「KinKi Kidsのブンブブーン」でも炸裂!KinKi Kidsの愛すべき魅力

音楽

「KinKi Kidsのブンブブーン」は「LOVE LOVE あいしてる」、「堂本兄弟」、「新堂本兄弟」に続くフジテレビ系のKinKi Kidsの冠番組。“ゲストのやりたいことにつきあい、おもてなしをする”コンセプトのロケバラエティ番組だ。この記事では、2021年で7年目となる同番組の素敵なエピソードを抜粋して振り返りながら、魅力をお伝えしたい。

“ロケバラエティ番組”でも音楽を楽しむKinKi Kidsが見られる!

1996年から2001年まで放送された「LOVE LOVE あいしてる」で、KinKi Kidsは吉田拓郎らからギターを教わり、自身で曲作りを始めるなど、音楽との繋がりをより深いものにした。続く「堂本兄弟」、「新堂本兄弟」でも、音楽と密接に関わってきた。

KinKi Kidsの音楽番組が終了するということで、当時は寂しがる声も少なくなかった。しかし“ロケバラエティ番組”と銘打っている「KinKi Kidsのブンブブーン」でもKinKi Kidsの音楽へ対する思いや音楽を楽しめる回がある。音楽と密に関わり続けてきたKinKi Kidsだからこそ成立する企画があるのだ。

コロナ禍ではリモートで収録し、2020年6月の放送回では番組テーマ曲の制作も行われた。“リモートでミュージシャンを繋ぎ、その場でそれぞれレコーディングする”という作業が行われ、普段はなかなか見ることがない、リモートの中で音楽が完成していく過程を見ることが出来た。

光一は「ワクワクするじゃない。新しい形で。こうなってなかったらさ、こういうことも出来なかったわけだから」と前向き。その場でアイデアを出し合い、反映させ、曲が形になっていく。リモートのタイムラグがありながらも、ひとつの曲を作り上げていく姿には、コロナ禍を生きる工夫や可能性、勇気をもらった。

ミュージシャンには堂島孝平、ハマ・オカモト、Gakushiの凄腕が集まりテーマ曲の「ボクラBB」が完成。KinKi Kidsの後輩・ふぉ〜ゆ〜が手掛けたダンスも番組とKinKi Kidsへの愛を感じられる仕上がりとなっていた。現在も同テーマ曲が使われているのでぜひ聴いてみてほしい。

–{番組が生んだ奇跡のコラボレーションとKinKi Kidsの行動力}–

番組が生んだ奇跡のコラボレーションとKinKi Kidsの行動力

この番組では、番組内で完結するに留まらず、番組外でのKinKi Kidsの活動にも繋がっていることがある。そんな奇跡のようなコラボレーションが生まれてしまうのも同番組の魅力だ。

2016年6月5日放送の回では斎藤工をゲストに迎え「昭和ノスタルジースポット巡り」を実施。そのなかで写真館を訪れる場面があり、カメラ好きの斎藤が自前のカメラを使ってKinKi Kidsを撮影した。撮影した後、斎藤は「ギャラとか一切いらないので、何かに使っていただけたら…」と提案。剛は「マジで?そんなこと言ったら本当に繋いじゃうよ」と話していた。モノクロでノスタルジックなその写真は、なんと本当にKinKi Kidsの36枚目シングル「薔薇と太陽」に採用された。

2020年11月14日放送の柳沢慎吾をゲストに迎えた回では、高校野球が中止になってしまったということで、高校野球の応援曲を紹介する企画が行われた。「高校野球ってグラウンドだけじゃない、スタンドにも青春がある」ということで、花咲徳栄高校の吹奏楽部とリモートで繋がり、応援曲「オーメンズ・オブ・ラブ」「サスケ」、そしてKinKi Kidsの「フラワー」の生演奏を視聴したKinKi Kidsと柳沢。剛は「みなさんの演奏を通して、ひとつになる力というものを、僕たち改めて教えてもらったような気がします」と感謝し「落ち着いたら実際にお会いできたり、卒業されても集っていただいたりして会えたらいいなと思いました」とメッセージを送っていた。

その後、12月24日に行われたKinKi Kidsの配信ライブでは実際にコラボを果たした。音楽には、その瞬間にしか生まれない一体感や、感動がある。そしてその感動は観ている側にも伝染する。音楽のパワーを信じている人たちが集まって披露した楽曲からは、明日をがんばる勇気と元気をもらった。

番組内で起きたことをそこだけで終わらせず、外にも持っていくKinKi Kidsの大胆さと行動力。KinKi Kidsが叶える奇跡のようなコラボレーションには「人と人が繋がる意味」をいつも教えられる。KinKi Kidsはいつだって愛にあふれている人たちだ。

–{愛を向ければ愛で返してくれるKinKi Kids}–

愛を向ければ愛で返してくれるKinKi Kids

“愛”といえば、KinKi Kidsを愛してやまない芸能人たちをゲストに迎えた回もある。そのときに見せる2人の優しい表情や神対応ぶりにも注目したい。

2020年9月5日放送のぺこぱをゲストに迎えた回では、KinKi Kidsを「生きがい」というほどの大ファンのシュウペイにサプライズを敢行。シュウペイには偽番組の収録だと伝えていたが、リモートで繋ぐとKinKi Kidsが現れる、というサプライズ企画だった。

リモートでありながらKinKi Kidsを前にするとシュウペイは「え!?どういうこと?」と驚き、感動のあまり涙。「テレビとかで絶対泣かないって決めてた」といいながら涙をボロボロ流すシュウペイにKinKi Kidsは「うれしい」と優しい笑顔を浮かべ、シュウペイがクセの強い本人のモノマネを披露しても手を叩いて楽しそうに笑っていた。

ほかにも、EXITのりんたろー。や尼神インターの誠子など、芸能界でもファンが多いKinKi Kids。2020年10月10日には「KinKi大好き芸人が愛を競う!本人も参戦ガチクイズ対決」として芸人のKinKi Kidsファンが大集合して本人たちも参加のクイズ大会が行われ、大いに盛り上がった。その後も剛はEXITとぺこぱにプレゼントや直筆手紙を贈っており、その内容がそれぞれのYouTubeで公開されている。愛を向ければ愛で返してくれる。それがKinKi Kidsだ。

どんなときでも自然体な2人の姿勢

同番組では、ジャニーズの先輩・後輩もゲストに迎えている。世代が離れていることもあり、普段なかなか接点のない後輩たちとの絡みが見られるのも番組の魅力だ。

2021年3月27日の放送のエンディングでは、番組が今年で7年目ということで「ゲストも後輩が多くなった」としみじみ。光一が「TOKIOとV6一緒に来てもらいましょう」と提案すると、剛も「スペシャル番組にしません?世代が一緒ですからね。ソーシャルディスタンスバーベキューとか」と頷いた。「しっちゃかめっちゃかになる」「編集が大変」と笑う2人。テロップには「ご多忙な3組のスケジュールを合わせられるよう頑張ります!スタッフ一同」という文字が表示されていた。

KinKi Kids、TOKIO、V6は過去に阪神・淡路大震災へのチャリティー活動の一環として期間限定のスペシャルプロジェクト「J-FRIENDS」として一緒に活動していた。3組がふざけあう様子はかわいらしく、まるで男子高校生のようにはしゃぐ姿を見るのが楽しみだった。ファンの間では長い間、復活を望む声が多く寄せられていた。

今回、KinKi Kidsが実際に口に出したことで、ファンからは「切実によろしくお願い致します」「本人たちがこんなに望んでることに泣きそうになる」「もしかするともしかするのでは!?」など期待と喜びの声が多く寄せられた。これまでに番組内でゲストのやりたいことを叶えてきた2人。KinKi Kidsのやりたいことを叶える機会があることを大いに期待したい。

ロケバラエティ番組といいながらも、「お取り寄せ企画」や「冷凍から揚げ5選」「最新おすすめ家電」などまったりした企画も多く放送。どんな企画でも力を入れすぎず、自然体で取り組む2人の姿勢は見ていて心地良い。心がささくれだっているときや、元気がないとき、2人のほんわかした空気を感じると、優しい気持ちになれる。KinKi Kidsには、ゲストだけでなく、視聴者も“おもてなし”されているのだろう。

(文:ふー)