<彼女はキレイだった>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

国内ドラマ

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「Sexy Zone」の中島健人と小芝風花がW主演をつとめるドラマ「彼女はキレイだった」が、2021年7月6日放映スタートした。

パク・ソジュン主演で話題となった韓国ドラマのリメイク作となる本作は、太った気弱な少年からイケメンエリートへ成長した長谷部宗介と優等生美少女から残念女子へと変貌した佐藤愛の“すれ違う初恋”を描くラブストーリー。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・「彼女はキレイだった」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話ストーリー

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子供の頃、美少女でクラスの人気者だった佐藤愛(小芝風花) は、親友の桐山梨沙(佐久間由衣)と2人暮らし。求職中の28歳の誕生日にバイトをクビになり、今やすっかりダサくなった自分の容姿や、何もかもうまくいかない人生に激しく落ち込む。

そんなある日、アメリカへ引っ越した初恋の相手・長谷部宗介(中島健人)から、「帰国するので会いたい」とメールが届く。気弱で太っていたことから、いじめられっ子だった宗介。しかし、愛は彼の優しい一面が大好きで、2人は両思いだった。

久しぶりの再会に胸を躍らせる愛だったが、待ち合わせ場所にいた宗介は、昔の面影などまったくない洗練されたクールな男に成長していた。それに比べて自分は――。幻滅され、嫌われることを恐れた愛は、急きょ、代役として梨沙を宗介の元へ向かわせる。

相手がニセモノの愛だとは知らず、再会を喜ぶ宗介。懐かしい思い出がよみがえり、またあの頃のように一緒にいたいと願う宗介に、愛は明日からイギリスに留学すると告げる。それは、楽しかった思い出を残したまま、もう会わないと決めた愛の悲しいウソだった。

それからしばらくして、大手出版社に採用された愛は、ファッション誌『ザ・モスト』の編集部で働くことになる。樋口拓也(赤楚衛二)の指導のもと、自分とは無縁の華やかな世界に戸惑いを隠せない愛。そのうえ、売上が低調な雑誌を立て直すためにやってきたクリエイティブディレクター兼副編集長が、なんと宗介で…。

第1話レビュー

居酒屋で店員さんを呼んで「あー、ハズレ」という客も、酔って女性店員にセクハラする客も、ビールをかける客も、ビールをかけられた女性店員よりもアイドル(おそらく)店員に声をかける同僚も、突然クビを言い渡す責任者もとりあえず座ってくれ。説教してやりたい。

小学生のころは美少女でクラスの人気者だった佐藤愛。しかし、今は求職中でバイトもクビになったばかり。見た目も当時とは異なる。そんな彼女のもとに、アメリカへ引っ越した初恋の相手・長谷部宗介から「帰国するので会いたい」という連絡が入る。久しぶりの再会に愛は心を躍らせるが、ぽっちゃりで気弱だった宗介は今やクールでスタイリッシュな男性へと成長していた。そんな彼をがっかりさせたくない、いや幻滅されたくない、と思った愛は一緒に暮らしている親友の桐山梨沙に代役を頼む。

その場は乗り切った愛だったが、就活の末に採用となった大手出版社のファッション誌『ザ・モスト』の編集部にクリエイティブディレクター兼副編集長として宗介がやってくる……。

自分に自信がない愛はとにかく後ろ向きだ。「私なんか」と恥じ入り、姿勢も悪い。仕事はできないわけではないと思うのだが、宗介が同じ空間にいると、自分が「佐藤愛」だとバレるのではないかとミスを重ねてしまう。結果、幻滅される。あーあ……。

クラスの人気者として輝いていた状況からある意味、転落人生を若いうちに味わったことで「何をやってもダメだ」と思ってしまっているのかも。そして周りの外見だけで判断する人間たちの影響もあると思うのだが。とは言え、髪形がインパクトあるだけで、キュートだけどね、愛ちゃんは!! でも靴下は穴が空いてないものを履こ!

では、再会した宗介も人を外見で判断しているのだろうか?
待ち合わせの際、ロングヘアのきれいめ女子を愛だと思って声をかけていた宗介だけれど、愛もぽっちゃり男子に間違えて声をかけていたし……。昔の面影から声をかけてしまうのはまあ、仕方がないのではないか。初恋の相手だからと言って時が経ってもすぐにわかるというのはファンタジーかもしれない。

編集部では愛のことは名前ではなく「総務部!」と呼び、「佐藤愛」の名札を見て「名前が気に入らない」と言ったり……確かに感じは悪い。でも待って。その前に、エレベーターで閉じ込められたときの愛に対する宗介の態度はごくフラットだった気が。閉所恐怖症かと聞いて愛の耳にイヤホン突っ込むの、ちょっと強引だけどすごくない? それも流れてきた曲はカノン……宗介、絶対にずっと愛ちゃんのこと好きだったでしょ……。

「プロ意識のない人間は必要ない」という言葉が表すように、宗介が仕事に対してストイックだからでは? そしてこのセリフをプロアイドル中島健人が言っていると思うとシビれる。

ということで、優しいところは昔と変わっていないはず。
イギリスに行くという愛のフリをした梨沙に「嫌なものを避けられるように」って傘をプレゼントするとか小粋すぎませんか。もしかして花束とか買ってくるんじゃないの? それはちょっとキザじゃない? などと妄想してしまってすみませんでした。

まあそもそも、愛が嘘をつかなければよかったんじゃ……と思わなくもないのだけどそれでは話が進まない。
2話予告では「恋の四角関係」という煽りが入っていたが、どのように話が動くのか。次週を待ちたい。

※この記事は「彼女はキレイだった」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第2話ストーリー&レビュー}–

第2話ストーリー&レビュー

第2話ストーリー

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愛(小芝風花)に扮(ふん)し、宗介(中島健人)に留学先のイギリスにいるよう装った梨沙(佐久間由衣)だったが、仕事中に偶然、宗介と遭遇。とっさの言い訳でその場は何とか切り抜けるが、このままでは自分が愛でないこともすぐに気付かれてしまうと焦る。しかし、すでに宗介のことを吹っ切って仕事に打ち込む愛には相談できず、梨沙は自分で何とかしようと心に決める。

『ザ・モスト』編集部では、読者の興味を引く企画を打ち出せない編集部員たちに、宗介がイライラを募らせていた。一方で、自身は海外の一流デザイナーに接触を図り、ライバル誌に打ち勝つための起爆剤となる企画を準備していた。愛もまた、相変わらず厳しい言葉を連発する宗介に反発しながらも、自分に与えられた仕事をまっとうしようと、ファッションやメークの勉強を開始。そのかいあって、次第に唯子(片瀬那奈)たち編集部員に認めてもらえるようになり、樋口(赤楚衛二)も、そんな愛をやさしく見守る。

そんななか、愛は、帰国直前のデザイナーにアポイントを取りつけた宗介のサポート役として、一緒に空港へ向かうことに。ところが、移動中の車内で宗介がとんでもないことに気づく…!

第2話レビュー

そりゃないぜ、副編集長!

宗介の言動をきっかけに、愛は仕事に打ち込むようになる。梨沙のサポートもあって、ファッションやメイクの知識を増やしていく愛。もともと努力家だし、頭もよいんだろう。わかることが増えると、きっと仕事も楽しくなっていくはず。編集部でもてきぱきと働くようになる。

そんなある日、企画のために打診していた海外の一流デザイナーと会えることに。しかし、時間は限られている。デザイナーがイタリアに帰る前、空港での1時間だけだ。荷物持ちとして愛を指名し、宗介はタクシーで空港に向かう。しかし、羽田に行かなければならないのに、タクシーの行先は成田。

怒る宗介だが、愛は何度も宗介に行先を確認していた。タブレットを見て集中していた宗介がそれを聞いていなかっただけだった。「空港で会う」と言っていただけで、正確な場所は言っていなかったら仕方がない、のだが……。

打ち合わせが終わったあと、宗介は愛に向かって「こんな仕事もまともにできないのか」と言い放つ。そりゃないぜ、宗介……そこは君が悪いでしょ……。一言、「悪かった」でいいんだよ……。愛も引き下がらずに、自分のことは棚に上げて怒るのかと言い返す。「タブレットばかりじゃなくて、周りの人をもっと見ろ」という愛に、宗介は何も言い返せない。そりゃそうだ……。

愛の苛立ちはおさまらない。そんな愛の様子に気がつき、編集部の先輩・樋口が呑みに誘い出す。この樋口がまたいい人で……。気配りができて、お昼を食べていない愛に、遠慮させない方法でおにぎりを差し入れちゃうんだ……。お酒を飲んでいる最中も、うんうん、と優しく話を聞いて、料理を取り分けてあげて、適度なところで店員さんにお冷を頼んで……愛ちゃん、樋口と付き合えばよくない? だって樋口は恋に落ちてますよね? そう簡単なもんじゃない? そうですか、そうですよね……。

一方、梨沙は父親との会食後、心ない言葉に落ち込んでいた。愛に電話をかけるがつながらない。そこにタイミングよく、電話をかけてきたのは同じく、仕事でへこんでいる宗介。2人は一緒に食事へ。副編集長ではなく、「長谷部宗介」に戻って、なんとも穏やかな表情だ。仏頂面が嘘のよう!

食後はたまたまみつけたフライングディスクで遊ぶ2人。そんな美男美女が夜の公園でフライングディスクしていたらちょっとした事件だぞ! 更には、惜しみなく足を見せている梨沙の腰に、自分のジャケットを巻いてあげる宗介。そ、そんなキュンとさせようとわかっているシーンでときめいたりしないんだからね!
おいしいものを食べて、体を動かして。スッキリした表情を見せる2人。

明らかに梨沙は宗介に惹かれている。でも、自分は愛の代わりをしているだけ。宗介の表情は本来、愛に向けられるもの、と思っているかもしれない。けど、宗介が今、話をして、救われているのは梨沙なわけで……。

できれば、愛と梨沙は仲良くいてほしい。と思っているんだが……。そんな矢先に酔った愛は宗介に電話。自分が「あの」佐藤愛だと打ち明けてしまう。

うーん、これはややこしくなってきたぞ!

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–{第3話ストーリー&レビュー}–

第3話ストーリー&レビュー

第3話ストーリー

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宗介(中島健人)が一流デザイナーとのコラボ企画を成立させ、編集部のメンバーはお祝いを兼ねて食事へ行くことに。しかしその晩、残業していた愛(小芝風花) は偶然、宗介が「モストジャパンを廃刊になどさせません」と話しているのを聞いてしまう。

食事会では、アルコールが苦手な宗介がうっかり酒を口にしてしまい、愛が倒れた宗介を送っていくことに。すると、部屋には2人の思い出のパズルが飾ってあり、それを見た愛は…。

宗介は、連日残業しながら、人に押しつけられた仕事も懸命にこなす愛のことが気になっていた。「自分は脇役だから、サポート役が性に合っている」と明るく笑う愛に、宗介は子供の頃、自分がある人に勇気づけられたエピソードを話して聞かせる。

一方、梨沙(佐久間由衣)は、宗介の存在が日に日に自分の中で大きくなっていることに戸惑いを覚えていた。相手は親友の初恋の人で、自分はあくまで身代わり。このまま愛に内緒で宗介と会っていいのか悩んでいた矢先、梨沙は、ひょんなことから樋口(赤楚衛二)と知り合いになる。まさか愛と宗介の同僚だとは知るよしもない梨沙は、思い切って、樋口にあることを頼んで…。

第3話レビュー

ちょっと待って、もう誰を応援すればいいんだ!

酔った勢いで宗介に電話をし、自分があの「佐藤愛」だと暴露していた前回。が、樋口が電話を切ってくれていてことなきを得る。

ただ、樋口には愛と宗介が小学校の同級生であること、宗介が愛の初恋の相手だということがバレる。愛への気持ちを自覚している樋口は、愛の気持ちがたぶん、初恋だけで終わっていないんだろう、と気がついているはず……。いやでも樋口、めちゃくちゃいいヤツなんですよね。飲み会で自分の隣の席を空けているとか……それだけで好きになっちゃうんですけど?(ちょろい)

さらに、愛が落とした思い出のパズルのピースに宗介が気づかないように、半ば強引なハグ!「昔のジャクソンはとられちゃったけど今のジャクソンまで取られたくない」という言葉にいたってはもはや想いを告げてしまっていませんか? さらにプロポーズまでしているのに! 樋口をまったく意識していないんだろな……。

これで宗介がひどいやつだったらいいんだけども……いろいろと滲み出ていた今週の副編集長。ウーロンハイ一杯で寝ちゃうとか……かわいすぎか……。

家まで送ってくれた愛には相変わらずひどい態度だったけれど(照れ隠しもある?)、落ちるフレームから助けようとしたり、愛が割れたガラスでケガをしていることに気がついて、絆創膏を持って追いかけようとしたり。ここでは貼ってあげられなかったけど、翌日、会社では手当してあげているし……ッ。

集中しているときに周りの声が聞こえなくなっていることに気がついた宗介は、空港での一件を反省。愛に「悪かった」と告げられて何より。

雑務を押し付けられている愛の手伝いをしてあげるし、君……やっぱり根は昔と変わっていないのでは……?

おまけに、小学生のころに愛に言われた「どうして自分の可能性を信じないの?」という言葉を励みにがんばっていただなんて。そんなこと言われたら泣くに決まっている。

そしてついに、愛があの初恋の愛だと思い出すような出来事が……?

結局、ふたりとも根は昔と変わっていない。パトカーのサイレンと、事故現場。それが宗介のトラウマだとすぐに気がついて駆け寄れる愛も、昔の愛のまま。互いが互いの存在をきちんと認識できたら、今の状況はガラッと変わるはず。

でもそれはつまり、樋口くんの失恋を意味していてだな!! 樋口にも幸せになってほしいんだが!!

梨沙は樋口に婚約者のフリを頼むようだし、話はややこしくなっていく予感しかない。

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–{第4話ストーリー&レビュー}–

第4話ストーリー&レビュー

第4話ストーリー

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梨沙(佐久間由衣)扮(ふん)する愛との待ち合わせ場所に向かう途中、母親がバイク事故で亡くなったときの状況がフラッシュバックし、降りしきる雨の中で動けなくなってしまった宗介(中島健人)。偶然その場に居合わせた愛(小芝風花)が介抱すると、宗介は、かつて幼い愛が同じように寄り添ってくれたことを思い出し、隣にいる愛に熱いまなざしを向ける。翌日、雨に打たれたが風邪気味だと知った宗介は、薬を渡してお礼を言おうとするが、これまでキツくあたってきた手前、なかなか素直に声をかけることができない。

一方、愛の初恋の相手が宗介だと知る樋口(赤楚衛二)は、厳しい態度とは裏腹に、宗介がいつも愛を気にかけていることに気付き、焦りを覚える。さらに、好きな人をあきらめたいという梨沙の頼みで婚約者のフリをすることになり、約束の場所へ向かうと、梨沙の隣にいたのは宗介で…。

翌日、急きょ1泊2日で出張に行くことになった宗介と愛。雨の日の一件以来、2人の間には気まずい雰囲気が流れていたが、あるハプニングがきっかけで、宗介は初めて愛に素の自分を見せる。愛もまた、久しぶりに見た宗介の優しい笑顔に胸がときめく。その頃、梨沙は愛の部屋で、宗介と愛の思い出のパズルのピースを見つけて…。

第4話レビュー

だからさ、やっぱり嘘はよくないって!!

宗介への気持ちが募っている梨沙。もう終わりにしよう、と貸しがある樋口に婚約者のフリをしてほしいと頼む。待ち合わせの場所に向かった樋口は宗介がいることにも驚きつつも、諸々を察してしまう。ひとりだけ、関係性をすべて把握してしまったというわけだ。うわあ。

梨沙としては諦めようとしている。が、梨沙と宗介がうまくいくのは、愛に想いを寄せている樋口としては都合がよい。でも、樋口はいい人だからそんなことは考えないか……。

一方、宗介と愛は雨の日の一件以来、微妙な空気に(というか一方的に宗介が意識している?)。自分のせいで風邪をひいたのではないかと気遣おうとしつつも、素直になれなくて、ひどい態度をとってしまう。なかなかの理不尽さに編集部の面々も若干引くほど。でも、やっぱり昔の愛と今の愛が重なって、つい視線を奪われるようになっている。荷物を運ぶ愛の前に次々と現れる障害物を素早く回避していくとか、本当に何やっているんですか。そしてその動きが宗介ではなく、完全に中島健人なのがジワジワくる。

そんな微妙なタイミングで愛と宗介は1泊2日の出張に行くことに。女性の一人旅特集のロケハンだ。最初はそっけない態度だけれど、宗介自身も愛に対して悪いな、という気持ちがあるよう。スマートにいろんな恋愛をこなしてきていそうに見えるのに、なんなんだ、このぎこちなさ。かわいいな!

しかし、こういう突発的なイベントにはハプニングがつきものである。車がぬかるみにはまるというまさかの事態。2人で押し出そうとするが、勢い余って揃って田んぼに尻もちをついてしまう。それで愛のほうの緊張が緩んだのか、少しずつ雑談が弾むようになる。もともと仲が良かった2人。ちゃんと話をしたら楽しくなるのは当たり前なのかもしれない。また、愛のアイディアが企画のブラッシュアップに繋がり、宗介も笑顔に。

宗介に対して、見た目は変わったけれど、中身は何も変わっていないのかも……と考える愛。たしかに、愛は宗介の見た目に惑わされている部分があるのかも。昔と変わらない姿だったら、きっと嘘もつかなかっただろう。そもそも愛は宗介の見た目ではなく、人柄が好きだったわけで……。そんな素の宗介に接したら昔の気持ちがよみがえるに決まっている。

あ~~どうして嘘ついちゃったかなあ!!
しっかりちゃっかり出張で距離が縮まった2人。愛は自分が「あの佐藤愛」だと伝えられるのか。来週は1週お休み! 次回、8月10日を楽しみに待つことにしよう。

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–{第5話ストーリー&レビュー}–

第5話ストーリー&レビュー

第5話ストーリー

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愛(小芝風花)のアイディアが採用された特集記事『手紙が書きたくなる一人旅』の掲載誌が完成した。届いた見本誌には、スタッフの一人として愛の名前も載っていて、愛は初めて編集部の一員として認められたような気がして、うれしくてたまらない。しかし喜んだのもつかの間、『ザ・モスト』はライバル誌に売上で大きく水をあけられ、立て直しを任された宗介(中島健人)は窮地に立たされる。

一方、出張がきっかけで愛と宗介の距離が縮まったことに気をもむ樋口(赤楚衛二)は、愛のある決意を知り、梨沙(佐久間由衣)に自分が愛と宗介の同僚であることを明かす。そして、親友を傷つけないためにも、宗介と会っていることを今のうちに愛に打ち明けるべきだとアドバイスする。

そんなある日、宗介が起死回生を狙う、イタリアの超有名デザイナーとのコラボ企画の撮影が行われる。決してミスが許されない現場で、撮影の目玉であるオートクチュールのドレスの管理を任された愛。ところが、予期せぬハプニングで一瞬目を離したその隙に、大事なドレスが破損。撮影は続行不可能となり、怒ったデザイナーは、挽回のチャンスがほしいと懇願する宗介に、交換条件としてミスをした愛を解雇するよう告げて…。

第5話レビュー


宗介に自分は幼馴染の佐藤愛だと告白しようとした瞬間、登場したのは樋口。宗介と愛の間の悪さよ……。

しかし、宗介と愛の距離が縮まったのは事実。愛のことを「総務部」ではなく「佐藤」と呼び方が変わっていることに編集部の面々も気がつき、何があったのかと訝しむ。
愛は緊張することがなければ、本来は仕事ができる人だ。編集部でも重宝され、このまま試用期間を終えるのかと思いきや、そうはいかないのが愛の人生らしい。

宗介が『MOST』の起死回生を狙うイタリアの有名デザイナーとの現場でミスをしてしまう愛。いや、本当は愛が悪いわけじゃない。いろんな人のミスが巡り巡って愛に背負わされてしまった形だ。愛は責任を取って、『MOST』編集部を辞めることになる。
愛が辞めることに、宗介は迷いを感じていた。持ち場を離れた愛が悪い、と言いつつも、宗介も違うことは分かっている。樋口に背中を押される形で、宗介は愛に『MOST』編集部に戻るよう、説得を試みる。
あの場で愛を守るべきだった。すまない、と頭を下げる宗介。そして、『MOST』の立て直しには愛の力が必要だという。
宗介……ッ!!!!!!!
初回から見ている視聴者としては「よく言った! よく謝った!!」と宗介の背中をバンバン叩きたい心持ちである。
更には、愛に泣いている顔が書かれた玉ねぎの写真を送る。

「主人がいなくて泣いてる。可哀相だろ」
「早く帰ってこい」

はい、ずるいオブザイヤー。

玉ねぎに泣き顔を書いている姿も「早く帰ってこい」もずるい。
宗介のよいところは、完璧を目指す今の宗介と、子どものころに養われた優しい側面がいまだに同居している部分なのかもしれない。完璧を目指しているけれど、抜けているところもある。それが、きちんと描かれているのがよい。コミカルな演技の中島健人は最高。
単純に最初からなんでもできたわけではなく、努力をして今の自分になった。だから、努力しない人は軽蔑するし、努力して成果を出そうとしている人には好感を抱く。その礎を築いたのは愛だ。そんな愛に、惹かれないはずがない。

しかし、こんな2人の関係を結果的にアシストしているのが樋口だ。これ以上、宗介と愛の距離が縮まってほしくないのに、好きゆえに愛にとってベストの行動を取ってしまう。編集部には宗介の力がなければ、戻れないというのもあるだろうが……
おまけに、愛に何も言わずに宗介と会っている梨沙にも「本当のことを話すべきだ」と諭す。いい人すぎて、幸せにしかなってほしくないんだが……。

樋口のアシスト、宗介の説得もあって、『MOST』に戻ることを決意した愛。しかも、イメチェンをはたして……靴下に穴が空いていようとなんだろうと、愛の中身は小芝風花なのである……。

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–{第6話ストーリー&レビュー}–

第6話ストーリー&レビュー

第6話ストーリー

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「早く帰ってこい」という宗介(中島健人)の言葉で編集部に戻ることを決めた愛(小芝風花)。ファッションもメークも洗練され、まるで別人のように美しく変身した愛の姿に、編集部のメンバーは驚く。

早速、愛が考えた童話企画について編集会議が行われ、その席で愛は、コラムの執筆を人気絵本作家の夏川ちかげに依頼したいと申し出る。しかし、彼女は10年前に引退していた。作品への思い入れが強い愛は、それでも何とか交渉したいと食い下がり、その真剣な表情を見た宗介はGOサインを出す。

一方、宗介への思いが募る梨沙(佐久間由衣)は、会うたびに幼い頃の話ばかりする宗介に、「昔の話はもうやめない?」と切り出す。愛ではなく、自分を見てほしいという切ない思いからだったが、宗介にはその言葉の意味が分からない。それどころか、愛(梨沙)のある言葉に違和感を覚え、目の前にいるのは、自分の知っている“佐藤愛”ではないかもしれないと疑念を抱く。焦った梨沙は、何とか宗介の気持ちをつなぎとめようと、ある行動に出て…。

その頃愛は、ようやく夏川ちかげ本人に話を聞いてもらえることになり、待ち合わせ場所のホテルへ向かっていた。しかし、そこである事件が発生。ニュースを知った樋口(赤楚衛二)、そして梨沙と会っている最中に愛の窮地を知った宗介は…。

第6話レビュー

大変身を遂げて「ザ・モスト」の編集部に戻ってきた愛。編集部員たちも、その変化に驚きつつも、愛が戻ってきてくれたことを喜ぶ。いなくなってからわかる大切さ……。どう見ても愛がいなくなったことで編集部の一部の仕事が滞っていたのだから。
そして、宗介の態度に変化も。
またイチから頑張るという愛に、「イチからじゃない」とぴしゃり。
「モストの一員だってちゃんと自覚してくれ」
あ~~~よかったね、愛~~!! と思わずテレビの前で拍手してしまった。最初のころはあれだけ「必要ない」って言われていたのに! さらには優しく微笑んで「おかえり」の威力!!
愛がはじめて書いた原稿にも、根気よく赤入れをしてあげているなど、すっかり愛を認めている様子の宗介。というか、もう気になって仕方がないんだな。愛に食べさせてあげるために有名店のケーキを差し入れに買ってきたり……。アプローチの仕方が下手すぎて心配になるぐらいだけども。

愛への気持ちが膨らみつつある宗介。一方、梨沙も宗介への想いを募らせている。昔話ばかりする宗介に対して、「もう昔の話はやめない?」と提案するなど、もう「佐藤愛」ではなく、自分を見てほしい、と思っている。
あと薄々は気がついていたけれど、宗介はいまの愛(梨沙)に対して幼馴染以上の気持ちは抱いていない……? 大切な存在ではあるけど、女性としては見ていない?
しかし、梨沙の気持ちは募っていくばかり。とうとう、愛が持っていたジグソーパズルのパーツを持ち出してしまう。
「もう少し、宗介のそばにいたい」
その気持ちはわかる。でも、あまりにも刹那的で……これ以上、嘘を重ねれば宗介のことも愛のことも、そして自分のことも傷つけてしまう。それがわかっていても止められない。
「私の初恋は宗介だよ」
その言葉は佐藤愛として、ではなく、梨沙にとっての初恋、という意味だったのではないだろうか。

さらに、切ないと言えば樋口である……。愛がモストの編集部に来てからずっとそばで支えているにもかかわらず、異性として見てもらえない樋口。愛の宗介に対する気持ちが大きくなっていくのを、そばで見ることしかできないと樋口自身も気づいているのがわかって切ない。
愛のピンチに、宗介も樋口も駆けつけるけれど、先に愛のもとにたどり着けてしまうのは宗介なのだ。

愛と宗介の関係を応援しつつも、梨沙と樋口、それぞれの恋心の変化が丁寧に描かれているので応援したくなってしまう。
そしていよいよ梨沙が佐藤愛だという嘘が明らかになってしまうのか。そのとき、宗介は? 愛は、梨沙は、どうするのだろう……?

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–{第7話ストーリー&レビュー}–

第7話ストーリー&レビュー

第7話ストーリー

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昔も今も、宗介(中島健人)が好き——。自分の気持ちに気づいた愛(小芝風花)は、すべてを打ち明けようと宗介の元へ急ぐが、そこには梨沙(佐久間由衣)の姿が。物陰から2人の様子を見ていた愛は、梨沙がいまだに愛のフリを続け、ひそかに宗介と会っていたことを知りショックを受けるが、それでも梨沙を問いただすことはできない。

一方の宗介は、愛を思う気持ちが日に日に強くなり、その思いを伝えようとする。しかし愛は、思わず宗介を避けてしまう。そんな2人の様子を見た樋口(赤楚衛二)は、もはや自分の恋が実ることはないのだと、ある決意をするが…。

数日後、宗介は編集長とともに、レストランチェーンの役員と会食を楽しんでいた。その席で、手渡された広報誌に目を通していた宗介は、あるページに見覚えのある顔を見つけ、顔色を変える。

編集部では、部員たちが体調を崩した樋口のことを心配していた。愛がホテルで火災に巻き込まれた日、樋口もまた、雨が降りしきるなか愛を心配して駆けつけ、ずぶぬれになり風邪を引いていたのだ。そのことを初めて知った愛は…。

第7話レビュー

強烈なデレ期到来です。

愛への想いを自覚した宗介。となると、もう抑えきれないのが宗介という人のようだ。
通勤途中にばったり会うとコーヒーを奢ると言い出す。
「昨日は眠れた?」「俺は眠れなかった」「君のことを考えて」
ン゛ン゛ン゛ッ!!
隣の席にいたら絶対大きな咳払いをしてしまうと思う。
さらに、届け物を持ってきた愛を半ば強引に自宅に連れ込む宗介。そこからのアプローチ、告白。そんな雰囲気がある袖のまくり方ありますか? はい?

しかし、愛はというと……。
愛も宗介が今も変わらず好きだと気がついた。が、梨沙が気になって仕方がないのだ。梨沙が佐藤愛のふりをして、いまだ宗介に会っていることを知ってしまったから。
梨沙の親友としては、梨沙に本当に好きな人ができたことは嬉しい。でも……
梨沙が本当のことを話してくれるまで待つという愛。愛が事実を知っていると梨沙に伝える樋口。梨沙も、宗介に本当のことを伝えようと決意する。

が、梨沙が伝えるよりも先に、宗介は梨沙が佐藤愛ではないと知ってしまう。そして、自分のそばにいる佐藤愛が、自分が求めていた佐藤愛なのだと……
そうなると、宗介はもう止められない。すぐに愛の元へと走り出してしまう。
梨沙が何か言おうとしていたことにも気がつかない。話を聞いてくれ、宗介! 梨沙は宗介宛に書いた手紙を渡すこともできなかった。ああああ愛は盲目……

一方、愛は樋口と一緒にいた。ホテルでのボヤ騒ぎのときに、樋口も来てくれていたことを知り、申し訳なさを感じる。
樋口は樋口で、自分の気持ちを持て余しているよう。愛のそばにいたい。だから一番の友達になると決めた。でも、本当の気持ちは……
「今からすること許せ」って言って抱きしめるのも樋口の人柄が出ていて泣ける。
そのタイミングでかかってくる宗介からの電話。
「会いたい」という宗介。「行くな」という樋口。「行ってほしいけど行ってほしくない」と思う視聴者……。
でも、愛は迷わなかった。宗介に会うために走り出す。

無事に会えたふたりは互いを確かめ合い、キスを交わす。
ここで告白していたら「なんだよ、結局は幼馴染の佐藤愛ならいいのかよ!」となるところだが、真実を知る前に愛に告白していたので……宗介の気持ちは揺るがないので……

が、問題はまだまだ山積みだ。愛と梨沙の関係はどうなるのか。樋口とは? それにモスト廃刊の危機はまだ去っていない。
きゅんきゅんだらけの第7話だったが、第8話は試練の回になりそうだ。

※この記事は「彼女はキレイだった」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第8話ストーリー&レビュー}–

第8話ストーリー&レビュー

第8話ストーリー

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今思いを寄せている愛(小芝風花)こそが、16年間、再会を夢見てきた初恋の相手“佐藤愛”その人だと知った宗介(中島健人)。愛もまた、宗介が自分の正体に気づいたことを知り、樋口(赤楚衛二)の告白を振り切って宗介の元へ急ぐ。お互いの気持ちが通じ合った2人は晴れて再会を果たすが、喜んだのもつかの間、愛は梨沙(佐久間由衣)のことが気になっていた。帰宅後、ごみ箱に捨てられていた手紙から、梨沙が宗介に本気で恋をしていたことを知った愛は、宗介の恋人になることをちゅうちょする。

翌日、愛の童話特集が掲載された最新号が発売される。売上は好調だったが、それでもライバル誌に追いつくことはできず、宗介は岸田(木村祐一)から廃刊までのカウントダウンを宣告される。ところが、その会話を偶然、里中(髙橋優斗)が聞いてしまい、廃刊の話は編集部員の知るところに。事実を隠していた宗介に腹を立てた唯子(片瀬那奈)たちは、廃刊をかけた次号の制作を拒否。孤立した宗介が1人で作ることになってしまう。宗介はその状況を甘んじて受け入れるが、孤軍奮闘する上司を前に、樋口は部員たちの思いを代弁するかのような厳しい忠告をする。愛も、宗介と唯子たちの懸け橋になるべく動き出し…。

第8話レビュー

どれだけ愛のことが好きなんだ、宗介!!

ついに本物の佐藤愛と会うことができた宗介。なぜ、再会の場所に梨沙がいたのかも知ることになる。
そこは全然怒らないんだな、逆に「自分のせいで」と言うあたり……どれだけ愛のことが好きなの……。

想いが通じ合い、宗介は少し浮かれ気味だ。
出かける前には愛への挨拶のシミュレーションをしたり、仕事終わりにデートに誘ったり、「一緒に会社に行こう」と家まで迎えに来たり……。
声のトーンも違うんですよ、これまでと! デレるとはこういうことをいうのか!!

しかし、愛としては梨沙のことが気になる。梨沙が本気で宗介を好きだったと知り、話がしたいと言うが、梨沙は出て行ってしまう。唯一無二の友人である2人。「今、愛の顔は見たくない」と言いつつも、スマホの待ち受けは愛と一緒に撮った写真なんだから……。梨沙のことを放っておいて宗介と幸せになるわけにはいかない。でも一方で、梨沙を優先しても宗介は待ってくれている、という気持ちはありそうだ。

メッセージも既読スルーな梨沙に、愛は強硬手段をとる。梨沙の店まで行って待ち伏せしていたのだ。
一度は梨沙も逃げ出すものの、愛だった負けていない。大人の女性が本気の追いかけっこ、なかなか見ない。

互いの気持ちを吐露し合う愛と梨沙。お互いのことが大好きで、必要で。
悲しいことがあっても、嬉しいことがあっても聞いてほしくて。
その存在がいなくなることが、2人にとっては何よりも辛かった。愛が好きじゃなかったら、宗介への想いであれほど苦しむ必要はない。
2人にとって大切な存在となっている宗介が、2人の仲を壊してしまうようなことにならなくて本当によかった。

そして、宗介にも試練が。モストの廃刊について黙っていたことが編集部の面々にバレてしまったのだ。編集部員たちからのボイコットに、宗介はひとりで次号の準備をすることに。そこはきちんと謝って、話し合いをだな……と思っていたら、有給を取っていた樋口が戻ってきてズバリ指摘。

宗介が編集部に謝罪したタイミングで、用意していた企画を提出する。そんな樋口にほかの面々も態度を軟化させる。こういうときって意地を張り合って関係が悪化することはよくある。ナイスアシスト、樋口……。

それにしても、樋口はアシストしまくりである。樋口がいなかったら多分、愛はモストに戻ってこなかっただろうし、愛と宗介は付き合っていないだろうし、モストの存続も危うい。

え……樋口どうにか幸せになって……。

そんな中、宗介が倒れてしまったところで終わった第8話。モストは、愛と宗介のこれからはどうなるのか。

※この記事は「彼女はキレイだった」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第9話ストーリー&レビュー}–

第9話ストーリー&レビュー

第9話ストーリー

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宗介(中島健人)が過労で倒れた。愛(小芝風花)は、連日激務をこなす宗介を心配するが、当の宗介は、愛と晴れて恋人同士になれた喜びでいっぱい。仕事にもより一層精を出し、存続がかかった次号の目玉企画として、メディアにほとんど出ない人気アーティスト・アリサの独占インタビューをとってくる。

一方の愛は、宗介との恋が実ったことで、樋口(赤楚衛二)に対し気まずさを感じていた。そんな愛の胸中を察した樋口は、「気を使わなくていい」と、愛の“最高の友達”になることを宣言。恋人にはなれなくても、せめて仕事仲間として、これまで通りの関係でいたいと願っていた。

そんなある日、休日出勤している宗介に弁当を差し入れた愛は、宗介から「モストの存続が決まったら、プロポーズする」と告げられ、2人の幸せは最高潮に。しかしそこへ、週刊誌にアリサのスクープ記事が出るという知らせが飛び込んできて、独占インタビューはお蔵入りが決まってしまう。

次号の〆切まであと数日、編集部員たちが急いで新たな取材対象者を探すなか、白羽の矢が立ったのは、年齢・性別・国籍すべて非公表の謎の小説家・楠瀬凛。しかし、出版社の編集担当者ですら、楠瀬凛本人に会ったことはないといい、交渉は難航。タイムリミットが刻一刻と迫り、後がなくなった宗介は、あることを決断して…。

第9話レビュー

もうイチャイチャが止まらない。

過労で倒れた宗介のもとに駆け付ける愛。心配そうな表情で愛は一晩中、そばで付き添う。目覚めた宗介、嬉しそうだな……。ベッドに愛を引きずり込んでイッチャイチャ。病院のベッドでイチャつくんじゃない!!

宗介のゴキゲンぶりは止まらない。スーツの肩に鳥のフンが落とされても笑っているし、エレベーターの扉にぶつかってしまっても笑っている。あまりの機嫌の良さに編集部でも訝しがられるほど。愛にもっとちゃんとして、と怒られたらシュンとする。胃に良くないからコーヒーは控えめにするように言われると嬉しくって微笑んじゃう。恋は人を変えるな……。

休日出勤でも、デスクに愛の手作りお弁当を見つけて顔をほころばせる。まだ温かい、愛は帰ったばかりのところだと気がつき、追いかけて、昼休憩をとる。あれっ、今出社したばかりでは……ああ、出社する前にも仕事していたってことですね、うんうん。
そして、「モストの存続が決まったら、プロポーズしようと思っている」とプロポーズを予告! いやもうそれはプロポーズでは……愛もOKしているし、存続が決まらなくてももう結婚してください。

そんな浮かれ気味な宗介だが、モストの廃刊危機は変わらずだ。さらには、次号の目玉記事となるはずだった人気アーティスト・アリサのインタビューが、スクープによってとりやめになる。新たな取材対象として年齢・性別を含むすべてが非公表の楠瀬凛にオファーするが、楠瀬の担当編集さえも会ったことがなく、交渉もままならない。
そこで、宗介がとったのは、スタッフそれぞれがやりたい記事をやるというものだった。ヤケにも見える路線だが、モスト編集部員を信用してのこと。編集部はいつもにも増して活気があふれるが……。

状況を見る限り、ライバル誌に勝つことは難しそうだ。だからこそ、ひとりになったときの宗介の表情は冴えない。そして、愛にモストが好きだったのだと涙ながらに告白する(1話の間での中島健人の表情のふり幅よ……)。
ただ、それぞれが全力を出し切った。あとは刷り上がるのを待つのみ……というところで、宗介の元に楠瀬凛から取材を受ける、と直接連絡が入る。楠瀬凛のインタビューがあれば、もしかすると……。
楠瀬の元に向かう宗介。ドアを開けた先にいたのは、樋口だった。

ときどき映る、樋口の部屋が妙に広く、ゴージャスだったのでてっきり文講グループ会長の息子だと思っていた。キレイなミスリード! ちなみに会長の息子で文講出版の副社長に就任したのはモストの編集部員・宮城だった。宮城さん、副社長の力でモストの廃刊、阻止できませんか!?

来週はいよいよ最終回。モストの運命は? 宗介と愛の関係の行方は?
一部生放送もあるとのことで期待は高まるばかりだ。

※この記事は「彼女はキレイだった」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第10話ストーリー&レビュー}–

第10話ストーリー&レビュー

第10話ストーリー

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宗介(中島健人)が起死回生の一手として取材交渉を続けてきた謎の作家・楠瀬凛の正体は、樋口(赤楚衛二)だった。にわかには信じられず、言葉を失う宗介に、樋口は「モストを救いたい」と、自らの生い立ちや小説への思いをつづったインタビュー原稿を手渡す。記事を掲載すれば話題になることは間違いなく、『ザ・モスト』の存続も夢ではない。しかし、正体が明らかになったら楠瀬凛の生活は一変してしまう——。悩んだ末、宗介は掲載を見送ることを決めるが…。

一方、愛(小芝風花)の元には、絵本作家のちかげ(日髙のり子)から「絵本の仕事を再開する」とうれしい知らせが届く。さらに、ちかげのアトリエへ行くと、「ここで、いっしょに働かない?」と誘われ、胸がときめく愛。絵本作家になることが幼い頃からの夢だった愛は、うれしくなり、早速宗介に報告するが…。

小さなうそから始まった、愛と宗介の初恋の行方は!?

第10話レビュー

大円団! である。

謎の作家・楠瀬凛が実は樋口だったと発覚。『ザ・モスト』の存続のために、自身のインタビューを掲載して構わないと言う。すでにインタビュー原稿も用意済み。編集部員だから、入稿予定日も全部わかっている。しかし、宗介は樋口のこれからの生活を案じて掲載は見送ることを決意。雑誌の存続よりも、樋口を守るための決断だったわけだが、結局、インタビューは掲載されてしまう。樋口自身が印刷所に連絡をして、インタビューが掲載されたものを印刷するように指示したのだった。

そのおかげもあって、『ザ・モスト』の販売数は伸び、存続も決まる。
正直、宗介も、愛も樋口に助けられてばかりだ。愛がここまで編集部でがんばることができたのも、2人が付き合うことになったのも、バラバラになりそうになった編集部をまとめたのも樋口。これで廃刊の危機までも救ったとなったら、そりゃあ宗介だって「自分の力じゃない」と言うわけである。
樋口のすごいところは、がんばる誰かの背中を押し続けていることだ。隠した本音も見透かしてしまう。そのせいで彼は自分本位に動けないのかもしれないけれど。自分の意志を優先させたのは、愛に告白をし、「(宗介のもとに)行くな」と言ったときだけではないだろうか。

編集部を去ることになった樋口。それでも、愛の幸せを一番に願っているし、大切な存在で居続けたいと思っている。「納豆をまぜるときくらいは俺のことを思い出して」って愛だけじゃなくてたぶん“かのイレ”視聴者全員思い出すので安心してください……。

そんな樋口のサポートもあって、恋人同士になれた宗介と愛。宗介はモストでの功績が認められニューヨークに戻ることに。つまり、2人は離れ離れになるということだ。
愛は絵本作家の夢を叶えられるかもしれない、チャンスのとき。
黙ってニューヨーク行きを決めてしまう宗介に愛は怒る。一度はついていくことも決めかけるが、愛が選んだのは、日本に残り、絵本作家を目指す道だった。
離れて暮らすことで心配なのは、2人の場合はシンプルに「会えなくて寂しい」だけな気がする。遠距離恋愛になったことで気持ちが離れるとか、他の人を好きになるといったことがあまり想像できない。初恋の相手で、大人になるまで会わなかったのに、もう一度恋に落ちた。2人にしかわからない世界や価値観があるし、お互いじゃないとダメなのだ。
だから、愛の「人は好きなことをやっている姿はキレイ。私もキレイになりたい」というセリフもすんなり伝わる。

そんな2人に何が必要だったかというと、幼なじみの恋から、大人の恋への脱皮だ。
ということで、あの玄関先でのキスですよ!!
一旦は帰った彼女が覚悟を決めて戻ってきたんだから、帰すわけがないでしょうが!!
思わず「おめでとう」とスタンディングオベーションをするところだった。

ラストシーンは子どもと手を繋ぎ、横断歩道を渡る宗介の姿。
「雨」が「彼女はキレイだった」では印象的だった(生放送シーンも雨!)中で、最後は傘を閉じて、虹の下を歩く。ハッピーエンドに心も晴れ晴れだ。

※この記事は「彼女はキレイだった」の各話を1つにまとめたものです。

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(文:シネマズ編集部)

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–{「彼女はキレイだった」作品情報}–

「彼女はキレイだった」作品情報

冴えない太っちょ少年からイケメンエリート!
優等生美少女は無職の残念女子に!
真逆の成長を遂げた二人の、“共感度120%”ラブストーリー!
イケメンエリートで“最恐毒舌”副編集長は中島健人!!
冴えない無職残念アラサー女子は小芝風花 !!
愛(小芝風花)の魅力に気づき、宗介(中島健人)の強力な恋のライバルは赤楚衛二 !!
愛と親友だが宗介に次第に惹かれていく超完璧オシャレ美女は佐久間由衣 !!
果たして四人の恋心が揺れ動く四角関係の結末は?

放送日時
2021年7月6日スタート。毎週火曜21時~ ※初回15分拡大

出演
中島健人/小芝風花/赤楚衛二/佐久間由衣/高橋優斗(HiHi Jets/p二-XJr)/宇垣美里/寒川綾奈/村瀨紗英/山田桃子/LiLiCo/木村祐一/营原大吉/本多力/片瀨那奈

原作
「彼女はキレイだった」
©MBC/脚本 チョ・ソンヒ

脚本
清水友佳子
三浦希紗

音楽
橋本由香利
主題歌
Sexy Zone「夏のハイドレンジア」(Top J Records)

オープニング曲
Awesome City Club「夏の午後はコバルト」 (cutting edge)

演出
紙谷楓
木下高男
松田祐輔

プロデューサー
萩原崇
芳川茜
涉谷英史

制作
カンテレ
共同テレビ