「着飾る恋には理由があって」第10話までのネタバレ感想|「好きなとき、好きなように、好きな人と暮らすために」

国内ドラマ

TBSで2021年4月20日(火)より放送が開始されたドラマ「着飾る恋には理由があって」。

綺麗に着飾ることで自分の居場所を得ていたヒロインが、価値観の違う人々とひとつ屋根の下で暮らしながら、恋をしたり、友情を深める中で、着飾るという鎧を脱ぎ捨て自分らしく生きる姿を描く物語となっている。

本記事では、実際にシェアハウス暮らしが5年で、複数のシェアハウスを渡り歩いてきた筆者が実体験も交えながらやいのやいのツッコミながらレポートしていく。全ては好意的に、作品を応援するスタンスであるので是非楽しんで頂ければと思う。

もくじ

・第1話あらすじ&感想

・第2話あらすじ&感想

・第3話あらすじ&感想

・第4話あらすじ&感想

・第5話あらすじ&感想

・第6話あらすじ&感想

・第7話あらすじ&感想

・第8話あらすじ&感想

・第9話あらすじ&感想

・第10話あらすじ&感想

・「着飾る恋には理由があって」作品情報

第1話あらすじ&感想

第1話のあらすじ

主人公は、“着飾る女”真柴くるみ(川口春奈)。インターネット通信販売で若者から支持を集めるインテリアメーカー「el Arco Iris」(エル・アルコ・イリス=スペイン語で“虹”の意)の広報として、プレスリリースやメルマガの作成、メディアの取材対応、広告宣伝のPR活動を担当。

「el Arco Iris」を興した社長・葉山祥吾(向井理)からも一目置かれている。会社に貢献したいと宣伝を兼ねて始めたSNSでは10万人近くのフォロワーを持ち、インフルエンサーとしても活躍。会社のため、フォロワーのため、そして密かに想いを寄せる葉山社長のため、「憧れの存在」であり続けようと背伸びし努力する日々——。

そんな真柴だが、日々業務に追われマンションの契約更新を忘れていたせいで部屋を追い出されてしまう。彼女に手を差し伸べたのは、カフェでバイトしていた頃に仲良くなった常連さんで、真柴の唯一の女友達であり、「姉御」と慕う人気フードスタイリスト・早乙女香子(夏川結衣)。香子の計らいで真柴が行き着いた先は、表参道の一等地に建つ彼女のマンション。

表参道の高級マンションで優雅な一人暮らし!と思いきや…そこにいたのは既成概念を覆す、カオスなメンバーたち。自由気ままに好きな時だけキッチンカーでバルを営業する料理人で、シンプルな生活を追求する超マイペースな性格のミニマリスト・藤野駿(横浜流星)。駿のはとこでオンラインカウンセラーとして悩み相談を請け負っている関西人・寺井陽人(丸山隆平)。近所の高級スーパーでデリバリーのバイトをする傍ら、現代アートの絵画やオブジェを作るアーティストの卵・羽瀬彩夏(中村アン)。この3人に真柴と香子という、縁もゆかりもない、年齢も職種もバラバラの5人でルームシェアがスタートするのだった。

第1話の感想

川口春奈・横浜流星のW主演を知ってから、ずっと楽しみにしていた本ドラマ。しかも舞台はシェアハウスで、おうちで生まれる「#うちキュン」がテーマだなんて……!

シェアハウスで暮らしはじめて早5年、これまでシェアハウスを3軒ほど渡ってきた筆者としては、これほど見どころに溢れたドラマもないだろうと想像してしまう。

最初からフルスロットルだった。目的地へと急ぐくるみ(演:川口春奈)を自身のキッチンカーで送ってあげる駿(演:横浜流星)……!キッチンカーだからなのか、運転席と助手席が近いのもドキドキするし、助手席越しにドアを閉められて距離が近づくのもドキッとするし、シートベルト締められるのもキュンとするし……。

そして、これから新しく住む家(知り合いが大家をしている、あるあるパターン!)に行ってみたら実はシェアハウスで、そこには昼間出会ったキッチンカーのあいつがいて、しかも隣の部屋で……という展開!

実際のところ、シェアハウスなのにその事実を知らされないのは契約違反な向きもあるが、そこはドラマのお愛嬌といったところ。

朝起きたら横浜流星がキッチンにいて、リビングでは丸山隆平がくつろいでいて、自室では中村アンが絵を描いているシェアハウスなんて、今すぐにでも住みたい。場所は都内の一等地(表参道周辺)、それで月5万円なんて破格すぎる……!

シャワーが予約制のスタイルも理想的だ。「急いで使いたいのに誰か入ってる!」といったイレギュラーに悩まされることもない。他の住民に何か言いたいことがあれば付箋に書いてドアに貼っておけば伝わる。シェアハウスで暮らしていくうえでのTipsも得られて、一石二鳥である。シェアハウスには、運営会社がしっかり管理している場合と、このドラマのように個人で運営している場合とそれぞれあるが、後者のほうが自由にハウスルールを決められてのびのびしているので好きだ。

最後にどうしても言っておきたいのが、1話の最後、リビングのソファで寝てしまったくるみをお姫様抱っこして、……もう一度言う、お姫様抱っこをして!くるみの自室に寝かせに行く駿!このシーン、皆さんどう思われただろうか。

シェアハウス住まいの私としては、できればあの場面ではそっとタオルケットでもかけてもらって、そっとしておいてもらいたい……。他の住民の個室に勝手に入るのはどのハウスでも原則NGのはず。しかも男性が女性の部屋に……!たとえ横浜流星であっても、そこはギリギリアウトだと思ってしまった。

今後も、実際にシェアハウスで暮らしている筆者の視点やこれまでの経験から、やいのやいのツッコミながら毎週レポートしていければと思う。次週もお楽しみに。

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–{第2話あらすじ&感想}–

第2話あらすじ&感想

第2話のあらすじ

葉山社長(向井理)の突然の退任にすっかり傷心の真柴(川口春奈)。駿(横浜流星)は元気のない真柴に仕入れた海老を食べさせることを約束する。

同じ頃、一緒に暮らしている陽人(丸山隆平)は、真柴のSNSが全面停止になっていることを知り、元気づけようと「2人で花見へ行こう」と誘うがなぜか駿、羽瀬(中村アン)、香子(夏川結衣)も一緒に行くことに。

一方、『el Arco Iris』の広報課では、社長退任の対応に追われていた。しかし、思わぬハプニングが起こり、真柴は…

第2話の感想

ぜひ皆さんと議論したい事件がふたつ起こってしまいました。

1. 指切りげんまん事件
2. 冷蔵庫の前でちゅー事件

ひとつずつ検証していきましょう。まずは「指切りげんまん事件」。駿がくるみに対して指切りげんまんを促す冒頭のシーンです。思いを寄せている社長がいきなり辞任&音信不通となってしまい、意気消沈するくるみに「旨味成分が必要だな」と好物のエビを食べさせてあげる約束をする駿。ここまではいい。問題はそのあと!

約束!と言いながら小指を目の前に差し出される……これに対して皆さんどう反応するでしょうか。私は「流星ならOK」派です。タイプじゃない人にやられてしまうと、そこまで親しくもない人と指を絡めたくない……と思ってしまう。かといって拒否しても場が変な空気になっちゃうし……。あまり得策ではないと思うんですよね。

ちなみに私の暮らすシェアハウスで統計を取ってみたところ、「流星ならOK」派が多数でした。流星なら許される事件が今後も話数を重ねるごとに多発していきそうです。

そしてそしてそして、今回外せないのがこの大事件!!!

「冷蔵庫の前でちゅー事件」です。

詳細はぜひ本編を観ていただくとして、シェアハウス内の共有リビング、良いお酒を飲んでちょっと気持ちよくなってる同世代の男女が、冷蔵庫のなかを漁るうちに顔が近づき、なんとなく流れでちゅーしてしまった……。

Oh……なんということか。すべてのシェアハウスでこんなことが起こり得ると思われたらどうするのだろう! これ以上「シェアハウス」というものに過剰な幻想を抱くいたいけな紳士淑女たちを生み出したくない!

みなさん、これはあくまでもドラマでの話ですからね……。横浜流星や川口春奈のような、良い顔面の人たちがタイミングよく同じ場所に集ったらありえるのかもしれませんが、現実世界ではもちろんこんなことは起こりません……。

とは言いつつ、シェアハウス内で出会い交際経験のある身としては、夜にふたりっきりでお酒を飲んでいたらなんとなく良い雰囲気になることはある……と言えなくもないので、なんとも、まあ……。

それにしても、流星の横顔、美しかったですね。横顔といい斜め下からのカットといい、どこから撮っても美しい人なんてそう多くはない。そりゃ、恋、始まっちゃうよな。

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–{第3話あらすじ&感想}–

第3話あらすじ&感想

第3話あらすじ


真柴(川口春奈)は広報課課長の松下(飯尾和樹)にミスを指摘され、休暇を取るように進められる。

そんな中、羽瀬(中村アン)の絵が若手の登竜門と言われる「ART NEW WAVE2021」の最終選考に残る。よく行くキャンプ場の近くで展示と結果発表が行われることを知った陽人(丸山隆平)は、羽瀬の絵が見たいからと自分も行くことを決める。さらに、仕事で行けない香子(夏川結衣)の提案もあり、駿(横浜流星)と真柴も入れた4人でキャンプ場へと出発するのだった。
 

第3話の感想

またもやいろいろな事件が起こってしまった第3話! これまで謎の存在だった羽瀬(演:中村アン)のひととなりが分かる回でしたが、駿&くるみのちゃっかりカップルが一組できちゃってるじゃないの……。見れば見るほど駿の距離の縮め方は新しいですね。爽やかだし嫌らしさがないし、ちゃんとくるみの人柄をみて接してくれてる様子に、誠実さがあって好感がもてる~!

くるみが広報を務める会社el Arco Irisの元社長・葉山は以前行方不明で音信不通、なぜ社長を解任することになったのか詳細もわからないまま。引き続き仕事に負われるくるみ、細かいところでミスが目立つようになったのを見かねて「ちゃんと有給とって休んでね」と松下課長(演:飯尾和樹)からお達しが。

良いタイミングで羽瀬の描いた絵の展示会&受賞発表会が行われることになり、シェアハウスに暮らす4人で結果発表を見に行くことに。ちなみに、一緒に暮らしはじめて間もない頃に、住民同士で泊りがけの旅行にいくって実際はあんまりないことです……。しかも男女混合で……。ノリの良さや互いの仲良し具合にもよりますが、「毎日顔合わせてるのにわざわざ泊まりの旅行ってね~?」と意外とテンション低めな子が多い印象。私がそうだからかしら。

山の上にあるキャンプ場で、一緒に秘湯に入る展開になる駿とくるみ。常にスマホやパソコンとにらめっこしているくるみを見かねて、駿は「デジタルデトックスだ~!」と温泉に入るよう勧めます。ちなみに混浴ではない。壁を隔てて会話する2人の雰囲気に、なんとも爽やかなものを感じます。変な嫌らしさがなくて、見てて安心するんだよな~。

物語終盤、再びスマホを手に取ろうとしたくるみを遮り、代わりに手を握りだす駿。そのままおしゃべりを続ける。前回の冷蔵庫前ちゅーのことが引っかかっているくるみは、それとなくノリでやったのかどうかを確認したい。「夢にマメシバ真柴さんが出てきたんだよね~」と言う駿に対し、「それって私のことが好きだから?」とふっかける勇気に乾杯! そして「そうかもね」と返す駿の飄々さにも乾杯! キャンプの力ってこういうところにあるのかな。

なんとも自然で嫌らしさのない距離の縮め方。今後くるみは葉山社長の影に悩まされながらも駿に惹かれる展開になるのでしょうが、どんな揺れ動きがあるのか楽しみですね……。それにしても、陽ちゃん(演:丸山隆平)くるみのこと諦めるの早すぎでは?

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–{第4話あらすじ&感想}–

第4話あらすじ&感想

第4話あらすじ

キャンプの夜、駿(横浜流星)から「好きかもね」と言われ、真柴(川口春奈)は気持ちが揺さぶられるものの、駿の真意が分からないまま帰路につく。真柴と駿が帰宅すると、香子(夏川結衣)から陽人(丸山隆平)と羽瀬(中村アン)も交えた4人に話があると切り出される。

そんなある日、羽瀬が体調を崩してしまう。急に気分が悪くなってしまった羽瀬の具合を聞くうちに、真柴はある思いを巡らす。

同じ頃、「el Arco Iris」の広報課では来期のコレクションに向けたプロジェクトが始動し、急遽、デザイナーとの打ち合わせに真柴が指名されて…。

第4話の感想

ドラッグストアの店員さんは、プロだ。妊娠検査薬売り場の前にいるカップルを見て、わざわざ意味ありげな雰囲気を出すことは、現実世界ではないと思うのだが……。その辺はドラマあるあるということか。「俺たち、そんな関係じゃないですからね?」と言う駿に、くるみと同じくモヤモヤさせられてしまう。

そんなこんなしていたら、まさかの羽瀬が妊娠疑惑!? 付き合ってるわけでもない人とたびたび夜を過ごして、避妊もせずに……なんてびっくりしてしまう。羽瀬の性格上、そのあたりはしっかりしていそうだと思ったが。気にして声をかけてくれる陽ちゃんに対し、「一人で解決できるから、放っておいてよ」と言い捨て、あまつさえ胸ぐらを掴むという八つ当たりを見せる。前回はくるみに八つ当たりしていたし、そろそろ羽瀬には八つ当たりしがちなイメージがついてしまいそうだ。

本来は葉山社長が臨むはずだった対談の場に、急遽ピンチヒッターとして参加することになったくるみ。「家で過ごしていて一番幸せな時間は?」と質問され、ご飯を食べている時間など何気ない瞬間を挙げていく。その先に想像しているのは駿の姿だ。

駿は駿で、「好きかもね」と告白めいたことを言った割には端切れが悪い。その理由が、物語の終盤で明らかになる。くるみも自分と同じ気持ちを向けてくれているのか、いまいち自信がもてなかったのかもしれない。最後の最後で、くるみも駿のことを好きでいてくれているとわかったが、ちょうどいいタイミングで入った葉山社長からのLINE……。

くるみ自身、なんとも中途半端な状態で葉山社長との想いが途切れたままだった。社長を辞任した理由もわからないまま音信不通になってしまった彼が、目の前にいないからこそ宙ぶらりんになってしまった恋心。いざ、葉山社長が目の前に戻ってきてしまったら、心が揺れてしまうのではないだろうか……?

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–{第5話あらすじ&感想}–

第5話あらすじ&感想

第5話あらすじ

お互いの想いを確認しあった真柴(川口春奈)と駿(横浜流星)。真柴は他のシェアハウスのメンバーに知られないように、駿をデートに誘うも、駿からの提案はこうじの散歩。恋人らしい特別感が欲しい真柴と、変化を望まない駿…真柴はお互いの価値観の違いに不満と不安を募らせる。

一方、陽人(丸山隆平)は、相談者、舟木(黒川智花)からのカウンセリング回数が増えていることを心配していた。そんなある日、陽人のみならず、真柴、駿をも巻き込む騒動が巻き起こる…!

さらには、香子(夏川結衣)の元旦那・礼史(生瀬勝久)が現れ、シェアハウスは大騒動に…!?

第5話の感想

やっとお互いの気持ちを確認しあったくるみと駿。いきなり冷蔵庫の前でちゅーしちゃった時はどうなることかと思ったけれど、ちゃんと段階を踏んでる感じがあって好感がもてる! なんとなく付き合ってるのか、それとも違うのかな、みたいな曖昧な綱渡りをこのふたりにはしてほしくない。

とは言いつつ、せっかくの休みにデートに誘うも、駿は「こうじの散歩とか?」と近場で済ませたがる。済ませたがるというより、休みの日のデートだからって特別にしなくてもいいでしょ、って価値観みたい。駿は仕事の融通が効くからいいけれど、なかなか休みが取れないくるみにとってはモヤモヤポイントになるのでは……?

こうじの散歩を兼ねて公園へピクニックに繰り出すくるみと駿。「土曜は釣りだ〜」という駿に対し、せっかくの休みだから一緒にいたい! と同行する旨を伝えるくるみ。駿は「いつも一緒にいるじゃん、隣の部屋なんだから」とつれない。付き合いたてでこの感じは、なんとも不安になってしまう……。駿! くるみの気持ち、もう少し想像してあげて〜!

その頃、陽ちゃんはとあることで悩んでいた。相談者のひとり、舟木千春のことだ。はっきりと「好きだ」「付き合ってください」などと言われてはいないものの、相談予約の件数や突然の電話が多すぎる。相談者とは恋愛関係にならないマイルールを作っている陽ちゃんにとって、必要以上に気にかけるわけにはいかない。と言いつつ、過去にお世話になった手前、無下にもできない。

どうしようかと考えあぐねていたところ、なんと千春が駿のキッチンカーに籠城する事件が! 「先生を呼んで」「先生が来るまでここから出ない」と頑なだ。心配し駆けつけたくるみも、どうにか千春を宥めようと話を聞こうとする。ポツポツと、仕事に対する不安や悩みを吐露する千春。賛同するくるみの横で、駿は納得できない顔だ。

「誰かに何か言われなきゃダメなのかな?」
「誰かに必要だって言われて、役に立ってるって言われて、そういうのが幸せ?」
「俺は自分で決めたい。自分の価値は、自分で決める」

今回の肝はここだと思う。くるみ自身も、葉山社長がいなくなってしまったことで、自分の仕事に対する誇りが揺らいでしまっていた。自分のやっていることには果たして意味があるのか、誰が自分を必要としてくれるのか? わからないままで、それでもなお仕事をし続けなきゃならない現実に、疲れはじめていたのかもしれない。自分で自分の価値を決める、自分の感情や意思は自分で責任をとる。駿のこの言葉が響いたことで、彼との関係性もしっかり向き合って自分で決めようと思えたのだろう。

だが、その矢先……なんと、失踪していた葉山社長と再会! そして何故か、シェアハウスで一緒に暮らすことになる……? 社長が舞い戻ってきたおかげで、まだまだ一波乱起こりそうだ。

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–{第6話あらすじ&感想}–

第6話あらすじ&感想

第6話あらすじ

駿(横浜流星)が部屋で目を覚ますと、隣で祥吾(向井理)が気持ちよさそうに寝ていた。このシェアハウスの珍客に一番反対すると思った駿だったが、意外にも祥吾を快く受け入れる。自分がかつて好きだった人のことを快く受け入れる駿のことが益々わからなくなる真柴(川口春奈)。

祥吾と思わぬ再会を果たしたことで、真柴はいつかバイヤーになるという夢をより一層強める。祥吾はその夢を全面的に応援すると伝え、次第に二人の距離が近づいていく一方で真柴と駿の心が離れていく。

一方、妊娠騒動以来、陽人(丸山隆平)は羽瀬(中村アン)が自分を避けているのでは?と気にしていた。羽瀬の“塩対応”に惑わされる陽人は関係を改善させようと奔走するも二人の間に思わぬアクシデントが。

シェアハウスに新たに祥吾が加わり、奇妙な6人の共同生活が始まる。

第6話の感想

長らく失踪中だった葉山社長が、戻ってきた!

トルコへの事業拡大を提案するも役員承認が降りず、代表取締役を辞職したというのが事の発端だったようだ。スーツケースを盗まれたことを機に日本に戻ったところ、くるみと再会。なんとシェアハウスで一時的に共同生活を送ることになる。

いきなり住民が増えたり、一時的に人の出入りが激しくなることはシェアハウスあるあるだ。あれだけ広い家なら、リビングを間借りする展開もなきにしもあらず。共同生活を楽しめる人たちは、そんなハプニングも含めてある種の「お祭り」にしてしまうところがある。なので、「こういうこともあるよね〜!」と楽しんで観られたが……くるみの心境としては、あまり穏やかではないようだ。

件の社長が戻ってきたことで、少しは駿も焦りを見せるかと思いきや、あまりこだわりはない様子。「真柴さんの部屋に社長を泊めてあげたら?」「嫉妬? しないよ。俺は余計なものは要らない」と一刀両断。お互いの価値観の違いも乗り越えていこう、と手を取り合ったように見えた前回……どうやら、まだまだ溝は深かったようだ。

葉山社長はと言うと、香子の言葉「あの子、待ってましたよ。私が知る限り、もう長い間」をきっかけに、少しずつくるみのことを恋愛対象として意識し始めている様子。駿に対しても「トルコから荷物を送ろうとしたとき、浮かんだのは真柴だったんだ」と打ち明けている。

葉山社長がくるみに対して真摯に向き合ったら、駿は身を引いてしまうのだろうか? そんな「こだわりのなさ加減」も、なんだか寂しい。いくらミニマリストといえど、駿が人間関係まで持たない主義になってしまった背景には、元カノが関係しているのかも知れない。店を畳んだと聞いていた駿の元カノ・葉菜が、別の場所・同じ店名で店を続けていることがわかる。見るからに動揺する駿。彼にも、まだ整理しきれていない感情があるようだ。

くるみもくるみで、悩んでいる。駿や葉山社長との関係はもちろんのこと、いつかバイヤーになりたい夢を持ちながらも行動を起こせずにいる。地元に素敵な工房を見つけるも、「商品買い付けは自分の仕事じゃないから」と及び腰だ。

葉山社長には「真柴の”いつか”って、いつ?」と言われ、駿には「やりたいことはやれ。行け」と言われ……。

周りのことは気にせず、やりたいと思ったときにすぐに動く葉山社長と、水の流れに身を任せ、細かいことにはこだわらずに去る者は追わない駿。ふたりの間で揺れ動いていたように見えたくるみの気持ちは、定まったようだ。改めて駿に「藤野さんが好き」と告白する場面は、男前でかっこよかった。

見た目もSNSも着飾るくるみ。だけど、葉山社長や駿、たくさんの人との出会いの中で、着飾らないそのままの自分も少しずつ認め始めている。彼女がどんな成長を遂げていくのか、楽しみだ。

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–{第7話あらすじ&感想}–

第7話あらすじ&感想

第7話あらすじ

真柴(川口春奈)は「やりたいことは、やれ」という駿(横浜流星)のアドバイス通り、以前から気になっていたランプの買い付けをするため、生まれ育った故郷・初島へ向かう。しかしランプ工房の主人に提案を拒否され、真柴は落胆する。そんな中、なぜか祥吾(向井理)が真柴を訪ねて初島にやってくる! 対応に追われる真柴だったが、真柴の母・すみれ(工藤夕貴)は、真柴と祥吾の仲を疑って…。

一方、2年前に自分のせいで閉店したはず店が、場所を変えて営業をしていることを知った駿は、抱えきれない後悔にさいなまれる。さらに陽人(丸山隆平)は、羽瀬(中村アン)の依頼でデッサンのモデルになってから何かモヤモヤとした気持ちを抱いて接していたが、ある時思い切って羽瀬の気持ちを尋ねてみることにしたが…。

真柴は祥吾と共に初島での時間を過ごすも、とんでもない状況に発展してしまうことになる!

第7話の感想

母親のインスタで知った岩切工房を見に行くために、地元・初島へ里帰りしたくるみ。貝殻を使ったライトや風鈴が、なんとも味があってかわいい……! 「商品買い付けは私の仕事じゃないから……」と渋っていたくるみだけれど、自ら行動を起こせたのも駿のおかげなのかも。そう思うと、ますます応援したい気持ちがわいてくる。

そんな中、「岩切工房を自分も見てみたい!」と葉山社長が初島へやってきた。いくら「元」とはいえ、自社の社員の実家までわざわざ来るか……? と思ってしまったが、良い商品があるとわかればトルコまで買い付けに行く人だった。海を渡るくらい、なんてことはないのだろう。

そうこうしていたら駿まで初島へやってきてしまい、なんと社長と駿のふたりもくるみの実家へ泊まることに……! これぞ火10のラブコメ的展開〜〜とテンションが上がってしまう。社長とくるみの信頼関係が仕上がってる様子に、またまた拗ねた様子を見せてしまう駿。彼は彼で、元カノとの関係もしっかり落とし前をつけなきゃならないのに……。なかなか、複雑なことになってしまっている。

今回一番キュンキュンしたのは、夜中に目を覚ましてしまった駿とくるみのふたりが、母親の漬けた梅の実を食べながらイチャイチャするところ。「で、マメシバ真柴さんはどうしたいの?」と聞く駿に対し、じっと岩切工房のライトを見つめる、くるみ……。

岩切工房のオーナーには、「ネットのことはよくわからない。俺はこの場所で直接お客さんに商品を売りたいんだ」と言われ、提携を断られてしまっていた。このまま岩切工房を諦めてしまうのか、それとも……? 駿の言った「どうしたいの?」という問いかけには、岩切工房のことだけではなく、ふたりの関係性についても示唆が含まれているように聞こえた。

実際のところ、くるみは社長に対して、今はどう思っているのだろう……? 「藤野さんが好き」と言っていた言葉は本心なのか。社長に対しては憧れの気持ちだけ? そうこうしている間に葉山社長は少しずつ、くるみのことが気になっているみたいだし。見ていてヤキモキしてしまう〜!

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–{第8話のあらすじ&感想}–

第8話のあらすじ&感想

第8話のあらすじ

元彼女で、以前勤めていた店『オルテンシア』のオーナーの娘でもある葉菜(山本千尋)と再会した駿(横浜流星)。葉菜に店にまた来るように言われ動揺する。真柴(川口春奈)は駿の元気のない様子が気になり声をかけるが、はぐらかされるばかり。

そんな中、真柴と駿の関係を知った香子(夏川結衣)は、ふたりにフレンチレストランの大人のデートをプレゼントする。デートを楽しみに過ごす真柴と、以前の店に戻るか苦悩する駿。すれ違う日々が続き、真柴の不安は増すばかり…。そんな真柴の様子を見かねた祥吾(向井理)が動き出し、真柴と駿の関係に大きな変化をもたらすことに。

一方、酔い潰れた羽瀬(中村アン)を部屋へ運んだ陽人(丸山隆平)は、羽瀬に自分の正直な想いを伝える。

第8話の感想

葉山社長の後出しジャンケン感が、すごい。

今になってくるみに対する気持ちに気づいたはいいが、すでに関係性ができあがっている駿・くるみの間に割って入るようなことはしてほしくないと思ってしまう……。そうじゃないと恋愛ドラマとして成り立たないのかもしれないけれど。

くるみと葉山社長がババ抜きをするシーン。「負けたら秘密を打ち明ける」という罰ゲームを仕掛けた社長は、きっとわざと負けてくるみに想いを伝えようとしていたのかもしれない。ちょうどいいタイミングで駿が来てくれてよかったようなものの……! もっとしっかり捕まえておかないと、駿! 元カノの店を手伝っている場合なのか?

駿の元で働いていた従業員がいきなり全員辞めてしまい、自暴自棄になって逃げ出した過去がある駿。その際、ともに働いていた元カノやその父親に大きな迷惑をかけていた。移転後の店を一定期間手伝ってくれないかと頼まれた駿は、悩みながらも自ら志願する形で申し出を受ける。

自分がしてしまった過ち、元カノや父親に対する罪悪感、さまざまな思いが駿の中を駆け巡る。償いをするように、まずは料理試験をパスして見せる駿。店が無事再オープンとなった後は、否応なしに店の仕事へのめり込んでいってしまう。

「駿は、人と一緒に仕事をすると頭の中が仕事一色になる」ーーその言葉は本当だったようだ。香子さんの計らいで、ちょっと良いレストランでデートできることになった駿とくるみ。けれど、約束の時間ギリギリに入った予約のお客さんに一生懸命になってしまい、間に合うか間に合わないかの瀬戸際になってしまう。

今回もっともハラハラさせられたシーンは、ここだ。約束の時間までになんとかくるみと落ち合おうとする駿と、代わりに目的のレストランへ行ってあげようとする葉山社長。ふたりが全力疾走するシーンが交互に映される。駿! 頑張って! 間に合って……! と私は画面を前に祈ってしまったが、結局、くるみと先に会えたのは葉山社長だった。

失望の表情で次回に持ち越された「着飾る恋」。駿とくるみは、今後どうなってしまうのか。

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–{第9話のあらすじ&感想}–

第9話のあらすじ&感想

第9話のあらすじ

真柴(川口春奈)と駿(横浜流星)二人で出掛けるはずだったレストランデートだったが、駿は仕事で時間に間に合わず、真柴は祥吾(向井理)とレストランへ行くことに。一方の駿は、真柴を追いかけたものの、真柴と祥吾の二人を見て、なぜか追いかけられず途方に暮れていた。

そんな中、真柴は自分が投稿したバッグのデザイナーに、盗作の疑いがある事件が発生。盗作に加担したなどと、心ないコメントが増えはじめ、インフルエンサーとしての活動が脅かされる。

さらに、駿のもとに北海道で店を任せたいというスポンサーが現れ駿の心は揺れ動く。

真柴と駿、挫折を味わいながらも、諦めきれないそれぞれの夢に向かうのだが…

第9話の感想

駿の代わりにくるみと高級フレンチへ出かけた葉山社長。今後どうなってしまうのか……とハラハラしながら見守っていたが、駿が平身低頭くるみに謝り、美味しそうな朝ごはんを作ってあげることで仲直りできたようだ。意外と簡単に済んで拍子抜けしてしまう。

冒頭シーンには個人的にもう一箇所モヤモヤポイントがあった。葉山社長が駿に対し「なんで来なかった?」というシーン。葉山社長の行動基準は「くるみに笑顔でいてもらうため」だろうから、駿の気持ちよりもくるみ優先なのはわかるのだけど……。そう言うくらいなら駿が来るまで待ってあげてもよかったのでは? と思ってしまう私。

この調子だと、くるみが弱っているタイミングで優しくしに来るのでは……と勘繰ってしまう。

そんなとき、くるみの個人アカウントがとある件で炎上してしまった。この辺りは、現代のSNS事情を如実に反映していて「上手い……!」と感じる。たとえ個人アカウントだとしても、フォロワーが万レベルだとちょっとしたことで燃えてしまうものだ。それにしても、フォロワー10万に達するまで炎上した経験がなかったってこと? それはそれで、くるみすごくないか?

この炎上事件により、会社のSNS担当を外れることになったくるみ。自ら本社ではなく店舗勤務へ変えてもらうことを希望し、少しずつ自分の仕事に自信をなくしていってしまう。

北海道への出店を打診されている駿の話を聞くや否や、「一緒に行こうかな」と言ってしまうあたり逃げの姿勢が出てしまっているかもしれない。案の定、「逃げてない?」とくるみの気持ちを確認する駿。決して一緒に北海道へ行きたくないわけではないだろうけれど、目の前の仕事から逃げたいだけのモチベーションなら、やがてお互いに不幸になると思っての言葉だろう。

ここは人によって見方が分かれるところかもしれない。個人的には、痛いところをしっかり嗜めてくれるパートナーはありがたいと思う。が、現実を直視したくないタイミングで、目の前にその現実を突きつけるのはやめてくれ! と余計に心を閉ざしてしまう人もいるのではないか。

そして案の定、仕事に対する自信をなくしてヘナヘナに弱っているくるみの元に、葉山社長がやってくる……! 決して葉山社長が嫌いなわけではないのだが、どうしても駿の裏を描こうとしているように見えて仕方がないのだ。正々堂々と勝負して欲しい……!

ちなみに、最後の葉山社長とくるみのハグシーン。私もシェアハウスの住民たちと一緒に試聴していたのだが、「これは精神的浮気といっても過言ではない」という意見で一致した。一番弱っている時に浮かぶ顔、連絡したいと思う時に浮かぶ顔が、本当に好きな人なのでは……?

いくら仕事関連のことだからといって、弱さを見せるのは好きな人だけであってほしい。このモヤモヤした気持ち、最終回でどのように決着をつけてくれるのだろうか!

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–{第10話あらすじ&感想}–

第10話あらすじ&感想

第10話あらすじ

真柴(川口春奈)はSNSが炎上して以来、気持ちが途切れなかなか投稿できない日々が続いていた。そんな真柴を見かねた祥吾(向井理)は救いの言葉を掛ける。

一方、駿(横浜流星)のもとには、北海道で店を任せたいというスポンサーが現れ、心が揺れ動いていた。そんな中、陽人(丸山隆平)からの突然のプロポーズに戸惑う羽瀬(中村アン)。そして、礼史(生瀬勝久)から「もう一度やり直したい」と言われた香子(夏川結衣)。それぞれが人生の選択に迷っていた。

シェアハウスメンバーは、恋に仕事にと思いが交錯し、将来に向かって歩んでいく。それぞれが出した答えとは…

第10話感想

盗作疑惑のあるブランドバッグを紹介してしまったことにより、大炎上したくるみの個人SNS。会社の公式SNSにも影響が及び、一時的に本社勤務から店舗勤務へ異動になっていた。”着飾ること”に疲れ果て、心が弱るくるみ。葉山社長に励まされ、少しずつ「今できること」を考え始める。

「真柴、顔を上げて」
「今できることを考える。ここから先を変える」
「起きてしまったことも他人も変えられないけど、自分と未来はいくらでも変えられるんだから」

炎上し、フォロワーも減っていく様を見て心が削られ、どんどん内向きになっていたくるみ。SNSから離れ、顔を上げ、自分と未来を変えるために”今”何ができるかを考えること。は山社長の言葉を受け、前向きになってくる気持ちを感じながら、くるみはまず岩切工房さんに手紙を書く。一度は提携を断られてしまった工房だ。行動を起こしてみることで、「バイヤーになりたい」という自分の夢をもう一度思い出したのだろう。

香子さんも駿も、くるみのことを気にしていた。駿がキッチンカーで出店する北海道の食フェアにシェアハウスのメンバーを誘い出した香子さん。「もうあの姿も見納めになっちゃうのかな」と言いながら、皆で食事を楽しむ。大切な人を元気づける時に食事を共にするところは、なんとも香子さんらしい。

駿も駿で、函館で店をやる話を正式に受けるとくるみに伝えた。「やりたいことから逃げない」「目の前のつらいことから逃げない」ことで、自分の夢を疎かにしない姿勢を示したかったのかもしれない。その言葉を受けて、くるみも「東京でバイヤーを目指す」と夢を確固たるものにする。函館と東京。場所は離れていても、二人で頑張っていくということか。それとも、二人の道は違えてしまうということか……?

バイヤーの夢を確かなものにしていく過程で、それでもやっぱりSNSへの怖さは消えない。減っていくフォロワー。何を投稿したらいいのか、どんどんわからなくなっていく……。「もうアカウントごと綺麗さっぱり消しちゃおうかな」と言うくるみに、駿は言う。好きなものから手を離しちゃいけない、それを教えてくれたのは、くるみだよと。

駿とくるみ、ふたりでレストランのない村までキッチンカーで向かい店を出す。その経験と駿からの言葉を胸に、くるみは勇気を出してSNSを更新する。それからのスピード感がすごかった……!

いきなり会社を辞めると宣言したくるみは、バイヤーになる夢を叶えるため店を持った。駿も駿で、函館へ行くことは取りやめてキッチンカーで全国を回る旅に出ることを決める。二人が離れ離れになることは変わらないのかもしれないけれど、会えるときは積極的に会い、連絡も小まめに取り合うと約束した。

最後の最後で、くるみの”着飾る恋”の理由が明らかにされる。

「好きなとき、好きなように、好きな人と暮らすために」
「やっぱり会ったら、素敵って言ってほしい」
「あなたがその理由」

しっかりタイトルの回収をするドラマ、なかなか珍しいんじゃないだろうか……! くるみの「好きな人のために着飾る」人生を、これからも応援していきたい。何年経っても二人の恋は尽きないだろうから。

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–{「着飾る恋には理由があって」作品情報}–

「着飾る恋には理由があって」作品情報

鎧をまとった着飾りガールと
シンプルを追求するミニマリスト男
ひとつ屋根の下で、恋のバトルを繰り広げる――!?

主人公は、“着飾る女”真柴くるみ(川口春奈)。インターネット通信販売で若者から支持を集めるインテリアメーカー「el Arco Iris」(エル・アルコ・イリス=スペイン語で“虹”の意)の広報として、プレスリリースやメルマガの作成、メディアの取材対応、広告宣伝のPR活動を担当。「el Arco Iris」を興した社長・葉山祥吾(はやま・しょうご/40)からも一目置かれている。会社に貢献したいと宣伝を兼ねて始めたSNSでは10万人近くのフォロワーを持ち、インフルエンサーとしても活躍。会社のため、フォロワーのため、そして密かに想いを寄せる葉山社長のため、「憧れの存在」であり続けようと背伸びし努力する日々――。

そんな真柴だが、日々業務に追われマンションの契約更新を忘れていたせいで部屋を追い出されてしまう。彼女に手を差し伸べたのは、カフェでバイトしていた頃に仲良くなった常連さんで、真柴の唯一の女友達であり、「姉御」と慕う人気フードスタイリスト・早乙女香子(さおとめ・こうこ/50)。香子の計らいで真柴が行き着いた先は、表参道の一等地に建つ彼女のマンション。表参道の高級マンションで優雅な一人暮らし! と思いきや…まさかまさかの知らない人たちとのルームシェアだった!

そこにいたのは既成概念を覆す、カオスなメンバーたち。自由気ままに好きな時だけキッチンカーでバルを営業する料理人で、シンプルな生活を追求する超マイペースな性格のミニマリスト・藤野駿(横浜流星)。そして、駿のはとこでオンラインカウンセラーとして悩み相談を請け負っている関西人・寺井陽人(てらい・はると/36)。さらには、近所の高級スーパーでデリバリーのバイトをする傍ら、現代アートの絵画やオブジェを作るアーティストの卵・羽瀬彩夏(はせ・あやか/33)。この3人に真柴と香子という、縁もゆかりもない、年齢も職種もバラバラの5人暮らしが始まることとなる。

しかし「他人との共同生活は修行である」という格言のとおり、トラブルが多発…。それぞれ考え方や好みが違う。他人の評価を気にして生きてきた真柴は、共同生活の中で自分らしく自由に生きる駿と過ごすうちに凝り固まった価値観が変わっていく――。そして、2人の距離は急速に縮まっていくことに…!?

放送日時
4月20日(火)スタート 毎週火曜22:00~

出演
真柴 くるみ … 川口春奈
藤野 駿 … 横浜流星

寺井 陽人 … 丸山隆平
羽瀬 彩夏 … 中村アン

松下 宏太郎 … 飯尾和樹
茅野 七海 … 山下美月(乃木坂46)
秋葉 亮 … 高橋文哉
細貝 雄一 … 赤ペン瀧川

葉山 祥吾 … 向井 理
早乙女 香子 … 夏川結衣
ほか

脚本
金子ありさ
(『恋はつづくよどこまでも』『中学聖日記』『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』)

音楽
神山羊
兼松衆
田渕夏海

主題歌
星野源

プロデュース
新井順子
(『MIU404』『わたし、定時で帰ります。』『中学聖日記』『アンナチュラル』など)

演出
塚原あゆ子
(『MIU404』『グランメゾン東京』『グッドワイフ』『中学聖日記』『アンナチュラル』など)
棚澤孝義
府川亮介

編成
松本友香
川島優子

製作
TBSスパークル
TBS
 

キャスト/スタッフ コメント

川口春奈コメント

出演が決まった時は純粋にうれしくて、みんなで一緒にルームシェアするシーンを想像して、撮影が楽しみだなと思いました。横浜さんとは3年ぶりぐらいにお会いするのですが、その時とは違ってお互い歳も重ねて、ちょっと大人な感じのラブストーリーをやれることが感慨深いです。
私が演じる真柴という役柄に対して、監督・プロデューサー含め製作陣のこだわりをすごく感じていて、これから自分が演じていて迷った時にはきっととても頼りになる、心強いチームだなと感じています。
真柴は頑張り屋で少し背伸びしている部分がある、誰かの為に頑張る女性ですが、駿やルームシェアするメンバーと出会って考え方や少し肩の力が抜けていく彼女の姿をしっかり演じていけたらと思います。

横浜流星コメント

間違いなく僕を大きくしてくれたこの火曜よる10時枠に2年の月日を経て戻ってこられたことがうれしかったです。新井プロデューサー・塚原あゆ子監督の作品も大好きで、いつか一緒にやりたいと思っていて、今回オリジナル作品を作れることは光栄ですし、川口さんとも久しぶりにがっつり共演できるので、楽しみながら作品づくりができたらと思います。
真柴と駿の2人の掛け合いやルームシェアメンバーとの掛け合いが独特で、台本を読んだだけでもすごく面白いなと感じたので、それを見て笑ったりキュンとしたり、愛おしいなと思ってもらえたら幸いです。
駿は僕が今までやったことのないような明るくて自由人で、独特でどこか掴めない男なのですが、チームを信じて魅力的なキャラクターになるよう頑張りたいです。

丸山隆平コメント

実は僕自身ラブストーリーに出演するのが初めてなんです。台本を読ませていただきましたが、恋愛があり、働く女性を中心とした人間ドラマでもあり。それぞれの登場人物がどのように展開していくのか今から楽しみでキュンキュンしてます! 僕が演じる陽人は関西人というところが自分と同じですが、今まで関西人を演じたことはなかったので逆に新鮮です。明るくとっつきやすい人物ですが、心の中にあるものも含め、奥行きある部分も演じられたらと思います。タイトルから女性はいろいろなことを想像するでしょうが、男性も女心を垣間見ることができて、皆さまの生活の中で共感出来るヒントがあるかもしれません。そのあたりにも期待いただき、是非リアルタイムでご覧ください。

中村アンコメント

ルームシェアをしながら、いろいろな人と生活していく中でそれぞれの葛藤や生きていく姿が描かれていて、テンポよく展開していくストーリーに期待しています。今回の私の役柄は、アーティストとして自分の夢をまだ叶えられていない中、女性としてもいろいろなことを考える年頃です。夢を追い挫折を味わいながら進んでいく姿は、私も沢山経験してきましたし、自分も共感できるところがあります。すでにこの役への思い入れもありますし、演じることにしっかりと覚悟を持って臨み、今までとは違った自分を見せられるよう頑張ります。共演者の皆さまとのお芝居を今から楽しみにしています。

向井理コメント

僕が演じる祥吾という役にはある伏線があるのですが、今回オリジナル脚本ということもあり、今後の展開が読めないので、台本を読むのが楽しいです。塚原監督は現場の雰囲気を大事にしているので、現場で一緒に考えながら、いろいろと自分からもアイデアを出して作品を作っています。丁寧な取材を基に、現代を織り交ぜている作品なので、社会人の人もこれから社会と向き合う方も、もっと上の世代の方々も、実生活でも活かせるようなことがあるかもしれません。オリジナル作品ならではの先の見えない面白さがあり、時代に即した内容ですので、幅広い層の皆様にご覧いただきたいです。

夏川結衣コメント

私が演じる香子という役は、今まで演じたことのない人気フードスタイリストという役柄ですが、突き詰めずに気負うことなく楽な気持ちで演じたいと思います。価値観の異なる人たちが住むシェアハウスの中では想像がつかないことが多発しますが、共感できることが多く、クスッと笑えたり、羨ましく思ったり、長い自粛生活を過ごす私たちにとって考えさせられることが多いドラマです。
人と会ってご飯を食べたり話したりすること、今まで当たり前だと思っていたことが、どれだけうれしいことなのか。見終わった時、大変な日常を過ごすみなさんの気持ちをふと楽にしてくれると思います。是非、ゆったりとした気持ちでご覧ください。

山下美月コメント

台本を読ませていただき、自分とは遠い世界と思っていた「ルームシェア」という環境でしたが、思わずキュンキュンして楽しみながら読んでいました。私が演じる茅野七海は、仕事に熱い情熱を持ちながらも、なかなか表に感情が表れない“低温女子”な役柄です。普段から欠かさず見てきた火曜10時枠に自分が出演し、Paraviでアザーストーリーをお届けできるのもとてもうれしいです。まだまだお家での時間が多い昨今ですが、皆さんに沢山のドキドキをお届けしますので、是非ご覧ください。

高橋文哉コメント

新入社員の秋葉亮という役は、部署でも一番年下で、僕は三兄弟の末っ子なので演じていて自分と重なる部分があると感じています。“令和の新人”と呼ばれているので、先輩社員の方々との演技では距離感などを意識して演じています。ルームシェアメンバーのラブストーリー、オフィスを舞台にしたラブストーリーと、いろいろな楽しみ方が出来る作品ですので、様々な「キュン」をお届けして、幅広い世代の方々に楽しんでいただければと思います。

飯尾和樹(ずん) コメント

お話をいただいた時、『アンナチュラル』からお世話になってるスタッフさんたちで、自分の出来栄えは別として楽しかったので、即答で「ぺっこり深々88°、お願いします」でした。
自分も27歳から3年間ほど、4人の後輩芸人が色々な事情(3人家賃滞納、1人寂しいから)で、自分が住んでいた一軒家に転がり込んで来て、ルームシェア生活…いや真柴みたいに本職で食べていけてないから…お笑いトキワ荘…いや幕内力士が居ない相撲部屋生活をしてました。外で会ってるだけじゃわからなかった後輩たちの生活スタイルがあって、まず作ったルールが「人の物を勝手に食べない。食べてしまったら買い戻す。」でしたから! でもスベって帰ると後輩たちの賑やかさで、随分と助かりました。
本作の個性豊かな人たちはルームシェアという土台から四季折々、どんな芽や花を咲かせるのか、皆さんも楽しみにしてください。あっ! 自分は真柴くるみさんの勤務先の上司役です。

赤ペン瀧川 コメント

視聴者として楽しんできたTBS火曜ドラマに、ドラマプレゼンターとして魅力を伝えてきたTBS火曜ドラマに、今度は俳優として参加します。普段の赤ペン瀧川のノリを封印し、俳優として参加するので、赤ペン瀧川だと気が付かない方も多いと思います。そこで、俳優時に使っていた本名の「瀧川英次」ではなく「赤ペン瀧川」として参加することにしました。ドラマのみどころとは関係ありませんが、素敵なドラマになるよう現場を盛り上げていきたいと思います!

脚本・金子ありさコメント

ようやく発表とのこと、良かったです(笑)。
いつも一生懸命な「着飾る女」、真柴くるみ役に川口春奈さん。
よく喋る、確固たる自分を持つ「ミニマリスト男」藤野駿役に、横浜流星さん。
華やかなおふたりですが、とても実直で地に足の着いたお人柄が、役に等身大の生活感を与えてくださる事と思います。ご一緒出来てうれしいです。
新井プロデューサー、塚原監督をはじめ、チーム一丸となって「火曜10時」に春風のような作品をお届けできたらと思います。

プロデュース・新井順子コメント

川口春奈さんと横浜流星さん! 「最近、今までとは何か違う魅力に溢れているな」と感じていたおふたり。このラブストーリーの企画を練っていた頃から、頭のなかにいたおふたりと今回実際にご一緒できることになり本当に楽しみです。初めてお会いして驚いたのが、その隠しきれない輝き! もうずっと見ていられるのです。そして今回の役は、噛めば噛むほど味わい深いキャラクター。おふたりと本読みをした時に、早く完成した映像が見たいとワクワクしました。川口さんと横浜さんの輝き、金子さんの軽快な台本、塚原監督の唯一無二の演出。その3拍子が揃ったとき、きっと「毎週見逃すわけにはいかない!」というラブストーリーになることは間違いありません!
『着飾る恋には理由があって』。その理由とは何か? ラブストーリーだけではない、登場人物たちそれぞれの物語。誰もが幸せな気持ちになれる、ステキな時間を毎週火曜日にお届けします。見終わったあと、きっと誰かに会いたくなるはずです。どうぞ、ご期待ください!

演出・塚原あゆ子コメント

川口さん横浜さんと、初めてご一緒できることをとてもうれしく思います。インフルエンサーというキャラクターに川口さんはぴったりだと思いましたし、陽気なミニマリストという役を、横浜さんがどう作り上げるのか、とても楽しみです。
「好きな時、好きな様に、好きな誰かと暮らす」。第1話にこんな台詞があります。自由に生きるとは、どう生きることでしょうか。インフルエンサーとミニマリスト、価値観の違う2人の成長と、心がウキウキするような“うちキュン”ラブストーリーに、是非ご期待ください。

主題歌コメント

<星野 源>
兎にも角にもキュンということで、ラブソングを書いています。恋愛というものにまっすぐ向き合いつつ、キスにも、涙にも似合う曲が作れたらと思っています。以前ご一緒した、新井さん・塚原さんチームとまた仕事ができてうれしく思うと同時に、川口さんや横浜さんをはじめとしたキャストの皆さんの物語にこの音が響くと思うとワクワクします。あと、“こうじ” が楽しみです。

<プロデュース・新井順子>
おうちで過ごすことが楽しいと思えるラブストーリーを作りたい、とこの企画を練っていたとき、星野源さんの配信ライブを拝見しました。
色々な制限があるなか、家でライブを楽しめ、癒され、元気をもらいました。その時に、まだ企画書もないけど主題歌は星野さんにラブソングをお願いしよう! と心に決めました。
俳優・星野源さんとは『MIU404』でご一緒させていただきました。今回、アーティスト・星野源さんとは初めてなので、初共演のような新たな気持ちで一緒に作品を作りたいと思っています。
先日楽曲を聞かせていただき、とても心が洗われました。心が優しく温かい気持ちになれる曲になると思いますので、ドラマとともにお楽しみください!

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