<にぶんのいち夫婦>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

国内ドラマ

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比嘉愛未が主演のドラマParavi(テレビ東京系)新ドラマ「にぶんのいち夫婦」が2021年6月2日より放送開始。

本作は、結婚2年目の32歳の主婦・中山文(なかやまあや、演・比嘉愛未)が主人公。

イケメンで誠実な夫を持ち世界一幸せな妻から一転、夫のスマホに表示された女性からのメッセージをきっかけに浮気疑惑が浮上、セックスレスも重なり不安と不信感が募っていく。

夫婦の小さなすれ違いが、大きな亀裂を生んでいく…。夫の浮気は事実なのか?その相手の正体は?ハラハラする展開に目が離せなくなること間違いなし!

今期2つの作品でドラマ初主演となる比嘉愛未が、今まで見せたことのない大胆な役柄に挑戦! 突然陥った状況に立ち向かう「サレ妻」をリアルに演じている。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・「にぶんのいち夫婦」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話ストーリー

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結婚2年目、32歳の中山文(比嘉愛未)は、周囲も羨むイケメンで誠実な夫・和真(竹財輝之助)と平穏な生活を送っていた。二日酔いで昼まで寝ている嫁のために、朝食まで作ってくれる…文は、自慢の夫を手に入れ「世界一幸せな妻」だと思っていた…そう、“あの日”までは。

ある日、文はひょんなことから和真の携帯に届いた意味深なメッセージを見てしまう。そして、帰りが遅くなり始める和真。浮気?2ヶ月のセックスレスも重なり、文は不安を募らせる。しかし決定的な証拠はない…。夫の浮気を追求するか否か…。迷いの結婚生活が始まる――。

第1話レビュー

朝起きるとかっこよくて優しい夫がさわやかに「おはよう」と言い、二日酔いの自分のために朝食を作ってくれている。なんと幸せな夫婦生活だろう……というシーンから始まるが、夫が会社へと出かけて行った後、妻・文(比嘉愛未)は夫が作った朝食をシンクにぶちまけた。

「ゆるんだ顔してんじゃねーよ!」

と叫ぶ。かなり衝撃的なシーンにビビった。一体何があったというのか。

それまではイケメンで誠実な夫・和真(竹財輝之助)との新婚生活、友人たちにも羨まれ自分を世界一幸せな妻だと思っていた文だったが、ある夜たまたま夫のスマホに「今日は楽しかった♡♡♡」と女性からのメッセージ通知が入っているのを見てしまう。和真に限ってそんなことはないと思おうとする文だったが、夫の帰りが遅い日が続き、不安を募らせていく。

2か月ほどセックスレスが続いていることも、文を不安にさせていた。若い女と裸で抱き合う和真を妄想してしまい、「ずっと邪魔だった」と追い詰められ殺されそうになる悪夢まで見てしまうようになる。

さらに2度目の結婚記念日に仕事の飲み会が入り、朝まで接待をしなくてはいけないから朝帰りになる、結婚記念日当日に行くはずだった思い出の店は別に日に予約したと言うのだ。いくら仕事とはいえ、大切な日に飲み会に行かなくても、せめて夜のうちに帰ってきてほしいと言う文にわかったと言う和真。

いくら仕事とはいえ、結婚記念日に朝帰りというのはもう少し何とかならないものかと思う。この作品は文の夢や妄想のシーンも出てくるため、どこまでが現実でどこまでが想像なのかわからない点がある。冒頭和真が出かけた後に文ではない女性と待ち合わせして微笑むシーンが出てくるが、これが現実なのか想像なのかがちょっとわからないのだ。

だから、文の勘違いの可能性もあるかもと思いつつ観ていたが、確かにあやしすぎる。

結婚記念日のことで文と口論した後、バックハグで謝ってきて、家を出た後ほっとした顔をしていた。もしかしたら久々にセックスするのかも? と思った夜、シャワーから戻ってきた和真の前で寝たふりをする文を見て「よかった、寝てる」と言ったことだ。スマホも光っていたし、あやしい。

結婚記念日当日、豪華なごちそうを作って和真の帰りを待つ文。日付がまわっても帰ってこず「相手がつぶれてしまったので今夜は帰れない」とだけ告げて電話は切れ、何度かけなおしても出ない。和真がホテルらしきところで相手に「せっかくだから楽しんだ方がいいだろう?」と言っているのは、現実なんだろうか。現実だったら最低すぎる。

初回からほぼ確定黒な雰囲気、これからどうなっていくのか。

文が定期的に4人で集まる高校時代からの付き合いの友人たちを黒川智花、秋元才加、瀬戸さおりが演じている。

未婚既婚どちらもいてそれぞれの立場が違う4人。今後友人のエピソードもストーリーに絡んできてきそうだ。というか、もしかして夫の友人相手がこの中にいたりして、と飛躍した想像をしてしまった。さすがにないか。

ハラハラ半分、楽しみ半分で次回を見守りたい。

この記事は「にぶんのいち夫婦」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第2話ストーリー&レビュー}–

第2話ストーリー&レビュー

第2話ストーリー

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結婚記念日の準備を済ませ、和真(竹財輝之助)の帰りを待っていた文(比嘉愛未)。そこへ、今夜は帰れないと和真から連絡が入る。「本当に浮気しているの?」そんな疑いが消えない文は家を飛び出してしまう。

行く宛もなく家に戻った文を、和真は優しく迎え入れる。「信じていいよね…」そんな文の思いもつかの間、またしても和真に怪しい行動が…。ついに和真の浮気相手らしいアカウントを特定した文。そこに記されていた衝撃の内容とは!?

第2話レビュー

結婚記念日、ついに飲み会から帰ってこなかった夫・和真(竹財輝之助)。ごちそうとケーキと花が並んだテーブルに突っ伏して朝を迎えた文(比嘉愛未)は、いてもたってもいられず家を飛び出す。

とはいえ行く当てもなく「和真はどんな顔で帰ってくるんだろう。きっとにやけたいやらしい顔で帰ってくるんだろう」と考えていると、疲れた様子で歩く和真を見かける。「もっと心配してあせればいい。もっともっと苦しい時間をこっちは過ごしたんだから」としばらく外にいたが、帰宅した和真から続けて連絡が来るのを見て、頭を冷やして家に帰る。

帰った文に「電話に出ないから探しに行ったんだよ」という和真に「お前に言われたくないだろう」と思ってしまったが、寒いから早く家に入ってと入るように促し、抱きしめて「ごめんね文ちゃん」と昨晩のことを謝られ、もう忘れようと思った。が、さっきまで着ていたコートとスーツをクリーニングに出したことがわかる。「証拠隠滅のためだ、そこまでして浮気したいの?」とすぐに怒りに変わる。

毎年恒例のイタリアンに1日遅れで行くものの、文の心は冷えていた。思い出されたその店での光景は、プロポーズされたときのものだった。和真はこんなにドキドキしながら意を決してプロポーズして、二人はとても幸せそうだったのに、たった2年くらいでこんなことになってしまうのか。怖い。

結婚記念日のプレゼントとしてもらったのは、バングル部分にかわいい花がたくさんついているかわいらしい時計だった。「私にはかわいすぎる」とつぶやく文。帰宅後和真に身体を求められるが、いろいろな思いが巡って拒否してしまう。

文は友人たちと高校の同級生の一人・優香(瀬戸さおり)の新築の家にお邪魔していた。銀行員の旦那さんが建てたというその家を羨む3人。様子のおかしい文を心配した友人たちに声をかけられ、「和真が浮気してるかもしれない」と泣き出してしまう。SNSから特定する方法をよく知っている香住(秋元才加)が「忙しい男が不倫するのは職場の女」と、和真にLINEを送ってきた「さとみ」らしき女を特定する。自分より若くて女っぽい体つきの女性。真実を知るのが怖くなり、さらに調べようとする香住を止める。

夜になると思っていた優香の夫が予定外に早く帰ってきた。夫の表情も変だし優香は怯えている様子。一瞬後に夫は笑顔になり2階に上がっていき、後を追う優香。「優香って旦那の前で変だよね」という話をしていると、新しいはずなのに棚に穴が開いているのを見つける。

さらに上からすごい物音が聞こえてきて、ひきつった顔で夕飯の準備を始める優香に「いきなり帰ってきたんだからあるものでいいじゃん」と言う香住だが、彼は和食党だからピザなんて食べられないと言い、さらに2階から物音がして「申し訳ないけど今日はお開きでいいかな」と言われる。

場所を移して話す文、香住、さやか(黒川智花)の3人。お酒が入り独身の二人が「既婚者ってどこかで寂しい独身のこと見下してんだよ」「既婚者の悩みって贅沢な悩みだよね」と話だし、脳内で反論する文。独身の不安はとてもわかるのだが、さっき「夫が不倫してるかも」と泣いていた友人の前でそんな話する……?

もともと仲の良い同級生でもライフステージが変わって話がずれていく、みたいなことはよくあるが、今後そういう展開も増えていくのだろうか、ちょっとしんどいな。二人も無神経だが、文の心の言葉「自由な二人にはわからないんだろうな」も、二人と文との立場を分断している。

後日さやかから「やっぱ和真さんが浮気するはずないと思うんだよね。早くインスタで確かめなよ」と言われ、「さとみ」という人物のインスタを確認すると結婚記念日に「彼氏は既婚者!2か月目ラブラブ♡」という文が。また別の投稿で「彼氏にサプライズでプレゼントもらった」と載せている時は、文が結婚記念日にもらったものと全く同じだった。

こ…これはクロでは……。文にはちょっとかわいいデザインだったのもこの理由なら納得だ。腕に着けていた時計を外して投げつける。無理もない。

ふざけた真似して、覚悟はできてんの?

外野として見たら、和真が浮気しているとしたら許せない、で済むが、当事者だったら浮気の疑いがあったとして、どうしていいか本当に悩むことだろうと思う。文も作中で考えていたが、言ってどうするのか、相手と別れるのか?とも思うし、もし言ったら相手がやめてくれるかはわからない。もし伝えて切り捨てられるのが自分だったらと思うと、とても怖い。実際、夫に離婚を切り出したら数日で離婚届を出されてしまった、という話も聞いたことがある。

和真の浮気相手と思われる女、いくら自己顕示欲が強いからと言って公開のインスタに「彼氏は既婚者♡」なんて書くだろうか。最悪不倫の証拠になって訴えられたりする可能性もあるのに。

ラスト、例の女に「待った?」と笑いかける和真は現実なんだろうか。

次回予告では子作りしようとしたり、和真の両親らしき人に「あなたたちの息子、若い女と浮気してます!」って叫んでいたり、波乱の展開になりそうだ。

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–{第3話ストーリー&レビュー}–

第3話ストーリー&レビュー

第3話ストーリー

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和真(竹財輝之助)の浮気相手らしきアカウントを見つけ、投稿の詮索が止まらない文(比嘉愛未)。さらに和真の裏アカも?「私の何がいけなかったの?」文はそんな思いを抱きながら打ちのめされていたが、崩れていく夫婦の信頼関係を繋ぎとめるべく、和真に妊活を提案する。

そして、タイミング法を試すことになった文と和真。「子供ができたら何か変わるかもしれない…」かすかな希望にすがる文を、さらなる絶望が襲う…!

第3話レビュー

結婚記念日の日は飲み会と称して外泊した夫の和真(竹財輝之助)を疑っていた文(比嘉愛未)。浮気相手らしき女のアカウントも発見し、結婚記念日にもらったプレゼントもその女と同じものだとわかった。

完全にクロ、絶望的な状況で、子どもができたら和真を繋ぎ止められるのではないかと考える文(なんでそうなる)。和真の子どもが欲しいと訴え、二人で妊活をすることに。

これは友人・香住(秋元才加)のセリフ「浮気してるかもしれない相手とどうやってちゃんとした家族になんのよ」に全面同意だが……。文の回想が入る。文の母は、父の浮気が許せず、数年後に何年たっても許せないものは許せないと家を出て行ってしまったのだ。母のようにはなりたくないという気持ちがあるようだ。

不妊治療がつらいものだということはもちろん初めて聞いたわけではないし、だとしても実際治療されている方の苦労は想像してもしきれないが、改めて映像として見せられると特に精神面のしんどさが伝わってくる。検査のためにAVなどが置かれた部屋で精子を出せと言われ、やっとのことで終えて出ると次の患者に「おっそ」となじられる。映像としては出てこないが、女性側はさらに注射など、身体的にもつらい治療を度々せねばならない。

タイミング法は、日にちは指定されるので当然ムードもへったくれもない。指定されたタイミングの日、この日はそのために空けてと念押しし、いつもなら対応する同僚からのSOSも断り早く帰った文(というか定時になった後に引きとめるのはどうなんだ)。和真に精のつく夕食を用意するが、昼が遅かったから明日の朝食べると途中でやめてしまう。

「じゃあ始めようか」ベッドの上で「大丈夫、嫌じゃない」「これで全部うまくいく」と自分に言い聞かせる文。だが和真は服を着はじめ「ごめん、今日は無理みたいだ。今回はキャンセルして」「無理なんだ」「そうやってプレッシャーかけられたら……」「ごめん、できない」と言って去って行ってしまった。傷ついた文は、このとき「和真は本当に浮気しているのだ」と確信した。

和真……妊活に応じておいてそれはないだろうと思うけど、かえって良かったような気もする。どう見ても浮気してそうな人との間に子どもを作ろうとするのはちょっと理解できない。浮気するような人が、子どもが生まれたからってやめるとは思えないし、別れたいと思っても子どもがいるから別れられないという状況になるかもしれない。何よりそんな状況では子どももかわいそうなのでは……。

一方、文は産婦人科で前回夫にDV疑惑のあった優香(瀬戸さおり)に会っていた。優香は母子手帳を持っていたが「違うの」と言って立ち去ってしまう。文が浮気を確信した夜、優香は暗い部屋で一人母子手帳を見ながら「ごめんね」と泣いていた。もし本当に優香の夫がDVをしているとしたら、子どもが生まれたら子どもにも手を上げるかもしれない。妊娠したとしても、手放しで喜べない状況だ。

日中、外を歩く優香は、浮気相手らしき女と一緒にいる和真を見てしまった。

次回、樋口(坂東龍汰)が文にせまる? 次も見逃せない展開になりそうだ。

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–{第4話ストーリー&レビュー}–

第4話ストーリー&レビュー

第4話ストーリー

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和真(竹財輝之助)の浮気を確信し、どん底に突き落とされていた文(比嘉愛未)。そんな様子に、香住(秋元才加)から「妊活より和真への浮気疑惑を先に解決すべきだ」と指摘される。

翌日、文は樋口(坂東龍汰)に誘われスイーツショップに行くと、偶然にも同僚と来ていた和真と遭遇。そこにいたのはインスタに映っていたさとみ(伊藤萌々香)だった…。そんな中、優香(瀬戸さおり)のある行動に文は違和感を抱き始め…

第4話レビュー

文(比嘉愛未)の同僚・樋口(坂東龍汰)大活躍の回だった。

ほぼ確定で浮気している夫・和真(竹財輝之助)に妊活の重要な日のセックスを途中で中断され拒まれた文。友人の香住(比嘉愛未)には妊活より前に浮気のことを解決すべきだと言われる(もっともだ)。

優香(瀬戸さおり)が急に来られなくなったという連絡に、婦人科での顛末をすべて話す文。いくら仲良しグループとはいえ、口軽いな! いや、友達だから心配で話してしまうというのはわからなくもないけど、妊娠や病気に関わるかもしれないセンシティブな話題だし、本人は知られたくない様子だったし、知られたくない事情があるかもしれないのに。

文には浮気をはっきりさせた方がと言いつつ、優香の夫が浮気やDVをしてるとか? と言うさやか(黒川智花)に「まさか。だってヨシキさん(優香の夫)真面目な銀行マンだよ?」という香住にちょっと違和感。性格が真面目だってお堅い職についていたって、浮気する人もDVする人もいくらでもいると思うのだが……。他のことについてはよく知っている彼女がそんな固定観念に縛られた発言するの、どうもしっくりこない。

ところで10代の頃から活躍を見ているこの3人が妊活や浮気の話を赤裸々にしてるのを見るの、ちょっと不思議な気持ち。いけないものを見ているような気持ちでドキドキしちゃう。

「浮気もDVも、それが悪いって思ってなかったら男は平気で続けますよ」

職場の相談相手、樋口に言われた文。妊活を休もうと和真に提案すると、旅行は行くがしばらく日曜は仕事で出かけると言われる。「仕事と見せかけて浮気じゃなきゃいいけどね」とつい言ってしまった文に、笑って答える和真。

焦りもしないあたり、手慣れすぎでは? 怖いな和真……。

笑い合って昔に戻れた気がする文だが、和真が出かけている間にクローゼットに「from S」と書かれた誕生日プレゼントを見つけてしまう。

ちなみに仕事先のさとみかもしれないけど、個人的にちょっとあやしいと思ってるさやかもSなんだよな……。考えすぎか。

仕事に行ったものの、上司のミスで早帰りすることになってしまい、同僚の大学生樋口と一緒に帰ることに。歩きつつ樋口くんって綺麗な顔してる。私たちってどう見えてるんだろう。下手したら親子? と考える文。

樋口の頼んだアップルパイと文のミートパイを半分ずつシェアすることになり、楽しそう。

と、そこへ現れたのがまさかの和真。仕事相手と一緒で、浮気を疑っているさとみもいた。和真は樋口に対して敵意むき出し、かなり大人げない言葉を使って威圧する。それに対して「女性を口説くのにはいいですよね」と応戦する樋口。独占欲をあらわにした和真は文の頭をポンポン。

帰り道、「僕と浮気しませんか? 文ちゃん」と言う樋口。

和真に話してるときとい、文に浮気を持ちかけるときといい、表情がたまらない。坂東龍汰、今後が気になる俳優である。

帰宅した和真は樋口のことを「何あいつ」と言い、そのまま文を押し倒す。リビングでエッチなんてしたことない、気持ち良すぎて流される、とそのまましてしまった文。「文ちゃんは世界一かわいい。世界一大好きだよ」と言われ、和真と思われる裏アカがさとみのアカウントにしていたコメントと同じだと気付いて離れる。

浮気しておいて、他の男の影がちらついたら押し倒してくる和真、何なんだ?

文がスマホを見ると、優香から「死にたい」というメッセージが。

優香が電話に出ず取り乱す文を励まし「優香さんは僕たちが来るのを待ってる」「大丈夫。行こう」と文の手を取って車を走らせる和真。

おお、今まであんなにもありえないと思っていた和真に不覚にもキュンとしてしまった。いざというときに頼もしい、人のために動いてくれる男性はいいよなぁ。

優香がどうなったのかも気になりつつ、次回を待ちたい。

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–{第5話ストーリー&レビュー}–

第5話ストーリー&レビュー

第5話ストーリー

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優香(瀬戸さおり)の家に到着した文(比嘉愛未)と和真(竹財輝之助)。ドアの向こうには、荒れ果てた光景が広がりキッチンに座り込む優香の姿が。原因は夫のモラハラ。

「勝つためには自分の不安や弱さと戦わなきゃいけない」香住(秋元才加)の説得の末、優香が決意した行動とは…? そんな中、高梨(小久保寿人)から衝撃的な事実を聞かされる文。そこに現れた樋口(坂東龍汰)は自分の気持ちに気付き始め、ある驚きの行動を取るが…

第5話レビュー

文(比嘉愛未)が駆けつけると、優香(瀬戸さおり)は暗い部屋で床に座り込んでいた。夫のヨシキに「役立たずの出来損ない」「社会のゴミ」と言われたらしい。後から駆け付けた香住(秋元才加)、和真(竹財輝之助)も聞いていた。

やはり優香は妊娠していた。夫のヨシキは日ごろからモラハラな発言を繰り返していた。つわりがひどく食事の支度ができなかった優香をひどく責め、食卓のお皿を落として割ったらしい。自分は働いていて、お前は家にいるだけなのに何でできてないんだと言い、つわりで口をおさえると「当てつけかよ!」と怒鳴る。

いや、お前の子どもを妊娠してるせいだろう。何だこの男、やばすぎる。

こんな男の子どもを妊娠してしまったなんて、優香が気の毒すぎる。

優香が頑張ることが、余計夫をつけあがらせたのでは? という文。

「このままじゃ一生あの男の奴隷だよ?」「勝つしかないよ」私の家に来な、という香住。大変頼もしいが、ここまで感情的になるということは、香住自身にも男性に嫌な思いをさせられた過去があるのだろうか。

「ちょっと待って、いきなり出ていくのは」「相手にも事情があったのかもしれない、話し合ったほうが」と止めようとする和真に「こんなことしなきゃいけない事情があるんですか!」と食ってかかる香住。これは香住に全面同意だ。モラハラする人の事情なんて聞く必要があると思えない。

香住の家で、香住と文にお礼を言う優香。「やっぱり香住ちゃんは私のキャプテンだね」と高校時代を思い出すシーンはちょっとほっこりする。

ただ、その後子どもを生む決意をした優香に「優香はきっと強くなる。だってお母さんになるんだから」みたいなナレーションが入るけど、そういう問題か? という気も若干してしまう。女性は母になると強くなるという話はもちろんその通りだと思うけど、何にも解決していないような……。

和真と二人になり「もっと話し合えなかったのかな」「僕の文ちゃんに対する気持ちは変わらないよ」という和真に、たまらず

「私は和真を愛してる。けど、和真が信頼できなくなったら、一生一緒にいられる自信はない」と言ってしまう。

「じゃあ、信頼されるように頑張るね」と屈託ない笑顔で言う和真。

「私にも彼女にも、都合のいいことを言ってるのかもしれない」と考えてしまう文だった。無理もないけど、すでに信頼できてないよなぁ。

和真を問い詰められない文は、高校時代を思い出す。当時も彼氏が他の女とキスしているところを見てしまい、問い詰めず自分から別れてしまった。今度は和真の持ち物の中にマカ(精力剤)を見つけてしまい「こんなもの使ってまで浮気したいの? 私たちはもう終わりなんだ」と泣き崩れる。

仕事の後、和真の同僚の高梨に呼び止められた文。「和真が部下の女と浮気している。文さんも職場の若い男と遊んでるんだろ、だから俺とも遊んでよ」とホテル街で迫られる。和真と文が知り合った合コンにいた高梨は、ひそかに文のことを狙っていたらしい。

そこに助けに入ったのは樋口だった。高梨を殴り「文さんを侮辱するな」とすごむ。

樋口くん、かっこよすぎん???

高梨、結局何の確証もなく文を脅しただけみたいだし、もしかしたら和真はさとみと浮気しているわけではないのかも? とちょっと思った。

「前は気づかないふりをしろと言ったけど、こうなったら徹底的に証拠を集めましょう」「この問題が片付いて文さんが新しい道に進む勇気ができたら、俺にチャンスをくれませんか」「文さん、僕の恋人になってください」

みなとみらいの観覧車が見える海辺で見つめ合う二人。

樋口くん、マジになってしまったな。ただ、まだ文が人妻のタイミングで恋人になってくださいってのはどうなん?? 文が和真と同じことをすることになってしまうのでは……? という若干の疑問を残しつつ。

「ごめん、今日は帰れません」

文のLINEを見てあわてた和真は電話をかけるが、出ない。

これ、1話の逆じゃん……。

和真が本当に浮気してたとしたらザマミロな感じは若干するけど、それでいいのか文と樋口。やってること一緒になっちゃうぞ?

文のLINEを見る前に捨てられたマカを見て「もうこれ以上隠せない」と言った和真。誰だかわからない女から「私たちの赤ちゃんができたよ」と妊娠検査薬の写真つきのLINEがきたけどあれはいったい?

同時に「もうこれ以上傷つけたくない」というメールを見て「まだ終わりにするつもりないよ」と不敵に微笑む香住。

妊娠したLINEの主の名前はさとみでなく、誰だかわからなかったことから、やっぱり友人の誰かなのだろうか。個人的な予想ではさやか(黒川智花)で、香住もグルだったとか……? と思いつつ予告を見たら「その中に旦那さんの本当の浮気相手がいるからですよ」って言われてるし、やっぱり友達の中の誰かなの??

だとしたらえぐすぎるだろ……と思いながら待て次回。

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–{第6話ストーリー&レビュー}–

第6話ストーリー&レビュー

第6話ストーリー

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和真(竹財輝之助)と顔を合わせたくなかった文(比嘉愛未)は、しばらく母親(佐藤直子)のアパートで過ごすことに。そんな中、樋口(坂東龍汰)から、和真とさとみ(伊藤萌々香)の密会場所を突き止めたと連絡が入る。

ためらいつつも現場へ向かい、樋口と一緒に待ち伏せをする文。「やっと浮気を疑い続ける苦しみから解放される…」遂に証拠を掴む時が!果たして浮気は真実なのか!?さらに予期せぬ裏切りが文を襲う…

第6話レビュー

和真(竹財輝之助)に「今日は帰れない」と伝えた文(比嘉愛未)は、結婚して初めて家以外のベッドで目覚めた。灰皿があるどう見ても一人暮らしの部屋、やっぱり樋口(坂東龍汰)と……と思いきや、立っていたのは年配の女性だった。文が向かった先は、久しぶりに会う母親の家だった。

浮気した父が許せず家を出ていった母は、介護の仕事をしながら一人で暮らしていた。文と和真の間に何かあったことを察しつつ「いつまでもいられても困るよ」という母。本当に出て行ってほしいというよりは、そう言うことで夫婦の問題を早く解決してほしかったのかもしれない。

樋口はあの後、タクシーを止めて文を乗せたのだった。大学生なのに紳士すぎる、いい男だ……。

その後も家には戻れず、母の家とバイト先を往復する日々。樋口はバイト先には現れなくなり、和真の不倫の証拠を探してくれているようだった。文と一緒のコールセンターとは別に夜の街でバイトをしている樋口は、さとみの写真を仕事仲間に見せ、見かけたら連絡ちょうだいと頼んでいた

「お母さん久しぶりだよね。ゆっくりしてきていいよ」という和真に、もう疑いの気持ちしか持てない文。和真は家で一人カップラーメンを食べながら、お笑い番組を見て笑っていた。さとみに腕を組まれて振りほどくシーンも出てきて、和真は本当にさとみと浮気しているのか、疑問がわいてくる。

居候させてもらう代わりにお弁当を作ってみた文に「お互い生活リズムが違って干渉しないし、ずっといてくれたっていいんだよ」「けど、逃げ回ってても解決はしないよ」と声をかけた母。やはり文のことを心配していたのだ。

自分の就職と同時に出ていった母を、当時は理解できなかった文。お母さんに反発していたのは私がお母さんに似ているからだったのかもしれない、と思う文。ちょうど樋口から「さとみがホテルに入っていった。二人が出てくるところをつかまえましょう」と連絡が来る。和真と出会った頃からこれまでを思い出し「今でもどうしようもなく大好き」と道すがら泣く文がせつない。

これで和真を疑う苦しみから解放される……と思ったが、さとみと一緒にホテルから出てきたのは高梨だった。どういうこと?? 和真には別の相手がいるのか、それともさとみは和真とも高梨とも付き合っているのか? 「本当のことなんて永遠に知らなくていい」とその場から逃げる文。

「今日は俺の嫁実家だから、朝まで弾けるぞ!」という高梨を待ち伏せして話をする樋口。胸倉をつかみ、なぜ文を襲ったのか聞き出す。

話があるとやってきた樋口をかわそうとする文。いつものみんなと飲みに行くと言うと「行くな。絶対に行かないでください」と言われる。

「その中に旦那さんの本当の浮気相手がいるからですよ」

ああーーーーーやっぱりそうなの……?

暗い家で結婚式の写真を眺める和真。「とっておきのお土産持って家にいくから、待っててね」という不倫相手(?)からのLINEを見てインターホンに出ると

「こんばんは、和真さん」

出たーーさやかだーーーーーーー怖すぎる。

親友の誰かがそんなことするわけない、と思いながら飲みすぎだ文はつぶれてしまったのだ。

家に入り込み「ここでセックスしてるんだ~」などと戸惑う和真に話しかけるさやか。何なんだこの女。

和真に無理やり抱きつき

「明日あのバーで待ってるからね、大事な話があるの」
「結婚記念日の夜、一緒に過ごしたホテルのバー」
「楽しかったね、あの夜は」

と言ったさやか。

「いいわね?」「ああ、わかった」

そのまま和真に無理やりキスするさやか。

実は起きていた文は、ベッドサイドの鏡越しにそれを見ていた。

「私は、この世でいちばん大切な人たちに、裏切られていた」

静かに涙を流す文。かわいそうすぎる。

何でこんなことするの?? 筆者、1話からちょいちょい友達内に相手がいたりしてとか、個人的にさやかを少しあやしんでると書いてはいたが、いざそうなるとえぐすぎて混乱する。

友達の夫を狙う気持ちも、友達の夫と浮気しておきながら何事もなかったかのように仲良くできる気持ちもまったく理解できない。和真も同罪だが、明らかに困惑している様子なところが気になる。どういう事情なのだろうか。

次回、知るのが怖いけど気になるから早く観たい……。

ところで全然関係ないけど、優香役の瀬戸さおりさん、俳優の瀬戸康史さんの妹だって知ってました?? 私は先週気づいてびっくりしました。

ちなみに優香はヨシキさんに謝らせたそうで、香住の作戦が功を奏したようです。それに関してはよかったよかった。

この記事は「にぶんのいち夫婦」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第7話ストーリー&レビュー}–

第7話ストーリー&レビュー

第7話ストーリー

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最終章!和真(竹財輝之助)の浮気相手がさやか(黒川智花)だと気づいた文(比嘉愛未)。「許せない…!」高梨(小久保寿人)から情報を聞き出し、2人の密会場所を突き止めた文は、覚悟を決めて樋口(坂東龍汰)と乗り込む。

そこには、和真と共に勝ち誇った表情のさやかの姿があった。ようやく露わになったさやかの本性…そして驚愕の“嘘と真実”が明らかになる。全てを知った文。最後に夫婦が選んだ未来とは!?

第7話レビュー

夫・和真(竹財輝之助)の浮気相手が親友の一人・さやか(黒川智花)だと知った文(比嘉愛未)。文が起きていたことを知らない和真は笑顔で話しかけるが、終始不機嫌な文。

「お前だったのかよ」

第1話の冒頭に出てきた味噌汁ぶちまけシーンは、この朝のことだったらしい。そりゃぶちまけたくもなるわ。

和真とさやかが密会するホテルのバーに乗り込んだ文と樋口(坂東龍汰)。文の顔を見ても動揺もせず「まさか傷ついて声も出ないとか? 相変わらず同情買うのがうまいわね~。あ、今度は泣き落とし?」と笑っている。

な、何なんだこの女……。

樋口が取っておいた部屋に移動し「どういうことなのか説明して」と言う。

3か月前から付き合っているというさやかに、文は涙ぐむ。

和真との関係に悩む文を励ましたとき、すでに裏切られていたのか。

ずっと黙っている和真にあんたも何か言うことないんですかと言われる和真。

和真は何があったか覚えていないのだという。ごまかすための嘘ではなく、本当に覚えていないようだ。高梨に誘われて行ったバーにさやかがいて、酔いつぶれて気づいたら裸でさやかとベッドに寝ていた。自分とセックスしたというさやかに戸惑う。

その後も「あの夜のことを文にばらす」とさやかに脅され密会を続けていたが、身体の関係は持っていないという。あの夜のことがショックでEDになり、だから妊活もうまくいかなかったらしい。リビングで文とセックスした日は、樋口に文を取られるんじゃないかと思ってのことだったらしい。

「本当にごめん」と土下座する和真の頭から水を浴びせて、大きな声で和真との間に子供ができたことを話すさやか。「最初の日にできたみたい。和真さんが避妊もしないでセックスするから。和真さん、あなたの責任よ」この女、正気とは思えない。

前日の飲み会でお酒を飲んでいたじゃないと文に指摘されると、「子供はおろした、でも和真とは別れない」と話を変えるさやか。さらに妊娠時の月の数え方が間違っていることや、同意書はと聞かれ「本当は全部嘘なんでしょ?」と問いただされたさやかはさらなる凶行に出る。和真と裸でベッドに寝ている写真を見せたのだ。

「あんたを許さない」と言われて「許さない? どうすんのよ」と笑顔で言うさやか。こいつ、相当悪いな……。

そこへドアを叩く人物が。「遅かったな」と樋口がドアを開けると、立っていたのは香住(秋元才加)だった。

引きずられるようにして入ってきたのは、香住の元カレのタケル。高梨・さやか・和真が飲んだバーで働いていたのがタケルで、彼に気づいたさやかは二人になった隙に色仕掛けで「いうこと聞いてくれたらもっといいことしてあげようかな」と持ち掛けた。さやかの言うとおりに和真の酒に細工したタケルは、泥酔した和真をホテルまで運んで服を脱がせたというのだ。

さやか、和真だけでなく香住の元カレにもそんなことしてたなんて、本当に最低だ。というか犯罪では……?

「だからあなたとさやかさんの間には何もありません」と土下座したタケルによって、二人の間に関係はなかったことが証明された。

「あたしの方が先に和真さんを好きになったのに、あんたが横取りしたからこんなことになったんでしょ?」と怒鳴るさやか。

文と和真が付き合うきっかけになった合コンで、さやかは和真が気になっていたのに、遅れてきた文に取られたというのだ。

だからって和真が選んだのは文だったんだし、横取りされただなんて恨むのはお門違いだ。何と身勝手な……。

「あんたっていっつもそう。鈍感なくせに人の同情買うのがうまくて。何なのよこの若い男は。何であんたのためにここまでしてくれんのよ。どうせ涙とか流して気を引いたんでしょ?」

「さやか、あんたこそ昔からそうだったよね。高校のときだって……」

香住が話す。

「文の彼氏とキスしてたよね」

カラオケで文の彼氏とキスしてたのはさやかだったのだ。本当はあのとき全部話すべきだったのに、大切な友達だったから壊れるのが怖くて言えなかったと声を詰まらせながら謝る香住。

笑いながら「友達? 何言ってんの笑わせないでよ。あんたも文も優香も友達なんて思ったことないよ。あんたたち、みんな私のことを馬鹿にしてたんでしょ? 笑ってたんでしょ?」と泣き叫んで暴れだすさやか。ええ……なんだこいつ。

香住にひっぱたかれると「どうして私だけ幸せになれないの、どうして私は誰かの一番になれないの」と言って泣き出す。

このドラマで観た限りでもそれぞれつらいことあったし、その自己中すぎる性格のせいでは……? と誰もがつっこまずにいられない気がするのだが。

「それ、本当に知りたいですか? あなたは自分が一番だからですよ。誰かの一番になりたいなら、その誰かを自分より大切にすることですよ」

樋口かっけー!! 自分でも恋愛がわからないと言っていたし、自分に向けた言葉でもあるのかもしれない。しかしここまで達観していろんなことできる大学生、現実にいる? すごいな。

しかし、高校の友人たちと大人になってもこんな風に仲良くいられるのはいいなと思っていたのに、さやかがこんな風に思ってたの、悲しいな。でも、香住が一緒になって騙してたとかじゃなくてよかった。

家に帰り改めて謝る和真。和真の苦労に理解を示した文だったが、続いた言葉は

「ごめん、離婚しよう」

だった。

おお……やっぱり駄目だったか……。

次回、最終回。

この記事は「にぶんのいち夫婦」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第8話ストーリー&レビュー}–

第8話ストーリー&レビュー

第8話ストーリー

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「世界一幸せだと思っていたあの頃には、もう戻れない」全てがさやか(黒川智花)の嘘だと分かり、和真(竹財輝之助)への浮気疑惑も晴れることに。しかし、文(比嘉愛未)は和真に「離婚しよう」と告げる。
一方、文を思うがゆえ秘密や嘘を重ねていったことで、全てを狂わせてしまった和真。どうしてこうなってしまったのか…和真は絶望の淵につき落とされていた。そんな中、予想外の出来事が2人を襲う!?最後に導き出した“夫婦”の形とは?

第8話レビュー

すべてさやか(黒川智花)の嘘で、和真(竹財輝之助)は浮気していなかったとわかった前回。だが文(比嘉愛未)の出した答えは「別れよう」だった。

浮気していなかったとはいえ、さやかとのことを隠すため、文に何度も嘘をついた和真。自分を責めるが、悔やんでももう遅いのか……? 文と同じくもう一人の自分が自分を責めてくるスタイル、こんなところで似たもの夫婦感出てて切ない。

高梨が無断欠勤を続けていると聞いた和真。留守電を入れていると公園に座っていた。嫁にさとみとの不倫がばれ、子どもと家を出ていったという。「不倫ぐらいででていきやがって」「ふざけんなよ」「今まで食わせてやったのに」「ただの浮気だろ、本気なわけねえだろ」身勝手な言い分を並べながら泣く高梨。あきれる。

そんな高梨を信じられない顔で観ながら、自問自答する和真。

すっかりお腹が大きくなった優香(瀬戸さおり)。元モラハラ夫だったヨシキさんもすっかりお腹の子にメロメロらしい。めっちゃよかったけど、あんなひどいこと言うような奴がそんなに改心するのか? さやかを除いた3人で集まった面々。口には出さないがみんな彼女のことを気にかけているようだった。

公園で一人ブランコに乗るさやかを見かけ、隣に座る文。
文、いい人すぎない? さすがにずっと仲いいふりしてあんなことした奴、口もききたくなければ近寄りたくもない。

いつも真っ直ぐな文がずっとうらやましかった。文の持ってるものが何でも欲しかったというさやか。文は高校生のとき、カラオケボックスで彼とキスしてたのがさやかだと気づいてたと打ち明ける。信じたくなくて、友達でいられなくなると思って言えなかったという。あのとき勇気を出していれば、今になってこんなことにはならなかった、と。

ごめんさやか、と言う文に何でよ、と泣くさやか。
うーん、まあやっぱり圧倒的にさやかが悪いよな。

文が母親の家から出かけようとすると、そこには高梨が。お前らのせいでうちの家庭が壊れた、責任取れよと言って文を襲おうとした。突き飛ばされて逆上し、包丁を持って文に襲い掛かる。

もう駄目だ、と思った瞬間文に覆いかぶさった人物がいた。
和真だった。「文ちゃん、大丈夫?」と言って倒れる。

文が襲われていたとき電話していた樋口も病院にかけつける。
取り乱す文に頼まれ、手を握っていてくれた。
翌日お礼を言う文に

「俺、文さんのことが好きです。けど、昨日文さんといて気づいちゃったんです。俺が好きなのは、旦那さんを一途に愛し続ける文さんだって。だから、文さんはそのままでいてください」

「さよなら、文さん」

樋口、最後までかっこよすぎる。あんたいい男だったよ……。
いつか愛してくれる人とちゃんと幸せになってほしい。

しっかし、高梨の人格やばすぎるだろ……。
散々好き勝手した挙句他責すぎる。現行犯で捕まったんだろうけど。
よく考えたら奥さんとお子さん、浮気された上に逆恨みで人を刺した夫(父親)を持って気の毒すぎる。

病院に持っていくものを取りに家に戻った文。
机の上に置いてあったのは、文への手紙。

自分がいかにずるくて臆病で小さい人間なのか知っていたから、ずっと自分に自信がなかったこと。文に愛されて文にふさわしい夫にならなきゃともがいていたこと。でも結局文に会う前の自分と同じように取り繕っていただけだったこと。

完璧な夫と言われていた和真の、意外な本音がそこにあった。

「でも文ちゃんと一緒に生きていきたい。その気持ちだけは変えることができないんだ。だって僕は……」

そこまでナレーションが入ったところで病室につく。
起き上がった和真が続けた。

「文ちゃんのことが好きなんだ。好きで、どうしても……大好きなんだ」
「私も和真のことが好き、大好き」

抱き合う二人に、じーんとしてしまった。
前回までは、この夫婦にこんな気持ちになることはないと思っていたのに。

ずっと不思議だった「にぶんのいち夫婦」の意味が、最後の最後でわかった。

半人前の自分も、相手の弱さを認める。半人前同士だからこそ夫婦になった。
にぶんのいち同士のにぶんのいち夫婦。精一杯の思いを持ち寄って、二人だけの幸せをこれから作っていく。

素晴らしいラストだった。ドロ沼不倫劇の最後にこんな温かい気持ちにさせてもらえるとは思わなかった。二人ともお人よしなので近づいてくるヤバい人には気を付けつつ、今度こそ幸せになってほしい。

(文:シネマズ編集部)

この記事は「にぶんのいち夫婦」の各話を1つにまとめたものです。

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–{「にぶんのいち夫婦」作品情報}–

「にぶんのいち夫婦」作品情報

テレビ東京初主演:比嘉愛未
累計150万部を誇る大人気WEBマンガを連続ドラマ化!
私は最愛の夫を信じていいの?
夫の浮気疑惑、セックスレス、仕事や友達関係…
2人が思い描いた「結婚生活」とはこういうこと!?
嘘と真実、純愛と裏切りが交錯する
ざわハララブストーリー

物語の主人公は結婚2年目、32歳の主婦・中山文(なかやまあや)。イケメンで誠実な夫とは周囲も羨むような仲良し夫婦。幸せな新婚生活を送っている…はずだった…。

ある日、夫のスマホに届いた、見知らぬ女性からの意味深なメッセージ。最愛の夫が浮気をしている…?2ヶ月のセックスレスも重なり、不安を募らせながらも浮気相手から夫を取り戻すべく、文は証拠探しに動き出す。夫婦の絆のために、妻が選んだ戦い!その先の世界は――

夫婦の小さなすれ違いが、大きな亀裂を生んでいく…。夫の浮気は事実なのか?その相手の正体は?ハラハラする展開に目が離せなくなること間違いなしです!

本作の主人公・文を演じるのは、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズ(CX)、「ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~」(EX)、「レンタルなんもしない人」(TX)など数々の話題作に出演してきた中、今回がテレビ東京ドラマ初主演となる比嘉愛未!確かな演技力と凛とした美しさの中に持つ繊細な感情表現で、文の女性としての強さや弱さ、募っていく夫への不信感をリアルに演じていきます。今まで比嘉が見せたことのない大胆な役柄にも注目です!

原作・夏川ゆきの コメント

にぶんのいち夫婦の原作はほぼスマホで書きました。
ひとりで小さい画面に向かってぽちぽち打っていた文字が、まさか漫画になりドラマになるなんて。
人生夢だらけですね。ここ数年びっくりの連続です。
しかも主人公の文を比嘉愛未さんに演じていただけると聞き、嬉しさのあまり一晩眠れませんでした。
この調子だと6月までに慢性的な睡眠不足に陥りそうですが。
ドラマの完成を楽しみに、引き続きドキドキしながら待ちたいと思います!

漫画・黒沢明世 コメント

マンガでは登場人物の胸のうちを読者が追いやすいように表現を工夫していますが、ドラマでは役者さんの表情の変化や仕草による細やかな心理描写が見られそうですね。
連載中のドラマ化は初めてで緊張していますが、私も一視聴者として比嘉さんの文ちゃんを存分に楽しませていただきたいと思います!

◆オープニングテーマ:藤川千愛「片っぽのピアス」◆

■藤川千愛コメント

 わたしの新曲『片っぽのピアス』が、ドラマParavi『にぶんのいち夫婦』のオープニングテーマに決まり、大変嬉しく思っています。
実は、いつかドロドロの不倫劇のテーマソングを書いてみたいと思っていたので念願がひとつ叶い、決定の報告を受けた際には飛び跳ねて喜びました。

わたしはほんのり感受性が強めで、原作を読みながら、泣いたり怒ったり、一年分の喜怒哀楽のカロリーを消費したのでは…と思っています(笑)。女って怖い。ドラマも本当に楽しみです。

『片っぽのピアス』が本作を、更に盛り上げるテーマソングとなることを願っています。

藤川千愛

■藤川千愛プロフィール

日常の鬱憤や葛藤から恋心までを独自のユニークな視点で歌い、YouTubeの総再生は4700万回を超える令和デビューのシンガー。
2018年11月に開催されたアコースティックライブにてデビュー、2019年5月に1stアルバム『ライカ』をリリースすると、iTunesアルバムランキング2位、オリコンデイリーチャート1位、Billboard週間チャート7位に輝き、以降2020年4月には2ndアルバム『愛はヘッドフォンから』、11月には同年二枚目になる3rdアルバム『HiKiKoMoRi』をリリース。

ドラマ『科捜研の女』主題歌やアニメ『盾の勇者の成り上がり』『デジモンアドベンチャー』『無能なナナ』ED主題歌、千鳥ノブが作詞した西日本豪雨災害への復興ソング『あの日あの時』など話題曲多数。また2020年には、BUCK-TICKトリビュートアルバムへ参加するなど、エンタメから国内音楽シーンの重鎮まで、さまざまな交わりの中で自身の「歌」を高めている。

2021年には自身初のZeppTourを開催予定も、コロナ禍により現在延期中。

「にぶんのいち夫婦」オープニングテーマとなる新曲「片っぽのピアス」を6月2日(水)に配信リリースすることが決まっている。

番組概要

番組名
ドラマParavi「にぶんのいち夫婦」

放送局
テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビ北海道、テレビせとうち、TVQ九州放送
※BSテレ東でも放送予定

放送時期
2021年6月2日(水)スタート 毎週水曜深夜0時40分から放送
(第2話は6月16日(水) 深夜0時40分から放送)

配信
動画配信サービス「Paravi」で各話放送前週水曜夜9時より独占先行配信中
(第2話は6月9日(水) 夜9時から配信)

原作
『にぶんのいち夫婦』 原作:夏川ゆきの(エブリスタ) 漫画:黒沢明世(マンガボックス掲載)

主演
比嘉愛未

共演
竹財輝之助 坂東龍汰 瀬戸さおり 小久保寿人 伊藤萌々香 安倍乙 ・ 秋元才加 黒川智花

脚本
川﨑いづみ

監督
松田礼人、山本剛義、加藤尚樹

音楽
田渕夏海

オープニングテーマ
藤川千愛「片っぽのピアス」 (日本コロムビア)

エンディングテーマ
NakamuraEmi「1の次は」(日本コロムビア)

チーフプロデューサー
山鹿達也(テレビ東京)

プロデューサー
田辺勇人(テレビ東京)、塩村香里(スパークル)

制作
テレビ東京、スパークル

製作著作
「にぶんのいち夫婦」製作委員会

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