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相葉雅紀、3年ぶりの連ドラ主演!「和田家の男たち」が2021年10月7日より放送スタート。
コロナ禍で失業した主人公が、ひょんなことから疎遠になっていた父・祖父と男3人で暮らすことになる。この家を覗けば“令和の日本”が見えてくる!?
息子・相葉雅紀 《ネットニュース記者》父・佐々木蔵之介 《TV局報道マン》祖父・段田安則 《新聞記者》大石静が描く、マスコミ三世代男だらけの異色ホームドラマ!
本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「和田家の男たち」第3話レビュー
「あの子を守れ」
「りえさんもそれを望んでいる」
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和田家の物語が大きく動いた第3話。優(相葉雅紀)の母・りえ(小池栄子)の死の新事実が明らかになった。
いつもはほんわかした雰囲気とシリアスな場面な緩急が気持ちよかった「和田家の男たち」だが、今回は様子が違う。全体的にやや不穏な空気が漂い、シリアス多めである。
相葉くんがカッパ祭りでカッパの格好をしていたことには思わず目が点になった。
なんでも着こなすオシャレなイメージがある相葉くんでも……カッパは……いや似合っていた。
カッパ祭りの帰りに新国土交通大臣の清宮恭介(高橋光臣)と優が接触したことにより(グータッチだけど)、物語は大きく動いた。
ある夜に父・秀平(佐々木蔵之介)から優にとって衝撃の新事実がもたらされたのだ。
「お母さんを死に追いやったのは清宮恭介とその父親だ____」
超重要シーンだがあえて言いたい。もう少し時と場所はなんとかならなかったのか……?
優は幼い頃に母を亡くし、その時の話についてろくに聞かされていない。それを今になっていきなり、しかも夜中にドア側に立って……。その場面だけ切り取ったら立派なホラー番組になりそう……。
ざっくりまとめると、政治家である清宮隆三の不正を掴んだ母・りえは真実を暴くべくのめり込んだ結果、清宮一族に消されてしまった可能性が高いとのこと。警察がりえの死を事故として片付け、あっさりと手を引いたことからも秀平は確信している。
母・りえは聡明な人で、厳しい報道の世界でも輝く報道人だった。息子・優の前では母親の顔を見せつつも、命の危険があったとしても正義を信じて仕事にのめり込む。ある意味不器用な人だったのかもしれない。
りえが亡くなる頃、清宮隆三は幹事長で息子である恭介は家に反発しているヤンキーのように見えた。この2人がりえの死にどのように関わっているのかもかなり気になる。特に清宮恭介“の”父親ではなく清宮恭介“と”その父親……という言い方が若干引っかかる。
(再確認しておきたいが、この物語はホームドラマである……ただし異色の)
第1話、第2話では優や祖父・寛について多く触れてきたが、第3話は父・秀平がピックアップされていたように思う。
りえとの過去を思い出し、を思い出し、懐かしそうに微笑む様子から一変して清宮一族への恨みともいえる感情。またニュース素材の中に、優と清宮恭介がグータッチしてる瞬間を見つけてしまった時のあの表情……マスク越しでもはっきりと伝わる動揺。そして過去のりえに関する出来事を淡々と優に語る姿。
激情を内に秘めて総合プロデューサーとしてのしあがり、虎視眈々と清宮たちを狙う秀平を演じる佐々木蔵之介。こんな言い方は失礼かもしれないけど、今まで積み上げてきたものに裏付けられた、確かな演技力を感じた。
さて、ここまでシリアスに話が傾くと、いつもの和やかな雰囲気で食卓を囲めるわけでもない。普段なら食卓を柔らかな雰囲気で包み込み、物語をほっこりとした雰囲気で終わらせてくれる主題歌の「Watching Over You」も、今回は少し重く聴こえてしまった。
優には母の死があらためて重くのしかかっている。優は母の気質を受け継いだのか、どこかのめり込んでしまいそうな雰囲気があるので心配だ。
なんとなく重い食卓の空気を察したのか、祖父・寛が場を盛り上げようとしていた。いつもは「我が道をゆく!!」のような堅物なじいさんなのに。いや、いつもの祖父らしさも忘れず、2人を気遣う様子を見せていた。普段なら他人のことなんて気にしない寛も、優と暮らすようになってから成長したのだろうか。
優と秀平の心に暗い影が存在するのは事実だろう。だが和田家の「家族」としての絆が徐々に強くなり、それぞれの心を支えているのもまた事実だ。
どんなにシリアスな展開が続いても、和田家が食卓を囲む時間だけは平和であってほしい。
「和田家の男たち」第3話のストーリー
新総理が誕生し、組閣のニュースが伝えられる中、“将来の総理大臣候補”と言われる清宮恭介(高橋光臣)が国土開発大臣として初入閣して大きな話題を呼ぶ。
和田家ではいつものように、新内閣について秀平(佐々木蔵之介)と寛(段田安則)の間で討論が。しかし優(相葉雅紀)は、2人が密かに話していた「あの子を守れ」「りえ(小池栄子)さんもそれを望んでいる」という会話が気になっていた。思い切って「初入閣する清宮さんってどういう人なの?」と尋ねてみる優だったがはぐらかされ…。
しかし優は、まだりえが亡くなる前、夜遅くに自宅で言い争っていた秀平とりえの口から“清宮”という名前が出ていたことを鮮明に覚えていたのだった…!
そんな中、優は『バズとぴ』の三ツ村翔星(正門良規)に依頼され、千葉県のカッパ祭りの取材へ。なぜか祭りに参加する羽目になってしまった優だったが、偶然その帰り道に、トンネル崩落事故の現場を視察に来た清宮と出会う。
その映像を目にした秀平は、清宮に関するある衝撃的な事実を優に明かし…!?
(文:谷口仁菜)
–{「和田家の男たち」作品情報}–
【作品情報】
この家を覗けば
“令和の日本”が見えてくる!?
息子×相葉雅紀 《ネットニュース記者》
父×佐々木蔵之介 《TV局報道マン》
祖父×段田安則 《新聞記者》
大石静が描く、マスコミ三世代
男だらけの異色ホームドラマ
2021年10月期のテレビ朝日金曜ナイトドラマでは、相葉雅紀主演の『和田家の男たち』を放送。
息子は《ネットニュースの記者》、父は《テレビ局報道マン》、祖父は《新聞記者》――3世代がそれぞれ異なったメディアに携わっている“マスコミ一家”の「和田家」を舞台に、男だらけの家族が織り成す、【異色のホームドラマ】をお届けします!
相葉雅紀、3年ぶりの連ドラ主演!コロナ禍で失業し、ネットニュース記者に転身!?
2018年10月期の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』以来、3年ぶりに連続ドラマ主演を務める相葉。今作では、14年勤めた会社がコロナ禍で突然倒産し、デリバリーサービスの配達員に勤しむ37歳の男・和田優を演じます。
ひょんなことから、20数年ぶりに祖父・寛と再会を果たし、さらに疎遠になっていた父・秀平に「一緒に住まないか」と提案されたことで、なぜか3人はひとつ屋根の下で一緒に生活することに。デリバリー配達員を続けながら、和田家の家事全般を担っていたある日、大学の後輩のツテでネットニュース編集部の記者として記事を書き始めることとなり…?
同枠ではこれまでに、カメラアシスタントやバーテンダー、そして獣医師、とさまざまな役柄に挑んできた相葉。それぞれの作品において、相葉ならではのカラーでキャラクターに息を吹き込んできました。果たして今作『和田家の男たち』では、ネットニュースのライターという職業を通じて、《和田優》という青年をどう体現していくのか? その躍動の瞬間に今から期待が高まっています!
相葉の父に佐々木蔵之介、祖父に段田安則 三世代のマスコミ一家を描く!
さらに、相葉演じる和田優の父と祖父を、佐々木蔵之介、段田安則が演じることも決定!
優の父・秀平を演じるのは、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍を続け、7月期の木曜ミステリー『IP~サイバー捜査班』での“スペシャリスト”ぶりも好評の佐々木蔵之介。テレビ局の報道番組『フロンティアニュース』の総合プロデューサーを務める秀平は、実は亡くなった優の母・りえの“再婚相手”。26年前にりえが亡くなって以来、血の繋がらない優を男手一つで育ててきました。しかしテレビ局の報道マンとして昼夜問わず忙しい日々を送っていたため、家の中の大抵のことは優がこなし、結果的に息子は家事一切が万能な青年へと成長。その後、大学卒業と同時に独立した優とは、別々に生活し、コロナ禍においてなんとなく音信不通になっていましたが、ひょんなことから再会し、一緒に暮らすことに…。
そして秀平の父で優の祖父・寛を演じるのが段田安則。『ドクターX~外科医・大門未知子~』や『半沢直樹』など、数々の作品で、圧倒的な個性と存在感を放ってきた段田が、今作では元新聞社の社長で現在は論説委員としてコラムを寄稿している、という“新聞界”のレジェンドともいうべきマスコミ人を演じます。
図らずも始まる独身男だらけの三世代3人暮らし――相葉に加え、実力派俳優である佐々木と段田がどんな家族の姿を見せてくれるのか、注目が集まります!
脚本家・大石静氏が描く異色のホームドラマ…男だらけの“令和の家族の物語”
今作の脚本を担当するのは、『長男の嫁』、『ふたりっ子』など、数々のホームドラマを手掛けてきた、大石静氏。今春、大きな話題を呼んだ『あのときキスしておけば』からは一転、男ばかりの“令和の家族の姿”を描き出します。
新聞記者としての確固たる理念を持ち続ける寛、テレビの報道マンとして最前線で指揮を執る秀平、そして現代社会における情報ツールとしてもっとも身近であるネットニュースの記者になった優――
ひとくくりに「マスコミ」といえども、三者三様に、異なる職業倫理、価値観、矜持を持つ「和田家」の面々。そんな彼らが日々の食卓を主な舞台に、事件の大小を問わず、今何が問題なのか?それを伝えるマスコミとは何か?それぞれのメディアの立場から、意見を闘わせ、時代と対峙していきます。
さらに今作は、大石氏ならではの、テンポの良い会話劇も大きな見どころの一つ。3人の男たちが突然一緒に暮らすことになったきっかけ、そして優の亡き母・りえの死の真相にも、ある秘密が隠されているようで…?
この秋、金曜の夜に新たに誕生する“マスコミ三世代、男だらけの異色ホームドラマ”。この困難な時代に再会し、多くの視聴者の方々同様、明日が見えない不安や疑問の毎日の中、奇しくも同じ「マスコミ」という職業につきながら、家族としての歩みを進めていくことになった3人の男たち。この「和田家」の面々に、是非ご期待ください!
脚 本
大石静
ほか
音 楽
ワンミュージック
ゼネラルプロデューサー
中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー
残間理央(テレビ朝日)
本郷達也(MMJ)
布施等(MMJ)
監 督
深川栄洋
ほか
制 作
テレビ朝日
MMJ