「真犯人フラグ」真相編第4話徹底考察!:やはり黒幕は主人公のそばに!?キーパーソンが浮かび上がる怒涛の展開(※ストーリーネタバレあり)

国内ドラマ

→「真犯人フラグ」の画像を全部見る(全3点)

西島秀俊主演の新日曜ドラマ(日本テレビ系)「真犯人フラグ」が2021年10月10日(日)放送スタート。2022年1月9日から真相編が開始される。

秋元康が企画及び原作、「あなたの番です」制作スタッフが手掛ける本作は、平凡なサラリーマンが家族の失踪を機に日本中の注目を集め、“真犯人フラグ”をたてられながらも、真実を追い求めていくノンストップの考察ミステリー。

本記事では、真相編第4話をもとにcinemas PLUSのドラマライターが考察を重ねていく。

【見逃した方へ】Huluで 真犯人フラグ 真相編を視聴する(2週間無料)

【関連記事】<真犯人フラグ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

【関連記事】<桜井ユキの魅力>表現の開拓者を名作と共に語る

【関連記事】「真犯人フラグ」特別編徹底考察

「真犯人フラグ」真相編第4話終了時点での考察

次々と事実が明らかになっていく怒涛の展開。注目したいキーパーソンは「バタコ(香里奈)」「強羅(上島竜兵)」そして「瑞穂(芳根京子)」だ。

凌介(西島秀俊)に冷凍遺体と篤斗を送り付けたのは、バタコであることが判明。バタコの実家は鮮魚店「うおばた」を営んでおり、魚市場に出入りすることも容易だったという。どちらも魚市場から送付手続きを取られていること、双方の箱にバタコの指紋がついていたことから、これは疑いようのない事実である。

凌介を死の間際に追い詰めたフグ毒についても、実家の鮮魚店から入手したものであろう。「一般人は毒処理をしていないフグを購入できない」ことから、バタコの両親が協力している可能性まで挙げられた(結果、バタコの単独だったと見られている)。

次々と明らかにされるバタコの背景。まだまだ止まらない。

以前、バタコによって土に埋められた「充さん(前野朋哉)」は、バタコの元夫であることもわかった。二人は離婚しており、時期を同じくして息子の圭樹くんを交通事故で亡くしている。最初に凌介に送られた冷凍遺体は、この圭樹くんであることが判明した。約5〜6年もの間、葬儀も火葬もせずに遺体を隠し持っていたことになる。

圭樹くんは、篤斗(小林優仁)と同じサッカー教室に通っていた。当時から、篤斗や真帆(宮沢りえ)と面識があってもおかしくない。

何らかのトラブルや確執があり、恨みを買ったのだと考えると……?

不運な事故で息子を亡くしたバタコは、その悲しみを埋めるために篤斗たちを誘拐したのだろうか。以前、フリマサイトに篤斗の服が出品されていた際の売主アカウント(keijyu1008)も、バタコだと思われる(バタコの誕生日は10月8日)。篤斗を本当の息子にしようとしたのだろうか。

ちなみに、バタコが入信していると思われる宗教団体「かがやきの世界」は、バタコはすでに破門されているとし、事件への関与を否定。しかし、篤斗を一度だけ「自分の息子」と偽り、施設へ連れてきたことは認めている。

以前「タッパーに入れた食事のようなもの」を誰かに与えているらしい女性の描写があった。あれはおそらく、かがやきの世界の施設内で、バタコが篤斗に食べさせていたものだろう。

このまま、バタコを一連の事件の真犯人と考えてしまいたくなるが……。怪しい人物はまだまだいる。

林(深水元基)を殺害したのは、等々力建設の社長に依頼された強羅で間違いないだろう。彼は河村(田中哲司)や日野(迫田孝也)とも面識があり、なんと1話冒頭に出てきた「エリンギサンタ事件」にも関わっているとみられている。

殺人代行や自殺幇助などを請け負っている可能性が高い強羅。相良家の新居で血液を撒き散らしていた本木(生駒里奈)も、おそらく彼の手駒だ。3話で彼女と話をしていたのは、強羅ではないだろうか。

指名手配され、警察に追われるバタコ。限りなく怪しい強羅と本木。男女共犯説からすると、後者に軍配が上がりそうにも見える。

しかし、最後の最後でショッキングな描写が流された。

林の元婚約者だった等々力茉莉奈(林田岬優)が「アイツに唯一感謝してるのは、サウナを教えてもらったことだけ」と言いながら、気持ちよさそうにサウナを堪能しているシーン。なんと、その横で同じくサウナを満喫していたのが……瑞穂だったのだ

一星(佐野勇斗)が代表を務める会社「プロキシマ」宛に、謎のメールが。「ひかりんご ダメになったので 返品します」といった不気味な文章の最後に、数字の羅列……。どうやら、江戸川乱歩の作品に登場する「ポリビュオスの暗号」らしい。

文学に詳しい凌介と日野で暗号を解いたところ、浮かび上がった住所は、以前にも行ったことのある群馬の跡地。光莉(原菜乃華)のスマホや真帆の指輪が落ちていた場所だ。

そこで無事に光莉を保護し、入院する篤斗と再会を果たす展開に。子ども二人は無事に見つかったが、真帆の行方は未だ知れない。その現状に対し「子どもは見つかったのに、母親はどこに行ったのかな?」と茉莉奈が瑞穂に問いかけていたのだ。

やはり、瑞穂が事件に関係していたのか?

茉莉奈と瑞穂には面識があるはずだから、たまたまサウナで出会ったとしてもおかしくはないが……。親しげに会話を交わす仲とは考えにくい。

真相編第4話にて、次々と明らかになった事実。そして、3人のキーパーソン。

最後に、忘れてはならない「菱田家の押し入れ」の存在に触れて論を閉じたい。そこに何が隠されているのか知れないままだが、朋子(桜井ユキ)の意味深なセリフ「もう少しで終わるから」が我々の考察を進めてくれる。

もしや、押し入れに隠されているのは、真帆か?

(文:北村有)

【見逃した方へ】Huluで 真犯人フラグ 真相編を視聴する(2週間無料)

【関連記事】<真犯人フラグ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

【関連記事】<桜井ユキの魅力>表現の開拓者を名作と共に語る

【関連記事】「真犯人フラグ」特別編徹底考察

–{「真犯人フラグ 真相編」第4話ストーリー}–

「真犯人フラグ」真相編第4話ストーリー

冷凍遺体と篤斗(小林優仁)を送り付けた犯人がバタコ(香里奈)だと判明し、警察はその足取りを追っていた。しかし、バタコがなぜ犯行に及んだのか、凌介(西島秀俊)との関係だけが分からない。阿久津(渋川清彦)らは、バタコが入信していたかがやきの世界を家宅捜索。落合(吉田健悟)が教祖(相築あきこ)を尋問すると…。

瑞穂(芳根京子)は、過去のクレーム電話から、篤斗のものらしき服の出品者【keiju1008】がバタコである可能性にたどり着く。一方、河村(田中哲司)は、冷凍遺体の少年が何者なのかを突き止める。また、阿久津と落合はバタコの両親から事情聴取し、その証言から彼女の過去が明らかになる。バタコに関するバラバラだった情報がひとつの線となって現れ、凌介は自分と彼女の接点を探るため、バタコの両親に会いに行く。

そんな中、林(深水元基)が河村に送った写真の撮影場所がロッジで、そこを借りた人物が強羅(上島竜兵)だったことが分かる。不審な行動を繰り返す強羅は、ある人物の遺体を保管していて…。

一星(佐野勇斗)の母・すみれ(須藤理彩)の店を訪れた凌介は、恐縮するすみれに一星への信頼を語る。新居に撒かれていた血液が光莉(原菜乃華)のものだと断定され、不安を募らせる一星のもとに、一通のメールが届いて…!?

明らかになるバタコの素性、水面下で動く不気味な強羅の正体、暴走する陽香(生駒里奈)の目的とは――!?

【関連記事】<映画VS原作>『ドライブ・マイ・カー』が魅せる狂愛

–{「真犯人フラグ 真相編」作品情報}–

「真犯人フラグ 真相編」作品情報

放送日時
2022年1月9日(日)スタート 毎週日曜 22:30~23:25

出演
西島秀俊/芳根京子/佐野勇斗/桜井ユキ/生駒里奈/柄本時生/柿澤勇人/長田成哉/坂東龍汰/吉田健悟/小林きな子/森田甘路/竹森千人/ BOB/青木瞭/中西美帆/ 渥美友里恵/町田愛/南彩加/遼太郎/原菜乃華/堀野内智/小林優仁/渋川清彦/深水元基/迫田孝也/丘みつ子/ 浜田晃 /小松利昌 /戸田昌宏/正名僕蔵/平田敦子/田中哲司/宮沢りえ

企画・原案
秋元康

脚本
高野水登

演出
佐久間紀佳
中島悟(AX-ON)
小室直子

チーフプロデューサー
加藤正俊

プロデューサー
鈴間広枝
松山雅則(トータルメディアコミュニケーション)

制作協力
トータルメディアコミュニケーション

製作著作
日本テレビ