「私たち、運が悪いだけだから」
福原遥・若月佑美・高梨臨の3人が主演の「アンラッキーガール!」が2021年10月7日より放送スタート。
とにかくツイてなさすぎる、“世界一不運”な3人のオンナたちが、次々とトラブルに巻き込まれながらも、幸せを掴もうと奮闘していくアンラッキーコメディ。不幸だけど前向きな3人の姿に注目だ。
脚本は、ドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)、ドラマ「おじさまと猫」(テレビ東京系)などの「大人のカフェ」の伊達さんと、ドラマ「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)などのモラル。完全オリジナル作品!
本記事では、第9話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
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「アンラッキーガール!」第9話レビュー
指宿(生瀬勝久)の娘の結婚のごたごたに巻き込まれたり、銀行強盗の犯人にされかけたり、相変わらずツイていない幸(福原遥)たち。大凶日が迫り、アンラッキーに拍車がかかっていた。
ヘアメイクの香(若月佑美)は、かつての人間関係をネガティブに吹聴されたことが尾を引いて、仕事を失いそうになっていた。「自分で蒔いた種だから……」と落ち込む香に、最近めっきり男を上げた卓海(板垣瑞生)は「きっといい種だって蒔いてるよ」と励ます。いいこと言う~!
一方、幸のもとには、父の重流(丸山智己)から「母さんが倒れた」と連絡が入る。慌てて駆けつける幸だったが、病気などではなく、ぎっくり腰だった。久々に家族が揃ったことでうれしそうな母・涼子(中島ひろ子)の顔が見られてほっこり……したのも束の間、重流のスマートフォンに樹(高梨臨)から着信が入るのを見てしまう。幸の身に起きる不運はこっちだった……。
幸はなかなか父との関係を樹に聞き出せない。自分の父親と友だちが、実はかねてから知り合いで不倫関係にあったかもしれない、なんて、想像しただけでゾッとする。幸が樹に対して挙動がおかしくなってしまうのも無理ないだろう。
だが、幸の不運はこれだけではない。なんとアルバイトをしていた喫茶店が年内で営業を終了させ、宝くじ売り場も取り壊されてしまうことに。同時に仕事を失うって、本当にどれだけツイてないんだ……。
壊されていく宝くじ売り場を見つめる幸のもとに現れたのは、松葉杖をつく香。工事現場の溝に落ちて足を怪我してしまったらしい。こっちもこっちでだいぶヘビーな不運の餌食になっていた。
幸が、樹と父のことを話すと、「ちゃんと話したほうがいい」と香。幸も意を決して約束を取り付けるのだが、工事に邪魔されたり、スマホを忘れたり、人違いをしたりして一向に落ち合えない。そんなコントみたいなことある? という出来事の連続だ。しかも、結局会えずじまい。
そうこうしているうちに、指宿がいう大凶日まで数時間。幸は明日、自分の身に何かあるかもしれないと思い、涼子の顔を見に実家へ。「今まで幸せだった?」としんみりした質問を母に投げかけるのだが、母はツイてる思い出のディレクターズカット版を作っている、と話す。これ、すごくいいアイデアだ。筆者もぜひそれを作ってたまに咀嚼したいし、本当に死ぬ前に走馬灯をみるのなら、その時には“ツイてる思い出のディレクターズカット版”を脳内で流したい。
実家からの帰り道。幸は、樹がいるカフェの前を通りかかる。この時、樹は100社の就職試験を受けて失敗し、前の会社の総務に戻るという話を受諾するところだった。だが、幸の姿を認めた樹は、店を出て走って追いかける。しかし、角を曲がったところで、幸が誘拐されてしまう……!?
幸と樹が待ち合わせができないシーンこそ面白く見ていたが、香が大怪我をしたり、幸が職を失ったり父の不倫相手に勘づいてしまったり、まだ大凶日でもないのにエグすぎた。その上、最後には誘拐まで。果たして幸は無事なのか? 3人は大凶日をどう乗り越えるのか? アンラッキーガールたちがラッキーガールに生まれ変わると信じて、最終回を待ちたい。
ところで、冒頭でもちょっと触れたが、ここ数話での卓海の変化がとてもうれしい。1話では完全なヒモだったのに、職を得、香への気持ちに気付き、改めて思いを伝え……。短期間ですさまじい成長だ。自分も痛々しいほどの怪我をしているのに、松葉杖をつく樹をいたわるところもよかった。
個人的には、板垣瑞生はこういう愛嬌のある役が似合うなと感じるので、もっともっとかわいいところを見せて欲しい。香と卓海カップルにも幸あれ……!
「アンラッキーガール!」第9話のストーリー
12月8日の大凶日まで、あと一週間。幸(福原遥)の身の回りには、これまで以上に不運が起こるようになっていた。幸は良男(岐洲匠)から、「蓮」が年内で閉店すると知らされる。あまりの不運の連続に、さすがの幸も心が折れそうになる。一方、樹(高梨臨)も就職活動がまったくうまくいかない。指宿(生瀬勝久)は、災難続きの幸と樹に「まだ序の口だ」と不吉な言葉を告げる。
一方、香(若月佑美)は卓海(板垣瑞生)と復縁。幸は、二人のことを祝福しつつも、幸せそうな香に少し距離を感じてしまっていた。しかし、香本人は仕事関係の人々に悪い噂を流されて肩身の狭い思いをしていて、なにもかも幸せというわけでは決してなかった。
その頃、卓海(板垣瑞生)と復縁して幸せなはずの香(若月佑美)は、仕事関係の人々に悪い噂を流されて肩身の狭い思いをしていた。
幸は重流(丸山智己)から、母の涼子(中島ひろ子)が倒れたという連絡を受ける。幸が実家に駆け付け、福良家が久しぶりに顔を合わせることに。
幸は涼子に、なぜ離婚したのかと尋ねる。涼子は幸に負けないほど、不運な人生を送ってきた女性だった。
そんな中、幸は、重流と樹が以前から知り合いで今も連絡を取り合う仲だと知り、ショックを受ける。一体、樹と重流はどういう関係なのか?幸は、重流との関係について樹には聞けないまま、あれこれ勘ぐるうちに幸と樹の関係までぎくしゃくするように…。
樹は以前勤めていた会社の上司・紺野から、会社に戻ってこないかと声をかけられる。ただし、任される仕事は総務で、樹が希望する企画の仕事ではなかった。夢を追うのか、現実を受け入れて妥協するのか、樹は選択を迫られる。
紗菜(長井短)が仕事を辞めて引っ越すことになり、樹の提案で送別会が開かれる。香も参加する予定だったが、何の連絡もなく姿を見せなかった。
翌朝、幸がくじ売り場に行くと、建物が解体されていた。くじ売り場が突然なくなることになったという。このままでは、幸は完全に無職になってしまう。
ますます追い詰められる幸の前に現れたのは、松葉杖をついた香だった。大凶日を目前に、運命がアンラッキーガール3人を引き離す!?
(文:あまのさき)
–{「アンラッキーガール!」作品情報}–
【作品情報】
とにかくツイてなさすぎる、“世界一不運”な3人のオンナたちが、次々とトラブルに巻き込まれながらも、幸せを掴もうと奮闘していくアンラッキーコメディ! 1話完結のオリジナルの脚本で、福原は3人のうちの1人、福良幸(ふくら・さち)役を演じます。
本作では、金運を筆頭にあらゆる運がゼロの福良幸(25歳)、男運も対人運もゼロの朝倉香(あさくら・かおり、31歳)、仕事運ゼロで今は無職の綾波樹(あやなみ・いつき、35歳)という、ことごとくツイていない3人が、くじ売り場のボヤ騒ぎをきっかけに知り合うことに。そして、毎回不運な事件やトラブル、災難に巻き込まれますが、「弁護士」と「占い師」の顔を持つ“謎の男”によって、さらに運命を翻弄されてしまいます。3人は占いが示すように行動するものの、さらなる不運の嵐に巻き込まれて……。最終的には思いもよらぬ“小さな幸せ”が舞い込んでくる!? 不運が続く中にも、ごくまれに幸せが訪れる。そんなオンナたちの“最凶の人生”に注目です!
福原演じる福良幸は、1996年1月1日生まれの25歳。亥年、五黄土星、A型。金運を筆頭にあらゆる運がゼロで、くじ売り場で働いています。運が無いことの連続でここまできた女性で、自分の人生を半ば諦めているという役どころ。明るく天真爛漫な福原がどんな演技を見せるのかご注目下さい!また、ずぶぬれになったり、ケーキまみれになったりすることも……体当たりの演技も見どころです!
また、バカリズムが、今作でドラマの「語り」に初挑戦!今まで脚本家としても魅力的な女性たちが登場する作品を数々と手掛けてきたバカリズムが、3人の運の悪いオンナたちの波乱の人生を、ときに優しく、ときに厳しく、大きな愛を持って見守っていきます。バカリズムによる語りが、物語にどのような味わいをもたらすのか今までにない化学反応をぜひご注目下さい!
さらに、本作では、福良幸ら3人の女たちが、「弁護士」と「占い師」の顔を持つ“謎の男”によって、占いのアドバイスを受けます。その占いは、人気バラエティー番組「突然ですが占ってもいいですか?」(フジテレビ系)などで活躍する琉球風水志シウマが徹底監修!登場人物の名前、生年月日、部屋の間取りなど、シウマが占った内容をドラマに反映しました。毎回いろんな占いが出てきますのでぜひ放送でチェックして下さい!
脚本は、ドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)、ドラマ「おじさまと猫」(テレビ東京系)などの「大人のカフェ」の伊達さんと、ドラマ「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)などのモラルによる完全オリジナル作品です!
主人公たちは、たとえ運がなくても、前向きに生きようと奮闘していきます。そして、小さくても確かな幸せを掴んでいきます。先の見えない、こんな世の中だからこそ、3人の姿を見て視聴者か少しでもあたたかい気持ちになってもらえるようなドラマを目指していきます。2021年10月7日(木)に放送スタートするこのドラマをお楽しみに!
■読売テレビ 中山プロデューサー コメント
不運だったら幸せじゃないのか?幸運だったら幸せなのか?
そんな思いが、このドラマの出発点です。
たとえ運が悪くても前向きに生きようと奮闘する主人公たちの姿、
試練や災難を乗り越え小さくても確かな幸せを掴んでいく物語をお届けできればと思っています。
明るく元気で周りの人たちを幸せにする稀有な力を持っている主演の福原遥さん。
福原さんのイメージからは想像できない“世界一不運”な主人公・幸をどのように演じていただけるのか、
今までにない新たな姿を見せていただけると思うと楽しみで仕方ありません。
決して自分本位ではなく、人のために運をお裾分けしようとする幸の健気な姿に
クスっと笑ってもらい、明日への活力にしてもらえればと思います。
また、魅力的な女性たちを中心に素晴らしい作品を数多く手掛けられてきたバカリズムさんに
“語り”という新しい形でこのドラマに息吹を吹き込んでいただき、
懸命に生きる不運な3人の女性の人生を時に厳しく、時に優しく、
あたたかく包み込みながら一緒に見守っていただきます。
さらに、女性たちの運命をさらに揺るがすのが“占い”です。
人気占い師である琉球風水志シウマさんに、登場人物の名前や生年月日、血液型をはじめ、
住んでいる部屋の間取りなども占っていただきました。
毎回いろんな種類の占いが登場しますので、情報番組や雑誌の占いコーナーを見る感覚でも
楽しんでもらえればと思います。
先の見えない現状を憂う視聴者の方々に少しでもあたたかい気持ちになってほしい。
そんな思いが詰まったコメディドラマになっていますので是非ご覧ください!
出演
福良 幸
福原 遥
朝倉 香
若月 佑美
桜田 卓海
板垣 瑞生
二石 紗菜
長井 短
藤 良男
岐洲 匠
三田 亜子
新井 舞良
語り
バカリズム
綾波 樹
高梨 臨
指宿 恵徳
生瀬 勝久
脚本・構成
伊達さん(⼤⼈のカフェ)
脚本
モラル
監督
スミス
吉⽥ 卓功
青木 達也
チーフプロデューサー
沼⽥ 賢治
プロデューサー
中⼭ 喬詞
櫻井 雄⼀(ソケット)
制作協力
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