突然ですが、みなさん、年下男子はお好きですか。
年下好きの人もそうでない人も間違いなく心を掴まれているであろう、2021年秋ドラマ『SUPER RICH』のあの二人。
赤楚衛二演じる春野優と、町田啓太演じる宮村空だ。
“金はあるが愛に飢えた”、そんな人生を過ごしてきた氷河衛(江口のりこ)の前に突如現れた優と空。
“年下男子”という共通点がありながら、持ち味が全く異なるこの二人。
ここからは、赤楚衛二演じる春野優と町田啓太演じる宮村空、それぞれの魅力について迫っていく。
春野優としての赤楚衛二:何をしでかすかわからない博打感さえも愛おしい
衛が代表取締役CEOを務める、電子書籍を手がけるベンチャー企業「スリースターブックス」のインターンに応募したことから人生が一変した優。
元々衛に対して憧憬の念を抱いていた優だが、衛との距離が近付くにつれ憧れから恋心へと変わっていく。
最初は優に対して何の感情も持っていなかった衛だったが、優の計り知れない熱量にどんどん侵食され、気付けば「スリースターブックス」になくてはならない存在に。
そんな優の行動力には、目を見張るものがある。
衛の共同CEOで「スリースターブックス」を窮地に追い込んだ当事者である一ノ瀬亮(戸次重幸)に近付くため、暴力沙汰に巻き込まれるかもしれないところまで介入したり、新生「スリースターブックス」の初仕事として人気作家・北別府K(松田美由紀)を口説くべく雑務までをもこなしたり、「三日月モバイル」の大河一郎(田山涼成)専務に物怖じせず発言したり。
経験やお金がないながらも、衛のために、会社のために常に全力を尽くす優の姿に、図らずとも心打たれてしまう。
衛のことを思うがあまり突飛な行動に出てしまい、時折衛のことを困らせもしているが、そんな大胆不敵さも優らしい。
”年下の男の子”感も満載で、「意外とかわいいとこありますよね」、「嫌なんです。衛さんが宮村さんのものになっちゃうの。」など、衛でなければ心臓を撃ち抜かれてしまうようなキュンキュンワードを炸裂。年下男子の威力は凄まじい。
–{宮村空としての町田啓太:年下とは思えないオトナな魅力に高度依存の危険性}–
宮村空としての町田啓太:年下とは思えないオトナな魅力に高度依存の危険性
「スリースターブックス」の人事責任者を務める空。衛の秘書のような役回りでもある。いや、もはや忠犬か。
「一昨日、本日のインターン志望者のエントリーシートをメールでお送りしたのですが…」→「確認されてないと思い、今朝、LINEでお送りしました」→「ですが、今朝はいろいろありましたので、物理的にもお持ちしました」
秘書として完璧すぎるこのサポート力、見習いたい。できれば私の秘書、いや忠犬になってほしい。
「僕が今真っ当に生きてるのは衛さんのおかげなので」と衛を忠誠する空。ここまで衛を慕うのには理由がある。
その昔、ブラック企業で働き精神的に追い込まれていた空が橋の上で一線を越えようとしていたところを救ったのが衛だった。
「おなか空いてるから変なこと考えるんよ?」とカフェに連れて行き、「うちおいで。うちで働こ。」と出会ったばかりの空を迎え入れる衛。
あったかいナポリタンをかきこみながら涙を流す空。このシーン、何回見てもジーンとくる。
衛をはじめとし、仲間やインターン生、優から慕われる”みんなの良きお兄さん的存在”な空。
もちろん衛からすれば”かわいい弟的存在”でもあるのだが、年下とは思えないスマートさや思慮深さに、衛の生活に欠かせない”インフラ的存在”になっているだろう。
そんなクールな空も、時折衛への好意が漏れ出てしまう瞬間が多々ある。
「俺だって男なんですよ。誰か好きな人がいるんですか。」と衛を抱きしめる空に、誰もが悶絶したに違いない。
–{対峙するもいつのまにか”ニコイチ”状態な優と空}–
対峙するもいつのまにか”ニコイチ”状態な優と空
衛への“好き”な気持ちがバレバレな優と空。
ライバル関係でありつつも、決して表には出さないがお互いのことを尊敬し合っている、二人の可愛らしいいがみ合いについクスッとしてしまうのは私だけではないはず。
当初より優に対して敵対心を見せる空だが、隠しきれない兄貴肌には惚れ惚れとする。
さっさと帰れと突き放しながらもお腹を空かしている優を放っておけずラーメン屋に連れて行ったり、急遽大金が必要になった優に厭わず200万円を貸したり。この面倒見の良さはやはり衛譲りなのだろうか。
徹夜をしてテーブルに突っ伏した状態で寝ている優と空の姿は、まるで兄弟のようだ。
最強年下男子×2に愛される、衛になりたい人生だった
ここで、『SUPER RICH』を見ている全国民が思っていることを代表して言わせてもらう。
あぁ、今すぐ江口のりこ演じる氷河衛に転生したい。
優と空をここまで惹き付ける衛の魅力は一体何なのか?それは、壮大な包容力にある。
愛に飢えていたとは思えないほどに人情深い衛。それは、衛自身が亮に救われた過去があるから。
その情け深さが年下男子二人の人生を翻弄しているなんて、当の本人は一切気付いていないのだろう。
そして、空ではなく優に惹かれつつある衛。
“金はあるが愛に飢えた”衛と、”愛はあるが金に飢えた”優。見事に正反対な人生を送ってきた二人だからこそ、お互いの弱みを補完しながら惹かれ合っているのかもしれない。
素で人の懐に入るのが上手で、いつのまにか周囲の誰をも味方にしている優と、誰が見ても頼り甲斐がある、年下とは思えない器の広さを持つ空。
どっちに転んでも衛の心が満たされることは誰の目にも明らかだ。
この三角関係はどうなってしまうのか。今後の展開に、『SUPER RICH』からますます目が離せない。
(文・桐本 絵梨花)
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