2019年に放送された「ボイス 110緊急指令室」の続編「ボイスⅡ 110緊急指令室」が放送開始。
“声”で事件を解決する緊急指令室を襲う新たなる狂気。通報からの10分間が生死を分ける、緊張度MAXのサスペンスが再び送り出される。
cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
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もくじ
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
港東署緊急指令室(110番)の直轄チーム『Emergency Call Unit』(通称:ECU)は、通報から10分以内に被害者を救出する初動捜査に特化した部署。
室長の橘ひかり(真木よう子)と、ECU緊急出動班の班長・重藤雄二はその日、本部での会議を終えたその足で、立てこもり事件の現場へ向かう!現場では爆弾を巻きつけた男が、妊婦を人質に声を荒らげていて……!ひかりは犯人の男の“声”に耳を澄ます。類まれな聴力と分析力を併せ持つボイスプロファイラーのひかりは、即座に男の特徴を掴むと、指令室の室員たちと連携し、鮮やかに男の身元と目的を割り出していく……!
一方、息子・大樹(鳥越壮真)のため、現場から退いていた元刑事・樋口彰吾(唐沢寿明)は、妻の墓参りの帰り、女性が襲われている現場に遭遇。被害者・純名を助け出し、犯人の男を追う!しかし、予め逃走経路を決めていた男は逃走。その直後、先に家に帰したはずの大樹と連絡が取れなくなり……。
第1話のレビュー
2019年7月に放送された「ボイス 110緊急指令室」の続編として、「ボイスII 110緊急司令室」が7月10日よりスタート。
第1話から、度肝を抜く展開で視聴者を最後までハラハラドキドキさせた。
前作に続き“ハマの狂犬”の異名をもつ唐沢寿明演じる樋口彰吾は、続編でもスタート直後から狂犬っぷりを大いにみせていた。
また、港東署・緊急指令室(ECU)の室長で絶対聴感能力をもつボイスプロファイラー(声紋分析官)、橘ひかり役を真木よう子、樋口のバディ役にNEWSの増田貴久が前作に続き出演。
第1話では、白塗りの男に樋口の息子が拉致されたところからはじまる。
橘にプロポーズ中のECU緊急出動班、二代目班長の重藤雄二(増田昇太)も何者かに捕まってしまう。
同時に発生した拉致事件を追う、樋口と橘。
前作の事件が引き金となり、現場を離れていた樋口だったが、橘と息の合ったコンビネーションは健在だった。
同作品を見終わった視聴者からは
「1話目からヤバイわ。前作よりも怖さが増している。怖いけど続きがきになるから次も観る」
「初回から飛ばしすぎ!想像以上の恐怖と展開に動揺しまくりだわ」
「ボイスⅡ、怖すぎて驚いたー。でもこのドラマ、中毒性あるから今回も最終話まで観ちゃいそう」
と、早くも大きな期待を寄せているようだ。
前作の視聴者であった筆者も、今回の続編を楽しみにしていた一人である。
とはいえ、2021年の3月まで放送されていた「24 JAPAN」の獅堂役の唐沢と混同してしまうのは私だけではないはず。
犯人を全速力で追いかける唐沢に「獅堂かよっ」と突っ込んだ人は、他にもいるのではないだろうか……。
どちらにせよ、かっこいいことには変わりがなく予想不可能な展開にハマってしまいそうだ。
初回、最後のシーンで銃口を向けられる樋口の息子。
はたして、父は助けることができるのか……。
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第2話ストーリー&レビュー}–
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
樋口(唐沢寿明)の裏をかいた白塗りの男とその共犯者・二ノ宮純名は、樋口の息子・大樹を連れて逃走!倉庫で襲われた重藤雄二の兄・通孝率いる捜査一課も捜査に加わり、全力で逃走車両を追跡する。そんな中、ECUのひかり(真木よう子)は、拳を握りしめ、交際相手だった重藤雄二が殺害された時の映像を見直していた。「聞き漏らさない、犯人の音を。この耳で捕まえる−−」鬼気迫る表情のひかりは、犯人の足音の“ある特徴”に気づく……。
乗り捨てられた犯行車両を見つけた樋口は、石川(増田貴久)と手分けして犯人を追う。ECUから耳を澄ますひかりの力を借り、純名を追い詰める石川。しかし、純名は体に巻きつけた爆弾を見せると、近くにいた子ども達の群衆に向かって行き……!!
一方、樋口は、白塗りの男を追って雑居ビルの地下室に到着。目隠しをされた大樹を発見するが、白塗りの男の罠はまだ張り巡らされていた……!
そして、3日後―。白塗りの男は、大樹を解放する。しかしその痛ましく変わり果てた息子の姿に、憤る樋口。白塗りの男の真の目的とは一体何なのか――。
そんな中、樋口が石川を連れ、ECU緊急出動班の班長として復帰することが決まる。そして、純名が使った爆弾の特徴から、事件は意外な進展を見せる!さらに、ECUには息つく間もなく、新たな拉致事件の通報が入り……!
第2話のレビュー
初回放送で平均視聴率(世帯)11.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した「ボイスⅡ 110緊急指令室」。
2桁とまずまずのスタートを切った。
第1話では、唐沢寿明が演じる樋口彰吾の息子が、不気味な白塗りの男に捕まったまま終了。
その行方が気になっていた。
今回も橘ひかり(真木よう子)が樋口の右腕となってその行方を追うことに。
この橘の絶対聴感能力がすごすぎる。
足音だけで犯人の居場所を特定したり、どんな小さな音も聞き洩らさなかったり……。
「音」を頼りに事件を解決する展開は今までなかったので、見入ってしまう。
ボイスプロファイルの専門家としては最高の能力だろうが、「そんなところまで聞こえるのか!」と感心を通りこして、唖然といった感じもある。
樋口と橘、さらには樋口を「兄貴」と慕いバディを組んでいる石川透(増田貴久)の連携で息子を無事に保護したが、白塗りの男の姿はどこにもなかった。
そうこうするうちに、新たな事件が発生し、樋口らは現場に向かうことに。
前作に続き、ストーリーのテンポが良く、ぐっと引き込まれる作品になっている。
樋口の息子を誘拐した白塗り男が「Ⅱ」では、大きな鍵となりそうだ。
樋口のことを執拗にあおり、橘や透の悲しい過去も把握し、彼らが驚愕する様子をまるで楽しんでいるところは不気味そのものだ。
解決したかと思えば新たな事件が発生し、次週が気になる展開に構成されている同ドラマ。
最終話まで気になる存在のドラマだ。
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第3話ストーリー&レビュー}–
第3話ストーリー&レビュー
第3話のストーリー
薫の幼い弟・優太の連れ去り事件が発生!9歳の頃、塚田の性犯罪被害に遭っていた薫は、弟の残した絵に描かれた“ある物”を見て、犯人が塚田であることを直感する。樋口(唐沢寿明)は塚田の自宅にあった手がかりから、塚田がセメントを扱う工場を犯行場所として下見していたと推測。ECUのひかり(真木よう子)たちと協力し、塚田と優太の足跡を辿る!
巨大な廃工場にたどり着いた樋口と石川(増田貴久)は、塚田の使用していた自転車を発見する。同じ頃、工場内部の隠し部屋では、塚田によって、優太の身に危険が迫っていた……!
樋口と石川が呼びかける声を聞き、必死に答えようとする優太。しかし、狂気の塚田を前に、声を出すことができず、ひかりも音を捉えることができない!そんな中、樋口は、“ある作戦”を思いつくが……。その先にも難関が待ち構えていた!
そして、現場から逃走した塚田を追っていた石川は、逮捕直前、血を流す塚田の顔を前にして、突然めまいに襲われる……。実は石川は、白塗りの男の共犯者・純名を射殺した時のトラウマに苦しみながら、樋口にも相談できずにいた。
さらに、塚田が隠そうとしていた“重要な証拠”が発見されたことで、事件は思いもしない急展開を迎える……!
第3話のレビュー
放送時間いっぱい、よい意味でこれほどまで胸くそ悪いドラマは久々に観た気がする。
とにかく、ハラハラドキドキのしっぱなし。
忙しいのである。
これも出演者の演技が秀逸だからだろう。
樋口彰吾(唐沢寿明)と樋口のバディである石川透(増田貴久)、橘ひかり(真木よう子)の連携がすばらしい。性犯罪者が新たな犯罪に手を染めようとしているところを、三人がじわりじわりと詰めていく。
緊迫感が視聴者にも伝わり、手に汗を握るシーンが多発する。
そして、ようやく犯人を逮捕したと思いきや、また新たな事件が発生。
視聴者を休ませてはくれない。
神経が張りつめる時間だけれど、非常に見応えのある展開になっている。
見終わったあとには満足感を味わえる作品だ。
初回がはじまったときは、主演の唐沢がかつて演じた「24 JAPAN」の獅堂とかぶる部分があった。
しかし、今ではECU緊急出動犯の班長として、しっくりきている。
NEWSの増田とのバディも好感が持てる。
筆者はこの作品で、増田の演技にはじめて触れた。
正義のためとはいえ、人を殺めてしまったことと向き合う姿。
先輩である樋口に心配させまいとしながらも、過去の事件に怯える様子は見ていてせつない。
樋口がそのことに早く気づき、透を救ってあげてほしい。
相変わらず、ひかりの耳の良さには感心しかない。
でも、もし自分だったらなんでも聞こえてしまって逆に不便だろうな……なんて考えてしまう。
同作品を視聴中はいろいろな思いが錯綜する。
だから忙しいのだ。
第4話は、ひかりの部下である小松知里(藤間爽子)がメインとなるよう。
元彼からのDVで傷ついた知里。
樋口よ、走れ!
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第4話ストーリー&レビュー}–
第4話ストーリー&レビュー
第4話のストーリー
元交際相手・前薗に拉致されたECU室員の知里。緊急指令室では、逃走車両を特定し、樋口(唐沢寿明)と石川(増田貴久)が追跡を急ぐ!
そんな中、知里を襲った前薗が、大型リゾート施設を開発している前薗グループの御曹司であることが発覚。ひかり(真木よう子)は、前薗がリゾート近くにある別荘に知里を連れ込むと読み、事件は逮捕監禁事件に発展する。同じ頃、前薗の別荘では、知里に命の危機が迫っていた!
事件発生から44分。別荘に到着した樋口と石川が発見したのは……なんと腹部を刺された前薗の姿!さらに現場から知里の姿は消えていて……。ECU内で動揺が広がる中、緊急出動班は現場からの逃走に使われた前薗の車の行方を追う。
一方、別荘に残った樋口は、玄関と逆方向の壁に血痕がついていることに気づく。さらにECUのひかりは樋口の無線から微かな音をキャッチ。別荘内にまだ人が潜んでいることを言い当てる。重いドアの向こうにいた人物とは……!?さらに、前薗の過去を調べると、その恐ろしい本性が明らかになる!
第4話のレビュー
「コードゼロ 警察官傷害事件発生」
ECU緊急指令室の室長の橘ひかり(真木よう子)の声が館内に響く。
交際相手にDV被害を受けていたひかりの部下、小松知里(藤間爽子)を助けるために樋口彰吾(唐沢寿明)と石川透(増田貴久)が現場へ走った。
そこには知里の姿はなく、DV加害者の前園としや(大野瑞生)が何者かに刺され血まみれに。
犯行は前園のかつての交際相手、奥井由香(堀未央奈)と藤井綾乃(二宮郁)が関わっていた—。
今回のストーリーもDV被害や警察の隠蔽など、誰もが一度は耳にしたことのある社会問題を扱っていた。
本作は残忍な殺し方や衝撃的な事件を多く扱っている。
もしかしたら視聴者によっては観るに堪えない場面もあるだろう。
とはいえ、物語のテンポの良さと事件が解決したときのスカッと感がたまらない。
DV事件は樋口と橘の見事な連携で無事に解決。
だが、かつての事件のトラウマで捜査中に気を失ってしまった透の体調が心配だ。
本人は「大丈夫」と樋口と橘に笑顔で応えているが、ぜんぜん大丈夫ではない様子……。
第4話の後半では樋口が “白塗り野郎”に囚われてしまった。
一瞬映った顔が俳優の安藤政信の気がするけれど、私の見間違いだろうか……。
次回の第5話で樋口は早くも白塗り野郎と対峙し、事件が解決するのか?
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第5話ストーリー&レビュー}–
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
白塗りの男に拉致された樋口(唐沢寿明)が目を覚ましたのは、枯れた井戸の底。そこには、4体の人骨が転がっていた!必死に冷静さを保ち、投げ込まれていた無線で助けを呼ぶ樋口。かろうじてECUと通信が繋がるも、妨害電波のせいで樋口の正確な位置が特定できない。ひかり(真木よう子)たちは無線の発信圏内にある廃止された井戸の捜索を急ぐ!
そんな中、井戸の中に設置されたスピーカーから何者かの声が聞こえる。ガスを吸った声の主は、あと1時間で井戸の酸素が尽きると告げ、さらに、「お前、人を殺したことがあるだろ?」と、樋口が警察官として犯してきた『罪』の懺悔を迫る!その口調に耳をすませたひかりは、それが、白塗りの男とは別人であることに気づくが……!
そんな矢先、街中で爆発が発生したという110番通報が立て続けに入る。樋口が罪を告白しないとさらなる犠牲者が出ると脅す犯人。さらに、井戸の中の樋口の様子が、ネットでライブ配信されていることがわかり……!?
一方、県警本部長・小野田に、白塗りの男によって殺された刈谷との関係を問う石川(増田貴久)は、白塗りの男による一連の事件の核心に近づこうとしていた……。
犯人は、樋口が『ハマの狂犬』と呼ばれるようになった過去の事件について、ネット配信の閲覧者数が1万人を超えてから公開処刑を始めると告げる。井戸の酸素は残りわずか!樋口は井戸から脱出することができるのか!?
第5話のレビュー
やはり“白塗り野郎”の正体は解剖医(安藤政信)だった。
息子、大樹の病室で白塗り野郎に襲われた樋口彰吾(唐沢寿明)は、気が付けば枯れた井戸の底にいた。
そこには4つの頭蓋骨も……。
白塗り野郎は、本当に樋口を殺そうとしているのだろうか。
なぜなら、樋口の無線機と時計、懐中電灯などを奪ってはいないからだ。
樋口は無線で必死に橘ひかり(真木よう子)に助けを求める。
井戸に設置されたカメラが、必死に生きようとする樋口をあざ笑うかのようだ。
「お前、人を殺したことがあるだろう。さぁ、懺悔のはじまりだ」
そのカメラからは白塗り野郎からの声が聞こえる。
険しい表情を浮かべる樋口。
白塗り野郎のいうように、樋口は人を殺しているのだろうか。
しかし、ひかりはいつもの白塗り野郎の声とは違うとわかっていた。
どうやら樋口に恨みをもつ、別の男が遠隔で樋口をいたぶっているようだ。
そして、その姿を見る本家の白塗り野郎。
「樋口彰吾の警察官としての物語。みんなにも聞かせてあげないとね」と言いながら、井戸の底で苦しむ樋口の姿をネットでライブ配信をはじめた。
まったくなんて趣味の悪い野郎なんだ。
偽の白塗り野郎は樋口が過去に携わった被疑者、秋葉敬三の息子、秋葉雅也(梶裕貴)だった。
覚せい剤取締法違反の罪で樋口に追われていた敬三はある日、火災に巻き込まれるも樋口により救出され逮捕されていた。
しかし、出所した敬三は無差別殺人を起こしてしまう。
火災で父親が死んでいたら……。
自分は加害者家族として苦しむことはなかったと言い張る、雅也。
雅也は樋口に恨みをもったまま、その場で自殺。
結果的にまた、樋口の周りの人が死んでしまった。
ここから本家の登場。
カメラ越しに会話をする樋口と白塗り野郎。
最後には「生きて会いに行ってやるよ、白塗り野郎~」と叫んだ樋口は必死に井戸から出る手段を探る。
力尽きた直後、バディを組む透(増田貴久)や仲間の捜査員から救出された。
無事に井戸から脱出した樋口は、白骨化した4つの遺体を監察した解剖医と話しをしていた。
その解剖医がなんと白塗り野郎だ!
「樋口よ、目の前に白塗り野郎がいるじゃないか!!!」叫んでも当然、筆者の声は届かない。
ひかりも同席しているけれど、白塗り野郎とは気づかないなんてどういうこと?
白塗り野郎のほうが樋口とひかりよりも一枚も二枚も上手なのか。
今回はゲストとして、梶裕貴が登場。
豪華な出演者も魅力の一つだ。
折り返しを迎えた同ドラマ。
樋口とひかりが白塗り野郎の存在に気付くのはいったいいつだろう。
手に汗握る展開は、まだまだ続きそうだ。
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第6話ストーリー&レビュー}–
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
ひかり(真木よう子)を階段から突き落とそうとする大樹!その時、駆けつけた樋口(唐沢寿明)が大樹を抱きしめる!樋口は、白塗りの男が大樹に植えつけた強い憎悪を前に、その目的を確信する。それは、樋口と大樹の親子の絆を壊すこと。そして、樋口には犯人の心当たりがあった。その記憶は25年前、ある少年の虐待事件に遡る……。
その頃、“白塗りの男”こと久遠京介(安藤政信)は、一般人に紛れ込み、日常生活を送っていた。自宅マンションに帰った久遠は、同居する母親に意味深な言葉をかける。
「樋口彰吾には僕がどう生きてきたか教えてあげないとね」
翌日。井戸から発見された遺体の身元が判明する。4人は全員同い年で同郷。白塗りの男に殺された刈谷、そして県警本部長の小野田とも特徴が一致していた。
一方、石川(増田貴久)は、精神的な症状を隠して捜査を続けるものの、手元の薬はあと1回分を残すのみになっていた……。
そんな中、ネットの生配信中に、配信者が心霊スポットで襲われた、という110番通報が入る!場所は3年前に女子高生が殺害された廃墟。配信された映像には、血塗れの少女が髪を振り乱しながら配信者・成瀬たちに噛みつく姿が映っていて……!ひかりは、成瀬がこれまでに配信していた“やらせ動画”と違い、今回の映像が本物であることを聞き分ける。現場に急行する緊急出動班!夜の心霊スポットで待っていたものとは……!?
第6話のレビュー
2週間ぶりに放送された「ボイスII 110緊急指令室」。
第6話には俳優の松岡広大、嶺豪一、女優の花田優里音らが出演した。
また、声優の日高のり子が白塗り野郎(安藤政信)と同じマンションの住人という役で登場。
久々の放送は大いに話題となっていた。
ドラマも中盤に差し掛かり、白塗り野郎の存在は相変わらず気味が悪い。
今回は樋口彰吾(唐沢寿明)との関係性や、どうして「スマイル」と発するのかも明らかになった。
さらには樋口のバディ、石川透役を熱演しているNEWSの増田貴久の演技にも注目が集まっている。
懸命に捜査に向き合うも、過去の事件が原因で心に傷を負っている透。
すでに精神的に限界がきているものの、樋口やECU緊急指令室の橘ひかり(真木よう子)らに悟られまいと必死だ。
今回も自身の体調の変化により、被害者を救えずズタボロ状態。
そんな難役を演じる増田に多くのファンがSNSでエールを送っていた。
第6話のストーリーはこうだ。
動画配信者の成瀬(松岡広大)とカメラマンの平山(嶺豪一)が心霊スポットでネット配信中、何者かに襲われたという。そこから拉致された女子高生、碧(花田優里音)の存在が明らかになり、事件解決に向けて樋口らが奔走するというものだった。
次週は透の刑事生命が危うくなるのかも?
そして、樋口は白塗り野郎とどのようにして対峙するのか。
最終話までドキドキが止まらない―。
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第7話ストーリー&レビュー}–
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
銃殺された小野田と、自分の手に握られた拳銃。意識が戻った時、目の前に広がる光景にショックを受けた石川(増田貴久)は、混濁する記憶を抱えて、逃げるようにその場を後にする。
小野田の遺体と逃げる石川を目撃した作業員から110番通報を受けたECUは、樋口(唐沢寿明)たちを現場へ派遣。突然の小野田の死、そして付近の防犯カメラに映った石川の姿に、警察内で衝撃が走る!
その頃、“白塗りの男”久遠京介(安藤政信)の自宅に、マンションの自治会長・美由紀が訪れる。傍受した警察無線の音が流れる室内を不審に思いながらも部屋の奥へと進む美由紀。そこには、エンバーミング処理された久遠の母親の遺体が横たわっていて……!悲鳴をあげる美由紀を、さらなる恐怖が襲う!
拳銃発砲殺人事件の通報から55分。石川が被疑者として手配される中、樋口は石川の無実を信じていた。小野田が白塗りの男と通じていた可能性が高いことから、樋口は石川が罠にハメられたと考えるが……。一方、ひかり(真木よう子)は、ECU副室長の早紀に、隠れて小野田と連絡をとっていた理由を問う。
樋口は、石川に薬を処方していた薬剤師・宮崎久子のもとへ。精神的な不安を抱えていた石川が無理を押して現場に出ていたこと、薬を飲まない状態が続くと、錯乱状態になる可能性があることを聞く……。
そんな中、石川の自宅から白塗りの男との関係を示す『はなまる』が描かれた箱が見つかる……!!
第7話のレビュー
透(増田貴久)が目を覚ますと目の前には本部長の小野田(大河内浩)が血を流して横たわっていた。
しかも、自分の右手には拳銃が……。
自分が本部長を撃ってしまったのか?
錯乱する透。
そこへ人が来てしまったためにおもわず逃走してしまった。
ECU緊急指令室のメンバーたちは、本部長の死と容疑者となった透に愕然とする。
「透はやっていない!俺は透を信じている!」
と、透の無実を信じる樋口(唐沢寿明)は透の後を追うことに。
その透はうっすらとある自分の記憶を頼りに、撃った真犯人を追っているようだ。
そして、ひかり(真木よう子)も透の痕跡を頼りに真犯人の姿を追う。
すると、ひかりがかつて交際していた重藤(増田昇太)らしき人物の姿を捉えた。
重藤はすでに白塗り野郎(安藤政信)に殺されたはず—。
その重藤が生きている?
「ありえない」と口走るひかり。
ここにきて重藤らしき男の登場に筆者も「ありえない」と驚愕した。
第7話でも白塗り野郎は新たな殺人を犯していた。
度々登場する自治会長(日高のり子)の首を絞め、舌に焼き印を押すという所業。
もはや人間ではない。
この自治会長役がアニメ「タッチ」の南ちゃんの声優でおなじみの日高のり子。
南ちゃんの「ぎゃーーーーーー!!!」という絶叫シーンは見るにたえがたいものであった。
また、透と樋口が橋の上で会話をするシーンは圧巻だった。
涙を流す増田の演技についついこちらも、もらい泣き。
自分が本部長を殺してしまったのか?
そして、自分が見た重藤の姿はまぼろしだったのか?
ますます錯乱する透。
「しっかりして、透!兄貴がなんとかしてくれるから!」と心の中で願う。
自分のことを信じられなくなっている透はさらに逃走を続ける。
ビルの屋上で樋口らに追い詰められると、ひかりを人質にとるという凶行に。
しかし、それはフェイクであった。
ひかりを羽交い絞めにしながらも耳元で白塗り野郎の行動を報告する透。
その情報を樋口にだけそっと伝えるひかり。
素晴らしい連携プレーで白塗りを追い込むと突如、隣のビルの屋上から姿を現した。
不気味なダンスをくねくねと踊る白塗り野郎。
その姿に拳銃を向ける樋口。
「樋口よ、撃ってしまえーーー!」と、著者は心の中で叫んだ。
しかし、先に白塗りが手で作った銃口を透に向けると、なぜか口から血を吐きながら倒れる透。
「だから先に撃っておいてよっ!」と、思っても時すでに遅し。
ピクリともしない透。
ハマの狂犬も白塗り野郎を前に無鉄砲な行動はできなかったのか。
声だけの次回予告で
樋口の「とぉるぅーーーーーー!」という絶叫が悲しかった。
透を実際に撃ったのはいったい誰なのか?
そして助かるのか?
次週も必見だ!
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第8話ストーリー&レビュー}–
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
炸裂音と共に膝から崩れ落ちた石川(増田貴久)。その胸は銃で撃ち抜かれていた!混乱しながらも必死に止血する樋口(唐沢寿明)だが、意識を失った石川の血は止まらない。一方、屋上を飛び出したひかり(真木よう子)は、隣のビルから逃走した狙撃犯と久遠(安藤政信)を追う。雑音の中、ひかりの耳が捉えたのは、隣のビルから逃走する“聞き慣れた足音”。その音の先にいたのは、顔に火傷の痕が残る重藤雄二だった!
「来るな」ひかりを牽制する重藤は、現場から走り去る。
一方、病院に運ばれ救命処置を受ける石川は、生死の淵をさまよっていた。樋口の必死の呼びかけは、石川に届くのか……!?
緊急指令室へ戻ったひかりは、石川が撃たれる直前に、狙撃場所となった隣のビルの屋上に向かう重藤の姿が防犯カメラに映っていたことを知る。重藤が久遠と繋がっている可能性に、言葉をなくすひかりたち。港東署には特別捜査本部が立ち上がり、捜査一課が主導となって重藤の捜索が始まる。
そんな中、ECUに『これから人が殺される』という不審な110番通報が入る。通報者の声は、なんと久遠!不敵に笑うその声は、人を殺すのは自分ではなく、重藤だと告げる。重藤に殺人を犯させることで、久遠はひかりを絶望の淵へ突き落とそうとしていた……。果たして、ECUは重藤を止めることができるのか!?そして久遠の真の目的とは……。
第8話のレビュー
樋口(唐沢寿明)のバディである透(増田貴久)が何者かによって撃たれた。
必死に傷口を押さえながら透の名前を叫ぶ樋口。
危険な状態であることは一目瞭然だった。
透を撃ったと思われる位置には全身黒ずくめの男が立ち去ろうとしていた。
その後ろ姿に見覚えのあるひかり(真木よう子)は、自分の聴力を頼りに追うことに。
やはりその男はひかりの恋人、重藤(増田昇太)だった。
白塗り野郎(安藤政信)によって殺されたはずの重藤が生きていた。
毎回思うが、とにかくひかりの聴力が凄まじい。
走り去る足音からどっち方向に逃げているのか、すべてわかってしまう。
GPSよりも優秀なのではないだろうか。
ドラマとはわかっているが、感心してしまう。
病院に搬送された透は息絶える寸前であった。
必死に話しかける樋口。
しかし、
「アニキ、ありがとう……必ず」
と言いかけたところで亡くなってしまう。
この展開にはかなり驚いた。
透はこのドラマで中核人物なため今回撃たれたとはいえ、きっと瀕死の状態から復活するのだろうと思っていたからだ。
透の死はSNSでも大きく反応。
「透が死んじゃうなんて。喪失感がハンパないよ」
「思った以上に心にぽっかり穴が…。透ちゃんがいなくなったこの後、見る自信がない」
「え、透ちゃん、死んじゃったの?やだ、やだ!」
前作「ボイス」から樋口と素晴らしいバディを組んできた透の死という展開は、同ドラマファンには辛いものがある。
とはいえ、増田にとってこの作品が代表作になったことは間違いない。
石川透という難しい役を体当たりで演じ、多くの視聴者の印象に残ったはずだ。
第8話では重藤の動向も怒涛の展開であった。
白塗り野郎に利用されるために生かされていたことがわかった重藤。
かつて事故で亡くなったと思われていた妹が実は当時の恋人に殺されていたことを白塗り野郎から聞かされ、復讐の鬼と化していた。
ひかりによってその行動を止めることはできたが、以前のように優しい重藤の姿はそこにはなかった。
そして、もう一人白塗り野郎によって利用されている内通者が捜査員の中に……。
相変わらず忙しく、そしてしんどい展開の同ドラマ。
それでも毎週観てしまうのは、それだけ引き込まれる魅力があるからだ。
観るのが辛いから早く終わって欲しい!
でも、もっと観たい!
私の中でのせめぎ合いは、最終回まで続きそうだ。
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第9話ストーリー&レビュー}–
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
久遠(安藤政信)と内通し、石川(増田貴久)を殺害した片桐に銃を向けた樋口(唐沢寿明)。しかし、片桐はすかさず通孝に銃を突き付ける!憎しみに火をつけ、自分に引き金を引かせることが久遠の目的であることに気づいた樋口は、通孝を生きて解放することを条件に、あえて片桐に逃亡を許す。
その頃、海が見える別荘で現場のやり取りを聞いていた久遠は、自分の思い通りにならない樋口に苛立ちを感じていた。その目には、死んでもなお幻影となって久遠を責め立てる母親の姿が見えていて……。
樋口とひかり(真木よう子)は、ECUメンバーを集め、徐々に分かってきた久遠の情報を整理する。有名な舞踊家の娘だった久遠の母・由紀子は17歳の時に久遠を妊娠。これまで久遠が直接殺した被害者たちは、自分の母親と同学年で同じ地区に住んでいた人物だったことがわかる。
一方、ECUの緒方は、片桐のPCを自宅に持ち帰り、解析を進めていた。片桐が頻繁にアクセスしていたダークウェブ上のサイトを調べると、なんと今まで久遠が火をつけて起きた殺人事件の数々が実況放送されていたことが発覚。片桐は、閲覧数を稼ぐことで久遠の資金源を確保していた。サイトを潰そうとPCを操作する緒方。しかしその時、突然部屋に侵入してきた片桐に襲われて……!?目が覚めた時、緒方の前に現れたのは、微笑む久遠だった……!再び狙われる仲間の命!現場へ急ぐ樋口とひかりの無線に、緒方の絶望の悲鳴が響き渡る!
第9話のレビュー
捜査一課長の重藤(藤本隆宏)の部下、片桐(中川大輔)が内通者だった。
白塗り野郎こと久遠京介(安藤政信)に協力し、これまでの事件にもかかわっていた。
樋口(唐沢寿明)のバディである透(増田貴久)を射殺したのも片桐。
サイコパスと化した片桐の表情はゾクゾクするものがある。
しかも、狙撃銃を肩に担いだスナイパー姿も様になっており、かっこいいと惚れ惚れした。
これには視聴者も反応。
「中川大輔君、銃を構える姿もキレキレの姿も最高過ぎる」
「ボイス2、中川君にめちゃくちゃいい役をありがたい〜!サイコな演技も久遠さんと話して弱気になってる姿もよい」
「そこまで目立たない役だったのが今は悪役として大活躍の中川君。最高。いい表情してる」
その片桐が心酔する久遠もまた精神的に崩壊の一途をたどっていた。
亡くなった母親をエンバーミング(遺体を消毒や保存処理をすること)をし、常に側に置き
その亡骸に「母さん……」と話しかける姿は常軌を逸している。
そんな久遠が、なぜそこまで樋口に執着するのかはまだわかっていない。
次週の最終話ですべてが明らかになるので今はぐっと我慢して放送を待ちたいと思う。
さて、9話ではECU緊急指令室の室員、緒方(田村健太郎)の指が大変なことになった。
久遠の資金源である裏のサイトにたどり着いた緒方。
そのサイトをつぶせば資金源を断てると判断した。
上司のひかり(真木よう子)から「あとの処理はサイバー犯罪捜査課にまかせてください」と指示されたものの、ホワイトハッカーとしての実力を見せつけたいあまり、そのサイトを単独で潰すことに。
「ミッションクリアー!よっしゃー!」
と叫び喜んだのも束の間、背後からは片桐の姿が……。
強打され意識を失った緒方の前には久遠の姿も。
久遠と片桐によって指を切断されてしまった。
その描写はあまりも生々しく、見るに堪えない場面であった。
緒方の切断した指を持ったまま逃走した久遠ら。
その指を取り戻すために追いかける樋口。
自分の資金源を断った緒方に、憎しみを爆発させた久遠は必ず緒方を殺害すると思っていた筆者は、
指一本に少し安堵した。(この時点で私の思考もおかしくなっている)
さて、次週はいよいよ最終回。
韓国版のオリジナルでは「ボイス3」が存在する。
日本版も「3」へつながるのか?
そこにも注目をしたい。
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
–{第10話ストーリー&レビュー}–
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
マスコミの注目が集まる中、港東署に出頭した久遠(安藤政信)!取り調べにあたった樋口(唐沢寿明)とひかり(真木よう子)に、久遠は自分が送ってきた人生について語り出す。初めて明かされるその“物語”とは……!
一方、緊急指令室では、自殺した本部長・小野田が生前に久遠と交わした電話の内容が、インターネット上に公開されていることが判明。県警トップが久遠に協力していたことが公になり、世間では警察に対する激しいバッシングが巻き起こる。
そして、供述を続ける久遠は、自分にとって樋口こそが真の『父親』だと語る……!久遠が樋口に執着し、執拗に絶望に突き落とそうとした理由を知り、怒りを爆発させる樋口。しかしその時、県警本部の刑事部長・本田が間に入り、取り調べ半ばで久遠の身柄は本部に移されることに……。「続きは大きな舞台で―」久遠は意味深な言葉を残し、樋口の前から連行されていく。
そんな中、手術を終えた緒方から緊急の連絡が入る。片桐のPCデータから、久遠たちが爆弾の材料を大量に購入していたことがわかったという。「久遠はまだ何も諦めていない」そう確信する樋口たちだが……。
同じ頃、久遠を連行する本田たちの前には、なんと片桐が現れる!久遠に心酔する片桐は、久遠の逃亡を助けようとしていた。そして、樋口とひかりが駆けつけた時、すでに久遠の姿は消えていた……。
久遠が待つ恐怖の舞台へと導かれる樋口たち。最後の悪夢が幕を開ける……!
第10話のレビュー
切断した緒方(田村健太郎)の指を持って久遠(安藤政信)が自首をしてきた。
そこから樋口彰吾(唐沢寿明)と久遠の対峙がはじまった。
なぜ久遠はここまで残忍な犯罪に手を染めることになったのか……。
大好きな母の死をきっかけに、かつて母に酷いことをした男たちへの復讐がはじまりだという。
そして、「お前は私にとって真の父親だ」と言ってしまうほど、樋口の存在が久遠の人生に大きく関わってきたとも。
幼いころ、母親と自分を引き裂いた樋口に憎しみの念を抱いていたという。
しかし、人の醜悪な本性に触れながらも、誰かを守ろうとする樋口の姿勢に強く惹かれ、自分にはない一面に羨望の眼差しを向けていた。
さらには、自分は樋口のようになれないことから強い嫉妬をしていたのかもしれない。
「お前がどう生きてきたのか知れば死ぬほど焦り、惹きつけられる」
というセリフにまさに集約されていた。
本心をみせながらも挑発する久遠の姿は、親の前で駄々をこねて甘えている子どものようだった。
ストーリーは後半に大きく動いた。
あるマンションに設置された爆弾が次々と爆破されているという通報がECU緊急指令室に入る。
そして、なぜか女優の趣里が爆弾のスイッチを押す場面が一瞬だけ映った。
ん?
これは次回作のフラグなのだろうか?
クライマックスで再度、樋口と久遠の二人だけのシーンでは大粒の涙をボロボロと流す安藤の演技にひきこまれた。
安藤という役者の存在はもちろん知っていたが、ここまで存在感があり、魅力的な役者だとは知らなかった。
そして、主演の唐沢がその魅力を存分に引き出していたようにも感じた。
「その涙は母親がお前に残したものだ」
号泣する久遠を見て発した樋口のこのセリフが妙に腑に落ちた。
ついに久遠を生かしたまま確保した港東署。
しかし、自分が仕掛けた爆弾によって樋口やひかり(真木よう子)らを守るような体制で自滅していった久遠。
なんと悲しい殺人犯だろうか。
「そんな顔していないで笑え…スマイル」
久遠の言葉が不気味にも心に残る……。
白塗り野郎こと、久遠京介は私がこれまで見てきたドラマの中で最悪な殺人犯であった。
と、同時にもっとも悲しい殺人犯であった。
ドラマを観終わり、結局誰も報われなかった内容に悲しくもなった。
(唯一、樋口の息子の大樹が元に戻ったことは救われたが。)
“ロス”という言葉には当てはまらない喪失感……。
この気持ちは「ボイス3」で解消してもらうしかない。
(完)
※この記事は「ボイスⅡ 110緊急指令室」の各話を1つにまとめたものです。
(文:シネマズ編集部)
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–{「ボイスⅡ 110緊急指令室」作品情報}–
【ボイスⅡ 110緊急指令室 作品情報】
ーあの「声」が、また聴こえるー あの2人が帰ってくる! 制限時間内に人々を救い出すタイムリミットサスペンス第二弾! 「3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙」 という被害者の生死を分けるクライシスタイム 人々を守るため、緊急指令室(110番)の直轄チームECU(Emergency Call Unit)の活躍を描く! 敏腕刑事・樋口彰吾とボイスプロファイラー・橘ひかりを中心に、捜査官たちは様々な事件に立ち向かう! 「最凶最悪の殺人犯」登場!狂った夏がまた始まるー
出演:唐沢寿明/真木よう子/増田貴久/中川大輔/宮本茉由/藤間爽子
脚本:浜田 秀哉
音楽:ゲイリー芦屋
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:尾上 貴洋/能勢 荘志/戸倉 亮爾 (日テレアックスオン)
演出:大谷 太郎/久保田 充/西村 了 (日テレアックスオン)/茂山 佳則 (日テレアックスオン)
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ