清野菜名がヒロインを務める「婚姻届に判を捺しただけですが」が、2021年10月19日(火)放送スタートした。
有⽣⻘春作の同名コミックをドラマ化。
独身を謳歌している27歳の大加戸明葉(清野)に、広告代理店に勤める30歳のサラリーマン・百瀬柊(坂口)が“ある理由”から偽装結婚を申し込む。
共同生活が始まり、衝突ばかりの2人。果たして、百瀬が偽装結婚をする本当の理由とは? 2人の関係に変化はあるのか?
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
もくじ
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
森田デザインで中堅のデザイナーとして働く大加戸明葉(清野菜名)。彼女は、家に帰ると楽チン部屋着に着替え、晩ご飯はコンビニ飯でOK。そして、お気に入りソファでビールを飲むのが大好きな「おひとり様最高!」女子。仕事にはやりがいを感じているし、生涯独身という未来もどんと来い! 婚活にあくせくする同僚はいても、職場で結婚しているのは社長の森田聡(田辺誠一)だけ。そんな環境にまったりしつつ、友達の結婚報告ついでに結婚予定を聞かれることもあるが、華麗にスルーし自由気ままな生活を楽しんでいた。
同僚たちとランチをしていたある日。明葉はファミレスで、まさかの他人のプロポーズの現場を目撃!! ところが、その女性は突然怒り出し、男に水を浴びせて行ってしまう…。そんなビックリ現場に遭遇した矢先。飲み会の席で明葉は、ファミレスで盛大に振られていた百瀬柊(坂口健太郎)と偶然にも再会するのだった。昼間の女性とのことはなかったかのように、結婚観について明葉にグイグイ質問攻めする百瀬。すると、百瀬は明葉に「僕と結婚してみませんか?」と、突然まさかのプロポーズ!? さらに、百瀬は明葉が想像もしていないような“結婚”の形を語りだし…!!
百瀬の有り得ない提案に怒りが治らない明葉のスマホに、祖母の大加戸初恵(木野花)が倒れたという連絡が…。不安でいっぱいの明葉は、ひょんなことから百瀬と一緒に病院へと向かうことに。しかし、初恵は軽い心不全の発作で、病室に着いた時には元気な様子で安心する明葉。そして、明葉が少し席を外した隙に、百瀬のたくらみで初恵は2人が付き合っていると勘違い!? さらに、なぜか百瀬の鞄から婚姻届が出てきて…!! 初恵にショックを与えたくない明葉は、「書くだけなら…」と思い悩むのだが―! そんな中、明葉はさらなる問題を抱えることになり…!!
第1話レビュー
結婚に魅力を感じない女・大加戸明葉(清野菜名)と絶対に結婚したい男・百瀬柊のラブならぬ偽装結婚ストーリー、はじまり!
出会って即プロポーズしてくる男、ヤバい。しかも「あたたかい家庭も、良妻賢母も必要ありません」「必要な時だけ夫婦としてふるまってもらえれば」という……。実際そうかもしれないけど、言い方ド直球すぎるんだわ。1日に2度プロポーズして2度水をかけられる百瀬、無理もない……。
ずぼらなおひとり様最高女子・明葉を演じる清野菜名、ハマってる! 明るくて気が強くて潔い、媚びない感じ。でも時折「清野菜名本人は既婚なんだよな~」と思いつつ観てしまった。雑然としてるけどソファーだけはいいやつを選んでる明葉の部屋、こだわりがあっていいな。
心臓が悪いおばあちゃん(木野花)のため、事業に失敗したおじさんがおばあちゃんの店を売るというのを止めた明葉。おじさんの借金をなんとかしようとするいいやつでもある。しかしこのおじさん、姪にお金せびってて情けないな……。まぁお店の名義はおじさんのものらしいので、自分の持ちものを売るのを止めているので仕方ないのかもしれないけど。
一方の百瀬は好きな人がいて、その人に怪しまれないため既婚者という立場がほしいという。「誰と結婚しても今より不幸になることはない」とまで言う理由は何なんだ。
結局、プロポーズを二度突っぱねた明葉の逆プロポーズ(お金のため)で結婚は成立。百瀬を信頼する人から海外にいる間任されているという、超広くて綺麗な家に住むことに。火10ドラマ、連続でヒロインがヒーロー(?)にお金を借りてるな。
だが百瀬、めちゃくちゃ細かい。リビングに鍵を置いただけで「私物を置くな」と注意し、ルールを決めたマニュアルを用意してくる。細かすぎて無理……! しかも明葉のだらしなさをチクチク説教してくる。いいお家だけとキッツいな。
百瀬が飼っている猫のおもちがめちゃくちゃかわいい。顔をなでられるときにお目目をつぶるのがかわいい。正直、話の展開と同じくらいおもちに興味ある。
明葉が百瀬のために買ってきた大福をチンしてお皿を駄目にしてしまったことで、大げんかが勃発。明葉が職場に三徹する事態に。っていうか、大福ってチンするものか??? 個人的には偽装結婚以上にびっくりした。
大福が自分に用意されたものだったと気づいた百瀬が折れる形でけんかは収束。こんな関係だからこそ思ったことは主張し合い、関係を築いていこうという百瀬。
明葉、手取り20万もないのに13万返すのえらい。そして百瀬が好きな人というのが兄(前野朋哉)の妻・美晴(倉科カナ)っぽい。いや、兄の嫁はエグい……。倉科カナ、火10枠の元カノとか(ボス恋)片想いの相手とか、そういうの多くない?
明葉と百瀬、現状恋が生まれそうもないけど、実際に恋しちゃったりするのかな? 次回の展開が読めなさすぎて楽しみだ。
ちなみにParaviでは、ファミレスで百瀬にプロポーズされ、水をぶっかけていた受付嬢・間宮祥子(深川麻衣)主演のスピンオフ「とにかく婚姻届に判を捺したいだけですが」が観られる(タイトルがややこしい)。水ぶっかけの経緯がわかるので、気になる方は観てほしい。
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第2話ストーリー&レビュー}–
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
百瀬(坂口健太郎)と偽装結婚して、早2週間。
…他人同士が突然一緒に暮らし始めてうまくいくわけがなく。キッチリしている百瀬の生活スタイルに合わせるズボラな明葉(清野菜名)。さらに、趣味のカプセルトイ集めに文句を言われ、明葉はイライラで我慢の限界!!
そんなある日、明葉が家に帰るとそこにはなぜか百瀬の兄・旭(前野朋哉)が。百瀬に週末だけ、モモズ弁当を手伝って欲しいというお願いにきていたのだ。バイト代に目がくらんだ明葉は、仕事の百瀬に代わってお店を手伝いに行くことに。
初の百瀬の実家で、義兄嫁の美晴(倉科カナ)とも仲良くなれ、浮かれ気分の明葉。料理が苦手なので多少(?)の失敗はあったけど、できることは率先してやりたいと頑張っていた。だが、明葉が良かれと思ってやったことが、取り返しのつかない大失敗に!! 百瀬からもキツイことを言われ、明葉は落ち込むのだが…。
第2話のレビュー
どうなる偽装結婚、第2話。
朝から何品も和食を作って食べる百瀬と、1枚のトーストにマーガリンを塗って食べる明葉。朝食のスタイルからしてまったく違う二人。きっちり洗い物を済ませて出社する百瀬、尊敬。だがしかし、玄関に並べたガチャガチャについてネチネチ説教してくる感じ、無理~! 筆者もけっこうガチャガチャ好きだから気持ちはわかるけど、確かにすっきりさせておきたい人にはめちゃくちゃ嫌だろうな。
百瀬の「不毛な恋」が気になって人妻・男性・二次元嫁……と相手の妄想をするのが面白かった。それぞれを演じる坂口健太郎の表情もいい。男性に抱きしめられてうっとりする坂口健太郎、本編と表情が違いすぎて何ならその話も観てみたくなった。
実家の弁当屋の手伝いをすることになり、正直面倒に思う明葉だったが、2日手伝ったら2万くれるという言葉につられる。百瀬に何か聞かれたときのための夫婦問答集を渡され、若干引く。設定やちょっとしたシーンで逃げ恥を思い出すんだけど、逃げ恥の平匡さんは結構態度が温和で感じ悪くはなかったので、百瀬の感じ悪さが気になってしまう。
しかし、結婚相手に選んだ理由で「堅実さと経済力があるところ」って、実際そうだったとしてもそのまま答える人、いるのかな……?
百瀬の兄・旭(前野朋哉)と妻の美晴(倉科カナ)は本当に感じのいい人たちだ。前回のラストから察するに、美晴は百瀬の好きな相手なわけだが、明葉はまだそのことを知らない。なんと、百瀬と美晴は同級生だったらしい。好きな子が兄と結婚してしまうのはキツイな……。
顔だけで言ったら百瀬のほうが一般的にはイケメンかもしれないが、旭は明るくて人を気遣える人だ。明葉も言っていたとおり、美晴が旭を選んだ理由もわかる気がする。
美晴も明るくて人懐こくて魅力的だ。でも、百瀬が自分のことを好きと知らずにかける、悪気0%の温かい言葉がきつい。
「私に彼女紹介してくれたことないから心配してたけど、よかった」
「明葉ちゃんなら柊くんのこと幸せにしてくれる気がする」
「私、この二人はお似合いだとかすぐピンとくるの」
百瀬には、ナイフのように刺さる言葉だったんじゃなかろうか。知らないから仕方ないけど、残酷だ。
両親は海外、祖母もお店で家にいつも一人、初めて実感雰囲気を味わったというシーンが心に残った。百瀬は「普通ですよ」と言ったけど、自分にとっての普通が人にとっても普通とは限らないんだなぁ。当然なんだけど、自分は自分でしかないからなかなか気づけない。
ところで、百瀬は並べられた布団で枕を足元に置き、上下逆で寝ようとしていたけど、前回の寝相を考えると明葉の頭が危険なのでは? と勝手にいらん心配をしてしまった。
明葉が肉を発注ミスしてしまい、「あなたを選んだ僕が馬鹿でした」と言う百瀬。い、言い方~! 感じ悪~!!! ミスとはいっても、美晴と旭が言う通り7×3とメモしてあって21必要なのかな? と思ってしまうのはメモの仕方にも問題があり、明葉ばかりが悪いわけではない(実際は合いびき肉の割合だった)。
有償とはいえ自分の実家にきてもらっているわけだし、店主がいいと言っているんだから、それ以上雰囲気悪くしなくてもいいのに。百瀬、仕事ができる設定だけど、他の人がミスしたらこういう責め方しちゃうのかな? だとしたらわりとまずい気がするけど……。
そう、私は牧原(高杉真宙)の話がしたかった。おもちを連れていった動物病院の看護師で、前回明葉に米を恵んでくれた人でもある。ふわふわした不思議な子かと思いきや、明葉の心の機敏に敏感に気づく聡い一面もある。
夫婦生活をやめたいという明葉に「なら、やめちゃえば?」というシーン、顔面がよくて最高だった。高杉真宙に「なら、やめちゃえば?」って言われたい人生だった。すべて投げ出してしまいたくなりそうな、危険さすら感じる魅力があった。もともとかっこいいけど、こんなにかっこよかったっけ? 相関図では明葉への矢印に「ちょっかい」と書かれているので、どんなちょっかいをかけるのか非常に気になる。早速食事に誘ってるし。
ところで、おもちが「百瀬おもちくん」って呼ばれてるのかわいかった。
険悪になった百瀬と明葉。店のInstagramを見て火がついた明葉は、チラシを作成し、街中で配る。出社の途中で明葉に気づいた百瀬は、半分下さいと一緒に配る。
「あなたを選んで、よかったです」という言葉、ツンデレがデレた感じでちょっとほだされてしまったし、明葉は喜んでいたのでよかったが、何となく上から目線な感じもしなくもない。でもこの水と油な二人がどう仲良くなっていくのか(いかないのか?)、今後も楽しみだ。
最後の最後に、百瀬が好きなのは美晴だと知った明葉。胸がモヤモヤするの、もしかしてすでに百瀬のこと好きなのかな……?
ではまた次回!
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第3話ストーリー&レビュー}–
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
百瀬(坂口健太郎)の好きな人が兄・旭(前野朋哉)の嫁、美晴(倉科カナ)であることを知り、明葉(清野菜名)は胸のあたりがなぜかモヤモヤしていた。
2人は百瀬の中学の同級生たちが開いてくれる結婚祝いへと出かけることに。
美晴や同級生たちが思い出話で盛り上がっていると、偶然通りかかった麻宮(深川麻衣)が成り行きでパーティに飛び入り参加!? さらに、明葉のお節介が百瀬の勘に触り、心のシャッターをガッツリ降ろされてしまうのだった…。
家では気まずい空気が流れる一方で、明葉に大きなコンペの話が舞い込む。そのことを百瀬に相談しようにも、とても聞ける雰囲気ではなく…。さらに、予期せぬ出来事が起こりコンペは思わぬ展開に…!?
第3話のレビュー
高杉真宙にハグされ、坂口健太郎をハグし、(実生活では生田斗真と結婚し出産予定の)清野菜名、人類最強では?? と思った第3回。
しかし、ラスト数分の大どんでん返し。恋のフラグは立ってしまった!!
冒頭、謎のネット漫画を読む明葉(清野菜名)。主人公は兄の嫁と恋しており、二人のハグを見てしまった兄が走り去ろうとして階段から転落、晴れて二人は結ばれめでたしめでたし……ってんなわけあるかい! なストーリー。アテレコを実際このお話での三角関係の当事者たちがやっていてうける。
前回といい、妄想シーンもこのドラマの楽しみの一つになりそうだ。
百瀬(坂口健太郎)の友人からの要望で、屋外結婚パーティーすることになった二人。
そこへ偶然(?)現れた麻宮祥子(深川麻衣)。お前どこにでもいるな!!
パーティーに飛び入り参加し、美晴(倉科カナ)に旭(前野朋哉)との馴れ初めを聞き出す。
お酒を飲みすぎてつぶれた美晴をおんぶしてあげては? と提案した明葉だが、帰宅後
「余計なことはしないでください」
「僕は誰にも悟られることなく美晴を思っていたい、ただそれだけです」
「そして僕にとって、結婚相手である大加戸さんも外野の一人」
とがっつり心のシャッターを下ろされてしまう。
明葉の会社に突然現れる唯斗(高杉真宙)。落とし物を届けてくれ、飼い主募集のチラシを依頼してくれる。偽装結婚が明葉本人の話だと見抜き、突然アッキー呼びだし、唯斗呼びさせようとしてくるし、強引な感じ、悪くない。
そ、そして突然ハグしてくる(!!!)。
高杉真宙にハグされたい人生だった……!
元気出してのハグ、みたいな感じだけど、運悪くそこに居合わせる百瀬。
「邪魔してしまいましたね、先に帰ってますね」と去ろうとするが明葉も一緒に帰る。恋人関係じゃなくても友情のハグすることないですか? と言われるが、百瀬はピンとこない。
離婚後誰と結婚しようが、この結婚中にその準備をしようが自由、と言われてしまい、ちょっとへこむ。翌日家に知らない女の人の靴があり「ハグさせて」という声が聞こえてくる。おそらく視聴者はここで何となく真相に気づいてしまったが、完全に勘違いしショックを受ける明葉。百瀬にも強い言い方をしてしまう。
ちょいちょい夫婦生活のアドバイスをしてくれていた社長(田辺誠一)、奥さんのことをとても好きそうだと思っていたが、奥さん(野波麻帆)初登場か~と思いきや、別居中からの離婚届書け催促! 社長は離婚したくなさそうだけど、奥さんの意志は固そう……。
しかし、離婚届の予備が5枚くらいあって離婚したい強い気持ちを感じた(笑)。
ちなみに明葉は結婚祝いにコンペに参加することになり準備していたのだが、当日になりプレゼン予定の舛田(岡田圭右)が腹痛で運ばれてしまい、何とか自分でプレゼンしようとするも失敗。そこへ颯爽と現れた百瀬がこなしてくれるのだった。
事前準備してないのにプレゼンをこなした百瀬に関心する明葉に「魅力を感じてなければプレゼンできない」という百瀬。こ、ここでデレ……。以前百瀬、こんな感じで本当に仕事できるの? と書いたが、ごめんなさい。素晴らしい対応だった。
二人でテラスで飲むと、百瀬がこう切り出す。
「大加戸さんの遠慮ない言葉、好きですよ僕は」
「いいですよ、聞いてもらって。美晴とのこと、気になりますよね」
仲が悪いわけじゃないけど、家族の中で毛色が違った自分。美晴のおかげで家族との会話が増えて、同級生とも話すようになった。美晴が僕の世界を広げてくれたんです。
そう話す百瀬に
「なんてピュアな人なんだろう」
「この人は、ただただ好きな人を一途に思い続けているだけ」
と思った明葉。
「今だけハグしてもいいですか」
「ハグさせてください」
「私は、百瀬さんの味方です」
「これが友情のハグですか?」と聞く百瀬だが、
「これは友情? 違う。恋のフラグは立ってしまった」
と自覚する明葉だった。
きゅ、急展開~!!!
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第4話ストーリー&レビュー}–
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
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友情のハグをしたことで、初めての女友達ができたと喜ぶ百瀬(坂口健太郎)。食事は各自、お互いの食器は使わないという百瀬自身が決めたルールをまるっきり無視して、明葉(清野菜名)に懐きまくり。「友達」という言葉を嬉しそうに繰り返す百瀬の態度に、明葉は戸惑うばかり。
そんな中、温泉旅館の招待券を貰った百瀬は明葉を日帰り温泉旅行に誘う。百瀬への不毛な恋に悩みながらも、“友達だから”と結局は一緒に行くことにした明葉。覚悟を決めた出発当日、そこには美晴(倉科カナ)と旭(前野朋哉)の姿もあり…!
第4話のレビュー
明葉(清野菜名)からのハグに「初めて女友達ができた」と喜ぶ百瀬(坂口健太郎)。なにかと「明葉さんは友達ですから」とはにかみ、ゲームしようと言ってきたり、食器は各自という自ら提案したルールを破ってシュークリームをくれたり、果てはご飯を作ってくれようとしたりする。今までのドライな態度はどこへ行ったのかというレベルのキャラ変に、明葉だけでなく観ているこちらも戸惑いを隠せない。
会社でも友達ができた喜びを隠せない様子に、かわいらしいと思う一方で、今までどれだけ友達いなかったんだろうと不憫になる。
百瀬への思いを断ち切ろうとする明葉、百瀬からの誘いを断りまくるが、無碍にしすぎたのが気になり、日帰りの箱根旅行にいくことに……と思いきや百瀬の兄・旭夫妻も一緒だった。
旅館の人は美晴を百瀬の妻と勘違いし、「平気なふりしてたけど、本当は嫌だったでしょ」と旭は明葉を気遣う。やはりいい人……。俺は慣れてるから~という旭。
「この先、俺たち夫婦の間にほころびみたいなものができたとしても、つぎはぎだらけでも、俺は美晴のそばにいられればそれでいいかな〜って」
優しいはずの旭の目から、一瞬表情が消えた気がした。
一方百瀬は美晴と話していた。
「旭くんとなら完璧な家族を作れる。彼となら、あたしが一番欲しい理想の家族を手に入れられる ほころびひとつなく」
「だから私、あなたのお兄さんと結婚したの」
この瞬間、笑顔だった美晴の表情が真顔になる。いや、うっすら微笑んでいるのかもしれないが、瞳孔が開いているんじゃないかと思うほど、何だか怖い。倉科カナ、すごい。
ええ~。
お互い好きで想い合う素敵な夫婦だと思っていた。けど違ったのか……?
美晴は家庭に恵まれなかったようだから、何より理想の家族を手に入れたかったのかな。旭、それをすべてわかっているような感じだったな。
視聴者の衝撃を和らげるかのように出てきたおもちタイム。おもちかわいい。でも足りないのでもっとおもちの尺を増やしてほしい。
旅行の後ずっと元気がない百瀬を気にする明葉だが、何も言わない彼にもどかしさを感じ、無理やり飲みに誘う。調子に乗って百瀬の女性経験に言及してしまい「そんなこと恋愛感情がなくてもできますよ」「試しにそのうるさい口黙らせてみましょうか」と迫られる。
なんだなんだ、今度は敬語俺様キャラか? キャラ変は1話1回までにして! 戸惑うから!
好きな作家が思った感じと違ったが、「作品もまりぞの先生自身もどっちも本物。がっかりなんてしない」「誰かを好きになるって勝手なことなんですよ」という明葉に励まされ、「僕は美晴が好きです、これからもずっと」と宣言する百瀬だった。
誰かを好きになるって勝手なこと、確かにそうだ。結構当たり前なんだけど、あらためて言葉にされると新鮮だなぁ。
みんな大好き唯斗くん(高杉真宙)。今回も顔がいいし、フープピアスがチャラい感じでいい。
「人も犬とか猫と同じ。生きてくためには誰かに甘えないとねぇ」
ちょっと真理な気がする。ヘラヘラしてるかと思いきや。
「あんたにアッキーはもったいないよ」と百瀬に言ってくれたりする。
次回の活躍も楽しみだし、Paraviで観られる番外編「婚姻届けに判を捺したいだけですが」でも彼の魅力が爆発しているので、未視聴のかたはぜひ。
急に離婚届を置いていなくなってしまった美晴。どどどどうした……。
あと、指を触っただけで指輪のサイズってわかるの?
一週間待てなくてそわそわしちゃいそうだけど、待て次回。
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第5話ストーリー&レビュー}–
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
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美晴(倉科カナ)が離婚届を残していなくなってしまった…。
身寄りのない美晴の行き先がわからず、同級生たちに連絡をとる百瀬(坂口健太郎)を、明葉(清野菜名)は心配そうに見つめることしかできない。
美晴の行方が気がかりなまま時間だけが過ぎる中、不動産屋の前に美晴の姿が! 家に帰りたくないという美晴に、百瀬は「しばらくはうちにいればいい」と提案するのだった。
だが、偽装結婚中の2人には美晴がいることで生活に大きな変化が…。同じベッドで寝ることになり、緊張した時間を過ごす明葉をよそに 、百瀬は美晴への想いをポツリポツリと話し始めるのだった。
百瀬と一緒にいたいと思うようになった明葉の願いも虚しく、美晴との同居生活で2人の関係にも影が差し始めてしまい…!
第5話のレビュー
離婚届を置いて、家を出て行ってしまった百瀬の思い人で兄嫁の美晴(倉科カナ)。兄の旭(前野朋哉)によると、妊活をしてきたが、自然妊娠は難しいと言われてしまったのだという。
前回「旭くんとなら完璧な家族を作れる。彼となら、あたしが一番欲しい理想の家族を手に入れられる ほころびひとつなく」「だから私、あなたのお兄さんと結婚したの」と言っていた美晴。旭を好きなわけではなく、自分の望みを叶えられそうだから結婚したから、子どもができないかもしれないとわかり、離婚したいとなってしまったのだろうか?
実際は、少々事情が違ったようだ。百瀬(坂口健太郎)が不動産屋の前にいる美晴を発見、家に連れてくることに。話を聞いたところ、子どもができないかもしれないことがショックだったからではなく、旭が「子どもはいてもいなくても、美晴の好きにしたらいい」と、二人のことなのに美晴の気持ちだけを優先するのが嫌だったらしい。旭への気持ちがわからなくなったという。
落ち着くまで、百瀬の家に美晴を泊めることに。倉科カナさん、悪気なく他の夫婦やカップルのクラッシャーになる役が多いな……!
明葉(清野菜名)に無事なことだけでも旭に伝えたほうがいいと言われ、連絡した百瀬。旭は妊活のことが原因じゃないと気づいているようだった。
ところで、今回も唯斗(高杉真宙)が鬼かっこよすぎた。高杉真宙とモーニング食べたい人生だった。
今回は、百瀬の心の動きが印象的な回だった。
美晴を泊めるこことになり、明葉と二人でベッドに寝ることに。
眠れず思いを打ち明ける。
「美晴は兄と結婚してから、ずっと幸せじゃなかったんでしょうか」
「僕が見てきた美晴の笑顔は、本当の笑顔じゃなかったのかなぁ」
確かに美晴が幸せならとつらい恋を耐えてきた百瀬には、かなりショックなことだろう。
気持ちが迷子になってるだけだろうし、と旭と話すことを勧めたら
「あったものをなくすのと、もともとないのとは全然違うかな」
と言われ困惑する。翌日も仕事の打ち合わせ中上の空になってしまうほどだ。
旭も旭で不憫すぎる。
「既婚者として安心させて奪おうと思っていたのでは」と祥子(深川麻衣)に言われて怒り、話しかけてきた上司にも気づかない。
実家を訪れると、泣きはらしてパンパンな目で夫婦生活を諦めようとしている旭がいた。「美晴にはいつも笑っていてほしいんだ。美晴が笑っててくれれば、それが俺の隣じゃなくても」と言われ、
「別の人の隣で笑ってる美晴見て、それで兄貴は満足なの?苦しくないの?」と噛みつく。
だってそれは、百瀬が今まで選んできた道だ。
それがどんなに苦しいか知っているからこそ、こんな風に必死に言うのだろう。
さらにストレスから高熱を出してしまう。旭と美晴が結婚する前日も同じく熱を出したらしい。看病してくれた明葉に本音を漏らす。
二人に離婚してほしくない気持ちも本当。でも、美晴が兄といて幸せになれないなら、自分が……とも思ってしまった。明葉さんはどう思いますか? と問いかける。
百瀬が好きな明葉も、親中は複雑だ。
「私はお兄さんと美晴さんには、仲のいい夫婦でいてほしいと思ってます」
(そうすれば、私は百瀬さんと夫婦でいられるから)
でも二人が納得して別れるなら、悪いことじゃないんじゃないですか、と百瀬を励ましてしまう。そして別の部屋で「あーあ、もう終わっちゃうんだ」「あんなに離婚したかったのに」と一人で泣く。
百瀬にごはんを作ってあげようとして、旭にプロポーズされたときを思い出す美晴。旭はその道が幸せにつながるなら、計画通りの道も、思いつきの道も、同じなんだ、と。
「美晴は兄貴のそういうところに惹かれたんだね。だから結婚したんだ」と話しかける百瀬、いいやつ……。
明葉も。人のために自分の気持ちを抑えてしまうところ、似たもの同士なのかもしれない。
旭が火事に巻き込まれて病院に運ばれたと知らせが入る。
美晴が血相を変えて病室につくと、そこには元気そうな旭が。
猫を助けようと火事の家に入り、窓ガラスで怪我をしてだけだった。美晴は旭を引っぱたいて号泣。お人よしすぎる、私とのことでもそう、もっと自分の気持ち大切にしてよ、と。
「もう泣くな、俺の隣で笑ってろ」
「わからないから別れるんじゃなくて、わかるために俺は美晴と夫婦でいたい」
「俺の隣で笑ってる美晴を、これからもずっと見ていたいんだ」
美晴は旭のことを好きだった自分に気づき、二人はやり直すことに。
雨降って地固まるとはこのことか。「旭くんのことが普通に好きだわ」とのろけて帰っていく美晴、まじクラッシャー……悪い人じゃないけど兄弟を惑わせまくっていて、ちょっと苦手かもしれない。
あらためて背中を押してくれた百瀬にお礼を言う旭、いい人だ。
でも、百瀬だって相当なお人よしだ。正反対だと思っていた兄弟だが、意外と似ているのかもしれない。百瀬、幸せになってほしい……。
家庭を壊した父親と似てない人を好きになろうとした。父は口数が少なくて、不器用で、変わったところもある人だった、と言った美晴に、百瀬のことを好きになっていた? と疑念を抱いていた明葉。思わず聞いてしまいそうになるが、美晴は「何事も、白黒つけようとしちゃ駄目よ」と意味深に笑う。
清野の主演作、シロクロパンダ(シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。)を思い出してしまった筆者だった。他局だけど。
ちなみに、明葉の会社の人たちのエピソードも強烈な回だった。
社長(田辺誠一)、「これからは籍にとらわれない生き方をしたい」という理由で妻に離婚をせまられ、娘にも「パパもクリエイターなら新しい価値観受け入れたら?」と言われ不憫であった。
佐藤流司のガチなオタクである先輩デザイナー・藤井ひかり(小林涼子)は、仕事で本人に会うことに。「推しとは決して交じり合ってはならない」はオタクとして共感できたが、実際会ったらガチ恋になってしまった。節度あるオタクがちょっと痛いガチ恋オタクになってしまって残念だが、今までのゆるっとした服装から女性らしい服装にチェンジ。さすが小林涼子さん、とても美しかった。髪に赤のインナーカラーが入っているので、ちょっと派手髪の美人という感じでかっこいい。
来週は唯斗が活躍しそうで楽しみだ!
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第6話ストーリー&レビュー}–
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
→「婚姻届に判を捺しただけですが」画像ギャラリーへ
百瀬(坂口健太郎)の不毛な恋を目の当たりにし、明葉(清野菜名)は自分の入り込む隙間なんてこれっぽっちもないことを思い知る。それでも百瀬と一緒にいたい明葉は、偽装夫婦という関係を死守せねばと意気込んでいた。
そんな中、母の葉子(杉本彩)と父の丈治(ルー大柴)が突然家にやって来て大慌て! 両親の登場で、明葉と百瀬を繋いでいた借金問題にも急展開が訪れる。
一方、仕事では明葉が大ファンと公言している作家・丸園ふみ(西尾まり)から本の装丁の依頼が舞い込んできた! チャンス到来と仕事に打ち込む明葉だが、なぜか雑念が増えていくばかり。仕事が上手くいっているとは言い難い状況で…。
さらに、明葉が先輩の深雪(中川翔子)から頼まれた合コンがキッカケとなり、唯斗(高杉真宙)が百瀬になぜか宣戦布告!? やがて、百瀬は“友達”という言葉では片付けられないような行動に出てしまい…!
第6話のレビュー
百瀬(坂口健太郎)の美晴(倉科カナ)への思いも一区切りつき(美晴と兄・旭夫婦の仲が揺るがぬものになり)どう展開していくのか気になっていた今回。思った以上に驚きの展開の連続だった。
百瀬を好きになってしまった明葉(清野菜名)は、結婚生活を長引かせるため、わざと返済金額を減らしてみたり、月1万円ずつの返済にすれば老後まで一緒にいられるだろうかと妄想してみたり……。
そこへやってきたのは明葉の両親(ルー大柴・杉本彩)。こ、濃いな~!
確か放送前にキャストは発表されていたものの、ここまで全く出番なしですっかり忘れていた。いきなりやってきて、二人の家に泊まるという。契約結婚だということがバレないように必死な明葉。絵が売れ、羽振りがいいという母は、ご祝儀で500万くれるという(すごい)。だがこれが百瀬に知れたら、結婚生活が終了になってしまうのでは、と不安になる。
休日に急ぎの仕事が入ってしまった明葉は、両親と百瀬を一緒にいさせたら500万あることがバレてしまうのではと思い(さすがに寿司屋で札束を出す人はいないと思うが)、職場の人に頼まれた自分不在の合コンへの参加を百瀬に頼む。かなりめちゃくちゃである。
急に入った仕事というのは、明葉が大ファンの作家・丸園ふみ(西尾まり)の装丁だった。前回結構感じが悪かったが、明葉を気に入ったらしい。唯斗(高杉真宙)の勤務する動物病院に行った際、その資料を広げていたためデザインを担当することになったと伝える。
いや、仕事で預かってる(もしくはもらった)資料を外で広げちゃ駄目だし、軽々しく社外の人に言っては駄目では……? と広告制作していたことがある身としては気になってしまった。かなりアウトだと思うけど……。現実でばれたら契約破棄とか今後仕事もらえなくなることもあるレベルだと思うけど。
落ち込む明葉に突然顔を近づける唯斗。びっくりした明葉に
「キスしようかなと思って」「元気出るかな~と思って」
と悪びれもなく言う。
ど、どういう文化~~~!!? しかし最高に顔がいいのですべてが許されると思う。
「だめ?」
この絶対ひらがなで言ってるかんじの「だめ?」もまたいい。たまらん。
「じゃあさ、アッキーのこと好きになってもいい?」
「そしたらアッキーのこと、励ましてあげられるよね」
いいに決まってんだろ~! と思ったが、決めるのは明葉だった。
何なんだ、今回も登場してからずーっと顔がいいぞ。フープピアスもチャラくて最高。
高杉真宙、どちらかというと陰キャっぽい役の印象のほうが強いのだが、陽キャの威力がこんなにすごいとは思わなかった。
ちなみにParavi配信限定の「とにかく婚姻届に判を捺したいだけですが」ではさらにかっこいい高杉真宙くんがたくさん観らるのでぜひ…!(決して回し者ではありません)
合コンで唯斗は百瀬に挑発的。明葉とハグしたことや、仕事の相談をされたとわざわざ明かす(相談はされてないのだが)。ちょっとむっとする百瀬。友情のハグですよね? と返す。気にしてないという態度を貫くが、対抗心が芽生えているのは明らか。唯斗に言われた言葉を素直に信じ、丸園ふみの仕事を失い落ち込む明葉に「励ましのキス」をしてしまう。実際は友情でキスはしないので(少なくとも日本では)、ひっぱたかれる。
明葉の母は、おじからお金の話を聞き、いろいろと見抜いていた。お金は返しなさいと大金を渡すが、結婚生活を終わらせたくない明葉は拒否。百瀬を好きだと言うこともばれる。
百瀬は仕事を早く切り上げて明葉の両親の見送りに空港へ。明葉の母とのハグ、素敵だったし耳元でささやいた言葉もよかった。お母さんには敵わないな!
明葉の集めているガチャガチャ、足りない1種類を持って帰ってきて謝る百瀬。実は空港でそれを出すためにガチャガチャを回しまくり、カバンがパンパンなのだった。かわいい。
「僕はうまく明葉さんを励ませないかもしれないし、また怒らせてしまうかもしれません。でも、また僕たちなりの夫婦の形を作っていけたらと」
コミュニケーション下手なんだけど、まっすぐでキュンとする。そして明葉は百瀬のネクタイを引っ張ってキス。!!? 放送前の作品ビジュアルで明葉が百瀬のネクタイを引っ張っている画像があったけど、まさかここにつながっていたのだろうか。
次回どうなるんだろう、そして倉科カナ演じる美晴ではない人も登場するらしく(アリなのそれ?)目の離せない展開だ。もちろん高杉真宙も気になる。
ちなみに今回、おもちの激かわシーンが多めだった気がしてうれしい! 鳴くおもち、寝てるおもち、カバンから顔だけだしてるおもち……クセになるかわいさ、なんなら1話ずっとおもちでも楽しめる自信がある。なでなでしたいなぁ。
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第7話ストーリー&レビュー}–
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
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勢いで百瀬(坂口健太郎)にキスをしてしまった明葉(清野菜名)。まさかの百瀬の対応に驚きつつも、自分からキスをしてしまった以上、「好きだ」という気持ちをちゃんと伝えようと明葉は決心する。
しかし、百瀬はなぜか明葉のキスを“仕返し”だと思い込む。さらに百瀬から離婚を提案された上、離婚に至るまでの“不仲演出計画”まで語られる始末。呆気にとられた明葉は告白する隙もなく…。
そんな中、急遽、後輩の代理として観光キャンペーンの仕事を担当することになった百瀬。インフルエンサーとのコラボ企画ということで、野上香菜を紹介されてビックリ! なんと、香菜は美晴(倉科カナ)と瓜二つだったのだ!
しかも、香菜は百瀬に気があるようで、あの手この手でグイグイ迫り、SNSでも匂わせ投稿連発。最初は気にしていなかった明葉だったが、美晴のソックリさんだけでは済まない事態に発展してしまい…!
第7話のレビュー
百瀬(坂口健太郎)にキスしてしまった明葉(清野菜名)。
無言で寝室へ行くという反応。翌朝「明葉さん、そんなに離婚したがっていたなんて」と言われ、周りの目もあるので2か月間不仲を演出しましょうと提案される。
よく意味がわからないし、なぜ訂正しないんだ明葉……!
どうやら百瀬の中では、自分のキスが嫌がらせだと思われた→明葉が仕返しに嫌がらせでキスした、ということになっている様子。何でそうなる!
でも百瀬は嫌ではなかったらしい。
本の貸し借りで美晴(倉科カナ)の元を訪れた際、「柊くんには明葉ちゃんなんだよ」と言われた百瀬は、明葉にグラタンを作ってもらう約束をする。
そんな折、百瀬が仕事で関わることになったインフルエンサー・野上香菜(倉科カナ)は、何と見た目が美晴と瓜二つ。デザインを明葉の会社に依頼したため、明葉とも対面することに。
だがこの香菜、中身は美晴と似ても似つかないヤバい女だった。香菜の顔を見た祥子が百瀬に話した内容を聞いており、偽装結婚なことも自分が兄嫁に似てることも知っていたのだ(人に聞こえるところで余計なこと言うなよ祥子……)。匂わせ投稿もしまくりだし、無理すぎる。
明葉に取って代わろうと、熱烈にアプローチする。手作り料理を作ってここじゃ食べられませんよねと言い、百瀬は自宅に案内。ヤバ女を家に入れるなよ百瀬……。帰ってきた明葉に百瀬に聞こえないタイミングで「私、あなたよりここにハマると思う。そのポジション変わってもらえません?偽装結婚なんですよね」「私寄生先探してて」と言う。なにこの女……!
さらに、百瀬が明葉と約束しているだろうタイミングを邪魔するため、百瀬のスマホを間違えたふりして取り、忘れものだと思って取りにきたタイミングでケガをして明日の配信の準備が間に合わないと訴える。百瀬なら手伝ってくれるだろうとわざと邪魔したのだ。やな女~!
明葉との関係は煩わしいだろうと百瀬にせまるが、「煩わしくなんかないですよ。僕は明葉さんと朝一緒に歯磨きをしたり、大福を食べたり、仕事終わりにビールで乾杯したり……そうやって過ごすことが、楽しいんです。だから、煩わしくなんかないんです。それに、香菜さんがいくら僕の好きな人に似ていたとしても、僕には関係ありません」と言う。す、素晴らしい……。
百瀬は美晴の見た目ではなく中身を好きになったんだもん、そうだよね、と思いつつ、明葉との日々をそんな風に思っていたことに感動した。
帰宅した百瀬と明葉のやり取りがよかった。
「明葉さんと暮らしていきたい。いつの間にかそう思うようになってて……」
「百瀬さんのことが好きです。百瀬さんと離婚したくありません。」
「ありがとうございます、僕もです。明葉さん、これからも一緒にいてください」
な、なんと素晴らしいハートウォーミングストーリー……いい意味で予想を裏切る展開! 1話ではあんなに嫌なやつだと思った百瀬がこんなにかわいく思えるなんて、ドラマの演出も坂口健太郎もすごい。
倉科カナの一人二役、見事だった。ヘアメイクもそうだが、顔つき目つきが全然違った。
高杉真宙演じる唯斗が、明葉の百瀬の想いを聞いて柄になくショックを受けている様子なのも気になった。唯斗には幸せになってほしいのだが……。
晴れて両想いとなった百瀬と明葉。次回はどんな展開が待っているのか、楽しみだ! 予告の唯斗「いい加減気づけよ」が気になる。
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第8話ストーリー&レビュー}–
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
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一世一代の告白をし、明葉(清野菜名)は晴れて百瀬(坂口健太郎)と両思いに!
…と思いきや、百瀬は自分の気持ちも明葉の気持ちも“ラブ”ではなく“ライク”だと思い込み、お互いの恋心に全く気付いていない!
雲行きがどんどん怪しくなる中、百瀬は明葉の“本当の気持ち”を全く理解していないことが分かり、我慢の限界を迎えた明葉は家出してしまう。
行くあてもないまま出社した明葉に、新しいコンペの仕事が舞い込む。選考委員の中に丸園ふみ(西尾まり)の名前を見つけ、前回のリベンジを決意する明葉。家出中ということもあり、会社に泊まり込んで作業を進めるのだった。
一方、百瀬のところへ、ルームメイトと喧嘩した唯斗(高杉真宙)が突然やってくる。しばらく泊める代わりに、百瀬は明葉の気持ちを教えて欲しいと頼み込むのだが….
果たして、百瀬は明葉の気持ちに気付くことができるのか、そして百瀬自身の気持ちは一体…!?
第8話のレビュー
想いを告白し合った明葉(清野菜名)と百瀬(坂口健太郎)、ついに両想いか? と思いきや、そうじゃなかった~! なんと百瀬、この期に及んでLIKEのほうの好きだと思い込んでいたのだ。そ、そうじゃないだろ~! ここは日本、LIKEでキスしないから……! もう嫌だこの人、とちょっと思ってしまった。
自分で考えてくださいと、明葉は家を出て行ってしまう。
入れ替わりに、友だちとルームシェアを解消したという唯斗(高杉真宙)が百瀬宅にやってくる。明葉の気持ちを教えるという交換条件で、部屋が見つかるまで唯斗に家と食事を提供する約束をした百瀬だが、唯斗はなかなか教えてくれない。居候ながら若干えらそうな唯斗だけど、ゲームをしたり、なんだかんだ百瀬も楽しそうに見えた。
今回初めて一話通して唯斗の出番が多く、高杉真宙の顔面を堪能できる神回だった。唯斗の両親も契約結婚に近く、情がわいてしまった母がずっと苦しそうだったというエピソードが明らかに。また唯斗が獣医師になるためにまじめに勉強している様子や、それは明葉に釣り合う(百瀬と対等な)人間になりたいため、という理由もわかる。さらに株が上がってしまう。
たまたま鉢合わせた元ルームメイト(というか元カノ?)に「どうせ獣医師になりたいというのもでたらめで、仕事も適当にやってるんだろ」と罵倒される唯斗。百瀬はそんなことないと反論し、ひっぱたかれてジジイ呼ばわりされる(ひどい)。
頼んでないからお礼言わないからな、人にどう思われたってやりたいことをやる、と尖る唯斗。自分の気持ちにさえ鈍感な百瀬にたまらず
「いい加減に気づけよ。アッキーのことが好きだって」と言ってしまう。
「百瀬さんが自分の気持ちに気づいたら、自分には勝ち目がないと」言っていたのにだ。結局いい奴すぎるだろ唯斗……。
自分の気持ちを確かめたいと走って明葉の職場を目指す百瀬。明葉の職場って百瀬家から徒歩圏内なの? 「明葉さんと出会って僕は、僕の気持ちは、ひとりぼっちじゃなくなった」
早朝道端でのハグ、よかった。明葉のリップとコートの色の組み合わせもいいし、背伸びして抱きついて幸せそうに笑う明葉もよかった。
それなのにだ。
「明葉さん。今すぐ、僕と離婚してください」
は、はぁ~~~?
何でそうなる~~~!
クソ真面目に考えて一度リセットしなきゃとか思ったのかなとは思うんだけど、難儀すぎるなこの人は……。結ばれたとしても明葉が幸せになれるのか、心配になってきてしまった。
あと、明葉のおばあちゃんのエピソードがよかった。おじいちゃんと見合い結婚をして、結婚してからも戦友のようには思っていたが好きだと思ったことはなかった、思う暇もなかったというおばあちゃん。でも、おじいちゃんが亡くなったときにさみしくて、この人のこと好きだったんだと気づいたという。
「一人がさみしいんじゃない、好きな人といられないのがさみしいんだなって」
名言すぎた。
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第9話ストーリー&レビュー}–
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
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改めて気持ちを伝え直し、やっと思いが通じたと思った矢先…離婚を切り出した百瀬(坂口健太郎)。わけがわからない明葉(清野菜名)は、ショックを受けながらも離婚に応じる。
「好きな人に正直な気持ちを伝えたい」と百瀬は言うが、その好きな人は美晴(倉科カナ)だと思い込んでいる明葉。すれ違ったままの2人は、別々の暮らしをスタートさせるのだった。
そんな中、明葉がリベンジをかけたコンペの締め切りが迫っていた。離婚したことを周囲に伝えた明葉は、憧れの丸園先生(西尾まり)に認めてもらいたい一心で仕事に打ち込む。
一方で、百瀬の本当の気持ちを知る唯斗(高杉真宙)や麻宮(深川麻衣)からは呆れられ、旭からは離婚を責められる百瀬。でも、明葉の邪魔にならないようにコンペを応援したいと思い悩んだ百瀬は、麻宮にある頼み事をする。 百瀬の“新たな不毛な恋”の行方は…!?
第9話のレビュー
やっと、やっと思いが通じたかと思いきや、明葉(清野菜名)に「離婚してください」と言い出した百瀬(坂口健太郎)。なぜなのか……。
明葉は結局百瀬が好きなのは美晴(倉科カナ)なのだと思い、深く傷つく。なぜちゃんと言葉にしないんだ、百瀬……! 案の定、契約結婚というかたちを一度清算して向き合うのが誠意だと思っていた様子。ちょっといろいろ回りくどすぎてさすがに百瀬めんどくせぇ……と思ってしまった。いくらなんでも言葉足らずすぎる。
前回明葉が好きなのに、百瀬を見ていてもどかしくなりアシストしてしまった唯斗(高杉真宙)は、離婚したと聞いて驚く。百瀬宅を訪れ言った言葉、全視聴者が同意したと思う。
「アッキーと、このままでいいの」
「何で告白しなかったの」
「あんた、ほんとに手に負えないね」
「また不毛かよ。それ、ビビッて告白できないいいわけでしょ」
「あんたみたいに自己中なこじらせ男、一生不毛な恋してろ、バーカ」
ほんとだよ!!!
明葉を結局泊めてあげる祥子(深川麻衣)、いい奴だな。
そしていい部屋住んでんな……。
百瀬が実家に帰ると突然の離婚を旭・父母に責められた。
いろんな人と話した結果、自分の気持ちをうまく伝えられてなかったことに気づいた百瀬は、明葉会社を訪れたり、おもちを使って家にきてもらったりするが、もう傷つきたくないと思っている明葉に拒否される。
祥子の家に泊まっていると知り、いろんなものを祥子づてに渡してもらう百瀬。ついに私は伝書鳩じゃないんですけど! と怒られる(そりゃそうだ)。明葉がコンペに参加すると知り、ロゴデザインの傾向と対策の資料を渡したり、安眠グッズ、うなぎ……。
明葉が精を出して参加していたコンペは、丸園先生が審査員をしていることもあり、認めてもらいたかったのだ。だが百瀬は会社で、そのコンペは出来レースで受賞者はあらかじめ決まっていたと知る。走ってコンペ主催の出版社まで行き、丸園先生に明葉のデザインを見てくれと頼むが「結果は決まってるし見たって意味ないでしょ、彼女の能力は前に仕事してわかってるから。悪いけど私、そんな暇じゃないのよ」と言われてしまう。
別の人が受賞したと知り、落胆する明葉。
ここで素晴らしい動きをしたのは先輩デザイナーの坂原(笠原秀幸)だった。自分がデートをキャンセルされたことにして、みんなで飲もうと呼びかけたのだ。この人、モラハラ発言多すぎだし男尊女卑だし無理~と思ってたけど、いいところあるじゃん……。それに気づいていた深雪(中川翔子)とのやりとりもよかったな。この二人、くっつくのだろうか? なんだかんだみんないい人で、いい職場だな。労働形態は気になるけど。
そこへ「ちょっといいかしら」と現れたのは丸園先生。
明葉のデザインへの駄目だしとともに、コンセプトを理解した素晴らしいデザインだった、見てよかったと言われる。必要ないと言ってくれたのに、なぜ見てくれたのか。
百瀬が土下座して頼み込み、根負けした先生が見てくれたのだった。
明葉は心を動かされ、唯斗も百瀬のことをちょっと見直したというが、個人的にはちょっと引いてしまった。
結果、百瀬の気持ちが明葉に伝わってよかったものの、会社で聞いたオフレコ情報を関係者に聞きに行ってしまうのも、仕事相手に公私混同するのもちょっとおいおいと思った。丸園先生との間に元々の信頼関係があり、丸園先生も観てよかったと言っているのでよかったけれども。
祥子は来客があると家を掃除し、やってきたのは百瀬(祥子、なんていい人なんだ)。祥子は合コンに出かけ、二人きりに。やっぱり好きだと伝えようとする明葉に「僕から言わせてください」「僕は明葉さんが好きです」「ライクじゃなくてラブです」「僕は明葉さんをラブです」と伝える。面白すぎるが、過去に同じ言葉を言って誤解を招いた百瀬らしい、他にない言葉だった。
明葉は笑顔で応え、キスする。ここまで長かったなぁ……!
でも人んちで何してんのこの人たち……。人んちでキスは駄目だと思う。
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
–{第10話ストーリー&レビュー}–
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
放送週に追記します。
第10話のレビュー
放送週に追記します。
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「婚姻届に判を捺しただけですが」の各話を1つにまとめたものです。
→元記事はこちら
–{「婚姻届に判を捺しただけですが」作品情報}–
「婚姻届に判を捺しただけですが」作品情報
TBSでは、10月期の火曜ドラマ枠(毎週火曜よる10時)で『婚姻届に判を捺しただけですが』を放送する。このたび、本作のヒロインを清野菜名が務めることが決定した。清野が演じるのは、彼氏はいないけど、一緒に飲んでくれる友達はいる。そして、仕事はやりがいがあって、めちゃくちゃ楽しい! と独身を謳歌している27歳の大加戸明葉(おおかど・あきは)。清野がTBSの火曜ドラマでヒロインを務めるのは本作が初となる。
さらに、その相手役には坂口健太郎が決定。坂口が演じるのは、とある理由から“既婚者”の肩書きを手に入れるため、出会ったばかりの明葉に偽装結婚を申し込む、広告代理店に勤める30歳のサラリーマン・百瀬柊(ももせ・しゅう)。仕事はできるが堅物で変人という役どころだ。
明葉は「森田デザイン」で働く中堅デザイナー。夢だったデザイナーの職について仕事が楽しく、同僚との関係も良好。いつか独立して広告で賞を取ることを目標に、やりがいを感じる日々を過ごしている。現在彼氏はいないが、学生時代からの友人など一緒に飲んでくれる友達はおり、「生涯独身上等、おひとり様最高!」と独身を謳歌していた。
そんなある日、明葉は飲み会で出会ったばかりの男性から突然プロポーズされる。初対面の明葉にプロポーズしたのは、広告代理店「秀伝堂」の社員・百瀬柊。堅物で変人だが、外見は良く仕事に対しても真面目で、上司や部下、そしてクライアントからの信頼も厚い男だ。
しかし、百瀬は訳あって偽装結婚する相手を探していた。
突拍子もない電撃プロポーズに、はじめは「ありえない! バカにしてるんですか!?」と突っぱねた明葉だったが、ひょんなことから百瀬の偽装妻になる。
共同生活が始まり、衝突する2人。そして次第に分かっていく、百瀬が偽装結婚をする本当の理由…。一つ屋根の下で暮らすうちに、2人に変化が生まれていくのか…!?
10月からスタートする火曜ドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』にぜひご期待ください!!
放送日時
10月19日(火)スタート 毎週火曜日よる22:00~放送
出演
清野菜名/坂口健太郎/倉科カナ/高杉真宙/前野朋哉/中川翔子/笠原秀幸/小林涼子/森永悠希/長見玲亜/深川麻衣/岡田圭右/木野 花/田辺誠一
原作
有⽣⻘春「婚姻届に判を捺しただけですが」
(祥伝社「フィール・ヤング」連載中)
脚本
田辺茂範/おかざきさとこ
音楽
末廣健一郎/MAYUKO
プロデューサー
松本明子/那須田淳
主題歌
あいみょん「ハート」(unBORDE/Warner Music Japan)
演出
金子文紀/竹村謙太郎 ほか
編成
宮﨑真佐子
製作
TBSスパークル/TBS