「じゃない方の彼女」第11話レビュー:突如明かされた怜子(山下美月)の秘密!その時、雅也(濱田岳)は…(※ストーリーネタバレあり)

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濱田岳が主演するドラマ「じゃない方の彼女」が、2021年10月11日(月)放送スタートした。

企画、原作を秋元康が手掛ける本作は、どこにでもいる普通の人生を送ってきた"じゃない方"の男性が天然魔性な女性に翻弄されていく新感覚の不倫コメディ。道ならぬ恋にハマっていく大学教授・小谷雅也を濱田岳が、図らずとも男性を虜にする魅力を持つ女子大生・野々山怜子を山下美月(乃木坂46)が演じる。

本記事では、その11話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。

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「じゃない方の彼女」第11話レビュー

盆栽教室まで怜子(山下美月)を訪ねてきた麗(小西真奈美)。緊張感が走るわけでもなく、麗はおだやかに怜子に話しかける。

「私が盆栽を勧めてなかったら、こんなことにならなかったのかな」
穏やかだが、麗の言葉が切なく突き刺さる。

雅也(濱田岳)のどこが好きなのかと尋ねる麗。
「見た目は地味でも、知れば知るほど色んな面が見えて、他にはいないタイプというか」
真面目に応える怜子。「あなたはまーくんの何を知ってるの?」という麗の言葉で勝負がはじまる。

勝負といっても、雅也の好きなところを言い合うというかわいいもので、しかもなんだか楽しそうだ。
白熱はせず、あっけなく勝負が終わって爆笑する2人。
同じ人を好きになったのだ。タイミングが違えば、すごく意気投合できたかもしれない、としみじみしてしまった。

それでも、麗は「ダメなところがいっぱいある、でも私にとっては大事な家族なの」と妻の威厳を見せる。
怜子も負けじと、「私にとって先生は他人です。1番大好きな他人です」と応戦。話は、平行線だ。

怜子に告白するところに遭遇してしまったせいで関係がこじれている彩菜(東野絢香)と誠(豊田裕大)。
「怜子ちゃんを好きになったのは事実。ごめん」と誠。こんな風に謝られるのは嫌だなと思っていたら、さらに「彩菜への気持ちは変わってない」…嫌な言葉に、もっと嫌な言葉が重ねられた。最悪だ。

こんな目に遭ってなお、誠を好きらしい彩菜を見、好きになった方が負けってこういうことだよな、と実感する。が、彩菜は流されず、どっちが好きな方で、どっちがじゃない方なのかはっきりさせようとする。こういうのが彩菜のいいところだなと思う。彼女は大事なところで判断を誤らない。

しかし、これはもしや、怜子が雅也と誠、どちらからも選ばれず“じゃない方の彼女”になるという示唆だろうか…? と想像してしまった。いや、まだ分からないよな。

不倫相手とバーでイチャこらしてた片桐(山崎樹範)、アルパカに扮しているタイミングで麗に遭遇する。
こともあろうに片桐に、人はなぜ不倫するのか?と問う麗。「俺を愛してくれる人が他にもいるかもしれないという夢を追いかけている」と、なかなかな回答を繰り出す片桐。

聞く相手を間違えているのでは…と思ったものの、自分に足りないものは何だったのかと落ち込む麗に、「足りないものなんてない」「不倫をされた方にはなんの落ち度もない」と至極まっとうなことを言う。片桐は分かっているのだ。相手がどうのこうのではなく、心が奪われてしまうこともあるということを。不倫常習者だからこそ。

そして、「許すも許さないも麗ちゃん次第」と付け加える。片桐のやっていることは決して褒められることではないけど、この回答に実感がこもっていたからだろう、麗も何かが腹落ちした様子だった。

誠のせいで友情にヒビが入っていた怜子と彩菜も、きちんと話をする。お互いに自分の悪いところを謝り合えるピュアさが、見ていてくすぐったく、そしてすごくいい。恋愛で友情が壊れる、これが1番もったいないと思う。

そして、彩菜は怜子に「不倫なんてもうやめなよ」と言う。前々回は「本気で好きなら止めない」と言ってくれて、筆者は彩菜に感謝をした。あの時、怜子は自分の立場に苦しんでいたから。
でも、今こうして麗にもバレてしまった状況において、友だちが「今の怜子の恋は応援できない」と言ってくれるのは最高のタイミングだ。彩菜はバレたことは知らないはずだけど。今ならきっと、怜子の考え方にも変化が見られるはず…

と、思ったのに。怜子は突然大学を辞めると宣言する。
もう雅也に会わないためだろうか? すべてを断ち切るための選択?

すると、講師室で片桐は他の講師たちが、生徒が妊娠を理由に休学するらしい、しかも相手は大学関係者!? と噂しているのを聞いてしまう。
この少し前に怜子から大学に来るのは今日が最後と聞かされていたものだから、さすがの片桐も焦って雅也に電話をする。

雅也は慌てて怜子のもとへ向かったが、果たして、本当に怜子は妊娠しているのだろうか?
きっと人違いだろう。誰かも分からない噂話に踊らされたらダメだ…!と思いながらも、もしかして、という可能性を拭いきれないまま、結末を来週へゆだねる形になった。

次回、いよいよ最終回。果たしてこの愛すべき(?)不倫物語はどんな結末を迎えるのか。
どんな結果も受け入れる準備をしながら、楽しみに待ちたい。

「じゃない方の彼女」第11話ストーリー

雅也(濱田岳)と怜子(山下美月)の不倫に気づいた妻・麗(小西真奈美)が娘を連れて出て行ってしまい、途方に暮れる雅也。一方、麗にバレたことを雅也から聞かされ悩む怜子。そこへ麗が現れ、一触即発?さらに、麗からはまさかの「対決」を申し込まれ…。雅也を賭けた妻vs妻じゃない方の彼女!?の戦いは予想外の展開へ! そんな中、怜子のある決意が周囲を巻き込む一大事件に!?選択を迫られる雅也の運命は!
道ならぬ恋の沼の行く末は…!?

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(文:あまのさき)

–{「じゃない方の彼女」作品情報}–

「じゃない方の彼女」作品情報

イントロダクション

特別目立つことのない人生を送ってきた、いわゆる「じゃない方」男性の大学准教授の小谷雅也(濱田岳)。美人妻と子供に囲まれた何不自由ない日々を過ごすが…ある日を境に雅也が務める大学に通う女性・野々山怜子との偶然の出会いが連続し、互いに気になる存在に。「偶然が3回、続くと、奇跡が起きるらしいですよ。」そう言い距離を縮めてくる怜子に雅也は距離を置こうとするが、天然魔性な怜子の言動につい心惹かれてしまい、道ならぬ恋の沼にどんどん落ちていく…。

番組概要

放送日時
10月11日(月)スタート 毎週月曜よる11:06~放送

放送局
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送

出演
濱田岳/山下美月(乃木坂46)/山崎樹範/東野絢香/豊田裕大/宝辺花帆美/YOU/小西真奈美

企画・原作
秋元康

監督
三木康一郎 根本和政 岸川正史

脚本
服部隆 モラル 青塚美穂

音楽
小山絵里奈

主題歌(OPテーマ)
Thinking Dogs「エキストラ」(Sony Music Labels Inc.)

チーフプロデューサー
阿部真士

プロデューサー
中川順平 木下真梨子 森田昇 清家優輝(ファイン)  岸川正史(ファイン)

制作
テレビ東京 ファインエンターテイメント

製作・著作
「じゃない方の彼女」製作委員会