【遂に最終話】ARASHI’s Diary「Voyage」今だからこそ振り返りたい嵐の軌跡

VOD(動画配信)

2020年12月31日をもって一度活動休止した嵐。現在は5人がそれぞれの道を歩んでいる真っ最中です。

嵐の活動休止までを記録したNetflixのドキュメンタリー「ARASHI’s Diary-Voyage-」の最終話が2021年2月28日17時に配信されます。

今回は最終話を前に、真剣な姿も、葛藤する姿も、楽しそうにしている姿も全部詰まった嵐のドキュメンタリーを、ただの1人のファンとして振り返ります。

5×20

嵐史上最大級・前代未聞の50公演を駆け抜けたアニバーサリーツアー「5×20」。1人でも多くのファンに“直接”感謝の気持ちを伝えたい、という気持ちで駆け抜けました。

5×20ツアーのエピソードで印象的なのは「感謝」の言葉です。

足を運んでくれるファン全員に同じ感謝の気持ちを伝えたいから、50本を通して曲のセットリストをほとんど変更しませんでした。

そして、アニバーサリーツアーの日程の途中で活動休止を発表。

相葉くんは「活動休止前のライブの挨拶は嘘偽りはないけど、楽しそうにしている人たちがどのように思ってしまうのかを頭の中で考えてしまう」と語っています。

一度幕を降ろすと覚悟をもって決めたから「嵐としてファンに向き合っていこう、感謝をきちんと伝えていこう」という気持ちがこもったツアーになっています。

–{j-popとともに世界へ乗り込む}–

j-popとともに世界へ乗り込む

活動休止に向けて過去を振り返って過ごす……なんてことは嵐らしくありません。

20周年の感謝の気持ちを伝えつつも、嵐はファンが想像もしていなかった「夢の先」へ歩みを続けていました。

嵐がJ-POPとともに世界へ乗り込む、象徴の曲が「Turning Up」です。

5人は文字通り「世界中に嵐を巻き起こす」というチャレンジを実行しました。

しかし、日本では誰もが認めるトップスターであっても、いざアメリカに進出したら嵐は“新人”です。

「そんなすぐには成功しない」「世界は甘くない」「日本とは違う」といったような声もありますが、たとえ時間が足りなくても厳しい世界であっても「挑戦しない理由にはならない」というのが彼らのスタンス。

これまでも進化を続けてきた嵐だから、これからも挑戦し続けようという意気込みが曲やエピソードから伝わってきます。

まだ誰もが認めるような成果にはなっていないけど、このタイミングで世界へ挑戦した事実や曲は、今後の5人やファンにとって重要なものになるような気がしています。

まるで「世間は終わりに向かって悲しんでいるのかもしれないけど、活動休止は終わりじゃない。まだまだ進んでいくぜ!ついてこい!」言われているようです。

決して終わりではない、もっと先の景色を追い求めて進む姿が嵐らしくて「嵐はやっぱり嵐なんだな」とどこか安心できます。

–{デジタルへの挑戦}–

デジタルへの挑戦

世界への挑戦と同時に、嵐が進めていたのが「デジタルの世界」への挑戦です。

時代はすでにサブスクリプションやダウンロードの時代を進んでいましたが、これまでは一貫してCDで届けていました。

デジタルへ大きく舵を切った理由の1つは、ファンも世界中の人々も誰もが嵐の音楽に触れられる環境を整えること。

よりオープンな場で音楽を提供することは、世界へ乗り出そうとする彼らにとって重要なことです。

もう1つの理由が「嵐の音楽を守る」こと。

CDで音楽を聞く文化が段々と小さくなる時代で、今までの音楽がなくなっていく可能性は十分にあります。

「今後CDを聞かなくなった時に、自分たちの音楽がなかったことにされるのは、俺は悔しい」という松潤の言葉が印象に残っています。

デジタルへ舵を切ったことは世界へ嵐を広める目的でもある一方で、今後大きく変わっていく時代の中にも嵐の音楽を守って遺していくためでもありました。

–{コロナ禍での挑戦と葛藤}–

コロナ禍での挑戦と葛藤

嵐はコロナ渦でも彼らにできることを探して、オンラインのワクワク学校・インスタライブ・紙芝居など少しでも楽しめるコンテンツを出して前に進み続けました。

前に進む一方で、現在も世界で猛威をふるい続ける新型コロナウイルスの影響は、活動休止など関係なしに予定を狂わせます。

北京公演、観客を入れた国立競技場でのライブ、そしてアメリカ公演。

長い間やりたいと願い続け、実際に準備も進めていたビッグチャレンジが次から次へと崩れていきます。

「国立ができない」と発表された時はファンとして悲しかったけど、ファンよりも誰よりも嵐が1番悔しい思いをしていることを改めて思い知ります。

もし、世界が平和な状態であったら2020年11月にアメリカのフォーラムでライブをするはずでした。

フォーラムは「Turning Up」でも登場していて、松潤の頭の中では「Turning Upから国立を経てアメリカのライブに繋がる」という構図がありました。

Voyageを見て「もしアメリカのライブが実現していたらどんな景色が見えていたんだろうか」を考えずにはいられません。

–{国立のアラフェスを経て、2020年12月31日へ}–

国立のアラフェスを経て、2020年12月31日へ

新型コロナウイルスで多くの挑戦が崩れてしまっても、嵐は止まりません。

1度は延期して、もう見られないと覚悟した「アラフェス」を無観客・オンラインで配信しました。

「オンラインなのにわざわざ国立でやる必要があるのか」という微かな疑問さえも、いざライブが始まればいつの間にか吹き飛んでいました。

国立ならでは・オンライン配信ならではの魅せ方や演出が盛りだくさんで、確実に「夢の空間」が国立にありました。

せーので皆集まってコンサートはできなかったけど、それでも特別で心に残る大切な時間です。

–{This is 嵐}–

This is 嵐

「untitled」以来のオリジナルアルバムである「This is 嵐」。活動休止までもう楽曲は出ないと勝手に落ち込んでいたタイミングでの発表でした。

程よく抜け感があって、タイトルからも曲からも「これぞ嵐らしさ」があふれているアルバムです。(どの辺りが?と思う方はVoyage見てください)

タイミング的にも活動休止前の“置き土産”として捉えてしまいそうですが、あくまでも“最新作”としてリリースしています。

曲を聞いても、アルバムを引っ提げた12月31日のライブを見ても、最後の1分1秒まで「今の嵐らしさ」が最大限に表現されています。

–{いつかまた夢の続きを}–

いつかまた夢の続きを

「This is 嵐」のアルバムは円盤化を望む声に答え、12月31日のライブではファンが戸惑わないために準備動画を時間をかけてアップするなど、嵐が提供するサービスで十分分かっていたつもりですが、改めてVoyageを通してファンは嵐に愛されていると実感していました。

活動休止を発表して状況も劇的に変化しましたが、嵐の根幹はなにも変わっていません。

メンバーの互いが互いを、誰よりもメンバー自身が「嵐」を大切に思っていることは全く変わっていません。

真剣な姿も、葛藤する姿も、酔ってふざける姿も全部見れますが、私のお気に入りは「JUN’s Diary」でメンバー4人が松潤について語る場面です。

Voyageにはひとつずつ積み重ねてきたすべてが凝縮されているので、もう既に見たファンの方も、まだ見れていないファンの方も、ぜひもう一度見てみませんか?

1度嵐としての活動を休止して、5人がそれぞれの道を歩んでいる今だからこそ、見えてくる思いがあるはずです。

ただ、その思いはいつかまた夢の続きを見るために今は宝箱に閉じ込めておこうかな、と考えています。

(文:坂田)

–{ARASHI’s Diary「Voyage」作品情報}–

ARASHI’s Diary「Voyage」作品情報

『Netflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ「ARASHI’s Diary -Voyage-」』

1999年にデビューをした“嵐”はトータルCDセールス約4000万枚以上、コンサート動員数約1400万人以上という前人未到の記録を樹立。日本人アーティストとして数々の記録を打ち立てた名実ともに日本のTOPボーイズグループである。そんな彼らは、2019年1月「2020年いっぱいでの活動休止」という衝撃の発表。そこから約1年。結成20周年となる11月には、ジャニーズ初の5大SNS解禁や、シングル曲の全世界デジタル配信の決定などを発表し、また2日間アジア4都市を回ったキャンペーン「JET STORM」を敢行するなど、これまでにも増して精力的に活躍の場を広げている。そんな彼らの想いとは、そして彼らは何を想い、その日に向かっているのか・・・。

出演
相葉雅紀、松本 潤、二宮和也、大野 智、櫻井 翔

演出
原田陽介

エグゼクティブ・プロデューサー
藤島ジュリーK. 坂本和隆 (Netflix コンテンツ・アクイジション部門 ディレクター)

エピソード
全24話

字幕言語
アラビア語、中国語:繁体字、中国語:簡体字、デンマーク語、オランダ語、英語、フィンラ ンド語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ノルウェー語、ブラジルポルトガル語、ポルトガル語、スペイン語、カスティリアンスペイン語、スウェーデン語、ポーランド語、トルコ語、ベトナム語、タイ語、ヘブライ語、ルーマニア語、ギリシャ語、インドネシア語、ロシア語、チェコ語、ハンガリー語

配信
Netflixにて全世界独占配信