「和田家の男たち」第2話レビュー:相葉雅紀のキスシーンがあるなんて聞いてない(※ストーリーネタバレあり)

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相葉雅紀、3年ぶりの連ドラ主演!「和田家の男たち」が2021年10月7日より放送スタート。

コロナ禍で失業した主人公が、ひょんなことから疎遠になっていた父・祖父と男3人で暮らすことになる。この家を覗けば“令和の日本”が見えてくる!?

息子・相葉雅紀 《ネットニュース記者》父・佐々木蔵之介 《TV局報道マン》祖父・段田安則 《新聞記者》大石静が描く、マスコミ三世代男だらけの異色ホームドラマ!

本記事では、第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「和田家の男たち」第2話レビュー

優(相葉雅紀)が翻弄され続けた第2話。視聴者側からすればモヤモヤが止まらない回でもあったと思う。

諸々に触れる前にひとつ言いたいことがある。

キスシーンがあるなんて聞いてない!!!!!

ーーー

祖父・寛(段田安則)は相変わらず我が道を生きる!というタイプだ。第1話でフラれた話をしていた時は少し同情したけど、今回の話を聞いて掌をひっくり返したい。

たとえ言葉にして伝えられたわけではなくても、女性の立場から考えてみれば奥さんとの思い出の家で相手の息子と孫と同居なんて……「ありえない」と言いたくなるのがよく分かる。

祖父・寛は「去る者追わず」な男の意地(?)を貫くあたり、やはり発言の節々に堅物感が漂っている。とはいえ優の仕事について「記事の内容はくだらないが文章のリズムは良い」と少し歩み寄っている様子。やはりツンデレ……?

優の礼服を選んでいるときに言った「年相応は諦めた者の言い訳」という名言(?)も聞けたし、寛は良い人なのだろう。きっと。(だがご飯粒飛ばしまくるのは嫌だ)

祖父・寛のご飯粒こぼしまくるシーンのモヤモヤも、「相葉雅紀×スーツ」を拝めたことで一気に吹っ飛んだ。スタイルが良いのは周知の事実だけど、やはり足首見えているパンツがよく似合う……!(「ひみつの嵐ちゃん!」の「マネキンファイブ」での相葉丈のくだりを思い出した)
色んな服装が見られることも、このドラマのひそかな楽しみになりそう。

優と戸倉ほのか(宮澤エマ)が急接近してからの様子はもうヤキモキの連続。
THE 肉食系!積極的!を体現したようなほのかに翻弄されっぱなしの優。最終的にはフラれてしまったわけだが……そのフラれ方が辛すぎた。

「つまらない男」だと言われてギリギリのところで耐えていただろうに、趣味の刺繍も否定されて、見てるこちらの心臓が痛い。

優には彼に合った人と幸せになってほしいと思うと同時に、「翻弄される相葉雅紀」というのも悪くない……結構アリかもしれないと思ってしまった。37歳にして純粋さを残した人間の表現が光っていたと思う。視線の動き、表情の強張り具合などがキャラの心情にぴったりなのだ。

また2話は、優が家族の前で初めて感情を爆発させた回でもある。ずっと家族として上手くやろうと頑張っていた優が“怒り”を見せたのは、和田家が家族として少しずつ成長している証だろうか。

それにしても、普段のバラエティや今まで演じた役柄のイメージのせいか、相葉くんの怒りの演技は新鮮な気がする。しかもただの怒りの演技ではなく「家族の前でキレた経験がないと思われる人間の感情の爆発」だった。「優は幼少の頃から両親と親密なコミュニケーションを取れていたわけではない」と知っていても、怒りの演技で幼少の頃の環境がうかがえた。もっと色んな演技を見てみたい。

第2話もシリアス部分が結構重めだったり、優の母親についての情報が追加されたりと、やはりただのホームドラマではない。それでも、話の最後に3人で食卓を和気あいあいと囲む姿にはほっこりさせられる。

本当は幸せに食卓を囲んで絆を強めてほしいけど……来週からもシリアスとほっこりの緩急を楽しみたい。

「和田家の男たち」第2話のストーリー

ある日、和田優(相葉雅紀)のもとに結婚式の招待状が届く。差出人は3年前に「話がつまらない」という理由で優に別れを告げた元カノだった。

数日前に祖父の寛(段田安則)が「オンナにフラれた」と涙していたことを思い出した優は、寛と彼女・冬木亜蓮(草刈民代)とのなれそめを聞く。優はそのことを記事にするも、上司の三ツ村翔星(正門良規)から「ハイターゲットに向けた記事はいらない」とあっさりボツに!
 
元カノの結婚式に出席することに、寛と父の秀平(佐々木蔵之介)からアレコレ言われながら迎えた披露宴当日――優は会場で戸倉ほのか(宮澤エマ)と出会う。なんと、披露宴の途中にもかかわらず帰る、というほのかとともに会場を抜け出した優。自宅まで送ってもらう車の中で“マスコミ三世代”に感心され、「かっこいいお爺様とかっこいいお父様にもお目にかかりたい」というほのかに圧倒された優は、和田家に遊びに来たいという頼みを受け入れてしまう。

次の週末、和田家にやってきたほのかは、持ち前の知識と積極性で寛と秀平とあっという間に打ち解けた上、優に好意を示し、急接近するが…!?

(文:谷口仁菜)

–{「和田家の男たち」作品情報}–

【作品情報】

この家を覗けば
“令和の日本”が見えてくる!?
息子×相葉雅紀 《ネットニュース記者》
父×佐々木蔵之介 《TV局報道マン》
祖父×段田安則 《新聞記者》

大石静が描く、マスコミ三世代
男だらけの異色ホームドラマ

 2021年10月期のテレビ朝日金曜ナイトドラマでは、相葉雅紀主演の『和田家の男たち』を放送。
 息子は《ネットニュースの記者》、父は《テレビ局報道マン》、祖父は《新聞記者》――3世代がそれぞれ異なったメディアに携わっている“マスコミ一家”の「和田家」を舞台に、男だらけの家族が織り成す、【異色のホームドラマ】をお届けします!


相葉雅紀、3年ぶりの連ドラ主演!コロナ禍で失業し、ネットニュース記者に転身!?



 2018年10月期の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』以来、3年ぶりに連続ドラマ主演を務める相葉。今作では、14年勤めた会社がコロナ禍で突然倒産し、デリバリーサービスの配達員に勤しむ37歳の男・和田優を演じます。
 ひょんなことから、20数年ぶりに祖父・寛と再会を果たし、さらに疎遠になっていた父・秀平に「一緒に住まないか」と提案されたことで、なぜか3人はひとつ屋根の下で一緒に生活することに。デリバリー配達員を続けながら、和田家の家事全般を担っていたある日、大学の後輩のツテでネットニュース編集部の記者として記事を書き始めることとなり…?

 同枠ではこれまでに、カメラアシスタントやバーテンダー、そして獣医師、とさまざまな役柄に挑んできた相葉。それぞれの作品において、相葉ならではのカラーでキャラクターに息を吹き込んできました。果たして今作『和田家の男たち』では、ネットニュースのライターという職業を通じて、《和田優》という青年をどう体現していくのか? その躍動の瞬間に今から期待が高まっています!


相葉の父に佐々木蔵之介、祖父に段田安則 三世代のマスコミ一家を描く!


 さらに、相葉演じる和田優の父と祖父を、佐々木蔵之介、段田安則が演じることも決定!
 優の父・秀平を演じるのは、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍を続け、7月期の木曜ミステリー『IP~サイバー捜査班』での“スペシャリスト”ぶりも好評の佐々木蔵之介。テレビ局の報道番組『フロンティアニュース』の総合プロデューサーを務める秀平は、実は亡くなった優の母・りえの“再婚相手”。26年前にりえが亡くなって以来、血の繋がらない優を男手一つで育ててきました。しかしテレビ局の報道マンとして昼夜問わず忙しい日々を送っていたため、家の中の大抵のことは優がこなし、結果的に息子は家事一切が万能な青年へと成長。その後、大学卒業と同時に独立した優とは、別々に生活し、コロナ禍においてなんとなく音信不通になっていましたが、ひょんなことから再会し、一緒に暮らすことに…。
 そして秀平の父で優の祖父・寛を演じるのが段田安則。『ドクターX~外科医・大門未知子~』や『半沢直樹』など、数々の作品で、圧倒的な個性と存在感を放ってきた段田が、今作では元新聞社の社長で現在は論説委員としてコラムを寄稿している、という“新聞界”のレジェンドともいうべきマスコミ人を演じます。
 図らずも始まる独身男だらけの三世代3人暮らし――相葉に加え、実力派俳優である佐々木と段田がどんな家族の姿を見せてくれるのか、注目が集まります!


脚本家・大石静氏が描く異色のホームドラマ…男だらけの“令和の家族の物語”


 今作の脚本を担当するのは、『長男の嫁』、『ふたりっ子』など、数々のホームドラマを手掛けてきた、大石静氏。今春、大きな話題を呼んだ『あのときキスしておけば』からは一転、男ばかりの“令和の家族の姿”を描き出します。
 新聞記者としての確固たる理念を持ち続ける寛、テレビの報道マンとして最前線で指揮を執る秀平、そして現代社会における情報ツールとしてもっとも身近であるネットニュースの記者になった優――
 ひとくくりに「マスコミ」といえども、三者三様に、異なる職業倫理、価値観、矜持を持つ「和田家」の面々。そんな彼らが日々の食卓を主な舞台に、事件の大小を問わず、今何が問題なのか?それを伝えるマスコミとは何か?それぞれのメディアの立場から、意見を闘わせ、時代と対峙していきます。
 さらに今作は、大石氏ならではの、テンポの良い会話劇も大きな見どころの一つ。3人の男たちが突然一緒に暮らすことになったきっかけ、そして優の亡き母・りえの死の真相にも、ある秘密が隠されているようで…?
 この秋、金曜の夜に新たに誕生する“マスコミ三世代、男だらけの異色ホームドラマ”。この困難な時代に再会し、多くの視聴者の方々同様、明日が見えない不安や疑問の毎日の中、奇しくも同じ「マスコミ」という職業につきながら、家族としての歩みを進めていくことになった3人の男たち。この「和田家」の面々に、是非ご期待ください!

脚 本
大石静
ほか

音 楽
ワンミュージック

ゼネラルプロデューサー
中川慎子(テレビ朝日)

プロデューサー
残間理央(テレビ朝日)
本郷達也(MMJ)
布施等(MMJ)

監 督
深川栄洋
ほか

制 作
テレビ朝日
MMJ