相葉雅紀、3年ぶりの連ドラ主演!「和田家の男たち」が2021年10月7日より放送スタート。
コロナ禍で失業した主人公が、ひょんなことから疎遠になっていた父・祖父と男3人で暮らすことになる。この家を覗けば“令和の日本”が見えてくる!?
息子・相葉雅紀 《ネットニュース記者》父・佐々木蔵之介 《TV局報道マン》祖父・段田安則 《新聞記者》大石静が描く、マスコミ三世代男だらけの異色ホームドラマ!
本記事では、第1話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「和田家の男たち」第1話レビュー
相葉くんの!!!!!!ドラマが!!!!!!ついに始まった!!!!!
連続ドラマは「僕とシッポと神楽坂」(18)ぶり。2018年以来と考えると意外と時間が経っていないように思えるが、体感的には100億年ぶりくらいに思える。
今期始まった「和田家の男たち」は相葉雅紀の持つ優しくて明るい雰囲気にぴったりマッチしたドラマである予感……!
コロナ禍で会社が倒産し、配達員で生計を立てていたところ、なんやかんやで流されるまま父・秀平(佐々木蔵之介)と祖父・寛(段田安則)と共同生活することになった優(相葉雅紀)。
ほんわかしたホームドラマが始まる~~!とかワクワクしていたが、どうやらホワホワした雰囲気だけではないようだ。
夕食の場ではマスコミ談義が始まり、困惑する優。そりゃそうだ。
すき焼きを囲む食卓もなんだかぎこちなくて、見ていてソワソワする。
父親の秀平は正直まだ掴みどころのない雰囲気だが、祖父の寛の言動はあまり好きじゃない。秀平の就職先を根回ししたような発言、いかにも“昭和のおじいさん”といった印象だったのだ。一方で、優の魚料理に対して「魚より肉が好き」と言った後に「でもこれはウマい」と言ったあたり、ただの頭が固い人というわけではなさそう。ツンデレ……?
すでに優を応援する気持ちでいっぱいの筆者だが、優が「バズとぴ」のライターになったことを嬉しそうに報告していたとき、秀平と寛の表情が曇ったことには同感してしまった。
とはいえ、優にとってはやっと見つけた仕事である。自分の記事が多くの人に見てもらえたという喜びも分かる。嬉しそうに笑う優に対して、強く言い出せない秀平と寛のぎこちなさが、まだまだ家族としてのスタートラインといった感じだ。
父と祖父の困惑ぶりとは裏腹に、イキイキとアルパカの取材を進める優。
父と祖父との関係は気になるが、優は楽しそうだからそれでいいと思ったが、そんな簡単な話ではなかった……。優がたまたま撮影した写真を秀平がスクープに利用したのだ。
父が写真を求めてきたことに対して、優は自分の仕事に興味を持ってもらえたと喜んだのだろうか。実際には利用された形となり、声を荒げる優。
そんな優に対する父・秀平の「お前は素人だ」という一言があまりにも辛い。スクープに便乗して200万PVを突破した優のアルパカ紹介記事がなんだかむなしく見えてしまう。
ドラマを観る前は“ほんわか飯テロホームドラマ”という印象だったが、シリアスな部分や複雑な人間関係、さらに謎めいている過去……気になるポイントは盛りだくさんである。
「和田家の男たち」1話のストーリー
コロナ禍で14年勤めた会社が突然倒産し、生活費を稼ぐためデリバリーサービス『クイデリ』の配達員を始めた和田優(相葉雅紀)。ある日、配達先で、数年間疎遠になっていた父・秀平(佐々木蔵之介)と、秀平の父、つまりは祖父の寛(段田安則)と再会する!
優が10歳の頃、母のりえ(小池栄子)と再婚する形で優の父親となった秀平。26年前にりえが事故で亡くなってからは、父子2人で暮らしてきたが、社会人になったのをきっかけに優が独立してからは、なんとなく頻繁に連絡をとらなくなっていたのだ。
優が職を失ったことを知った秀平は、寛をひとりにしておくことへの不安もあり、「ここで3人で暮らさないか?」と提案を持ちかける。平日は帰宅が遅い秀平からの「うちのことをやってくれたら、今のバイト代の3倍は出す」という申し出にちょっぴり心が揺れた優は、そのまま押し切られる形で寛の家へと移り住むことに…。
こうして、数年来疎遠だったテレビ局報道マンの父、幼い頃に数回しか会ったことのない元新聞記者の祖父との共同生活が始まった優。初日の食卓から、さっそく寛と秀平が「報道のあり方」についての議論を交わすのを目の当たりにする中、優には大学時代のゼミの後輩・三ツ村翔星(正門良規)から、ネットニュース『バズとぴ』のライターをやらないかという誘いが舞い込む。数日前に寛から教えてもらった“すき焼きの裏技”についての記事で好感触を得た優は、寛と秀平に仕事が決まったことを意気揚々と報告するが…?
取材の対象的に、まったく交わることなどないと思っていた優と秀平だったが、ある出来事が意外な繋がりを導き出すことになり…!?
(文:谷口仁菜)
–{「和田家の男たち」作品情報}–
【作品情報】
この家を覗けば
“令和の日本”が見えてくる!?
息子×相葉雅紀 《ネットニュース記者》
父×佐々木蔵之介 《TV局報道マン》
祖父×段田安則 《新聞記者》
大石静が描く、マスコミ三世代
男だらけの異色ホームドラマ
2021年10月期のテレビ朝日金曜ナイトドラマでは、相葉雅紀主演の『和田家の男たち』を放送。
息子は《ネットニュースの記者》、父は《テレビ局報道マン》、祖父は《新聞記者》――3世代がそれぞれ異なったメディアに携わっている“マスコミ一家”の「和田家」を舞台に、男だらけの家族が織り成す、【異色のホームドラマ】をお届けします!
相葉雅紀、3年ぶりの連ドラ主演!コロナ禍で失業し、ネットニュース記者に転身!?
2018年10月期の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』以来、3年ぶりに連続ドラマ主演を務める相葉。今作では、14年勤めた会社がコロナ禍で突然倒産し、デリバリーサービスの配達員に勤しむ37歳の男・和田優を演じます。
ひょんなことから、20数年ぶりに祖父・寛と再会を果たし、さらに疎遠になっていた父・秀平に「一緒に住まないか」と提案されたことで、なぜか3人はひとつ屋根の下で一緒に生活することに。デリバリー配達員を続けながら、和田家の家事全般を担っていたある日、大学の後輩のツテでネットニュース編集部の記者として記事を書き始めることとなり…?
同枠ではこれまでに、カメラアシスタントやバーテンダー、そして獣医師、とさまざまな役柄に挑んできた相葉。それぞれの作品において、相葉ならではのカラーでキャラクターに息を吹き込んできました。果たして今作『和田家の男たち』では、ネットニュースのライターという職業を通じて、《和田優》という青年をどう体現していくのか? その躍動の瞬間に今から期待が高まっています!
相葉の父に佐々木蔵之介、祖父に段田安則 三世代のマスコミ一家を描く!
さらに、相葉演じる和田優の父と祖父を、佐々木蔵之介、段田安則が演じることも決定!
優の父・秀平を演じるのは、ドラマ、映画、舞台と幅広く活躍を続け、7月期の木曜ミステリー『IP~サイバー捜査班』での“スペシャリスト”ぶりも好評の佐々木蔵之介。テレビ局の報道番組『フロンティアニュース』の総合プロデューサーを務める秀平は、実は亡くなった優の母・りえの“再婚相手”。26年前にりえが亡くなって以来、血の繋がらない優を男手一つで育ててきました。しかしテレビ局の報道マンとして昼夜問わず忙しい日々を送っていたため、家の中の大抵のことは優がこなし、結果的に息子は家事一切が万能な青年へと成長。その後、大学卒業と同時に独立した優とは、別々に生活し、コロナ禍においてなんとなく音信不通になっていましたが、ひょんなことから再会し、一緒に暮らすことに…。
そして秀平の父で優の祖父・寛を演じるのが段田安則。『ドクターX~外科医・大門未知子~』や『半沢直樹』など、数々の作品で、圧倒的な個性と存在感を放ってきた段田が、今作では元新聞社の社長で現在は論説委員としてコラムを寄稿している、という“新聞界”のレジェンドともいうべきマスコミ人を演じます。
図らずも始まる独身男だらけの三世代3人暮らし――相葉に加え、実力派俳優である佐々木と段田がどんな家族の姿を見せてくれるのか、注目が集まります!
脚本家・大石静氏が描く異色のホームドラマ…男だらけの“令和の家族の物語”
今作の脚本を担当するのは、『長男の嫁』、『ふたりっ子』など、数々のホームドラマを手掛けてきた、大石静氏。今春、大きな話題を呼んだ『あのときキスしておけば』からは一転、男ばかりの“令和の家族の姿”を描き出します。
新聞記者としての確固たる理念を持ち続ける寛、テレビの報道マンとして最前線で指揮を執る秀平、そして現代社会における情報ツールとしてもっとも身近であるネットニュースの記者になった優――
ひとくくりに「マスコミ」といえども、三者三様に、異なる職業倫理、価値観、矜持を持つ「和田家」の面々。そんな彼らが日々の食卓を主な舞台に、事件の大小を問わず、今何が問題なのか?それを伝えるマスコミとは何か?それぞれのメディアの立場から、意見を闘わせ、時代と対峙していきます。
さらに今作は、大石氏ならではの、テンポの良い会話劇も大きな見どころの一つ。3人の男たちが突然一緒に暮らすことになったきっかけ、そして優の亡き母・りえの死の真相にも、ある秘密が隠されているようで…?
この秋、金曜の夜に新たに誕生する“マスコミ三世代、男だらけの異色ホームドラマ”。この困難な時代に再会し、多くの視聴者の方々同様、明日が見えない不安や疑問の毎日の中、奇しくも同じ「マスコミ」という職業につきながら、家族としての歩みを進めていくことになった3人の男たち。この「和田家」の面々に、是非ご期待ください!
脚 本
大石静
ほか
音 楽
ワンミュージック
ゼネラルプロデューサー
中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー
残間理央(テレビ朝日)
本郷達也(MMJ)
布施等(MMJ)
監 督
深川栄洋
ほか
制 作
テレビ朝日
MMJ