【4DXのすすめ】『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇』が想像の50倍以上良くて泣いた

映画コラム

いや、4DXナメてた。

想像の50倍は良かったしなんならめちゃくちゃ泣いた。

個人的な話ですが、新機動戦記ガンダムWは人生で一番好きなアニメです。どのくらい好きかというと、25年以上好きで愛するあまり卒論のテーマをガンダムにしたくらい。

もちろん4DXで観るのは楽しみでしたが、映画になる前のOVA(オリジナルビデオアニメ)の時点から購入して何度も観ている作品なので「へ~臨場感あって楽しそう!」くらいにしか思っていなかったんです。

どう良かったのかお伝えしたい。

推しキャラが操縦してる機体に乗れる

観始めて気づきましたが、これ、推しキャラが操縦する機体に自分も乗れるんですわ。また個人的な話で恐縮ですが、二次元でいちばん好きなキャラクターがデュオ・マックスウェル(ガンダムデスサイズのパイロット)でして、ツンデレ主人公ヒイロ・ユイ(ウイングガンダムのパイロット)に「お前の技術は当てにしている」と言われるほどMS(モビルスーツ、ガンダムをはじめガンダムの世界に出てくるロボット的なやつをこう呼びます)などの操縦が得意なのです。

自分がその操縦技術を味わえる日が来るとは!!! うれしい。かっこいい。うれしい。生きてるといいことがあるもんだ。

この映画の見せ場のひとつでもある、ヒイロとデュオが乗ったシャトルが敵のいるコロニーの警備を強行突破してわずかな隙間に滑り込むシーン、ディズニーランドでスターツアーズに入ったことある方はギリギリのところをすり抜けるシーンがあったと思いますがあんな感じです。

推しキャラの攻撃を受けられる

同乗もできれば敵として攻撃されることもできるのです、なんて万能なんだ4DX。戦うシーンが出てくる作品を好きなみなさま、好きなキャラになら殺されたいと思ったことはないでしょうか。そんな夢も叶うんです、4DXならね。

あんまりそんな風に思ったことがなかった私ですら嬉しかったので、常々思っている方は絶対に好きな作品の4DXチャンスがあったら行くべき。

ガンダムパイロット5人それぞれの攻撃を受けるという贅沢な体験ができるとは。

ガンダムデスサイズヘルカスタムのツインビームサイズに斬られ、ヘビーアームズのガトリングガンに撃たれ、サンドロックのヒートショーテルに切り裂かれ、アルトロンのツインビームトライデントに斬られる。感無量でした。

そして何といっても、物語のクライマックス、ウイングガンダムゼロカスタムが敵とリリーナ(ヒロイン)がいるブリュッセル大統領府のシェルターに3発連続でツインバスターライフルをぶち込むシーン(シェルターが壊れるだけで中にいる人は無事)。

わたし、今ヒイロに撃たれてる。
普通に観るだけでも毎回感動するシーンなのに、自分がシェルターの気分(?)を味わえるなんて最&高。

推しキャラと同化できる

先ほどお伝えしたシェルター攻撃シーンの前、主人公のヒイロが(自ら)ガンダムごと海に落ちて沈んでいくシーンがあるのですが、なんと海に落ちた瞬間

水が自分にもかかった!!

……わたし、今ヒイロと同化した??

マスクしてても全然わかるレベルでパシャッてなって嬉しかったです。

–{人はかっこよさのメーターがふりきれると泣く}–

人はかっこよさのメーターがふりきれると泣く

ヒイロが宇宙にガンダムを迎えに行くシーン、シャトルからガンダムに乗り移るときに主題歌のLAST IMPRESSIONがイントロかかるんですが、ここがもうめちゃくちゃにかっこいい。何度観ててもかっこいい。4DXだと音の体感も増してさらにかっこいい。

無事乗り移ってコックピットが起動し、翼を広げて地球へ飛び去ってからもしばらく涙が止まりませんでした。人ってかっこよさが限界超えると泣くんだなぁ。 

20年以上前、初めてこの機体のデザインを観たときは「エターナルセーラ〇ームーンかよ」とツッコミを入れたものですが、実際動いているのを見るとそれすらかっこよく見えてしまうからすごい。

20年以上経っても心に響く

これは4DXに限らないですが、20年以上経っても今の自分に響く部分があって、あらためて感動しました。「人々の心を動かすのは、勝者では無いのです」というレディ・アンのセリフは、具体的に覚えていなかったのですが、現実に生きている自分にいい意味で刺さって勇気づけられました。

多勢に無勢で初の「負け続けるガンダム」となったガンダムWは、それでも故郷を守るためにひたむきに戦う主人公たち5人のガンダムパイロットの姿に胸を打たれ、自分もそんな風に生きたいと思わせてくれた作品でした。今回4DXをきっかけに鑑賞したことで、この作品に出会えた喜びを再確認できました。

コロナの状況もあり観に行くか迷いましたが、本当に観てよかった。

–{ガンダムW本編が4DXで観られたら体感したいシーンベスト5}–

ガンダムW本編が4DXで観られたら体感したいシーンベスト5

Endless Waltz 特別篇はもちろん大変素晴らしかったのですが、やはりそれ以上にTVシリーズが好きです。ダイジェストでもいいからいつか4DXで本編を観てみたい。特に見たいシーンを勝手にランキングしました。

第5位 自爆しようとしたトロワをキャスリンがひっぱたくシーン
主人公の一人・トロワが自爆しようとして、一緒にサーカス団で働いてる女の子・キャスリンに殴られて思いとどまるシーン。一般人なのにコックピットに飛び乗ってくるしビンタじゃなくてグーです。その威力を味わいたい。

第4位 トロワとカトルのときめいてハーモニー(第4話悪夢のビクトリア)
ガンダムなのになぜかパイロット二人がフルートとバイオリンを持ち出しセッション? するシーンがある謎作品なのですが、4DXでそこにいる気分を味わってドン引きしたい。

第3位 第17話裏切りの遠き故郷
シーンというより17話全体。デュオとカトルが敵の基地で多勢に無勢で負けそうなうえ、自分たちが守っているはずのコロニーに裏切られ、他の機体を行かせるためにガンダムサンドロックが自爆(カトルは機体の意志?プログラム?により降りて無事)する。かなりつらい回だけどガンダムWらしさが詰まっていて好きな回だし、つらさも4DXで感じたい。

第2位 デュオ(ガンダムデスサイズ)登場時の奇襲シーン(第2話死神と呼ばれたG)
やはりおたくとしては二次元でいちばん好きなキャラに殺されてみたいのと(?)いちばん好きなモビルスーツがガンダムデスサイズなので、ビームサイズで真っ二つにされる感覚を味わって「死ぬぜぇ、俺の姿を見た者はみんな死んじまうぞぉ」って言われたい。

第1位 ヒイロの自爆シーン(第10話ヒイロ閃光に散る)
ガンダムWと言ったらやはり自爆シーンでしょう! 主人公が10話にして自爆するというトンデモ展開が有名な作品、ヒイロを含めた5人のガンダムパイロットすべての機体に自爆装置がついています。ファンとしては自爆の衝撃を味わいたい。死ぬほど痛いらしいけど。

好きな作品の4DXを観るか迷ってる方、今すぐ行くべき

4DX初体験でしたが、半端なくよかったです。
作品自体は後から映像で観られますが、4DXはなかなか後から体験できないと思うので、もし好きな作品の4DXを観ようか迷っている方がいたら、絶対に観ることをおすすめします! 

そしてもしガンダムWが気になった方がいたらそちらもぜひ観てみてください!

(文:ぐみ)