「私たち、運が悪いだけだから」
福原遥・若月佑美・高梨臨の3人が主演の「アンラッキーガール!」が2021年10月7日より放送スタート。
とにかくツイてなさすぎる、“世界一不運”な3人のオンナたちが、次々とトラブルに巻き込まれながらも、幸せを掴もうと奮闘していくアンラッキーコメディ。不幸だけど前向きな3人の姿に注目だ。
脚本は、ドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)、ドラマ「おじさまと猫」(テレビ東京系)などの「大人のカフェ」の伊達さんと、ドラマ「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)などのモラル。完全オリジナル作品!
本記事では、第6話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「アンラッキーガール!」第6話レビュー
ラッキーな夢を見て、寝汗をかいちゃう幸(福原遥)。
彼女が“ラッキー恐怖症”になってしまったのには理由があった。
婚約者の秀忠(橋本良亮)にプロポーズされた人生で1番幸せな日、幸は自分のお兄さんを事故で亡くしてしまったという。自分が兄のラッキーを奪ってしまったと考えたらしい。
そんなわけで1度は破談になってしまった秀忠との結婚話。
なんと彼が3年ぶりに現れ、再び幸にプロポーズをしてきた。ハイスペックらしいし、爽やかな好青年という感じだ。正直言って、こんな申し込みを断るなんて、というレベル。
幸運に飛び込むことを尻込みしている幸を見かね、樹(高梨臨)と香(若月佑美)は嘘をつくことにした。
樹は内定をもらったと、香は結婚前提の彼氏ができたと。幸せになっても大丈夫だよ、私たちにも運が回ってきたのだと、教えてあげようとする。なんていい仲間なのか。正直、ここまでしてくれる人がいるだけでも十分に幸運なんじゃないか。
だが、今回の不運は嘘をついた樹と香に降りかかる。
内定&彼氏ができたお祝いをしていたお店に、樹が内定先として名前を挙げた企業の人事部長が来ていたり、香の元カレ・卓海(板垣瑞生)がいたりとハプニング続き。しまいには、1話の時の幸のように、2人が顔面ケーキの餌食になった。嘘はよくないかもしれないけど、友達思いの人にこんな仕打ちってあんまりだ。
結局、嘘だったことを知らされた幸は、秀忠の申し出を断る。
もうお兄さんを亡くした時のような辛い思いはしたくない、と泣く幸。そういえば、幸の涙って初めて見た。これまでどんなにアンラッキーなことが起こっても、泣いたことはなかったのに。本当に、お兄さんの死で自分を責めたんだね…。
その足で、いつもの喫茶店に向かった幸。居合わせた指宿(生瀬勝久)に「幸運って何ですか?」「悩むくらいならアンラッキーのほうが楽」と涙ながらに語る。
すると、指宿は1人で生きるならそうだろう、と前置きをした上で、君の幸運を願う人がいるとしたら、君の不運はきっとそいつらの不運だ、と説いてみせた。幸せになるって、こんなにも難しく考えなきゃいけないことだったのだろうか、と混乱した筆者にとって、この言葉がふーっと霧を晴らしてくれたようだった。自分にとっての幸せや幸運だとしても、自分だけのためにあるものじゃない。
その夜、幸はまた夢を見た。幸の名前を呼ぶ声に聞き覚えがあるなと思いきや…登場したのは、なんとナレーションを務めていたバカリズム! この人がお兄さんだったとは。
お兄さんは、「幸が楽しかったら俺も幸せ」と言い、幸が幸せになることを約束させる。やり方といい、困った幸を見ながら浮かべた笑顔といい、あまりにもぴったりなキャスティングだった。
結局幸は、秀忠と話し合い、改めてお別れをする。もったいない(何回言う)が、幸にとっては今ここで樹や香たちと幸せを掴むことのほうが大事だったのだ。損得よりも、自分の感情をしっかりと見つめられる幸らしい答えだと思う。
もう何度だって思っているが、本当に幸には幸せになってほしい。そこがきっちり描かれるまで、最終回なんて認めないからな…! という思いを強くした第6話だった。来週はいったいどんなことが起こるのか、楽しみだ。
「アンラッキーガール!」第6話のストーリー
ある朝、悪夢を見て目覚めた幸(福原遥)は、不安な気持ちを香(若月佑美)と樹(高梨臨)に語る。3人の話を聞いていた指宿(生瀬勝久)は、夢占いをする。夢の内容から、樹は現実逃避願望、香は卓海(板垣瑞生)への未練を指摘される。幸は、悪夢の最後に3年前に別れた元婚約者の秀忠が出てきたと打ち明ける。香と樹は、幸が婚約していたと聞いてビックリ。指宿は、予知夢かもしれないと告げる。
指宿の占い通り、秀忠から連絡が来て、幸は彼と再会する。資産家の御曹司で貿易会社に勤める秀忠は、駐在するフランス支社から一時帰国していた。幸は秀忠に、一緒にフランスに来てほしいと再びプロポーズされる。幸は動揺し、すぐに返事をすることができない。
幸は、香と樹に相談する。幸に幸せになってほしいと願う香と樹は、なぜ幸が喜んでいないのか、不思議でならない。樹は、やっと巡ってきた幸運をしっかりつかむようにと背中を押す。
そんな中、樹は、重流(丸山智己)と会う。重流は幸と秀忠が再会したと知り、幸のことを心配する。樹は重流から、幸にまつわる3年前の衝撃の出来事を聞かされる。
樹と香は幸に、自分たちにも幸運が訪れたと報告。樹は就職が決まり、香は婚活アプリで新しい恋人を見つけたという。3人とも幸せになれると、はしゃぐ樹と香。戸惑う幸をよそに、樹は3人の幸運をお祝いしようと言い出す。3人はお祝いと称して、秀忠も誘って食事をすることになるが、幸運になったはずの3人には再び不運の連鎖が…!?ついにアンラッキーガールはラッキーガールになれるのか!?
(文:あまのさき)
–{「アンラッキーガール!」作品情報}–
【作品情報】
とにかくツイてなさすぎる、“世界一不運”な3人のオンナたちが、次々とトラブルに巻き込まれながらも、幸せを掴もうと奮闘していくアンラッキーコメディ! 1話完結のオリジナルの脚本で、福原は3人のうちの1人、福良幸(ふくら・さち)役を演じます。
本作では、金運を筆頭にあらゆる運がゼロの福良幸(25歳)、男運も対人運もゼロの朝倉香(あさくら・かおり、31歳)、仕事運ゼロで今は無職の綾波樹(あやなみ・いつき、35歳)という、ことごとくツイていない3人が、くじ売り場のボヤ騒ぎをきっかけに知り合うことに。そして、毎回不運な事件やトラブル、災難に巻き込まれますが、「弁護士」と「占い師」の顔を持つ“謎の男”によって、さらに運命を翻弄されてしまいます。3人は占いが示すように行動するものの、さらなる不運の嵐に巻き込まれて……。最終的には思いもよらぬ“小さな幸せ”が舞い込んでくる!? 不運が続く中にも、ごくまれに幸せが訪れる。そんなオンナたちの“最凶の人生”に注目です!
福原演じる福良幸は、1996年1月1日生まれの25歳。亥年、五黄土星、A型。金運を筆頭にあらゆる運がゼロで、くじ売り場で働いています。運が無いことの連続でここまできた女性で、自分の人生を半ば諦めているという役どころ。明るく天真爛漫な福原がどんな演技を見せるのかご注目下さい!また、ずぶぬれになったり、ケーキまみれになったりすることも……体当たりの演技も見どころです!
また、バカリズムが、今作でドラマの「語り」に初挑戦!今まで脚本家としても魅力的な女性たちが登場する作品を数々と手掛けてきたバカリズムが、3人の運の悪いオンナたちの波乱の人生を、ときに優しく、ときに厳しく、大きな愛を持って見守っていきます。バカリズムによる語りが、物語にどのような味わいをもたらすのか今までにない化学反応をぜひご注目下さい!
さらに、本作では、福良幸ら3人の女たちが、「弁護士」と「占い師」の顔を持つ“謎の男”によって、占いのアドバイスを受けます。その占いは、人気バラエティー番組「突然ですが占ってもいいですか?」(フジテレビ系)などで活躍する琉球風水志シウマが徹底監修!登場人物の名前、生年月日、部屋の間取りなど、シウマが占った内容をドラマに反映しました。毎回いろんな占いが出てきますのでぜひ放送でチェックして下さい!
脚本は、ドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)、ドラマ「おじさまと猫」(テレビ東京系)などの「大人のカフェ」の伊達さんと、ドラマ「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)などのモラルによる完全オリジナル作品です!
主人公たちは、たとえ運がなくても、前向きに生きようと奮闘していきます。そして、小さくても確かな幸せを掴んでいきます。先の見えない、こんな世の中だからこそ、3人の姿を見て視聴者か少しでもあたたかい気持ちになってもらえるようなドラマを目指していきます。2021年10月7日(木)に放送スタートするこのドラマをお楽しみに!
■読売テレビ 中山プロデューサー コメント
不運だったら幸せじゃないのか?幸運だったら幸せなのか?
そんな思いが、このドラマの出発点です。
たとえ運が悪くても前向きに生きようと奮闘する主人公たちの姿、
試練や災難を乗り越え小さくても確かな幸せを掴んでいく物語をお届けできればと思っています。
明るく元気で周りの人たちを幸せにする稀有な力を持っている主演の福原遥さん。
福原さんのイメージからは想像できない“世界一不運”な主人公・幸をどのように演じていただけるのか、
今までにない新たな姿を見せていただけると思うと楽しみで仕方ありません。
決して自分本位ではなく、人のために運をお裾分けしようとする幸の健気な姿に
クスっと笑ってもらい、明日への活力にしてもらえればと思います。
また、魅力的な女性たちを中心に素晴らしい作品を数多く手掛けられてきたバカリズムさんに
“語り”という新しい形でこのドラマに息吹を吹き込んでいただき、
懸命に生きる不運な3人の女性の人生を時に厳しく、時に優しく、
あたたかく包み込みながら一緒に見守っていただきます。
さらに、女性たちの運命をさらに揺るがすのが“占い”です。
人気占い師である琉球風水志シウマさんに、登場人物の名前や生年月日、血液型をはじめ、
住んでいる部屋の間取りなども占っていただきました。
毎回いろんな種類の占いが登場しますので、情報番組や雑誌の占いコーナーを見る感覚でも
楽しんでもらえればと思います。
先の見えない現状を憂う視聴者の方々に少しでもあたたかい気持ちになってほしい。
そんな思いが詰まったコメディドラマになっていますので是非ご覧ください!
出演
福良 幸
福原 遥
朝倉 香
若月 佑美
桜田 卓海
板垣 瑞生
二石 紗菜
長井 短
藤 良男
岐洲 匠
三田 亜子
新井 舞良
語り
バカリズム
綾波 樹
高梨 臨
指宿 恵徳
生瀬 勝久
脚本・構成
伊達さん(⼤⼈のカフェ)
脚本
モラル
監督
スミス
吉⽥ 卓功
青木 達也
チーフプロデューサー
沼⽥ 賢治
プロデューサー
中⼭ 喬詞
櫻井 雄⼀(ソケット)
制作協力
ソケット