日本最大級のオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から誕生した11人組グローバルボーイズグループINI。2021年、私は彼らにどっぷりとハマってしまった。
もし彼らの活躍っぷりを見て、気になっている人がいるのなら「今が絶好のチャンスだよ!」と私は伝えたい。
なぜならINIさん、超優秀な運営様のおかげで、めちゃくちゃ供給が多いからだ。(2021年12月30日現在、デビューシングル「A」に関するYouTube動画は16本公開されている)
もし、セカンドシングル以降も、このペースで動画が公開されていったら……履修が大変になってしまう。(なんて贅沢な悩みなんだ)
そこで今回は、「A」の収録曲に関連するYouTube動画の一部を、見どころとともに紹介しよう。
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名刺代わりの1曲「’Rocketeer’ Official MV」
まずは、デビューシングル「A」に収録されている「Rocketeer」のOfficial MV。INIにとって名刺代わりの1曲とも言える曲だ。
実は「Rocketeer」は、もう1つのリード曲「Brighter」と共に公開されたティザー動画をもとに、ファン投票によって選ばれた活動曲。デビュー前から応援していたファンが「これがINIです!」というにふさわしい曲として選んだ1曲であるがゆえに、彼らの魅力がぎゅっと詰まっている。
再生するとすぐに映し出される韓国風の制服を見に纏う美しすぎるビジュアルの11名。ゆっくりと流れる映像は、楽曲が始まるとその印象を一変させる。全身を使ってエネルギッシュにガシガシと踊るさま、ロケットを思わせるセットの中でのカメラワーク…情報過多すぎて、3分43秒間、呼吸するのを忘れてしまった(大嘘)。
ボーカル、ラップ、ダンス、それぞれのスキルに秀でたメンバーで構成されているグループがゆえに、曲全体の構成も天才的。なんという11人組が爆誕してしまったんだ…と改めて、この奇跡に感謝する。
さらに、「フォーメーションダンスも、それぞれのメンバーのビジュアルもどちらも見たい」というオタクの願いを叶えた寄りと引きのカメラアングルが絶妙なのも高ポイント。この映像を初めて見た時、筆者はデビュー曲にして最高を叩き出してきたINIと、スタッフの皆さんに感謝の意を表し、進んでお金を落としていくことを決意したものだ。
–{少し興味をもった人に見てほしい「’Rocketeer’ Practice Video」}–
少し興味をもった人に見てほしい「’Rocketeer’ Practice Video」
さて、オフィシャルMVを見て「INIというグループをもっと知りたい」「この子は誰?」と興味をもった方には、次の動画を見てほしい。
「’Rocketeer’ Practice Video」だ。
Practice Videoと聞くと、ステージよりも少しだけ砕けた表情やパフォーマンス、オフに近い姿が見られるコアなファン向けの動画を想像する人もいることだろう。
しかし、この動画は、そんなこれまでのPractice Videoの常識をぶち破ってきた。
(まだ、再生していない方は、このタイミングでぜひ再生を!)
まずパフォーマンスはMV同様の全力っぷり! そして、後ろを向いた瞬間思わず「あ!」と声が出た。練習着のトップスのバックプリントに、それぞれのフルネームがローマ字表記されているのだ! すごいじゃん……その発想……。
オフィシャルMVを見て「この子、気になる!」からの、Practice Videoを見て「わ!やっぱりさっきの子良いな」「この子もいいな!」からの「名前なんて言うんだろう?」までの感情の動線をわかっているからこそ生まれたアイディア。
「名前なんて言うんだろう?あとで調べるか……」の手間を動画内で解決させることで、「名前がわからない、あの子」止まりでファンにはなりきらない人を全員ファンへと引き込む工夫が感じられる。
その上、名前表記がローマ字、フルネームであるのも抜かりない。すでに韓国の音楽番組などに出演し、グローバルで活躍するグループを目指しているINIの本気度を感じる。
もっと言うと、全員おそろいの練習着を着用していることによって、見ている側がパフォーマンスにだけ集中できるのもありがたいポイントだ。(プラクティス動画って「私服なに着ているんだろう……」に注目してしまって、肝心のパフォーマンスを見逃すこともありますからね……)
もちろん従来のPractice Videoの良さも健在。0分30秒あたりで映像の左側に立つ銀髪の王子様・後藤威尊と、圧倒的センター・木村柾哉のように、左右に分かれたメンバーが向かいにいるメンバーとアイコンタクトを取り合っている様子や、1分26秒で2グループに分かれた際に、左脇に捌けたメンバーが楽しげに話している様子はオタク心をくすぐる。
この後に紹介する他の動画や、バラエティ動画などを見て推しメン、推しケミ(※)を見つけたあとで見返してみると違った楽しみ方ができることだろう。
※ケミ:「相性が良いこと、そのような仲」を表す韓国語のスラング。推しているコンビなどに使用される。英語の「chemistry(ケミストリー・化学)」に由来している。
–{美しさと尊さが詰まった「’Brighter’ Official MV」}–
美しさと尊さが詰まった「’Brighter’ Official MV」
シングル「A」のダブルリード曲である「Brighter」は、先に述べた「Rocketeer」が動だとしたら、静と言い表せる1曲。
洗練された真っ白の空間と、教会のようなロケーションの中で披露する伸びやかな歌声はあまりにも心地良く「なんて美しいのだろう……」とため息が出る。
アップになった時の表情は、柔らかく、時に切ない。「Rocketeer」では引っ張ってくれるような頼もしさを感じさせてくれた兄貴たちが、恐縮ながらも守ってあげたくなるような少年のような表情を見せるものだから尊さを感じる。
また、スローテンポな楽曲と思わせておきながら、サビ以外のパートでは、ラップメンバーの表現力の幅広さを感じさせるのも魅力。「Rocketeer」とは違ったアプローチで、歌もダンスもラップもできることを見せつけている。
特に緩急をつけたダンスには、ぜひ注目してほしい。
例えば、2番のサビ部分2分30秒あたりに見られる、ゆっくりと右足を蹴った後で、上半身を細かく、かつ大きく動かすような振り付けのような緩急をつけた動きのシンクロ具合は圧巻。同じリズム感で踊っている時以上に、周りとの呼吸が乱れがちな部分なのだが、見ている側に違和感を与えないのだ。
さらに各サビに向かっていくまでの高揚感、スケールが大きくなっていくダンスはたまらない。ダンスのすごみを感じたい方は、ぜひ下記のPractice Videoを合わせてチェックしてほしい。
–{個人の強さを見せた「’Cardio’ Choreography Video」}–
個人の強さを見せた「’Cardio’ Choreography Video」
まず、こちらの楽曲、リード曲ではない。
この動画が公開されるよりも前に行なわれたINI初のファンミーティングで、初めてパフォーマンスが披露された際には「え!こんなガチガチなダンスを見せてくれるのに、リード曲ではない?」と驚かされたものだ。
「もはやリード曲ってなんなんだっけ?」
そんなことを考えていたところに公開されたのが「’Cardio’ Choreography Video」だ。
もうどこからツッコめばよいのだろう……。誰を推したらいいですか……?
楽曲始まってすぐ、フードを被った田島将吾が振り向くところ、その後Aメロ出だし部分で低く重心を取る木村柾哉、スローテンポになる40秒上がりでゆっくり歩いてくる藤牧京介、2番の同パートで怪しげな微笑みを見せる髙塚大夢……。
できることなら全員の推しポイントを紹介したいレベルで圧倒された。
その中でも、特に好きなのは、サビ部分でセンターがくるくるとローテーションしていくところだ。
長いところ、アイドルを推させていただいているので、知ってます。誰がセンターになっても成立するグループって強いんですよね!
–{彼女になれる3分37秒間「KILLING PART Self CAM Ver.」}–
彼女になれる3分37秒間「KILLING PART Self CAM Ver.」
アイドルの推し方は、人の数ほどある。
もう1つのカップリング曲「KILLING PART」のセルフカメラ動画はそんなことを思い出させてくれた動画だ。
先に紹介した動画は、グローバルで活躍するボーイズグループとしての本質的な部分、スキルの高さを見せてきたINI。一方の「KILLING PART Self CAM Ver.」では、「INIってめちゃくちゃかわいいんだよ!」ということを思い出させてくれた。
さらに……この動画は、疑似彼女体験をさせてくれる動画でもある。
1曲が終わる3分37秒の間、彼らはMINI(INIファンの呼称)全員にではなく、動画を見る画面の前の個人に向けた表情を見せてくれるのだ。
その内容は、カメラを彼女に見立てて頭を撫でてくれるような動作や、顔を近づけてくるそぶりは見ているだけで「あれ?もしかして、私って彼女でした?」って勘違いしそうになるキュンキュンっぷり。
いいじゃないか。推しに迷惑をかけないのなら、どんなふうに推したって…そんなことを思い出させてくれる。
それにしても、部屋着のような格好で寛いでいる姿……あの、なんていうか、その……かわいいが渋滞しすぎているんですけど!(大声)
成長スピードがエグすぎる!世界が注目するINIを見逃せない
ここまで紹介してきた5つの動画を見ていただいたことを仮定して、最後に重要なことをお伝えしたいと思います。
「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」は2020年11月4日にオーディションの募集を開始し、2021年4月8日からGYAO!にて放送がスタートした番組。
その時点で、現在のINIメンバーのうち約半分が未経験でした。そんな彼らが今、多くの人たちを熱狂させているだなんて……エグくないですか⁉︎
あー……なんて努力の人なんだろう……。
彼ら1人1人のことを語りたい気持ちは山々ですが、この記事の11倍以上の長さになること間違いないので、この先は別の機会に!またお話しさせてください!
(文:於ありさ)
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