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テレ東が描く新感覚“ベースボール・ヒューマンドラマ”!
関水渚×仲村トオルW主演で、この夏開幕!
わけあって夏休みにアルバイトをすることになった17歳の女子高生・夏葉舞(関水渚)と「バットのスイングだけで、その人の悩みがわかる」と豪語する47歳の謎の元プロ野球選手(仲村トオル)。
二人がバッティングセンターに現れる女性たちの悩みを「野球論」に例えた独自の「人生論」で解決へと導いていく。
本記事では、そんな話題作の第1話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「八月は夜のバッティングセンターで。」第1話レビュー
叔父が経営するバッティングセンターでバイトすることになった女子高生・舞(関水渚)は、ずっと座ってバッティングを見ている中年男性(中村トオル)を怪しむ。
「女性がバッティングするのを見て楽しむ不審者なのでは」と警戒していた舞は、男性が自分の名前を知っていることを知って騒ぐ。オーナーである舞の叔父に頼まれてここにいるという男性は、先ほど帰った女性客が忘れた財布を舞に渡し、「心が力んだら、打てるものも打てないぞ」と謎の伝言を頼む。
伊藤と名乗ったこの男性は、舞が立ち去った後に裸足でバッターボックスに立つ。ホームランを連発していて、ただものじゃなさそうだ。
忘れ物をした女性、坂本ゆりこ(木南晴夏)は仕事のことでイライラしていた。面倒なことを押し付けてくる上司や同僚の茜(奥山かずさ)。茜は自分が担当する企業への謝罪をもともと担当だったゆりこに押し付け、茜を気に入っている上司はそれに大賛成。ゆりこが無事に状況をおさめると「さすが地雷処理班」と言われる。
だからといってゆりこの努力は認められるわけでもなく、部下の営業成績が悪いと怒鳴られる。さらに、「新たな企画のプレゼン資料にまだ手をつけていないから作ってくれないか」と頼まれて引き受けてしまうゆりこ。とどめに部下が「坂本さんは地味でうるさい」「茜は仕事ができる」などと話しているのを聞いてしまう。
何というあからさまな差別、モラハラだろうか。茜は無責任すぎるし、それを容認するどころか同調する上司も、腐っている。
木南晴夏、前クールの「レンアイ漫画家」で演じていた、派手でハキハキした少女漫画家・可憐とは真逆な役で、同じ人には思えない。どちらも元からこういう人なのかと思わせるような雰囲気ですごい。
また面倒を押し付けてきて手柄を横取りする嫌な同僚役の奥山かずさも「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の明神つかさなど、いい人のイメージがあったため、エンドロールを見るまで誰かわからなかった。
再びバッティングセンターを訪れたゆりこに伊藤が語り掛けると、なぜかマウンドが登場し、茜が立っている。茜と交代してピッチャーをやるアナウンスが流れ、ゆりこは混乱する(そりゃそうだ)。マウンドに立つと、ベンチにいた上司や部下たちが馬鹿にしたヤジを飛ばす。何だよあんたら、よってたかって! と怒る舞。止めさせようとするが、伊藤は黙っている。
「私だって誰かに認められたいんだよ!」と叫ぶゆりこ。
すると、とある選手が走ってきて「大丈夫、誰かが見てくれてる」と言う。
「岡島だー! すげー!」と叫ぶ。
伊藤も「よく吐き出した! OK、交代だ」と叫ぶ。
ゆりこに「任せろ」と言って後退したのは、岡島秀樹選手だった。
レジェンド投手が毎回出演するようだ。すごい。
中継ぎ投手という役割があるらしい。先発投手と抑え投手の間に投げる中継ぎは重要な局面で登場して仕事をしても、脚光を浴びにくい。でもチームには欠かせない存在だ。ゆりこの仕事は中継ぎと似ているかもしれない、と言った伊藤はこう続けた。中継ぎはチームがピンチなときに颯爽と現れるヒーローだ。日米を渡り歩いた岡島は、中継ぎ投手の存在価値を高めた立役者の一人だという。
おおお、このドラマは、登場する女性の悩みと野球のレジェンド選手の活躍をリンクさせて人生論に昇華させるストーリーなのか。これはなかなか熱い。しかも、登場した選手が実際にプレイするところが見られるのだ。
野球に詳しくない私でも感動しているのだから、きっと野球に詳しい人なら何倍も楽しめるだろう。人生で初めて、野球に詳しくないことを後悔した。
さらに伊藤が語る言葉が印象的だ。
「不思議なもんでな、自分はちゃんとやってる、認めてくれとアピールする人間に、人は目を向けない。雑念を捨てて、黙々と仕事をする人間には、おのずとオーラがまとうようになって、勝手に周りが認めはじめる。あんたの仕事もそうなんじゃないのか。」
実際は、声をあげないでそのまま認められないこともあるかもしれない。でも、心に残る言葉だった。後日会社で、ゆりこに資料を作らせた仕事で評価され、ドヤ顔で自分がいかに頑張ったか話す茜。またかよ……と思ったそのとき。
ゆりこに「今回の資料って、ぜんぶ坂本さんが作ったんですよね。本当にありがとうございました」と話しかけてきた社員がいた。周りの社員もその話に興味を示し「坂本さん、すごくないですか?」という話で持ちきりに。岡崎選手の「大丈夫、誰かが見てくれてる」という言葉が現実になったのだ。
伊藤はプロ野球選手だったらしい。あまり活躍できなかったそうだが、野球のことに詳しいのも納得だ。「おっさん」呼ばわりだったのに元選手と知ったとたん敬語になる舞。岡島秀樹選手が登場したときも大興奮していたし、野球が好きなようだ。舞が暇になり、バイトをすることになった理由も気になるところ。演じている関水渚の目が印象的でいい。
ラスト、オープニング映像では浮かない顔をしていたゆりこが微笑んでいたのが印象的だ。一度自分の悩みを言葉にして出すこと、大切だな。毎回ハッとする言葉をもらえそうなこの作品、今後も楽しみだ。
第1話ストーリー
伯父のバッティングセンターでアルバイトをしている夏葉舞(関水渚)は、バッティングを見ればその人の悩みがわかるという謎の男・伊藤智弘(仲村トオル)と出会う。この日来店した坂本ゆりこ(木南晴夏)のスイングを見た伊藤は、仕事関係で悩んでいることを見抜く。実際ゆりこは同期に振り回された挙句、フォローしても周囲から評価されない現状があった。伊藤はそんなゆりこの悩みを独自の野球論で解決しようとする。
(文:ぐみ)
–{「八月は夜のバッティングセンターで。」作品情報}–
「八月は夜のバッティングセンターで。」作品情報
イントロダクション
テレ東が描く
新感覚“ベースボール・ヒューマンドラマ”!
「八月は夜のバッティングセンターで。」
関水渚×仲村トオルW主演で、
この夏開幕!
- あの往年の“野球レジェンド”たちも登場!? -
関水渚ドラマ初主演!仲村トオルとW主演!
ドラマの舞台は都内のとあるバッティングセンター。わけあって夏休みにアルバイトをすることになった17歳の女子高生・夏葉舞と、「バットのスイングだけで、その人がどんな悩みを抱えているかわかる」と豪語する47歳の謎の元プロ野球選手の男性が、毎回バッティングセンターに現れる悩める女性たちを、「野球論」で例えた独自の「人生論」で解決へと導いていく本作。
「ライフ・イズ・ベースボール」を合言葉に、「野球」というテーマを通して、人々の背中を少しだけ押していく、テレビ東京が描く、新感覚の“ベースボール・ヒューマンドラマ”です。
女子高生・夏葉舞を演じるのは、1月クール「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」でヒロインに抜擢された今最も注目される若手女優・関水渚。関水は本作がドラマ初主演となります。バッティングセンターで悩める女性の相談を次々と解決する謎の人物・伊藤智弘を演じるのは、実力派俳優・仲村トオル。テレビ東京のドラマ出演は昨秋放送『横山秀夫サスペンス「沈黙のアリバイ」「モノクロームの反転」』、連続ドラマは2018年放送の「ラストチャンス 再生請負人」以来。また野球部のマネージャーを務めたことがあるという関水と、中学時代に野球部だった仲村は、今回が初共演となります。
さらに本ドラマは、野球好きであれば誰もが知っているような、往年の“野球レジェンド”たちが登場します。ドラマのストーリーの中で、どんな選手が、どのように登場するかは今後の続報をお待ちください。
“ライフ・イズ・ベースボール”
異色の野球好きコンビが放つ、
これまでにない<“人生×野球”ドラマ>
「八月は夜のバッティングセンターで。」
(通称:ハチナイ)
夏のはじまりと共に開幕する本作に、
どうぞご期待下さい!
スタッフコメント
テレビ東京 寺原洋平(プロデューサー)
この夏、テレ東深夜ドラマに期間限定でバッティングセンターが出現します。
この時期、野球といえば言わずと知れた甲子園ですが、テレビ東京の深夜も覗いてみてください。
そこにはまさに人生の縮図のような野球が展開されています。
野球の適温は熱いだけじゃない、青春は甘酸っぱいだけじゃない、これまで多くの大人達に向けて色々な変化球のヒューマンドラマを送り出したテレビ東京だからこそできる、甘さ控えめ微熱の新感覚ベースボール・ヒューマンドラマ。是非、この夏のお供に!
博報堂ケトル 畑中翔太(企画・プロデュース)
「野球は人生に通ずる」をテーマに、人生における様々な“壁”にぶつかる悩める人々を「野球論」で解決していく、そんな全く新しい“ベースボール・ヒューマンドラマ”が誕生しました。
野球ファンの方であれば誰もが知っている、あの“レジェンド”たちもドラマに登場します!
そしてこのドラマのために、監督、脚本家、プロデューサー、各スタッフに至るまで、実に野球愛に溢れた制作チームが集結しました。この夏、関水さん&仲村さんの新コンビが、夜のバッティングセンターを舞台にして、「ライフ・イズ・ベースボール」を合言葉にちょっぴり大人のベースボールドラマをお届けします。ぜひご期待ください!
アカツキ 後藤ヨシアキ(プロデューサー)
アニメ「八月のシンデレラナイン」の打ち合わせの場で「女性が夜のバッセンで良いスイングをしてる深夜ドラマが観たいんです」とテレビ東京さんの深夜ドラマファンであることを伝えてから約1年。
今、ドラマ化という想像もしていなかった打席に立っています。
私自身、普段はハチナイのアニメやコラボ企画を担当していますがドラマのハチナイでは〝野球というモチーフを通じて人間の成長を描く〟という本質的コンセプトはそのままに、完全オリジナルの物語に挑戦しています。
監督の皆さん、ぜひご視聴ください!
各話、視聴後の余韻はきっと〝ハチナイだ〟と感じていただけるはずです。
原案情報
スマートフォン用アプリゲーム
『八月のシンデレラナイン』(アカツキ)
2021年6月にリリース4周年を迎える「青春×女子高生×高校野球」をテーマにした〝野球型青春体験ゲーム〟です。
プレイヤーは同級生監督として、魅力的な女子キャラクター達を指導・育成しながら、共に〝甲子園〟という夢を追いかけます。
2019年4月にテレビアニメ化され、2021年7月には最新話を加えて再放送がスタートします。
イントロダクション
女子高生の夏葉舞(関水渚)が、夏休みにわけあってアルバイトをすることになったバッティングセンターには、夜になるとなぜか悩める女性たちがやってくる。バッターボックスで球を打つ彼女たちを見つめている謎の男性・伊藤智弘(仲村トオル)は、「スイングを見るだけで、その人がどんな悩みを抱えているのかわかる」といい、その悩みを「野球論」で例えた独自の「人生論」で解決に導いていく。
果たして今宵はどんな悩める女性が訪れるのか?舞と伊藤の不思議な夏が今はじまる!
番組概要
番組名
水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」
放送日
7月7日スタート 毎週水曜 深夜1時10分~1時40分放送
放送局
テレビ東京 テレビ北海道 テレビ愛知 テレビ大阪 TVQ九州放送
原案
八月のシンデレラナイン(アカツキ)
出演
関水渚 仲村トオル ほか
ゲスト
第1話:木南晴夏 岡島秀樹
第2話:堀田茜 山﨑武司
第3話:武田玲奈
第4話:深川麻衣
第5話:佐藤仁美
第6話:山下リオ
第7話:板谷由夏
第8話:山﨑夢羽
監督
原廣利(「RISKY」「日本ボロ宿紀行」)
志真健太郎(「LAPSE」「TOKYO CITY GIRL」)
原田健太郎
脚本
山田能龍(「全裸監督」「新聞記者」)
矢島弘一(「毒島ゆり子のせきらら日記」「コウノドリ」)
オープニングテーマ
クリープハイプ「しょうもな」(ユニバーサル シグマ)
エンディングテーマ
クリープハイプ「こんなに悲しいのに腹が鳴る」(ユニバーサル シグマ)
企画・プロデュース
畑中翔太(博報堂ケトル)
プロデューサー
寺原洋平(テレビ東京) 漆間宏一(テレビ東京)
山田久人(BABEL LABEL) 山口修平(アカツキ) 後藤ヨシアキ(アカツキ)
制作
テレビ東京/BABEL LABEL
製作著作
「八月は夜のバッティングセンターで。」製作委員会