「大豆田とわ子と三人の元夫」全10話の「名言&愛おしトピック」総ざらい(ネタバレあり)|選んだ人生がその人の幸せ。ありがとう、まめ夫

国内ドラマ

バツ3の独身女性である大豆田とわ子が、3人の元夫たちに振り回されながらも日々奮闘する姿を描く「2021年4月クールのカンテレ・フジテレビ系新火曜ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」。

2021年4月クールのカンテレ・フジテレビ系新火曜ドラマで、松たか子が主演を務める。「カルテット」『花束みたいな恋をした』の坂元裕二が脚本を務めるロマンティック・コメディーとなっている。

あまりに面白かったので、個人的に愛おしいと思ったトピックを総ざらいしていく。

  1. もくじ
  2. 第1話の「愛おしトピック」
    1. 面白くないわけがない
    2. 残念感がいとおしい、とわ子
    3. 三人の元夫たち
    4. 今週の笑いどころ
    5. スピンオフでさらに掘り下げられる元夫たち
    6. 出てくる女性、ほぼショートカット問題
    7. 期待通りにかっこよかったエンディング
    8. ユーモラスとシリアスが混ざっていく展開に期待
  3. 第1話のあらすじ
  4. 第2話の「名言&愛おしトピック」:good loserの意味がしみた慎森(岡田将生)回.
    1. 自分で自分を励ますパンダ好きな男、慎森
    2. good loser(グッドルーザー)の意味に泣きそう
    3. 今週もちょっと残念なとわ子
    4. 八作と鹿太郎の物語も進む
    5. エンディングがちょっと変わった! 次回は鹿太郎回
  5. 第2話のあらすじ
  6. 第3話の「名言&愛おしトピック」:「この花もきっと君のことを好きだと思ったから」って大きな花束渡されたら受け取っちゃうな
    1. 今回も順調に(?)器が小さい鹿太郎
    2. 今回ももちろんついてないとわ子
    3. 登火(神尾楓珠)の言葉に全私が泣いた
    4. おっきな花束と「この花もきっと君のことを好きだと思ったから」はいいな
    5. 今回のその他二人
  7. 第3話のあらすじ
  8. 第4話の「名言&愛おしトピック」:「みんなが当たり前にできてることができない。私から見たら全員山だよ」かごめの言葉に共感しすぎてつらい
    1. 八作回と思いきや、かごめ回? その心は
    2. かごめととわ子、30年の歴史:「一人がクセになってるんだよ。ついつい一人を選んじゃう」にちょっとギクッとする
    3. かごめの言葉が刺さる:「みんなが当たり前にできてることができない。私から見たら全員山だよ」
    4. 何もしなくても自動的にモテるオーガニックなホスト・八作の苦悩と真実:「僕が好きになった人は恋をしないって決めてる人だった」
    5. ほか二人の元夫たちも大変そう:「自分より大変そうな人を見るとほっとしてしまって」
  9. 第4話のあらすじ
  10. 第5話の「名言&愛おしトピック」:「好きっていうのは考えることじゃないよ。考える前にあることじゃん」いろいろ考えてるとわ子が好きだな
  11. 第5話のあらすじ
  12. 第6話の「名言&愛おしトピック」:噓でしょ、かごめ……何もかもがもう遅くてつらい
  13. 第6話のあらすじ
  14. 第7話の「名言&愛おしトピック」:オダギリジョーの「人生の2つのルール」の話で泣いた
  15. 第7話のあらすじ
  16. 第8話の「名言&愛おしトピック」:オダギリジョーとトラックに乗りたい人生だった
  17. 第8話のあらすじ
  18. 第9話の「名言&愛おしトピック」:「あなたを選んで 一人で生きることにした」とわ子が選んだ幸せの姿
  19. 第9話のあらすじ
  20. 第10話の「名言&愛おしトピック」:「あなたを選んで 一人で生きることにした」とわ子が選んだ幸せの姿
  21. 第10話のあらすじ
  22. 「大豆田とわ子と三人の元夫」作品情報

もくじ

・第1話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第2話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第3話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第4話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第5話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第6話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第7話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第8話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第9話の「愛おしトピック」&あらすじ

・第10話の「愛おしトピック」&あらすじ

『大豆田とわ子と三人の元夫』作品情報

第1話の「愛おしトピック」

面白くないわけがない

個人的に今期一番楽しみにしていたドラマだ。「Mother」「カルテット」「anone」などなど数々の名作ドラマを生み出した脚本家・坂元裕二が脚本を担当するからだ。

さらに主演は「カルテット」でも主演を務めた松たか子、共演に同じく「カルテット」に出演した松田龍平、岡田将生がいるときたら、面白くないわけがない。

ナレーションに乗ってテンポよく進んでいく展開に、開始30秒くらいで2~3笑いででき、これは面白いと確信できた。ちなみにこのナレーション、伊藤沙莉さんなんですね、好き。とわ子と元夫3人がそれぞれいい感じにアンバランスで、ダメなんだけどそこがたまらなくいとおしいなと思った。

残念感がいとおしい、とわ子

とわ子(松たか子)の抜けてるというか、ドジというか、ちょっと残念なところがどうしようもなくいとおしい。

ザっと思い出しただけでこんなにある。

・靴に入った石を脱がずに何とかしようと奮闘

・ラジオ体操他の人とズレてる

・網戸がよく外れてしまう

・キッチンの棚を開けたらパスタが降ってくる

・親戚の結婚式の最中に口内炎に気づく

・親戚の結婚式、スピーチ頑張って考えたのに当日に遠回しに「バツ3の人にスピーチしてもらうのはちょっとと言われる

・元夫のコーヒーにめっちゃ塩入れる

・元夫に会いに行ったらドアと壁の間に挟まれる

・好きなカレーパンの差し入れをもらって嬉しかったのに「社長がカレーパンなんて庶民の食べ物食べないよね」と思われもらえない(言えない)

・ミスした新人をかなり優しく励ましたのに「めちゃくちゃ怒られました」と言われちゃう

・会社を最後に出て外に出たら並んでた自転車ぜんぶ将棋倒し

・工事現場の泥だらけの穴に落ちる

会社社長な一方でズッコケな一面がたくさんあるのもいい。ちなみに今回一番好きなとわ子は結婚式の帰り道、でっかいバームクーヘンを歩きながら丸かじりしているとわ子です。なぜ。

亡くなったお母さんのことを八作に語るときの「言葉にしてしまうと、感情が言葉に上書きされてしまう気がして」、その後の「楽しいまま不安。不安なまま楽しい」という言葉が印象的だった。全部平気なように生きているけど、とわ子の翳りを見た気がした。こういう、登場人物が弱い部分を見せてくるところがたまらないな。

三人の元夫たち

事前にモテる、器が小さい、理屈っぽい、というそれぞれのプロフィールを見て「カルテット」の家森(高橋一生)を3つに割ったような人たちだなと思った。実際の雑感を少しずつ。

三人目の元夫、慎森

弁護士の慎森(岡田将生)、顔はいいのにめっちゃ理屈っぽくて嫌な奴だな~。雑談を無駄というけど、雑談って無駄じゃないですかと言ってる時間のほうが無駄に思った。カブトムシにベティと名付けてかわいがっていたらしいのはちょっといい。

後々元夫会議で雷の話になって笑っていたシーンの笑顔がかわいい。もっと笑ったらいいのに。スピンオフで「慎森は感動がわからない」とナレーションされていた。これはちょっとかわいそう。

自分は離婚したくなかった、自分的にはまだ離婚してないと言っていて、まだとわ子のことを好きそう。次回予告でちょっといい雰囲気だったけど、あれはいつのタイミングなんだろう。

二人目の元夫、鹿太郎

ファッションカメラマンの鹿太郎は、とにかく器が小さいらしい。「今でもとわ子のためなら死んでもいい」的なことを言っている。

重症だ。

「見つめてごめんなさい」「距離感間違えた」などと謝ってくるわりに、家に上がり込んだらすぐリラックスして靴下を脱ぎそうになるような人だ。

英字新聞柄のシャツに書かれた英字をとわ子、とわ子の娘・唄、慎森の3人に寄ってたかって読まれるシーンがウケた。

お店で店員さんを呼んでもなかなか気づいてもらえなかったり、人んちのクッションに飲み物こぼしちゃったり、若干とわ子と同じ属性を感じる。今のところいいところ少な目だが、3人の中女優に連絡先聞かれてたし、意外とモテるのだろうか。

一人目の元夫、八作

とにかくモテるという役どころ、穴に落ちたとわ子を助けてくれて、家のお風呂にいれてくれ、ごはんを作ってくれて何時間も膝枕をしてくれる。とわ子のお母さんが亡くなったと知って「教えてくれてありがとう」「ごめんね知らなくて」と言ってくれる。いやこれは好きになっちゃう。

でも多分、一見一番まともそうだけどやばいパターンかもしれない。嫌いな人なんていないと言い、友達に頼まれたら会社もやめちゃえる人。

でも誰にでも優しい人は誰にも優しくないんだよな~。すでに女連れ込んだり迫られたりしてたし、ラストに現れた石橋静河と何かありそうだ。でも相関図を見たら友達の彼女らしく、若干修羅場がちらつく。

でも一番別れた理由が気になるし、とわ子のことどう思ってるかも気になる。

今週の笑いどころ

いろいろあるんだけど、鹿太郎と慎森がブロッコリーで殴り合ってるところと、そのやり取りがとわ子には全部ひよこのやり取りのような音声で聞こえているところ。なんでブロッコリー。食べ物で遊んじゃ(?)駄目だしそんなに痛くなさそう。あと3人でブランコ乗ってるところかわいいな、仲良しかよ。

斎藤工、4人目の夫候補かと思いきや

予告動画に密やかに映っていた斎藤工、役どころが大変気になっていた。とわ子、元夫たちとわちゃわちゃしつつしっかり次の恋を見つけるの? という。

横浜は大さん橋でとわ子のカバンをどろぼうから取り返してくれた船長さんは、LINEで映画の話を夜じゅうできるウィットに富んだ男性だった。

しかしそんなうまい話はそうないのだった。どうやら母の病気をネタにお金を要求してくる詐欺師だった。あのどろぼうもグルだったんだな。グッバイ工……。

とわ子の口ずさむドラゴンボールソングがアツい

八作に借りたお風呂でアニメ「ドラゴンボール」EDの「ロマンティックあげるよ」を歌うとわ子。どんどんヒートアップしていきサビを大音量で歌い上げる。

続いてOPの「摩訶不思議アドベンチャー!」これはアツい。ロマンティックあげるよのサビは短縮されてたので、何パターンか撮ったのかと思うとじわじわくる(全テイク見たい)。

っていうか、はじめ遠慮してたわりにリラックスしてんな! ちなみに私は「とびきりZENKAIパワー!」も好きです。

とわ子の歌を聴きながら「あ、オープニングになった」とうれしそうに言う八作も、お風呂から出てきて笑い合う二人もいい感じなのに、この二人はどうして別れたんだろうなと気になった。今のところいちばん別れた理由が気になる。

スピンオフでさらに掘り下げられる元夫たち

GYAO!配信のスピンオフドラマ「チェインストーリー 大豆田とわ子を知らない三人の男たち」では、3人がとわ子と出会っていない世界を描いている。

こちらの3人は同じレストランの雇われシェフ(日替わり)として働いている世界を描いている。とわ子と出会ってないという点以外は同じ人なので、3人のことを知るのにとてもいい。

チョコが嫌いなのに大量にもらうからバレンタインは憂鬱だったという八作。還暦までにはカメラを始めてダイヤモンド富士を撮りたいという鹿太郎、過去を語るなんてくだらないと流そうとするも、

本編ではとわ子の職場の後輩だが、このストーリーでは配達員として登場するカレン(高橋メアリージュン)の存在が、物語の指し色になっている。「勘違いから恋が始まるのは映画の中の女子高生と、現実世界のストーカーだけですよ」というセリフがいい。あと歌が上手い。

脚本は坂元ではなく、彼が教えた東京藝術大学大学院・映像研究科の卒業生、彼のゼミで手ほどきを受けた市之瀬浩子と兵藤るりという点にも注目したい。

出てくる女性、ほぼショートカット問題

相関図を見ていて気づいたことがある。とわ子やかごめをはじめ、番組ラストに登場した女性(石橋静河)、鹿太郎に連絡先を聞いてきた女優(瀧内公美)、次回慎森が公演で出会う女性(石橋菜津美)みーんなショートカット(ややボブも含む)だ。

そういえば、同じく坂元裕二脚本作品「カルテット」の真紀(松たか子)とすずめ(満島ひかり)もショートとボブだったし、「anone」はハリカ(広瀬すず)も亜乃音(田中裕子)もるい子(小林聡美)もショートカットだった。坂元裕二さん、ショートカットが好きなのだろうか。

期待通りにかっこよかったエンディング

坂元裕二×松たか子といえば、エンディングはかっこいいのが来るのでは? と期待していた人も多いはず。「カルテット」のエンディング「おとなの掟」はめちゃくちゃよかったですよね。今回もやってくれました! 

松たか子のラップ。アーティスト名と曲名はSTUTS & 松たか子 with 3exes「Presence Ⅰ (feat. KID FRESINO)」だそうです。Ex-husbandが3人でexesでまとめられてるのウケる。

ユーモラスとシリアスが混ざっていく展開に期待

坂元裕二脚本作品が大好きなことは間違いないけど、今回はどんなテイストなのかが気になっていた。

4人のかけ合いが見どころということで、もちろんユーモラスだろうと思うのだが、彼の作品のシリアスな面も大好きなのだ。もしシリアスなところがなかったら残念だ。でも観ていて思い出した。

ユーモラスな面とシリアスな面、どちらも見せてくれるのが坂元裕二作品の魅力だった。きっとこれからシリアスな展開もあるだろうし、とわ子と三人の夫たちのいいところと駄目なところをいっぱい知って、もっと好きになっていくんだろうな。

次回、慎森の「充電完了」がいい~!! っていうかとわ子が警察に連れて行かれちゃうみたいなで、何が起こるのかわからなすぎるけど楽しみ!!!

第1話のあらすじ


大豆田とわ子(松たか子)は、これまでに3回結婚して3回離婚した、いわゆる“バツ3”。建設会社『しろくまハウジング』の社長に就任し、最初の夫・田中八作(松田龍平)との間に生まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしている。

ある日、社長就任と同時期に亡くなった母親のパソコンを開こうとしたとわ子は、パスワードが設定されていることに気付く。どうやら、別れた夫のうちの誰かが設定したらしい。唄はすぐに確認するよう促すが、面倒なことを避けたいとわ子は気が重い。元夫のうち、今でも定期的に顔を合わせるのは3番目の夫・中村慎森(岡田将生)。とわ子の会社の顧問弁護士で、甘いマスクに似合わない、理屈っぽいひねくれ者だ。2番目の夫はファッションカメラマンの佐藤鹿太郎(角田晃広)。業界では有名で腕もいいが、とにかく器が小さい。そして最初の夫である八作は、会社を辞めてレストランのオーナー兼ギャルソンになっていた。

意を決し、一人ずつ元夫のもとを訪ねていくとわ子。一方、元夫たちは離婚してもなお、とわ子に対して何らかの思いを抱えているようで…。

とわ子のパスワード確認がきっかけとなり、互いに接点を持つことになる元夫たち。さらに、ひょんなことから集まった3人がとわ子をめぐって話し合いを始めることに…。そのとき、とわ子は…!?
 
–{第2話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第2話の「名言&愛おしトピック」:good loserの意味がしみた慎森(岡田将生)回.

元夫3人を呼んで焼き肉、という予告だったので、またわちゃわたやした感じで最後まで行くのかと思いきや、頭から慎森(岡田将生)クローズアップ回だった。

自分で自分を励ますパンダ好きな男、慎森

一人のとき声に出して自分を自分で励ますタイプ。パンダが好きで、写真や動画を観て癒される。シャワーヘッドに頭をぶつけて泣きそうにながら自分を励まし、パンダ写真で痛みを紛らす。何だこの人、かわいいかよ。そういえば名前もパンダっぽいね、シンシン。

唐突に明かされる離婚の理由。とわ子との結婚後、専業主夫として妻の仕事を応援しつつ司法試験を受けていた慎森。だんだんとわ子に嫉妬しはじめ、ある日買い物から帰らず戻らなかったという。本人は「違うんです」と言うが……。弁護士になるまでに苦労したんだな。

仕事先では相変わらず嫌なやつ。旅行でお土産を買ってきたカレン(高橋メアリージュン)に「お土産って必要? お土産選ぶ1~2時間使って滝見に行ったほうがよくない?」的なことを言い出す。確かに一理あるけど、くれた人に言うのはかなり感じ悪い。さらに「スポーツっているかな?」と話し出す。

今でもとわ子に未練たらたらな慎森。ツーショットで撮った画像を消してないし、思い出のソファを処分されたのを知って大ショック。とわ子にもう関係ないじゃないと言われ「関係ない、清少納言とステーションワゴンくらい関係ない」と言う。なんだそりゃ。

「この人と出会えた俺、世界一幸せだと思えた瞬間があったのに、自分で捨てちゃったよ」

「また君とあのソファに座ってなくした時間を取り戻したい」と迫るも、「なくしたんじゃない、捨てた。捨てたものは帰ってこない」と言われてしまう。

公園で出会ってたまに話す女性・翼(石橋奈津美)には少し本音が出て話し出す。

「昔からイベントごとが嫌いだった。でも彼女との結婚式だけは幸せだった。めっちゃ最高、幸せハッピー。この人と出会えた俺、世界一幸せだと思えた瞬間があった。あったのに、自分で捨てちゃったよ……」

うう、つらい。絶対大事にしようと思ったものを大事にできなくなって、失って、後悔したことある人はきっと多い。慎森は、以前翼と話したときに「僕には人を幸せにする機能が備わってません」とも言っていた。人に嫌われても構わないと言いつつ、自分は人を幸せにできない人間だと思っていた。

good loser(グッドルーザー)の意味に泣きそう

嘆く慎森に翼がかけた言葉。

「スポーツの世界の一番は勝った人じゃないよ。good loser。 負けた時に何を思ったか、何をしたかで 本当の勝者は決まるんだよ」

慎森の心に響いたこの言葉は、視聴者のことも励ましたのではないだろうか。少なくとも私はじーんときたし、救われた。坂元裕二脚本のセリフは、時に後ろを向いてる人、うまくいってない人に刺さる。こういうところが好きなんだよな……。

そしてとわ子が警察に連れて行かれたのをみた慎森は、他の元夫や娘が慌てない中、大慌てで警察署まで行く。走るのなんか無駄だと思ってたのに、12年間体育1で走り方も変なのに、みっともなさなど気にせずに走る。

翌日、無駄だと言っていた挨拶をみんなにして、とわ子と2人でお茶しながら、何で社長になったのか聞く。高校生の女の子がいちごのタルトを置いて勉強して、勉強が終わったら食べてるのを見て「私もいつかあのタルト食べたい」と思って社長になった、という一見取り留めもないとわ子の話を聞いて「わかる」と言う。その後の二人の会話がいい。

「頑張ってるよ。すごく頑張ってると思う。君は昔も今もいつも頑張ってて、いつもキラキラ輝いてる。ずっとまぶしいよ」

「今の言葉が私のいちごのタルトかも」

「別れたけどさ、今でも一緒に生きてると思ってるよ」

「僕までタルトもらっちゃったな」

不当解雇された翼に、この間はそっけなく断ったのに「どうしたい? 君が望むなら、就職先を探したり、住む家を見つけることもできる。会社を不当解雇で訴えることもできる。僕が、気味の弁護士になる」と伝える。翼との間に、今後進展があるのだろうか。

今週もちょっと残念なとわ子

今回も相変わらず残念なとわ子。うどんの中にAirPods落としちゃうのはキツい。

やっぱり網戸が外れて「ほんとやだ網! 戦争より嫌い!」と叫んで娘・唄にツッコまれる。

図面さえ描いてれば幸せだったのに思いのほか出世してしまったとわ子。

前社長がベッドに寝てる中社員が集まってるので悪い病気かと思いきや、腰を痛めて引退したらしい。先輩方を差し置いて指名されてしまった。

ベテランには気を遣う。若手からは気を遣われてもっと気を遣う。社長は孤独だ。社外の人と話す方が気楽。

八作と鹿太郎の物語も進む

慎森以外の夫たちにももちろんドラマが。相変わらず全員登場パートでは鹿太郎と慎森がいがみ合い、鹿太郎は「タクシーで300円多く払ったのにお礼を言われなかった!」と器の小ささをひけらかし「絶対言うと思って持ってきましたよ」と言われる前に渡す慎森。

とわ子に「過去」と言われて傷つく二人に「女性の過去になれるって幸せなことじゃないですか」と言う八作。くう、この優男め! 

鹿太郎は女優の美怜(瀧内公美)に呼び出され、台本読みに付き合わされたと思えばキスされる。

八作は大事な友人(岡田義徳)の彼女(石橋静河)と恋に落ちそうになり、大事な友達の彼女だから駄目だと思うのだが……。でもこの彼女、八作のこと見てるし、一人で何度もお店に来たりして曲者感半端ない。

エンディングがちょっと変わった! 次回は鹿太郎回

エンディング、ラップの部分が回替わりなのだろうか? 慎森がラップに登場し、今回出てきたソファと6秒見つめ合ったら恋、という今回にまつわるワードが出てくる。

予告を見る限り、次回は鹿太郎メイン回っぽい。本編もエンディングも楽しみだ。

第2話のあらすじ

ある日、八作(松田龍平)のレストランで慎森(岡田将生)と鹿太郎(角田晃広)が出くわしたところに、さらに偶然とわ子と唄(豊嶋花)もやってくる。いつものように周囲に憎まれ口を叩く慎森だったが、どんなに煙たがられてもめげることなく、とわ子に近づこうとする鹿太郎に、強がった態度とは裏腹に一種のうらやましさを感じていた。そんな自分について慎森は、公園で会った小谷翼(石橋菜津美)に対して「僕には人を幸せにする機能が備わっていない」と弱音をもらす。

一方、鹿太郎は仕事で出会った女優の古木美怜(瀧内公美)から自宅に招かれ、何やらいい雰囲気に!? 八作の店には、親友の出口俊朗(岡田義徳)が恋人の三ツ屋早良(石橋静河)を連れてやってくるが…。

元夫たちに新たな出会いが訪れる中、唄の思いつきにより、元夫たちを招いて5人ですき焼きパーティーを開催することに。こだわりの食材や道具を持ち寄った3人が訪れたとわ子の部屋で、慎森は結婚当時の思い出が詰まったソファーが処分されていることに気づき、内心ショックを受ける。ひょんなことから、とわ子と2人きりになったタイミングで、その理由を問いただす慎森だったが、徐々に胸に秘めていた思いがあふれていき…。

しかし、その晩。どういうわけか、唄や元夫たちの目の前でとわ子はパトカーに乗せられ、警察に連れられていく羽目に…! 突然の出来事にあっけに取られる慎森…。とわ子にいったい何が⁉

–{第3話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第3話の「名言&愛おしトピック」:「この花もきっと君のことを好きだと思ったから」って大きな花束渡されたら受け取っちゃうな

今回も順調に(?)器が小さい鹿太郎

相変わらず器の小ささを発揮する鹿太郎(角田晃広)。「どう? 俺の金で開いた飲み会」と恩着せがましい。それ言っちゃダメだわ。器の小ささとかけて陰で「小皿に似てる」とまで言われる始末。
自分のビニール傘を間違えて持って行こうとした人に、「3回くらい使ったでしょ?俺1回しか使ってないから」と言う。ど、どっちでもよくないか……。

慎森(岡田将生)には5個あるムール貝の3個目を黙って食べようとしたことや、黒いオリーブばかり食べることに文句を言う。半笑いで対応する慎森。ていうかこの二人仲良く食べ物シェアする感じなの? と思ったら全部八作(松田龍平)からのサービスだった。元夫つながりなだけなのにサービスしすぎでは?? 

鹿太郎がとわ子(松たか子)と目が合わないと言うと「心の目は合ってると思いますよ」面白がる慎森に文句を言うと「人に面白がってもらえるってうれしいことですよね」とフォローを入れる八作。ああそうか、この人は相手が欲しい言葉やいい気持になる言葉を自動的に言えるからモテるんだなぁ(鹿太郎には心無いと言われてるけど)。

とわ子のためならわざと傘を忘れていき、近くを歩く女性が怖い思いをしないようにわざと離れて歩く。そういうことはできるのか、そっちだけ見せたらいいのにな~!

謎の女優、美怜(瀧内公美)には相変わらず呼び出されたり、家政婦のように家事をしたりして振り回される。

今回ももちろんついてないとわ子

会社のお祝いの飲み会。気を遣わせてしまうのでみんなに近づかないようにしてる大豆田とわ子。
社長は飲み会にいるだけでパワハラというナレーション、切ない。
世の中小企業の社長たちが、とわ子の10分の1でも気遣いしてくれたらどんなにいいことか。
そう思うのにこの理解されなさは何なのか……。

ラジオ体操では変な人に声をかけられるし、しゃっくりが止まらないし、疲れて家に帰ったら父親の選挙ポスターが部屋にたくさん貼られてるし、会社では板挟みの嫌われ役だし、散々だ。気にしないタイプならいいけれど、それなりに気にしてしまうのでダメージを受けるとわ子。

登火(神尾楓珠)の言葉に全私が泣いた

会社で社員の反感を買ってしまった原因は若き天才建築家・仲島登火(神尾楓珠)の案を予算に見合わないために却下したから。実は陰では掛け合っていたが、会社としてOKを出すわけにはいかなかった。それが原因で登火は辞表を出す。話し合いをしたが駄目だった。いや~、仕事で予算に見合わないものがダメなのは当たり前だと思うけどな……! 今回社の人たちはみんな子どもなのか……?

というか神尾楓珠、顔面が強いな!!

唄ちゃん「ママは間違ってないと思う。採算度外視でやりたいなら人件費削るよって言ってやればいいんだよ」わかってる~!

「切腹する代わりに花を愛でることにした」いいアイデアだ。
でも病んだとわ子、背中から黒い翼が生える。厨二か?

たまたま登火が友人といる店に居合わせた鹿太郎、あきらかにとわ子の悪口を言っているのを聞いて、直接言うのではなくトイレの洗面所に向かっていろいろ言ってやりたい言葉を言う。こ、小物~! 

ひとしきり悩んで戻ると登火は
「でも俺、あの社長好きだけどね。あの人は嫌われても逃げないから。みんなにいい顔してごまかしたり、だったらお前がやれよって逃げたり。社長がそういう人だったら会社潰れるでしょ。あの人は、ちゃんと嫌われる役を引き受けたんだよ。自分だって建築士だったのに、今は嫌われ役をやってる。ふつうやりたくないでしょ。今回は離れることにしたけど、また一緒に仕事できたらなって思ってるよ」

これには全私が泣いた。とわ子の苦労をわかってくれてる人いた~! やはり優秀な人はいろいろ見えているのだな(なら「ほんと死んでって感じ」とまで言わなくてもとは思ったが)。こう思ってくれてるのがとわ子にもわかれば救われるんだろうけど、その手立てはないんだなぁ……。

「それが言いたかったんだよ!」といきなり登火の肩を叩く鹿太郎、あやしすぎる。

おっきな花束と「この花もきっと君のことを好きだと思ったから」はいいな

ダンス教室でとわ子と知り合った鹿太郎は、当初あやしまれないように馬しか愛せない振りをしていた。馬と鹿(太郎)を合わせて馬鹿になるなぁと思いながら見ていた。

当時の二人のやりとりがいい。抱き上げたとわ子に「重いでしょ」と言われて「花束を抱えてるようです」ワードセンスがキザ……!
鹿太郎が昔告白した女性とたまたま再会し「こんな顔の男に告白されてうれしい人はいない」と言われ、とわ子は「残念でしたね!」と大声で3回言って鹿太郎の腕を組んで去る。とわ子のこういうところいいよね。
当時パパラッチをしていた鹿太郎は、カメラマンと聞かれたとわ子に「ファッションカメラマンとか?」と言われたことをきっかけに本当にファッションカメラマンになった。

登火の件を偶然知ってしまった鹿太郎は、大きな花束を持ってとわ子のオフィスへ。
怪訝な顔をするとわ子に「この花もきっと君のことを好きだと思ったから」と言うと、素直に受け取った。

ファッションカメラマンになった鹿太郎に
「ちゃんと目指したものがあって、それにちゃんとなれたんだもん すごい、すごいことだよ」
というとわ子。とわ子の苦労を察した鹿太郎は
「器を小さくすればいいんだよ」と独特な言葉で励まし、とわ子の気持ちは少し軽くなる。

その後昔を思い出しつつ踊る二人の映像とともに、鹿太郎のナレーションが入る。
「パーティーだったんだ。君との出会いは俺にとって、人生最高のパーティーだったんだ」
なんだか泣きそう。鹿太郎にとってもとわ子は特別な人だった。
それでも、それだけではうまくいかないんだな。

今回のその他二人

八作のところに相変わらず一人でやってくる早良(石橋静河)。いやこの女良くない……! って家に連れ込んでるじゃん、どうすんだ。
慎森は翼(石橋奈津美)のことを気にかけているが、彼女が嘘をついていることに気づく。とわ子がもらった花束に憎まれ口を叩きつつ、1本お花をもらったら嬉しくなっちゃっててかわいい。

美怜が自分を不倫相手の影武者? にしようとしていたことを知った鹿太郎が「俺のこと好きじゃなかったのかな」と言うと二人とも「好きじゃなかったんでしょうね」と返していた、いつもフォローを入れる八作がここぞとばかり慎森と同じことを言ったのに笑ってしまった。

次回予告、全体的に荒れてるけど大丈夫か?

第3話のあらすじ


とわ子(松たか子)の部下で、優秀な若手建築士の仲島登火(神尾楓珠)が大学図書館の設計を手掛ける。デザイン案を見たとわ子は、その素晴らしいセンスに同じ建築士として感動を覚えるが、採算度外視のプランを会社の商品として採用するわけにはいかず、その案を不採用にする。社長として苦渋の決断だったが、そのことがきっかけで一部の社員から不満の声があがり、とわ子を悩ませる。
 
その頃、鹿太郎は、自分の部屋に飾ってあったとわ子の写真についてカメラアシスタントに聞かれ、ダンス教室で初めてとわ子と出会ったときからプロポーズまでのロマンティックな思い出を語る。離婚の理由を聞かれた鹿太郎が悲しそうに答えた、「しゃっくりを止めてあげることが出来なかった」の意味とは?
 
離婚してもなお、とわ子に未練がある。一方で、自分に好意を寄せてくれている美怜(瀧内公美)の存在も気になる—―。新しい恋をするべきか悩む鹿太郎は、八作(松田龍平)と慎森(岡田将生)に相談するが、それぞれ早良(石橋静河)、翼(石橋菜津美)のことが気にかかり、相手にされない。その後、再び美怜の部屋を訪れた鹿太郎だったが…。

依然として社内に不穏な空気がただよい、慣れない社長業に悩むとわ子。皆が帰宅した夜のオフィスでひとり仕事をしていたところ、入り口から不審な物音がして…。
 
–{第4話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第4話の「名言&愛おしトピック」:「みんなが当たり前にできてることができない。私から見たら全員山だよ」かごめの言葉に共感しすぎてつらい

八作回と思いきや、かごめ回? その心は

慎森(岡田将生)、鹿太郎(角田晃広)ときたら今回は八作(松田龍平)回なのではと思っていた人は多いはず、私もその一人だった。
が、始まってみると八作のエピソードもあるものの、どちらかというとかごめ(市川実日子)の話の方がメインのように感じていた。そう、途中までは。

でも終盤で、衝撃的な事実とともに知ることになる。
これはやはり八作回で合っていた。そしてかごめ回でもあったのだ。

かごめととわ子、30年の歴史:「一人がクセになってるんだよ。ついつい一人を選んじゃう」にちょっとギクッとする

小学生の時、すでに問題児で周りの人に恐れられていたかごめ。
そんなかごめも、信号のない横断歩道だけは一人で渡れなかった。
手をつないで一緒に渡ったのがとわ子だった。

二人で「空野みじん子」というペンネームで漫画を描いていたが、大ゲンカして解散。
19歳のときに二人で行った海外旅行では誘拐される。
社会人になり、かごめは入社3か月で会社を辞めて8回転職。
かわいそうな赤子を連れて逃げて指名手配されたというぶっとんだ過去があった。
(それにしても指名手配の話を笑い話にできちゃう二人はすごい)

とわ子と同じマンションの住人・五条(浜田信也)から食事に誘われ、自分も行為があるのにすっぽかしてしまったかごめ。とわ子の「一人がクセになってるんだよ。ついつい一人を選んじゃう」という言葉にちょっとギクッとした人、一定数いるのではないだろうか。

そのまま訳ありそうな親戚に連れていかれ音信不通になるかごめ。
とわ子宅に忘れた携帯にかかってきた親戚に「祖母の遺産を勝手に寄付された」と聞かれ調子を合わせていると「親を亡くしたあの子に尽くしてやったのに」と続ける親戚に「バーカ! バカバカバーカ!」と悪態をついて電話を切る。

とわ子は昔「実家で葬式上げられたくない」とかごめに聞いていたのだった。
本人には伝わらないところだけど、子どもっぽいけど、友情を感じてしまった。
鹿太郎が昔告白した女性と遭遇した時といい、人のことで真剣に怒れるところ、とわ子が好かれる理由のひとつだな。

かごめの言葉が刺さる:「みんなが当たり前にできてることができない。私から見たら全員山だよ」

とわ子に発見されて戻ってきたかごめ。二人の会話、名言だらけだった。

「私の話と親のこととか聞いた?」
「豆板醤の賞味期限見てくれる? 聞いたね」
と最大限のさりげなさを装うとわ子、いいやつ……。

「忘れて。私をそういうことで見て欲しくないんだよね。私はそれを超えるアイデンティティを作ってきたし、あるから」
「ありすぎるくらいね」

かごめほどのことはないけど、ネガティブな要素を知られてそのイメージで見られたくない気持ちは少しわかる気がした。それより何より、とわ子の「ありすぎるくらいね」でちょっと泣きそうだったし、二人が友達な理由がある気がした。

30年ぶりに漫画家を目指すことにしたというかごめが、一緒にやるというとわ子を拒否したときの言葉も刺さった。

「じゃんけんでいちばん弱いのはルールがわからない人。私にはルールがわからない。会社員もできない。要領が悪いって言ってバイトもクビになる。みんなが当たり前にできてることができない。私から見たら全員山だよ。山、山、山。山に囲まれてるの。あなたは違うでしょう?」
ちょっとわかって苦しい。

「私だってできないよ」「つらいもん」
「でもできてる。それは、すごいことだよ。あなたみたいな人がいるってだけでね、あ、私も社長になれるって小さい女の子がイメージできるんだよ。いるといないとじゃ大違いなんだよ。それは、あなたがやらなきゃいけない仕事なの。私には何にもない」
「だから、うまく行こうが行くまいが、やりたいことをやる。一人でやる」

とわ子はそう言われて嬉しかったのだろうか、さみしかったのだろうか。
かごめの話を聞いて、「カルテット」のすずめちゃんや「anone」のハリカを思い出した。
普通に生きられない、生きづらさを感じている人たち。そういった人たちの視点を描くのは坂元裕二作品のひとつの魅力だが、本作は同じように不器用なところや生きづらさがあっても社会に適合して社長ができてるとわ子と、できなかったかごめが並ぶことで決定的な差を感じて、残酷だなと思った。

五条さんのことは好きだし好きでいてくれたと思う。
でもどうしったって女と男だから、それが残念、と話すかごめ。
恋の良さも知ってるけどただただ恋愛が邪魔。私には必要ないの。
そういう考えが寂しいことは知ってるよ。実際、たまに寂しい。
でもやっぱり、ただただそれが、私なんだよ。

そういうかごめに「そう」と答えるとわ子。

このやり取りはちょっと寂しいけど、かごめが八作に言っていたとわ子の話がまたグッとくる。
「とわ子は友達じゃないんだよね。とわ子は私の家族なんだよね。とわ子は私のお父さんでお母さんできょうだいなんだよ。 だから甘えすぎちゃうんだよ」
それってめちゃめちゃ友達じゃん。

ここで終わったら、とわ子とかごめの友情回だったのに。
二人はかけがえのない友達なんだな、では終わらせてくれないんだな。

何もしなくても自動的にモテるオーガニックなホスト・八作の苦悩と真実:「僕が好きになった人は恋をしないって決めてる人だった」

そう、一応八作回でもあったのだ。だが他二人の元夫たちの回ではとわ子との過去をフィーチャーしていたのに対し、今回は今の話が中心。相変わらず友達・俊朗(岡田義徳)の彼女・早良(石橋静河)につきまとわれる。家まで押し掛けるって常軌を逸しているし、この女ナチュラルに無理なのだが……。中途半端に家にあげたり相手にする八作も良くない。あと俊朗もいい年していちいち親友に頼りすぎでは……? 

それにしても八作のモテっぷりがすごい。
モテすぎて頭を下げることもある。
右肩上がりで好かれていき、何もしなくても自動的にモテるためオーガニックなホストと呼ばれる。「嫌われる努力をしてみたら?」と言われ「どうやって……?」と悩む。すごい。

「好きな人に好きになってもらえなければ意味ないですよ」という八作。
これ、同じニュアンスのセリフを子供の時にちびまる子ちゃんの漫画(お姉ちゃんの話)でも読んだな、確かにそれはそうだ。

早良にすがられて「誰も好きにならないって決めてるから」と話す八作。
「僕が好きになった人は恋をしないって決めてる人だった」
「その後他の人と出会って結婚した」

あああ、点と点がつながってしまった。
八作が好きになったのはかごめだったんだ。だからどんなにモテても八作には意味がない。

結婚したのがとわ子だった。その時点では誰も好きにならないって決めてる、ということはとわ子のことが好きだったわけじゃなかったんだ。じゃあ何でかっていうと、とわ子と結婚したらかごめとつながっていられるから? そのことをとわ子は知らなくて、でも二人の間には唄という子どもまで生まれた。としたら、何だかとんでもなくひどくて残酷なように思えた。
八作、やっぱり一番曲者じゃん……。

次号予告を観る感じ、八作ととわ子が別れたのは八作に他に好きな人がいることに気づいたからのうようだけど、相手がかごめだということは知らなそうだ。
とわ子とかごめの友情が壊れるようなことがありませんように、と願ってしまう。

冒頭で出てきたとわ子が小学生の時に書いた習字「もう一つの人生」がなんだか生々しくなってしまったな……。

ほか二人の元夫たちも大変そう:「自分より大変そうな人を見るとほっとしてしまって」

いつもいがみあっている鹿太郎と慎森だが、今回は意気投合する場面が多かった。何もしなくてもモテてしまうのが悩みという八作に「公共の敵」「懲役を課した方がいい」と敵意を向け、親友と自分に好意を持つその恋人に囲まれて大変そうな八作を見て「自分より大変そうな人を見るとほっとしてしまって」とうれしそうに話す。だが少し後、二人にもそれぞれ大変な状況がやってくるのだった。

翼(石橋菜津美)の嘘に怒ったり悩んだり、でも気になって見に行ってしまう慎森。「会いに来てくれたんですか?」と言われて「犬が背中に地面を擦り付けるのを見かけるスポットなので」というわけのわからない言い訳をする慎森。

「思い出した? 私が誰なのか」「あなたは私から大切なものを奪ったんですよ」
全く身に覚えがなさそうな慎森だが、何があったのか。
翼、恨みがあるのにgood loserの話をして励ましてくれたのか。

女優・美怜(瀧内公美)の不倫に巻き込まれる鹿太郎。
「ただ、あなた、とても悲しそうです。私は大丈夫、そう演じるだけのようです。大丈夫な演技はしちゃ駄目です。不倫の手助けをするつもりはありません。あなたがあなたらしく戻る手伝いはします」ちょっとこれはグッとくるなと思ったが、今度は「不倫相手を説得して」と言われてしまう。これは修羅場の予感。

第4話のあらすじ

とわ子(松たか子)の30年来の親友・かごめ(市川実日子)が、とわ子と同じマンションに住むオーケストラ指揮者の五条(浜田信也)から食事に誘われる。2人の相性の良さや、五条の態度からかごめに好意を抱いていることを確信したとわ子は、親友の幸せを願い、面倒くさがるかごめの背中を押す。しかし、当のかごめは目の前で鳴っているスマホの着信を無視したり、夜道で誰かにつけられたりと、最近何か隠し事がある様子。そんな中、とわ子は、偶然かごめの“ある過去”を知ってしまう。

その頃、八作(松田龍平)は、親友の俊朗(岡田義徳)の恋人・早良(石橋静河)からの猛烈なアプローチに頭を悩ませていた。さらに、早良の浮気を疑い始めた俊朗から3人での食事に誘われた八作は、つくづく自分のモテ体質が嫌になる。なんとか早良に嫌われようと試みる八作だったが、早良の行動はより大胆になっていき…。

一方、翼(石橋菜津美)の嘘に憤りを感じていた慎森(岡田将生)だったが、「まだわたしが誰なのかわからない?」という翼の問いかけに言葉を失う。鹿太郎(角田晃広)は、美怜(瀧内公美)にパパラッチ対策として交際相手の影武者を頼まれるが…。
 

–{第5話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第5話の「名言&愛おしトピック」:「好きっていうのは考えることじゃないよ。考える前にあることじゃん」いろいろ考えてるとわ子が好きだな

誕生日が先なのに小さいケーキに本当に年の数だけローソクさして出してくるお父さんに笑ってしまった。

「大変だからこそ自分で稼いで自分の欲しいものを手に入れたときにうれしいんじゃないか」
というとわ子、共感……! そういう人だから好きだ。
この間ポスター貼りまくってたときは深く気にしてなかったけど、とわ子のお母さんは亡くなったから、この奥さんは再婚相手なのね。無神経な感じがお父さんと合ってそうだなと思ってしまった。二人とも悪い人ではないんだろうけど……。

なんか、お父さんのエピソードが増えれば増えるほど亡くなったお母さんが素晴らしい人だったんだなと思うな。

かごめの自由さ、うらやましい

海に対するテンションが全く違うとわ子とかごめ。キノコ鍋の話を「キノコ鍋の話をしながら相談に乗ってくれるようだ」「キノコの話でしかなかった」のナレーションも笑った。かごめ、自由でいいなぁ。海辺で遊んでる中高生に「まーぜーて!」って言えるのすごい。「いいよー」って答える相手もすごい。

かごめの
「田中くんてコナチャタテに似てない? 古本の中に住んでる虫」
めちゃくちゃ悪口じゃん。

ところで視聴者は八作が誰が好きかをすでに知っているので、八作との離婚について話してるときちょっと気まずくなかったですか? 私は気まずかったです。

とわ子に4回目のプロポーズ……?

とわ子にプロポーズしてきた門谷(谷中敦)、はじめはとわ子と同じ“バツ3”ということで意気投合し「4回目があったらそれは運命だと思うんです」というところまではよかったが、フタを開けたらとんでもないモラハラ野郎だった。「あなたみたいなかわいそうな人」「助けてあげようと思った」離婚の原因その性格じゃないのかと思ってしまうクソっぷり。

八作の秘密、ばれる

信号カラーの元夫たち、かわいいな。いがみあってた慎森と鹿太郎が最近共感して盛り上がることが多くてほほえましい。

二人が「この二人、好きな子に余計なこと言って嫌われるタイプだな」となる横ですっとサプライズで靴下プレゼントする八作、モテるよなそれは……。2足あって「唄にか」と言われるけど、かごめになんだろうなと観ているほうはわかってしまう。

「好きっていうのは考えることじゃないよ。考える前にあることじゃん」
確かに。「26歳の私は嫌だったんだよ、許せなかったんだよ、夫の片想いが」「あなたから子どもを奪って、子どもから父親を奪ったからだよ。そういうことは常々考えてるんだよ」
とわ子のいろいろ考えてるところ、好きだな。

そして勘のいいとわ子に好きだったのはかごめのことだとばれる。
さすがにショックな様子のとわ子。ああ、ばれてしまった……。

「人を傷つけるのって他人だから慰めてもらうのも他人じゃない」という慎森。
「いいことは言えますよ 実践できないだけで」も含めて名言だ。
元夫パーティーってすごいパワーワードだな……。

「そうだね、初めて会ってからずいぶん経つけど、大豆田とわ子はずっと最高です」
人に欲しい言葉を言ってくれることが多い八作だけど、このセリフは空っぽに感じてしまった。

そして車で連れ去られたとわ子の安否がめちゃくちゃ気になる。大したことありませんように。

第5話のあらすじ


とわ子(松たか子)の誕生日が近づくある日、唄(豊嶋花)が開業医の息子である彼氏と18歳になったら結婚することを宣言し、とわ子を困惑させる。後日、かごめ(市川実日子)に相談してみたものの、いつしか話題は八作(松田龍平)との離婚のことに。「わたしも意地張ってたし、若さ故だね」と当時を振り返りながら、とわ子が語った離婚の原因とは?

しろくまハウジングでは、話題のイベント会社からアートイベントの仕事が舞い込み、普段の住宅設計とはひと味違う華やかな仕事に社内は盛り上がりを見せていた。先方の社長・門谷(谷中敦)は、とわ子と同じ“バツ3”ということで、互いの離婚歴や結婚観で意気投合する。そんな中、とわ子は自分のバースデーサプライズを社員たちが準備していることに感づいてしまう…。余計なことを知ってしまい仕事に手がつかないとわ子だったが、追い打ちをかけるように、突然門谷からプロポーズをされて大きく動揺する。

その晩、唄からそのことを聞いた八作、鹿太郎(角田晃広)、慎森(岡田将生)は、3人そろってとわ子のマンションへ。四度目の結婚を阻止すべく、珍しくタッグを組んで必死の説得を試みる鹿太郎と慎森を横目に、八作はとわ子にあるプレゼントを差し出す。

ところが後日、このプレゼントがきっかけで、とわ子は八作が心に秘めていた思いを知ることになり…。
 

–{第6話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第6話の「名言&愛おしトピック」:噓でしょ、かごめ……何もかもがもう遅くてつらい

確か、仕事相手の社長の車に連れ去られたとわ子の身を案じていたはずだったのだが。

3人の元夫たち&それぞれ気まずい感じになっちゃった女性3人による地獄の合コンみたいなパーティー(飲み会?)が始まっていた。さっそく自己紹介が始まるが、例によって慎森が「自己紹介っているかな?」と言い出し場は凍り付く。

いろいろあって、なぜかとわ子はいないとわ子のマンションでのギョウザパーティーへと発展。

男性陣が包んだギョウザに名前をつけていると、女性陣は愚痴大会に発展。「どれが誰が包んだギョウザでしょう?」という鹿太郎はスルーされ、愚痴はどんどんヒートアップしていく。

翼(石橋菜津美)の元彼たちがトレカ作れるぐらいやばい男たちだという話から、匿名だが明らかに自分のことだとわかる愚痴を聞かされて大ダメージを受ける3人。動揺のあまりギョウザから具がはみ出たり具なしのギョウザを包んでしまったりする。

慎森は「一番ひどい、人に透明人間にされるほど悲しいことはない」「その人はきっと自分だけがが好きなんだろうね」と言われ

鹿太郎は「普段モテない人って妄想がふくらむけど相手が実態化した途端逃げる」「したいのは恋愛じゃなくて恋愛ごっこなんですよ」「ロマンチスト最悪。ロマンはごはんだと思ってるんですよ。ロマンはスパイスなんですよ、主食じゃないんだな~」と言われ

八作は「その人が優しいのは」「その人にとって人間関係はサービスでしかないから」「謝っとけば話打ち切れると思ってる」と言われる。


慎森のことは「不器用だから」鹿太郎のことは「ロマンチストだから」八作のことは「言いたいことがうまく言えなかったのでは」とかばい合う夫たちだが、女性陣の大反撃をくらう。

「言えたことですよ、言えたことだけが気持ちなんですよ」
これは名言だ。いくら心の中で思っていても相手に伝わらなければ思ってないのと一緒だ。自分も身につまされる。

「自分と付き合いたいと思う?」
ぐうの音も出ない元夫たち。

「トレカ3枚引いた大豆田とわ子。こんな駄目な3人なのに、大豆田とわ子は怒らなかった」
あらためてとわ子の偉大さに気づく3人。そして鹿太郎は色気があるところ、慎森は笑顔が素敵なところが好きだったと言われて驚く。

さっき元夫たちを詰めた3人だが、「私たちもひどかったよね」と笑う。
向き合ってる女たちのほうが強いし上手だしかなわないなと思った。

慎森も鹿太郎も相手と向き合うみたいですと言う八作に早良(石橋静河)が言った言葉が刺さる。
「もう遅いよ。どこが好きだったか教えるときは、もうその恋を片付けるって決めたときだよ。せっかく自分だけが見つけた秘密だったんだから」

そういう早良だけは八作に好きだったところを言えず恋を片付けると消められないのがまたしみる。だがやはり、八作がその思いを受け入れることはなかった。

相手と向き合うと決めた慎森と鹿太郎だったけど、どちらも別れを告げられてしまう。表情から察するに、たぶん女性二人とも、本当に彼らのことが好きだった。大切なものに気づけず、やっと気づいた途端に失ってしまった、自分のせいで。

これは痛いなぁ、落ち込むなぁ。
決して他人ごとではない失敗だな、胸に刻もう。
でも八作だけ断っている側だからダメージ低い?
と思っていたら、まさかそんな展開になるなんて。

かごめの突然の死

思いつめた表情で携帯を気にし、コンビニで何か買う八作。靴下も一緒に買った。
病院では、青ざめた唄が自販機の前であったかい飲み物が買いたいのに買えないという。ボタンを押して唄を抱きしめる八作。

時刻と「心筋梗塞」という死因を告げる医師の声。
ええええ、そんな。

え、とわ子に何かあったの? と一瞬思った。
いや、結婚断られたからってさすがに殺さないよね?
違った。とわ子は座っていて、八作に買ってきてもらったホチキスでパーカーのひもを直していた。「霊安室」の文字が目に入る。

亡くなったのはかごめだった。
持ち主がもう着ることはないのに、直してあげると約束していたパーカーのひもを直してしまう。
実際のお葬式で近い光景を見たことがある。
うまく言えないけど、そういうものだと思う。
意味があるかとか、実際役に立つかなんて関係ない。

その後のお葬式の準備をしている様子が、楽しげな音楽とともに流れていくのがかえってリアルに感じた。実家でお葬式あげられたくないというかごめの希望は叶えられなかったけど、祭壇やお花屋音楽。かごめらしさを取り入れたお葬式にできてよかった。

それまで粛々と役割を果てしてきて、霊柩車が出るときに「かごめ!」と叫んだとわ子、切ない。二人の思い出のシーンはいつも楽しそうで、けんかのシーンがあっても二人がお互い大事な存在なんだなということが分かった。

3人の夫と離婚し、母を亡くし、父はあんな感じだし、雇われ社長で社員たちに気を遣うとわ子。娘もいるけど、とわ子にかごめがいてよかったと思ってたのに。運命はなんでとわ子からかごめを取り上げてしまうのか。

かごめは「私には何もない。だから、うまく行こうが行くまいが、やりたいことをやる。一人でやる」と言っていたのに、終わりがあまりに早すぎる。自分には何もないと思ったまま死んでしまうなんて。

とわ子はできる限りのことをしていたと思うけど「一人で死なせてしまった」と悔やむ。
八作はとうとう思いを告げられずに終わってしまった。もうどうにもできない。

すべて「もう遅い」状態で終わってしまった今回。
あまりにつらい展開に、かなりじわじわと衝撃を受けている。
でも、この物語を見た私たちは、この物語では間に合わなかったいろんなことを、現実では少しだけ間に合わせられるかもしれない。

特に人の死に関することは、なかなか悔いが一切ないということは難しい。
でも少しでも減らしたいなとあらためて思った。

かごめのこと、大好きになっていただけにこの展開がつらくてたまらない。
ただ、家のことを聞かされたとわ子に「忘れて。私をそういうことで見て欲しくないんだよね。私はそれを超えるアイデンティティを作ってきたし、あるから」と言っていたかごめだ。
きっと早すぎる死にばかりフォーカスを当てて気の毒がっていては不本意かもしれない。

かごめは自由すぎるくらい自由で軽やかで、そんなところにとわ子も八作も惹かれたんだと思う。とわ子みたいに苦楽をともにして、わかってくれる友達がいた。そういう意味では幸せな人生だった。家庭に恵まれなかったり仕事はうまくできなかったとしても、決して何もなくなんてなかった。

でもやっぱり悲しいよ、かごめ。

第6話のあらすじ


誕生日当日の夜、取引先の説得に向かったとわ子(松たか子)との連絡が途絶えた。とわ子の誕生日を祝うため、オペレッタに集まっていた八作(松田龍平)、鹿太郎(角田晃広)、慎森(岡田将生)は彼女の身を案じるが、そこへ早良(石橋静河)、美怜(瀧内公美)、翼(石橋菜津美)が偶然来店し、さながら合コンのような飲み会が始まる。

さらに、元義父の旺介(岩松了)から半ば強引に呼び出された八作たちは、とわ子のマンションへ。早々に酔いつぶれて寝てしまった旺介をよそに、主不在の部屋で、なぜかギョーウザを作り始めることになった元夫たち。その傍らで、女性陣はそれぞれの恋愛の愚痴で意気投合し始める。しかも、名前こそ出さないものの話題は明らかに八作、鹿太郎、慎森のことで、3人は動揺を隠せず…。

–{第7話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第7話の「名言&愛おしトピック」:オダギリジョーの「人生の2つのルール」の話で泣いた

1年後、一人暮らしになりソファで寝がちなとわ子

とわ子(松たか子)の娘・唄は、進学した高校が遠方なため、とわ子の父の家に引っ越すことに。どうにか引き止めたいとわ子だが「ママといると楽すぎる、このままだとママに甘える駄目な子になっちゃう」「ママがちゃんと育ててくれたから自立したいと思ったんだよ」と言われ、引き止められなくなってしまう。

唄ちゃんの言うことはなるほどと思うが、高1でその境地に行くの、すごいなぁ。

一人になり、怒る人もいなくなったしとリビングで寝ているとわ子。
怒る人がいないのもあるだろうが、リビングで寝ている理由はいろんなストレスや悩みもありそうだ。リビングのとある方向を見て、浮かない顔をする。

会社では、外資系企業による買収話が持ち上がっていた。
会長の息子だという部下が登場するが、しろくまって名字だったんだ……。
それを教えてくれるのはいいけど、とわ子が食べようとしていたクロワッサンを見て「社長知ってます? クロワッサンってこぼせばこぼすほど運気が逃げるらしいですよ」と言うのはやめてくれ~。

今回の慎森、かわいくない?
とわ子の家にやってきた慎森(家のピンポンが壊れている)
「僕の助けが必要かと思ってね。これ、死んだ魚のお寿司」
前半はいいけど後半……! お寿司の魚はだいたい死んでるからあえて言わなくていいよ!
しろくまハウジングを買収しようとしている会社について情報を持ってきてくれた。
本気で心配しているようだ。

「僕は一人が好きですからね。そうじゃなかった時もあれはあれでね」
「うるさくてめんどくさかったけどあれはあれでね」

今回の慎森、妙にかわいい。

入れ違いでやってきた鹿太郎を「彼女は忙しいから」と連れて帰る慎森、お土産くらい渡させてあげて(笑)。「大人がすべきことをしてただけですよ」と意味深な言い方をする慎森(笑)。

何があったんだ、メアリージュン(松林)


買収の話を出した企業と松林(高橋メアリージュン)が二人で会っていたところを見た、会社のよくない話ばかりを伝えているようだと社員に聞いたとわ子。

松林が最近言い方がきつくなりがちなのを見ていたとわ子は、バスオイルをプレゼントして「ぽかぽかするよ」と言う。松林は悪びれず、会社のためにやったことだと言う。
「この会社の人たちが好き」というが「買収されたらリストラされる人が出る」ととわ子が指摘しても「それは能力の問題だから仕方ない」と言う。

松林の批判の矛先はとわ子に向く。そもそも社長がこのときこうしてくれなかったから、ととわ子のことを責める。とわ子の親友(かごめ)が亡くなった話まで出し、「社長にもっと頑張ってほしかった。ご友人がやり残した分も」と言う。

どんな理由があっても、全く関係ない第三者が亡くなった人の分も頑張れなんて言うべきではない。しかもそもそも、とわ子は自分からその話を出していないのに。

松林は以前、陰でよく知らないのにとわ子を批判する社員に対して庇ってくれたこともあった。この一年で彼女に何があったのだろうか。お母さんの体調が悪いという話もあったので気になってしまう。

六坊さん、あっぱれ
買収相手の会社の眼鏡をかけてる意味があるのかわからない人に対して、社員の六坊さんが啖呵を切ったのがとてもよかった。今まで六坊さんは、何か言いたげだけどいつも思いとどまっているようだった。会社のために怒ってくれたのがとてもよかった。

すぐ謝る六坊さんに「そうですよ。私が言いたかったのに。ここにいるみんな同じことを言いたかったと思いますよ」と返すとわ子もいい。

慎森の価値観、アップデートされてる

慎森が一年前に比べてちょっと素直になり、考え方も柔軟になっていて素敵だった。

「今日は僕もスカッとしたよ。六坊さんに怒鳴られたときのあいつらの顔、最高だったね。」

「利益を得ることは大事だよ、でも一番じゃない。一番大事なのは、そこで働いてる人だから。」

「雑談はいらない、お土産もいらない。でも、好きな人との雑談は楽しいし、好きな人にお土産をもらうのも嬉しい。好きな人となら、紙コップで飲むワインも美味しい。」

「僕はやっぱり君のことが好きなんだよね。焼肉が好き。焼肉は僕のこと好きじゃないけど、僕は焼肉が好き。そういう意味で。自分らしくして好きな人に好きって言えないなら、自分らしくなくても好きな人に好きって言いたい。そうやって続けていけば、それも僕らしくなっていくと思うし。でも、差し支えなければ教えてほしい。君は今、僕のことどう思ってる?」

とわ子に「あなたに優しくされると怖い」と言われても、切り替えされても、素直に話し続ける慎森、よかった。一年前の餃子パーティーの日に言った「このままじゃ駄目だと思います」という言葉を有言実行していてすごい。

「何で人間て何歳になってもさみしくなっちゃうんだろうね」

慎森にどう思ってるか聞かれたとわ子が返したのは「体調を気にして野菜を食べろ、ちゃんと寝ろ」的なことだった。
そんなとわ子を心配し、きっとかごめのことがあるのだろうと思うが、できることがないと話す慎森と鹿太郎。大好きな焼き肉を二人で食べるほど鹿太郎と仲良しになったのか、慎森……。

そのころとわ子と八作(松田龍平)も食卓を囲んでいた。八作に青汁を飲むようすすめるとわ子。唄と離れてさびしいとわ子、ちょっとうれしそうな八作に「15年前の復讐やめてくれる?」と言う。こういう二人の空気感、いいよな~。

とわ子がリビングで見ていたのは、ガラス製のトロフィーのようなものだった。かごめが亡くなる直前に完成させてとわ子が応募した漫画は佳作を取ったのだ。

「元気?」「ごめんね」をお互い言うとわ子と八作。なんかさみしい。
慎森との別れ際、「何でだろうね 何で人間て何歳になってもさみしくなっちゃうんだろうね」
と言う鹿太郎。

いくつになってもさみしさや恐怖が消えないことは18年前椎名林檎の歌詞を見た時からそうなんだろうなと思っていたが、特に大人になったからといってマイナスな感情がなくなるわけじゃないんだよな。

以前から思っていたが、とわ子は何でも我慢する人だ。悩みや不安を人に話すタイプではない。
仕事のことも、亡くなったかごめに対して思っていることも誰にも言えない。自分の中で何とかしようとする。かごめのことはどうにもできないにしろ、もしかしたら他のことは、我慢せずに伝えることで手が差し伸べられることもあったかもしれない。

謎の男X(オダギリジョー)の人生、亡くなった人に関する言葉に泣いた

ラジオ体操の時に会った謎の男X(オダギリジョー)をバスで見かけ、忘れたパンを取ってきてくれたことで二人で話すことになったとわ子。

「この人のために頑張ろう、みたいな。見ててくれるかな~。見ててくれるから頑張ろうかな~みたいな」という問いに「かごめ」と答えるとわ子に泣きそう。

かごめが亡くなったことを話しはじめ、「ごめんなさい、初めて会った方にこんなこと」と言うとわ子に言ったのが「全然変な話じゃないですよ、好きな人の話をしてくれてるんですよね」って優しい言葉で涙出ちゃう。

とめどなくかごめへの思いを話し続けるとわ子。
「あいつのこと忘れちゃってた、また一人にさせちゃった、って思います。誰にも言えないし、すごい孤独です。こんなんだったらそっちに行ってあげたいよって思います」

「みんな言うんです、まだ若かったしやり残したことがあったでしょうね、悔やまれますよね、残念ですよね」「だったら私たち、大人になんてならなくてよかったなって」

最後の電話に出られなかったこと、ずっと悔やんで罪悪感を感じて、楽しく笑ったりするたびに、かごめのこと忘れてた一人にさせちゃったと思ってたんだ、つらい。

だがその後のオダギリジョー(この時点で役名わからず)の話はこうだった。

「人間にはやり残したことなんてないと思います。過去とか未来とか現在とか、そういうものって時間て別に過ぎていくものじゃなくて、場所っていうか別のところにあるものだと思う」

「人間は現在だけを生きてるんじゃない。
5歳、10歳、30、40。その時その時を懸命に生きてて、過ぎ去ってしまったものじゃなくて、
あなたが笑ってる彼女を見たことがあるなら、今も彼女は笑っているし
5歳のあなたと5歳の彼女は、今も手を繋いでいて
今からだっていつだって気持ちを伝えることができる。

人生って小説や映画じゃないもん、
幸せな結末も悲しい結末もやり残したこともない。
あるのはその人がどういう人だったかっていうことだけです。

人生にはふたつのルールがあって、
亡くなった人を不幸だと思ってはならない。生きてる人は幸せを目ざさなければならない。
人はときどきさびしくなるけど人生を楽しめる。楽しんでいいに決まってる」

とわ子の目からは涙がこぼれていた。この人に話せてよかった。

この言葉に救われた人はだいぶ多かったのではないだろうか。
個人的な話だが、私も友人を病気で亡くした。発覚してから亡くなるまであっという間だった。
自分ができなかったこと、彼女がしてくれたことに対して返せなかったこと、これからという時だったのに、など後悔や残酷な運命を受け入れられない気持ちがいまだに消えない。

一方で、早く亡くなったことや病気になったこと、それ自体は不幸かもしれないし悲しいことだが、それを彼女の人生全体の印象のようになってしまっていることは彼女にとって不本意なことなのではないかとも思っていた。

なので、この言葉には涙が止まらなかったし、このドラマが終わっても励まされる気がする。
彼女がどんな人だったか、今日は思い出したいと思った。

とわ子が歌いながらベッドメイキングをしていること、かごめの漫画が獲ったトロフィーをうれしそうに見つめて枕元に置いたことから、オダギリジョーの言葉でかごめに対する気持ちが変わったこと、しこりが何か取れたことが伝わってきた。

ベッドメイキングをしながら歌ってるのがムーンライト伝説(美少女戦士セーラームーンの主題歌)なの、アツい。毎回アニソン歌ってほしい。

「久しぶりにベッドで寝た。好きな子の夢を見た」のナレーションにまた泣きそう。

だがしかし
会社が買収され、買収を取り仕切っていた責任者が来た。
その男・小鳥遊は昨日話した謎の男X(つまりオダギリジョー)だったのだ。

ずいぶん違う印象の彼は、告発があったと、とわ子の
「無責任かつ威圧的なパワーハラスメント」について読み上げる。
えええ。言葉だけで説明すればそう取られかねない状況かもしれないが、だいぶ事実と異なる内容だ。告発したのは誰なのだろう。

翌日ラジオ体操で一昨日のような調子で話しかけてくる小鳥遊。
あまりに違う様子に「人違いだったらすみません、私昨日あなたに似た方と自分の会社で会ったんですけど」と聞くとわ子に「僕ですね」とサラッと答える。ええ~。
ビジネスとプライベートはきっちり分けるということらしい。

いやでも、サイコパスやん……。
あまりに違って一瞬双子説疑ってしまったわ。

 来週どうなっちゃうんだろう……。
 

第7話のあらすじ


かごめ(市川実日子)の一件から1年、とわ子(松たか子)は自宅で一人暮らしを始めていた。高校に進学した唄(豊嶋花)が、通学しやすい旺介(岩松了)の家に引っ越したからだ。娘がいない寂しさを抱えながらも、生活を楽しもうと試行錯誤するとわ子は、ある日、公園で“謎の男”(オダギリジョー)と出会う。
 
そんな中、とわ子はしろくまハウジングのオーナーが外資系ファンドに会社の株を売却しようとしていることを聞かされる。もし会社が外資の傘下になって利益重視の経営に変わると、コスト削減のために人員整理が行われるかもしれない。会社としてのこだわりや職人気質の社員たちを守るためにどうすればいいか悩むとわ子を心配し、慎森(岡田将生)、鹿太郎(角田晃広)が続けざまにとわ子のマンションを訪れる。一方、八作(松田龍平)はレストランの仕事を休み、一人で旅に出ていた。

後日、唄への届け物のために外出したとわ子は“謎の男”と偶然再会する。夢中になれることや仕事についての会話で徐々に打ち解けていく2人だったが、ひょんなことから話題はかごめのことに。すると、とわ子の口から、ずっと胸に秘めていた親友への思いが止めどなくあふれていき…。

–{第8話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第8話の「名言&愛おしトピック」:オダギリジョーとトラックに乗りたい人生だった

心が弾んで美容院に行き、1年ぶりに歩いていて子どもたちが水遊びしている様子に目を止め、手の込んだ料理をたくさん作るとわ子(松たか子)。「空野みじん子」あてのトロフィーを見つめる顔も晴れやかな笑顔だ。

たぶんこれは、恋ーー。

だが小鳥遊(オダギリジョー)は、とわ子の会社を買収した会社の人間で、関わっている張本人だ。さらにとわ子にパワハラ疑惑が持ち上がっているとし、退任を迫る。

だが彼は究極の切り替え主義の持ち主だった。プライベートでは今まで通り会ってほしいと、この間は大事な時間を過ごせたと思っているし、会えなくなるのが困ると言ってくる。
断れずOKしてしまうとわ子だったが、ツンデレ男に振り回されそうな予感……。
仕事の場では机を叩き、大声を出して退任しろと言ってくる。

小鳥遊は社長の娘と結婚するように言われているが、ほとんど女性と付き合ったことがなく、何を話していいかわからないからどうすればいいか教えてほしいと言ってくる。妙なレッスンが始まった。

小鳥遊は、はたから見れば何でもそつなくこなせる仕事ができる人、という印象だが、順風満帆に生きてきたわけではなかった。
17歳から31歳まで家族の介護をせねばならず(自分の人生がないとき、と彼は表現していた)大学進学も諦め、介護が終わったときにどうしたらいいかわからなかった。そこに声をかけてくれたのが社長だったため、社長の命令なら何でも従ってきたのだ。

一度うっかり、社長に感謝はしてうけどこうなりたいわけじゃなかった、と同僚に言ったことがあるが、贅沢だと言われただけ。二度と人に本音は言わないことにした。人に本音を言えないところ、とわ子に似てる気がする。

一方で、慎森が得た情報によると、小鳥遊がいる会社は社長派と専務派に分かれており、専務が勝てば小鳥遊も失脚するだろうとのことだった。社長に言われればどんな手でも使ってきた彼を恨んでいる人は多く、階段から突き落とされたこともあるらしい。

とわ子とお茶するたびに社長の娘とのデートの進捗を伝えてくる小鳥遊。
もう手を握っていいか聞く彼に「小鳥遊さんはいま三輪車に乗り始めたところ。手をつなぐのはトラックに乗るようなものだから、まだ早いです」というとわ子。

社長の娘の男性の好みが青空のような人、という話を受けて
「僕は青い空じゃないですか」
「むしろ夜ですね、ちょっと雨が降ってる」
二人の詩的なやり取りが楽しい。

諦めることを勧めるが社長の命令だから駄目ですという小鳥遊に皮肉を言い
「ご存知なかったですか、私は意地悪です」というとわ子がかわいい。

社長の娘にプロポーズされたという小鳥遊。
明らかに乗り気でない様子なのに命令だから、僕の好き嫌いなんて関係ないと諦めたように言う。

どうして社長さんの命令は絶対なんですか?と問い詰めるとわ子。
17歳から31歳まで人生がなかったこと、拾ってくれた社長が残り物のカレーを温めて出してくれ、自分の下で働くように言ったこと。この人のところにいけばいいんだ、僕の人生はそうなんですと言う小鳥遊を家に誘う。

カレーを出し、
「そんな恩着せがましい社長のカレーよりずっと美味しいと思います。
だって、人生は楽しんでいいに決まってる。
あなたがそう教えてくれたから作れたカレーだから」
というとわ子。カレーを食べる二人。

カレーを食べ、社長の娘との結婚はやめます、と小鳥遊は言った。

どうして社長をやめないんですかと聞かれ、かごめにあなたがやるべき仕事だからと言われたというとわ子。「どこまで人から預かった荷物を背負い続けるつもりですか?」と言われて答えられなくなってしまう。

そこへやってくる慎森と鹿太郎。カレーのお皿が二つあることで大騒ぎ、八作が隠れているのではと探し回る2人。そこに八作がやってきて、3人は帰っていく。

「さびしいときはさびしいって言ったほうがいいですよ。人間便利なもので、さびしがり屋にはさびしがり屋が近づいてくるものです。実際、僕もあなたに惹かれて近づきました」

「それ、分けませんか?」

分けるっていうのはさびしさかな。さびしさとか、とわ子が背負ってるものも含めてかな。
何その告白……最高では? そんなこと言われたら好きになっちゃう。
ていうか本当に三輪車に乗れるか乗れないかだった人のセリフなのか? 

さらにまた網戸が倒れてきて手を握り「トラック乗っちゃいましたね」と言って抱きしめる……素敵。二人がこれからどうなるのか気になる。とわ子が突然小鳥遊を呼んだ日だったから、いつものゆるゆるファッションじゃなくて二人とも服装キマってるのもまた良い。

今週の元夫たち

・眼鏡を交換する八作と慎森、かわいい。

・慎森のスマホ、鹿太郎の登録名が「英字新聞マン」で笑う

・とわ子の家で待ち合わせして怒られる慎森と鹿太郎

・八作と二人で会うのを拒否するとわ子、二人で同じようなことを考えてしまう(おそらくかごめのこと)から。切ない……。

・八作のお店を一緒にやってる友達、旅に行きたかったら行っていいよっていうの優しい……。

今週の唄ちゃん

とわ子のピンチにタイミングよく表れた唄ちゃん、ヒーローみたい。

「ママ、最近いつも会社から帰るときあんな顔してるの?
もう頑張らなくて良くない?前は方眼紙見るだけでニヤニヤドキドキしてたじゃん。そのほうが良くない?」

大人だしいい子だな……。

ちなみに次回、とわ子と小鳥遊も気になるけど八作が結婚するとか言っててどういうことなの。

第8話のあらすじ


しろくまハウジングが外資系ファンド・マディソンパートナーズに買収されてしまった。さらに、その責任者で“企業買収の悪魔”と呼ばれる人物が、最近親しくなったばかりの大史(オダギリジョー)だと分かり、とわ子(松たか子)は驚きを隠せない。ところが、社長のとわ子に退任要求を突きつける一方で、ビジネスとプライベートは別だと言い切る大史。仕事以外では、今までと変わらずとわ子と親しくしたいという。とわ子もまた、大史と過ごした楽しい時間を忘れられず、その申し出を受けることにする。

そんな元妻の恋心を敏感に察した慎森(岡田将生)は、鹿太郎(角田晃広)をけしかけ、2人でとわ子のマンションへ。「好きな人、できた?」という直球質問にとわ子は…。

一方、大史は自社の社長からの「ある命令」に従うため、とわ子に相談を持ちかける。恩義を感じている相手からの指示とはいえ、あまりにも“自分”がない大史の姿勢に納得できないとわ子は、大史をマンションに招いて説得を試みることに。しかし、そこへ慎森と鹿太郎、さらには八作(松田龍平)もやってきて…。

–{第9話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第9話の「名言&愛おしトピック」:「あなたを選んで 一人で生きることにした」とわ子が選んだ幸せの姿

そうか、そうかぁ……。

とわ子(松たか子)の決断、半分は何となく予想していたけれと、もう半分は予想しきれなかった。

冒頭とわ子が見る夢は、4回目の結婚をすることになって会社のみんなに指輪を見せてとせがまれるという内容。「私こんなの慣れてるんですから」と、これ見よがしに見せつける。

夢の中では、微妙な関係になってしまった部下・松林(高橋メアリージュン)も笑顔なところが切ない。

会社を辞め、マレーシアで新しい仕事をすることになった小鳥遊(オダギリジョー)に「人生を一緒に生きるパートナーになってくれませんか」とプロポーズされたとわ子。それ以降の会話は、すべて「パートナーになってくれませんか」で再生された(本当はどんな話をしていたのか気になる……笑)。

唄も大賛成、うれしそうなとわ子。過去、八作にはプロポーズされていないらしい。

唄が八作にとわ子がプロポーズされたことを伝え「慎森には内緒ね」と言ったところを慎森に聞かれてしまう。唄は逃げ、八作を問い詰めようとしたが「無意識過剰マン」で登録していたことがばれ、逆に謝る羽目になる慎森。そして八作がプロボウラーと結婚することになったと告げられる。

バッティングセンターで小鳥遊を待っていると両端に慎森と八作が来て「ここってストーカーセンター?」と叫ぶとわ子(そんなセンター嫌だ)。

八作が結婚する話を出して「心のピンを倒されたんですね(笑)」と言う慎森とへらへら笑った後「ていうか嘘でしょ?」と見抜くとわ子。「こんなにつらいとは思わなくてつい」と言う八作。とわ子がプロポーズされたことがバレたタイミングで小鳥遊登場。

「彼女の心のピンを倒そうとしてるのがあなただけだと思わないでくださいね!」と威嚇する慎森、「はい、好きです」と言う八作、「僕だって」と言う小鳥遊。

松田龍平と岡田将生とオダギリジョーに取り合われるの、すごいな。
松田龍平と岡田将生とオダギリジョーが並んでバット振ってるのもすごいな。

松林さんを家に誘い、ごはんを作るとわ子。

社長になったら41人の社員をどうするか聞かれ、少人数にしたほうが利益は出るけど、マディソンと折り合いをつけて全員残してうまくやっていきたいというのが今の考えだと言う松林。「これなら私に社長譲ってくれますか?」と言って「いいよ」という返事が返ってくると泣き出す。「だって社長今まで頑張ってきたのに」と泣く彼女に「大丈夫、松林さんは間違ってないよ」となだめるとわ子。

とわ子、器が大きいなあ、すごいなあ……相手が自分にきつく当たるかどうかは置いておいて、社員のことや彼女が社長に向いているかどうか、会社のためになるかどうかをきちんと見極めて判断できる。いくら経営者が私情を持ち込むものではないといえど、ここまで冷静にジャッジできる人はそうそういないのではないかと思う。松林さんも、思うところあって反発したけれどとわ子が頑張ってきたこともちゃんと認めていたり、彼女の中でも葛藤があったようでほっとした。和解してうれしい。

一方先輩の犬を洗っている中村慎森。この大きさの犬って慣れてないと洗えないと思う、動物とか嫌いそうなのに好きなんだ、かわいい。表れてるワンちゃんの表情も何ともいえない。

「これぐらいの大きさの犬は毎日でも洗いたいので」ってなに……笑

「ポケットから千円」と「ポケットからキュンです」のメロディーで歌いながら洋服を選ぶとわ子。浮かれている。アポなしでやってきてスマホを奪い、とわ子を閉じ込める慎森。動きがめちゃくちゃどんくさい。「あのひげの人は駄目だ」「いい意味で最悪」などと言う。

結局とわ子にうまいこと逃げられたうえに転んで頭を打ち、手当てしてもらう羽目に。していることは迷惑だけどどんくさすぎて愛おしい。「森の中で暮らす一匹の熊になりたい」ってどういう意味なんだ。

「もう一人は嫌なんだよ、限界なんだよ。誰かに頼りたいんだよ、守ってもらいたいんだよ」と言うとわ子に

「人の孤独を埋めるのは、愛されることじゃないよ、愛することだよ」

「そしてそれは、僕のことじゃない」

「残念ながら、君はあの人を愛してる」

「その人も君を」

「田中さんだよ」と言う慎森に「何それ、全然面白くない」と言うとわ子だが。

別の日、突然家にやってきた八作を門前払いしようとするとわ子だが、モニター越しに「君を好きになって、君と結婚してよかった。君と結婚して幸せだった、ありがとう。幸せになってください」と言い、両手を振って去っていく。八作、死ぬ気なのか? と思ってしまった。

そしてプロポーズの返事をする日。とわ子は腕によりをかけてご馳走をつくる。

唄に電話で「その人、ママのこと守ってくれそうなんでしょ? ママは自分が思ってるほど強くないから、誰かがいてくれたほうがいいよ」と言われた後、母の遺影を見て母の言葉を思い出す。

「とわ子はどっちかな。一人でも大丈夫になりたい? 誰かに大事にされたい?」

真顔で考えているとわ子。

朝9時からの事情聴取を終え、やってくる小鳥遊。マレーシアの家の写真を見せられ、建築様式を見てはしゃぐとわ子。10代の時からこういう家を作ってみたかったと言う。「すてきですもんね。夢が叶いますね」と言われたときのとわ子の表情が絶妙。さりげなく料理を手伝う小鳥遊。やり方が合っているか聞いたうえで手伝っていて素敵。ごはんを食べながら会話する二人は笑顔にあふれて楽しそう。数学の問題を解きながらも笑顔。二人で社員を眺める様子も素敵。

「小鳥遊さん、私は……」

セリフはそこで切れ、夜の道路まで小鳥遊を送るとわ子。楽しく雑談している。

抱き合って、小鳥遊の頬にキスして、笑顔で「じゃあ」と言って反対方向に歩きだす二人。

その足で八作の店に行って「今さ、この人素敵だなって人とお別れしてきた。一緒にいて安心できる人だった」と言う。

ああ……やっぱりそっか……。

もう、こうなるんだろうなという気はずっとしていた。大人の美しくて素敵な別れだった。

でも、かごめの話を聞いて話してくれたときや「それ、分けませんか?」と言う小鳥遊が素敵すぎて、二人の話が二人だけにしかできない話のような気がして悲しいな……!

「それはもったいないことしたね」と言う八作。

「そうなんだよね。でもしょうがない。ほしいものは自分で手に入れたい。そういう困った性格なのかな」

「それはそうだよ。手に入ったものに自分を合わせるより、手に入らないものを眺めているほうが楽しいんじゃない?」

「そうなんだよね。そっちのほうがいいんだよね」

「うん」

「一人で生きていけるけど、まあ、さびしいじゃん。さびしいのは嫌だけど、でもそれで誰かと二人でいたって……自分を好きになれなかったら結局一人だしさ」

「そうだね」

「好きになれる自分と一緒にいたいし、一人でも幸せになれると思うんだよね。無理かな?」

「全然余裕でなれるでしょ、なれるなれる」

とわ子は雑だなと言ったし、人がほしい言葉を自動で言えちゃう八作だけど、この一連の会話は結構本心だったんじゃなかろうか。かごめは「手に入らないもの」だったけど、眺めているのが楽しかったのかな。今も永遠に手に入らなくなってしまったけど、思って生きていけるのかな。

このドラマが始まったとき、ついていたコピーは「ひとりで生きたいわけじゃない」だった。物語がここまで進んで、とわ子なりの答えが出たということか。

ドアのところで鳴る物音。「君じゃなかったんだ。最近よく物音がするから、君が様子を見に来たのかなと思って」と言う八作。

かごめなのかな。

「私もね、あなたを選んで 一人で生きることにした」

「無理なのかな」

「今だってここにいる気がするんだもん。3人いたら恋愛にならないよ」

「いいじゃない、こうやって一緒に思い出してあげようよ」

「3人で生きていこうよ」

「そうだね」

「かごめのどんなところが好きだった?」

その後は楽しく話し、それぞれに電話をかけてきた鹿太郎と慎森がテレビ電話同士でケンカするのを見て大笑い。八作の慎森の登録、「しんしん」でかわいい。

 とわ子と八作が想像する「もし二人が別れずにずっと結婚生活を送っていたら」が長くて美しくて切ない。映画『ラ・ラ・ランド』のようだった。どうしてこうならなかったんだろう。でもこうならなかったのは仕方なかったし元には戻れない。「夫婦なんて強いところじゃなくて、弱いところで繋がってるものじゃないの」と言う八作。それでも続けられなかったんだな。ぶどう狩りデートのときに、八作が超わかりづらいプロポーズをしていたことも判明する。

とわ子の選んだ道は尊重したいけれど、それってあまりにさみしかったりしんどかったりしないのかなと思ってぐるぐるしてしまった。でも、あらためてエンディングテーマ「presence」のMVを観ながら気づいた。

「曖昧で 純粋で 私が自分で決めた 幸せの姿」

のところが今回とリンクして泣いてしまった。そうか、これがとわ子が決めた幸せの姿なんだ。肯定するしかない。

さらに、

「見えないけど覚えている 言えないけど伝えている」

ここもまた小鳥遊と公園で話したときにした話とリンクしている。
これはもしかしたら小鳥遊さんに出会ったからそう思えた部分なのかもしれない。
二人は別れる運命だったけど、出会ったことでお互いの人生は確実に変わったんだ。

来週で終わってしまうなんてさみしすぎるけど、心して見届けたい。

第9話のあらすじ

ビジネス上は敵対関係にありながら、心を通わせるとわ子(松たか子)と大史(オダギリジョー)。ところが、社長からの恩義に縛られることなく生きることを選んだ大史は、かねてから誘われていたマレーシアの会社に転職することを決断。さらに、現地では建築士としてとわ子の仕事も見込めるとして、とわ子に「人生を一緒に生きるパートナーになってくれませんか」とプロポーズをする。

そのことを八作(松田龍平)に伝えた唄(豊嶋花)は、「取り乱すから」と慎森(岡田将生)には内緒にしておくようお願いするが、運悪くそこへ慎森が現れる。その後、バッティングセンターで大史と待ち合わせていたとわ子の元に、なぜか八作、慎森が現れる。慎森いわく、八作がプロボウラーと結婚することになった、と。困惑しながら結婚報告する八作の話を聞いていたとわ子だったが、そこに遅れてきた大史が現れて…。

唄の応援もあり、四度目の結婚や新天地での生活に期待をふくらませつつも、一方では社長として会社と社員たちの行く末も気になるとわ子。そんな彼女に対して、元夫たちはそれぞれの思いを胸に行動を起こす。

–{第10話の「愛おしトピック」&あらすじ}–

第10話の「名言&愛おしトピック」:「あなたを選んで 一人で生きることにした」とわ子が選んだ幸せの姿

ああ、「大豆田とわ子と三人の元夫」が終わってしまうなんて。来週から何を楽しみに生きていけばいいのか。……というのは言い過ぎだけど、本当に毎回楽しみだったからさみしい。

前回、自分で選んだ幸せに向かって生きていくことにしたとわ子。

とわ子の母・つき子の遺品にあった手紙から、母には父のほかに好きな人がいたことを知る。その手紙には相手を好きだということや「すべてを捨てることになっても二人でいたい」という言葉が書かれており、書いたものの出すのをやめたようだった。一緒に出てきたのはたくさんの映画の半券。自分を育てながらいつ行ってたんだろうと驚いた。自分がいたせいで母は幸せではなかったのではないか、なぜ結婚して自分を生んだんだろう、という気持ちが出てくるとわ子。

唄もまた別のタイミングでその手紙を見つけた。「かわいそうなおばあちゃん。かわいそうなおじいちゃん。かわいそうなママ」みんな幸せではなかった、もしくは裏切られていた、同じ状況だったらそう思うのも無理はない。この人に会いに行こうと提案する唄。斬新な発想だ。

「おばあちゃんが生きた人生は私の未来かもしれないんだよ」

このセリフがまだ消化しきれてないんだけど、この発想が出てくる唄ちゃん、すごい。

母の手紙に書かれた「國村真」こと「マーさん」の家を尋ねるとわ子。出てきたのは、鮮やかな青と赤の服を着て頭にターバンを巻き、コロッケを片手に持って食べている年配の女性(風吹ジュン)だった。「マーは私だけど」と微笑む女性に、つき子が好きだった相手は彼女だったことに気づく二人。

つき子が亡くなったと知り「そうか、越されたか」と言い、飾り切りしたりんごを出してくれたマーさん。つき子とは小学生のときにバレエ教室が一緒で知り合ったという。母は3年くらいでバレエを辞めたと聞いたというとわ子に「続けてたらモノになったと思うけど、何かにすがりつかなくても大体なんでもこなせる子だったから」と言う。

「お互いの持ってないところに嫉妬し合ってけんかもしたし、その分距離も近くなって、何でも話し合えた」

ここで思い出すのは、とわ子とかごめ。とわ子も、唄もたぶん、頭に浮かんでいたのではないだろうか。もちろん関係性は違うけれど、お互いかけがえのない大切な存在だったというところが、けんかもするけど仲がいいところから連想してしまう。

とわ子が名乗ったときの、びっくりしたけどうれしそうな愛おしそうな顔が印象的だった。マーさんは、大切な人と他の人との間に生まれた子だということより、大切な人の子どもだということのほうを大事に思える人なんだ。

もちろんお互い好きだったというマーさんに「なぜ母はあなたのところへ行かずに、結婚して私を産んで……」と言葉を詰まらせるとわ子に「ごめんね、先に言うべきだったね。あなたは不安なんだよね」「あなたのお母さんは娘を 家族をちゃんと愛してる人だった」と優しく言ったマーさん。自分がいたせいで母が幸せになれなかったのでは、と気にするとわ子を気遣った言葉だ。

「誰だって心に穴を持って生まれてきてさ、それを埋めるためにじたばたして生きてるんだもん。愛を守りたい。恋に溺れたい。一人の中にいくつもあって、どれも嘘じゃない。どれも、つき子」「私を選ばなかったから、こんな素敵な娘が生まれて孫も生まれて夫に愛されて、生涯すてきな家族に恵まれたわけでしょ。良かったんだよ? 私を選ばなくて」本当につき子さんのことを理解して、愛していた……いや今も愛しているんだなと伝わる言葉だった。

「母は、幸せだったんですね」のときに2足のバレエシューズが目に入るのが何とも言えない。マーさんは、つき子さんがマーさんを選ばずに家族を持って、という意味に取ったかもしれないけれど、とわ子はそれだけでなくて、選ばれなくても30年会わなくても片方が亡くなっても、変わらず愛してくれるマーさんのような人がいること、も含めていったのかもしれない。

ちなみに「良かったんだよ? 私を選ばなくて」というのは、マーさんが女性だからとかマーさんを選んだら幸せになれなかったという意味ではなくて、その人が選んだ道は全部良かったんだ、という意味だと思った。とわ子も以前言っていたように、間違えた人生なんてない。

マーさんは選ばれなかったけれど、少しも不幸せそうじゃなかった。とわ子が前回決断した後に言った「「好きになれる自分と一緒にいたいし、一人でも幸せになれると思うんだよね。無理かな?」を実現してる人だった。赤と青の鮮やかな色でシースルーのおしゃれなトップス、水色のネイル、頭に巻かれたターバン、透けた模様が入ったカーテン、何種類も飾られたお花、飾りきりのりんご……彼女を取り巻くものが何もかも素敵だった。話し方もすごくさっぱりしているし割り切っているけど、大切に飾られた2人分のトゥシューズに胸がぎゅっとなる。お手紙に書いてあった、つき子が綺麗だとほめた指を今もおしゃれにしている。愛を感じる。

これは勝手な想像だけど、マーさんの鮮やかな服のセンスはとわ子のセンスによく似ている。回想シーンではとわ子は小学生のときから鮮やかな色の服を着ていた。つき子さんが着せていたとしたら、マーさんのセンスがそこに引き継がれていたんじゃないだろうか。一緒にいることがすべてじゃなくて、離れていても、どちらかが生きていなくても、つき子さんとマーさんは一緒に生きているんだ。

二人のやり取りを見た唄ちゃんが、彼氏を支えるためにやめると言っていた医学部受験をやると言ったのがよかったな。唄ちゃんの人生は唄ちゃんの人生だ。

っていうか、彼氏の西園寺くん、唄ちゃんにパシリのようなことをさせて「お嫁さんになる練習」とか言っててまじでクソすぎる。何なんだあいつは。とわ子と一緒に全力で思ったね「大学全部落ちてしまえ!!!」。とわ子の、普段は人に文句を言ったりけんかしたりするほうじゃないのに、大切な人に失礼なことをする人には容赦しないところ、大好き。かごめの親戚に「バーカ! バカバカバーカ!」って言って電話を切ったことを思い出して懐かしかった。西園寺くんはマジで大学全部落ちろ。

とわ子のお父さん、デリカシーがなくて、人の気持ちなどお構いなしに見えたけど、つき子さんの浮気に気づいていて、彼女が好きなものを理解できない自分と一緒になって悪いことしちゃった、とわ子も自分のせいで自転車に乗れなかったと悔やんでいたことがわかった。

「あなたはすごいな。1人でそんなに立派になって。お父さんとお母さんがあなたを転んでも1人で起きれる子にしてしまった。お母さんは悪くない、俺のせいだ」それに対して「私、ちゃんといろんな人に起こしてもらってきたよ。今は一人だけどさ、田中さんも、佐藤さんも、中村さんも。みんな私が転んだ時に起こしてくれた人たちだよ。お父さんだってそうだよ。言いたくないけど、支えになってるよ」と答えるとわ子もよかった。とわ子も話していて気づいたのかもしれない。

最後、謎にパーティーしたり元夫ボーリングしたりした後に「私の好きは、その人が笑っててくれること。笑っててくれたら、あとはもう何でもいい。そういう感じ」と3人に言うとわ子もいい。その後のナレーション「上空からの夜景より、自分ちから見える風景が好き」も。

9話が最終回でもよかったけど、意味のある10話だったと思う。人生は0か1かじゃないんだということをあらためて感じさせてもらった。

そして「大豆田とわ子と三人の元夫」には毎週心がふるえる楽しみをもらったし、幸せの形は人それぞれと教えてもらった。作品は終わったけど、これからもこの作品に励まされていくと思うし、今一度「私にとっての幸せ」「私にとっての好き」は何なのか、あらためて考えたい。

「大豆田とわ子と三人の元夫」、ありがとう!

第10話のあらすじ


「好きになれる自分と一緒にいたいし、一人でも幸せになれると思うんだよね」――。考えた末、四度目の結婚には踏み切らず、一人で生きていく道を選んだとわ子(松たか子)。八作(松田龍平)や鹿太郎(角田晃広)、慎森(岡田将生)ら3人の元夫との関係は相変わらずで、しろくまハウジングも買収前の平穏な日常を取り戻していた。

ある日、オペレッタでとわ子は初恋の相手・甘勝岳人(竹財輝之助)と偶然再会する。親しげに思い出話に花を咲かせる甘勝に嫉妬した鹿太郎は、抑えきれない感情を共有するために慎森に電話をかけるが…。

それからしばらくして、とわ子は自宅に置いていた亡くなった母の荷物が詰まった段ボール箱を偶然見つけ、中から旺介(岩松了)と離婚する前の母が書いた一通の手紙が出てくる。母の思わぬ一面に動揺するとわ子だったが、同時にこの手紙を出せなかった胸中を思って複雑な気持ちになる。すると、同じく手紙に気付いた唄(豊嶋花)が、送り先の人物に会いに行こうと提案する。

 
–{「大豆田とわ子と三人の元夫」作品情報}–

「大豆田とわ子と三人の元夫」作品情報

脚本 坂元裕二×主演 松たか子×岡田将生×角田晃広(東京03)×松田龍平

5年ぶりのカンテレ・フジテレビ系主演 松たか子が演じるのは、バツ3・子持ちの社長。東京・奥渋谷を舞台に 岡田将生、角田晃広(東京03)、松田龍平が演じる 3人の元夫たちに振り回されながら日々奮闘する たまらなく愛おしいロマンティック・コメディ。

大豆田とわ子はこれまでの人生で三度結婚し、三度離婚している。

「あの人、バツ3なんだって」 「きっと人間的に問題があるんでしょうね」 そりゃ確かに、人間的に問題がないとは言わない。

だけど、問題のない人間なんているのだろうか。

離婚はひとりで出来るものではなく、二人でするものなのだ。 協力者あってのバツ3なのだ。

そして今もまだ、大豆田とわ子は三人の元夫たちに振り回されている。

何かとトラブルを持ち込んでくるのだ。

どうやらみんな大豆田とわ子のことが好きで嫌いなのだ。

果たして、四人はそれぞれの幸せを見つけることができるのか?

公式サイト:https://www.ktv.jp/mameo/​

2021年4月スタート
毎週火曜21時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)

出演
松たか子/岡田将生/角田晃広(東京03)/松田龍平 他

脚本
坂元裕二

音楽
坂東祐大

演出
中江和仁
池田千尋
瀧悠輔(

プロデュース
佐野亜裕美

制作協力
カズモ

制作著作
カンテレ

■見逃しの方向けの視聴方法
・カンテレドーガ(無料視聴)

・TVer(無料視聴)

・FOD(会員の方は追加課金なしで視聴可)

・U-NEXT(会員の方は追加課金なしで視聴可)