<消えた初恋>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

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この秋、最強コンビが誕生!! 日本中をキュンキュンさせるW主演!
道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)×目黒 蓮(Snow Man)

アニメ、映画化された大人気コミックス『俺物語!!』(原作:河原和音)のアルコが作画を担当する異色ラブコメ「消えた初恋」がドラマ化!2021年10月9日より放送スタートした。「消しゴムに好きな人の名前を書く」というおまじないが原因で、複雑な恋模様が展開していくこの物語。ちょっぴりトンチンカンで何だか尊い、そんな“初恋ラブコメ”が土曜の夜を彩ります。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・「消えた初恋」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

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とある高校で、担任の谷口先生(田辺誠一)がテストを配り始める中、消しゴムが見つからず焦った青木(道枝駿佑)は、親友・あっくん(鈴木仁)に借りようとするが、あっさり断られてしまう。すると、それを見ていた橋下さん(福本莉子)が笑顔で消しゴムを貸してくれる。密かに橋下さんに片思い中の青木は、「やっぱり橋下さんは天使だ…」と大感激。しかし、それも束の間…その消しゴムに「イダくん♡」と、井田(目黒蓮)の名前が書いてあることに気づいて大ショック! もしかして、これは好きな人の名前を書くとその恋が叶うというおまじないでは…!? 瞬時に失恋したことを悟り、ガックリうなだれる青木だが、その消しゴムの文字をあろうことか井田本人に見られてしまう。井田に、「勘違いだ!」と否定したい青木だが、橋下さんの恋心を勝手にバラすわけにもいかず、とっさにその消しゴムは自分の物だと嘘をつくのだが…!?
 勘違いが勘違いを呼ぶ中、よかれと思った行動や何気ない一言によってさらなるズレが生じ、恋も友情も予想外の方向へ…!? 一生懸命だけどちょっとトンチンカン、そんな“尊い初恋”が始まる――。

第1話レビュー

消しゴムに好きな人の名前を書いている全国の中高生。絶対にその消しゴムを人に貸すんじゃないぞ!

と、橋下さんが好きな人の名前を書いた消しゴムを、青木に貸してしまったことから始まる勘違い初恋ラブコメディが「消えた初恋」だ。
主演はなにわ男子/関西ジャニーズJr.の道枝峻佑とSnow Manの目黒蓮が務める。

第1話では、青木は片想いの相手・橋下さんの好きな人が井田だと知る。
井田は青木が落とした消しゴムに自分の名前が書かれているのを見て、「青木は俺のことが好きなのか?」と勘違いする。

青木がすぐにその消しゴムの持ち主ではないことを証明できれば問題はなかった。が、それでは勝手に橋下さんの想いを井田に伝えてしまうことになる。自分の消しゴムだと言うしかなかったのだ。
とは言え、いろいろと言い訳の方法はあると思うんだけども。むしろ、橋下さんの名前を隠して事実を伝えればいいと思うんだけども。そもそも後ろの席で青木が、消しゴムがないと騒いでいたのに気がつかなかったんだろうか。

お互いに相手のことをあまり知らない青木と井田(関係ないけども、進級当初から名前順で前後だったりしたのかな)。消しゴムがきっかけで話をする機会が増える。
話をするたびに誤解を深めていく2人だが、視聴者にもそれぞれのパーソナリティーが分かってよい。

青木は元気で明るくてとにかく優しい。
井田は真面目でまっすぐな性格。

青木はどんなことがあっても消しゴムが橋下さんのものだとは言えない。井田は誰からだったとしても、好意を差し出されたら、とりあえず受け取って真面目に考える。
橋下さんが消しゴムが自分のものだと言わない限り、青木と井田の互いに対する意識は交わり続けることになるわけだ。

青木のことをちゃんと考えたい、と言った井田はまだ「人を好きになったことがない」という。消しゴムがきっかけで井田は「好き」に気がつくことになるだろうか。
正反対の2人がどのような関係を築いていくのか、注目したい。

それにしても、なんて甘酸っぱいんだ!!!!!
「好きな人と緊張して話せない」という橋下さんの言葉に、「そういえば、そんなときもありましたね……」と逆に新鮮な気持ちになったほどである。
そして青木にバレンタインのチョコがないのは、バグなのか、それともみんな奥ゆかしいのか。あんないいヤツをみんな好きにならないわけがないのでは!?

※この記事は「消えた初恋」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第2話ストーリー&レビュー}–

第2話ストーリー&レビュー

第2話のストーリー

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 密かに思いを寄せるクラスメイトの橋下さん(福本莉子)が硬派な井田(目黒蓮)に恋していることに気づき、あっさり失恋してしまった青木(道枝駿佑)。さらに、ひょんな事から「青木は俺のことが好きなのか?」と井田は勘違い。それぞれの恋模様が交差する中、青木達のクラスでは、文化祭で『シンデレラ』の劇を上演することに。教室では、青木、井田、橋下さん、あっくん(鈴木仁)が準備に追われていた。

橋下さんの恋心を知り、落ち込みながらも「応援する」と約束してしまった青木は、いっそこの機会に井田とくっつけてしまおうと考え始める。チャンスをうかがいながら作業に励む青木だが、近づいてきた橋下さんから「好きな人がいるなら私も協力する」と言われてアタフタ…完成に近づいていた背景画に水をぶちまけてしまう! まさかの大ピンチに絶望する青木だが、井田ら3人が修正を手伝ってくれることになり…?

翌日、なんとか無事に準備を終えた青木らが登校すると、学級委員長の仲林(西垣匠)が衝撃の発表をしていた。なんと、シンデレラと王子役の2人が、風邪でダウンしてしまった!クラスのピンチを救うため、代役探しが始まるが…?

第2話のレビュー

そりゃあ「王子の衣装を脱ぐな」って言うに決まってるじゃないか、クラスメイトだけじゃなくてテレビの前で全員言ったわ……!

「青木って(ものすごく)俺のことが好きなんだな」と井田が誤解したまま、文化祭へと突入。絶対にラブハプニングが起こるイベントキタ!! 青木たちのクラスはどうやら「シンデレラ」をやるよう。
どうにか橋下さんと井田の距離を縮めてあげたい青木。橋下さんが大道具に立候補したこともあり、井田と一緒に大道具係に。井田は素直なので、当然「青木は俺と一緒にいたいから誘ったんだな」と納得している。井田が真っすぐすぎて不安になる。

青木は橋下さんのアシストをしようとするものの、裏目に出てしまい、結果的に自分が井田との距離を縮めることになっていく。そして相変わらず主語をすっ飛ばして話すので、誤解は深まるばかり。
青木が橋下さんのことを好きだと知らなかったら、「青木ってものすごく井田を好きなんだな」って誰だって思ってしまう。

そして、井田のほうがあまりに真っすぐに青木の気持ちを受け止めようとするものだから、当の青木も混乱し始める。

「あれっ、俺ってもしかして井田のことが好き……?」

決定打となったのは、「シンデレラ」。青木がシンデレラ、井田が王子を代役でやることになる。橋下さんがシンデレラ役を押し付けられそうになったからって、引き受けてしまうのはいい人すぎないか、青木……。

王子の衣装も、シンデレラのドレスも、ナチュラルに着こなしてしまう目黒蓮と道枝駿佑のポテンシャルゆえ、ステージ上に何の違和感も作らないのもすごい。が、第2話の井田の王子っぷりはけしからん以外のなんでもない。

 さりげなく頭をポンッ、とするぐらいことは序章にすぎなかった(ポンを別アングルからも見せてくれるのは天才の所業)。
繰り出されるセリフが男前すぎて全視聴者が恋に転げ落ちてしまう。井田語録ができてしかるべき……。

そんな言葉をまともに食らっている青木は「本当に井田のことを好きかもしれない」と思い始める。というか、好きなんだろう。2話の始まりと終わりでは青木の表情が全く違う。「あっ、この瞬間に好きになったんだな」というのが伝わってくるので、一緒にキュンとしてしまう。

真面目でいいヤツな青木はそんな気持ちの変化を隠しておけない。橋下さんに直球でその想いを伝える。

「橋下さんを応援できない」

橋下さんのことも大事に思っているからできる行動だ。
片想いの相手がいつしか恋のライバルに……消しゴムひとつで運命は変わるものである。

※この記事は「消えた初恋」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第3話ストーリー&レビュー}–

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー

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どんな時も真剣に自分と向き合おうとしてくれる井田(目黒蓮)と接するうちに、これまではなんとか誤解を解きたいと、必死でもがいていた青木(道枝駿佑)の心は揺れ動き始める。
 そしてついに、青木は橋下さん(福本莉子)に自分の複雑な心境を告白。そんな青木の気持ちを知った橋下さんは…!?

そんな中、担任の谷口先生(田辺誠一)が、テストを返却。“勘違いの恋愛騒動”でまったく勉強が手につかなかった青木の点数は、まさかの1ケタ! 落ち込む青木を見かねた親友・あっくん(鈴木仁)は、高得点だった井田に勉強を教えてほしいとお願いする。すると、理数系以外はそこまで得意ではないという井田の言葉を聞いた橋下さんが、自分は文系が得意と言い始めて…。
 その日の放課後、4人は家族が外出しているという井田の家で勉強会をすることになるのだが…!?

第3話のレビュー

台風の目は予想外の人だった。

橋下さんに「実は同じ人が好きかもしれない」と告白した青木。お互いに井田の好きなところを語り合っているところで発覚したのは予想外の真実。
実は橋下さんの好きな人は“イダ”ではなく“アイダ”であることが判明。“アイダ”=あっくん、つまり青木の親友である。
橋下さんが消しゴムに名前を書いていたのは“アイダ”だったのだけれど、使っているうちに“ア”が消えて“イダ”になってしまっていたというわけだ。
勘違いに勘違いを重ねて、まったく違う今がある。でも、動いてしまった気持ちはどうしようもない。
結果、橋下さんと青木は共同戦線を組むことに。なんと、井田の家であっくんも交えて勉強会をすることになったのである。

しかし、3話のあっくんは正直、余計なことしかしない。橋下さんには井田のことが好きなのかと無邪気に質問攻めをする。好きな人に「好きな人って誰? ○○?」って聞かれるのは間違いなく脈がないやつだ。かけひきという場合もあるが、あっくんに限って間違いなく、ない。

さらに、井田に誤解されていると知ったあっくんは、「ちゃんと説明しにいこう!」と青木と一緒に井田のもとへ。それは……! 1話でやっておくべきだったやつ……!

そう、あっくんはいいヤツなのだ。だから、橋下さんも好きになったわけなんだけども。しかし、ここで誤解が解かれたところで、青木も井田も視聴者も「今さらそんな!!」である。青木は、井田が好きだと自覚した。井田は名前が書かれた消しゴムを見て以来、おそらく青木のことで頭がいっぱいだ。たぶん7割ぐらいは「俺、青木のこと好きかも」って思っている。
が、真実を共有したことによって、振りだしに戻るどころかマイナスになった、と言っても過言ではないかもしれない。

本当に、どうしてこうなってしまったんだ……と思う。が、もしあの消しゴムを借りたときに、橋下さんの片思いの相手があっくんだと知っていたらどうなっていただろう。青木のことだから、やっぱり橋下さんが幸せになれるようにとがんばってしまったんだろうか。それはそれで辛い。親友との仲もぎくしゃくせず、好きな人と親友の仲をとりもたなくてもよかったのは、ある意味よい方向に転がったのか……。

三角関係だと思われていた恋は、2つの片思いの物語になった。青木、橋下さんの恋の行方はいかに。

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–{第4話ストーリー&レビュー}–

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

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 あっくん(鈴木仁)の半ば強制的な仲裁により、消しゴムに書かれていた名前のせいで、“青木(道枝駿佑)の好きな人は井田(目黒蓮)”という風に見えてしまった事実を説明。誤解は解消した一方で、なぜか青木の心はモヤモヤしたままで…。
 橋下さん(福本莉子)は、あっくんから青木の様子を聞き出す。そして、いろいろと勘違いをしていることに気付かず、無邪気に「最初にごまかそうとした青木の自業自得」と言い放ったあっくんに、思わずイラッとしてしまい…!?
 一方あっくんは、いつも優しく天使のような橋下さんが急に態度を変えたことにビックリ。その理由について、青木に自分の推理を披露するのだが…?

そんな中、クラスで席替えが行われることになり、くじ引きの結果、ついに青木と井田が離れ離れに…。なんとなくセンチな気分になる青木だが、そんな気持ちが吹っ飛ぶほどに衝撃的な問題が発生!しかし、ピンチの瞬間に井田が現れて…!?

第4話のレビュー

井田への誤解が解けた青木。
その瞬間に青木は井田のことが「本気で好きだったんだ」と自覚し、諦めなければいけないと落ち込む。
好きだと自覚した途端に失恋。その一方で井田への思いは募るばかりだ。橋下さんに励まされるが、前を向けない。
井田は井田で、友だちとしてふるまうものの、やはり青木のことを考えてしまっている。井田は恋がまだよくわからないので……でももう青木のことが好きなのでは? と思ってしまう。道枝くんにあんな笑顔で話しかけられて恋に落ちない人類なんているんだろうか。

一方、青木の誤解が解けたことに一役買ったと得意げなあっくん。青木がなぜ落ち込んでいるのかわからず、まだくよくよしていると思い、橋下さんの前でしょうがないヤツだと呆れてみせる。が、これが橋下さんの怒りを買うことに! あっくん、いいヤツではあるんだけれど、ちょっとデリカシーがないんだよな……。
おまけに「橋下さんが怒ったのは青木のことが好きだから」と勘違い。そうだったらいまこの状況にはなっていないんだよ!! という話だ。

 
デリカシーはないが、人のことはよく見ているあっくん。青木の心ここにあらずという様子や、井田のことばかり見ていると気がつき、「もしかして青木って井田のことが本当に好きなのでは?」と真実にたどり着いてしまう。やるな、あっくん……。
自分の本当の気持ちがバレたら、あっくんとの関係が崩れてしまうのではないかと考えていた青木。だが、あっくんは思っていたよりも柔軟な考え方の持ち主のようだ。自分が井田のことを好きだと聞いたら、普通は驚くし、信じられないだろう、という青木に「その『普通』がまちがっている」ときっぱり。いいやつじゃん……デリカシーないとか思ってごめん……。

林間学校でまた距離を縮めよう! というあっくんの言葉に背中を押されて青木は井田への思いを強める。林間学校でどんなことが起きるのか……! これまでの「あっくん邪魔!」が伏線となっていて、余計なことしなきゃいいんだけれど。

それにしても文化祭に林間学校と、高校ってラブが発展しそうなイベント盛りだくさんである。席替えだってラブイベントのひとつ? 定期テストも一緒に勉強をするというイベントが立つものな……と感心してしまう。

しかし、そのイベントの恩恵(?)を受けているのは橋下さんだって一緒だ。今回、グーッとあっくんとの距離が近づいたように見えるが、こちらの恋も林間学校で進展があるといいのだけれど。

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–{第5話ストーリー&レビュー}–

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

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 ついに井田(目黒蓮)への恋心を認めた青木(道枝駿佑)は、親友のあっくん(鈴木仁)に背中を押され、林間学校の旅先で告白する決意を固める。
 林間学校がスタートし、なんとか話し掛ける機会をうかがう青木だが、バレー部の仲間たちに囲まれてワイワイと楽しそうな井田には、まったく隙がなくガックリ…。一方、橋下さん(福本莉子)も女子に気軽に声を掛けて楽しんでいるあっくんの姿を目の当たりにして、ちょっぴりイライラモードに…。臆病で何ごともすぐに諦めてしまう青木と橋下さんだが、この林間学校は代々“恋が始まるマジックトラベル”と語り継がれていると知り…?

しかし、ふたを開けてみると、恋のマジックどころではない事が発覚! 夕食の食材を自分たちで確保しなければならないという地獄のオリエンテーリングがスタートすると、虫が苦手な青木と、体力がなく方向音痴な橋下さんは、早々に落ちこぼれてしまう。2人は、自分たちとは逆に、やすやすと食材を手に入れた井田とあっくんの頼もしい姿に思わずときめいてしまうのだが…!?

はたして、青木と橋下さんは、地獄のオリエンテーリングを乗り切って恋のミラクルを起こすことができるのか!?

第5話のレビュー

文化祭に続き、やってきました! 恋が発展しそうなイベント林間学校!
林間学校で井田に告白しようと決意した青木。しかし、林間学校の内容は甘くなかった! なんと食材争奪スパルタオリエンテーリング!
山の中にある食材をゲットしてこないと、夕飯にありつけないというもの(昼ごはんはどうなっているんだろう)。
どうやら、グループの組み合わせは自由のようで、井田はあっくんと、青木は橋下さんとペアを組んでいた。……なぜ? なぜ片想いされ組と片想いしている組で分かれた?? というかあっくんと井田、いつの間にそんな仲良しに??
青木と橋下さんも、消しゴム以前のことが想像できないほど仲良しに。わからないものである。

余裕で食材を集めていく井田・あっくん組に対し、青木・橋下さん組は大苦戦。カレーができあがるであろう食材集めでニンジンしかゲットできない事態に。そんな2人を見かねて、自分たちのカレーを差し入れてあげる井田とあっくん。惚れ直すに決まっているじゃないか、そんなの!!
 
回を追うごとに井田のいい人ぶりが発揮されていて、こりゃあ青木もどんどん好きになっちゃうの仕方がない。青木と井田のキャラクターや性格のコントラストが抜群で、物語自体にもメリハリがついているように思う。

今回の林間学校ではっきりしたのが、青木と橋下さんは臆病だ、ということ。
臆病なことに言い訳をして、踏み出せない……。
このままで終わるかと思われた林間学校だが、青木は勇気を出して井田を呼び出した。

緊張しまくりで、なかなか本題が切り出せない青木。
ああああこの告白の瞬間のもだもだ、全オトメが好きなやつ!!!
そして青木の決死の告白に井田は「付き合って…みるか」

んんんんんんん……ッッ!!!!!

告白した相手に言われたいセリフNo1である……現世で一度は言われてみたい……そして曲が入るタイミングが天才。
そんな井田に、青木はというと……なんなんだ、その嬉しさが隠し切れない表情は!!! 見ているこちらまでニコニコしてしまう幸せフェイス。フラレるとばかり思っていたのだから、当然のことかもしれない。

ついに付き合うことになった青木と井田。前日までは別行動だったのに、朝から一緒に行動している2人。
「忘れ物ないか」って彼氏ヅラしちゃって井田め……(彼氏です)。
もうここで最終回でもいいのでは、いやいや2人がいちゃいちゃしているところも観たいような……と勝手に葛藤する中、どうやら来週はライバルの出現? そして橋下さんの恋はどうなる!

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–{第6話ストーリー&レビュー}–

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー

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 青木(道枝駿佑)が、勇気を振り絞って井田(目黒蓮)に告白! 決死の告白が実り、2人は晴れて付き合うことになったはずだが…?
 うれしい反面、いまだにそのことが信じられない青木は、親友・あっくん(鈴木仁)に不安な気持ちを打ち明ける。井田が本気なのかどうかわからない…とウジウジする青木を見て、あっくんは「そういうことは直接本人に聞こう」とキッパリ! 2人はバレー部が練習している体育館に向かう。
 すると体育館では、翌日の練習試合に向けてミーティング中の部員たちが、相手校の美人マネージャーの話題で盛り上がっていた。しかも、そのマネージャーの好きな人が自分たちの中にいるらしいと聞きつけ、部員たちはそのラッキーな人物は、“外見だけならモテ度120%”の井田に違いないと大騒ぎ! うっかりそれを聞いてしまった青木は、いきなり恋のライバルが出現したことにガクブル…激しく動揺してしまう。
 翌日、いても立ってもいられなくなった青木は、誰にもバレないようこっそり練習試合の様子を偵察することに。しかし、井田は青木が見に来ていることに気づき…!?
 一方、青木の恋を応援し続ける橋下さん(福本莉子)やあっくんも、実は密かに悩みを抱えていて…?

第6話のレビュー

晴れて井田と付き合うことになった青木。
いまが一番楽しいときのはず!なのに、青木は「井田は本気なんだろうか?」と悩み始める。

告白されて適当に付き合うような井田なら、好きにならなかったでしょうが~!!
好きだと言われてちゃんと考えようとしてくれる、誠実な井田が好きになったんでしょうが~!!!

……と青木に向かって叫びたいところだが、恋愛とはそんなものだった、と思い出す。幸せになった途端、不安になったりするものなのだ。おまけに初恋なら、余計にそうなって当然かもしれない。

そして、「俺のことどう思ってるんだよ!」とすぐに聞ける青木なら苦労はしない。あたふたおろおろ、なかなか聞き出せない。
そんなとき、井田の所属するバレー部が他校と練習試合をすることに。相手校には美人マネージャーが! おまけに、その美人マネージャーが井田たちのチームに好きな人がいるらしいという噂まである。部員たちはきっと井田に違いない! と大騒ぎ。青木もその話を聞いてしまって気が気じゃない。結局、練習試合をこっそり観に行って……。
青木って井田のことが本当に好きなのだ。だからこそ、全然自信が持てない。それでも、成長したい青木は、不器用ながらに自分の想いを伝えられるようになった。
井田だって、そんなふうに思ってくれている青木のことを愛おしく思わないわけがない。確かに、青木が不安に思うように、井田の本音はイマイチ見えてこえない。たぶん、井田自身も自分の気持ちをまだはっきりと自覚できていないからなんだろう。気持ちを自覚したときの井田、急に積極的になりそうだな……。
そして、ふたりきりの体育館のシーン、とてもよかった……

一方、美人マネージャーが片想いをしていたのはバレー部の顧問の谷口先生だった。高校生ぐらいのときって先生に憧れる時期でもある……(谷口先生が良識のある大人でよかった)。いろんな恋の形を届けてくれているわけだが、今週、つい忘れてしまっていたという人もいないだろうか。そう、あっくんと橋下さんの恋模様である。

井田との関係に浮かれる青木のもとに、橋下さんから「フラれた」という連絡が入る。確かに今週のあっくんはずっと悩ましい表情をしていた。一体、いつのまに!?次回、それぞれの恋にまた大きな変化が訪れそうである。

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–{第7話ストーリー&レビュー}–

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー

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 井田(目黒蓮)との距離が縮まりウキウキの青木(道枝駿佑)に、橋下さん(福本莉子)からメッセージが届く。それを読んだ青木は、顔色を変えて橋下さんがいる屋上へ――。
 すると橋下さんが、林間学校で井田に告白した青木に触発され、自分も勇気を出してあっくん(鈴木仁)に気持ちを伝えたと話し始める。橋下さんの「でも、相多くんの目には私が少しも映っていなかった…」という言葉に、胸を痛める青木…。しかし、橋下さんが、とんでもないことを言い始めて…!?

一方、井田は青木に「付き合うって何をすればいいんだ?」と問い掛ける。何かやりたいことはないのか聞かれた青木は、「一緒にお昼ごはんを屋上で食べよう」と提案する。
 その日の昼休み――2人は屋上でごはんを食べ始めるのだが、青木は橋下さんとあっくんのことが気になって気もそぞろ…。井田はそんな青木を見て何か悩みごとがあるのではないかと心配するのだが…!?
  そんな中、重大事件が発生! 委員長いわく、なんと橋下さんが突然失踪したという…。それを知った青木は――?

第7話のレビュー

青木と井田の進展はそこそこに、今回のメインのお話はあっくんと橋下さんの恋の行方だ。

受験日に、あっくんに励まされたことがきっかけで恋をした橋下さん。告白したものの、あっくんはそのことを覚えていなかった。
おまけに「ほんとに俺?」と橋下さんの人違いではないか、と疑う。あっくんは気遣いの人なのか、無神経なのか、はっきりしてほしい。いや、たぶん無邪気に優しいだけなんだろう。本能で生きているというか。

失恋をきっかけに青木に「坊主かリーゼント、どっちがいいと思う?」と相談する橋下さん。自分が地味なことを悩んでいるらしい。青木は「橋下さんはかわいいから」と必死の説得。でも聞く耳を持たない。橋下さんはああ見えて頑固なところがある……。

青木はどうにか橋下さんに元気になってもらおうと奮闘する。でも、それはそれで井田の誤解を呼びそうになってしまい……。

「青木は好きなヤツがたくさんいるんだな」

井田が嫉妬……!井田がヤキモチをやいたぞー!
好きってなんなんだ? みたいなことを言っていたのに、ものすごく気持ちが育っているのでは?
付き合うってなんなんだ? と井田は井田なりにいろいろ考えてくれているようで、何をすればいいのか、などと相談もする。
正直、青木はいま人の恋を心配している場合ではないとは思う。けれど、青木はいいやつだ。

「誰かのためにがんばってる青木のこと、すげえいいと思ってるから」
と井田も青木の背中を押す。
井田もちゃんと青木のことを観ているんだなあ……と少し感動してしまう。

青木のアシストもあって、2人で落ち着いて話せたあっくんと橋下さん。まだ、2人が付き合うほどに相手のことを知らなくて、告白がスタートになるのだろう。
考えてみたら、青木と井田だって付き合うまでは紆余曲折あったわけだし(まあもともとは勘違いから始まったわけだが……)。
これから橋下さんとあっくんの関係が発展することを願うばかりである。

それにしても、みんな教室で大切な話をしすぎじゃないか……? 恋バナとかそんなに分かりやすくするものなの!? 橋下さんがあっくん好きなこととかあっという間に周知の事実になりそう。というか、青木が井田の頭を普通にポンポンしていたけど、教室でそういうことしちゃっていいわけ? 一発で噂になると思うんだが、気にするのは青木ばかりで井田は「だって俺ら付き合ってるんだから」とか言いそう。でもそれも井田のいいところか……。

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–{第8話ストーリー&レビュー}–

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー

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 ライバル出現のピンチを乗り越え、また少し絆が深まった青木(道枝駿佑)と井田(目黒蓮)。ようやく平穏な日常が戻ってきた…と思いきや、担任の谷口先生(田辺誠一)との面談で、青木が進学を希望するなら、急ピッチで数学をレベルアップしなければ相当ヤバイという衝撃の事実が発覚する。
 数学が苦手すぎる青木を見かねたあっくん(鈴木仁)から、文系への転向という方法もあるとアドバイスされるが、知り合いのいない文系に移ることに気が進まずウジウジ…。しかし、そのやり取りを聞いていた井田の「青木、いなくなるのか? 寂しくなるな…」というひと言で覚醒! ガゼンやる気になった青木は、谷口先生の紹介で、教育実習に来ることになった岡野先生(白洲迅)から、集中的に個人指導してもらうことになる。

学生時代、岡野先生も数学の成績が最悪だったにも関わらず、途中から猛勉強して無事に進学できたと聞いた青木は、勉強も頑張るが…?
 さらに、恋を一歩進展させる勇気を出した青木は、いざ行動に移そうとするのだが…?

第8話のレビュー

恋に学校行事にと楽し気だが、学生の本分は勉強である……!

理数クラスでありながら、数学の成績が悪い青木。井田と一緒に理数クラスへ進級するために、谷口先生の勧めもあって、教育実習の岡野から数学を教わることになる。

「青木が文転したら寂しい」という井田の言葉を胸に、青木は勉強に集中する。そういう単純なところがかわいいね、青木。かわいいね……。
岡野も親身になって青木の勉強をみてやり、恋の相談にも乗る。が、井田と青木が手をつないでいるところを見てから、態度が一変。井田はともかく、青木は関係を隠しておきたいならもう少し警戒心は持ってほしいけど……。

岡野は「青木が自分に懐いているのは、自分に気があるのでは?」と勘違い。全力で拒否する。そんなあからさまな。
岡野先生は全女子が「自分のことを好きかもしれない」と思っているのかね……? いやでも、モテるって言っていたからその可能性はあるか……。岡野から途端に距離を置かれるようになり、青木はへこんでしまう。

岡野の話を聞き、怒る橋下さん。井田も気分は良くなさそうだ。あっくんは軽いノリだけれど、やっぱり心配はしている。
そんなみんなの言葉に「大事にしてくれる人を大事にしたい」と青木。きっと、青木は自分の周りにいる人たちのことを大事にする人なんだろう。だからこそ、岡野からの態度により傷ついたのかもしれない。

ラスト、青木はきっばりと岡野に向かって「偏見がひどい!」「自意識過剰!」と言い放つ。
道を聞かれておじさんをホテルに案内しただけなのに、あらぬ疑いをかけてしまうのはさすがにひどい。
どういう偏見を持っているんだ。

岡野の登場は、作品内にあるほんわかとした空気に、少しばかり緊張感を走らせた。
勝手な解釈だが、多様性に対するグラデーションを描いていたようにも思う。「多様であること」が当然になっていく世代。そしてそんな彼らを見守る教師は常にフラットでなければならないこと。いろんな生徒がいて、それぞれの個性を伸ばしていく。偏見を持っていたら、全ての生徒を同じように見守るのは難しいだろう。とはいえ、その偏見をすべて失くす……というのは難しいところなんだろうけれど。

そんな中で今回は青木と井田の手つなぎシーン、キュンの破壊力がすごかった……。
井田が今週もスパダリすぎて困る……(困らない)

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–{第9話ストーリー&レビュー}–

第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー

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 ついに手をつないで親密度がアップした青木(道枝駿佑)と井田(目黒蓮)。青木は、2人の仲が一歩前進したことを喜びながらも「次のステップは…」と、ひとりでドギマギしてしまう。しかしその一方では、周りの視線をまったく気にせず、マイペースな井田の態度にアタフタ。そんな中、井田から「日曜日、一緒に出かけよう」と提案が…!初めての本格的なデートに青木はうれしさを隠せない!

そして迎えたデートの日――。横浜に向かった2人は、ロープウェイに乗ったり、映画を観たり…と、仲良く楽しい時間を過ごす。帰り道、井田の家に寄ることになった青木は、“もしやこれは…チャンス到来!?”とドキドキしながら大緊張。しかし、井田にはそんな様子はみじんも感じられず…むしろ、「本当にオレのことが好きなのか!?」と青木を困惑させる出来事まで起こってしまう。

翌日、青木は橋下さん(福本莉子)やあっくん(鈴木仁)に、井田との関係について相談。順風満帆から一転。青木と井田に、まさかの危機が訪れる――!?

第9話のレビュー

どう見ても、井田は青木のことが好きなんだと思うけど、こういうのは本人同士にはなかなかわからないものである……。

クリスマスに向けてあっくんにケーキを渡そうと頭を悩ませる橋下さん。
そんな橋下さんを青木は全力応援。そしてそんな青木を見て、たぶん井田はちょーっぴり嫌な気分になっているはず……だが、青木は気がついてなさそう。

青木はというと、井田ともう少し距離を縮めたい。
手を繋いだから、次はキス? と緊張するが、井田がどう思っているのか分からないから勇気が出ない。
そもそも学校では、付き合っているとバレないように隠すので必死だ。2人でお昼ご飯を食べるのも、バレたらまずいからと場所を選んでいる様子。別に男子が2人でお昼食べていてもなんとも思わない気はするが。バレたくない割に大切な話を教室でしがちなほうが気になるが……。

そんな青木を気遣って、井田は休みの日に出かけることを提案。井田が楽しく過ごせるようにとあれこれ考えている青木がいじらしい。
横浜でロープウェイに乗って、お茶して、映画観に行って、帰りは井田の家に寄って……。
が、この井田の家で問題が発生。青木がこぼしたお茶で服が濡れた井田。着替えるのを見ないように待っている青木を、井田がからかう。
そんな井田に青木は激怒。「俺と本気で付き合う気ねーだろ!」と家を飛び出してしまう。

いや、井田はからかっていたというのもあるけど、照れている青木がかわいいから見ていたかっただけでは……?
てっきり、「からかうなよ~!」でじゃれ合っているうちに押し倒してしまっていい雰囲気に……。そこに家族が帰ってくる! みたいな展開を期待していたのだが、まさかのケンカでデートが終わるとは。

そのあとも、井田と青木は気まずい関係に。
橋下さんの提案で、ケーキを作ってクリスマスに渡して井田の気持ちを確認しよう! という話になるが、調理室で女子たちと盛り上がる青木を見てムッとする井田(妬いている様子が分かりやすくてかわいい)。
お互いに言葉足らずなところがこんなところで悪い方向に作用するとは……。

更に、横浜デートで手をつないでいたところを目撃されていたことが発覚。
橋下さんやあっくん、井田の幼馴染の豊田は理解がある。が、この前の教育実習生のようなケースもある。
青木とは微妙なタイミングだし、井田はどう答えるのか……。
最終話、井田と青木はもちろん、橋下さんとあっくんも、みんなまるっと幸せになってほしい……!

※この記事は「消えた初恋」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第10話ストーリー&レビュー}–

第10話ストーリー&レビュー

第10話ストーリー

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ついに、学校の一大イベント『クリスマスイルミネーション点火祭』の日がやってくる。点火祭の日に好きな人にケーキを渡すと恋が成就するという伝説があるため、あっくん(鈴木仁)への2度目の告白を決意した橋下さん(福本莉子)や、井田との気まずさを解消したい青木(道枝駿佑)はケーキ作りに余念がない。
 するとそこに現れた井田(目黒蓮)が青木を屋上に連れ出し、伝えないといけない事があると話し始める。しかし、そこで青木と気持ちがすれ違ってしまい…!?

そんな中、クラスではクリスマスパーティーがスタート! クラスメイトたちが楽しそうに過ごす中、青木は橋下さんの様子がおかしいことに気づく。心配して声を掛けると、橋下さんは、「また振られてしまうのが怖くて、ケーキを直接渡せず机に入れた」とガチガチに緊張していた。すると、そこにあっくんが現れて…!?

一方、井田は一大イベントの日にも関わらずバレー部の練習試合のため、青木とは気まずい状態のまま出かけてしまう。

クリスマスイルミネーションが輝く点火祭の夜、青木&井田、橋下さん&あっくんの恋がついに決着! はたして、ピュアで一生懸命な4人の初恋の行方は――?

第10話のレビュー

みんなまるっと幸せで嬉しい。

バレー部の仲間に青木とのデート現場を目撃された井田。予想はしていたけれど、青木と付き合っていることを認める。井田は嘘をつけないタイプだし、ごまかすのも嫌いだろう。
井田からその報告を受けた青木の表情が歪む。更には別れを切り出す……。

青木は基本的には周りに自分たちの関係を明かすつもりはなかった。付き合っていると知った周りの人たちは、自分たちをどんなふうに見るか。青木はその点をとても不安に思っているように見えた。

青木は井田を守るために、バレー部のメンバーには自分が無理を言って付き合ってもらったのだと嘘をつく。
青木は常に自分より、周りの人のことを考えている。そもそも、橋下さんの消しゴムの時点で、青木がもっと自分本位な人間だったら運命は変わっていたはずだ(あと、ごまかすのがうまかったら……)。それができない。自分のことは二の次。

井田はいい意味で、自分が納得したことしかやらない。だから、無理をして自分の気持ちを閉じ込めようとする青木のことが放っておけない。井田のような存在が青木には必要だったのだ。

青木と井田、お互いが気持ちを育てていく過程が丁寧に描かれていたので、観ている側も思いのほか感情移入できた。
ふたりの周りにいる人たちが優しかったのもあるかもしれない。同時に、自分は自分、他人は他人、という線引きがされていたようにも思う。だからこそ、2人の恋愛を受け入れるまでがスムーズだったのかも。

そしてもうひとつの恋はあっくんと橋下さん。

 
こちらも見事、両想いに。あっくんずるいなあ。この人も言葉足らずのところがあるけれど、そのあとのフォローに迷いがない。
クリスマスパーティーで他の人からの手作りお菓子を断るシーン。橋下さんは誤解してしまうけれど、視聴者からしてみれば、まあ橋下さんの手作りお菓子が食べたいからだろうな、と察する。
でも、ちゃんと誤解が解けるかどうかは人による。違う、と真っすぐ言えるのがあっくんなのだ。
片想いが実ってよかったね、橋下さん。橋下さんも言いたいことは言うし、あっくんは適当なところがある。だからこそケンカも多そうだけれど、そのたびにちゃんとぶつかって仲を深めていきそうな気がする。

ラブコメということで、ニコニコしてしまうシーンも多くあった。
けど、それ以上に「人を好きになるのはどういうことか」、そして「人との関わり方」について改めて考えさせられたように思う。
それぞれの恋は始まったばかりで、大人になっていく過程で悩むことも多いだろう。でも彼らを観ているとそのたびに誠実に解決していくのだろうと予感させてくれる。だからこそ、観たあとに多幸感がある。

ああ、みんないつまでも幸せであれー!!

(文:シネマズ編集部)

※この記事は「消えた初恋」の各話を1つにまとめたものです。

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–{「消えた初恋」作品情報}–

「消えた初恋」作品情報

<この秋、最強コンビが誕生!!>
日本中をキュンキュンさせるW主演

道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)
×
目黒 蓮(Snow Man)

話題沸騰中の大人気コミックを初のドラマ化!
勘違いから始まる高校生の恋と友情を描く青春物語
ピュアで一生懸命、
だけどちょっぴりトンチンカン!?
尊い“初恋ラブコメ”が始まる!

この秋、アルコが作画を担当する話題沸騰中の異色ラブコメを初ドラマ化!

 何かと人恋しくなる秋…そんな季節にピッタリの、見たら絶対にキュンキュンしてしまうこと必至のドラマが誕生――。2021年10月期のオシドラサタデーで、現在『別冊マーガレット』(集英社)で好評連載中<コミックスは既刊5巻、8月25日(水)に6巻が発売>の『消えた初恋』を初めてドラマ化することが決定しました!
 アニメ、映画化された大人気コミックス『俺物語!!』(原作:河原和音)のアルコが作画、ひねくれ渡が原作を担当し、『このマンガがすごい!2021』(宝島社)ではオンナ編の9位にランクインした他、「第11回 ananマンガ大賞」では準大賞となった注目作『消えた初恋』は、クラスメイトの天使・橋下さんに片思い中の男子高校生・青木が、あっさり失恋。ひょんな出来事から、同じくクラスメイトで硬派な男子・井田に恋していると勘違いされてしまう…。しかも、勘違いのはずが、本当に井田のことが気になり始めて…という、王道の青春ラブストーリーのテイストと合わせて、勘違いを発端とした意外過ぎる展開にSNSなどで話題沸騰中の異色作。この一風変わった“初恋ラブコメ”を豪華キャスト陣で実写化することになりました!

シンクロ率100%のハマり役!道枝駿佑&目黒蓮の最強コンビがラブコメに初挑戦!

本作でクラスメイトの橋下さんに片思い中の青木を演じるのは、ドラマや舞台からバラエティー番組にも引っ張りだこ、さらに11月12日(金)にCDデビューすることが発表されるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の関西ジャニーズJr.7人組アイドルグループ・なにわ男子の道枝駿佑。ドラマ『BG~身辺警護人~』『俺の家の話』、主演舞台『ロミオとジュリエット』などで、俳優としても躍進中の道枝が、「青木はちょっと言葉足らずで、思っていることを井田にどう伝えていいかわからなくて、言葉を探してやっとの思いで口にします。そういう不器用なところが僕と似ている」という、ピュアで優しくちょっぴりおバカな青木を演じます。
 また“青木が自分のことを好きかもしれない”と勘違いしてしまう井田を演じるのは、アクロバットやキレのあるダンスに定評のある9人組の人気グループ・Snow Manの目黒蓮。スラリとした高長身を生かしてモデルとしても活躍するほか、ドラマ『教場Ⅱ』や、映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』で、繊細な表情や凄みのある演技を披露した目黒が恋愛に疎い硬派な井田に扮し、学生役に初挑戦します。「井田は普段あまりしゃべらないんですが、たまに発するひと言がストレートでピュア。その部分にすごく共感できました」という目黒が、どんな井田像を見せてくれるのかに期待が高まります。
 「制服姿の目黒くんを見た瞬間、『井田だ! そのまんまやん!』と思いました」(道枝)、「道枝くんのすごくかわいらしい顔立ちが、青木とリンクしました」(目黒)と語るように、そのシンクロ率は100%! まさにハマり役といえる2人が、揃って初めてのラブコメに挑みます。

年齢も性別も関係ない!!“好き”というピュアな感情を笑いとトキメキで爽やかに描く

「消しゴムに好きな人の名前を書く」というおまじないが原因で、複雑な恋模様が展開していくこの物語。男女の恋、男同士の恋、そこに友情も加わって、高校生たちが右往左往しながらも、“人を好きになる”という純粋な気持ちに気づいて成長していく姿は、まさに青春感たっぷり! “好き”という気持ちにはいろんな形があり、その根幹はとてもピュアなものなんだと改めて感じさせてくれる作品が誕生します。一途に誰かを思い、真剣に悩む登場人物の純粋な気持ちにキュンキュンする一方で、勘違いが勘違いを呼び、物語がとんでもない方向に転がっていくという展開に、思わずクスッと笑ってしまう…。単純なラブストーリーでは終わらない、恋するパワーと頼もしい友情、おバカなやりとりに癒やされること必至! ちょっぴりトンチンカンで何だか尊い、そんな“初恋ラブコメ”が土曜の夜を彩ります。

W主題歌

Snow Man
「Secret Touch」
(avex trax)

なにわ男子
「初心 LOVE(うぶらぶ)」
(ジェイ・ストーム)

スタッフ

原 作
「消えた初恋」/原作:ひねくれ渡 作画:アルコ
(集英社「別冊マーガレット」連載)

脚 本
黒岩 勉

音 楽
富貴晴美

ゼネラルプロデューサー
三輪祐見子(テレビ朝日)

プロデューサー
神田エミイ亜希子(テレビ朝日)
尾花典子(ジェイ・ストーム)
伊藤 学(角川大映スタジオ)

監 督
草野翔吾
宝来忠昭

制作協力
角川大映スタジオ

制作著作
テレビ朝日
ジェイ・ストーム