<じゃない方の彼女>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

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濱田岳が主演するドラマ「じゃない方の彼女」が、2021年10月11日(月)放送スタートした。

企画、原作を秋元康が手掛ける本作は、どこにでもいる普通の人生を送ってきた"じゃない方"の男性が天然魔性な女性に翻弄されていく新感覚の不倫コメディ。道ならぬ恋にハマっていく大学教授・小谷雅也を濱田岳が、図らずとも男性を虜にする魅力を持つ女子大生・野々山怜子を山下美月(乃木坂46)が演じる。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・第11話ストーリー&レビュー

・第12話ストーリー&レビュー

・「じゃない方の彼女」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

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特別目立つことはないが、平凡なりに幸せな日々を送っている、真面目な大学准教授・小谷雅也(濱田岳)。美人な妻・麗(小西真奈美)と一人娘との暮らしは幸せそのものだと思っていた。そんなある日、スーパーに買い物に出かけた雅也は野々山怜子(山下美月)と偶然に出会う。これを境に偶然が続き、小悪魔的な魅力を持つ怜子に次第に惹かれていってしまう…。

第1話レビュー

や、あの…山下美月さん、あざとすぎません???(混乱)

じゃない方側の人であると自認している雅也(濱田岳)が、妻“じゃない方の彼女”=怜子(山下美月)と不倫関係になっちゃう…のか?という本作。

ある日、スーパーで夕飯の買い物をしていた雅也だったが、突然利用していたエレベーターが止まってしまう。そこにたまたま居合わせたのが怜子だ。“あざとい”と聞いていたから、ここで過剰に怖がったりするかと思いきやそんなことはなく、いたって冷静。若い女の子と2人きりで間が持たなくなったのか、大きい独り言を言い出した雅也に、怜子は「パクチー、お嫌いですか?」と声を掛ける。
ここから、テンポよく会話が弾む。今日はトムヤムクンの食材を買いに来たことや、本当はタイ料理ではなくサンマが食べたいことなんかを、軽いノリでポンポンポン、と。雅也の人の好さと、奥さんの尻に敷かれている様子、そして怜子のコミュニケーション能力の高さが感じられる。
エレベーターはすぐに復旧して、最後は笑顔で別れる。…が、この笑顔が最初の落とし穴だった。閉まりゆくドアの隙間から見せるキラキラの笑顔はずるい。やっぱこの人、事前情報の通りあざとかったわ…。

別の日、授業を終えた雅也が大学内のエレベーターに駆け込むと、またしても怜子の姿があった。ここで2人は、お互いが大学の准教授と学生ということを知る。それぞれに所属先を名乗り、怜子がエレベーターを降りようとした時、カーディガンが雅也の腕時計に引っかかってしまう。外そうとする2人の顔は、異常なくらい近い。ここ学校ですよ…!と言いたくなる距離感だった。こんなの、誰だってドキドキする。だから、引っかかりが解けた直後、雅也がエレベーターの上昇に合わせて無事に昇天した様子だったのも仕方ないだろう。許す。

この時点ですでに、こんなにも偶然ってあるものなのかと驚いてもいいレベルだ。しかし、2人の偶然はまだ続く。雅也が通っている盆栽教室に、なんと怜子も通っていたのだ。しかも、今日の怜子は攻めの姿勢がすごい。教室では生徒同士だから先生って呼ばなくてもいいですよね、と言ったかと思えば下の名前を聞き、すぐに「まーくん」と呼び始める。一瞬、筆者もまーくんという名前になりたいと思ってしまった。

なんとなく危険を感じたのか、雅也は教室が終わるやいなや、まだ談笑中の怜子を置いてこっそりその場を後にする。しかし、それを見逃さないのが怜子だ。恐らくは尾行したのだろう、雅也が立ち寄っていたコンビニで再会を果たすと、やや強引に雅也を食事に誘う。食べに行ったのは、最初に会った時に雅也が好きだと話していた美味しい“サンマ”を出す渋めの定食屋さんだった。話の内容を覚えていたこと、さらにこんなお店を知っていること、その両方でグンとあざとポイントを稼いでくる怜子。
食事をしながらも、「偶然が3回続くと奇跡が起きる」と言ってみたり、父親に「偶然が3回重なって運命の人だって思えたら恋をしろ」と言われたことを話したり、「先生と今日3回目ですよね」と言ってみたりして、雅也をドギマギさせる。さらに、別れ際には「先生!」と追いかけてきて、雅也のほっぺにキスまでしちゃう。「何もないと3回の偶然がもったいない」と言うが、果たしてその裏には何かが隠されているのか…?

とにかく第1話から、あざとい怜子を演じる山下美月の可愛さが炸裂していた。あざとさは時として嫌悪感を抱かれるケースもあろうが、山下が演じるからなのか、怜子からそういう印象は一切受けなかった。なんというか、媚びを感じない落ち着いたあざとさだった気が筆者はした。あれなら、むしろ翻弄されたい。さらに、服装や髪型もくるくると変わり、その変化を楽しむのもまたいい。
それにしても、あのあざとさは天然なのか何かの策略なのか。雅也との今後の関係とともに、目が離せない。

※この記事は「じゃない方の彼女」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第2話ストーリー&レビュー}–

第2話ストーリー&レビュー

第2話のストーリー

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女子大生の怜子(山下美月)から突然、頬にキスをされたことを思い出す雅也(濱田岳)。忘れようと決心するが、意図せず、連絡先を交換することに。魅力的な怜子に戸惑う雅也だが、「自分には家族がいる」と言い聞かせ、妻・麗(小西真奈美)と娘との時間を大切にしようとするのだが…。盆栽教室で開かれた飲み会をきっかけに雅也と怜子は思わぬ形で距離を縮めてしまい…。

第2話のレビュー

食事の帰りにキスをされたことが忘れられずドギマギする雅也(濱田岳)。
そんなことお構いなしに、雅也の研究室を訪ねてくる怜子(山下美月)。食事のお礼にとクッキーを渡したり、雅也の飲みかけのコーヒーを飲んだりとやりたい放題。とんでもない学生だなということは置いておいて、とにかく慌てふためく濱田岳が、どうしようもなく愛おしくなる。先生、そんなんだと、余計怪しいですよ…(笑)。

雅也が唯一自分の状況を話しているのは、女癖が悪く、現在も絶賛不倫中だという、先輩・片桐(山崎樹範)だけ。彼の思考回路は今のところ全く理解不能だが、雅也に対して投げかけた「本人に(気持ちを)確かめる勇気もなく、かといって1人で嬉しさを留めておくこともできない。お前は卑怯な男だ」という言葉は全くもって同意である。

その言葉を受けて、怜子と距離を置き、しっかり自分の家族に向き合おうとする雅也。色々と未遂ではあるけど、気持ちが浮ついてしまっているのは事実だったから、ここで踏みとどまってくれて筆者としては一安心だった。
だが、雅也の家族でキャンプへ行きたいという思いは結局叶わないまま終わる。それどころか、妻・麗(小西真奈美)にはパパももっと広い世界で生きてほしい、なんて言われちゃう。今雅也の周囲で起きていることなんて知る由もないから仕方ないんだけど、これはこれで少し可哀想かも。

この一件がきっかけとなってか、雅也は盆栽教室の飲み会に参加することになる。会の間は怜子との間に距離があった。ちょっと前まであんなにいい雰囲気だったのに、なんだか寂しくもある。
ところが、お開きとなった途端に急接近。なんと怜子、あと1時間で20歳の誕生日を迎えるというのだ。そんなタイミングに、こんなに交友関係の広そうな子が予定もないとはちょっと意外。怜子のイメージが変わりそう。

気持ちのよい酔いも手伝ってか、雅也は怜子のためにシャンパンやクラッカーを買ってきて0時になった瞬間をお祝いする。ちょっと前のギクシャクが嘘のように、開放的で楽しそうだ。

こんな関係ならば、少しくらい許してあげてもいいのかも、と思った矢先…。飲み会をしているところをお巡りさんに注意され、2人は手を繋いでその場から逃げる。振り払うことはしなかったものの、手を繋ぐことには動揺を見せていたはずの雅也。それなのに、次の瞬間、雅也は怜子の部屋と思しき場所で半裸の状態で目を覚ます。隣には下着姿のままぐっすり眠る怜子がいた。

第2話冒頭、連絡先を交換するのは不倫か否かという問題提起がされていたが、そんなの生ぬるいくらいの状況が繰り広げられている。生徒相手にドギマギこそすれ、雅也は最後の一線だけは踏みとどまってくれると思っていたのだが、もはや未遂かどうかなんて問題じゃない局面な気がする。果たして2人は、どうなるのか!?

※この記事は「じゃない方の彼女」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第3話ストーリー&レビュー}–

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー

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雅也(濱田岳)は怜子(山下美月)の20歳の誕生日を一緒にお祝いしたが…気が付くと見知らぬベッドの上だった。横には怜子の姿が…。昨夜の出来事が思い出せない雅也は、二人に関係があったのか?なかったのか?思い悩む。そんな状況に怜子とはきっぱり一線を引こうと決めた雅也。そんな中、妻・麗(小西真奈美)からは「なにかやましい事あるんじゃないの?」と言われてしまい…。さらに、怜子からも思わぬ言葉が!運命の恋が新たなピンチを迎える!?

第3話のレビュー

第3話を見終わった筆者は、混乱している。大前提が崩れてしまったと感じたからだ。

羽目を外しすぎた雅也(濱田岳)が目を覚ますと、隣に怜子(山下美月)が寝ていた。これにより、やったのか? やってないのか? 問題が勃発。しかし、物語が進むにつれて徐々に浮かび上がってきたのは、怜子、本当にあざといのか? あざとくないのか? もっと言うと、雅也を自身のあざとさでからかっているだけなのか? 違うのか? という問題だった。

真相は分からぬまま、雅也は「きっと俺はしてない…」と独り言をつぶやき家路を急ぐ。怜子に言われた通り、学校でテストの採点をしていたら寝てしまった、と嘘をつく雅也。「大変だったね」と笑顔でねぎらってくれる妻・麗(小西真奈美)は優しいようでいて、怖い。腹の中に何か抱えているのでは…?

余談だが、雅也たちの住む家が「ただ離婚してないだけ」の柿野邸と同じだった。なにか不吉なことが起こらないといいんだけど(笑)。

自分のしでかしたことを人の話として、先輩の片桐(山崎樹範)や母・弘子(YOU)に相談する雅也。
せっかくやったのに覚えていないなんて最悪だ、という片桐は置いておいて、弘子の発言が印象的だった。曰く、「女は常に10%冷静」だから、そんな状況でも洋服を畳んだり掛けたりするという。
でも、怜子の部屋には衣類が散らばっていたような…。雅也の体験談だと気付いているだろう弘子、去り際に「結構手ごわいわよ」という言葉を残していった。この時点では、“あざとい”から手ごわいのだと思っていたのだが。

大学で怜子と顔を合わせた雅也は、怜子に謝罪する。「誕生日を過ごせてうれしかった」と健気に言う怜子に対し、「大人なんだから一線を引きましょう」と譲らない。

不倫は、もちろんダメだ。相手が既婚者だと分かっていて必要以上に距離を縮めようとすることも。それなのに、教室に1人にされる切なげな怜子に心が痛んだ。切なげ…? ここで、あれ、この人、もしかして本気なのか…?? という疑問が色濃くなっていき、筆者は混乱しはじめる。

突き放されたのに、雅也の講義に出席する怜子。雅也を笑顔で見つめるも、反応なし。
講義が終わる頃には、すでに怜子の姿はなくなっていた。教員室の前でも「やっと諦めたか」なんて言いながら、筆者には怜子の姿を探しているように見えた。ふとデスクを見ると、雅也愛飲の缶コーヒーに、講義の感想を記したメモが添えられていた。送り主は怜子。

雅也は思い詰めた様子で、怜子のもとへやって来る。ラブストーリーなら、ここでハグでもするんだろう。
でも、そんな甘い展開にはならない。
最初のうちこそ、「節度ある関係に戻ろうって言ったよね」「深い意味はなくても困るんだよ」とわりと冷静な対応をしていた雅也だったが、怜子に「先生のことが好きだから」と言われて状況が変わる。

「君は別に僕のことなんか好きじゃない」
「からかって遊んでるだけ」
「そんな風に僕のことを思ってくれる人なんていないんだよ。それはずっと前から知ってるの」

雅也は大学教諭で、怜子は学生。雅也は既婚者で、そして2人には10の年の差がある。
だけどこの言葉は、今まで雅也が“じゃない方”で生きてきたから出てきたんじゃないか。自分は選ばれる側“じゃない方”の人間だとどこかで思ってしまっていたからこそ、怜子からの好意を否定することしかできなかった。

「じゃあ、もう言いません」と怜子。これが合図のように、怜子は言葉ではなく、キスという行動で自分の気持ちを伝える。ここまでくると、からかっているようにはとても思えない。
そして、これまで持ち前のあざとさで、人を掌で転がしているように見えていた怜子の輪郭がぼやける。もしかして、ただ純粋に好意を示そうとしていただけ…?

不倫コメディと言いつつ、ちょっとしっとりした展開に。果たして、怜子はあざといのか? あざとくないのか?
これは最後まで見守るしかなさそうだ。

※この記事は「じゃない方の彼女」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第4話ストーリー&レビュー}–

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

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怜子(山下美月)から突然キスをされた雅也(濱田岳)。自分の気持ちを正直に伝える怜子に対し、雅也は焦ってその場から逃げ出してしまう。その後、ちゃんと話をしようと大学で怜子を探すも中々再会できず…。一方の怜子は雅也の妻・麗(小西真奈美)と娘の沙織に偶然出会っていた…。怜子と話すタイミングが掴めず悶々とする雅也。大学で怜子が風邪を引いたという噂を聞き、雅也は驚きの行動にでて…⁉

第4話のレビュー

怜子(山下美月)は本当はあざとくないのではないかと感じさせ、さらに衝撃のキスシーンで幕を閉じた前回。

キスのあと、「これで信じてくれました?」「運命だったらいいな」と言葉をぽつぽつと繋いでいく怜子。
動揺した雅也(濱田岳)は、すごすごと退散していった。キスまでして、恐らくは意を決して思いを伝えただろう人を置いていくなんてあんまりだ。
しかも、「逃げ切ってみせます」ときた。ここでちょっと雅也にイラっとしてしまった筆者、完全に怜子の沼にハマってしまっていることを自覚する。なんていうか、すごく応援したくなる…。

怜子の大学の友人・彩菜(東野絢香)は、同級生の誠(豊田裕大)と付き合っている。誠は落ち着いていていい奴そうだけど、ちょっと頼りない。完全に主導権を彩菜に握られている感じ。
そんな誠に対し、以前怜子は「分かるよ、見てれば」、と誠の性格を列挙。そして、疲れちゃうから、とあまり彩菜に合わせてばかりではよくないとねぎらいもした。

そのおかげで、誠はケーキを食べに行こうという誘いを、怜子が見ている前で断って見せた。「ごめん、ケーキ苦手なんだ」と、きっぱりと。その代わりたこ焼きを食べに行こうと盛り上がる2人は、とてもいい感じだ。
やっぱり大事な人にこそしっかりと思いを伝えなきゃね、なんてほっこりしたのも束の間、その場を後にしていく怜子のことをぼーっと見つめる誠。
もしかして、怜子のことが気になっているんだろうか。いやいや、ダメだよ…? 君の視線が、怜子から友達を奪うかもしれないんだから! なんて、怜子沼に落ちた筆者は一抹の不安を感じてしまったのだった。

そんな中、坂を転がるりんごを拾うという、トレンディドラマの王道みたいな出会い方をした怜子と、雅也の妻・麗(小西真奈美)。レジ袋が破けてしまった麗に、ためらいなくエコバッグを差し出す怜子の優しさたるや。さらに、娘の沙織(宝辺花帆美)にも積極的に話しかける。沙織も「お姉さんいい匂いがする~!」と瞬時に懐く。やっぱり怜子は、純粋に、ただただいい子なんだという思いを強くしたが…、このシーン、なにかのきっかけになりそうでちょっと怖い。

一方の雅也は、怜子にきちんと話がしたいと申し出る。
しかし、これまで頻繁に会えていたはずの怜子に、なかなか会うことが叶わない。どうやら怜子は熱を出して大学を休んでいるようだった。

先輩・片桐(山崎樹範)の後押しもあって、怜子のお見舞いに行くことを決める雅也。
余談だが、不倫ばかりしている片桐が、デートの前にはワクワクしていると知ってなんだか少しかわいく思えてしまった。ひとつひとつの思いは意外と誠実なんだな。とはいえ、不倫は不倫だけども。

怜子の家の前についた雅也は、やっとの思いでインターフォンを押す。
想像の中では、怜子に別れを切り出せていたものの、この人の現実がそんなにスマートにいくわけもなく。「お願いがあるんです」と言われ、結局また家に上がり込んでしまった。

体調不良で弱っている怜子は、とにかくかわいい。いつもの、人を元気にしてくれる笑顔は影を潜め、でもすっぴんを恥じらう。言動のひとつひとつがかわいいし、そりゃ看病もしたくなってしまうだろう。
案の定、雅也はおかゆを作ってあげたり、熱さまシートを貼りかえようとしたり、どぎまぎしながらも献身的だ。それにしても、あんなにかわいく色っぽくおかゆを食べられる人っているんだな…。

くしくも今日は、普段雅也の希望をあまり聞いてくれない麗が、めずらしく食べたいものを聞いてくれた日。それなのに、雅也は帰りが遅くなると麗に連絡をする。片桐にアリバイ工作まで依頼して。

さらに、怜子からダメ押しの「まだいてくれますか?」爆弾が投下。横になりながら目を潤ませ(これは筆者の錯覚かもしれない)、こんなこと言われたら誰だって帰りたくなくなる。

しかし、沙織が1度怜子の匂いを印象に残してしまっているのが気がかりだ。怜子の部屋から帰宅したら、もしかしたら沙織に同じ匂いがする、なんてバレてしまうかも。
そんな未来はきてほしくないが…どうなる!? 雅也!!

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–{第5話ストーリー&レビュー}–

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

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高熱で苦しむ怜子(山下美月)を部屋で見守っていた雅也(濱田岳)は、「帰りたくない」と思ってしまった自分に驚く。帰宅して、妻の麗(小西真奈美)に様々な嘘を重ねたことに罪悪感を抱えた雅也は、初めて麗と出会った大学時代のことを思い出す。自分が麗と結婚できたのは奇跡だと思い直した雅也は、怜子への思いを断ち、結婚記念日のお祝いを麗に提案するが…。夫婦に訪れた危機と再び訪れた怜子との奇跡…雅也は一体どうする?

第5話のレビュー

結局深夜まで看病しちゃう雅也(濱田岳)。「先生のおかげで熱下がったみたい」とちょっと弱々しいながらも笑顔を浮かべる怜子(山下美月)。
怜子の気持ちは、やっぱり本物のようだ。雅也ももうそれを疑ってはいないだろう。だからこそ、帰りたくないと思ったのだ。帰らなければならない場所があるのに。

排気口の下で焼き肉の煙にまみれ、雅也は怜子の香りと自身の邪念を振り払おうとする。これ以上好きになったらダメ、と思っている時点で、もう好きなことを認めてしまっていた。

家に帰ると、麗(小西真奈美)が珍しく雅也のリクエストを聞いて作ってくれた夕食が、ダイニングテーブルの上で寂しそうに並んでいた。タイミングよく起きてきて、「焼き肉食べに行ったな~」と雅也に絡む麗は可愛いし、物分かりがいい奥さんだ。でも、それが今は逆に空しく感じられた。

怜子のことを考えてしまっている雅也は、職場である大学でも心ここにあらずだ。
片桐(山崎樹範)に不倫について面白おかしく問われても、「そんなんじゃない」の一点張り。きっと、雅也は麗のことも怜子のことも考えてしまって、こんな態度なのだろう。でも、この真剣ゆえの曖昧な感じこそ、結果的に周囲を傷付けてしまう気がするのだが…。

これまで、雅也との積極的なスキンシップこそ拒みながら、ほがらかな面ばかりがフィーチャーされてきていた麗。もうちょっと夕食の献立に配慮はしてほしいなとは思ったが、筆者としてはいい妻、いい母だと思っていた。だけど、今回はそれとは少し違う内面が垣間見えた。

まずは2人のなれそめ。
最初に話すようになったのは、雅也が大学生の頃の学食で。2人はあまり人気のない山菜炒め定食を偶然同じタイミングで食べていた。「好みが合うね」と麗は言った。
それをきっかけに、たまに話すようになった2人。そんな折、麗が高校時代から付き合っていた彼氏に、突然フラれてしまった。そこから雅也と過ごす時間が増え、麗のほうから「付き合おう」と言葉にした。
でも、麗は雅也に、好きだとは言わなかったらしい。麗にとって、雅也は“じゃない方”の男だったのだ。なんだか、悲しすぎないか…。

さらに、結婚記念日のお祝いについて。
雅也が、今回は10周年だからいつもよりちょっと豪華にしようと提案すると、その日は高校の同窓会があるから、と麗。ここまでは、たまたま日程が被ってしまったのだし、しょうがない。だが、そこにはおそらく、麗をフッた“じゃない方”じゃなかった彼(ややこしいな…)もやって来るのだ。
気になるのは麗のネイル。普段はしていなかったのに、ネイルサロンに行ったらしい。これ、その人のことを意識しちゃってるんじゃんない…?

麗がいない週末、盆栽教室にも行かず、家で過ごす雅也。
怜子を探すとなく、以前一緒に飲んだ公園へ。「何やってるんだよ…」と呟く雅也に同感だけど、なんだかもう、突っ込むこともできない。辛いよな…と、ちょっと同情してしまった。

すると、歩道橋で偶然怜子に遭遇する。逃げようとする雅也を追って、階段から落ちそうになる怜子。それを支えて、雅也は手をけがしてしまう。手当をしなきゃダメだと諭され、またも怜子の家に上がり込む。

そして、怜子は改めて雅也への思いを言葉にする。「先生が初めてなんです、自分からいいなって思ったのは」「今までは相手から好きって言われても、どうしても言えなかった」「だからいつも“ありがとう”って答えてました」。
ここまで言わせたのだから、雅也にも本気で答えて欲しい。しかし、雅也が口にしたのは「ありがとう」だった。ず、ずるい…!!! しかし、キスをする…のか、しないのか、というところで本編終了。

もはや引き返せないところまで足を踏み入れてしまった感じ。コメディかと思いきや、今回は色々と考えてしまう内容だった。次回、どう展開するのかが楽しみだ。

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–{第6話ストーリー&レビュー}–

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー


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怜子(山下美月)を助けるためにケガをした雅也(濱田岳)は怜子のアパートで手当てを受ける。気が付くと終電間際になり、泊まるか帰るか葛藤を重ねるが…。翌日、同窓会から戻った麗(小西真奈美)と結婚10周年を祝うが、雅也は罪悪感に襲われ…。そんな中、盆材教室の帰り、怜子にあることを助けてほしいと頼まれ、再びアパートを訪れてしまう雅也だったが、怜子のアパートにまさかの人物が現れ、大ピンチに…!

第6話のレビュー

葛藤の末、またしても怜子(山下美月)の家に泊まってしまった雅也(濱田岳)。
余談だが、もこもこ素材のショートパンツを履いてもじもじしていた濱田岳がなんとも愛くるしかった…。

最初こそ怜子に背を向けていた雅也だったが、あんな子が横にいたらおちおち眠れるわけがない。そして、ついに一線を超えてしまった2人。だって、雅也の本をこっそり読んでいたり、2人で飲んだシャンパンの瓶を部屋に置いていたり、そんな純粋な思いが伝わっちゃうような行動をしてるんだもの。それは、どんな人だってうれしいはずだ。

ところが、目を覚ますなり怜子に「ごめん」と謝る雅也。おいおい、この場面でそれはないだろう…と盛大に腹を立てていたら、片桐(山崎樹範)が注意をしてくれてよかった。年の功というか、不倫の功? 片桐にとっては面倒を回避するために体得したライフハックなのだろうが、まぁここでは褒めてあげよう、という気持ちになった。それもこれも、怜子に傷ついてほしくないからだ。

それにしても雅也は隠すのが下手すぎる。怜子と構内で会った時の態度があまりにぎこちなかった。ぎこちなさすぎて、怜子の同級生から見たらただの不審者だっただろう。
それに、怜子から連絡が来た時の態度も怪しすぎる。「こんな時間に、片桐先輩~」だけを連呼するとは。あれでは麗(小西真奈美)に疑ってくれと言っているようなものだ。

でも、今のところ麗が雅也を疑う様子はない。
久々に登場した雅也の母・弘子(YOU)が書き上がった小説を持って来宅した際、不倫に関する意見のやり取りを見せていた。言葉の端々から「うちの夫に限って」が滲み出る。これがまた、雅也の“じゃない方”の劣等感を煽りそうでちょっとつらい。
一方、母は母で、現在の息子の状況を知ってか知らずか、なんだかちょいちょい不倫の後押しのようなことを言う。
推奨とは違うけれども、「流されているようで流されに行っている」と不倫に進んでしまう心境を表現した弘子のセリフは名言だった。

そんな母、彼氏候補を水道局などの名前でスマホに登録するという悪知恵を雅也に授ける。
YOUが演じるちょっと奔放な母、めちゃくちゃ好きだ。彼女でスピンオフを作ってほしい。

このドラマの序盤からずっと、不倫なんだから…と思っているのに、見れば見るほど応援したくなる怜子。
今回は雅也の娘・沙織(宝辺花帆美)にがっつり名前を明かし、どら焼きで繋がってしまった。世間が狭すぎて恐ろしい。
さらに、友達の綾菜(東野絢香)からの疑いもどんどん濃くなっている。この子は息をしているだけで敵を作るのだろうか。あざとく見えるだけで、ただ純粋にいい子なのに…と思う筆者、回を重ねるごとに怜子沼に沈んでいっている。誠(豊田裕大)と仲良くなれそうだ。

次回は奇しくもいい夫婦の日(11月22日)の放送。
夫婦の危機より、まずは目先の綾菜だ。怜子の家に突撃訪問してきた彼女に、雅也の存在がバレてしまうのか…? 早く続きが見たい。

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–{第7話ストーリー&レビュー}–

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー


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スマートスピーカーを修理するため、雅也(濱田岳)が怜子(山下美月)の部屋を訪れていた最中、怜子の友達・彩菜(東野絢香)が突然訪ねてくる。彩菜は、彼氏の誠(豊田裕大)と怜子の関係を疑っていて…。まさかの鉢合わせの危機に、慌ててベッド下に隠れる雅也。しかし、テーブルの上に置きっぱなしにしていたスマホの着信が鳴り出してしまい…。

第7話のレビュー

前回、怜子(山下美月)の家を突撃訪問してきた彩菜(東野絢香)から、なんとか逃げ切ることができた雅也(濱田岳)。クローゼットやベッドの下に隠れる様はコメディで、ハラハラを通り越して笑えた。

が、彩菜が帰った後の2人、あまりにもいい雰囲気過ぎでは…? 距離近い、これはキスする5秒前! とこっちにこそハラハラしてしまった。いいなぁ、雅也。

大学での目配せも、なんだか楽しそうだ。もう完全に“何かあった”男女の空気がダダ漏れ。

そんな雅也を前に、今日も不倫談義を展開する片桐(山崎樹範)。
曰く、「何回ヤったか?」が重要らしい。1回だけなら好奇心か性欲だが、2回以上となるとそれはもう本気、とのこと。セリフこそないが周りにいた先生たちが、最初は顔をしかめていたのにだんだん頷きながらギャラリーと化していった。これは片桐の発言に説得力があったからだろう。筆者も、なるほど、と心の中で頷いてしまった。

盆栽教室の前で顔を合わせた雅也と怜子。片桐の話を気にして怜子と距離を置こうとしていた雅也は、なかなか教室に入ろうとしない。見かねた怜子は、雅也の(結婚指輪をしている)手を取る。大胆で切ない。

そして、結局また怜子の家に上がり込む雅也。もう何回目だろう。筆者はもはや怜子を応援しているものの、この雅也の行動には、君に意思はないのか!とツッコミを入れたくなってしまう。
雅也が好きだと言っていたお雑煮をふるまう怜子。なぜ香川県の餡餅雑煮をチョイスしたのかは謎だが、こうやって話を覚えているのはさすがだ。雅也もなんだかんだリラックスして楽しんでいる。

しかし、食後のコーヒーを飲んでいる時に突然「下の名前で呼んでくれませんか?」と言い出したのには驚いた。この人のこと、本気で略奪したいのだろうか? 純粋に好きなのだろうことはもう疑ってないが、あまりリアルさを感じてきていなかったので面食らってしまった。
当然、雅也も焦る。しかも、怜子は“怜子”ではなく、あえて“レイ”と呼んでほしいと言い出した。レイ…それは雅也の妻と同じ名だ…。偶然とはいえ、これはあまりに鬼畜。

追い打ちをかけるように、「今日はどうします?」と言ってくる怜子。やけに積極的だ。いいなぁ、雅也。
2回目は本気、という呪いの言葉を思い出し、ものすごい速さで帰っていく雅也。やっぱりこの人、不倫は向いていない。

帰宅した雅也を待っていたのは、焼き魚の夕食。麗(小西真奈美)、気付かぬ間に心を入れ替えたのか…? それとも何かを感じているのか…?
“ひと夏分の肉”が当たったと喜ぶ麗と沙織(宝辺花帆美)。週末はBBQを開くことになった。いつかできなかった雅也の理想の夏を過ごせそうで、ちょっとホッとしていたのだが…。

なんと、またしても道端で怜子と遭遇した沙織が、BBQに招待してしまった。当然、怜子は麗と沙織が雅也の家族だとは知らないし、雅也も麗と怜子が顔見知りであることを知らない。一体どんなBBQになるのか?

次回は業火に焼かれるBBQ、とのこと。とんでもない展開を期待したい。

※この記事は「じゃない方の彼女」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第8話ストーリー&レビュー}–

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー


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肉の商品券が当たったことから、小谷家でバーベキューをすることになった雅也(濱田岳)たち。押しかけてきた片桐(山崎樹範)と共に準備をする中、妻の麗(小西真奈美)が友達を連れて来る。その友達とは、道ならぬ恋の相手である怜子(山下美月)と怜子の友達の彩菜(東野絢香)だった…。思わぬ展開に愕然とする雅也。不倫マスターの片桐に助けを求めるが、さらに母・弘子(YOU)までやってきてしまい…!

第8話のレビュー

ついに始まってしまった業火に焼かれるBBQ。

雅也(濱田岳)の家とは知らず、怜子(山下美月)が彩菜(東野絢香)を連れてやって来る。当然、お互いの姿を認めた瞬間、2人に動揺が走る。

ドラマ的な展開だが、ちょっと1回自分のこととして考えてみて欲しい。自分の不倫相手が、よりによってパートナーに招かれて家にやって来るところを。…「地獄」以外に、なんと表現したらいいんだろう。

雅也は持っていた炭を落とすわ、漫画のように汗をだらだら流すわ、もう明らかに様子がおかしい。そんな雅也を見て、飛び入り参加していた片桐(山崎樹範)は何かを察した様子だ。さすが、不倫のプロ(褒めてない)。

なんとなくぎこちない中でBBQはスタート。雅也はずっと上の空だし、怜子は居心地が悪そうだし、全然楽しそうじゃない。

そこに、まさかの珍客がやって来る。小説の執筆に煮詰まった雅也の母・弘子(YOU)だ。

筆者はこの弘子というキャラクターが好きでたまらない。早々に「あの右の子タイプでしょ」と怜子を見て雅也に言っちゃうところなんか最高だった。 「大人しそうに見えて頑固で…」と、言葉すら交わさずに分析していくのもいい。こんなお母さん、厄介だけどちょっと欲しい。だが、この局面ではもっとも招かれざる客の1人といっても過言ではないだろう。

さらに最悪なのは、片桐が弘子の小説の大ファンだったこと。光の速さで意気投合した2人は、雅也、怜子、弘子、片桐の4人で酒を酌み交わすというシチュエーションを作り上げた挙句、2人で消えてしまう。

自分の先輩と手を取り、「始まっちゃったかも…」なんて言っている母を見るのもまた、雅也にとっては地獄だっただろう。この日の雅也、間違いなくツイてない。

もう考えうる限り、すべての最悪が出そろったかに見えた。…が、まだ続く。彩菜の恋愛相談を聞いていた麗(小西真奈美)が、「彼氏も呼んじゃいなよ」と言い出したのだ。促されるまま誠(豊田裕大)を呼ぶ彩菜。いや頼む、どっちかでいい、断ってくれ…。

誠の登場で、怜子はさらに居心地を悪くする。そんな怜子に構わず、お肉や野菜を取り分けたり、勝手にソースをかけたりと、彩菜は世話を焼く。無遠慮にかけられたソースに、筆者も思わず、うわぁ、と声が出てしまったのだが、画面の中では弘子と片桐も同じような反応を示していた。「彼、きっとエリンギが嫌いよ」と見抜く弘子、さすがだ(これは褒めてる)。ただでさえ上手く行っていない2人に、追い打ちをかけるように「そういう関係は長く続かない」という言葉を浴びせる弘子&片桐、容赦ない。

場の空気は最悪だ。さすがにいられなくなったのだろう、怜子は帰ると言い出した。

すると、荷物を取りに戻った部屋で、雅也たち家族の仲睦まじい写真に釘付けになってしまう。
ここまで怜子の純粋な思いに、どうしてもそういう意識が希薄になってしまっていたのだが、雅也と怜子は不倫をしているのだ。ゆえに、ずっと麗や沙織(宝辺花帆美)を傷付け続けていることになる。そのことを、この日怜子はおそらく改めて自覚してしまった。

帰り道、雅也と2人きりなのに怜子の様子はこれまでとはまるで違う。「じゃあ、また」と言った時、その目には涙が溜まっているように見えた。自分の行動が誰かを傷付けてしまっていること、そして何より、雅也に自分以外の居場所があることに打ちひしがれているのだろう。

歪んだギターのイントロから、「これ以上など望んでなかった」と歌うエンディング曲の「豪雨」の歌詞がぐさぐさと刺さる。今までの怜子からは、これ以上を望んでいるようにはたしかに感じなかった。同じように雅也からも、これ以上とかこの先とかを考えている素振りは一切ない。だからといって2人の気持ちが同じかというと、そういうことではないはずだ。それぞれの立ち位置の違いによるこの隔たりは、あまりにもつらい。

「近いうちにちゃんと話そう」とメールを打っては消す雅也。せめてそれを送らなかったことだけは褒めたい。今の怜子に、その言葉はどうしたって後ろ向きにしか捉えられないだろうから。

なんとか麗には、怜子との関係を疑われずに済んだ。しかし、最後の最後、着信音で怜子と雅也の関係に確信を持つ彩菜。よりによってなぜ彼女にバレるのか…。1人誰にも相談もせず、自分の思いに苦しむ怜子が、なるべくつらい思いをしないといいのだが。

※この記事は「じゃない方の彼女」の各話を1つにまとめたものです。

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第9話ストーリー&レビュー

第9話ストーリー


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雅也(濱田岳)は怪我をした教授の代わりに先輩の片桐(山崎樹範)と共に大学の入試問題の差し替え作業をすることに。急ぎの仕事に集中するため、雅也と片桐は山奥の旅館へと向かう。しかし、片桐は早々に不倫相手と出掛けてしまう。一人取り残され、仕事をこなす雅也のもとに差し入れを持った怜子(山下美月)が!?突然の出来事に戸惑う雅也だったが、怜子の切実な思いを知り…。さらに妻の麗(小西真奈美)も差し入れをもってやって来て… ! ?

第9話レビュー

入試問題を作成するため、旅館にこもることになった雅也(濱田岳)と片桐(山崎樹範)。

かつての文豪たちがいそうな風情ある旅館では、仲居さんたちのもてなしがすごい。なんならちょっとぐいぐい過ぎて、静かにして、とお願いしたいくらいだ。「密会にはうってつけの場所」としたり顔の片桐が、ここを贔屓にしているからだろう。

部屋に着き、片桐から怜子(山下美月)との関係を疑われる雅也。

同じ頃、怜子もまた彩菜(東野絢香)から「自分がしてること分かってるの?」と問い詰められていた。すっかり怜子に肩入れしてしまっている筆者、最初こそ、なんでこんなに彩菜に責められなきゃいけないんだ?と腹が立ったが、「好きになっちゃったもんは仕方ない」「本気で好きなら止めない」と言ってくれたので前言撤回。自分の立場に傷ついている怜子、せめて友達くらい敵にはならないでほしい。もちろん、だから許されることではないんだけど。

早々に“彼女”とともにどこかに消えてしまった片桐。本当に無責任のかたまりみたいな人だ。なのに、なんでこんなに憎めないんだろうか。

怜子からの電話をやり過ごす雅也だったが、メールにはしっかり返信する。「会いたい」と言われて、「遠いところにいるから」と雅也。その流れでちゃっかり場所を聞き出した怜子は、差し入れを持って旅館を訪れる。大胆な行動だ。

BBQでつらい思いもしただろうに、明るくふるまう怜子に、戸惑う雅也。来た理由を聞かれ、怜子は「会いたかったから。それじゃ理由になりませんか?」と切迫した表情で答える。頼む、怜子にそんな顔をさせないでくれ雅也…!

話題を変えようとした怜子、もうサンマの塩焼きの季節も終わりですね、と切り出す。これは2人が意気投合する一因にもなった話題だ。四季の食べ物を順に言っていく…が、春のところで声がそろわない。春は、“カツオのたたき”じゃなかったの??? 「好きだけど、1番じゃないっていうか」と答える雅也。それはちょっとずるい。怜子は雅也の1番じゃないし、この関係も春には終わっているよ、ということだろうか?

お茶を入れるため、雅也がお湯をもらいに行っている間に姿を消す怜子。当然だ。舞い上がって、こんなところまで来てしまった自分が居たたまれないのだろう。

走って探しに出る雅也だったが、電話は通話中ですれ違ってしまう。またしても降り出す雨。会えそうで会えない2人、温泉街というシチュエーションも相まって、なんだかすごくレトロな作品を見ているような気分になる。

やっとのことで怜子の姿を見つけられた雅也は「怜子ちゃん!」と声を掛ける。名前で呼んでくれたことに、一瞬うれしくなるものの、だったらさっきも“カツオのたたき”と言ってくれればよかったのに…。

「好きなんです。好きが止められなくて。自分ではどうにもならない。ダメですね、わたし」
「ダメなのは僕だよ」

雨に打たれながら会話するシーンがなんとも切なかった。

そして、2人はそのまま部屋へ。暗い中で見つめ合い、雅也からハグを。好きが止まらないのは、雅也も一緒なのだと信じている。

洋服が濡れてしまったため、浴衣に着替える怜子。すると、部屋の外から突然「ま~く~ん?」と呼ぶ麗(小西真奈美)の声が。う、うそだろ…。まさかの、妻登場。焦った雅也は荷物を持たせ、怜子をトイレに隠す。いつかの怜子の家での出来事が思い出される。

部屋に入ってきた麗は、明らかに雅也を疑っていた。いろんな場所を見る、ドアを開ける。トイレに行こうとした時にはさすがに万事休すかと思ったが、そこに怜子の姿はなく、麗は大人しく帰っていった。

実はトイレではなく、お風呂の浴槽の中に隠れていた怜子。危機を乗り越えて安堵の笑顔(かわいい)を浮かべていたが、麗はトイレの中で個包装の化粧水を拾っていた。

がっつり泊まる気だったのか怜子…! というツッコミは一旦置いておいて、雅也への疑いをより深めた麗が気になる。もう隠し通せそうにない不倫の結末やいかに。

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–{第10話ストーリー&レビュー}–

第10話ストーリー&レビュー

第10話のストーリー

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雅也(濱田岳)は、旅館で怜子(山下美月)と麗(小西真奈美)の鉢合わせのピンチを乗り越え一安心。嘘が上手くなる自分に危機を感じながらも怜子と過ごす時間が少しずつ増えていた…。そんなある朝、妻の麗から衝撃の一言が…!?動揺が止まらない雅也が取った驚きの行動とは!?一方、怜子の前に誠(豊田裕大)が突然現れ…。麗からの言葉に胸騒ぎを覚えた雅也が急いで帰宅すると、家の明かりは消えていて…!?

第10話のレビュー

麗(小西真奈美)に化粧水が見つかっていたことなどちっとも気付いていない雅也(濱田岳)、るんるんで盆栽教室に行く。休日なのにジャケットにネクタイ姿でキメている。ちょっと恥ずかしい。

出掛ける直前、麗には「ご飯いらない」と言っていたのに、「えぇ、ご飯行くの?」と怜子(山下美月)には戸惑っているかのように装う。ふわふわ浮ついてはいるものの、なんだかすっかりこなれた不倫男になってきた。

そこへ冷水をぶっかけたのは、やっぱり麗だった。雅也を仕事へ送り出しながら、「で、やめる気あるの?不倫」とさらりと声を掛ける。もしかしたら聞き間違いでは? と思ってしまうほどナチュラルな聞き方だった。なのに、こちらの背中にまで冷たいものが走るような感覚があった。

雅也は慌てて片桐(山崎樹範)に相談をする。“1度ついた嘘はつき続けねばならない”とまたしても格言めいたことを言う片桐。これに関しては全面的に同意だ。途中で気が変わって自ら嘘をばらすのは、己の罪悪感から逃れたかったに過ぎない。もちろん、大前提として嘘なんかないほうがいいに決まっているけど。

麗(小西真奈美)に化粧水が見つかっていたことなどちっとも気付いていない雅也(濱田岳)、るんるんで盆栽教室に行く。休日なのにジャケットにネクタイ姿でキメている。ちょっと恥ずかしい。

出掛ける直前、麗には「ご飯いらない」と言っていたのに、「えぇ、ご飯行くの?」と怜子(山下美月)には戸惑っているかのように装う。ふわふわ浮ついてはいるものの、なんだかすっかりこなれた不倫男になってきた。

そこへ冷水をぶっかけたのは、やっぱり麗だった。雅也を仕事へ送り出しながら、「で、やめる気あるの?不倫」とさらりと声を掛ける。もしかしたら聞き間違いでは? と思ってしまうほどナチュラルな聞き方だった。なのに、こちらの背中にまで冷たいものが走るような感覚があった。

雅也は慌てて片桐(山崎樹範)に相談をする。“1度ついた嘘はつき続けねばならない”とまたしても格言めいたことを言う片桐。これに関しては全面的に同意だ。途中で気が変わって自ら嘘をばらすのは、己の罪悪感から逃れたかったに過ぎない。もちろん、大前提として嘘なんかないほうがいいに決まっているけど。

実は定期的に女子会をしていたという嫁と姑。会話の端々から価値観の違いが透けて見えていたのに、案外仲が良かったようだ。その時に、弘子は麗から雅也の浮気について聞いていた。

この状況を、結婚生活における“愛の中間テスト”と表現する弘子はさすが小説家だ。そして、少なくとも表面上はこの状況を怒るでも悲しむでもなくいる麗に「聞き分けのいい女って都合のいい女」「不倫したあの子を愛せるの?」と言葉を繋いでいく。他ならぬYOUが言うからこそ説得力が出る。どこまでもかっこいいYOU、もとい弘子。控えめに言って弟子にしてほしい。

最後は、「もう麗さんの答えは出てたんじゃない?」と言って帰っていった。

対して、自分の思いを見つめられていない雅也。自分がすべての物事から逃げていたことを痛感しているところに、怜子から電話がかかってくる。そこで麗に勘づかれていたことを打ち明けた。怜子からかかってきた電話なのに、やや自分勝手なのが気になる。もういっぱいいっぱいなのかな…。

結局大した話もせず、次の盆栽教室の日。怜子は雅也の姿を探すが、見当たらない。すると、盆栽教室に麗がやってきて…!?

いよいよ佳境に入ってきた雅也の不倫。果たしてどんな結末を迎えるのか。まずは麗 vs 怜子の行方から見守りたい。

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–{第11話ストーリー&レビュー}–

第11話ストーリー&レビュー

第11話のストーリー

雅也(濱田岳)と怜子(山下美月)の不倫に気づいた妻・麗(小西真奈美)が娘を連れて出て行ってしまい、途方に暮れる雅也。一方、麗にバレたことを雅也から聞かされ悩む怜子。そこへ麗が現れ、一触即発?さらに、麗からはまさかの「対決」を申し込まれ…。雅也を賭けた妻vs妻じゃない方の彼女!?の戦いは予想外の展開へ! そんな中、怜子のある決意が周囲を巻き込む一大事件に!?選択を迫られる雅也の運命は!
道ならぬ恋の沼の行く末は…!?

第11話のレビュー

盆栽教室まで怜子(山下美月)を訪ねてきた麗(小西真奈美)。緊張感が走るわけでもなく、麗はおだやかに怜子に話しかける。

「私が盆栽を勧めてなかったら、こんなことにならなかったのかな」
穏やかだが、麗の言葉が切なく突き刺さる。

雅也(濱田岳)のどこが好きなのかと尋ねる麗。
「見た目は地味でも、知れば知るほど色んな面が見えて、他にはいないタイプというか」
真面目に応える怜子。「あなたはまーくんの何を知ってるの?」という麗の言葉で勝負がはじまる。

勝負といっても、雅也の好きなところを言い合うというかわいいもので、しかもなんだか楽しそうだ。
白熱はせず、あっけなく勝負が終わって爆笑する2人。
同じ人を好きになったのだ。タイミングが違えば、すごく意気投合できたかもしれない、としみじみしてしまった。

それでも、麗は「ダメなところがいっぱいある、でも私にとっては大事な家族なの」と妻の威厳を見せる。
怜子も負けじと、「私にとって先生は他人です。1番大好きな他人です」と応戦。話は、平行線だ。

怜子に告白するところに遭遇してしまったせいで関係がこじれている彩菜(東野絢香)と誠(豊田裕大)。
「怜子ちゃんを好きになったのは事実。ごめん」と誠。こんな風に謝られるのは嫌だなと思っていたら、さらに「彩菜への気持ちは変わってない」…嫌な言葉に、もっと嫌な言葉が重ねられた。最悪だ。

こんな目に遭ってなお、誠を好きらしい彩菜を見、好きになった方が負けってこういうことだよな、と実感する。が、彩菜は流されず、どっちが好きな方で、どっちがじゃない方なのかはっきりさせようとする。こういうのが彩菜のいいところだなと思う。彼女は大事なところで判断を誤らない。

しかし、これはもしや、怜子が雅也と誠、どちらからも選ばれず“じゃない方の彼女”になるという示唆だろうか…? と想像してしまった。いや、まだ分からないよな。

不倫相手とバーでイチャこらしてた片桐(山崎樹範)、アルパカに扮しているタイミングで麗に遭遇する。
こともあろうに片桐に、人はなぜ不倫するのか?と問う麗。「俺を愛してくれる人が他にもいるかもしれないという夢を追いかけている」と、なかなかな回答を繰り出す片桐。

聞く相手を間違えているのでは…と思ったものの、自分に足りないものは何だったのかと落ち込む麗に、「足りないものなんてない」「不倫をされた方にはなんの落ち度もない」と至極まっとうなことを言う。片桐は分かっているのだ。相手がどうのこうのではなく、心が奪われてしまうこともあるということを。不倫常習者だからこそ。

そして、「許すも許さないも麗ちゃん次第」と付け加える。片桐のやっていることは決して褒められることではないけど、この回答に実感がこもっていたからだろう、麗も何かが腹落ちした様子だった。

誠のせいで友情にヒビが入っていた怜子と彩菜も、きちんと話をする。お互いに自分の悪いところを謝り合えるピュアさが、見ていてくすぐったく、そしてすごくいい。恋愛で友情が壊れる、これが1番もったいないと思う。

そして、彩菜は怜子に「不倫なんてもうやめなよ」と言う。前々回は「本気で好きなら止めない」と言ってくれて、筆者は彩菜に感謝をした。あの時、怜子は自分の立場に苦しんでいたから。
でも、今こうして麗にもバレてしまった状況において、友だちが「今の怜子の恋は応援できない」と言ってくれるのは最高のタイミングだ。彩菜はバレたことは知らないはずだけど。今ならきっと、怜子の考え方にも変化が見られるはず…

と、思ったのに。怜子は突然大学を辞めると宣言する。
もう雅也に会わないためだろうか? すべてを断ち切るための選択?

すると、講師室で片桐は他の講師たちが、生徒が妊娠を理由に休学するらしい、しかも相手は大学関係者!? と噂しているのを聞いてしまう。
この少し前に怜子から大学に来るのは今日が最後と聞かされていたものだから、さすがの片桐も焦って雅也に電話をする。

雅也は慌てて怜子のもとへ向かったが、果たして、本当に怜子は妊娠しているのだろうか?
きっと人違いだろう。誰かも分からない噂話に踊らされたらダメだ…!と思いながらも、もしかして、という可能性を拭いきれないまま、結末を来週へゆだねる形になった。

次回、いよいよ最終回。果たしてこの愛すべき(?)不倫物語はどんな結末を迎えるのか。
どんな結果も受け入れる準備をしながら、楽しみに待ちたい。

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–{第12話ストーリー&レビュー}–

第12話ストーリー&レビュー

第12話のストーリー


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怜子(山下美月)のある噂を聞き、動揺した雅也(濱田岳)は慌てて怜子の部屋へ…。ところが、怜子の口からは予想外の言葉が!さらに、怜子はある想いを告げ、「答えを聞かせてほしい」と雅也に言う。タイムリミットは一週間。一方、家出をしていた妻の麗もある決断をし、雅也の前へ現れる…。妻か?妻じゃない方の彼女か?2人の愛する女性を前に恋の沼に落ちた真面目な男・雅也を待ち受ける運命とは…!?異色のコメディ堂々完結!!

第12話のレビュー

怜子(山下美月)が妊娠したらしいと聞いて慌てふためき、家へと急ぐ雅也(濱田岳)。しかし、大方の視聴者の予想通り、やはり妊娠は人違いだった。

休学する理由は、ニューヨークへ留学を考えているから。来週には出発予定と聞かされ、お茶を吹き出す雅也は今日もコミカルで憎めない。

怜子は雅也に、「会いに来てくれますか?」と問う。「出発するまでに答えを聞かせてください」と続ける姿勢から、うやむやにする気はないことが伝わってくる。

雅也は、しっかり揺れていた。
母・弘子(YOU)に「美人妻とよりを戻すか、かわいい子と結婚するか」と迫られ、ちゃんと悩んでいる。正直言って、妻の立場からしたら迷われている時点で複雑な気がするが…。

「後悔しないように生きなさい。どんな時もあなたの味方だから」と、励ますと見せかけて小説の構想を練っている弘子。でもこれ、照れ隠しなんじゃないかと思った。なんだかんだ雅也の状況や気持ちが手に取るように分かっているし、ここぞという時に欲しい言葉をくれる。素敵な母親だ。

ついに怜子と話をする決意をした雅也。場所はこの作品の中で何度もドラマが起きてきたあのベンチ。もちろんしっかり雨が降っている。怜子は、改めて自分の気持ちを伝える。

「鈍臭くて、優柔不断で、融通が効かなくて、女心が全然分かってなくて、自分に自信がなくて、いつもおどおどしてて、頼りなくて。でも、そんなところが全部好き」

いい告白だったと思う。ずいぶんと年下なのに、ここまで理解してくれてるってなかなかないんじゃないか。

しかし、雅也は結局怜子の思いには答えなかった。「初めて自分から気持ちを言ってくれましたね」と嬉しそうだが、その目には涙が。怜子を泣かすなよー!!!と、筆者の中の怜子沼にずっぽりハマった部分が暴れた。

雅也が家に帰ると、麗(小西真奈美)が帰ってきていた。
「こんなに連絡きたら帰ってくるしかないでしょ」と麗が見せたトーク画面は、雅也からのメッセージで埋まっていた。

怜子と麗で揺れていながらも、帰ってきて欲しい気持ちはずっとちゃんとあったのか。雅也は、怜子のこともたしかに好きだったけど、断って傷つけてしまうから踏ん切りがつかなかったのか?という思いが過る。それは筆者の雅也への信頼が高すぎるせいだろうか。

「ベンチで何も言わずそばにいてくれた時から、わたしにとってまーくんはずっとじゃない方じゃなくて、である方だったよ」と麗。まだ元カレのことを引きずっているのでは、と勘繰り続けていたことを謝罪したい。

「1番して欲しいことを当てたら許す」と言われた雅也。謝罪や掃除と答えるも、どれも違う。結局、麗が欲しかったのは“雅也の正直な気持ち”だった。ここでは、「ずっとそばにいる」が正解。麗はずっと、雅也の本当の気持ちを言葉にして欲しかったのだ。

すべてが丸くおさまり、1週間後。怜子から連絡が入り、雅也は会いに行くことに。これを許してくれる麗の懐の深さ、無限大では…?

他愛のない会話をし、別れたかに見えた2人。
が、怜子が雅也に走り寄り、ほっぺにキスをする。やわらかくもちょっと誘うような笑顔を向け、「行ってきます」と怜子。これはもしかして、「ただいま」があるということ…?

終わってみれば、結局誰の“である方”にもならなかった怜子に翻弄された12話だった。
正直、“あざとい”って、別に誉め言葉でも何でもない。言われて嬉しいかと問われると微妙だろう。だが、本人のキャラを存分に生かし、その役に徹した山下美月が素晴らしかった。最初はあざとさを振りまきながら、実はピュアで、ただ真っ直ぐに雅也を好きだった怜子は、彼女だからこそ成立していたと言えるだろう。
最後の「行ってきます」が、「ただいま」のフラグかは分からない。だが、個人的には、あなたの帰りを待ってるからね、怜子!!という気持ちだ。楽しい時間をありがとう。

(文:シネマズ編集部)

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–{「じゃない方の彼女」作品情報}–

「じゃない方の彼女」作品情報

イントロダクション

特別目立つことのない人生を送ってきた、いわゆる「じゃない方」男性の大学准教授の小谷雅也(濱田岳)。美人妻と子供に囲まれた何不自由ない日々を過ごすが…ある日を境に雅也が務める大学に通う女性・野々山怜子との偶然の出会いが連続し、互いに気になる存在に。「偶然が3回、続くと、奇跡が起きるらしいですよ。」そう言い距離を縮めてくる怜子に雅也は距離を置こうとするが、天然魔性な怜子の言動につい心惹かれてしまい、道ならぬ恋の沼にどんどん落ちていく…。

番組概要

放送日時
10月11日(月)スタート 毎週月曜よる11:06~放送

放送局
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送

出演
濱田岳/山下美月(乃木坂46)/山崎樹範/東野絢香/豊田裕大/宝辺花帆美/YOU/小西真奈美

企画・原作
秋元康

監督
三木康一郎 根本和政 岸川正史

脚本
服部隆 モラル 青塚美穂

音楽
小山絵里奈

主題歌(OPテーマ)
Thinking Dogs「エキストラ」(Sony Music Labels Inc.)

チーフプロデューサー
阿部真士

プロデューサー
中川順平 木下真梨子 森田昇 清家優輝(ファイン)  岸川正史(ファイン)

制作
テレビ東京 ファインエンターテイメント

製作・著作
「じゃない方の彼女」製作委員会