映画『キャロル』のすすめ:私たちの人生には永遠の夜明けが待つ

デフォルト

私たちの人生には永遠の夜明けが待つ

「私の天使、まるで天から落ちた人」

『キャロル』の主演は2人の女性。離婚を考えるキャロルと、恋人に結婚を迫られるテレーズ。

「写真家があなたの夢なの?」

「わたしに、才能があるなら」

写真家になる夢を抱いているテレーズに、キャロルはアドバイスをします。

「正しいと思うことをやり、流れに身を任せて努力を続けていればいい。才能があるかどうか、それは他人が教えてくれる」

互いにもっと与え合えば。人生は途方もなく素晴らしい贈り物。けれど、自分のために何をすればいいのかわからない。自分を偽る生き方では存在意義がない。私たちは醜くないはず。

「彼は私がタバコを吸うのを嫌がるの」

「だからなに?あなたはタバコが好き」

誰でも誰かに対して親近感を抱く。それでも人に惹かれる理由や嫌う理由はわからない。わかるのは、惹かれるか惹かれないかだけ。

人はまるでピンボールのように弾き合う。けれど、物事はピンボールの反応のように単純ではない。

最愛の人へ

偶然の出来事などない。いつかは全て元に戻る。

あなたは若いから、きっと解決や説明を求めるでしょう。いつかわかる時がくる。

その時、私たちの人生には永遠の夜明けが待つ。だからあなたを解き放つ。

–{『キャロル』作品情報}–

『キャロル』作品情報

概要
50年代ニューヨーク、女性ふたりの切なくも美しい恋の道行きを描く禁断ドラマ。「エデンより彼方に」に続くトッド・ヘインズ監督の50年代ドラマ。美しき女優ふたり、魅惑的な美術と衣装、切ない愛の運命に、溜息が出る。原作はパトリシア・ハイスミス。

ストーリー
1952年、クリスマスシーズンのニューヨーク。高級百貨店でアルバイトするテレーズは優雅な女性客キャロルに目を奪われ、憧れる。そして後日、ふとした成り行きでキャロルにランチに誘われ、彼女が愛のない結婚生活に終止符を打とうとしているのを知る…。

キャスト
ケイト・ブランシェット(キャロル・エアード)

ルーニー・マーラ(テレーズ・ベリベット)

サラ・ポールソン(アビー)
 
ジェイク・レイシー(リチャード)
 
カイル・チャンドラー(ハージ)
 
ジョン・マガロ
 
コーリー・マイケル・スミス
 
ケヴィン・クローリー

スタッフ
監督:トッド・ヘインズ

脚本:フィリス・ナジー

原作:パトリシア・ハイスミス

製作総指揮:ドロシー・バーウィン、ケイト・ブランシェット、ダニー・パーキンス、ボブ・ワインスタイン

製作:エリザベス・カールセン、クリスティン・ヴァション、スティーヴン・ウーリー、テッサ・ロス

撮影:エドワード・ラックマン、プロダクション・デザイン、ジュディ・ベッカー

音楽:カーター・バーウェル

編集:アルフォンソ・ゴンサルヴェス

衣裳デザイン:サンディ・パウエル

キャスティング:ローラ・ローゼンサール
 
基本情報
製作国:イギリス アメリカ

製作年:2015

公開年月日:2016年2月11日

上映時間:118分

製作会社:Number 9 Films, Film4, Killer Films

配給:ファントム・フィルム、

レイティング:PG-12