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テレ東が描く新感覚“ベースボール・ヒューマンドラマ”!
関水渚×仲村トオルW主演で、この夏開幕!
わけあって夏休みにアルバイトをすることになった17歳の女子高生・夏葉舞(関水渚)と「バットのスイングだけで、その人の悩みがわかる」と豪語する47歳の謎の元プロ野球選手(仲村トオル)。
二人がバッティングセンターに現れる女性たちの悩みを「野球論」に例えた独自の「人生論」で解決へと導いていく。
本記事では、そんな話題作の第2話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「八月は夜のバッティングセンターで。」第2話レビュー
前回終盤で伊藤(仲村トオル)が元野球選手だと知った舞(関水渚)が突然先輩呼び&敬語になったが、伊藤に「気持ち悪いな」と言われ一瞬でオッサン呼び&タメ口に戻っていて笑った。
今回の悩める女性は天野佳苗(堀田茜)。美人で男性からの誘いは引く手あまただが、理想もプライドも高く誰のことも相手にしない。まず相手の駄目な部分を探して、近づくことを避けているようだ。前回もだが、悩める女性の同僚嫌なやつ多くないか? 「そのドレス派手すぎません?」「完全に男目的、必死に頑張った分なかなかきれいよ」とか言ってくる「えり好みしすぎ、完璧な条件の男性なんていないですよ」という意見はうなずけるけども。
実は、人気CMディレクターに近づくために新しいドレスをおろした佳苗。相手がモデルにデレデレしているところを見て諦めてしまう。さらに「あんなボウル球こっちから願い下げですよ! モデルだか何だか知らないけどデレデレしちゃってさ~。私そういう人無理なんですよね、もっと中身見れる人じゃないと」と悪く言う始末。同僚の男性が気遣って声をかけてくれるが「小山田かよ」と文句を言う。
言われたくないことを言われると「そういう価値観古いですよ」「女は結婚がすべてじゃないの」と反論するが、顔つきからして心穏やかじゃなさそうだ。周りの人へのあたりもきついし、美人だがあまり魅力的に見えない。
バッティングセンターでのプレイにもその性格は出ていて、バットを振らずに出てくる球に文句を言い続ける。マシーンの調整は完璧なのだが……。「新手の嫌がらせ?」「だとしたら斬新すぎるな」と舞と伊藤も困惑気味。
文句を言い続けて一度もバットを振らない佳苗に、伊藤が動いた。
「随分とせまいストライクゾーンだな。それだけ狭かったらどんな球でもボウルだろう」
「あんた自身が、狭くしてるんだぞ」
「その原因は、勇気のなさだ」
なんだかギクッとしてしまう言葉だ。勇気がなくてやらない理由を作っているとき、ある気がする。
「うるさい!」「黙って!」と怒る佳苗に
「聞いてみるか、俺の野球論」という伊藤(な、なんだこの人~!)。
「ライフ・イズ・ベースボール」を合言葉に、前回同様舞いわく「おっさん(伊藤)が没頭する世界」に入っていく。
急にバッターボックスに立つことになり、困惑する佳苗。
ピッチャーは甘めな球を投げてくれており、振れば当たるかもしれないのに佳苗は振らない。
「怖いんだからしょうがないじゃん。振れるんだったら最初から振ってるよ」
「無様に三振したらどうしようって、打ち損じたらどうしようってそれを想像すると怖いの」
「ホームランの保証がないと、今さら怖くて振れないよ」
ベンチに戻った佳苗に
「あの男のバッティングを参考にしたほうがいい」
「参考にするのは、勇気の出し方だ」
と語りかける伊藤。
バッターボックスに立ったのは、レジェンド山﨑武司選手。
三振を恐れずフルスイングし続ける山﨑。はじめは失敗し、外野に笑われる(このドラマに出てくる外野、本当にいつもムカつくな……)のも気にしない様子に「なんであんなかっこ悪いことができんの? 笑われても平気なの? なんで」
「本当にそう思うのか? あの気迫が、あの表情が、あの姿勢が本当にかっこ悪いと、あんたそう思うのか? 空振りしたっていいんだ。人生でど真ん中のストライクがする保障なんてどこにもない。勝手に自分のストライクゾーンを決めないで、思い切って振ってみなよ」
結果、山﨑はヒットを出した。球はバットの根っこに当たったが、フルスイングしていたためヒットにつながったのだ。
「勇気が、出塁につながるってことだよ」と言われ、ハッとする佳苗。
また今回もグッときてしまった。
山﨑武司選手についてさらに調べてみたが、何ともともとは三振を怖がる選手だったらしい。だが楽天時代に野村監督に「三振だろうといい当たりだろうとアウトはアウト。根拠さえあれば思い切って振ってくれればいい。ダメならまた次、考えればいいだろ」と言われたことで、三振を怖がらない思い切ったスイングができるようになったというのだ。さらに、それまでは来る球をただ打つタイプだったが、配球を読むようになったらしい。
「振らなきゃヒットも生まれないでしょう。まずは1回振ってみな」
もともとは佳苗と同じような悩みを抱えていた山﨑武司選手。笑顔でいう言葉に重みがある。つくづく、野球に詳しくないことをはじめて後悔している。
「まず振ってみるかな~」と、同僚男性と食事の約束をした佳苗。
初めてバットにボールが当たり、伊藤と一緒に大喜びする。
「振れば当たる! 振ってけ!」と大声で応援する伊藤を「暑苦しい」と言いながらうれしそうな表情でながめる舞。
舞がユニフォームを着て球を投げるシーンが回想される。
確かに彼女がやたら野球に詳しいのも、本人がやっていたからだと思うとうなずける。やることがなくなったというのは、何らかの原因で野球ができなくなったということなのか。
ラストシーン、憑き物が落ちたようなはつらつとした笑顔の佳苗が印象的だ。
第2話ストーリー
広告会社に勤める天野佳苗(堀田茜)は、男性からの誘いが多数あるが誰のことも相手にしない。人気CMディレクターと接近するチャンスも、モデルと仲睦まじくする様子を見てその場から離れてしまう始末。ある夜、佳苗は夏葉舞(関水渚)と伊藤智弘(仲村トオル)が見守る中でバッターボックスに入るが、ストライクなのにクレームをつけては全て見送り。逃げてばかりの佳苗にしびれを切らした伊藤は、ある決定的な欠点を指摘する。
(文:ぐみ)
–{「八月は夜のバッティングセンターで。」作品情報}–
「八月は夜のバッティングセンターで。」作品情報
イントロダクション
テレ東が描く
新感覚“ベースボール・ヒューマンドラマ”!
「八月は夜のバッティングセンターで。」
関水渚×仲村トオルW主演で、
この夏開幕!
- あの往年の“野球レジェンド”たちも登場!? -
関水渚ドラマ初主演!仲村トオルとW主演!
ドラマの舞台は都内のとあるバッティングセンター。わけあって夏休みにアルバイトをすることになった17歳の女子高生・夏葉舞と、「バットのスイングだけで、その人がどんな悩みを抱えているかわかる」と豪語する47歳の謎の元プロ野球選手の男性が、毎回バッティングセンターに現れる悩める女性たちを、「野球論」で例えた独自の「人生論」で解決へと導いていく本作。
「ライフ・イズ・ベースボール」を合言葉に、「野球」というテーマを通して、人々の背中を少しだけ押していく、テレビ東京が描く、新感覚の“ベースボール・ヒューマンドラマ”です。
女子高生・夏葉舞を演じるのは、1月クール「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」でヒロインに抜擢された今最も注目される若手女優・関水渚。関水は本作がドラマ初主演となります。バッティングセンターで悩める女性の相談を次々と解決する謎の人物・伊藤智弘を演じるのは、実力派俳優・仲村トオル。テレビ東京のドラマ出演は昨秋放送『横山秀夫サスペンス「沈黙のアリバイ」「モノクロームの反転」』、連続ドラマは2018年放送の「ラストチャンス 再生請負人」以来。また野球部のマネージャーを務めたことがあるという関水と、中学時代に野球部だった仲村は、今回が初共演となります。
さらに本ドラマは、野球好きであれば誰もが知っているような、往年の“野球レジェンド”たちが登場します。ドラマのストーリーの中で、どんな選手が、どのように登場するかは今後の続報をお待ちください。
“ライフ・イズ・ベースボール”
異色の野球好きコンビが放つ、
これまでにない<“人生×野球”ドラマ>
「八月は夜のバッティングセンターで。」
(通称:ハチナイ)
夏のはじまりと共に開幕する本作に、
どうぞご期待下さい!
スタッフコメント
テレビ東京 寺原洋平(プロデューサー)
この夏、テレ東深夜ドラマに期間限定でバッティングセンターが出現します。
この時期、野球といえば言わずと知れた甲子園ですが、テレビ東京の深夜も覗いてみてください。
そこにはまさに人生の縮図のような野球が展開されています。
野球の適温は熱いだけじゃない、青春は甘酸っぱいだけじゃない、これまで多くの大人達に向けて色々な変化球のヒューマンドラマを送り出したテレビ東京だからこそできる、甘さ控えめ微熱の新感覚ベースボール・ヒューマンドラマ。是非、この夏のお供に!
博報堂ケトル 畑中翔太(企画・プロデュース)
「野球は人生に通ずる」をテーマに、人生における様々な“壁”にぶつかる悩める人々を「野球論」で解決していく、そんな全く新しい“ベースボール・ヒューマンドラマ”が誕生しました。
野球ファンの方であれば誰もが知っている、あの“レジェンド”たちもドラマに登場します!
そしてこのドラマのために、監督、脚本家、プロデューサー、各スタッフに至るまで、実に野球愛に溢れた制作チームが集結しました。この夏、関水さん&仲村さんの新コンビが、夜のバッティングセンターを舞台にして、「ライフ・イズ・ベースボール」を合言葉にちょっぴり大人のベースボールドラマをお届けします。ぜひご期待ください!
アカツキ 後藤ヨシアキ(プロデューサー)
アニメ「八月のシンデレラナイン」の打ち合わせの場で「女性が夜のバッセンで良いスイングをしてる深夜ドラマが観たいんです」とテレビ東京さんの深夜ドラマファンであることを伝えてから約1年。
今、ドラマ化という想像もしていなかった打席に立っています。
私自身、普段はハチナイのアニメやコラボ企画を担当していますがドラマのハチナイでは〝野球というモチーフを通じて人間の成長を描く〟という本質的コンセプトはそのままに、完全オリジナルの物語に挑戦しています。
監督の皆さん、ぜひご視聴ください!
各話、視聴後の余韻はきっと〝ハチナイだ〟と感じていただけるはずです。
原案情報
スマートフォン用アプリゲーム
『八月のシンデレラナイン』(アカツキ)
2021年6月にリリース4周年を迎える「青春×女子高生×高校野球」をテーマにした〝野球型青春体験ゲーム〟です。
プレイヤーは同級生監督として、魅力的な女子キャラクター達を指導・育成しながら、共に〝甲子園〟という夢を追いかけます。
2019年4月にテレビアニメ化され、2021年7月には最新話を加えて再放送がスタートします。
イントロダクション
女子高生の夏葉舞(関水渚)が、夏休みにわけあってアルバイトをすることになったバッティングセンターには、夜になるとなぜか悩める女性たちがやってくる。バッターボックスで球を打つ彼女たちを見つめている謎の男性・伊藤智弘(仲村トオル)は、「スイングを見るだけで、その人がどんな悩みを抱えているのかわかる」といい、その悩みを「野球論」で例えた独自の「人生論」で解決に導いていく。
果たして今宵はどんな悩める女性が訪れるのか?舞と伊藤の不思議な夏が今はじまる!
番組概要
番組名
水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」
放送日
7月7日スタート 毎週水曜 深夜1時10分~1時40分放送
放送局
テレビ東京 テレビ北海道 テレビ愛知 テレビ大阪 TVQ九州放送
原案
八月のシンデレラナイン(アカツキ)
出演
関水渚 仲村トオル ほか
ゲスト
第1話:木南晴夏 岡島秀樹
第2話:堀田茜 山﨑武司
第3話:武田玲奈
第4話:深川麻衣
第5話:佐藤仁美
第6話:山下リオ
第7話:板谷由夏
第8話:山﨑夢羽
監督
原廣利(「RISKY」「日本ボロ宿紀行」)
志真健太郎(「LAPSE」「TOKYO CITY GIRL」)
原田健太郎
脚本
山田能龍(「全裸監督」「新聞記者」)
矢島弘一(「毒島ゆり子のせきらら日記」「コウノドリ」)
オープニングテーマ
クリープハイプ「しょうもな」(ユニバーサル シグマ)
エンディングテーマ
クリープハイプ「こんなに悲しいのに腹が鳴る」(ユニバーサル シグマ)
企画・プロデュース
畑中翔太(博報堂ケトル)
プロデューサー
寺原洋平(テレビ東京) 漆間宏一(テレビ東京)
山田久人(BABEL LABEL) 山口修平(アカツキ) 後藤ヨシアキ(アカツキ)
制作
テレビ東京/BABEL LABEL
製作著作
「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会