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テレ東が描く新感覚“ベースボール・ヒューマンドラマ”!
関水渚×仲村トオルW主演で、この夏開幕!
わけあって夏休みにアルバイトをすることになった17歳の女子高生・夏葉舞(関水渚)と「バットのスイングだけで、その人の悩みがわかる」と豪語する47歳の謎の元プロ野球選手(仲村トオル)。
二人がバッティングセンターに現れる女性たちの悩みを「野球論」に例えた独自の「人生論」で解決へと導いていく。
本記事では、そんな話題作の第9話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「八月は夜のバッティングセンターで。」第9話レビュー
今回の悩める女性は、他でもない、舞(関水渚)自身だ。
舞が投げたボールが腕に当たった美希は、翌年の復帰はおろか、まずは完治を目指さねばならぬ状況だった。
チームメイトがまた一緒に野球をやろう、美希のケガは誰が悪かったわけでもない、と言いに来てくれた。だが美希の手に当たったボールを投げた際、彼女と意見が対立して腹を立てていた舞は、わざとではないが本当に自分に邪心はなかったか、ずっと自問自答してきた。球が投げられなくなってしまったのは、人から野球を奪った自分への報いだと思っているのだ。
ここで口を開いたのが伊藤(仲村トオル)。
「俺は、お前の心を治しにきたんだよ」
元バッテリー相手の舞のおじに頼まれ、やってきたという。
もうどうしたらいいかわからない、美希に顔を合わせるのが怖い、勇気が出ないという舞。
「今までここで出会ってきた女性たちのことを思い出せ」という伊藤。
「みんなはじめは今のお前と同じように弱音を吐いていた、それでも彼女たちはみんな一歩前に進んだ。怖くても、情けなくても、踏ん張って歯を食いしばって、前に進んでたじゃないか。お前、その姿を見てきたんじゃないのか?」
伊藤が毎日バッティングセンターにきていたのは、お前にひとつでも多くの勇気を見てもらいたかったからだ、という。
思い悩むことの多い高校時代、お前の心を治しにきたんだよと手を差し伸べてくれる大人がいたらどんなによかっただろう。少々変人だけど、伊藤が気づかせてくれたことは多い。舞がちょっとうらやましい。
今まで冷静に女性たちを見守る立場だった舞が、取り乱している。いくら勇気を出して前に進んだ女性たちを見ているとはいえ、自分の問題となると別なのだな、と当たり前なのだが思った。
ライフイズベースボールの世界に来るも、勇気がなく逃亡する舞。
「今のお前にいちばん見てほしいピッチングをする男だ」
現れたのは上原だった。
「あの表情、あの気持ちが、野球人にとっていちばん大事なものじゃないか。お前がまだ野球人なら、感じるはずだ」
「お前の根っこには、野球があると思ってた。でも違ったんだな。お前はもう、野球が心底嫌いになったと。そんなに嫌いなら、捨てちまえよ野球なんか」
「嫌いなわけ、ないでしょ!!」そう言いながら球を投げた舞に、笑顔「ナイスボール」「マウンドに行ってこい」と声をかける伊藤。
「野球は好きか?」「大好き!」「じゃあ大丈夫だ」
泣きながら答える舞と笑顔の伊藤に、こちらの涙腺もゆるむ。
上原は「最後はお前が決めろ」と言って去っていく。
現実世界に戻り、意を決して美希の家に行く舞。
未希は「見て、ギブス取れた。ブイブイ」「言ったでしょ、どんなことがあっても諦めないって」と笑顔で迎え、舞を抱きしめ頭をなで「最後の夏、一緒に出るよ」と言う。素晴らしい友情だ……。
役名がわからなかったけど、バッティングセンターに来てくれ、このシーンでも見守ってくれたお友達もとてもいい子だ。
野球をまたやることに決めた舞を、途中まで送っていく伊藤。別れるときの二人のやり取りがいい。
舞を演じた関水渚は、自身も高校時代、野球部のマネージャーだったらしい。毎回ユニフォームにジーンズの短パン姿という独特のファッションがとても似合っていた。健康的なスポーツ少女っぽい感じと、何かを思い悩んでいる様子、仲村トオルとのやり取りもとても自然だった。彼女が今後どんな役を演じるか楽しみだ。
伊藤は去っていき、おじ「岡田圭右)と話す舞。バッティングセンターのボールにまぎれた硬球には「Life is Baseball 臆せず前へ 伊藤」と書かれていた。
「大きなお世話、ありがとうございました」と、あまのじゃくと思いきや、素直な反応をする舞。
伊藤から舞へのメッセージは、そのまま視聴者へのメッセージのようにも感じた。8人の女性たち、そして舞の勇気を見せてもらった今、勇気をもって前に進んでいけそうだ。
そして野球にまったく興味のなかった筆者だが、野球を好きな皆さんがなんであんなに野球を愛しているのか、世界をのぞかせてもらってほんの少しだけわかる気がした。
ありがとう、「八月は夜のバッティングセンターへ」。
第8話ストーリー
高校入学後、女子野球部に入部した夏葉舞(関水渚)はエースとして活躍するが、勝ちを求めるためハードな練習を周囲に強要するように。苦言を呈する秋本美希(池田朱那)に舞は反発。そんな関係の中、追い討ちをかけるような事件が起き、野球から離れた舞はボールすら投げられなくなってしまう。一体何が起きたのか?舞の心を修復するため伊藤智弘(仲村トオル)が説く最後の野球論とは!
ベースボール・ヒューマンドラマ最終回!
(文:ぐみ)
–{「八月は夜のバッティングセンターで。」作品情報}–
「八月は夜のバッティングセンターで。」作品情報
イントロダクション
テレ東が描く
新感覚“ベースボール・ヒューマンドラマ”!
「八月は夜のバッティングセンターで。」
関水渚×仲村トオルW主演で、
この夏開幕!
- あの往年の“野球レジェンド”たちも登場!? -
関水渚ドラマ初主演!仲村トオルとW主演!
ドラマの舞台は都内のとあるバッティングセンター。わけあって夏休みにアルバイトをすることになった17歳の女子高生・夏葉舞と、「バットのスイングだけで、その人がどんな悩みを抱えているかわかる」と豪語する47歳の謎の元プロ野球選手の男性が、毎回バッティングセンターに現れる悩める女性たちを、「野球論」で例えた独自の「人生論」で解決へと導いていく本作。
「ライフ・イズ・ベースボール」を合言葉に、「野球」というテーマを通して、人々の背中を少しだけ押していく、テレビ東京が描く、新感覚の“ベースボール・ヒューマンドラマ”です。
女子高生・夏葉舞を演じるのは、1月クール「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」でヒロインに抜擢された今最も注目される若手女優・関水渚。関水は本作がドラマ初主演となります。バッティングセンターで悩める女性の相談を次々と解決する謎の人物・伊藤智弘を演じるのは、実力派俳優・仲村トオル。テレビ東京のドラマ出演は昨秋放送『横山秀夫サスペンス「沈黙のアリバイ」「モノクロームの反転」』、連続ドラマは2018年放送の「ラストチャンス 再生請負人」以来。また野球部のマネージャーを務めたことがあるという関水と、中学時代に野球部だった仲村は、今回が初共演となります。
さらに本ドラマは、野球好きであれば誰もが知っているような、往年の“野球レジェンド”たちが登場します。ドラマのストーリーの中で、どんな選手が、どのように登場するかは今後の続報をお待ちください。
“ライフ・イズ・ベースボール”
異色の野球好きコンビが放つ、
これまでにない<“人生×野球”ドラマ>
「八月は夜のバッティングセンターで。」
(通称:ハチナイ)
夏のはじまりと共に開幕する本作に、
どうぞご期待下さい!
スタッフコメント
テレビ東京 寺原洋平(プロデューサー)
この夏、テレ東深夜ドラマに期間限定でバッティングセンターが出現します。
この時期、野球といえば言わずと知れた甲子園ですが、テレビ東京の深夜も覗いてみてください。
そこにはまさに人生の縮図のような野球が展開されています。
野球の適温は熱いだけじゃない、青春は甘酸っぱいだけじゃない、これまで多くの大人達に向けて色々な変化球のヒューマンドラマを送り出したテレビ東京だからこそできる、甘さ控えめ微熱の新感覚ベースボール・ヒューマンドラマ。是非、この夏のお供に!
博報堂ケトル 畑中翔太(企画・プロデュース)
「野球は人生に通ずる」をテーマに、人生における様々な“壁”にぶつかる悩める人々を「野球論」で解決していく、そんな全く新しい“ベースボール・ヒューマンドラマ”が誕生しました。
野球ファンの方であれば誰もが知っている、あの“レジェンド”たちもドラマに登場します!
そしてこのドラマのために、監督、脚本家、プロデューサー、各スタッフに至るまで、実に野球愛に溢れた制作チームが集結しました。この夏、関水さん&仲村さんの新コンビが、夜のバッティングセンターを舞台にして、「ライフ・イズ・ベースボール」を合言葉にちょっぴり大人のベースボールドラマをお届けします。ぜひご期待ください!
アカツキ 後藤ヨシアキ(プロデューサー)
アニメ「八月のシンデレラナイン」の打ち合わせの場で「女性が夜のバッセンで良いスイングをしてる深夜ドラマが観たいんです」とテレビ東京さんの深夜ドラマファンであることを伝えてから約1年。
今、ドラマ化という想像もしていなかった打席に立っています。
私自身、普段はハチナイのアニメやコラボ企画を担当していますがドラマのハチナイでは〝野球というモチーフを通じて人間の成長を描く〟という本質的コンセプトはそのままに、完全オリジナルの物語に挑戦しています。
監督の皆さん、ぜひご視聴ください!
各話、視聴後の余韻はきっと〝ハチナイだ〟と感じていただけるはずです。
原案情報
スマートフォン用アプリゲーム
『八月のシンデレラナイン』(アカツキ)
2021年6月にリリース4周年を迎える「青春×女子高生×高校野球」をテーマにした〝野球型青春体験ゲーム〟です。
プレイヤーは同級生監督として、魅力的な女子キャラクター達を指導・育成しながら、共に〝甲子園〟という夢を追いかけます。
2019年4月にテレビアニメ化され、2021年7月には最新話を加えて再放送がスタートします。
イントロダクション
女子高生の夏葉舞(関水渚)が、夏休みにわけあってアルバイトをすることになったバッティングセンターには、夜になるとなぜか悩める女性たちがやってくる。バッターボックスで球を打つ彼女たちを見つめている謎の男性・伊藤智弘(仲村トオル)は、「スイングを見るだけで、その人がどんな悩みを抱えているのかわかる」といい、その悩みを「野球論」で例えた独自の「人生論」で解決に導いていく。
果たして今宵はどんな悩める女性が訪れるのか?舞と伊藤の不思議な夏が今はじまる!
番組概要
番組名
水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」
放送日
7月7日スタート 毎週水曜 深夜1時10分~1時40分放送
放送局
テレビ東京 テレビ北海道 テレビ愛知 テレビ大阪 TVQ九州放送
原案
八月のシンデレラナイン(アカツキ)
出演
関水渚 仲村トオル ほか
ゲスト
第1話:木南晴夏 岡島秀樹
第2話:堀田茜 山﨑武司
第3話:武田玲奈
第4話:深川麻衣
第5話:佐藤仁美
第6話:山下リオ
第7話:板谷由夏
第8話:山﨑夢羽
監督
原廣利(「RISKY」「日本ボロ宿紀行」)
志真健太郎(「LAPSE」「TOKYO CITY GIRL」)
原田健太郎
脚本
山田能龍(「全裸監督」「新聞記者」)
矢島弘一(「毒島ゆり子のせきらら日記」「コウノドリ」)
オープニングテーマ
クリープハイプ「しょうもな」(ユニバーサル シグマ)
エンディングテーマ
クリープハイプ「こんなに悲しいのに腹が鳴る」(ユニバーサル シグマ)
企画・プロデュース
畑中翔太(博報堂ケトル)
プロデューサー
寺原洋平(テレビ東京) 漆間宏一(テレビ東京)
山田久人(BABEL LABEL) 山口修平(アカツキ) 後藤ヨシアキ(アカツキ)
制作
テレビ東京/BABEL LABEL
製作著作
「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会