ぎの方法を聞き出す。拓郎からの提案で立てこもり犯を演じることになる美香子(森七菜)。そんな中藤木は、鏡などその場にあるものを駆使して、痛みと戦いながら鉄筋を引き抜く手術を開始する。
一方、都波(酒向芳)を襲撃して、事件の鍵を握る研究データ「DDSη」を手に入れた幹(堺小春)は、昏睡状態の妙子(桜庭ななみ)を焼却処分しようとするが、そのデータは不完全だったことが判明。烏丸(前田敦子)は、怒りに震える佐々木(安田顕)にあるアイデアを提案する。そんな中、廃団地を抜け出した都波と合流した長谷川(桐山照史)は、研究データを巡って都波に迫り…!?
自衛隊時代の後輩・今野(山根和馬)を呼び出し、廃団地から脱出する方法を探る拓郎。警察官の突入まで残り10分を切り、状況の厳しさを察知したモーは自分たちを置いて逃げるよう申し出るが、藤木は全員で脱出すると主張する。しかし、警察に阻まれた藤木たちを助けるために、ホームレスとモーたち外国人労働者らは自らがおとりとなって警察に向かう……!
仲間の犠牲を伴う中、藤木は無事に団地を脱出して、都波と再会することができるのか……!?
第7話のレビュー
冒頭からネタばれをしてしまうが、都波教授(酒向芳)が死んでしまった。
当初、敵か味方かわからない立ち位置だった都波だが、息途絶える前に藤木(成田凌)に重要なメッセージとデータを残してくれていた。
頭を殴られたり、燃やされそうになったりと散々な目にあっていた都波。
何度もバチッと目を開けるシーンが続いたので「都波教授は不死身か」と安心していた。
しかし、ラストシーンでは目を開けることはなかった……。
都波の死は藤木や美香子(森七菜)、拓郎(松岡昌宏)にも大きなショックを与えていた。
都波を助けられなかった藤木は、声をあげて泣いていた。
このドラマの醍醐味の手術シーン。
今回はなんと藤木が自らの体にメスを入れることに。
身を隠していた外国人労働者たちが住む団地のいざこざに巻き込まれた藤木は、突き飛ばされた時、腹部に鉄筋が突き刺さってしまったのだ。
その場にあるものを使って自らを手術する藤木。
まるでブラックジャック……。
初回から怪しさ満点だった、烏丸(前田敦子)だが、妙子(桜庭みなみ)が焼却処分をされそうになったときに全力で阻止。
もしかしたら藤木サイドの人間なのかもしれない。
逆に、ここまであまり出番のなかった藤木の後輩医師、長谷川輝彦(桐山照史)が佐々木フェロー(安田顕)の内通者だとわかり、ストーリーは大きく展開。
藤木に電話ばかりしている役どころと、名前からSNSでは「TEL彦」と話題に。
公式Twitterにも、
“#電話ばかりしているからTEL彦と呼ばれてるじゃねぇか”
とツイートされており、視聴者を楽しませてくれている。
予告を見る限り、次回はどうやらこの「TEL彦回」になりそう。
最後までTEL彦は藤木を裏切り続けるのか?
それとも、佐々木に利用されているだけなのか?
まだまだ目が離せない。
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第8話ストーリー&レビュー}–
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
都波(酒向芳)の死に大きな衝撃を受けた藤木(成田凌)は、筋川(和田聰宏)の自宅で妙子(桜庭ななみ)の遺骨と対面。拓郎(松岡昌宏)と美香子(森七菜)は藤木を心配するが、立ち止まっている暇はないと行動を開始する。
佐々木(安田顕)との接点となる長谷川(桐山照史)から情報を探ろうと、彼の妻・浩子(大後寿々花)に会いに行ったものの、妊娠中の彼女に何も言い出せない藤木と拓郎。
一方、都波が自分のデータについて言い遺した「マメノサカ」について調べていた美香子は、それが古書店の名前だと突き止める。
古書店で都波が取り置きしていた本から、「DDSη(イータ)」の研究データと研究日誌を手に入れる藤木たち。カセットテープに妙子が残したデータの復元に成功し、「DDSη」のデータは完全なものになった。
同じ頃、長谷川は佐々木と手を切る道を模索していたが、難病に侵された浩子を救うためには佐々木の協力が不可欠だと問い詰められ、それ以上踏み込むことはできない。
研究日誌を読んでいた美香子から、「DDSη」を実際に投与された“被験者”がいた可能性を指摘され、自分が一昨年に手術を受けたことを思い出す藤木。その時に「DDSη」が投与されていたと仮定し、データを完全にするためには藤木本人の身体を検証する必要があると佐々木に思い込ませることができれば、彼の陰謀を暴くことができるかもしれない。
佐々木に接近するために長谷川に会いに行く藤木と拓郎。しかし「DDSη」のデータを長谷川に奪われてしまう。3人はもみ合いになるが、その最中、浩子が倒れた!
逮捕される危険を犯して浩子を救うか、それとも……。藤木は究極の選択を迫られることになる……!!
第8話のレビュー
都波(酒向芳)は息絶える前、藤木(成田凌)たちにたくさんのヒントを与えてくれていた。
それをもとに藤木、拓郎(松岡昌宏)、美香子(森七菜)は動き出した。
そして、佐々木(安田顕)と接点のある長谷川(桐山照史)に接触を試みると、妊娠中であり、重病を抱えている長谷川の妻、浩子(大後寿々花)の姿が。
長谷川が佐々木側についた理由を知った藤木。
長谷川に対して怒りが収まらない藤木と拓郎だったが、目の前で倒れた浩子を放っておくこともできない。
浩子は苦しみながらも「藤木先生、私たちの息子を救ってください。お願いします」と藤木に懇願した。
一方で、長谷川は藤木でも手術は難しすぎて、できるわけがないと全否定。
しかし、この言葉に間髪いれず「できます。天才に任せればいい」と自身満々の藤木。
またもや逃亡していることを忘れて、大きく出てしまったが大丈夫なのか?
相変わらず視聴者をハラハラドキドキさせてくれる。
藤木と長谷川の手によって無事に赤ちゃんが誕生。
涙を流して喜ぶ長谷川に
「そうやってその子を抱きかかえている間、その子にとってお前の腕の中がすべてだ。
そして、その手で都波さんを殺したことも忘れるな」
と、言い放ってオペ室を後にした。
いくら妻と子供の命が大切だとはいえ、都波の命を軽くみていた長谷川。
悪い人ではないが、命に対する価値観が医者とは思えない。
だからこそ、藤木の言葉は胸に刺さっただろう。
しっかりと命の重さを再確認してほしい。
次週の予告をみると、その長谷川自身の命も危ない?
ラストシーンで登場した京子(前田敦子)の口から
「妙子、生きてる」
と衝撃的な一言が。
妙子(桜庭ななみ)は死んだと思い込んでいた藤木と拓郎は凍り付いた。
やはり京子は藤木たちの味方なのか?
いよいよ、次週は佐々木フェローとの直接対決!
早く藤木から「逃亡医」のレッテルが外されることを望む。
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第9話ストーリー&レビュー}–
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
妙子(桜庭ななみ)が生きている……。烏丸(前田敦子)の言葉に、藤木(成田凌)と拓郎(松岡昌宏)、そして美香子(森七菜)は激しく動揺する。
しかも、妙子が開発した「DDSη(イータ)」と、佐々木(安田顕)が開発した新薬「ガイスト」を併用しなければ、脳に損傷を受けた妙子を救うことはできないという。そして、死の危険を伴う副作用を持つ「ガイスト」の臨床試験を巡って、佐々木と妙子が対立していたことを聞かされる。
藤木は長谷川(桐山照史)を筋川(和田聰宏)のアパートに呼び出し、皆んなで妙子奪還作戦を練る。
そして藤木は、妙子を佐々木から奪い返すために、正面突破で佐々木に会いに行くことを決意。
死の危険がある副作用を持つ「ガイスト」を、無毒化する方法に気付いたと佐々木に揺さぶりをかけ、「ガイスト」の提供を交渉する。一世一代の勝負で交渉を持ちかけた藤木に佐々木は「バイオネオ」の中で妙子の治療を行うという条件で「ガイスト」の提供を認める。
その会話をきっかけに、藤木は「ガイスト」を無毒化する方法に、本当に気付くのだが……。
その方法が佐々木にバレてしまったら、妙子も藤木も“処分”されてしまう! 果たして藤木たちは、妙子を救い出すことができるのか!?
第9話のレビュー
京子(前田敦子)の「妙子(桜庭みなみ)、生きてる」という衝撃の一言で終わった第8話―。
藤木(成田凌)、拓郎(松岡昌宏)そして、美香子(森七菜)は言葉を失っていた。
京子の協力のもと、藤木が佐々木フェロー(安田顕)と対峙をすることに。
相変わらずなんでも舐める佐々木フェローのシーンに視聴者は大騒ぎだ。
「このご時世、落ちた眼鏡を舐めるのは止めたほうがいいよ」
「やっぱり舐めた、フェローは基本なんでも舐める」
なかには、
「ヤスケンって変な役の演技うますぎ」
「ヤスケンさん、清々しいほど気持ち悪い」
安田顕の緩急自在な演技は、もはやこのドラマにとって無くてはならない。
ドラマ開始当初はかなりアクの強かった“拓兄”の変わりようにもびっくりだ。
バイオネオの外で
「こんなに近くにいるのに……妙子のためになんの力にもなってやれない」
なんともしおらしい発言ではないか。
以前の拓兄であれば、ビルを破壊してでも妙子を救いに行きそうなものなのに……。
そして、長谷川(桐山 照史)は佐々木の部下の幹(堺小春)に殺されてしまったのだろうか。
鈍器を振り回したり、注射したりと恐ろしい存在の幹。
この幹を演じる堺や、拓兄の自衛隊時代の後輩、今野(山根和馬)の存在は、控えめながらも作品の中で光っている。
個人的に、昔からファンであった山根の姿を同ドラマで見つけた時にはテンションが上がった。
山根自身、Twitterにも
「困った時の今野、呼ばれたら少しだけ活躍します」
とあるが、まさに拓兄や藤木は今野にどれだけ助けられたことか……。
DDSηと佐々木が開発した新薬「ガイスト」、そして、藤木の血液で果たして妙子は目覚めるのか。
ドラマ前半は少々無茶な設定に驚かされたが、後半はシリアスなストーリー展開で楽しませてもらった。
次週は最終回。
藤木の逃亡は無事に「終止符」を打てるのだろうか。
しっかりと見届けたい。
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{第10話ストーリー&レビュー}–
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
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治療を終えた妙子(桜庭ななみ)を「バイオネオ」から奪還した藤木(成田凌)たち。
いまだ妙子の意識が戻らない中、佐々木(安田顕)は藤木たちを捕まえようと血眼になっていた。
一方、藤木たちに、筋川(和田聰宏)から長谷川(桐山照史)が留置所で殺されたと連絡が入る。筋川と共に長谷川の妻・浩子(大後寿々花)に会いに行った美香子(森七菜)は、長谷川が遺したUSBを発見。烏丸(前田敦子)は、その中のデータが佐々木(安田顕)の秘密裏に行った違法な臨床試験に関係あると推理する。
そんな中、ついに妙子が目覚めた……!言葉にならない気持ちを共有し合う藤木と拓郎(松岡昌宏)。
そして、佐々木は留置所内の長谷川を殺したことで警察や政府の協力者たちに見放され、逆に逃亡せざるを得ない状況となっていた。佐々木は幹(堺小春)に、「DDSη(イータ)」と「ガイスト」、そして藤木の血液サンプルを守るよう言い渡す。
一連の事件について説明するべく、警察に出頭する覚悟を固めた藤木だったが、そこに佐々木から連絡が入る。
ついに、追い詰められた佐々木との最終対決。逃亡の果てに掴んだ、驚愕の真実とは!?
第10話のレビュー
逃亡医Fが最終回を迎えた。
ついに「フェロー、フェロー、わったしのフェロー」も聞き納めだ。
そして、最終回は藤木(成田凌)が天敵の佐々木フェロー(安田顕)を助けることになるとは……。
妙子(桜庭みなみ)をバイオネオから救出した藤木たち。
妹の姿を心配そうに見つめる拓郎(松岡昌宏)や美香子(森七菜)。
筋川(和田聰宏)から、長谷川(桐山照史)が留置所で殺されたと聞かされ、筋川と美香子は長谷川の妻の浩子(大後寿々花)に会いに行く。
浩子の病室には生前、長谷川が遺してくれていた佐々木の大罪の証拠があった。
しばらくして妙子が目を覚ました。
藤木と拓郎は妙子に抱きつき大喜び。
意識が戻った妙子は兄のお手製のカレーをバクバク食べながら、自分が飛び降りることになってしまった経緯をすべて話した。
佐々木が警察に捕まりそうになると、そこに佐々木の部下のこずえ(堺小春)の姿が。
こずえのお陰で佐々木は逃げることに成功したが、今度は佐々木の逃亡生活が始まった。
初回、佐々木に涙をすすられたこずえ。
嫌で泣いているのかと思っていたが、まさかこんなにも強く佐々木のことを想っていたとは……。
ぶっ飛んではいたが、初回から最終回まで重要なキャラクターだった。
ついに逃亡中の佐々木と対峙した藤木と拓郎。
ガイストとDDSηを自分のものにしたかった佐々木。
最後は追い詰められると、自殺を図り瀕死の状態に。
結果、藤木が最後に手術をした相手は佐々木だった。
最後にガイストとDDSηを手にしたのは京子。
後半、何度も藤木を助けてくれたが、ガイストとDDSηのデータを海外の会社に破格の値段で売ったらしい。
そして、妙子を屋上まで攻め立て、屋上から落下させる原因を作った自分の手下の男も京子は最後に殺している?
何気に一番の悪は京子だった。
藤木と妙子は「楽しい記憶だけ脳の奥に入ってしまって、思い出せない」というナゾの後遺症に悩まされていたが、2人は楽しそう。
ラストシーンは美香子が元の職場で新人教育をするシーン。
森七菜が演じた美香子の立ち位置が途中、わからない時があった。
しかし、この物語に登場する人物たちの心を動かす重要な役であった。
天真爛漫な笑顔に視聴者も救われたのではないだろうか。
「逃亡医F」は、初回の放送があまりにも衝撃的で、最終回までどんな展開になるのか想像がつかなかった。
とはいえ、結果的にうまくおさまった感がある。
(京子の罪だけはモヤっとするが)
しばらくは安田顕の姿を見たら、頭の中であの歌が流れてしまいそうで怖い。
いろいろな意味で楽しませてもらったドラマだった。
出演者の皆さま、制作スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「逃亡医F」の各話を1つにまとめたものです。
–{「逃亡医F」作品情報}–
「逃亡医F」作品情報
2022年1月放送開始の日本テレビ系 新土曜ドラマが『逃亡医F』に決定!
主演はプライムタイム連続ドラマで初の主演となる成田凌。『カツベン!』『愛がなんだ』『さよならくちびる』で様々な映画賞を受賞。『おちょやん』『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』などで見せた卓越した演技と、唯一無二の存在感を放つ彼が挑むのは「恋人殺しの濡れ衣を着せられ、逃亡する天才外科医」。
恋人殺しの濡れ衣を着せられ、地位も名前も捨てて逃亡を続ける天才外科医 藤木圭介。彼に残されたのは医師としてのプライド、超一流の技術、そしてわずかな手術道具だけ。極限の逃亡生活の中で遭遇する「彼にしか救けられない患者」たち。追手が迫り来る中、それでも彼は目の前の命に手を差し伸べる……!
誰も見たことのない“サバイバル・ドクター・エンターテインメント”が始まる!
放送日時
2022年1月15日スタート 毎週日曜よる10:00スタート
出演
成田 凌/森七菜/桐山照史(ジャニーズWEST)/桜庭ななみ/堺小春/古屋呂敏/和田聰宏/酒向芳/前田敦子/安田顕/松岡昌宏
脚本
福原充則
音楽
今堀恒雄
チーフプロデューサー
三上絵里子
統轄プロデューサー
荻野哲弘
プロデューサー
藤村直人/本多繁勝
演出
佐藤東弥/大谷太郎 ほか
制作協力
AX-ON
製作著作
日本テレビ