「#家族募集します」第1話レビュー:表情が秀逸すぎる 重岡大毅の泣きの演技に涙腺崩壊(※ストーリーネタバレあり)

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金曜ドラマ枠では、2021年7月9日より「#家族募集します」を放送。主演に重岡大毅(ジャニーズWEST)、ヒロインに木村文乃、共演に仲野太賀、岸井ゆきのという豪華実力派俳優陣を迎えてオリジナルストーリーで展開する。

本記事では、第1話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「#家族募集します」第1話レビュー

初回から号泣してしまった。

妻を3ヶ月前に亡くし、息子の陽と2人で暮らす俊平。児童図書を扱う小さな出版社「エッグプラント」で働きながら、育児と家事に追われていた。そんな時にたまたま再会したのが幼馴染の蒼介。ルームシェアできる人間を探していた蒼介は、俊平の事情を知り、一緒に暮らして子育てをシェアしようと言い出す。

まともに取り合わない俊平だったが、蒼介は大真面目。「#家族募集します」のハッシュタグをつけてSNSに投稿してしまう。すると本当に蒼介のもとに電話がかかってきて……。

お弁当を食べながらウトウトとしてしまうぐらいに疲れているのに、俊平は息子の陽の前ではいつもニコニコしている。ただ、俊平は陽に母が亡くなったことを言えずにいた。少しずつ重ねていく嘘。その懺悔もできずに、申し訳なさが俊平の中に積み重なっていく。
ひとりで頑張らなければ、と思っているのは蒼介に「子どもを預かってほしい」と電話をかけてきた礼も一緒だった。蒼介がまた利用してほしいと言っても「人に甘えるとクセになるから」と頑なだ。まあ……パッと見、蒼介怪しげだし、というところはある……。

でも、子どもを見ていると、俊平も礼も本当に、ものすごくがんばっているのが分かる。七夕に「ママともっと遊びたい」と願う礼の娘、雫。ママのこと大好きなんだなあ。
保育園に迎えに来た俊平のもとに笑顔で駆け寄ってくる陽。
ああ、自分ががんばれる以上にがんばって、子どもたちがハッピーに暮らせるようにと日々を過ごしているんだな、と。

がんばっているからこそ、自分の中にいろんな感情が積み重なっていく。それが吐露できたことで俊平は少し救われたんじゃないだろうか。笑顔から泣き崩れていく表情に観ているこちら側も涙腺が決壊した。

何より、蒼介の適当な感じと場当たり的な行動力、思い込みの激しさ、でも無邪気に優しいところが俊平にそうさせたんだろう。再会してくれてありがとう、蒼介……。
そしてこういう役をやるとめちゃくちゃハマるのが仲野太賀なのである……。なんだろう、あの「しょうがないな~」と意味もなく思わされる感じ。あと、たまに無邪気すぎて相手をムッとさせるのも本当に絶妙。

礼役の木村文乃さんとは「コントが始まる」では姉弟役だったが、今回はどのような絡みを見せてくれるか楽しみだ。

シングルマザー、シングルファザーのみならず、小さい子どもを持つ親が周りに頼りづらいというのはやはり社会における課題のひとつのように思う。だけど誰かを頼ると、それに伴って気持ちをすり減らす部分もあるわけで……。そういった部分にどのように切り込んでいくのかも興味深い。

個人的に役者・重岡大毅を初めて観たのが2014年の「ごめんね青春!」。高校生役を演じていた彼がパパかあ……とついしみじみとしてしまった。

「#家族募集します」1話のストーリー

主人公の赤城俊平(重岡大毅)は、ある事情で3か月前にシングルファーザーになったばかり。5歳の息子・陽(佐藤遙灯)を育てながら、児童図書を扱う小さな出版社「エッグプラント」に勤め、育児と仕事に追われる日々を過ごしていた。

そんな中、幼馴染の小山内蒼介(仲野太賀)と偶然再会。ワンオペ育児に悩む俊平の事情を知った蒼介は、SNSで家族を募集し、子育てをシェアして一緒に暮らそうと突飛な提案をする。そんな募集に誰も乗るわけがないと呆れる俊平だったが、その夜、蒼介の携帯に1本の電話が…。かけてきたのは、5歳の娘・雫(宮崎莉里沙)を育てるシングルマザーの教師・桃田礼(木村文乃)だった。さらに、夢を追い続ける子持ちシンガーソングライター・横瀬めいく(岸井ゆきの)も6歳の息子・大地(三浦綺羅)と共に転がり込んできて…。

(文:ふくだりょうこ)

–{「#家族募集します」作品情報}–

【作品情報】

TBSでは、7月期の金曜ドラマ枠(毎週金曜よる10時)で、オリジナルストーリーの『#家族募集します』を放送する。
主演に重岡大毅(ジャニーズWEST)、ヒロインに木村文乃、共演に仲野太賀、岸井ゆきのという豪華実力派俳優陣を迎えて送る本作。それぞれに悩みや秘密を抱えるシングルファーザー&マザーたちが、ひとつ屋根の下で子育てをしながら共に過ごし“家族”になっていく姿を描く、新時代のホームドラマが誕生する。

主人公の赤城俊平(重岡大毅)は、ある事情で3か月前にシングルファーザーになったばかり。5歳のひとり息子の子育てに苦戦する中、偶然再会した幼馴染の小山内蒼介(仲野太賀)がお節介な思いつきでSNSに投稿した「#家族募集します」という突飛な募集に巻き込まれてしまう。蒼介は自身が働く古びたお好み焼き屋「にじや」を立て直すため、「にじや」の2階の空き物件で共同生活をして家賃収入を得ようと考えていたのだ。そんな募集に誰も乗るわけがないと呆れる俊平だったが、「#家族募集します」のSNS投稿をきっかけに、ちょっと堅物な小学校教師のシングルマザー・桃田礼(木村文乃)と、夢を追い続ける子持ちシンガーソングライター・横瀬めいく(岸井ゆきの)と出会い、大人4人+子ども3人でひとつ屋根の下で暮らすことに。
性格も価値観もバラバラな7人がどのようにして“家族”になっていくのか。一風変わった同居生活を通して、新しい“家族のカタチ”をお届けする。

脚本は、ドラマ『山田太郎ものがたり』(2007年)、『カンナさーん!』(2017年)などを手掛けたマギー。オリジナル脚本で、“家族とは何か”“家族といる時間の大切さ”をハートフルに描く。

出演:重岡大毅/木村文乃/仲野太賀/岸井ゆきの/金子大地/小松和重/福山翔大/丸山礼/佐藤遙灯/宮崎莉里沙/三浦綺羅/山本美月(特別出演)/石橋蓮司

脚本:マギー

音楽:河野 伸

主題歌:ジャニーズWEST「でっかい愛」(Johnny’s Entertainment Record)

プロデューサー:佐久間晃嗣、岩崎愛奈・那須田 淳

演出:福田亮介、村尾嘉昭

製作:TBSスパークル、TBS