2019年に放送された「ボイス 110緊急指令室」の続編「ボイスⅡ 110緊急指令室」が放送開始。
“声”で事件を解決する緊急指令室を襲う新たなる狂気。通報からの10分間が生死を分ける、緊張度MAXのサスペンスが再び送り出される。
本記事では、その第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「ボイスⅡ 110緊急指令室」第2話レビュー
初回放送で平均視聴率(世帯)11.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した「ボイスⅡ 110緊急指令室」。
2桁とまずまずのスタートを切った。
第1話では、唐沢寿明が演じる樋口彰吾の息子が、不気味な白塗りの男に捕まったまま終了。
その行方が気になっていた。
今回も橘ひかり(真木よう子)が樋口の右腕となってその行方を追うことに。
この橘の絶対聴感能力がすごすぎる。
足音だけで犯人の居場所を特定したり、どんな小さな音も聞き洩らさなかったり……。
「音」を頼りに事件を解決する展開は今までなかったので、見入ってしまう。
ボイスプロファイルの専門家としては最高の能力だろうが、「そんなところまで聞こえるのか!」と感心を通りこして、唖然といった感じもある。
樋口と橘、さらには樋口を「兄貴」と慕いバディを組んでいる石川透(増田貴久)の連携で息子を無事に保護したが、白塗りの男の姿はどこにもなかった。
そうこうするうちに、新たな事件が発生し、樋口らは現場に向かうことに。
前作に続き、ストーリーのテンポが良く、ぐっと引き込まれる作品になっている。
樋口の息子を誘拐した白塗り男が「Ⅱ」では、大きな鍵となりそうだ。
樋口のことを執拗にあおり、橘や透の悲しい過去も把握し、彼らが驚愕する様子をまるで楽しんでいるところは不気味そのものだ。
解決したかと思えば新たな事件が発生し、次週が気になる展開に構成されている同ドラマ。
最終話まで気になる存在のドラマだ。
「ボイスⅡ 110緊急指令室」ストーリー
樋口(唐沢寿明)の裏をかいた白塗りの男とその共犯者・二ノ宮純名は、樋口の息子・大樹を連れて逃走!倉庫で襲われた重藤雄二の兄・通孝率いる捜査一課も捜査に加わり、全力で逃走車両を追跡する。そんな中、ECUのひかり(真木よう子)は、拳を握りしめ、交際相手だった重藤雄二が殺害された時の映像を見直していた。「聞き漏らさない、犯人の音を。この耳で捕まえる−−」鬼気迫る表情のひかりは、犯人の足音の“ある特徴”に気づく……。
乗り捨てられた犯行車両を見つけた樋口は、石川(増田貴久)と手分けして犯人を追う。ECUから耳を澄ますひかりの力を借り、純名を追い詰める石川。しかし、純名は体に巻きつけた爆弾を見せると、近くにいた子ども達の群衆に向かって行き……!!
一方、樋口は、白塗りの男を追って雑居ビルの地下室に到着。目隠しをされた大樹を発見するが、白塗りの男の罠はまだ張り巡らされていた……!
そして、3日後―。白塗りの男は、大樹を解放する。しかしその痛ましく変わり果てた息子の姿に、憤る樋口。白塗りの男の真の目的とは一体何なのか――。
そんな中、樋口が石川を連れ、ECU緊急出動班の班長として復帰することが決まる。そして、純名が使った爆弾の特徴から、事件は意外な進展を見せる!さらに、ECUには息つく間もなく、新たな拉致事件の通報が入り……!
(文・駒子)
–{「ボイスⅡ 110緊急指令室」作品情報}–
【ボイスⅡ 110緊急指令室 作品情報】
ーあの「声」が、また聴こえるー あの2人が帰ってくる! 制限時間内に人々を救い出すタイムリミットサスペンス第二弾! 「3分で現場到着、5分で現場確認、10分で検挙」 という被害者の生死を分けるクライシスタイム 人々を守るため、緊急指令室(110番)の直轄チームECU(Emergency Call Unit)の活躍を描く! 敏腕刑事・樋口彰吾とボイスプロファイラー・橘ひかりを中心に、捜査官たちは様々な事件に立ち向かう! 「最凶最悪の殺人犯」登場!狂った夏がまた始まるー
出演:唐沢寿明/真木よう子/増田貴久/中川大輔/宮本茉由/藤間爽子
脚本:浜田 秀哉
音楽:ゲイリー芦屋
チーフプロデューサー:三上絵里子
プロデューサー:尾上 貴洋/能勢 荘志/戸倉 亮爾 (日テレアックスオン)
演出:大谷 太郎/久保田 充/西村 了 (日テレアックスオン)/茂山 佳則 (日テレアックスオン)
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ