華麗でハイスペックな御曹司バチェラーを巡る、7人の女性たちのバトルを描く愛憎サスペンスドラマ「女の戦争~バチェラー殺人事件~」が放送開始となった。
古川雄大が主人公を演じ、7人の女性たちは、葵わかな、トリンドル玲奈、寺本莉緒、尾碕真花、北原里英、成海璃子、真飛聖が演じる。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
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もくじ
第1話ストーリー&レビュー
第1話ストーリー
ホテルの結婚式場。新郎姿の主人公・鳴戸哲也が庭園で血を流して死んでいる。
遡ること、3か月。資産3000億の巨大ホテルグループの御曹司である彼は、人気恋愛バラエティ番組「ゲット・ザ・バチェラー」に花嫁を探すため出演。多数の応募者から選ばれた7名の女性達が、デートや数々のバトルに挑戦。番組冒頭からバチバチと火花を散らす。
第一回目のチャレンジはなんとツーショットデートを掛けた薪割り合戦!しかし、その戦いの最中に思わぬ大事件が!
実は、彼女たちにはそれぞれ隠された裏の顔があった。その秘密とは?彼女たちの真の目的とは?
そして、一人目の脱落者はいったい誰なのか…!?
第1話レビュー
テレビ東京の土曜深夜“サタドラ”でドラマ「女の戦争~バチェラー殺人事件~」がスタートした。
主演は、ミュージカル界でも大活躍の古川雄大。同ドラマで古川は、御曹司の鳴戸哲也を演じる。
総資産3000億円の哲也の愛情を得るために7人の女性がバトルを繰り広げる同ドラマ。
一人ずつ脱落していくという展開だ。
しかし、第1話の冒頭で哲也の死が明らかに……。
哲也は7人の花嫁候補の誰かに殺された?
花嫁候補を演じるのは、葵わかなやトリンドル玲奈、成海璃子など主演を担ってもおかしくない華やかな女優陣ばかり。
7人の女性が壮絶な戦いの末に、どんな末路をたどるのかも楽しみである。
女優たちの役名は自分の名前という設定も斬新だ。
たとえば、葵わかなが演じるのは「志倉若菜」、トリンドル玲奈は「河原麗奈」。
視聴者も演じるほうもすっと役に没頭できるしくみになっている。
第1話では早々に女性のたちの火花が散る。
表の顔と裏の顔、それぞれがなんらかの秘密や問題を抱えていることがわかる。
そして、御曹司役にぴったりな古川。
彼は横顔がとくに美しい。
女の罵り合い、醜い争いは週末の深夜に気楽に見るようなストーリーではないかもしれない。
とはいえ、出演する女優陣たちの華やかな衣装やテンポの良いストーリー展開が飽きさせることはなさそう。
葵わかな、トリンドル玲奈、寺本莉緒、尾崎真花、北原里英、成海璃子、真飛聖ら個性豊かな7人の女優が演じる女の戦争。
推理要素も楽しめそうなので、最終話までじっくり楽しみたいと思う。
一人目の脱落者はあの人かな?
すでに私の中で目星はついている―。
※この記事は「女の戦争~バチェラー殺人事件~」の各話を1つにまとめたものです。
–{第2話ストーリー&レビュー}–
第2話ストーリー&レビュー
第2話ストーリー
麗奈(トリンドル玲奈)の裏の顔が暴かれ、薪割りの斧の犯人も見つかり、事態が落ち着いたところで、最初の脱落者が発表される。残り6名になった女性たちは、新たなバトルに挑戦することに。今回は2対1のデート対決!哲也(古川雄大)と共に、プールやヨガを楽しむ若菜(葵わかな)ら女性達。そんな中、またしても誰かが仕組んだ危険な罠が!ぶらさがりヨガの最中に理恵(北原里英)の布が切れてケガを負ったのだ…。
女性たちのバトルの怖さがグッと増した第2話!果たして次の脱落者は…。
第2話レビュー
花嫁修業中の麗奈(トリンドル玲奈)が顔の整形を謝罪したところからはじまった第2話。
「生まれ変わりたかった」と自らの秘密を暴露した玲奈だったが、参加者からは軽蔑のまなざしで見られてしまう。
唯一、古川雄大が演じる御曹司バチェラー、鳴戸哲也からは
「今の麗奈さん、とても素敵ですよ」と絶賛され、笑顔になる麗奈だったが、哲也の言葉でさらに周りの反感を買うことになってしまった。
不穏な空気の中、一人目の脱落者が発表されることに。
それは、セレブ経営者の遠藤星(真飛聖)だった。
低俗な方法で参加者に嫌がらせをしていた星。
この結果には誰もが納得であった。
残った6名で新たな戦いが始まった。
第2話では、哲也を中心に2対1のデートプランが展開されることに。
元国民的アイドルの一ノ瀬りお(寺本莉緒)と麗奈はプールデート。
看護師の嶋田理恵(北原里英)と、デパート店員の志倉若菜(葵わかな)はヨガデート。
弁護士の須崎利子(成海璃子)と、財閥令嬢の森下一香(尾碕真花)はサイクリングデートをすることになった。
しかし、ヨガデート中の理恵が転倒し、怪我をしてしまった。
理恵に優しく接する哲也。
歯がゆい思いをする女性メンバーたち。
哲也を中心にさらに女性たちの仲が悪くなっていく。
次に脱落する人はいったい誰なのか……。
ここまでのところ、どの女性にも共感できない筆者だが、彼女たちの背景はとても気になる。
ただ単に玉の輿になりたいだけなのか? じつは何か企みがあるのか……。
また、初回で何者かに殺されてしまうことがわかっている哲也にも同情をしてしまう。
つねに物憂げな表情の古川は、今回のバチェラー役にぴったりと言える。
少々展開の早い「女の戦争~バチェラー殺人事件~」。
この先もどんな女の戦争が起こるのだろうか—。
※この記事は「女の戦争~バチェラー殺人事件~」の各話を1つにまとめたものです。
–{第3話ストーリー&レビュー}–
第3話ストーリー&レビュー
第3話ストーリー
さらに一人が脱落し、残された女性たちはあと5人。今回はリゾートパーク内デート企画!くじで勝った若菜(葵わかな)と一香(尾碕真花)がピクニック、遊覧船クルーズを満喫。その一方で、デートに参加できず焦りを感じた女性たちは、りお(寺本莉緒)の提案をきっかけに、ある企みを…。少しずつ女たちの秘密が明らかとなり、物語が複雑に動き始める第3話!
第3話レビュー
開始早々から、二人目の脱落者が発表された。
それは、弁護士の須崎利子(成海璃子)だった。
自分が脱落者に選ばれたことに納得のいかない利子。
すごい剣幕でまくしたて、最後には「ちくしょー」という言葉を残して去っていった。
ストーリーを引っ張っていく存在だと思っていた成海璃子がここで脱落したことには、びっくり。
残されたの5人は安堵するものの、女同士の争いはさらにエスカレートしていく。
総資産3000億円の御曹司の鳴戸哲也(古川雄大)の結婚相手になるために、女たちは暴言を吐き合ったり、突き飛ばしたり。はっきりいってめちゃくちゃだ。
女たちの醜い争いを目の前にして哲也の笑顔が引きつるのもムリはない。
そんな哲也は、この中の誰かに殺されてしまうというのだから、悲惨すぎる展開だ。
第3話では、3人目の脱落者に怯えつつも女たちは騙し合いを繰り返す。
はたして次の脱落者はいったい誰なのか?
その前に、番組の名物“暴露タイム”が開始された。
戦々恐々とする中、今回選ばれたのは財閥令嬢の森下一香(尾碕真花)。
SNSの裏アカで誹謗中傷を繰り返していた一香は、全員の前でとんでもない裏の顔を暴かれてしまう。
一香が哲也に「お願いします。私を落とさないでください」と頭を下げるが、そのままメンバーたちはデートに向かってしまった。
その姿を見ながら「殺す」とつぶやく一香。
哲也を殺したのは一香なのか?
来週の展開にも期待したい。
※この記事は「女の戦争~バチェラー殺人事件~」の各話を1つにまとめたものです。
–{第4話ストーリー&レビュー}–
第4話ストーリー&レビュー
第4話ストーリー
一香(尾碕真花)の裏の顔が暴かれ、複雑な空気の中、今度は麗奈(トリンドル玲奈)、理恵(北原里英)、りお(寺本莉緒)の3人と、哲也(古川雄大)とのテーマパーク内デート!皆それぞれ哲也に過激なアプローチを仕掛け、よりバトルが白熱する。そんな中、突如謎の仮面男が現れ、空気は一変!予測不能なハプニングが起こり、意外な脱落者も出てしまう盛りだくさんな第4話!
第4話レビュー
前回は、森下一香(尾碕真花)の「殺す」という物騒な言葉で終わった。
第4話は一香を横目に御曹司バチェラー・鳴戸哲也(古川雄大)とテーマパークデートに向かう、河原麗奈(トリンドル玲奈)、一ノ瀬りお(寺本莉緒)、嶋田理恵(北原里英)の3人。
哲也の気を引こうと必死の3人は、それぞれが哲也に色仕掛けをする。
そこへ、一香の差し金で「自称りおの婚約者」が乱入。
りおがその男に襲われそうになったところを、哲也が助けるという展開だった。
その後、一香とりおは取っ組み合いのケンカ。
ドラマのタイトル通り、女の戦争は凄まじいものだった。
と、同時に哲也の王子様感はハンパない!
このアンバランスさも面白い。
結局、一香とりおは脱落。
残りは麗奈、理恵、志倉若菜(葵わかな)の3人となった。
第4話では伏線も多く、残りの3人の意味深な行動が興味をそそった。
麗奈は、哲也と見たこともない女性とのツーショット写真を見つめている。
理恵は大量の薬をゴミ箱へ。
そして、若菜も何やら思いつめた表情を浮かべている。
次に脱落するのは?
(筆者の予想は理恵だが、どうだろうか……)
出演者、全員が怪しくてたまらなくなってきた第4話。
はたして哲也を殺したのはいったい誰だろうか。
最終話までドキドキだ。
※この記事は「女の戦争~バチェラー殺人事件~」の各話を1つにまとめたものです。
–{第5話ストーリー&レビュー}–
第5話ストーリー&レビュー
第5話ストーリー
残された3人の女性の中から、ついに最後の2人に絞られる。ここで、哲也(古川雄大)の父・英一郎(羽場裕一)が登場し、残った二人は、驚くべきテストで対決することに!しかし、英一郎には哲也に落としてもらいたい女性がいて…。果たして、英一郎が彼女を脱落させたい理由とは?様々な過去が交差する第5話。そして、自ら自分の秘密を打ち明けた理恵(北原里英)の運命はいかに!
第5話レビュー
嶋田理恵(北原里英)の「私、人を殺しました」という衝撃告白で終わった前回。
第5話は、冒頭からその理由が明らかになった。
看護師をしていた頃、余命わずかの患者から「家族のために死にたい」と懇願された理恵。
患者の願望を叶えるために、麻酔をほんの少しだけ多めに投与したという。
その後、人を殺めてしまった罪の意識から精神安定剤が手放せなくなったと告白した。
思いつめた理恵の表情に御曹司バチェラーの鳴戸哲也(古川雄大)も視聴者も、ぐっと心を持っていかれたに違いない。
理恵のしたことはもちろん犯罪だが、理恵に同情してしまう部分もある。
そこで理恵は
「哲也さん、私と結婚してください」と、突然プロポーズ。
河原麗奈(トリンドル玲奈)や志倉若菜(葵わかな)があっけにとられていると、
短時間で理恵の過去について調べた番組スタッフが
「理恵さんの話しはすべて嘘でした」と明かした。
そう、ここまでの話はすべて理恵の作り話だったのだ。
しかも理恵には、病院内で不倫をしていた過去があった。
すべてを番組スタッフによってばらされてしまった理恵はここで脱落。
今にいたるまで、金や地位に目がくらんだ5人の女性の修羅場を見せられてきた哲也。
本当に気の毒でならない。
そこで哲也の父、鳴戸英一郎(羽場裕一)が登場。
麗奈と若菜を選ぶ際のテストに栄一郎も参加するという。
この父親がこれまでに登場してきた人の中で誰よりも腹黒い。
純粋の塊ともいえる哲也に、なぜこうも自分の利益ばかり考える狡猾な人間が集まってくるのか。
しかもこの後、殺されるなんて……。
次週、早くも最終回を迎える同ドラマ。
哲也の死は番組の演出で、最後には麗奈もしくは若菜のどちらかとハッピーエンドにならないものか。
最終回を楽しみに待とう。
※この記事は「女の戦争~バチェラー殺人事件~」の各話を1つにまとめたものです。
–{第6話ストーリー&レビュー}–
第6話ストーリー&レビュー
第6話ストーリー
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哲也(古川雄大)は、父・英一郎(羽場裕一)の意向や自分の気持ちの中、葛藤を繰り返しながらも、最後の一人を選ぶ。番組の撮影は無事終了し、舞台は結婚式へ!脱落した女性たちも笑顔で参列し、幸せな結婚式になる…はずだった。そこで待ち受けていたのは哲也の死。哲也が最後に選ぶのは誰なのか?最後に哲也を殺すのは誰なのか?ようやくすべての謎が明らかになる、衝撃の最終話!
第6話レビュー
どこかでハッピーエンドを期待していたけれど、やはりそうきましたか—。
(以下、語らずにはいられないのでネタばれ満載です。まだ観ていない方はご注意ください)
***
資産3000億円、鳴戸グループ御曹司の哲也(古川雄大)が選んだのは、若菜(葵わかな)だった。
かつて哲也の恋人だった麗奈(トリンドル玲奈)の横で幸せそうに見つめる2人。
哲也の心を取り戻せなかった麗奈の心は、憎悪で満ちているようだった。
収録後、これまで我慢していた思いを父の英一郎(羽場裕一)にぶつけた哲也。
案の定、親子は言い争いになってしまった。
しかし、哲也が胸の内を見せたことによって誤解が解け、親子関係は修復しそう。
振りかえってみると花嫁も見つかり、父との確執も少し解けたこの日が哲也にとって一番幸せだったのかもしれない。
にもかかわらず、その哲也を刺したのは若菜だった。
「あなたが頑張って鳴戸英一郎に認められて良かった。これで大切な人を奪われる痛みを味あわせてやれる」
「だから復讐には最高なの」
刺した後に発したこの若菜の言葉には背筋が凍った。
倒れる哲也……。
あぁ……。
「はい、カット」
の声を期待していたが、テレビ収録の続きではなかった。
哲也の美しい顔がみるみるうちに苦悶の表情を浮かべる。
一筋の涙を流しながらそっと目を閉じた……。
そして、花嫁姿の若菜も橋から身を投げたよう。
悲しくも白いベールが水面に浮かんで番組は終了。
かつて若菜の母が「一緒に幸せになりたい人を探すのも大事だけれど、この人となら不幸になってもいいっていう人を選びなさい」と言った意味がここにきてわかった。
本当に二人して不幸になってしまうなんて。
若菜の恨みはそこまでも激しかったのか。
「愛情」よりも「復讐」が勝ってしまった結果だった。
それにしても、毎回映る「赤いヒール」の足元は紛らわしかった。
麗奈が犯人と見せかけたかったことはよくわかる。
さらに、久々の登場の星(真飛聖)や利子(成海璃子)、そして理恵(北原里英)の何か含んだ横顔はなんだったのか?
深読みかもしれないがどちらにしても哲也は、誰かに命を奪われる運命だったのかもしれない。
ディズニー映画に出てきそうな心優しい王子様、哲也。
誰よりも幸せになるべきだったヒロイン、若菜。
ここ最近でみたドラマの中ではピカイチに後味の悪い作品ではあったが、全6話を存分に楽しませてもらった。
と、同時に哲也には「不憫で仕方ないで賞」を送りたい。
天国で二人が幸せに暮らしているところを想像しながら「女の戦争~バチェラー殺人事件~」の筆をおきたいと思う。
※この記事は「女の戦争~バチェラー殺人事件~」の各話を1つにまとめたものです。
(文:シネマズ編集部)
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–{「女の戦争~バチェラー殺人事件~」作品情報}–
「女の戦争~バチェラー殺人事件~」作品情報
バチェラーの愛を巡って繰り広げられた女性たちのバトルの末、辿り着いたのはバチェラーの死…?
女性たちは、ただ哲也と結ばれたいだけではない。
女性たちにはそれぞれ“裏の顔”があり、それぞれの狙いがあり…。
哲也が最後に選ぶのは誰なのか、哲也を殺すのは誰なのか、欲望にまみれた愛憎サスペンス。
出演:古川雄大/葵わかな/トリンドル玲奈/寺本莉緒/尾碕真花/北原里英/成海璃子/真飛聖/松大航也/喜多乃愛/芹沢瞬/羽場裕一
脚本:山岡潤平
演出:北川瞳/安見悟朗
音楽:福廣秀一朗/平野真奈
主題歌:Cö shu Nie(コシュニエ) 「undress me」
チーフプロデューサー:稲田秀樹(テレビ東京)
プロデューサー:田中智子(テレビ東京)/高石明彦(The icon)/古林都子(The icon)
制作協力:The icon
製作著作:テレビ東京